★阿修羅♪ > リバイバル3 > 679.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
北海道民が教える「雪道の歩き方」5カ条
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/679.html
投稿者 中川隆 日時 2017 年 1 月 19 日 23:51:02: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 怨霊注意 _ 雪道の怖さを伝える日本のCMが怖すぎて外国人をビビり散らしていた件 投稿者 中川隆 日時 2014 年 11 月 19 日 13:16:58)


北海道民が教える「雪道の歩き方」5カ条
http://rocketnews24.com/2016/01/18/695352/


今日2016年1月18日、東京では今年初めての積雪が観測されたが、明日1月19日までは全国各地で大雪になる可能性もあると言われている。どうやらここ数日間は、雪による様々な影響に注意が必要のようだ。

そこで、北海道民の筆者が『雪道の歩き方』5カ条をお伝えしたいと思う

これまで雪に慣れていない方はもちろんのこと、雪に慣れている方も改めて確認して役立てていただけると幸いだ。

1:靴の種類に気をつける

まず、雪の日の外出時に絶対に気をつけたいのが靴の種類。特にやめておいた方がいいのは、キャンバス生地のスニーカーや土踏まずのところに通気穴のあるタイプ。これで雪溶け道を歩いた日には靴に水が浸水し、最悪の結果になってしまう可能性大だ。


さらに冬は、ツルッと滑って転んで大怪我に! なんてこともよくある話。そんな事故を防ぐ為には靴底にも注意が必要で、革靴によくみられる皮製の靴底はもちろん、ゴム製でも溝が無いものはNGである。適しているのは深い溝があって柔らかいゴムで作られた靴底だ。

2:雪道は「ペンギン歩き」

次に凍った道を歩く際に意識しなければならないのが歩き方。どんな歩き方が良いのかと言うと……それは「ペンギン歩き」である。ペンギンと言えば氷上を歩くプロフェッショナル。実はツルツルの路面を安全に歩く為の知恵がペンギンの動きに隠されているのだ。その動作を具体的に説明すると……。


ペンギンは身体の重心を地面と垂直に保ちながら、短い歩幅で歩いていると言われている。この歩き方を真似する為には、出来るだけ足を後ろに蹴らないよう意識して「足を地面に対して垂直に上げ、空中で前に出して、また垂直に下ろす……」を繰り返すのだ。凍った道を歩く際は「ペンギン歩き」を意識すると滑りにくくなるゾ!

3.横断歩道周辺や橋の上に注意

実は危険なのが、横断歩道の手前や横断歩道の白い “ペンキ” の上。横断歩道の手前は溶けた雪が固りやすいうえ、さらに渡るときにも白いペンキの上が水や氷で滑りやすくなっていることがあるので注意が必要だ。その他、橋の上も地熱が無い為に凍りやすく、坂になっていることが多い場所なので用心して歩いた方がいいだろう。


4.携帯可能な防寒衣類を常備

そして冬の寒さに負けない為には防寒が不可欠。その中でも便利なのが、手袋やマフラー、小さく収納出来るインナーダウン等の携帯可能な防寒衣類である。寒くなった時に着用して、暑くなったら脱げば良い。バッグの中に入れておくと役に立つぞ。


5.使い捨てカイロを活用

この季節、特に冷え性の方や極寒の地域にいる方にオススメなのが「使い捨てカイロ」である。ひと昔前に販売されていたカイロはしばらく揉まないと暖かくならなかったが、現在販売されているほとんどのものは、袋の中身をほぐして30秒ほど息を吹きかければ速攻で暖かくなるという優れものだ。これも防寒衣類と同じく、バッグに忍ばせておくといざという時に活躍する。


雪国にお住まいの方にとっては当たり前のことばかりだったかもしれないが、以上が筆者の思う『雪道の歩き方』5カ条だ。ちなみに、東京とは寒さや雪の質自体が違うので全部が全部あてはまらないかもしれないが、すぐに使えるものもあるハズである。

まだまだ冬はこれから。寒さによる体調不良や雪によるトラブル等が発生しないよう、くれぐれもご注意願いたい。

▼最低限、靴はきちんと選ぼう。こんなタイプはNGだ。


▼ちなみに北海道には「冬靴」と呼ばれるジャンルが靴屋さんに並んでいる。

Takehito Asaba · 静鉄タクシー 営業部営業課長

元道民です。
歩くとき、親指に力を入れて歩いてみてください。
決してかかとに重心をかけてはいけません。親指です!
http://rocketnews24.com/2016/01/18/695352/  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 中川隆[-5865] koaQ7Jey 2018年1月24日 10:43:17 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

雪かきで「お湯はダメ」助言が続々 本当?除雪の「プロ」の意外な見解
1/23(火) 16:17配信 J-CASTニュース

雪かき「お湯はダメ」助言にプロは…


 2018年1月22日に関東地方で降った大雪を受けて、ツイッター上には「雪国出身」だというユーザー達から、「お湯を使って雪かきをしてはいけない」との注意喚起が続々と寄せられている。

 はたして、雪の多い地域のユーザーによるこうした助言は、今回のような首都圏での積雪にも当てはまるものなのか。J-CASTニュースが、雪かきの「プロ」に尋ねると......。

■「大惨事に」

 本州の南岸を通過した低気圧の影響で、関東平野部など太平洋側の広い範囲で22日昼ごろから大雪となった。東京都心では2014年2月以来約4年ぶりに20センチ以上の積雪を観測。列車の遅れや運休が相次ぐなど、交通機関に大きな乱れが出た。

 久しぶりの大雪を受けて、東京都心に住む人からはツイッター上に「雪かきのやり方わかんないw」といった戸惑いの声も出ることに。こうした反応を受けてか、北海道や東北地方など降雪地帯の出身だというユーザーからは、

  「雪かきが手間だからってお湯かけちゃダメだよ あしたにはスケート出来るようになっちゃうから」

  「雪かきが辛いからってお湯をかけたりなんかしたら凍って大惨事になるからダメ」

  「雪かきの代わりに水やお湯を撒くと、後でツルッツルに凍ってかえって危険」

など注意を呼び掛ける投稿が相次いで寄せられた。

 実際、1月23日昼時点で「雪かき お湯」とグーグルで調べた際に、検索結果のトップに表示されるサイトでは、お湯をかけて雪を溶かす行為を「絶対にしてはいけない」と紹介。その上で、

  「自分でスケートリンクを作っているようなものです。非常に危険なので地道に雪かきしましょう」

とも説明していた。
.

「一概にダメとは言い切れません」

 はたして、こうした雪かきに関する注意喚起は正しいのか。

 J-CASTニュースが23日、雪かきの適切なやり方や注意点を伝える講習会「雪かき道場」を各地で開いているNPO法人「中越防災フロンティア」(新潟県長岡市)の事務局長に聞いた。

 「雪かき道場」で実際に指導もしているという事務局長はまず、お湯で積もった雪を溶かすことについて「一概にダメとは言い切れません」と一言。その上で、

  「気温が低かったり、雪の量が多かったりする場合では、凍結の恐れがあるのでお湯をかけるのは危ない状況を作ってしまいます。ですが、積もった雪の量が少量で、再凍結の恐れがないような場合であれば、お湯を使って雪を溶かしても問題はないと言えます」

と話した。

 一方で事務局長は、「水でもお湯でも、雪を溶かす効果はそこまで変わらないと思います」とも指摘。「積雪で足元が不安定な状況の中、転倒によるやけどの恐れもある熱湯を使うのは、あまりおすすめはできません」とも話していた。

 また、手作業での個人向け除雪サービスを提供している札幌市内のある除雪・排雪業者の担当者も取材に対し、「お湯をかけて雪が全て溶けるような場合であれば大丈夫でしょう」と説明。ただ、

  「雪の量が多い場合は、お湯や水をかけてもなかなか溶けません。やはり一般的には、シャベルなどを使って雪を1か所に集め、徐々に崩しながら溶かしていくのが普通だと思います」

と話していた。


2. 中川隆[-13587] koaQ7Jey 2018年11月12日 07:49:14 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20542] 報告
2802: 匿名さん

歩くのが好きな人は別だけど自分だったら車か自転車を利用するかな



2804: 匿名さん

自転車かぁ。盲点だった。
雪の時期はともかく、岩原から駅周辺までは意外に平坦な気もするし良いかも。


2805: 匿名さん

今は雪タイヤ付きロードバイクも販売されています。


2806: 匿名さん

自転車も飲酒はだめですよ。まあめったに検査なんてされないけど事故ったら問題になる。

あと真冬だと小川に落ちて死ぬ事故が多い。
飲んだ後、雪の中を歩いていて落ちて這い上がるまではいいが、また歩き出して凍死する。

もう何回かニュース見てる。
「助けてくれー」と叫んでても近所の人は喧嘩か酔っぱらいだと思って出てこない、それで翌日発見される。雪国ならではの事故。

あと春になって雪の下から身元不明の死体が発見されるってのもあったな。
単身で越して来てる人多いからね。
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/197545/

3. 中川隆[-12878] koaQ7Jey 2019年1月19日 08:54:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22225] 報告

猛吹雪「ホワイトアウト」で家見えず 自宅数十センチ手前で凍死 北海道当別町
毎日新聞 2019年1月18日

17日午後10時25分ごろ、北海道当別町茂平沢の無職、古市栄治さん(66)の自宅玄関の数十センチ手前で古市さんが倒れているのを警察官が見つけた。

古市さんは搬送先の病院で死亡が確認され、死因は低体温症による凍死だった。

現場付近は当時、吹雪で視界が遮られる「ホワイトアウト」で、古市さんは玄関前にたどりつきながら、力尽きたとみられる。そばには玄関の鍵が落ちていた。


北海道当別町で男性が凍死した17日、隣接する札幌市でも今季一番の冷え込みとなる氷点下12.3度を記録し、雪の中を足早に歩く人たちが目立った=札幌市中央区で2019年1月17日、竹内幹撮影

4. 中川隆[-12877] koaQ7Jey 2019年1月19日 08:55:39 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22225] 報告
当別町は札幌市の北側にあり、札幌管区気象台によると、当時の当別町内の気温は不明だが、隣接する石狩市は氷点下11・2度にまで冷え込んでいた。

 道警札幌北署によると、古市さんから17日午後4時20分ごろ、「車が雪山に突っ込んだ」と110番があった。「自力で脱出できる」とも語ったが、その後、連絡が途絶えた。署員が捜したところ、午後10時過ぎ、自宅から約120メートルの路上で雪山に突っ込んだ車を発見。自宅に向かい、古市さんを見つけた。

 古市さんは1人暮らし。運転中にホワイトアウトで視界が利かず、雪山に数回突っ込んだ後、車を置いて徒歩で自宅に向かっていたとみられる。【真貝恒平】

5. 中川隆[-12797] koaQ7Jey 2019年1月22日 17:36:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22225] 報告

視界ゼロ 北海道を襲う"ホワイトアウト"の恐怖…直面したときの対処法は
1/22(火) 10:45配信 北海道ニュースUHB



 北海道各地は連日激しい風雪に見舞われ、1月17日には当別町で66歳の男性が自宅まであと一歩の玄関前で亡くなりました。

 男性はホワイトアウトの視界の悪さからか、車で雪山に突っ込み、そこから120メートル離れた自宅まで歩いて戻るうちに力尽きて倒れたとみられています。低体温症での死亡が確認されました。

 視界のすべてを奪う「ホワイトアウト」。冬の北海道では視界不良を原因とする事故が増えます。

 ホワイトアウトに直面したら、どのような対応をしたらいいのでしょうか。

 JAF札幌支部 鈴木健二郎氏によりますと…

 【走行中】
1:ハザードランプ、リアフォグランプを点灯させる
2:徐々にスピードを落とす
3:なるべく左側に寄せてとめる

 【停車中】
1:ハザードランプとブレーキランプの両方を点灯させる (ブレーキを踏み続けて点灯させる)
2:クラクションを鳴らして存在を示す

 また、気温が低いほど危険性が増すホワイトアウト。同じ風速でも気温が高いか低いかによって雪質は変わります。

 目安になるのは、氷点下8℃。

 氷点下8℃以下になると、雪質が軽くなり、そよ風でも舞うようになります。地吹雪も起きやすくなるので注意が必要です。
.
UHB 北海道文化放送

6. 中川隆[-12312] koaQ7Jey 2019年2月09日 06:50:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22234] 報告

玄関までわずか数十センチで凍死…北海道「ホワイトアウト」で視界奪われたか
[ 2019年1月20日 05:30 ]


 北海道地方が連日激しい風雪に見舞われる中、札幌市の北側約25キロに位置する当別町で、66歳男性が自宅玄関までわずか数十センチのところで倒れているのが見つかり死亡が確認された。北海道警が、17日午後10時25分ごろ同町の無職古市栄治さんが自宅玄関前で倒れているのを警察官が発見したと発表。死因は低体温症による凍死だった。

 現場付近は当時、吹雪で視界が遮られ、周囲が真っ白になる「ホワイトアウト」状態だったとみられる。古市さんは歩いて自宅に向かい、玄関前で倒れたとみられる。そばには玄関の鍵が落ちていた。古市さんは一人暮らしだった。

 道警札幌北署によると17日午後4時20分ごろ、古市さんから「車が雪山に突っ込んだ」と通報があった。「自力で脱出できる」と話していたが、その後、連絡が途絶えた。署員が捜索に出発。午後10時すぎ、自宅から約120メートルの路上で雪山に突っ込んだ車を発見した。自宅に向かったところ、玄関前で倒れている古市さんを発見した。

 札幌管区気象台によると当時の当別町の気温は不明だが、隣接する石狩市は氷点下11・2度まで下がっていた。積雪は約65センチだった。札幌市でも今季一番の冷え込みとなる氷点下12・3度を記録していた。

 ホワイトアウトは、暴風雪や降り積もった雪が強風により舞い上げられる地吹雪などによって起こる現象。視界が真っ白になり自分とそれ以外のものの位置関係が認識できなくなる。方向感覚がなくなり上下の感覚も鈍くなることで、どの方向に進めばいいのか判断することが非常に難しくなる。古市さんはホワイトアウトで視界を奪われ、雪山に突っ込んだ車を捨てて、徒歩で自宅に向かって歩きだしたとみられる。

 ○… ホワイトアウトに見舞われた際には、どう対応するべきなのか。事故の救出に当たった北海道・当別消防署は、一般論として今回のような場合には「携帯のGPS機能などをオンにした状態で、一酸化炭素中毒にならないように換気を行って車内で救助を待つ方法が良い」とした。自動車を運転している際にホワイトアウトに遭遇したときには「前の車のテールランプや道路境界を示す標識を目印にして、止まらずに走行をしてほしい」と話した。歩いている場合はどうだろうか。日本登山インストラクターズ協会は「吹雪が終わるまで動かないでほしい。一瞬でも視界が開けるときが必ずあるので、その間に自分のいる位置を把握して風の当たらない場所を探して逃げてほしい」とアドバイスした。


____


厳寒の札幌 玄関ドアとカギも凍る…「パパ開かない」 −12℃でトラブル続々 北海道
2/8(金) 13:40配信 北海道ニュースUHB


凍ってしまった玄関ドアとカギ=札幌市豊平区、2019年2月8日午前9時ごろ撮影


 強烈な寒気の影響で、午前9時41分に氷点下12.5℃を観測した札幌市。トラブルが続出しています。

 2月8日午前9時ごろ、札幌市豊平区平岸の築30年ほどの住宅で、6歳の子どもが「パパ開かない」と声をあげました。外出しようと準備をしていた父親(30代)が玄関へ行くと、結露した水が凍りつき、玄関のドアとカギが開けられない状態になっていました。

 父親は急きょ、ポータブルの電気式のファンヒーターを玄関付近に移動し温風をあて、ドライヤーも持ってきて鍵穴を温めること約5分。ようやく外へ出られる状態になりました。

 気が付くと、同じアパートの他の住民の部屋からも同様の声が聞こえたということです。

 8日の札幌市は午前0時すぎに氷点下10.1℃を観測してから気温は下がり続けていて、午前9時41分には氷点下12.5℃まで下がっていました。日中も気温があがらず、午後1時でも氷点下12℃と厳しい寒さが続いています。

 この男性が帰宅した時に、部屋に入ることができるのか…不安は募るばかりです。
.
UHB 北海道文化放送





▲△▽▼

北海道の歌登で氷点下30度 今季全国初
2/9(土) 3:44配信 tenki.jp

きょう(9日)未明、北海道宗谷地方の歌登で氷点下30度3分を観測し、今シーズン全国で初めて気温が氷点下30度を下回りました。
.

北海道で氷点下30度以下を観測

きょう(9日)も北海道の上空には強烈な寒気が流れ込んでいて、各地で冷え込みが強まっています。午前2時24分に、北海道宗谷地方の枝幸町歌登で氷点下30度3分を観測し、全国のアメダス観測地点で、今シーズン初めて氷点下30度を下回りました。


寒さの尺度で確認してみますと・・・

氷点下4度  水道管の凍結が始まる
氷点下6度  窓霜(水蒸気が窓の表面で凍る)が見られる
氷点下10度  ビールが凍る
氷点下14度  日本酒が凍る
氷点下15度  ダイヤモンドダストが見え始める(晴天・風が弱いなどの条件が揃えば)
氷点下20度  まつ毛や眉毛に霜がついて真っ白になる
氷点下30度  凍裂(大木が凍って裂ける現象)が起こる


北海道は、このあと日中も広く気温が氷点下のままで、全道的に真冬日になる見込みです。
.
日本気象協会 本社 日直主任

7. 中川隆[-8726] koaQ7Jey 2021年1月01日 12:48:06 : FMpih0kosT : alFZZWk4NGtIM1E=[13] 報告
尋常ではない初雪の除雪 作業中に流雪溝や水路で溺れないために(18日12:30訂正)
斎藤秀俊 | 一社法人水難学会会長、国大法人長岡技術科学大学大学院教授
2020/12/18
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20201218-00213090/


家の前の雪を流雪溝に捨てて流す除雪。初雪でまさかの重労働(筆者撮影)

 尋常ではありません。今年の初雪は、ところによっては1日で2 m近い積雪に達しています。毎日の除雪は雪国の宿命です。とはいえ、雪国の人々は2年ぶりに、いきなり初雪の山を片付けることになりました。

 除雪作業中に流雪溝や水路に落ちないように気をつけましょう。明るいうちの作業と複数人での作業を心がけ、さらには緊急時の連絡手段を身から離さないようにしましょう。

初雪で自衛隊の災害派遣
 雪国以外にお住まいの方も読まれると思うので、今年の雪国の状況をお話しします。

新潟県は17日午後、「大雪に関する新潟県災害対策本部」を設置しました。その上で、関越道で車1000台以上の立ち往生が起きていることについて、停留車両の解消とドライバーの安全確保のため、自衛隊に災害派遣を要請しました。 (BSN新潟放送 最終更新: 12/17 (木) 16:42)

 今年は初雪でいきなりの自衛隊災害派遣です。筆者は昭和58年からの3年連続の大雪を新潟県長岡市で経験していますが、初雪での災害派遣には覚えがありません。

 12月16日、17日ともに長岡市の職場から県境の町である湯沢町に向かいましたが、関越道はもとより、国道17号も湯沢町の手前である南魚沼市から湯沢方向に渋滞車列が微動だにしない状態でした。両日とも途中で進むのを諦めて職場に戻りました。図1は国道17号南魚沼市内の様子です。たった2日でこのような雪の壁ができました。左に除雪中の人が写っています。スコップで雪の壁に通路を作るための作業です。

図1 12月17日夕方の国道17号長岡方面車線の様子(筆者ドライブレコーダー映像)

 このような降り方ですと、まるで洪水にあったような感じです。違いは、洪水は流れますが積雪は流れないところでしょうか。洪水の中、車は走ることができません。積雪も除雪しなければ車は走れません。立ち往生すると、次第に埋まっていきます。2 mの積雪に埋まると、見た目が寿司とか団子を通り過ぎて雪の塊になります。まるで、徐々に水深を深くしていく洪水に沈んでしまったかという感じです。

雪国の人は毎日が除雪

 雪国の朝は早い。早い人では朝4時ころから家の前の除雪を始めます。道路に除雪車が入るところでは、家の前に「お土産」の雪の壁ができます。その壁とともに、家の玄関から道路までの間に降り積もった雪を除くのです。家によっては朝の除雪に1時間から2時間はかかります。

 新潟県でも山沿いの民家では、集めた雪を捨てるための流雪溝や用水路・排水路が家のすぐ前や横などにあります。流雪溝は、地域で流雪溝組合を結成して、組合が流雪のために設置した溝です。農地に近ければ用水路や排水路を使います。

 カバー写真は流雪溝を使って雪を捨てている様子です。民家の前だと2カ所から3カ所の雪捨て口があります。日頃はグレーチング(鉄の網)でカバーされていますが、雪捨ての時にはこのグレーチングを開きます。

 水路がすぐ近くにあると、図2のように家の敷地から直接雪を捨てることができます。水路にはふたがされていない場合が多く、また夏場には柵がしてあっても、冬の前に雪捨てのために外すところもあります。

図2 水路を使った除雪の例。水路に直接雪を捨てる方式(筆者撮影)

流雪溝や水路での溺水

 これまで新潟県内だけでも繰り返し流雪溝や水路での溺水事故が発生しています。新潟県では定期的に除雪作業事故防止注意情報を出して、県民に警戒を呼びかけています。

 昨シーズンは記録的な雪なしの年だったので、除雪に伴う溺水事故はありませんでした。そして、流雪溝への転落による溺水は近年新潟県内での報告が見当たらず、新しいところでは2011年に妙高市で男性が50 cmほどの幅の溝で流された事故があります。その一方で、一昨年のシーズンには2月に十日町市で男性が、長岡市で女性がそれぞれ用水路に転落して、溺れて亡くなっています。

 新潟県では、除雪前に流雪溝や水路の位置を確認するように注意を出しています。そして近年事故が減ったのではなく、たまたま大雪の年に巡り合わなかっただけであることを肝に銘じなければなりません。

具体的には何に注意するべきか

流雪溝では、バランスを崩さないように

 最近は事故対策が進み、コンクリートふたをかけて暗渠化し、雪捨て口だけはグレーチングなどを使った開閉式になっています。

 図3は小千谷市でたまたま除雪中の方がおられたので、インタビューしながら撮影した流雪溝です。今年、この方が気をつけていることを2つ教えてくれました。

 ひとつは「今年の流れが遅い」ことです。見ると雪捨て口に雪が流れずに残っています。そのままにしておくと流雪溝が溢れて床下浸水など被害につながります。そのため、スコップを使って雪の塊を壊しますが、その時にバランスを崩すと溝に足を突っ込んだりします。

 もうひとつは昨年少雪で使わなかった「スノーダンプがさびて滑りが悪い」ことです。雪はスノーダンプを使って雪捨て口に運びます。滑りが悪いと力を入れすぎ、それが流雪溝付近で体のバランスを崩す原因となります。

図3 流雪溝の雪捨て口を開いて溝にたまった雪をスコップで崩している。男性によると今年のこの溝の流れはあまり良くない(筆者撮影)

 人の肩幅程度の幅があれば、人は簡単に流されてしまいます。それは富山県の用水路で実証済みです。バランスを崩して足を入れた瞬間に足から流されます。一度流されると、流速が速く、すぐに暗渠に潜ってしまいます。水温はほぼ0度で、長時間生きていることができません。救助に時間がかかるので、流雪溝に流されないように最大限の注意を払うことが大事です。

 この土日は、どこでも屋根の雪下ろし、そしてその雪を片付けるために雪捨て口は終日開きっぱなしになります。そのため、休みで家にいる子供が雪捨て口に近づかないように気をつけます。大事なことは、一昨年の子供と今年の子供では同じ子供でも活動範囲や興味が変わっていること。少雪の昨年は1年抜けていることに注意しなければなりません。

水路では、自ら入らないように

 新潟県や富山県での用水路転落事故の聞き取りで気をつけることが明らかになっています。

 ひとつは水路に入って作業をしないこと。雪を捨てすぎて水路の流れが悪くなり、スコップをもって雪を崩しに入った男性が、流れが再開した時の水流の威力に負けて流されてしまいました。冷水のため、すぐに意識を失いました。

 もうひとつは図4に示すような水路脇の雪庇に気をつけること。いつもであれば簡単に上がれる水路だったのに、雪庇に気がつかずに雪庇ごと水路に落ちた女性が、その雪庇のせいで自力にて上がることができませんでした。上がるところを探して歩き回るうちに意識を失い倒れました。携帯電話があったらと思われた事故です。

図4 水路に張り出した雪庇の例。積雪の分だけ水路が深くなっていることにも注意(筆者撮影)

頼りは救助してくれる人

 流雪溝や水路の中は冷水です。全身が浸かれば服を着ていても10分も持たないような水温です。一刻を争って救出されなければなりません。そのため、除雪作業は明るくて見通しのよい時間に、複数人数で。万が一の時には作業前から身につけている携帯電話で119番通報してすぐに救助隊を呼んでください。

 冷水に浸かっている人の意識があれば、外の人ははしごを水路に入れて脱出させます。力が残っていれば自力で、だめだったら胴長などをはいて濡れないようにした人が水に入って手助けします。でも、無防備に救助に入ったら、中の人と同じ運命をたどります。


さいごに

 昨シーズンはほとんど除雪を必要としなかった新潟県。体力的には全員2歳、年を取っていると覚悟しましょう。かくいう筆者も2年ぶりの雪かきに腰の筋肉を痛めました。まっすぐに歩くのが少々しんどいです。中高年世代は特に自分の老いを自覚し、細心の注意を払って除雪事故に注意し、今年のシーズンを無事に乗り切りたいものです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20201218-00213090/

8. 中川隆[-8725] koaQ7Jey 2021年1月01日 12:49:10 : FMpih0kosT : alFZZWk4NGtIM1E=[14] 報告
大雪のあるある ツリーホールとその危険性を中心に雪国の住民が解説
斎藤秀俊 | 一社法人水難学会会長、国大法人長岡技術科学大学大学院教授
2021/1/1
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210101-00215547/


針葉樹の根もとに口を開けたツリーホール。スキーヤーが気づかずに落ちる(筆者撮影)

 日本海側の大雪で明けた令和3年。大雪とは、単に2 mの積もった雪(積雪)を言うのではなくて、一晩で1 mくらい降った雪(降雪)を指します。本稿では、雪国の人の生活に溶け込んでいる、大雪のあるある(注)に触れます。

 国境の長いトンネルを抜けると、あなたもみんなも雪国の人。夜の底が白くなっただけでは済まない危険について、ツリーホールとそれが引き金となる事故に焦点を当てて、雪国の住民が雪の降りしきる新潟から解説します。

雪と水難の関係は

 謹賀新年。筆者の住む新潟県、特に越後湯沢(湯沢町)では「これぞ雪国」と言うにふさわしいくらいの積雪で、現在2 m近くに達しています。一昨夜から降り続いた雪は降雪で80 cmほどとなり、天気予報通りの大雪(雪国では普通ですが)の状況にあります。

 水難の専門家である筆者ではありますが、雪にまつわる事故と水難事故とではかなりプロセスが似ていて、筆者の毎日の雪国経験と水難事故調査の経験とを合わせると、新しいジャンルが構築できそうです。例えば、氷と水の関係性、没すれば窒息や低体温に陥る関連性、ブレーキが利かないということでは、車とボートの共通性。雪国の住民が現場にて科学の目で見た事実を記事にてお届けします。こじつけと思わずに、お読みいただければ幸いです。

ツリーホールって何

 雪国の立ち木の下には、穴が開いています。これをツリーホールと言います。雪国の人に「ツリーホールって何?」と質問してもピンときません。「立ち木の根もとの穴」と言うと「あ、それ知ってるよ」と言います。雪国の人の生活に溶け込んでいて、そして当たり前過ぎて、英語での言い方なんてピンとこないのかもしれません。積雪シーズンには、落葉樹の根もとよりも、針葉樹の根もとで大きいものが見られます。

 図1をご覧ください。昨年12月中旬の大雪で積もった雪の景色です。写真の左側の針葉樹の根もとには、かなり大きな穴が口を開けています。その一方で、右側の落葉樹の根もとには大きな穴が見られません。おわかりのように、樹木の枝葉に降雪が遮られて、積雪が少なくなることが原因です。

図1 左側の針葉樹の根もとには大きなツリーホールが見られるのに対し、右側の2本の落葉樹の根もとには見られない(筆者撮影)
 インターネット上でも、ツリーホールの写真が多く掲載されていますが、多くは本当の意味での危険性を表現していません。なぜかと言うと、近づくことができるような穴ばかりだから。ツリーホールに近づくことができるのは、積雪がしまっている証拠です。比較的硬いので、撮影のために歩いて近寄ることができます。気をつけていれば、ホールに落ちることはありません。

 図2をご覧ください。同じ樹木の写真を上下に並べています。上側の写真は昨年12月30日に撮影されました。下側は翌日12月31日の大雪の最中です。

図2 新雪が積もる前(上)のツリーホールと50 cmほど新雪が降り積もった後(下)のツリーホール(筆者撮影)

 昨年の12月中旬に降った雪がある程度解けながらしまっていることが上図からわかります。その証拠に、左側から足跡が針葉樹に向かってついています。雪上を歩くことができる程度にしまっているのでしょう。針葉樹の根もとのツリーホール右側に這い上がったと思われる後が残っています。樹木の右側に新しい足跡が続いているので、自力で這い上がったのでしょう。読者の皆様は、このような所を歩くようなまねをしないようにしてください。なぜかというと、多分、野生動物の足跡だと思われます。

 下図によると、12月30日夜から降り続いた新雪が柔らかそうな雪として積もっていることがわかります。ホールの深さがさらに深くなっていることが明らかです。こんな風景は雪国では生活の一部で、「大雪あるあるだよね」程度です。ところが、

危険1

 新雪が表層雪崩のようにホールに流れ落ちます。根雪は比較的しまっていて、その上に流れやすい新雪が積もっているからです。

危険2

 深い。図2では根雪の深さが2 m近くあるところに、新雪が50 cmほど積もっています。合計2.5 mほど。何かのきっかけで周辺の雪が落ちてくれば、ホールの底は1 mほど埋まります。

 ツリーホールでの雪崩。実際の水ではあり得ない話ですが、穴の周辺に水がうず高くたまっていて、それが何かのきっかけで突然穴に向かって流れ落ちるような現象が起こる訳です。水の流動性が高いのに対して、雪の流動性が低い(でも流れる)ために見られる現象です。大雪のあるあるなので、雪国の人はここに近づくことなど、最初から考えもしません。

あるあるだから
 同じような例は、ほかにもいくつかあります。

 落葉樹の立ち木の下にも図3のように小さいながらのツリーホールが見られます。これが目立つような季節になると「春が来るなあ」と感じるものです。木の幹が熱を伝えるために、幹に接触している部分から雪が解けていくのです。

図3 落葉樹の幹の周囲にできたツリーホール(筆者撮影)

 物質の熱伝導で周辺の雪が解けていく同様の例としては、金属の看板の周辺、電柱の周辺、家の壁の周辺などがあげられます。特に家の壁面の周辺では、図1の針葉樹の周辺のように、ホールの壁面が大きく傾いているので、大雪時、屋根の雪下ろし作業の時や家の窓に板を張る作業の時に、新雪と一緒に人がホールに落ちて雪に埋まる事故をよく聞きます。筆者も経験しました。

 地面に湧水や流水があると、雪が積もりにくくなります。そういう場所は至る所にあります。図4にその様子を示します。ここでは地面が現れているので「下は水だ」とすぐに気がつきますが、雪で覆われて空洞になっているだけで見た目では水があることに気がつかない場所もあります。「周囲よりへこんでいれば何かある。」これも生活の一部です。

図4 湧水や流水の周辺では雪が積もりにくい(筆者撮影)

ツリーホール付近での事故

 スキーやスノーボードでの滑走中に立ち木に衝突し、あるいは立ち木の下の雪に埋もれて亡くなったなど、スキー場やその周辺での死亡者数は全国スキー安全対策協議会の調べで、シーズン毎に10人から20人にのぼります。

 今シーズンでは、越後湯沢にて2件の死亡事故がありました。いずれもスノーボード中に雪に埋もれて窒息したものです。

 これらの事故が「ツリーホールに落ちることにより発生した」とはニュース等に書いてありませんが、大雪で新雪が積もり、ツリーホールができれば、一般論としては、次のような過程をたどり事故が起こります。

(1)滑走中コースから外れてしまい、
(2)元に戻ろうと滑走を続けていたら、
(3)いきなり目の前に現れたホールに気づき、
(4)止まろうとエッジを効かせたらホールの口付近で雪崩れ、
(5)新雪とともに底に落ち込み、
(6)全身あるいは逆立ち状態で上半身が埋まり窒息。

 なお新雪ではなくて雪面がアイスバーン状態だと、ホールに落ちるとともに立ち木と衝突し、頭や体を強く打つ事故が見られます。こういった事故はスキーやスノーボードの競技選手あるいはインストラクターでも起こすことがあります。筆者の知り合いのお子さんも競技の練習中にこの事故で命を失いました。コースを外れれば、地元の人も観光客も同じです。

だから、大雪のあるある

 そもそも新雪が積もっている場所で手がつけられていない土地は、雪国の人にとって人が立ち入ることすら考えの及ばない場所です。考えが及ばないから手がつけられていないとも言えます。事故があったと聞けば「そうだな、大雪になるとよくあることだな」とすぐに納得して、次の仕事に移ります。雪国の一日は、常に雪かきに追われています。

【参考】尋常ではない初雪の除雪 作業中に流雪溝や水路で溺れないために
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20201218-00213090/


注:雪国の生活に溶け込んでいて、無意識には気をつけているけれど、特に話題にならない事象を、ここでは「大雪のあるある」としています。


https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210101-00215547/

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > リバイバル3掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
リバイバル3掲示板  
次へ