http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/661.html
Tweet |
『永遠のこどもたち』(El Orfanato)2007年スペイン・メキシコ映画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10971247
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11015669
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11015886
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11016488
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11017191
監督 J・A・バヨナ
脚本 セルヒオ・G・サンチェス
キャスト
ラウラ ベレン・ルエダ
カルロス フェルナンド・カヨ
シモン ロジェール・プリンセプ
霊媒師 ジェラルディン・チャップリン
ピラール マベル・リベラ
ベニグナ モンセラート・カルーヤ
カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭で上映。
アカデミー外国語映画賞スペイン代表作品。
ゴヤ賞では作品賞を含む14部門にノミネートされ、脚本賞や新人監督賞など7部門を受賞。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E9%81%A0%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1
2015年11月12日
「永遠のこどもたち」ホラーと思いきや、ラストにはファンタジーへと昇華していく展開にビックリで面白かった映画
孤児院にまつわる悲しい出来事から始まる、悲しいお話。
幼い頃に孤児院で育ったラウラ(ベレン・ルエラ)は、40歳目前にして、今度は自分が孤児を預かる立場になろうと、今では廃墟となっていまっていた、昔育った孤児院へ移り住んだ。
しかし、そこへ来てからというもの、息子のシモンに見えない空想の友達が増えたことを心配するラウラだったが、医者で夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)は、現実の友達ができれば、そのうち空想の友達もいなくなるという。
そして、実際に孤児が集まってきた日、ラウラはシモンを子供たちに会せようとするが、なかなか言うことを聞かず、子供たちに会おうとしないシモンを叩いてしまう。
しばらくしてから、部屋にシモンがいないことに気付いたラウラは、近くの海や、シモンが好きな洞窟を調べるが、どこにもシモンの姿がなく、捜索願いを出すが・・・
最初は、トマスが怖い子で、悪い子だから、シモンをその世界へ引きずり込んじゃうんだと思ったんだけど、そうじゃなくって、かわいそうで寂しい子だったんだねぇ。
だから、トマスの母親・ベニグナが起こした行動も、分からなくもない。
絶対にやってはいけないことだけど。
子供って、素直だから、残酷なんだよね。
思ったことはすぐ言っちゃうし、すぐ行動しちゃう。
トマスが嫌いだったから洞窟に置き去りにしたのではなく、ただ、ちょっとからかいたかっただけ。
しかし、そこでトマスは命を落としてしまう。
子供って、残酷なんだよなぁって思うし、そのことに大人が気付いてやれない悲しさも感じる。
地域の人間が気に留めない、孤児院の孤立感
悲しいのは、孤児院で集団で子供が亡くなっているのに、近所の人間は誰も、その事実を知らないという現実。
もし、近所の人たちが知っていたなら、シモンの事件があった時に、
「あぁ、あそのこの孤児院だったら、前にもこんな事件があって・・」
って話になるはずなのに、それも無いし、ベニグナがそこで働いていたことも、知られていない。
それこそ、彼らは、孤児院の外に出れば、本当に身寄りのない人たちになってしまう。
だから、孤児院が彼らにとっての世界であり、全てだった。
彼らが、そこから離れたくなくて、ずっとそこにいたのは、そんな理由があったからじゃないんだろうか。
悲しい終わりかと思いきや・・・ファンタジックな夢の世界が待っている
そして、ビックリしたのはラスト。
この映画で、私にとって最も印象的なのはラストシーン。
宝探しのご褒美として、最後に願いを叶えたラウラ。
なんだか、もの悲しいラストだなぁと思いながら見ていたんだけど、そうじゃない。
子供たちは、無邪気に「ラウラが帰ってきた〜!!」って楽しそうだし、みんな一緒で嬉しいって雰囲気で終了。
そこは、シモンの行きたかったネバーランドになってしまうというオチ。
だから、これは「永遠のこどもたち」
たくさんオバケの子供たちが出てきてた映画なのに、最後はファンタジー??
でも、最後の最後に、子供たちの輪の中にトマスがいてホッとした。良かった。
このスーパーポジティブな発想の転換には、仰天だった。
製作総指揮は、「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ。
監督は、本作が監督デビュー作のJ・A・バヨナ
ホラーなのに、ファンタジーの香りもただよってくるのは、だからなのか。
http://eiga-suki.blog.jp/archives/theorphanage.html
- ラッキー・マッキー 『ザ・ウーマン 飼育された女』 アメリカ 2011年 中川隆 2016/11/20 21:35:11
(0)
- マリオ・バーヴァ 『白い肌に狂う鞭』 1963年 イタリア/フランス 中川隆 2016/11/19 23:52:00
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。