テレビドラマ 『鈴木光司 リアルホラー』動画 https://www.youtube.com/watch?v=lmhLl17x27A https://www.youtube.com/watch?v=XQYwFpSkkEk https://www.youtube.com/watch?v=ZKfiHfYel88 放送期間 2015年3月15日 - 3月29日(3回)
制作局 BSフジ、エイベックス・ピクチャーズ、ジョリー・ロジャー 監督 寺内康太郎 原作 鈴木光司『アイズ 』 脚本 佐上佳嗣、寺内康太郎、久保幸湖 (1)「杭打ち」 詐欺師まがいの汚い商売をして会社を営む野末和己(41)は、今日も老夫婦を騙そうと愛人の矢野瑞江(28)とゴルフ場にいた。野末が打ったボールが森の中に消えてゆく。ボールを探す野末があるものに気づき目を見開いた。そこには死体が!後日、会社で新聞を読んでいる野末は「山中初代 65歳ゴルフ場で自殺」の見出しをみつけ、善からぬことを思いつく。 振り込め詐欺その他怪しげな仕事をしている野末(中村獅童)は、ゴルフ場で自殺死体を発見した。その後、野末は新聞でその事件の記事を見て、身内から生命保険金を騙し取ろうと思いつく。そして自殺者の娘・山中いちを探し出すと、結婚相談サービスの相手という設定で近づき、300万円を上手く手に入れたあと連絡を絶った。ところがいちは野末の会社を探し出し、部下三人を殺すと、野末に襲い掛かってくる。いちは大学で槍投げの選手だったため、すさまじい怪力で、野末は車でいちを跳ね飛ばすとそのまま逃走するが、いちが車に鉄の杭を投げつけると、車の後部から運転席、そして野末の体まで貫いていた。 (2)夜光虫 医師をしている川端(38)は、想いをよせている貴子(27)に、プロポーズをする為、仲間の賢治(36)夫婦と共にクルーズに出ていた。釣りをしていた賢治は、小さな女の子の靴を釣り上げた。その女の子の靴に嫌な予感を覚えた貴子だった。気分が悪くなった貴子が船内で休んでいると、ヨットのエンジン音が急に耳をつんざく様な異音に変わった。ヨットは走行不能となり、船内はパニックになる。 医師の川端は休日に友人夫妻とキャバ嬢の貴子(芦名星)を誘って、自慢のヨットで海に乗り出す。ところが船が突然調子が悪くなり、海の真ん中で立ち往生してしまう。しかも原因を調べにいった一人は、海の中で女の子を見たと言い出す。その後乗員が次々といなくなる。残された貴子の回想で、幼い一人娘をゴミまみれの部屋に閉じ込めて食事を与えるだけの育児放棄状態であることが明かされる。最後にヨットの中に子供が入ってくるシーンで〆。 感想 (1)「杭打ち」 最後に怪力女が走っている車に鉄柱を投げつけると、それが見事に命中して中村獅童キャラの腹に刺さって、中村獅童がタバコを吸いながら「こいつぁまいったなぁ」とか言いながら〆とか、ホラーというよりシュールなギャグかと思った。そもそも、これホントに実話がベースなんですか? (2)夜光虫
散々引っ張った挙句、子供が母親を追ってきただけ、という脱力オチに「ハァ?」だった。 ____
1話目「檜」 給食センター勤務する名波啓二(26)は、幼少時代に交通事故にあい人より知能指数が低くなってしまったが、純粋な心を持ち、真面目に誠実に仕事をしていた。ある日、啓二は給食の配達で訪れた先で1枚の「展望台から撮影した街」の写真をみつけた。その写真に写る風景はどこか見覚えのあるものだった。啓二はその日から同じ少女(7)がでてくる夢を見始める。 名波啓二(山本裕典)は、幼い頃に負った怪我で知能指数が人より低いものの、給食センターで真面目に働く若者で、母一人子一人ながら幸せに暮らしていた。ある日啓二はたまたま客先である風景写真を見て、自分が過去別の町に住んでいて、しかも姉がいた、という考えに取り付かれる。母親の朋子は最初は夢だと否定するが、やがて真実だと認める。朋子は啓二の父親は死んだと説明していたが、実はそれは嘘で、暴力を振るう夫から啓二を連れて逃げ出したものの、姉は連れてこれなかったのだという。啓二の頭の傷は、父親に負わされたものだった。 啓二は我慢できなくなり、写真の町へと向かい、記憶を頼りにかつて住んでいた家にたどり着く。そこは廃屋になっており、過去に殺人事件があったあと誰も住んでいなかった。啓二は近所の住人から、「かつてその家には、母親と子供二人(姉弟)が住んでいたが、何者かに母親と姉は殺され、弟は行方不明になり、犯人は未だに捕まっていない」という話を聞かされる。啓二はその時、『母親』の朋子が実の母と姉を殺した殺人犯で、さらに自分を誘拐したという事実を思い出す。啓二の頭を殴りつけて怪我をさせたのも朋子自身だった。啓二がとぼとぼ歩いているところに警官に声をかけられ、名前を尋ねられるが、啓二は絶句するのみだった。 ・感想
これは当たり。展開が最後まで読めず、真相が明らかになったときにはゾッとした。親と思っていた相手が殺人誘拐犯で、さらにその真相を知っても、その「母親」が待っている家に帰るしかない、という辺りが絶望的過ぎる。 2話目「クライ・アイズ」
とある深夜、出産を間近に控えた新婚の有子(36)の家の向かいに川瀬(40)が引っ越してきた。翌朝、ふと向かいの家に目をやると、リビングのカーテン越しにうっすらと、ただジッと座っている女性が見えた。夕方、ウォーキングから帰り、ふと向かいの家を覗き込むと、朝と同じ、女性がまだ座っていた。この女性の存在をきっかけに、有子は向かいの家に、不気味さと同時に、興味を持ち始め、防犯用カメラで監視をするようになっていく。 妊婦の有子の家の隣に引越しで住人が入るが、夫は毎日出勤するのに、妻は一日中窓辺に座っているだけ、ということに気がつき、玄関前の防犯カメラを使って隣家を監視し始める。やがてある夜、家の主人が深夜に女性を運び込んで首を絞めるシーンを目撃し、警察を呼ぶが、それはリアルな人形を勘違いしただけだった、という事になってしまう。 有子は隣人「川瀬」(武田真治)が殺人者だと信じ、カメラを追加設置して全力で隣家の監視を行なうが、ある日妹の瞳が隣家で川瀬と話しているのをカメラで発見し、慌てて隣家に駆け込むと、なんとその「妹」も人形だった。川瀬は有子に工房を案内するといって、地下工房を見せるが、川瀬が家族を求める余り「人間を殺して首から上を加工して人形に取り付けている」という事実を知らされる。そして有子に手斧を持った川瀬が迫ってくる。 後日。有子は行方不明となり、川瀬も引っ越ししたあと姿を消していた。そして川瀬が、自宅で人間を加工した人形たちに話しかけていて、その中に有子も混じっている、というシーンで〆。 _____
1話目「タクシー」 詳子(30)は夫の久保田智彦(36)と離婚の危機を陥っていた。ある日2人は離婚の話し合いをする為に、最後にプロポーズした店で食事をしようと、車に乗っていた。都内のタクシー会社に勤める三井(36)は、普通のタクシー運転手だが、度々不可解なことが起きていた。ある夜、三井がタクシー車内で寝ていると、後方のドアを叩く音がする。そこに立っていたのは詳子だった。三井はあることに気付く。 タクシー運転手の三井には霊感が有った。三井はある日乗せた女性客が幽霊だと気がつき、成仏するように忠告するが、客は変なことを言うなと怒って降りてしまう。その後、三井はその女幽霊の詳子(佐藤江梨子)と再会した。詳子は自分が既に死んでいることをようやく自覚し、離婚直前に事故にあって死んでしまったことを思い出していた。そして、夫の智彦が自分の死が原因で落ち込んで見ていられないので、夫と話をしてくれという。三井は嫌がるもののついに説得され、智彦に会って詳子の言う事を伝える。最初は取り合わなかった智彦だったが、詳子しか知らない事実を三井が口にするので信じさせるをえず、詳子は部屋の掃除をしろとか落ち込むなとかそういうことを伝えて成仏した。 2話目「鍵穴」 サラリーマンの松浦(45)が夕食をとっていると、妻の美樹(40)が一枚のハガキを差し出す。ハガキの主は、20年来の友人である大石(45)とその妻早苗(25)からの手書きの転居通知だった。会いに行くことを薦める美樹に対し、気乗りしない松浦。松浦としては、人生の成功者である大石を疎ましく思っているからだった。気乗りしなかったが、結局、大石の新居へ向かう。だが、その新居のある町は、昔(15年前)通った事のある町並みだった。 松浦(八嶋智人)は、旧友の大石から転居通知を受け取り、久しぶりに会いに行くことにした。ところが成功者のはずの大石が住んでいるのは、古ぼけたアパートの一室で、しかもそこは二人の共通の友人鳥居が15年前自殺した部屋だった。15年前、鳥居は大石の店で働いていたバイトの早苗にストーカー行為を繰り返した挙句、部屋で自殺したのだった。ところが大石は真実を話すという。 15年前、早苗は鳥居にアパートに呼び出され、襲われそうになったので突き飛ばして殺してしまった。早苗に助けを求められた大石は、自殺に見せかけるため首に紐をかけてつるそうとするが、鳥居が息を吹き返したため、早苗と二人で止めをさしたのだという。しかしその後、大石は商売に失敗し、早苗は精神を病み、大石自身は末期ガンで余命僅かで、全ては鳥居の呪いだと言う。 実は松浦は15年前大石と早苗が鳥居を殺すところをドアの新聞入れから見ていたのだが、だまって逃げ出したのだった。大石は今度は松浦が呪われるといい、アパートを離れる松浦を部屋から鳥居の幽霊が見ているシーンで〆。 http://perry-r.hatenablog.com/entry/20160701/p4
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