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(回答先: 温泉へ行こう _ 長野県 七味温泉 紅葉館 投稿者 中川隆 日時 2013 年 10 月 05 日 11:41:07)
老松温泉 喜楽旅館
http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen008701_1.htm?area=03&pref=09&sflg=01
〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本181
TEL 0287-76-2235
那須 老松温泉 喜楽旅館
http://www.youtube.com/watch?v=VaXbsI6IB0I
http://www.youtube.com/watch?v=N7689Mf5DQE
http://www.youtube.com/watch?v=XI5tyEvxwwY
立寄り入浴 8:00〜20:00 大人45分 500円
一泊二食付 一人7500円。
源泉名 「喜楽の湯 (老松温泉)」
単純硫黄温泉(Ca・Mg-SO4・HCO3型)
泉温30.0℃、pH=6.1、TSM(溶存計)=0.65g/kg、TS(総硫黄)=29.5mg/kg
那須ICより車で20分
地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E8%80%81%E6%9D%BE%E6%B8%A9%E6%B3%89%E5%96%9C%E6%A5%BD%E6%97%85%E9%A4%A8/@37.095342,140.0029254,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0x6715ab11b02a4bc1?hl=ja
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?p=%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%E9%82%A3%E9%A0%88%E9%83%A1%E9%82%A3%E9%A0%88%E7%94%BA%E6%B9%AF%E6%9C%AC181&lat=37.09534979&lon=140.00285314&ei=utf-8&sc=3&datum=wgs&gov=09407.25.181&ac=09407&az=25.181&layer=pa&v=3
on Feb 06.2014
那須には濃い温泉宿がある。
どーしても外せなかった、那須湯本温泉の宿。
日曜に泊まろうとして、一度断られたのだが、
金曜の夜はどうかと食い下がったら、OKだった老松温泉、喜楽旅館。
この宿の何が濃いかは後ほどにして、何とか21時前ギリギリには着いたものの、宿への道を危うく見落とすとこだった。
細道に入り、未舗装路に入ると、こんな駐車場がある。
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夜はちょい怖い。
ここから少しだけ歩く。
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すると何とも味のある旅館が出現する。
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とりあえず中に入ってという事で、
何とも味のある…
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まずは夕食を。
食堂に直行する。
手作りの料理がそれなりに美味そうだったので、
一泊二食付きにしたのだ。
仕事直行で、名札取るのも忘れている。
食事処は綺麗。
宿のお爺さんが、
「何でまたこんなことに来たか、モノ好きだな」
と言って料理を持ってきた。
もう一人いるおばあさんが料理を作ってる。
料理はいつものように肉抜きの魚OKにしたけど、やっぱ私は魚もダメだ。
煮魚、焼き魚ならともかく、ナマモノはあまり。
刺身類はMにあげた。
でも他のは美味しかった。
deepな宿を見学。
階段付近。
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まず、こちら私達の泊まる部屋の前。
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壁がボロボロに剥がれている。
そして部屋の入り口。
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部屋の障子であったろう扉には、
もちろん、障子紙はない。
床に宿のカレンダーが敷かれてるとこも、
何気に惹かれる。
部屋と食事部屋とトイレは綺麗で、
泊まるのに全然嫌な感じはない。
快適で、すごく気配りを感じる。
そして先程の階段付近、
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食事する部屋の脇には、
秘密の…
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この宿のメインの一つ。
秘密の地下道がある。
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奥から源泉が湧き出てるらしい。
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江戸川乱歩の世界に入った感じ。
(少年探偵団シリーズ)
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一説によると、宿主のお爺さんは、ここを通って向かいの居住母屋からこちらまで来るらしい。
明日の朝も改めて探検してみよう。
夜の風呂。
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良い雰囲気。
温泉は、もちろん源泉で、白濁した硫黄泉。
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私は木の風呂が一番好き。
清潔感あるし。
タイルとかコンクリートはあまり…
手前の浴槽にしか温泉は入ってないが、私達だけだから仕方あるまい。
すでにぬるくなってたので、源泉コックを捻り、源泉を投入する。
気温も低いからか、なかなか熱くならず、いい感じで長湯が出来た。
食事を持ってきたおばあさんが入って来た。
最後に掃除するんだろう。
実は老松温泉・喜楽旅館は、那須湯本温泉にありながら、泉質が珍しいそうだ。
他の宿は全て、酸性の硫黄泉だが、ここだけアルカリ性なんだそうだ。
「糖尿病に効く」とか書いてあったけど、そんなわけで飲泉も出来てしまう。
もちろんグビグビ飲んでしまった。
食事部屋に漫画雑誌があったので、「剣客なんちゃら」って漫画雑誌を借りた。
結局たいして読まなかったが。
この宿を見つけた瞬間、泊まるしかないと思い、Mに相談すると、Mもいつになく行きたいと乗り気。
私とMが、完全一致する事はまずありえないってのに、即決だった。
那須塩原には、他にも一つ、どうしても泊まりたい、こことはまた違ったdeepな温泉施設があり、そっちも泊まりたかったんで、無理やり三泊旅にした次第。
朝の風呂。
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飲泉。
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今度は向こう側にお湯が入ってた。
夜と違って朝は、すぐのぼせてしまい、長風呂出来なかった。
湯温はぬるめだったってのに。
男湯の方には、もう朝一の客が来ていた。
そして、朝、やたら身体が軽い。
温泉効果だろうか。
いつもなら朝、眠くてグズグズしてるところを、スッキリ目が覚めた。
朝食。
同じくナマモノをMにあげる。
お爺さんの話だと、TV取材が来てから、宿泊希望の人が増えたらしい。
が、冷やかしもあったりして、皆断ってるんだそうだ。
重病の人しか宿泊を受け入れないそう。
でも私らは、
「どうしても泊まりたかったみたいだから」
と特別に泊めていただいたらしい。
おばあさんは親戚の人で、わざわざ手伝いに来てもらってるとか。
私達が泊まった金曜日、実は、おばあさんは実は病院の日だったらしいが、泊まるってことで、わざわざ来てもらったらしい。
ありがたい事です。
おじいさんは、別な土地で働いてたらしいが、この宿をやってたお兄さん達がなくなり、「お世話になったから恩返しのため」里帰りして、足も悪いというのに、
一人でこの宿を続けてるそう。
ホロッと来た。
朝の地下道。
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探検。
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硫黄の源泉。
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やはり夜の方が雰囲気がある。
奥の部屋。
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廊下。
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部屋の前。
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今は使われてない、かつてのお風呂?
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玄関へ。
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そして。
夜は全貌が見えなかった、
私達の泊まった宿の外観。
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いやはや、素晴らしい。
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私達は下の階に泊まったのだが、
このハンパない廃れっぷりに感動。
Mも写真撮りまくり。
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面白半分ではなく、
本当に感動。
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「ボロ宿」とか「廃虚系」と言われるらしいが、マニアにも人気なのがうなずける。
存続させてくれているおじいさんにも、感動。
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廃虚美。
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ここには、人を感動させるモノがある。
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逆側はこんな感じ。
老松朝60
さようなら、老松温泉・喜楽旅館。
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温泉はかなり良く、宿泊スペースは綺麗で清潔、
身体も軽く、温泉の実力を実感する。
探検ムードたっぷりの地下道も素敵だった。
ぜひまた訪れたい。
健康体だけど。
今さらだけど紅葉が綺麗。
紅葉の那須高原の景色を見ながら、駐車場へ。
歩いてると、同じく廃虚になったホテルや宿などが。
那須湯本温泉だけじゃなく、全国の温泉街には必ず廃虚はあるが、残念だ。
途中にあった廃車ジープ。
物は朽ちてゆく。
秋の景色と見事にマッチしてる。
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「那須の珍湯」と書いてある。
http://onelastwish.blog.fc2.com/blog-entry-687.html
廃墟のようなホラー系温泉宿に隠された絶品のお湯 [老松温泉 喜楽旅館(前編)]
このあいだ那須塩原駅近くに行く用事があり、この機会に懸案だった宿に泊まってみることにしました。那須湯本温泉街の中にある「老松温泉・喜楽旅館」です。
チラホラ聞こえる情報では、いま時まれに見るボロ宿だとか。しかし酸性の硫黄泉である那須湯本の中で、珍しく弱アルカリ性のすごくいいお湯だということです。前からぜひとも行ってみたいと思っていたところです。
ただブログなどを見ても実際に宿泊した、という情報がなく、様子がわからないのでとにかく電話してみることにしました。電話に出たおっちゃんとの会話。
私 「そちらは宿泊もやってますか」
おっちゃん「やってますよ」
私 「じゃあ、あさって1泊で一人お願いします」
おっちゃん 「‥‥でもねえ、うちはすごいボロだからね〜」
私 「かまいませんよ。別に泊まれるわけでしょう」
おっちゃん 「いや、でもけっこうびっくりするよ」
私 「いや、かまいませんからお願いします」
おっゃちん 「そう。じゃあいいけど。でも、うちに来たことはあるの?」
私 「そちらにはないけど、那須湯本はけっこう行っているので場所はだいたいわかりますから」
おっちゃん 「いやあ、場所の問題というより、すごくボロだからね〜。どうかなあ〜」
とあくまでも警戒している様子。「ボロだから泊まりたいんだろうがっ」と口にするのも失礼なので困りましたけど、
私 「でも例えば那須だと雲海閣さんなんかも行ってますし、たいてい大丈夫です」
おっちゃん 「えっ、雲海に泊まってんの? じゃあ大丈夫だ。あそことはいい勝負だから」
ということで急に話しがまとまって泊めてもらうことになりました。当然素泊まりのつもりだったのですが、食事も用意できるということなので2食付きでお願いしました。
当日は、那須塩原で用事が済んだのが午後3時頃。ここから那須湯本まで直行するバスもあるのですが、駅の観光案内所で聞いてみると、「もう今日のバスは3時前に終わっているので、在来線で黒磯まで行ってください。黒磯からだとたくさん出ています」ということなので、黒磯駅に向かいました。
黒磯駅で少し時間があったので周辺を歩いてみましたが、けっこう渋い商家などがあり、いい雰囲気の駅前でした。でも全体的に寂れた感じが否めません。昔ほどのにぎわいは失われてしまったようです。
バスに乗って那須湯本へ。何度も来ているところですが、けっこう久しぶりです。温泉神社も久しぶり。足湯なんかもにぎわっていました。このへんで時間としては5時くらい。雨がポツポツと降ってきました。
泣く子も黙る那須の名湯「鹿の湯」もにぎわっていました。今回は時間がないのでパス。喜楽旅館は「鹿の湯」と同じ小川沿いの谷にあるので、いったん「鹿の湯」まで降りて、谷沿いの道を歩きました。
本当はもっと宿に近いバス停がひとつ手前にあるのですが、今回は一応那須湯元まで行ってみました。どうせ歩いてもすぐの距離です。
この谷沿いの道をここまで歩いたことはありません。途中にライトアップされた変なお稲荷さんがあったり、ホテルの廃墟があったり、「鹿の湯のそばのそば」という蕎麦屋さんがあったり、ちょっとわからない通りでした。
宿に行くにはどこかで小川を渡らないといけないのですが、どうも入り口が発見できません。いろいろ迷っていると、古いホテルの廃墟の脇道を発見。この道が正解でした。
この細い道が入り口だなんて、なかなか気がつきません。というのも、喜楽旅館に行く本来の道は、もっと那須街道の下側に当たる駐車場経由になるので、こちらはメインではないのでしょう。
とても旅館があるとは思えないような雑草が生い茂った先に、やがて建物が見えてきました。
雨がけっこう強くなってきてレンズに水滴がついてしまいましたが、そんなことを気にしている余裕も与えないような建物です。
もっと寄ってみました。
キタ〜!! これはすごい!!
さらに意味もなく寄ってみた!! (©ドンさん)
これは宿というよりただの廃墟では???? 「雲海とはいい勝負だ」などといっていましたが、雲海閣さんにしてみると、一緒にされたくないのでは?
この見えている部分は建物の2階部分にあたり、谷底の下に1階がありました。
もう崩れ落ちそうです。この部屋に泊まれといわれたら無理でしょう。日本人形が寂しげに転がっていたり、けっこう不気味なムードもあります。でも、事前にかなりボロだといわれていたので、気を取り直して、この建物に続く入り口に向かいました。
この建物が客室とお風呂がある湯小屋棟です。その向かい側の母屋棟にご主人とおばあちゃんがこたつに入ってこちらを見ていました。
「電話したものですが」というと、「ああいらっしゃい。けっこう降ってきたね。部屋に案内しますから、とりあえず向こうの建物に行って、階段を下に降りてください」といわれたので、いよいよ建物に入りました。
階段からしてもうかなりきています。この階段を下に降りてみると、どこか別の秘密の通路を通ってきたらしく、おばあちゃんが下で待っていました。
お風呂やトイレを教えてもらいながら部屋へ。お風呂の手前に自動販売機などもあって、「けっこう普通の感じじゃないの」と思ったのですが、さらに奥へ奥へと案内されていくと、客室に続く廊下がまたすごい。
壁はボロボロにはがれています。強い泉気がもらたした結果でしょうか。天井あたりの染みを見ていると、「仄暗い水の底から」でしたっけ、あれを思い出しました。ホラーの館か。
ようやく到着した部屋は、けっこうまとも。ボロ宿好きといっても、やはり私も限度があるようで、ちょっと安心しました。
お茶を入れてもらいながら、おばあちゃんと話していると、おばあちゃんはここの人ではなくよそから手伝いにきている「親戚みたいなもんだ」といってました。もともとの主人が、戦後この宿を始めたそうで、徐々に客室なども広げて現在の形になったそうです。
http://boroyado.doorblog.jp/archives/1007421.html
部屋に案内されて、おばあちゃんと少し話しをした後、とにかくまずはお風呂に入ってみることにしました。夕食は6時半とかそれくらいからで、「ふだんは2階の食堂だけど、一人分だから部屋に持ってきましょうかね」と、いうことになり、「ひと風呂浴びてきたらちょうどいいでしょう」というのででかけました。電話で予約したときに「うちはタオルも何にもないからね」といわれたのですが、浴衣はあったので、着替えて風呂に向かいました。
通された部屋は戸を開けると、目の前がすぐに水場という便の良さ。この日は群馬から来たという昔からの常連客が一人滞在していて、使ったお茶の葉を捨てたりするためにここまで何度も来ていました。
またも例の廊下を通ってお風呂に向かいます。この1階部分は、谷の崖に密着したような感じで建っているため、上のほうに明かりとりの窓があるだけで、ほとんど外光が入りません。夕方でも照明をつけていますが、それでも薄暗い感じ。深夜、ひとりで歩くのはけっこう怖いかもしれません。
お風呂は下の写真のような感じ。夜中、誰もいない時に撮影。木製の2つに分かれた浴槽の雰囲気は「雲海閣」にもやや似ています。温泉成分のせいかかなり古びていますが、風情のあるいい雰囲気のお風呂でした。
夕方には5人くらいの地元おっちゃんたちがいて、「こんにちは」といって入っていくと、みんな「こんにちは」とあいさつしてくれました。私は温いお湯が好きなので、2つの浴槽のうち「温いのはどっちだべか?」と聞くと、奥の浴槽に入っていた2〜3人が「ああ、こっちです」といって少しスペースをあけてくれました。
なかなかいい感じの温さで長湯できそうです。もうひとつの浴槽に手を入れてみるとかなり熱かったです。ここの温泉はもともと30度程度の鉱泉ですから沸かしています。浴槽に注ぐ蛇口のうちひとつは沸かした熱い源泉で、もうひとつは沸かしていない温度の低い源泉。これを自由に開けたり閉めたりする手動式のオーバーフローで、いずれも源泉なのでうめても温泉が薄くならないというのがいいです。
一泊してわかったのですが、熱いお湯の蛇口を開けると、すぐに全体的に熱くすることができます。だいたいひとつの浴槽を熱め、もうひとつを温めというように、客が勝手に調整しているようです。窓から見える小川と周辺の新緑、その向こうに見える大きなホテルの廃墟などが、なかなかいい眺めだったのですが、明るいうちはお客さんが多く、写真を撮れませんでした。
お風呂からあがってしばらくすると、おばあさんが食事を運んできました。
食事もなかなかのもので、けっこう意外。そのうえ、右上のれんこんのはさみ揚げの下に何とお刺身が隠されていました。けっこうおいしいやつでした。
さて、この宿の自動販売機にビールが置いてないことは入浴時に確認してあったので、おばあちゃんに「ビールかお酒はありますか」と聞いてみたところ、おばあちゃんは「あっ‥」といって固まってしまい、「うちは最近、そういうものは‥‥」とうろたえているのですが、要するに置いてないということでしょう。そうと知っていたら、何か買い込んでおくべきでした。
すると廊下の向こうからご主人の声が。
ご主人「なに、ビールが飲みたいの〜?」
私 「できれば」
ご主人「なに、350でいいの〜?」
私 「はい」
ご主人「なに、銘柄はなんでもいいの〜?」
私 「はい(本当はこだわりがあるけど、このさい何でもよい)」
声が聞こえなくなり、去っていく気配がしたので、おばちゃんに「ビールがあるっていうことなんですかね?」と聞くと、黙ってうなづきながら微笑みました。夕食にあたって、たとえ350ml1本でも、あるかないかの差は大きい。
ちょっと食事をつまみながら待っていると、ご主人が350mlのエビスビールを2本持ってきました。「これでいいかな。まあ1本でも2本でもどうぞ」というので、「じゃあ2本」といってご主人の手から2本奪取。
「俺が飲もうと思って冷しといたやつなんだけどね‥‥」というのですが、こっちとしては知ったことではないとばかりに、容赦なく2本とも奪い取りました。ビール確保に必死。今から思うと、「一緒にどうですか」と誘えば良かったと反省しております。
このとき、ご主人とはじめてゆっくり話をしました。
「俺はここの息子だけど、後を継ぐつもりはまったくなかったんだ。でも10年くらい前に親や兄弟に続けざまに不幸があって、俺がやるしかなくなった。俺が60、ばあさんが80で、俺も足が悪いもんだからあんまり長くは続けていけないな。とにかくばあさんがやるといううちは、続けていこうと思ってるんだ」ということでした。まるで徳川吉宗のような運命の変転があったようです。
そういう状況なので、なかなか思うように宿泊客を受けることもできず、今回は一人常連客の滞在があったので「1人も2人も同じだから」私を泊めることにしたようです。
「お客さんはどこか具合が悪いのかい?」と聞かれたので、「あえていえば、昔からアレルギー性の肌トラブルがあるといえばあるんですけどね」と答えると、「うちのは、効くよ〜」と不敵な笑みを浮かべました。泉質にはすごく自信を持っているようです。ご主人自身があちこちの温泉をまわってきたそうですが、「いろんな泉質があるけども、まずうちのお湯が一番いいと思う」ということです。
もともとは東京で会社勤めをしていたそうで、私の住んでいるあたりにも詳しいようでした。私のデジカメを見て、カメラの話もけっこう盛り上がったのですが、何と17台のカメラを持つマニアだそうです。
温泉の経営はなかなか厳しく、温泉成分が強いために、客室のテレビも1年でダメになり買い換えているそうです。私は「もともとお湯が目当ての人はテレビなんかあってもなくてもいいんだから、テレビなしの宿にしたらどうですか。実際にそういうところはけっこうありますよ」というと、「それは知ってるけども、やっぱり、今どきテレビがないというのもねえ。ありうるとしたら、広間に1台だけ置いといて、そこに来て見てもらうとかね」
いろいろ大変なようです。それにしても長話の間、ビールをすすめもせず、申し訳ありませんでした。
寝たくなったら、ふとんを自分で敷きます。蛍光灯のひもが延長されていて、寝ていても消灯できるというのは、なかなか便利。昔はけっこうどこの家でもやっていたものですが。
深夜も何度もお風呂に入り、女性用の浴室も密かにチェックしてみましたが、男性用と向きが違うだけでまったく同じでした。とにかく夜中にひとりで独占していると、つくづくいいお湯だな〜と思いました。好きなだけ源泉を出すことができるし、那須では珍しく飲泉もできるようになっています。
翌朝も早くからお風呂に行くと、常連客とご主人がすでに入っていました。浴槽のひとつはお湯をためている途中で、かなり熱い状態。ご主人「毎朝、入れ換えてるんだ。そっちはまだ熱いんじゃないかな」といって、自分も入浴しながら湯加減をみています。
「どうだい肌の調子は?」と聞かれて、確かにお肌がしっとりつるつるしていることが実感できたので、「いやあ、いつになく感じがいいです」というと、「そうだよ、1回入るだけだってそれなりに効果があるんだよ。もし時間があるんだったら、昼頃までいたってかまわないんだから、ゆっくり入っていけばいいよ」といってくれました。
ご主人が去ったあと、例の群馬から来たという常連のおっちゃんは「ここに来るのは3年ぶりくらいかな。ここも前はもっと混んでいて、だいたい浴槽に浸かっても足も伸ばせないような感じだったけどね。何にでも良く効くけど、飲むともっといいよ」と絶賛しておりました。
その後、朝から近所の人らしき立ち寄り客もきましたが、その人がいうには「だいたい地元の人間は、ここか雲海に行くね。やっぱりお湯がいいですよ。弱アルカリでね。鹿の湯は飲めないしね。昔は鹿の湯のお湯が強くて、肌がただれたりした人が、ここで少し仕上げて行くような感じだったね」
そうすると、草津温泉における沢渡温泉、四万温泉のような感じでしょうか。
朝食はご主人が持ってきて、「ごはんはそれで足りるかい」というのですが、足りるどころではありません。「いや、朝からこんなに食えませんよ」というと、「食うやつは朝からでも食うからね」と笑って、お膳を置いていきました。
この日は朝のうちかなりいい天気だったのですが、お言葉に甘えてゆっくりしているうち、雷雨になりました。正午ごろにはけっこう降っていましたが、このままいると今日中に帰れなくなってしまうので、重い腰をあげました。荷物をまとめて母屋に行くと、おばあちゃんが一人だけいて、ご主人は「今、ちょっと買い物に出た」とのこと。請求書を見ると、ビールは1本250円で付けてありました。商売っ気なし。晩酌用のビールを奪ってしまい、まったくすまないことでした。
ちなみに母屋の入り口の左側に、地下洞窟に向かうような謎の階段がありました。この下には源泉口があるそうです。
「ご主人によろしく。また来ます」といって、宿を後にしました。
このあと、近くのバス停には行かず、雨の中を少し下の一軒茶屋まで歩くことにしました。いつも寄っているキングハムの直売店でハムを買うためです。2kmくらいでしょうか。バイクやクルマならあっという間です。でも実際に歩いてみると思ったより遠く、風雨は強いし、車道のクルマはガンガン飛ばしていくので水がかかるし、泣きそうでした。
ようやくキングハムに付くとほとんど小降りになっていたのは皮肉な感じ。ハムを買い、黒磯駅行きのバスを待って乗り込むと、またまた雷が鳴り、土砂降りになってきました。黒磯駅到着時には最も雨足が強くなり、バスは駅入り口に付けてくれたのですが、乗客はみんな必死に走って駅に飛び込んでいました。
今回、念願かなっての1泊の滞在でしたが、思った以上にいいお湯で、何よりもご主人とおばあさんのへだてのない対応のおかげで、すっかりくつろぐことができました。ぜひとも近いうちに再訪したいと思っています。
http://boroyado.doorblog.jp/archives/1014183.html
老松温泉 【喜楽旅館】 2013/2/19(火) 午後 11:44
いきなり驚かせてしまいました(笑)。
今日は、温泉ファンの間ではかなり有名な、ホラー系ボロ旅館(失礼!)のレポです。
どのぐらいボロかって、上の写真でわかるように、かなり来てます(笑)。
どうも、震災のせいとかではなく、年々朽ちていっているというウワサです。
せっかく那須を訪ねたからには、ここにご挨拶しないわけにはいかないでしょう。
駐車場から雪道を歩いていくと、道の両側にそれらしい建物があります。
左の建物にある貼り紙を読むと、どうやら右の建物で受付するようです。
右の建物の引き戸を開け、「こんにちは〜!」と声をかけると、居間にいらしたご主人が障子を開けて「こんな寒い中ご苦労様です!」と声をかけてくださいました。
「入浴、大丈夫ですか?」と尋ねると、「どうぞゆっくりしていってください。ウチはぬるい湯にじっくりと浸かるのがいいんですよ」と、ありがたい言葉を頂戴しました。
500円をお支払いし、反対側の建物にあるお風呂に向かいます。
あらためて貼り紙を見ると、外来者入浴は、一回45分と書かれてるじゃないですか!
「玉子湯」・「安達屋」・「あったか湯」よりも短い制限時間です。
そんなに混み合う温泉なのでしょうか。。。
「ゆっくりしていってください」って言われたんだから、時間オーバーでもきっと大丈夫だよなあ・・・と思いつつ、とりあえず中へ。。。
入口には、全く統一性のない色とりどりのスリッパが、隙間なく並んでいました。
やっぱり混み合うのでしょうか。。。
そうとも思えないのですが(笑)、動揺を抑えつつ、とりあえずはオリジナルスリッパを選択します。
入口の右側には、使わなくなった家電製品などが放置されています。
らせん状の階段を下りると、自販機のある廊下に出ます。
その先の廊下は幅が狭くなりますが、そこが浴場入口です。
「雲海閣」と同様、男湯も女湯も全開放となっていました。
うーん!
脱衣所・浴場ともに、かなり渋いです。
あちこちに改修が加えられてきたような痕跡がありますが、年季が入っていて、実にいい感じ。
成分表が掲示されていなかったので詳しいことはわかりませんが、ここの源泉温度は30℃ぐらいなんだそうで、加温されていて、ぬるめの浴槽と、熱めの浴槽とに分かれているんだそうです。この日は、一方は空っぽで、片側の浴槽にだけ、ややぬるめのお湯が張られていました。
鄙びた感じは、岩手の滝峡荘にも少し似通います。
ただ、全体的に、清掃や整理整頓が行き届いていません。
カランらしきものがありましたが、桶・椅子ともに使う気にはなりませんでした。
「もしやこれはボディソープか?」 と手にしたボトルは、カビの付着したカネヨンでした(笑)。
でも、白濁の湯はとてもマイルドなものでした。
どうやらアルカリ性の硫黄泉らしく、 ついさっきまで強烈な酸性硫黄泉に入って来た皮膚が、なめらかに癒されたような感じがしました。 (※ pH 6.6の中性だとのご教示を温泉さんからいただきました。ありがとうございました)
うーん。 確かにこれは長湯したくなります。
とっくに45分をオーバーしていたのですが、建物内を探検してみました。
漆喰が剥がれ、夜は歩きたくないような廊下の先に、宿泊部屋がありました。 部屋はすべて客室というわけではなく、物置がわりに使われている部屋もありました。
建物自体が歪んでいるのか、引き戸の開閉が困難な部位もありました。
驚いたのはトイレ。なかなか開かない引き戸を開けたら、なんとシャワートイレが!
結局、他のお客さんは誰も来ませんでした。
この日は3ヶ所すべて貸切に恵まれました。
http://blogs.yahoo.co.jp/tenchijinstage/32538139.html
那須湯本の廃墟系旅館「老松温泉・喜楽旅館」に泊まってきた 2012年12月 7日
栃木県那須町は皇族の那須御用邸もあるなど軽井沢などと並ぶ静養地として首都圏からも多くの観光客が訪れる場所だが、原発事故の影響で放射性物質が拡散され所謂ホットスポットとなった事もありここ最近は観光客が遠ざかっているという話である。しかし放射能など我々取材班には取るに足らない話でしかない。
那須町には那須湯本温泉という温泉地がある。一大リゾート地帯である那須における温泉郷の一つだが、いかにもな温泉ホテルに紛れてマニアックな佇まいの旅館も存在する。特に「廃墟そのものだ」と噂が絶えない「老松温泉・喜楽旅館」には一度泊まってみたいと思っていたのだ。
喜楽旅館がある場所は那須湯本温泉のメインストリートから外れた川向かいにぽつんと離れた一角にあり、車で来ると温泉街の手前の橋を渡らずに脇道に逸れる形となる。このアプローチからして既に怪しいのだが...
しまいには山道同然の景色になるので初めて来た時には少々不安に駆られる事になる。この先で間違いありませんので行きましょうね。
砂利敷の道を300メートル程入った所でようやく温泉宿の建物が現れる。手前のよくわからない空き地に車を止めて進む。正面には廃墟化した大型温泉旅館の建物がそびえていて異様な雰囲気に拍車が掛かる。
さっきと同じ砂利敷の道だが肝心の温泉旅館の入口はこの左側の掘っ建て小屋のような佇まいの建物にある。今回はちゃんと予約して宿泊する腹積もりで来た訳であるが日帰り入浴(500円)も可能で、昼間は結構こう見えても客の姿がある。
旅館の入口とは別に「受付」は真向かいにあり、こちらが喜楽旅館のご主人一家の自宅を兼ねている。受付というが普通の家である。しかもご主人と婆さんがコタツを囲んで寛いでおられた。
この旅館が何故「廃墟系」などと呼ばれているのか、旅館側の建物を見てみるとひと目で分かる。建物の右半分が見事に崩落してしまっているのだ。廃墟「系」ではない、モロに廃墟じゃん。
かつて客室であったと思われる部屋がごっそり床と壁が剥がれ落ちて中身が丸見えになっている。首のもげた日本人形が入ったガラスケースが辛うじて落ちずに踏み止まっていた。
よく見ると抜けた床の下に建物がもう一階分あるのが見える。実は二階建てになっていたのだ。崩落した建物の瓦礫はそのまま後片付けもされず放置プレイ。
温泉街に近い川上側からのアプローチだと真っ先にこの廃墟が目に付くので確かにインパクトが大きいだろう。肝心の温泉や客室はきちんと整備されている建物の左半分にあるのでご安心下さい。
さてさて、それでは喜楽旅館の中にお邪魔しますか。恐る恐る玄関を潜り中へ。外観同様に年季の入った階段を降りる。既にこの辺りから強烈な硫黄臭が漂ってくる。受付を済ませた後に何故かさっきまでコタツで寛いでいたはずの主人が階段の下から現れるのでびっくりした。どこから入ってきたんだ?!
旅館に使われている建物は川沿いの谷筋に沿ってへばりつくように鰻の寝床状に細長く作られているため昼間でも日の光は届かず薄暗い。一階の廊下を奥まで進むと途中で食堂、男女別浴室、客室と続く。
客室へ続く細長い廊下、浴室のあたりはリフォームされそれ程でもないが奥に進むと内装が昔のままで壁が所々剥がれ落ちた箇所が見られる。壁がボロボロになるのは泉質が強い為らしく客室のテレビなどの備品も頻繁に壊れるとの事。夜中にトイレに行く時は結構勇気が要りますね。
浴室の前に立つとポワーンと硫黄臭がきつい。那須湯本温泉の中でもここだけは弱アルカリ性と泉質が違う独自の源泉が敷かれている。日帰り入浴客のリピーターが多いので、積極的に旅館の客を取らなくともなんとか経営が成り立つそうだ。
廊下があまりにアレなので不安に思ったが客室と食堂はさすがに人の住める空間になっている。然るべき部分にはリフォームを施しているようで食堂だけはやけに綺麗で明るい部屋だった。
そしてこの品揃え豊富な夕食が出てくるという意外な展開に二度驚く事となる。旅館としては寂れていても料理は全く手抜きはしていない。ご主人は足が悪く上げ膳据え膳や部屋の手入れ等色々大変なようなので、あまり宿泊客を多く取らない。1日1組か2組が限界のようである。
レンコンのはさみ揚げが乗った皿の下にはさらにお刺身が隠れているというサプライズ付き。腹一杯になりました。ちなみに朝食も焼き魚が付いた素晴らしいお食事となっております。一泊二食付で一人7500円。
先程降りてきた階段の横の空間を見るとそこには謎の地下通路の入口があった。どれだけミステリアスな温泉宿なんだよ。
手掘りの洞窟となった地下通路はご主人の自宅である母屋と旅館の間に通されていて、向かいの母屋へ続く階段へと繋がっている。主人はここを通って行き来していたのだ。
足元は温泉成分が凝固して地面のあちこちが白く変色していた。かなり濃厚な温泉だなあという事が実感出来よう。
浴室には先客が一人だけ居たが、夜は殆ど貸切同然のような状態だった。一人で何もせずにボケーっとするには最適な環境かも知れない。
ご主人に少し話を伺えたが、戦後の頃に開業した初代主人の息子さんで最初は跡継ぎも考えず東京で会社員をしていたそうだが、親と兄弟にご不幸があり自分が跡継ぎにならざるを得ず戻ってこられたとの事。我々が東京から来たと話すと色々と東京時代の昔話を聞く事が出来た。いつまで続けられるか分からないが、出来るだけ長続きして欲しい。
http://japandeep.info/2012/12/07/000000.html
2008年10月
那須湯本の一角といってもいい場所にあるにもかかわらず、まったくの別源泉を利用している温泉旅館。湯本のメインストリート、郵便局近くの旭橋のたもとにある小さな道案内表示に従って道を入る。ちゃんと「喜楽旅館駐車場」と看板があり、車をおいて未舗装の道を歩いていくと、右側に母屋(受付棟)、左に離れ(浴室・客室棟)がある。
入浴時間と入浴料は浴室棟の引き戸に張られているのだが、入浴料の支払いは母屋で。浴室棟に入って階下の浴室へ。事前に各種サイトや口コミ情報で「廃屋のよう」とか「崩れかかっている」などという評判を目にしていた割りに、古びてはいるもののいたって普通の建物でちょっと拍子抜けする。
週末とはいえ、決してメジャーとはいえない施設なのに脱衣所に先客がいた。ちょっと意外だった。先客はちょうど引き上げるところで、それからは最後まで独占状態だった。浴室の戸を開けると板張りの渋い浴室に白濁の湯をたたえた浴槽がふたつ。私好みの絶妙なひなび感が漂っている。
奥の浴槽は溜め湯状態でぬるめ(37度)、手前は加熱源泉をチョロチョロと足していて熱め(42度前後)になっている。透明度は20センチ程度。予想していたよりも肌なじみの良いスベキシの湯だ。これが弱アルカリ性たる所以だろうか。那須湯本の湯よりも肌触りが軽いような気もする。ちょうど1カ月の「湯切れ」状態のあとだけに、湯が体にジワジワと染み込む。なんとなく後を引く湯で去りがたくなってしまった。
湯口脇には飲泉用のカップが2つ。源泉の蛇口をひねって源泉をくみ、口にふくむ。一瞬だけ『あれ、無味?』と感じた瞬間、強烈な苦味が口の中に広がった。うへ〜。雑味のない純粋な苦味で、かなりクル。良薬は口に苦し? 効きそうではある。あとで話をうかがったところ、糖尿病の人に効果があるそうだ。慣れれば苦味も気にならないとか。
帰り際に母屋に挨拶がてら、開湯は60〜70年前であることや那須湯本の硫黄泉とは違う弱アルカリ泉であること(那須湯本の酸性の湯とは違って弱アルカリ泉だという意味?)などをうかがい、源泉は母屋の地下で湧いていることも教えてもらった。家の中で温泉が湧いているってすごいな。成分表などの掲示はないので源泉の詳細は不明
http://www.rakuda-j.net/onsen/tochigi/oimatsu.htm
老松温泉「喜楽旅館」 投稿者:めがね 投稿日: 2006年3月31日(金)
共同浴場「鹿の湯」の手前、那須ICからだと温泉街に入る手前の県道が左に大きくカーブした辺りに木の看板が出ていますので、これを右折した先にあります。途中、看板付き廃墟が現れますが、これを無視して進むと大きなpがあります。ここから歩いて1分位。
外観は週末田舎人さんもレポされていますが、かなり年季が入っています。というかほとんど20年位前の都営住宅の雰囲気。なぜか浴室前だけリニューアルされていてとても綺麗ですが、他は土壁が剥がれ落ちていたり、板が割れていたりとボロです。この日は平日だったので宿泊者はおられなかったようですが、この客室、鍵とかかかるのか?素泊まりがメインなのか?それでは炊事場はどこか?などなど疑問が多々あるので宿泊で攻めてみた気もするが寒そう・・・まあ、ノリとしては鳴子あたりの湯治旅館のノリかなと。
さて浴室です。総木製の堅牢な造りで浴室はさすがにメンテが行き届いており綺麗です。2槽に分かれており手前がぬる湯槽、奥が加熱槽という構成。アメニティー類いっさいなし。
浴槽にはいずれも塩ビパイプから投入、排湯なく恐らく溜め湯式。ただし、ぬる湯槽側は常時投入してるように見えましたが、何分、寒くてほとんど奥の加熱槽にいたので詳しい事は未確認です。加熱槽はバルブ付きで適宜源泉投入可能。
お湯はぬる湯槽は白濁、加熱槽は青緑+白濁濁り湯で透明度5cm〜10cm程度。白色の細かな浮遊物多数浮遊。溜め湯なのに鮮度感がかなりあります。とろみ+キシキシ感が絶妙なお湯で優しいのかなと思って長湯してると結構ヘロヘロになります。浴後は肌サラサラ。
鹿の湯からそう離れてない場所なのにこれだけ浴中、浴後の感じが違うのにもびっくり。もともとは「鹿の湯」の返し湯として使われていたそうですが、これだけでも十分に満足感のある秀逸なお湯のように思います。30度位の低温泉らしいですが、それ以外は高温の硫黄泉にも引けを取らない魅力的なお湯で那須界隈では鹿の湯の次にお気に入りの湯になりそうです。
臭いもセメント系の強烈イオウ臭+金属臭+弱何らかの甘い臭い。鹿の湯が墨汁系のイオウ臭に対してこちらはややアブラっぽいイオウかな?味が凄くてイオウ味+苦味+塩味+薬草味。簡単に言うとガスター10味と思って頂ければよろしのいかと・・不味いですが、水で割り米を炊くと美味そうです。
分析表はありませんでした。熊谷温泉さんのHPでは「単純硫黄泉」となっていましたが、味といい、入り口といい、塩原元湯ゑびすやの「梶原の湯」が妙にだぶります。成分総計の想像が全然つかないのですが、もしかしたら、含S−Ca−硫酸塩−塩化物泉という可能性もあるのでは?
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs06/bbs060321_0331.htm
老松温泉 「喜楽旅館」 〔 Pick Up温泉 〕2009年12月05日
温泉マニアのあいだでしばしば話題にのぼる、那須湯本の秘湯的名湯。
「山楽」をすぎて那須湯本温泉街に入る手前、湯川にかかる橋の手前の道を山側に入ります。(看板あり)
かつては廃墟と化した旧館の印象が強烈なアプローチだったようですが、わりにもとも。それでも潰れかけた廃墟のようなものはありました。
一帯にはメジャー温泉街のはずれにありがちな、どことなくB級めいた雰囲気がただよっています。
手前のPに車を停め、ジャリ道をすこし歩いていくと道の両側に木造の建物がみえてきます。
ちょうど谷間のようなところにあって、左手前方には那須湯本の旅館群がそびえ立っています。
右が浴場棟、左が母屋で入浴は母屋で受付します。
浴場棟に入るといきなり特徴ある木造の階段。これを下って廊下のおくに男女別の浴場。
木造の館内は薄暗く、湯治場の趣。有料の休憩所もあるようです。
手前が男湯、奥が女湯。
総木造りの浴場はやや暗めながら風情にあふれ、湯気の抜けがいいのでこもりもさほどありません。
手前にぬる湯(3人)、奥に適温の2槽(2人)がならんでいます。
カラン1、アメニティ類なし。
平日14時で独占と思いきや、先客が3人もいてびっくり。(女湯は独占だったとのこと)
うち2人は他県からの日帰りということで、かなりの日帰り固定客をつかんでいそうです。
両浴槽とも2本のパイプからの投入でオーバーフロー。
ひとつはそうとうな熱湯、ひとつはぬるめで、コックで投入量を調整できます。
同浴した常連さん?のハナシでは、どちらも源泉とのこと。
どちらもベースは透明度30cmほどの乳白色にごり湯ですが、ぬる湯槽で青味、適温槽では緑味が強くなっています。湯中にはイオウ系の白い湯の花。
味と湯の香に特徴があります。
つよい苦味とよわいたまご味、「鹿の湯」(=鹿の湯・行人の湯混合泉)は酸性系のレモン味がつよいですが、ここは弱アルカリ性なので苦味が前面にでています。
相当につよいラムネ系イオウ臭。このラムネ臭は山地の硫黄泉によくある好ましいものですが、ここまでつよいのはめずらしいです。
キシキシとヌルすべが拮抗する湯ざわりで、異様にあとをひくのでなかなか脱出できません。日帰り入浴時間を45分に限定しているのがわかるような気も・・・。
よくあたたまりますが、浴後は爽快感がでてイオウの香りが肌につよくのこります。
浴感、浴後感ともすこぶる上質感の高い、文句のつけようのない名湯です。
酸性硫化水素泉の代表格である「鹿の湯」に対して、こちらは中性の単純硫黄泉でMgやCaなどの土類成分がきっちりと効いている感じ。
”動”の鹿の湯に対して、”静”の老松のイメージかな・・・?
お湯的には鹿の湯よりむしろ高雄にちかいような気がします。
それにしても、鹿の湯からさして距離はないのに、これほどの対照的なお湯を湧出させるとは、やはり那須湯本おそるべし。
泉源は建物の地下にあり、湧出量はさほど多くはなさそうです。
http://blog.goo.ne.jp/akizzz1/e/7a42c8ce64ae6649d3998cfff5114dc3
老松温泉 喜楽旅館泊 郡司 勇 2001年04月12日
鄙びた旅館。かつてから良い湯ということで訪れる機会を楽しみにしていた。
源泉は帳場の棟の地下にちょろちょろと湧出していた。早速飲泉してみると、30度ほどの硫黄泉であった。
弱酸性と感じたが、ご主人の話だとここは湯本周辺唯一の弱アルカリでPH7.5ほどで酸味は炭酸のもの、だとのこと。
浴槽は木の造りで雰囲気があって良い。弱い白濁、少酸味、硫黄臭の湯。那須湯本温泉では鹿の湯と違った柔らかい感触の温泉として貴重。分析表がないのが残念であるが、感覚と同じ30度のアルカリ性硫黄泉とのこと。
http://allabout.co.jp/gm/gc/80239/
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10年前の喜楽旅館
まるみの風呂よ〜 とにかく風呂!
2004.11.12 栃木県 那須 老松温泉 喜楽旅館
2004年11月12日 1人泊 @7500円(税込み)
&チェックアウト12時まで延長1000円
電話で「金曜に1人で泊まれますか」って聞いたら、
おじさんの声で「泊まれますよ、どちらから?」
「東京から」
「… あの、うちね、旅館っていっても民宿みたいなもんでね… きれいじゃないですよ、風呂小さいし…」
「(知ってる!)だいじょうぶです、分かってます」
「露天ないですよ」
「(知ってる!)ええ、いいんです。白い、いいお湯に入りたいから」
「白ければいいお湯ってわけでもないよ〜。どこかお悪いんですか?」
しばしやり取りの末、やっと分かってもらえたようで…
「はいはい。では気をつけておいでください」
「あっ… 私の電話番号は…」
「はっはっは〜 あなたなら確実に来るでしょ。ありがとうございます。お気をつけてお越しください」
好きだな〜 こういうの。
上のほうの有名な共同浴場は、時として排他的入浴圏域の感があるけど、ここは日帰りの客がほどよく入れ替わり立ち代わり、という状態で、よそものにも温かい
が、しかし… 石鹸がない…
カランは2本あるが、1本から30度の源泉が出るのみ。
源泉30度の硫黄泉である。そして珍しいことにアルカリ性。
ぬるめの湯船と、沸かした源泉を多めに入れた熱めの湯船。
1つはぬるめの湯船、もう1つは熱めという原則のもとに、源泉のコックと、沸かした源泉のコックをひねって、各自で好きな温度に調整している。
で、ちょうどよくなると、止めてしまう。
宿も、客も、大事にしてるんだな〜 このお湯。
だけど、1人のときは、掛け流しにさせていただいた… しあわせ〜な、足 飲んでみると、酸味、渋み、ほろ苦さ、そしてかすかな甘さが硫黄の香りとともに広がる、なんとも奥深い味わいであった。
お湯に浸かっていると、じっくりと汗が出てくる。
上がると硫黄泉特有の、さあっと汗が引いていく感じが気持ちよい。
肌はするするとして火照ることもなく、またすぐにお風呂に入れる。
夜中の12時過ぎのお風呂は、きれいにお掃除されて、脱衣処も湯気抜きのためにガラス戸を開けていた。お湯はまだ満ちておらず、湯船に入ると、新鮮なお湯が少しずつ体の上にあがっていく。
かすかな硫黄のにおいの満ちるお風呂で、源泉のしたたりに足を伸ばすと…
ひんやりしたお湯の流れが、足首から膝、太ももを伝って胸に流れ、わき腹を通って首筋に走っていく…
緊張感を縦糸に、解放感を横糸に織られる、1人きりの貴重な時間。
そしてこのお湯は… まるでドラッグ… やみつきになりそう…
http://www.ikitai.net/m/marumi/2004.11.12kiraku/index.html
2004/11/15【那須湯本】老松温泉 喜楽旅館(11/11)
大丸ガーデンを後にして湯元に下ると、鹿の湯の入口は工事のため通行止め。もう閉まっている時間だからどうでも良いことだが。更に下り、郵便局の反対側の路地に小さな老松温泉と書いた看板がある。そこを曲がると舗装も切れ登りの山道だ。すぐに道が広がった所に出るが、そこが駐車場だ。50mほど歩くと狭い道を挟んで古い、今にも崩れそうだと心配するような建物がある。行き過ぎて振り返って見たらまるで廃屋だった。(C参照)
気を取り直して右側の建物の帳場に声を掛け、500円を払い、反対側の旅館棟へ入る。よくここの紹介にある渡り廊下と急な回り階段を下りる(A参照)と、意外にきれいな館内だ。聞いた所では改装したら100円値上がりして500円になったとのこと。その位はしょうがないだろう。トイレもきれいな水洗だし、有料の休憩所もなかなかだ。
内湯へ入る。洗面台もちゃんとしている。脱衣棚はロッカーだが鍵は使えない。
引き戸を開け浴室へ入ると、カランも一つあるがシャンプー、石鹸類はなし。浴槽は2つ並んでいて、この日は手前が36℃、奥が41℃で灰色の濁り湯だ。
毎週来ているという先客にいろいろ聞く。源泉は冷たく沸かしているが、温度調整用の水も源泉で、いくら加水しても成分は変わらないこと。毎日片方の湯舟は湯を抜いて掃除し熱い湯を入れる。だからぬるい方は二日目の湯だそうだ。
糖尿病に効くお湯とのことで、結構客は切れ目がない。
飲んでみると苦みのある味で、鹿の湯とは大違いだ。硫黄臭も少ない。なんと弱アルカリだそうだ。
柔らかなお湯で、温い方に入っていれば何時間でも入っていられそうだが、外来者は45分で出るのが原則だ。
十分温まり、風呂から出て帳場で成分表を見せて欲しいと頼んだら、「そんな物は無い。よかったら源泉が湧いている所を見ますか?」とのことで地下へ下りる。なんと道の下をトンネルで繋いであった。壁から滲みだしている源泉はいろいろな色を残し(B参照)、灰色の水だった。成分は気になるなぁ。
なんとも、趣のある温泉だし、鹿の湯のすぐ下流にこんな泉質の鉱泉があるのだから那須湯元はスゴイ。
早速行ってきました。
営業時間8時までなのかなぁ?と電話すると
受付8時までで9時に消灯するので9時まで入れるとのこと
で、仕事終えて20時ちょっと前に到着
駐車場に車停めてからの1分間が長かった。
真っ暗で途中ここ?と思った老松温泉廃屋があったり
宿の明かりが見えてホッとしました
遭難するんじゃないかと思いました(大げさ)
窓の鍵には白い析出物がびっしり!
白濁してるし感触もこれは硫黄泉?かと思いましたが
帰りにご主人に聞くと
「硫黄じゃない、酸性でなくアルカリ性だから飲めるんだよ」とのこと
浴感は硫黄泉に入った感じ、でも弱アルカリ性
でもシャンプーもっていったけど泡立たない
湯上がり後は肌がすべすべになってる
摩訶不思議な湯です
この湯はいったい何者なんでしょう?
日光湯元の硫黄泉は酸性でなく中性だからアルカリ性硫黄泉ってあるのかな?
http://spa-tochigi.cocolog-nifty.com/onsen/2004/11/1111_1.html
2005年10月
老松温泉とは那須湯本にある胃腸病の名湯だ。
結構人気があるらしい。
何でも鹿の湯とは違うアルカリ性の硫黄泉で、胃腸病に効き目があり、特に糖尿病を煩っている人たちには大変な評判だという。
ある意味、老松温泉喜楽旅館ほどスリル満点のアプローチは無い。
場所は那須湯本温泉街の外れ。
那須IC方面から行くと、湯川を渡る橋の手前の細い道に看板が立っている。郵便局や町役場の方まで行ったら行きすぎだ。
那須湯本温泉の雲海閣に宿泊していたので喜楽旅館へは徒歩で行くことにした。
位置的にはちょうど雲海閣から川を見下ろしたすぐ先にあるのだが、道が通っていないので大回りしていかなければならない。
看板のところでまるで私道のような細い道に入ると、しつけのされていない三匹の犬が見境無く吠えたて飛び出してくる。繋いでいないので飛びかかられるんじゃないかと思った。
さらに歩くと道は未舗装路になり、思わず悲鳴を上げたくなる廃屋や首だけが転がっている人形など、不気味なものばかり目に入るようになる。
正直、行くのをやめようかと思ったほどだ。
(話せば長くなるので、このあたりの詳細は旅行記「那須の紅葉旅」で)
道を挟んで左右に朽ちかけた建物が建っている。
確かに襤褸だが、それでも手前の廃屋を見た後だとまともな建物に見える。
受付は右手の建物だった。
炬燵でテレビを見ていたおやじさんが料金を受け取った。
「初めてなの? 向かいの建物の階段を下りて廊下をずっと行ったところにお風呂があるから。ぬるめのお風呂にゆっくり入って行ってよ」
この木の階段は立派だ。お風呂はこの下の廊下の先
言われた入り口を入り靴を脱ぐと、まともな木の階段が待っていた。
今までの行程が行程だったので、中もとんでもない状況なのではないかと思っていたのだ。
廊下も古いところと作り替えた新しいところとある。
暖簾は普通だったが、脱衣所は狭くお世辞にも綺麗とは言えなかった。
脱衣籠が4つ5つ埋まっていた。
「失礼しまーす」
タオルを手に浴室に足を踏み入れると、先ほどの雲海閣の硫黄泉より少し広い浴室は湯気が充満してうすぼんやりと煙っていて、先に入っていた人たちが「こんにちは」と声をかけてくれた。
雲海閣が入り口を入って横に二つ浴槽が並んでいるのに対し、喜楽旅館は縦に二つ並んでいる。
こちらも四角い木製の浴槽だ。
青白い濁り湯がたたえられていて、何故かそれぞれに二つずつバルブのついたパイプが伸びている。
浴室中に漂う臭いは、レモンに似た酸っぱいような臭い。さらに熟しすぎて傷んだ果実のような臭いに腐ったゆで卵のような臭いも混じっている。
窓側がぬるく、入り口側が熱めだった。
先にぬるい方に入ってみると、温度はそんなに高くないのにすぐに唇の辺りがじんじんと痺れてきた。中から血行がよくなっているような感じだ。
だいたい木の浴槽に青白い硫黄臭のお湯が入っていたら、それはもう熱い湯と相場が決まっている。これでぬるい湯というのがまず意表をつく。
先に入っていた一人が、バルブのひとつを回して湯を出し、それを備え付けのコップで受けて静かに飲んでいた。
真似してコップを手にして隣の浴槽のバルブを捻る。
シューッと圧力のかかった音がして、コップに湯が少し入った。
それを飲もうとして口を付けて思わずむせる。
コップの口に揮発した刺激性のガスが登ってきたらしく、目尻に涙が浮かんでしまった。
先に入っていたお客さんたちがちらほらと上がっていき、気が付くと自分の他は、常連らしいご婦人一人となっていた。
「こっちのバルブはボイラーで湧かしたお湯で、もうひとつのバルブは温度を下げるための水が出るの。でも水の方も湧かしていない源泉だから、いくら入れても薄まることはないらしいのよ」と教えてくれる。
両方の浴槽に両方のバルブがついているから全部で四つなのだ。
でもぬるい方の浴槽の水のバルブはいくら捻っても何も出てこなかった。
「この温泉は飲んでもよく効くの。でも凄い味なのよね」
ああなるほど。飲むときは加熱していない方のバルブを捻って飲んでみれば良かったのか。
教えてもらった非加熱源泉をコップに受けて飲んでみた。
最初の一瞬はフルーツのさわやかさを感じる口当たりなのに、すぐに渋い老いたような味に変わる。そしてそれがいつまでも舌に残る。
臭いもそうなのだが、ここのお湯は老松と名につくからと言うわけでもないのだろうが、妙に老いを感じさせる。
肌触りはきしつくが、ぬるつく感じもある。濁り湯でも粉っぽさみたいなものは無い。
一言で言うと・・・そう、得体の知れない名湯・・・なんてものがあるとしたら、きっとここのことだろう。
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