http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html
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(回答先: 究極の出力管 _ 伝説の DA100 投稿者 中川隆 日時 2013 年 7 月 31 日 21:10:32)
Single WE 101D tube Pre Amp 2
http://www.youtube.com/watch?v=kSoOKAJunzc
WE 101D Power Amp + Altec 755E
http://www.youtube.com/watch?v=QvOqIt53kcM
http://www.youtube.com/watch?v=R79ME_xBmgw
http://www.youtube.com/watch?v=W1KwMQTqcwM
http://www.youtube.com/watch?v=DcNed_SEv-M
http://www.youtube.com/watch?v=FchAVeEp5kc
山本音響工芸 A-08S WE101D/WE104Dバージョン
価格:320,000円(税別・出力管別価格・受注生産)
出力管:WE-101DまたはWE104D
最大出力:WE101D:約0.6W/8Ω WE104D:約0.8W/8Ω
ドライバー管:C3m(シールドケースを取り去って使用)
整流管:80
周波数特性:22Hz-28kHz(-3dB)
残留ノイズ:0.4-0.8mV
真空管が稀少で入手が難しいため当面は出力管なしでの販売と致します。もし出力管付きでご希望の場合はご連絡いただけばお探しいたします。本製品は受注生産ですので納期などはお電話などでご確認ください。
http://www2.117.ne.jp/~y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html
今回 WE101Dシングルアンプを入手してそのサウンドを聴いて確信しました。
音の厚みが決定的に分厚いです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/post_f205.html
WE101D アンプの良さは「低域の立ち上がり感」と「音の厚み」に有ると思います。
3ウェイマルチアンプをやっていて、低域だけはTr型アンプにしている理由は、「立ち上がり感」が一般の管球アンプでは得にくい事からです。
しかし、このWE101Dの球は違いますね。
低域の立ち上がり感(爆発感)が良く出ます。それが厚みを持って出て来ます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101dpp_2ae0.html
WE101Dが男性的な力強くエネルギッシュなサウンドを特徴とするのに比べ、
WE104Dは女性的で優しく柔らかな音という印象です。これは45のサウンドとどこか似ているように感じました。
WE101Dを使用したアンプの印象は、大音量を出したとき以外は弊社のWE205D、45、300B等全てのアンプの中で最も躍動感があり、くっきりした明瞭なサウンドであると感じました。これはこの出力を抜きにしても奇跡的なことです。
http://www2.117.ne.jp/~y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html
WE101D の出す音の特徴として、
「はっきりした音」、
「何も足さない、何も引かない音」、
「しっとり感はやや少ないが乾ききった音ではない」
等の感じを抱いています。
映画館で聞く音を想起させる「楽曲を細かくデリケートに表現するよりは全体をズバッと提示する音」と表現すれば、少しはお分かりいただけるでしょうか。
「WE101D」に限らずWEの真空管の音は、「本家」の音であり、再生帯域全般に亘る力感と説得力のある出音だと感じています。
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8087078.html
「WE101D」の特徴である「出音の厳しさと密度感」に魅了されています。
「WE101D」は 2A3シングルのようなスッキリ(清涼)感は少ないが、「何も足さず何も引かない音」であり、「厳しい音」であると感じます。
「WE101D」は「WE300B」に比べると、ふくらみは少ないが厳格な音だと先達の評が雑誌に載っていましたが、実際聴いてみても装飾感が極めて少ないように感じます。
「WE300B シングル」に比べると、スケール感(音場の大きさ)は劣るが、輪郭がはっきりしており、音の装飾感を殆ど感じない。
WE300Bは特別な存在で、音源を穿り出して音を拾うので、細かい音が聞こえるため音場が広く・深く感じます。
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8926592.html
WE101,104,205シリーズは電話用の真空管として開発され、通常の使用状態で約50,000時間以上の寿命があるように製造されています。
これはその真空管の作りやプレートの大きさなどからしても十分過ぎるほどの余裕を取ってあるように見受けられます。民生用の真空管の寿命が約3,000時間前後といわれるのに比べますと極端な差があります。実際、WE101Dのプレートの面積は10Wの損失を持った45真空管よりも大きくなっています。
WE101DとWE104Dは外観はほとんど違わないくらいよく似ていますがその特性や音は大きく異なり、全く性格の違う真空管であることがよくわかりました。それらは下の表を見ていただくとよくわかります。また、その音質も非常に違いが大きく
WE101Dが男性的な力強くエネルギッシュなサウンドを特徴とするのに比べ、
WE104Dは女性的で優しく柔らかな音という印象です。これは45のサウンドとどこか似ているように感じました。
この違いはおそらくそのGmの値が大きく異なることが影響しているように感じます。下の表からもWE101DとWE104Dのゲインの違いが大きいことがおわかりになると思います。
WE101Dを使用したアンプの印象は、大音量を出したとき以外は弊社のWE205D、45、300B等全てのアンプの中で最も躍動感があり、くっきりした明瞭なサウンドであると感じました。これはこの出力を抜きにしても奇跡的なことです。
http://www2.117.ne.jp/~y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html
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WE101D/101F系 電圧増幅用直熱3極管
WE101Dは、101シリーズとして電信電話のリピーター用にWestern Electricで古くから開発され、広く用いられました。
通称テニスボール型のメタルベース時代のものでも4万時間寿命があった(朧気な記憶では海底通信線の中継器にも使われた様な)のとのことで、80年も昔のものでもLED電球に負けていないのは天晴れです。
続いて、ベークベース時代にフィラメント電流を半減(1A→0.5A)したWE101Fが登場しました。ST管時代になってからも軍用にも転用されました。
直熱3極管としてWEらしい力強い音を手軽に実感するには最適の球かと思います。
WE101DとWE101Fとを差し替えるとフィラメントの太さの違いによる音の傾向を実感することができます。各国で同型管や類似管が製造され、技術導入していた我が国のNECでも製造されました。
WE101D
こちらは後期のSTタイプ。ST14型のバルブに分厚く大きな黒化プレートが入っています。ステムの上部が平らなのと、ステムから立ち上がったピラーが電極を直接支えているのはWE独特の構造です。足は標準UVベースでピンの先に金チップも付いています。
フィラメントはWE独特の3本吊り。サイドマイカも3個でトップマイカも独特のおむすび型。
WE101F
テニスボールタイプの初期型。通称ハーフグリーンと呼ばれ、頭頂部に緑のペイントが塗ってあり、電流半減をアピールしている。管名と特許日が管壁にエッチングされている。プレートはリブ付きのニッケルプレート。プレートの形とプレート支柱が板極型から進化した通常の形になった。但し、フィラメント吊りはガラスビード。フィラメントは2点吊り。
こちらは後期のSTタイプ。構造はWE101Dと全く同様でフィラメントが細い以外見分けがつきません。
NEC 101F
こちらも国産後期のSTタイプ。ST14型のバルブ形状はNEC独特の趣があります。中央部のポッチやリブも含めてプレートの形状と材質のみがオリジナルと全く同じところが面白いところです。"1954-4"とプリントされている。別に"○にト"ともプリントされている。ガラスとベークベースとの間に緑色の防湿処理が施されている。
2枚のサイドマイカを設けた丁寧な造り。流石に通信用は違います。フィラメントは普通の2本吊り。
他にもありますので、見つけ次第追加します。
http://totron.sakura.ne.jp/we101df_tubes.htm
WE104D 電力増幅用直熱3極管
WE104Dは、電信電話リピーターの電力増幅用としてWestern Electricで開発されました。最初期にはテニスボールでメタルベースの時代から製造されていました。その後ベークベースとなり、ST型となったまでも息長く製造されました。
外見といい規格といいWE101Dの親分の様な球ですが、出てくる音は次元が違います。WEの直熱3極管中で最も好きな音といっても過言ではありません。
テニスボール球とST管とでは外見も電極構造も同一管とは思えない程似ても似つかない印象ですが、音的にはどちらも他の球とは一線を画しているのは天晴れです。各国で同型管や類似管が製造され、技術導入していた我が国のNECでも製造されました。
WE104D
テニスボール型の中でも後期型のベークライトベースタイプ。管名とパテントの年月日が管壁にエッチングされている。ニッケル製のプレートは典型的な板極型。1本のガラス棒で保持している。足ピンは標準UV型。ピンの先端に金チップが付いている。
フィラメントは捻りなしリボンのM型。グリッドはラダー型。ゲッター膜は頂部に向かって飛ばされている。
こちらは、管名がベースに刻印されたタイプ。上のものより少し後期型。あとは同じ構造。
こちらはSTになってからのタイプ。ST14型でWE101Dと全く外見的には瓜二つ。
見かけで異なるのはグリッドピッチが荒いことくらい。
STとしては初期のリング状のトップマーク。WE独特の3つのサイドマイカとおむすび型トップマイカ。フィラメントは当然ながら3本吊り。
こちらも同じSTだがトップには"104D"と型番のみがスタンプされている。
こちらは、トップにはなにもスタンプなし。途中で消えてしまったのかも知れないが。
http://totron.sakura.ne.jp/we104d_tubes.htm
ウェスタン・エレクトリック古典管 #3
左から 101F、102D、101D (いずれもWE)
写真の101D、102D はドフォレストの作った三極管から、たいして進化をとげていないような電極構造、バルブは丸球、トップ・チップ、その上ゲッターなし、何ともクラシックな形。
そんなに古いかと言うと、フィラメントは酸化皮膜。 両タイプの初期型は 101A、102Aで、純タングスタン・フィラメントであったようですが、このD型は1921年頃、世に出た製品。
三極管が発明されると、たちまち無線通信に応用されたことは知られていますが、電話線の中継増幅器用として、1915年頃WE(Western Electric)が型式100番代の真空管の生産を始めました。
101 シリーズは小型出力管として、102 シリーズは電圧増幅管として作られました。
メタルベースは初期製品、後に量産向きにモールド・タイプになっています。
101D を同特性のままフィラメント電流を半分にして、プレートを扁平筒形とした改良型 101F 、102D も同様にして 102F になっています。
写真の 101F にはゲッターを採用していますが、依然としてバルブは丸型、トップチップ。
何れも、後にST化されています。
電話線の中継増幅器は、保守のため運用を中断することは極力避ける必要があり、 真空管は、高い信頼性と長寿命が要求されます。 規格表には 101D は寿命4万時間、102D は7万時間という、一桁違うのではと、目を疑うほどの数値が掲っています。
丸型のバルブは有線用ばかりてはなく、1917年に 200 シリーズが小型送信管として登場しています。 205 は軍用型番 VT-2 として知られ、外見は 101D に似ています。
101D の点灯
左の写真はフィラメントが白く、明るく写っていますが、実際は僅かに、ほんのり赤く点っています。
左から 205B(WE)、216A(WE)
216A は 101D を耐震構造にしたものです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/atg/at3.htm
WE #100シリーズの真空管
WE#100シリーズは、電話用に真空管が始めて実用化されたころに端を発し、ほぼ半世紀にわたって多数使用され、現在でも一部分の海底電線のケーブル中継基地で、また搬送式通信装置、電話用通信能力測定などを含めこれほど大量に使用された例は他にありません。 WEが開発した#100シリーズは、真空管界の最大の「功績者」としてエレクトロニクスの歴史に残るでしょう。
このシリーズのバルブは定格内で使用した場合、持久時間も数万時間におよびイニシャル性能を長期間保持します。 WE-100シリーズは3大別でき、万能管ともいうべきWE-101D、高μ検波増幅用 WE-102D、さらにオーディオパワーチューブWE-104があります。ともに直熱3極管として真空管の教科書どうりの基本構造で、ウエスタン3極管の原型ともいうべき、2枚の平行したプレート、M型、V型に張られた酸化皮膜(オキサイド)フィラメントおよび梯子形格子のグリットの板極管です。
プループは丸く、排気孔は上部でシールされています。ソケットはWE-100L型で(通称スモールUVタイプ)で、ベースのバイヨネット・ピンで固定されます。この形状はタマ→ナス管→ドーム・トップのST管に変更されましたが、規格・性能などは全く変えられておりません。 Dタイプは後にフィラメント定格を改め、Fタイプ(4.5V、1Aで4.5Wを4.0V、0.5Aの2W)と省エネルギー化して、この時点から特有の逆形フィラメントになり、プレートも板極からアンドン型へと移行します。この逆3V型フィラメントの真空管の代表としてVT-25が上げられます。以上のようにWEは、真空管材料の研究を続け、成長していきました。
真空管のプロポーション
この当時はまだ欧米各社とも真空管の規格・プロポーション等も、十分に共通化(標準化)されておらず、各社各様でした。 WE-100シリーズの系列として当時の日本では、1928年(昭和3年)に日本電気K.K.(NEC)が下術提携を結び、WE-100シリーズと同じ型番の真空管の中継用101Dと102Dを製造し、この技術を基礎とし各種の通信用真空管を製造しました。
同じくイギリスのETC社では、WE-101D・102D・104Dのオリジナルから、改造したSTC4101G・4102G・4104Gシリーズを電話用に製造しました。また、WE-101Fタイプを更に小型化した。STC4019A・4020A(120改)シリーズも作られました。これらは広い意味で、いずれも101のファミリーといえましょう。
http://www.gokudo.co.jp/index2.htm
ウエスターン エレクトリック(WESTERN ELERCTRIC)の電話中継用真空管
1913年(大正2年)に、フィラデッルフィアーニューヨークーワシントンDC間の商用電話中継回線に世界最初の真空管、タイプAが使用されました。間もなくタイプBにバージョン・アップされました。
1914年(大正3年)に入るとタイプAとタイプB真空管の不都合な点、即ち真空管の支持が大変困難なバルブ形状とリード線のままの接続方式を改良する必要に迫られ、ベース付きの真空管とソケットが開発されました。
ベース付き真空管の第一号は、タイプM(Mountedの意味)と呼ばれベースは真鍮パイプ材の機械加工品でした。 タイプMは、1951年に開業したニューヨークーサンフランシスコ間の大陸横断電話回線に用いられました。
タイプMは、後に101Aと命名された真空管です。1915年にタイプL(Line amplifier)の量産が開始され、後に101Bとなりました。
初期の電話中継装置は、1段増幅でしたが、やがてこれを2段にする必要が生じ、その初段用としてt更に高い電圧利得を得るための真空管が開発されました。最初はタイプM(Voltage-Mounted)と呼ばれましたが間もなくタイプVとなり、1916年に102Aとなりました。
電話中継器用として開発されたもう一つの真空管はタイプO(Outputの意味)で、1917年に104Aと名付けられました。
ウエスターン エレクトリックでは、1921年後期に、101A/101Bを始めとする電話中継用真空管に対してD-Specと呼ばれる改造を加え、やがて当時の大部分の真空管の型番の末尾がDとなりました。主な改良箇所は、フィラメントで材質が撚った白金イリジュームから平リボン状の白金・ニッケル・コアとなり加熱電流が101Bの1.3Aから101Dでは1.15A(直ぐ後に1.0A)に減少しました。
WESTERN ELECTRIC 101ーD(1926年製造)
写真のサンプルは、特許の日付が、12-19-16、10-17-18、1-27-20、10-6-20、6-13-22、8-21-23、12-18-23、1-1-24および6-13-26のものです。この時期に製造された真空管は、ゲッターを用いて真空の保持と動作中のガス吸着を考慮されている。ステムとガラス棒とにより保持されているプレート電極は、矩形で切断面の上と左右には折り返しが附けられている。
ガラス棒により保持されているグリlト・ワイヤーは、片面が枠を含めて11本です。フィラメントは、ガラス棒の先端からの2本の細いスプリングを兼ねたワイヤーとステムからの2本のリードと中点を支えるワイヤーとによりM型に張られている。
黒ベークのベースで、ステムからのリード゙線が4本の真鍮ピンの根本に半田付けされていて、4本の先端には”金ボール”が溶接されていて、ソケットとの接触 抵抗を減ら工夫がされている。
http://homepage2.nifty.com/kawoyama/tubestoryearlytube.html
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WE101D アンプで鳴らせるスピーカーは?
WE101Dシングルアンプが自宅で使えるかの実験 2011/06/22
昼間SP端子やインレットの対策をしました。Trail仕様の形合わせの為の対策です。使うパーツのグレードが違います。
テレフンケンRB46やALTEC#612Aでも鳴らしてみましたが、「パワー不足」は明らかです。
0.8Wぐらいの出力ですので、SPを選びます。
安易にSPの能率も考えずにこの様な低出力のアンプ買いますと手厳しいしっぺ返しが有りますので一般の方はまねしないようにしてください。
自宅に持ち帰り音量の確認をしました。自宅のSP-707JSYSTEM は
低域にD130, 中域に#375、高域にLE175+2405
と100dbを越えるユニットで構成しています。
ALTEC 604Eより遥かに能率が良いのです。
実際にメインのSTC 3B252Bシングルアンプと入れ替えて音出し確認をして見ました。音量的には従来 プリアンプボリューム 7時〜9時の方向まででしたが、今回のアンプは10時〜12時の方向で使えます。プリアンプのボリュームとしては理想的なポジションです。
出力が小さいので心配していましたが、自宅では理想的な(プリアンプの)ボリューム位置で使えそうです。内心ほっとしました。
殆ど未対策の状況で音質はと云うと、STC 3B252Bシングルアンプ(Trail仕様)に音数・広がり感、音のキレ・ノビ・透明感で遠く及びません。現状ではこじんまりしたサウンドです。ただ音のバランスが素晴らしいです。ノーマルの状態で殆どうるささを感じません。
一応「行ける」と判断しましたのでこれから本格的に「Trail仕様化」に入ります。どこまで音質改善できるかは未知数です。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101d_0a75.html
先週手配していたWE101D真空管を使ったプッシュプルアンプが来ました。
事務所のテレフンケンRB46で鳴らしていますがさすがにプッシュプルだけあって出力に不満は有りません。
前回の101DシングルアンプではRB46をドライブし切れませんでしたが、今回のWE101Dppアンプは楽に鳴らし切ってしまいます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101dpp_2ae0.html
プッシュプルアンプからシングルアンプに交換して確認しています。
改めてWE101Dシングルアンプに戻して見ると、個人的感触ではこちらの方が好みですね。高音も不足無く出ています。
WE101Dシングルアンプでも音量に不満は有りません。
プッシュプルアンプより「柔らかい」サウンドがします。
音色も悪く有りませんと云うより良いです。自然な音色とバランスで聴き疲れしないように思います。それでいて音楽を表現する力を持っています。
WE101Dプッシュプルアンプはスケール感が大きいし、立ち上がり立下りの反応の速さや音の厚みの分厚さが有ります。一般的にはこちらの方がオーディオマニア好みかも知れません。これで「高音」への対策が終わり、高音が出始めますと評価も更にアップするでしょう。悩ましい(贅沢な)問題です。
どちらのアンプも非常に小ぶりで7Kgから10Kg程しか有りません。使っているトランス類もたいしたモノは一切使って有りません。出力がそれぞれ0.7W・1.5Wくらいですので、組み合わせるSPシステムとの相性の良さですね。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/we101dpp_cb24.html
シングルアンプからプッシュプルアンプになりますと、やはりエネルギー感と音の厚み、瞬発力が違います。それに音色が独特です。WE101Dの球に拘るのはこの辺の質感に有ります。
WE101Dの球は元々電話の受信機用に開発された球で、アンプ用に大きな増幅をさせることを目的としていません。だから出力はプッシュプルで1Wぐらいしか取れませんが、その質感は素晴らしい物が有ります。
私のSPシステムは楽に100dbを越えているから使えるのです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/post_725f.html
101Dppアンプを繋いで音を出した瞬間、101Dシングルアンプより濃いWEのサウンドが出て来ました。音の厚みが分厚く、高域まで伸びて弦楽器のさざめくような音色が今までに聴いた事のない質感で出て来ます。
Tr型の超弩級アンプでは音のエッジ(輪郭)が切り立って、透明感で聴かせる様なサウンドが多いですが、このアンプは「音色」と「音の厚み」で聴かせるタイプです。音のエッジは「やや丸み」を持っていますが魅力的です。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/wedpp_15d8.html
自宅システムの得意なジャンル 2012/11/06
自宅システムは見ての通り、
JBLのD130 + #375 + ゴールドウィング + 175DLH + #2405
のユニットを基本にしています。その基本ラインにハイルドライバー+デッカとビクターのリボンツウィーターを追加しています。
皆さんはどんなサウンドを想像されるでしょうか?
「バリバリのJAZZサウンド」(音が前に飛び出して来る)を想像される方が多いと思います。実際JBLの基本ラインだけならその様なサウンドになると思いますが、私はクラシックを楽しんでいます。
音のキレ・ヌケ、繊細感等はJBLのユニットのおかげでシャープな質感を得ていますが、最も得意とするジャンルは「弦楽器」のストリングスだと思います。トレモロの浮遊感はこのシステムで無いと出ない質感だと思います。また弦楽器奏者が多い事もこのシステムならではです。
その質感を担っているのが自作のアンプです。
プリはマッキンC22をコピーした自作品ですが、内部配線を特殊な銀線にすべて交換しています。その為SN比は最高級Tr型アンプと遜色有りません。(内部配線でノイズを拾っている場合が多いが、このアンプはシールドアースをとことんやっている)
パワーアンプのWE101Dpp-2号機はプリアンプのシャープで繊細な質感をそのままに、ウォームさを加えてドライブしています。
WE101Dは元々オーディオ用の球では有りません。
プッシュプルにしてもせいぜい1.4W/ch程しかパワーが取れません。
最近の能率90dbぐらいのSPではまったくの出力不足で使い物になりませんが、SP-707Jシステムは能率101dbを越えるシステムですので音量に不満は有りません。
現状でもプリアンプのボリュームは9時〜10時の方向で使っています。
更に上げれれば音数がもっと増えると思います。
WE101Dの球に拘るのは、その質感の良さとメーカーでは作れないアンプだからです。メーカーで作るには球の確保がまず出来ません。現在では球の確保が難点です。幸い20本程集める事が出来ましたので3台のWE101Dのアンプを作れました。まだ是から、この球を使ったプリアンプの作成に情熱を持って準備をしています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/11/post_9c96.html
管球アンプ聴き比べ 2012/09/26
土曜日にLUXMAN CL-35プリのインレット化をした後で、私が持っている管球アンプを色々と聴いていただきました。
現在上の写真でCL-35が入っている処にはアキュフェーズC-290が入っています。プリだけをCL35にしますと非常に温かみのあるサウンドに変わります。分解能の点ではC-290には届きませんが、「音楽」を聴かせてくれます。そういう雰囲気をこのCL35は持っています。
たまたまこの日は、C22モドキプリアンプの第3ステップの修正の為に、事務所に有りましたので、トラブル修正後の状態で
WE101Dpp-1号機(SuperTrail仕様)の組み合わせを聴いていただきました。
わずか1W/chくらいの出力しか有りませんが、ドライブ力十分なサウンドを確認出来ました。
パワーアンプだけをWE101Dシングルアンプ(ノーマル)に替えて見ました。
なかなか艶の有る柔らかい質感で、音色が素晴らしいです。
バロック音楽くらいなら不満なく聴けますが、フルオーケストラになりますとチョッと音数が足りません。内部配線をSuperTrail仕様にすればこの辺は解決しますが、その改造がこのアンプではスペースがなくて出来ません。音色の良さを再認識しました。
WE101DシングルアンプはWE101DとWE102Lの球の組み合わせです。
出力は1W/chくらいは有る様です。101Dppパワーアンプは既に2セット持っていますので、こちらは音色の良さを使ってプリアンプにしたいと予定しています。
最後にWE310Aラインプリ(SuperTrail仕様)を組み合わせて聴いていただきました。現在SuperTrail仕様で完成しているのはこのプリだけで、C22モドキプリアンプもこのプリには現時点でかないません。繋いだ瞬間、音数の多さと音色の良さを感じました。そろそろこのアンプもきちんとしたケースに納めて、電源部を強化して完成形に仕上げないといけません。
試聴システムの全景です。612Aシステムにはピラミッドのツィーターを使う様になって更に繊細でまろやかなサウンドになっています。2時から聴き比べを初めて3時間ほど時間の経つのも忘れていました。個人的にはもうトランジスター型のアンプには戻れませんね。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/09/post_1e1f.html
2012/03/13
アンプの出力と圧力 VS SPユニットの方式
たった1Wの出力のアンプを使い出して、「音の出方」の違いに戸惑っています。
Tr型アンプの500Wクラス(MC-2500)からEL34ppの18Wのアンプに交換した時も同じ様に戸惑いました。
今回は7Wから1Wに変わっています。
アンプの出力と圧力は相関するようだと思います。あるいは同じ事を言っているのかも知れないと思うようになりました。
なぜ「出力」を取り上げたかと云うと、SPユニットの方式(コーン型・ホーン型・リボン型・静電型等)に合わせた出力が有るのではないか?と考え始めています。
SPユニットから出る音は「半球面波」が理想と考えています。この「半球面波」を得る為には、SPのユニット方式とアンプの出力(圧力)のマッチングを取るべきだと考えています。
単純にコーン型には500Wクラスのアンプでも良いと思います。
何故ならコーン型は元々指向性が強く有りません。形状的にも「半円状波形」を持っているからです。
しかし、ホーン型の様に能率が高く、指向性の強いユニットでは「尖塔型波形」で出てきます。出力が高いとこの鋭さが大きくなります。その為「耳にキーンと来る」サウンドになり易いのだと思います。
その点、1Wの小出力アンプはホーン型に最適なのではないかと思うに至りました。ネットワーク方式では低域のコーン型ユニットも鳴らさなければなりませんので、アンプには辛いことかもしれません。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/03/vssp_7ee5.html
必要十分なアンプの出力は?
市販されているアンプの出力は,
半導体アンプが20w〜数100w,
真空管アンプはキットを含めると1w〜数10w
と言ったところでしょう.
ここでは真空管アンプに限定すると,何wあれば良いのであろうか.
もちろん組み合わせるスピーカの能率により大きく異なります.
そこで,真空管アンプを使っている場合のスピーカはどのような物かを検討することが先決となります.
例えば,所長の場合は main がタンノイ GRF Memory と クオード ESLです.
サブには,アルティック 409-D(F),三菱P610,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB:W3-582SB,計画中にはテクニクス20PW09などがあります.このうち,エレボイ 205,テクニクス10F10,TB W3-582SB の3種はサラウンド用で,時々,いやしょっちゅうかな,つけたまま寝てしまうので,市販の半導体アンプで使っています.
従って,真空管アンプで鳴らすのはmainと409-D(F),P610,20PW09となります.
この中で,最も能率が悪いのは,ESL です.ただしこれは弦楽器専用のため,さほど大きな音量は必要としません.
(中川註:
@ QUAD ESL-57
許容入力:定格15W
出力音圧レベル:100dB−70〜7,000Hz
93dB−50〜10,000Hz
A QUAD ESL-63・ESL-63 pro
許容入力 100W(Peak)
出力音圧レベル 86dB/W/m
B QUAD ESL-2805・ESL-989
出力音圧レベル 86dB/W/m
C QUAD ESL-2812・2912
出力音圧レベル 86dB/W/m )
後のスピーカはすべて93dB/w-m以上です.
これらに必要な出力は,15〜6畳程度の部屋であれば,1w あればもう十分でしょう.
どこまで小さいアンプ出力にできるかは,主観的であり難しい問題です,が,実感でいけば,0.2〜0.3wあれば,何とかなります.
6畳程度ならば,0.2〜0.3wで問題ないでしょう.
6畳間においてP610をUX12As,出力0.3wで鳴らすと結構でかい音が出ます.
無論夜間はひんしゅくものとなる音量です.
12AU7sの0.1w出力では,さすがに苦しい.
戦前の日本では,UX12A がパワー管に多用されていたそうですが,確かにこれでも実用になると思います.
http://triodeamp.web5.jp/talk/power.html
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山本音響工芸 A-08S WE101D/WE104Dバージョン
項目 WE101D(ST) WE101D(Ball) WE104D(ST) WE104D(Ball)
最大出力(THD:10%) 0.69W 0.63W 0.94W 0.81W
残留ノイズ 0.62mV,0.82mV 0.44mV,0.91mV 0.44mV,0.63mV 0.26mV,0.62mV
周波数特性(-3dB) 21-27,000Hz 22-29,000Hz 12.6-38,000Hz 12.6-39,000Hz
弊社では一昨年にウエスタンエレクトリックのWE205Dを採用しましたアンプをA-08Sの姉妹機として販売を始めまして多くのお方にご注目いただき、またご高い評価を頂きました。
WE205Dはウエスタンエレクトリックの真空管の中でもその形状のみならず、音の良い真空管としても多くのお方に知られています。弊社でアンプを製造しての感想としてもそれは変わりません。しかし、出力はもっと小さいですがWE101D,WE104Dもそれに劣らず音が良いというご意見も良く聞きます。弊社としましてもそれらのご意見は気になっておりましたが何しろ出力が1Wに満たない大きさでは実際の使用には十分な音圧が得られないのではないかと危惧して今まで実験をしていませんでした。
最近になってそれらのサンプルの真空管が揃いましたので試作機を製造してみました。その結果、期待した以上の音質が得られ、またその出力も十分に実用に耐えることがわかりましたので正式に商品化することに致しました。
WE101DはWEの資料では定格電圧、電流で動作させた場合には約0.25Wの出力であると表示されています。この出力では余りにも小さすぎると思われますので少し高めの電圧をかけることにしました。
このWE101Dの使用状態のテストはラジオ技術誌にて新先生などが実験をされ、少し高めの電圧で動作させても問題がないことを報告されています。
元来、WE101,104,205シリーズは電話用の真空管として開発され、通常の使用状態で約50,000時間以上の寿命があるように製造されています。これはその真空管の作りやプレートの大きさなどからしても十分過ぎるほどの余裕を取ってあるように見受けられます。民生用の真空管の寿命が約3,000時間前後といわれるのに比べますと極端な差があります。実際、WE101Dのプレートの面積は10Wの損失を持った45真空管よりも大きくなっています。
私たちはこれらの点からWE101Dにはプレート電圧として約250V負荷し、13.5mAを流しました。これで消費電力は約3.5Wとなりました。このときの負荷インピーダンスは5kオームとして約0.6Wの出力が得られました。
一方、WE104Dは規格表での最大出力はプレート電圧190Vで約0.8Wの出力が得られるとされていますのでそのままの状態を採用しました。いずれのタイプでもプレート電流の値はカソード抵抗を微調整して最適値を求め、WE104Dにおいても規格値通りの約0.8Wの出力が得られました。
そして、WE101DとWE104Dはカソード抵抗を切り替えることによって両方が使用できるように致しました。WE101DとWE104Dは外観はほとんど違わないくらいよく似ていますがその特性や音は大きく異なり、全く性格の違う真空管であることがよくわかりました。
それらは下の表を見ていただくとよくわかります。また、その音質も非常に違いが大きくWE101Dが男性的な力強くエネルギッシュなサウンドを特徴とするのに比べ。WE104Dは女性的で優しく柔らかな音という印象です。これは45のサウンドとどこか似ているように感じました。この違いはおそらくそのGmの値が大きく異なることが影響しているように感じます。下の表からもWE101DとWE104Dのゲインの違いが大きいことがおわかりになると思います。そのため両者を比較する場合プリアンプのボリュームの位置を大幅に変えないといけません。同じ位置で聞くと音量が違いすぎてWE104Dが迫力がないように聞こえます。印象としてはWE104Dは少しゲインが少なすぎるため出力トランスに2.5kオームくらいの物を使用する方が結果は良さそうに思えます。
WE101Dを使用したアンプの印象は、大音量を出したとき以外は弊社のWE205D、45、300B等全てのアンプの中で最も躍動感があり、くっきりした明瞭なサウンドであると感じました。これはこの出力を抜きにしても奇跡的なことです。これはこのアンプで初めて採用したノンチョーク式の電源の影響も大きいと思います。通常のアンプでは出力段のB電源のリップルを除去するためにチョークコイルを使用しますが、このアンプは使用電流が小さいためチョークコイルを使用出ずCRのみでフィルターを形成してB電圧を供給しています。以前からチョークコイルが音質に大きな影響を持っていることはわかっていましたが今回実験してみてその差の大きいことに驚いた次第です。使用電流の大きなアンプではこの方法の採用は難しいですが、我が社の今後のアンプには採用してみたいものです。
また、出力段のカソードバイパスコンデンサーには米国デアボーン社のラグ端子型のポリプロピレンコンデンサーを弊社似てベークライトのケースに高強度エポキシ樹脂で封入したタイプを使用していることも音質的に大きく寄与しています。また、本機にはドライバー管としてシーメンスのC3mという真空管を採用しています。C3mは1968年頃に発売された比較的新しい設計の5極管で、ドイツの電話用として使用されていた真空管です。非常に特性が良く、きれいな音がしてノイズなども少ない、優れた真空管です。弊社では今後のアンプに積極的に採用していきたいと考えています。
WE101DとWE104Dは共にST型とテニスボール型をテストしましたが、ST型は良く締まったタイトなサウンド、テニスボール型はおおらかなゆったりしたサウンドと感じました。テニスボール型は形がおもしろく見て楽しいですが、高価ですので音質から選べばST型で十分ではないかと感じました。また、両者ともに古いDナンバーの真空管やメタルベースの真空管がありますがサンプルが揃わず、試聴しておりません。ひょっとすると後期の真空管よりも音がよいかもしれません。もしお持ちのお方はお試しください。
http://www2.117.ne.jp/~y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html
[WE-101Dパワーアンプ] 6SJ7-WE101D-K8073B-6X5 2002.7.30
WE-101Dという真空管について今更何もコメントする必要はないでしょう。
この球を眺めていてつくづく感心することは、45や71と同じサイズのST管より大きなプレートと、太いフィラメントを持っていることです。この WE-101Dのフィラメントを一度見てしまうと300Bですら貧弱に見えてしまいます。
電力増幅管として作られた球ではないので出力は1Wそこそこしか取り出せませんが、それに見合ったスピーカを繋ぐととても良い音がします。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-nakata/WE-101D.html
[WE-101Fプリアンプ] 2003.3.29
このアンプはラジオ技術 1990.10月号に掲載された新(あたらし)さんのアンプを自己流に電源回路を工夫しアレンジしたものです。
WE-100番台シリーズの真空管はとても人気が高く、WE-101D に至っては価格が一本 2万円近くまで跳ね上ってしまいました。 この球、元々電話回線等の通信用ですから 100〜200V程度の比較的低い電圧で使うのが前提でパワーアンプ向きではありません。しかし、信頼性が高く、最大定格に余裕がある事から200V以上の電圧を掛ければ1Wそこそこのパワーが取り出せるの様です。
WE-300B よりも音が良いとも言われる
この球、無理をしても使ってみたいのがマニアの心情というところでしょう。
別頁に示す通り、WE-101D を使ったシングルパワーアンプを製作しましたが、高能率のスピーカの力を借りなければそこそこの音量が出ないというのでは、実用的なパワーアンプとは言えません。
そこで、WE-101DかWE-101Fあたりを使ってプリアンプをつくり、それでWE-101の音にイコライジングしておけば、後段に繋がるパワーアンプが音質を保ったままパワーを補ってくれるのではないかと言うのが本アンプの狙い目です。そして、プリアンプ程度の動作条件ならば、 WE-101D,Fは規格内の動作条件で使え負担が少なくなります。
また、プリアンプに出力トランスを使う事で、トランス結合の音質を楽しむ事が出来ます。 下表にマニュアルから抜粋したWE-101Fの動作条件を示します。
【参考文献】
・WESTERN ELECTRIC TUBE DATA Second Edition,March 1994 ANTIQUE ELECTRONIC SUPPLY
(注意)上記文献によればST管型のFilament Voltageは4.15Vだが、丸型の物は4.1Vとなっている。更に、「無線と実験」1982.7月号では4.0Vとなっているが、ここでは4.15Vの値を採用している。
2.部品について
部品について簡単に説明しておきますと、電源トランス、チョークトランスはUSA製軍用品で、全て「真空管オーディオフェア」のバーゲンで買いました。ヒーター巻線が足りませんのでヒーター用トランスを追加して使っています。整流管は6106、電源回路は電圧の安定と高圧が掛からないよう150Vの放電管:OD3Aを用いて出力トランスに過電圧による過電流が流れない様にしています。また、放電管にはショート端子が付いているので、放電管を外した時は真空管に電圧が掛からない様にします。
それから、出力トランスは UTCの A-25を使用し、15KΩ:500Ω(600Ω)のインピーダンスにて使用しています。
T型 600Ωアッテネータはマロリー製の物を使っています。このアッテネータは元々スピーカの音量調節用に作られた物らしく中は巻線抵抗です。T型 600Ωアッテネータが無い場合はプリアンプの入力側にボリュームをつければ省略できます。アッテネータにあまりこだわる必要はありませんが、アッテネータは出力側の負荷抵抗となっているので、省略する場合は出力が開放になって無負荷とならないよう注意しなくてはいけません。
それから、パワーアンプに接続する出力ケーブルは、1m200円程度のマイク用ケーブルにキャノンコネクタを付けて使用しています。マイク用なの で 600Ωのインピーダンスには最適かと思います。
ちなみに私の場合、雑誌やオーディオアクセサリショップの挑発には乗らず、ケーブルには最低限のお金しか掛けません。ケーブルに掛けるお金があるならば、もっとプリアンプの出力回路にお金を掛けるからで、その方が同じ金額を使っても桁違いの 効果が得られると思います。
シャーシはLEADの蓋付きの弁当箱シャーシを塗装して使っていますが、このシャーシは表面処理がされているので剛性があります。
3.部品の配置
4.製作上の注意点
★WE-101Fのピンの加工。
WE-101 Fのピンは4ピンですが、UXピンとは異なり4本共同じ細さで、足が短い上にピンの根元が半田で固められており、専用のソケットが必要です。
専用のソケットを自作してもよいのですが、手持ちにウエハータイプのUXソケットがあるので、ピンを加工して間に合わせる事にしました。
先ず、寸法5mm、内径3mmの真鍮のパイプを用意し、UXピン程度の長さにカットします。それを 3.2mmのドリルでくり貫き内径を広げます。ドリルを横に寝かせて回転させ、ペンチで真鍮を鋏んでドリルの刃に押し当てて加工すれば比較的容易に穴を広げることが出来ます。(言うまでもなく危険な作業なので注意してください。)
★3端子レギュレータの使用方法
WE-101F のフィラメントは LM317という可変型3端子レギュレータを使用して4.15V0.5A を与えています。この3端子レギュレータは、出力電圧を分圧して電圧調整端子に与える事で出力電圧を1.2V〜33Vまでの範囲で任意に設定できます。
電圧設定の計算式はVout=1.25×(1+R2/R1)です。この時R2は240Ω(固定)で出力端子と電圧調整端子に接続、R2は4.15Vに設定する場合、560Ωを電圧調整端子 GND(−)に接続します。一方、固定型は出力電圧はになっているタイプがあります。
★ USA製電源トランスについて
本アンプに使用した電源トランスは USA製軍用品です。しかし幸いなことに、入力AC電圧:125,115,105Vに対応した端子が付いています。もちろん、日本の一般家屋のコンセントはAC100Vなので、105V端子を使用しています。出力電圧を確認したところ5Vの差は問題ありませんでした。更に、115V端子を昇圧出力として使い、ヒータートランスの入力AC電圧:117Vを与え、そこから6.3Vを得ています。ちなみに、これらのトランスは60Hz仕様でそれを50Hzで使用しているのですが、プリアンプの様に消費電流が少ない場合、トランスの出力電圧への影響は無く、トランスのうなりや発熱といった事も無いようです。
★インチねじ
UTCトランスに付属しているネジはマイナスのインチネジです。しかし、物によっては長さが短い貧相なネジがついていて厚めのアルミシャーシには取り付けられないこともあります。秋葉原ではインチネジを取り扱っている店があるのですが、地方の場合ネジ数本を通販というのもばかばかしい話です。そういう場合はタウンページや Webで検索して、まず地元のネジ屋さんを探してみることをお勧めします。
5.シャーシ内部の様子
6.音を聴いての感想
スピーカの755Eを用い、パワーアンプと組み合わせた場合の感想について書きます。
組合せ その1 WE-101Fプリアンプ vs 300Bシングルパワーアンプ
当初の目的として考えていたこの組み合わせは、予想どおり音質となり、満足のいく結果となりました。
中国製の 300Bが WE-101Fの音にキャラクタライズされ、WE-101Dパワーアンプが大出力で鳴っている感じがします。300BアンプはCR結合にしてあまり凝らず、音質に色付けしない様にしたのは正解かと思います。
組合せ その2 WE-101Fプリアンプ vs Edシングルパワーアンプ
この組み合わせは、WE-101F の音質でありながら、Edがそれを上回るレベルで音質を塗り替えている感じがします。スピーカの755Eはもう従うしかないといった鳴り方です。
組合せ その3 WE-101Fプリアンプ vs WE-101Dシングルパワーアンプ
最初、WE-101の音色が色濃くなって素晴らしい音になるに違いないと予想し、最も面白い「対戦カード」ではないかと思っていたのですが、結果は凡戦に終わりました。
WE-101Dシングルパワーアンプがそのまま鳴っていると言う感じで、 WE-101Fプリアンプを繋いだ意味は無い感じがしました。
組合せ その4 WE-101Fプリアンプ vs EL-34 PushPullパワーアンプ
この組み合わせも、300Bと同様にWE-101Fの音質にEL-34のパワーを上乗せした様な音であると思います。
組合せ その5
WE-101Fプリアンプ vs 6V6GT PushPullパワーアンプ+FOSTEX FE103E
夏の間、あまりの猛暑に300BやEL-34といったヒーター容量の馬鹿でかいアンプに電源を入れる気が起こらず、この組み合わせにてずっと音楽を聴いていました。
所詮は6V6、他のアンプには及ぶまいと思っていたのですが、聞き込むにつれその音質が予想を上回っていることに気づきました。
この組み合わせをもってしてひとつの完成形にしても良いのではというくらいです。
自惚れですが、FE-103E を使ってこれほどの音を出せるのは他に無いと思ってるくらいです。もっと早くにこの組み合わせを知っていればこれまでの無駄使いはなかったかもしれません。
7.今後の展開?
本アンプを使って WE-101Fの音を楽しむには音質の色付けが少ないパワーアンプと組み合わせれば丁度良いのではないかと思います。中国製の300Bが Western的?な音を出しているというのも一興でしょうか。
WE-101Fや UTCの A-25の代替品はいろいろ考えられるので、ブランドにこだわらずいろいろ組み合わせを考えるのも面白いと思います。
【参考文献】
・ラジオ技術 1990.10月号 ラジオ技術社 WE-101D単管CD用ブースター・アンプの製作 新 忠篤著
・ラジオ技術 1990.12月号 ラジオ技術社 WE-101D単管CD用ブースター・アンプの改造 新 忠篤著
・無線と実験 1978. 7月号 誠文堂新光社 ウエスタンWE-101Dシングルステレオ・パワーアンプ 安斉勝太郎著
・無線と実験 1982. 7月号 誠文堂新光社 Western Electricと真空管の歴史 安斉勝太郎著
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-nakata/WE-101FPreAmp.html
Valves' World WE101Dラインアンプ モニターアウト付
2004年夏に 811Aシングルを製作させていただいた静岡市の Mさんから、コーディネイトされたラインアンプで 少し変わったものをという依頼でしたので、お手持の球の中から101、102を選んで直熱管ラインアンプとして 仕上げてみました。
Front view
トランス類は前回お作りした811Aアンプと同じALTECグリーンで 統一しました。
Top view
入出力端子は後部上面に配し接続を容易にしています。
Rear view
入力3系統、出力はラインとSPを併設、 さらにスイッチでヘッドフォンアウトへも切替
inside
102、101それぞれのDC点火回路、メーターアンプそれに Low Boostのための回路などでかなり込み合いました。
内部拡大写真は こちら
http://tomo.fine.to/V.World/closeup.101D.html
基本回路図
(増幅部は片チャンネル分のみ表示、入力切替およびメーター駆動回路は省略)
回路は一般的な三極管2段アンプですが、出力トランスに600Ωと SP用6Ωが併巻されたタムラA−4714を使用、モニターとしてヘッドフォンや小型SP使用時に効果的なLow Boost回路、 出力監視VUメーターなども装備しました。
ラインアンプとしての使用を前提としているため、 フィラメントのDC点火やB電源リップルフィルターなど 残留ノイズ対策には万全を期しています。
ラインアンプとしてのゲインは約15dBと標準的な値で、基準出力2Vは 300mVで得られますが、パワーアンプとしては 低感度で、最大出力250mWには2.3Vの入力を要します。
20Hz〜30KHzまでフラットでラインアンプとして申し分ない性能です。
NFB回路に周波数特性を持たせたLow Boost機能は 100Hzで約7dB増強され、ヘッドフォンやミニスピーカー使用時などに効果を発揮します。
http://tomo.fine.to/V.World/101D-J.html
貴重な球STC4212Eが入手できたので(^-^) 2010年05月14日
早速シングルアンプ試作回路を作図してみました。
フィラメント定格14V/6Aとオオメシ食らいです。前に転がっている球はGE211です。
出力30W前後をまず目標に、加えて電圧、ドライブ管には是非あのWE101Dを使いたいと思い色々考えてみました。
出力真空管4212は現実的な1000V電圧、100mA程度の動作で試して見たいのでSTC4212動作点を切りよく
Ep=1000V
Ip=100mA
Eg=-35V
と、STCのEp-Ip曲線図から取り敢えず選びました。これでA2シングル30Wは取れそうです。こうやって定格を見るとこの球はずい分スイングしやすい、オーディオアンプに適した球なんですね。もちろんフィラメントの事を考えると頭が痛くなりますが(~_~;)
またグリットを固定バイアスにするとリップルコンデンサーの耐圧がずい分楽なんですが、高価な球なので自己バイアスの安全性を捨て切れません(~_~;)
さて、初段とドライバーには懸案のWE101Dを是非使ってみたいと思います。ウエスタンを代表する直熱三極管です。
これで全段三極、直熱管アンプが出来ます。
このWE101Dは不思議な球です。
アキバではこの球を出力に使ったアンプを40年近くも作り続けている、ある有名老舗を知っています。この球の魅力に取り付かれたオーディオピープルも無職は沢山知っています。
通常はEp=130V前後、Ip=6〜8mA前後の電圧増幅管として使うのですが、この音の良さを是非出力管としても使いたいとウエスタンが定めた定格動作点を超えてずい分高い所で使った動作が多数の方によって試されてきました。けっこうタフな球でかなりの無理が出来るとの報告が今や常識となっています。
最近では山本音響工芸さんが
A08S
http://www2.117.ne.jp/~y-s/A-08S-101D-104D-amp-j.html
というアンプで
Ep=250V/Ip=13.5mA/Eg=-27V
という控えめ(^_^X)な動作で出力管に使ったシングルアンプを販売しています。
出力は約0.7Wだそうです。
いいですねえ、デザインも良いし、音もきっとすばらしいでしょうね。無職も買いたいです。
そんな訳でこの値を使わさせて頂き
ドライバー段WE101Dを
Ep=250V
Ip=13.5mA
Eg=-27V
のパワー管動作でSTC4212をドライブですることにしました。
初段WE101Dの動作は
Ep=100V
Ip=8.1mA
Eg=-4V
というウエスタン推奨の電圧増幅管規格を使います。
一番上が4212E、その下ST管のWE101D、その下WE D86326(101Dの古典管、テニスボール管です。良い形ですね)、下右は大きさ比較用のWE300B
以上の動作点を使った一般的なトランスドライブ3段アンプ回路を考えてみました。初段とドライブ段の間は直結なので、初段の直流Ep電圧100V分をかさ上げして2段目の動作点を作っています。インターステージトランスは10K、1:1あるいは1:2程度、30mAを流せるものを探そうと思います。もちろん出力管はマイナスバイアスなのでイントラ反転は不要ですね。
こだわりの全段直熱3極管、カンプリングコンデンサーなしのアンプです。
机上の回路図では、特に交流動作が何にも分からないのでこれでバラックを作り一歩、一歩進めて行きたいと思います。多少、あるいは大きな変更が出てくるかもしれませんが、この方向で製作を進め、ブログでご報告していきたいと思います(~_~;)
http://shinshu.fm/MHz/44.04/archives/0000325043.html
個人的に一番許せないのは、WE101D等の電話用真空管に、
「元々寿命も長く、余裕のある設計なので」
等と言いながら大幅な定格オーバーをする例が、半ばスタンダードとなっていることです。
「45と同じくらいのプレートの大きさがあるので大丈夫」
って言うんなら、素直に45使いなさいよw
プレートの熱容量も大切ですが、陰極のエミッションに関しての考察はお留守ですかぁ?
101特有の音質云々もわかりますが、あまりにも勿体無いでしょうよ・・・。
他にも、g1をプラスに振って使ういわゆるA2級動作でやたら無茶をこく、間欠動作用の規格(ICAS)を連続動作(CCS)と混同するとかも見た記憶がありますが。
そんなやり方で、もし良い音や大出力が得られたとしても、それは既にその真空管の音じゃないと私は思うのです。邪道とはまさにこのこと。
http://6br23.blog.fc2.com/?m&no=349
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「WE101Dプリ一旦完成」(こば屋の日常) 2012/11/3(土)
「WE101Dプリアンプ」は今週半ばに配線が終わり、恐る恐る電源オン!
「101D」は直流点火にしたので、フィラメント電圧を測ったら3.8V しか出ていませんでした。
定格4.5V、1Aですので、4V台前半に上げるため、AKBで抵抗を買い求めて入れ替えました。
これが、完成後の姿です。
整流管は高さのバランスから、通常の「80」にしました。
そして、自作ではお約束の内部写真です。
トランスの引き出し線の余った部分を、適当に束ねて押し込んでいるので、ごちゃごちゃです。。
これで、ノイズもなく好い音がでれば言うことはない訳ですが、そうは問屋が卸しませんでした。
★盛大なハムノイズ(ブーン、ゴソゴソ)のお出まし!
→うぅ〜……
→回路と配線のチェック!
→原因究明に至らず
→AKBアンディクス・オーディオへ出向き、症状を話してSOS!
→「DC点火回路の平滑Cの容量が、4700μF1本では足りず、リップルがとれていないだろう」
「ゴソゴソノイズは、ハンダが浮いているんじゃないか」
→買い求めた「15000μF、10V」を追加したら、リップルに起因したハムは去ってくれました。流石、プロですね。
もう一つの「ゴソゴソノイズ」の解明は一苦労でした。
一部ハンダ付けをやり直したり、配線ケーブルを替えたりしましたが、解決しません。
で、何の気なしに「101D」の左右を入れ替えたら、ノイズが移りました。
→犯人は真空管だ!!
→アンディクス店長に再度SOS!(昨夕)
「101Dの足を、きれいに磨いてください。」(注)
→短い足を、紙やすりとワイヤーブラシでゴシゴシ。
(注)この頃のWE球の足とソケットとの接触は、今のような筒との面接触ではなく、足先のチップ(写真を拡大して見てください)とソケット板との点接触であり、今のようなソケットでは、足とソケットとの導通が十分確保されていないとノイズが発生するとのことです。
尚、初期の球の足先のチップは、純金が使われていたとのことです。
以上、真空管トリヴィアでした。
→101Dが温まるまではゴソゴソが出ましたが、 左右を入れ替えたりハム・バランサーを調整したところ、先程からはノイズなし。
以上のようなトラブルシューティングを経て、何とかまともな音が出ました。 「ほっ、…」
単段なので流石にゲインが小さく、クラシックはボリュウム(Att)を12時過ぎまで回さないといけませんが、飾り球の「12AU7」を回路に入れなくても何とかなりそうです。
ざっと聴きですが、出音の印象です。
○中域の力感が、小生所有の他プリよりほんの少し強い。
厚い音なのでボーカルとJAZZ向きか?
○解像度は「ML-10A」には及ばないが、そんなに差がない。
○ただ、SPに耳をつけて聞くと、無音状態でわずかに「ゥ〜」。
「こんなレベルでは『ML-10A』との勝負は百年早い」
と言われてしまいます。
でも、聴いていて心地良い音ですから、「取り敢えず良し!」。
☆☆☆ 11月4日(日)の「WE101Dプリ」外観(再改造)
もう少し力感が欲しいので、前段の飾り球「12AU7」を回路に組み入れ
ました。(写真の球はMullard CV-4003)
それと、スピード感と透明性アップを狙って、チョークをノグチのファインメットコア製に入れ替えました。大幅にゲインが上がり、気のせいではないと思っていますが、力感の増加に加えて音の温度感がアップしました。妄想か?(笑)
少し「ML-10A」に近づきました。???
コメント
小生はタンゴのインプットトランス受けで鳴らしていますがバンバンです。
このファインメットトランスはアンディックス製でしょうか?
2012/11/3(土) 午後 3:30 [ ezx**5 ]
「WE101D」をお使いなんですね。
小生も、単管だとゲインが少ないので、UTCのインプットトランス(P&C45PPから取り外したもの)を使おうかと考えましたが、低域がもの足りないのであきらめました。
仰る通りこのラインアウトトランスはアンディクス製です。シリーズでDC15mA流せます。尚、今回の拙プリは12mA弱流れています。
2012/11/3(土) 午後 6:24 こば屋
何とかノイズも収まり、ほっとしました。
WEだけかもしれませんが、101Dも101Fも短足であり、普通のソケットが使えなくて割高です。。
まあ、アンプにノイズは付き物だと割り切って、「対策で右往左往するのもまた楽し」でしょうか(笑)。
2012/11/3(土) 午後 6:33 こば屋
WE101Dは5万時間は大丈夫との事でどちらが先にくたばるか興味深いです。
小生固定バイアスでやっていますが透明感、深みが最高です。
(新先生に推奨されました)
2012/11/3(土) 午後 7:55 [ ezx**5 ]
5万時間というと、1日5時間点けていて27年余りですので、小生の場合は、自分が先に逝きますね(笑)。
整流管もWE274B(422B)にしようかとも考えましたが、音が濃くなりすぎるかもしれないので止めました。
2012/11/3(土) 午後 8:24 こば屋
この頃の真空管の接続が先端での点接続だったとは初めて聞きました。
いろいろ思いがあるんでしょうね
寿命も5万時間ですか
真空管と一緒に長生きできそうでね
2012/11/4(日) 午前 8:02 [ ひでじ ]
101Fを使ったプリが2台あり、この時代(300A以前)のWEの球はそうだと教わっていたんですが、実際に足を磨いてノイズが収まったのを体験して納得しました。
WE球はご存じのとおり、電話・映画に使用した業務用ですので、耐久性は折り紙付きであり、でたらめな使い方をしない限り長持ちします。
大袈裟な言い方を許していただけたら、人類遺産ですので、大切に使いたいと考えています。
2012/11/4(日) 午前 8:31 こば屋
プリはノイズ対策が大事ですね。
ヒーターの直流点火は、整流のあと抵抗によるドロップで電圧の合わせこみですか?
レギュレーターを用いての安定化という手もありますが、ハムに対しては有利ながら音質面ではあまり評価されないようですね。
2012/11/5(月) 午前 1:03 Chaos
101D単段ではノイズが気にならなくなりましたが、スケベ心を起こして(笑)2段増幅にしたら、今度ゲインが上がりすぎてまたぞろ「ブーン」。。
今、対策を考え中です。
いっそ、ハムは我慢して交流点火にしてみようかなど(笑)。
2012/11/5(月) 午前 10:42 こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/7529158.html
「鉄仮面ならぬアルミ仮面」(こば屋の日常) 2012/11/13(火)
今週は気を取り直して、一応完成した「WE101Dプリ」のノイズ低減に取り組んでおります。
2段増幅(12AU7パラ→101D)後、ラインアウトトランスから音を取り出すタイプですが、プリのボリュウムをほぼ全開にして、その前に入れたトランス式アッテネーターで音量調節しています。
これが現在の外観です。
ノイズ対策として、整流管を除く4つの球にシールドケースを被せました。
「WE101D」のシールドケースを外した姿もお目にかけます。
現在のノイズの程度は、タンノイVLZに耳を近づけると「ウ〜ン」です。
平滑回路のリップル残りではなく、信号回路が誘導ハムを拾っているんではないかと思います。リスニングポイントでは気にならない程度であり、出音も整ってきましたので、後は折にふれて手直しする程度にします。
コメント
ハム音(誘導ハム含む)は真空管アンプ・・・
特にプリアンプは難物ですね(^_-)-☆
電源一体型だと尚更誘導を受け易い!
家のも最後には電源を別ケースに組んでヤットOK!になりました!
現在はヒーター電源もACの12.6Vで灯して居ます!(^_-)-☆
2012/11/14(水) 午前 10:18[ altum ]
作りたてはノイズまみれであり、小出力パワーアンプに衣替えしようかと考えましたが、何とか聴ける程度になりました。(笑)
小生はトンコンなし派ですが、小音量のときや、部屋の特性からみて、プリにトーンコントロールを付けた方が良さげではありますね。
2012/11/14(水) 午前 10:42こば屋
この球は真空管黎明期の次に出てきた万能管だそうで、人の声を増幅して伝達する使途からして、中域の力感に特徴があります。尤も、WEの管は皆そうですが。(笑)
いえいえ、オデオ趣味の王道は、やはり優れた(好きな)音源(曲)の再現ですから、小生もそれを忘れて工作遊びのみとなることを自戒しております。でも、止められない。。(爆)
2012/11/14(水) 午前 10:49こば屋
ノイズレベルとなると、当たり前ですが商売物は優れていますね。
小生の作ったイントラドライブアンプは、シャーシの制約から出力トランス外付けにしましたが、altumさんのように電源部を別躯体にするのは合理的ですね。
そういえば、外国製には結構そのタイプがありますね。
どうせなら万能電源ユニットにして、MT管から送信管まで繋げるものが欲しいですが、多分大掛かりになり過ぎて、音質面で難しいかも知れませんね。。
ノイズ低減策として考え中なのは、アースの落とし場所と信号線の分離徹底(配線の見直し)です。
2012/11/15(木) 午後 1:03こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/archive/2012/11/13
「「WE101Dプリ」のノイズがとれた!」(こば屋の日常) 2012/11/27(火)
先週の3連休の初日(23日)に、AKBアンディクス・オーディオに行き、ノイズがかなり収まった「WE101Dプリ」を持ち込みました。
アンディクス・オーディオ
http://www.andix.co.jp/
繋いでもらったアンディクス・オーディオの再生システムを記します。
CECのCDP→「WE101Dプリ」→「WE205Dシングル」→JBL3way
(075、375、D130)←このSPシステムは凄い音です!
I井社長とI村さんに、1時間余り聴いていただきましたので、お二人の感想を記します。
○「WE101D」らしい強い音が出ているよ。
○もう少し高域の伸びが欲しいが、これは「WE205Dシングル」に載せているP&C製OPT(WE製コア材)の特徴かも知れない。
○鳴らしているJBLのユニットはWEの後継といえる系譜であり、アンプともどもWEの音だね。
小生が「もう少し潤いが欲しいんだけど」と述べたら、
○WEの音はそもそも闊達な音であり、電話や映画館の音で分かるように明瞭に伝達するために練り上げた音だから、そういう印象を持つかもしれないね。
○こういう音を聴き続けると、WEの魔力にとりつかれてしまって、終いにはWE製のトランス・ケーブル・抵抗・コンデンサーで統一したくなるので、気をつけた方がいいぞ〜(笑)。
過去何回か自作アンプを持ち込んで聴いていただきましたが、今回が一番反応がありました。
これまではチラ見でしたが、I井社長がアンプに近づいてじっくり(珍しそうに)見てから上記の言葉があったので、嬉しくなりました。(自慢)
尚、SPの能率が高いので、はっきり「ウ〜ン」が聞こえました。
左が大きいので、フィラメントDC点火回路の引き回しかも知れないとのアドバイスがあり、帰宅してから何回目かの手術をしました。
拙システムでは一番能率の高いタンノイVLZから、ノイズが聞こえなくなりましたので、手術成功!(笑)
下の写真の矢印が手術箇所です。
●手術前
○手術後
覚書として、今回の改造箇所を記しておきます。
@初段(12AU7パラ)のカソードパスコンを撤去し、ゲインを下げた。
A101D直流点火回路の平滑コンデンサーを、2つとも15,000μFにした。
BB電源の平滑コンデンサーを変更した。
・チョーク後のCを、100μFから200μF→抵抗→220μFの2段に
した。
・整流管後チョーク前のCを、20μFから10μFに減らし、将来274(422)が挿せるようにした。
Cチョークを、「ノグチトランス10H・140mA」から「アンディクス30H・40mA」に替えた。
今回のノイズ対策で覚えたことは、プリアンプは特に平滑回路のコンデンサー容量を十二分に確保することが肝だということであり、当たり前のことを実践で痛感したという、お粗末な結論でした。(笑)
最後に、付け足しです。
アナログのフォノイコを導入したので、お役御免になっていた乾電池駆動「ヘッドアンプ」ですが、ボックスの上の「カンノライントランス」を外して聴いて見たら、結構すっきりした出音でした。
このまま遊ばせておくより使えるものなら使っていただこうと、杉さんに声をかけたら、(嫌々?)快諾していただきました。(笑)
実物がこれです。
杉さんの愛する「春日プリ」と組み合わせていただいて、合格点がもらえるでしょうか?……
コメント
高密度な実装ですがSN比を上げられたのは素晴らしいです。
機会があれば定電流点火をおすすめします。
2012/11/27(火) 午後 1:47 [ ezx**5 ]
何とか、ノイズが聞こえないレベルまで漕ぎ着ける事ができましたので、これで一件落着!(笑)
「電池はマンガンに限る!」のでしょうか?
小生は専らアルカリ乾電池!というか、気にしていません。。
そう言えば、オンキョーさんは、当初PCに繋いだときにビビリがありました。杉さんが将来PCオデオをやるときのチェック用にするか、もしくはオクに出してDAC資金に足ししてくらはい。(笑)
ナカミチの同軸とは、杉さんもやるなあ〜(爆)。
2012/11/27(火) 午後 3:29 こば屋
今回、AKBショップでも、3端子レギュレーターを薦められました。
アナログ(時代遅れ)人間のせいでしょうか、なるべくプリミティブな回路・素子を考えてしまいます。。
2012/11/27(火) 午後 3:34 こば屋
>JBL3way(075、375、D130)
ブロ友間に会員組織まであるD130を鳴らしたのですね。
球アンプで鳴らすJBLというのも、また格別でしょうね。
WEのロゴが、黄門様の印籠のように、存在感を放出してます。(*^-^*)
2012/11/27(火) 午後 8:54 たっちん
このショップのJBLの出音は、通常鳴らしている小音量時のす軽さとパワーを入れたときの大迫力には、いつも感じ入っております。
店長が米国で見つけて買ってきた「大型銀箱」的エンクロージャーは、枯れた風格があります。
WEについては、オデオのオリジンとして尊崇しております。でも、高価なのが球に瑕です。。(笑)
2012/11/28(水) 午前 10:21 こば屋
自作真空管プリは、ノイズ対策が難しいと認識していましたが、情熱があれば克服できるのですね!
2012/11/28(水) 午後 9:27 [ にっぱー ]
実は、昨晩再度カソードパスコンを繋いで、一番能率が高いVLZとPPとの組み合わせで音を出したら、左側から小さく「ジー」……。。
根絶できていなかったわけですが、またまたカソードパスコンを外してゲインを下げたので、耳をくっつけて微かに聞こえる程度にはなりました。やっぱり真空管プリは難しいです〜。
2012/11/29(木) 午後 0:22 こば屋
アンディクスは、ビンテージ真空管の品揃えと(他と比較して割安)価格で、推薦いたします。
パワーアンプは真空管の音が好きですが、プリについてはレヴィンソンのML-10AやQUADの33と44を聞かせていただいたお陰で、トランジスターも良いものはエエです!(笑)
オペアンプも色々ありますよね。小生はBBのOPA627BP(DAC-AHに搭載)で進歩が止まっています。。
2012/11/29(木) 午後 0:31 こば屋
I井社長は心根の優しい方ですし、自分のところの製品を使ったアンプなら喜んでOKしてくれると思いますよ。
ただ、頼む方は、お店の邪魔にならない時間帯にお願いすることにはなりますが。
2012/11/30(金) 午後 3:26 こば屋
AKBの店長とも話していますが、やはり真空管アンプのノイズは皆無にはできないので、アナログ同様、実際に出てくる音と音楽性で好みに会えば嵌まるデバイスだよね、ということでした。
レヴィんソンプリML1が30諭吉弱でショップにありますので、引き続き考慮中です。。(笑)
2012/12/2(日) 午前 8:38 こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8926592.html
「本当に『WE101Dプリ』のノイズは去ったのか?」2013/2/14(木)
真空管アンプのノイズ対策の備忘録として、製作終了以降の記事と写真を適宜ピックアップして振り返ってみます。
1.昨年11月3日 製作終了
製作終了時は、「ブーン」、「ゴソゴソ」の花盛りでした。(笑)
・対策1 フィラメント直流点火回路平滑コンデンサー容量アップ
・対策2 真空管交換 ← 片側の「WE101D」不良
・対策3 チョーク変更(10H120mA→ファインメット10H140mA)
2.同13日
・対策4 アルミ仮面登場
3.同27日
アンディクス・オーディオ持込試聴
・対策5 整流回路平滑コン追加
・対策6 初段パスコン撤去
・対策7 直流点火回路平滑コン追加
・対策8 チョーク変更イメージ 12(→ファインメット30H40mA)
「第1次ノイズ終息宣言」
☆☆ 仙人さまの下で修行 ★★
一定の評価をいただいた(勝手な解釈)が、如何せん「ノイズ」が致命的であるとのお言葉をいただき、追加対策に苦慮。。
4.同12月20日
・対策9 直流点火用電源外出し「black box」製作
「第2次ノイズ終息宣言」
5.今年1月2日
・同上 (こちらをプリに使用)
6.同6日
「ノイズくんは去ってくれました」(記事中の表現…)
「第3次ノイズ終息宣言」
最近、VLZに耳を近づけると微かに「ジー」が聞こえる。。
これまでの終息宣言を撤回しなければ。。
7.現状
・対策10 「black box」とアンプ本体のアース結線
・対策11 平滑回路、フィラメント点火回路の配線引き直し
・対策12 シャーシ内の電源トランスを銅板でシールド
対策10が決め手だったようで、能率が比較的高いVLZとゲインの大きいPPを組み合わせ、VLZに耳をくっつけても、今は「ジー」も「ブーン」も聴こえません。
100dBを超えるSPだと、「シャー」という真空管アンプ特有のホワイトノイズ(?)が聞こえるかも知れませんが、リスニングポイントでは気にならないと思います。
最後の最後に、今の「WE101Dプリ」のパフォーマンスについて印象を記します。
☆無信号時、VLZに耳をつければ全くの無音ではなく、ゲインの高い真空管アンプ特有の、ウー(ン)という音が微かに出ている。(気配がする)
☆でも、それは曲が始まるときの圧倒的な立ち上がりの鋭さを予感させる。
陸上100mスタート前の緊張した雰囲気に似ている。
☆WE3極管の特徴(力感、中高域の音色、高分解能)がストレートに出てくる。
☆装飾度が小さいので、湿度感はやや低い。
以上を端的に言えば「凄味を感じるプリ」でしょうか。
コメント
ゲインを下げるとこのノイズも消えると思いますが、それでは凄味も消えそうなので、当面はそのままでいきます。
シールド材(金属)としては鉄板の方が良いと、先達から教わりましたが、加工が容易できれいなので胴板でエエよね。
2013/2/14(木) 午後 4:45こば屋
プリアンプで電源同居のノイズ対策は苦しいですね!
私のも何度かトライして・・・諦めて電源は別に組みました!
最初はDC点火にしていたのですが・・・どうしても音が平板!
ならば!と12.6VのAC点火にしてみましたが思った程ハム音は聴こえて来ない・・・
流石にフォノにした時には微かにブ〜〜〜〜〜ン!(^_-)-☆
2013/2/14(木) 午後 7:10[ altum ]
これまでの自作プリは傍熱管だったので、ここまでの対策を考えずに済みましたが、今回は苦労しました。良い勉強でした。(笑)
300BのPPを交流点火する猛者もいらっしゃいますので、何でもかんでも直流点火にすればよいというものでもなさそうですね。
2013/2/14(木) 午後 9:03こば屋
>300BのPPを交流点火する猛者もいらっしゃいますので
家の300BsはAC点火なんですよ〜!(^_-)
フィラメントのDC点火は211AsとVT−51(841)sだけ
流石に5Vを超えるフィラメントにAC点火は怖い!(^_-)-☆
2013/2/15(金) 午前 9:31[ altum ]
ん??たもちゃんとこのクレルさんはブーン(ウーン)」が出ますか。。
やっぱり、気になりますよね。
パワーアンプのボリュウム位置を動かして、プリのボリュウムを絞ったときに無音になれば何とか我慢できますけどね。この場合、パワーアンプのボリュウム位置が12時以後でないと、音質面で推奨しませんが。。
仙人さまに貸していただいたレヴィンソンもクレルもゲインが高いので、たもちゃんのクレルさんも多分そうなんでしょうね。
システムラインのどこかがノイズを拾うと、ノイズくんが出てくるので、そこを発見して潰すのは結構骨が折れます。
2013/2/15(金) 午前 10:56こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8926592.html
「自分の(好きな)音は?」(「WE101Dシングル」を聴きながら) 2013/1/6
最近古典球「WE101D」を使ったアンプを2つ(プリ、パワー)作って、年明けからずっと聴いています。
これが、「WE101Dシングル」と「WE101Dプリ」の今の姿です。
外出しヒーター電源blackboxの霊験新たか(笑)で、ノイズくんは去ってくれました。
この真空管の出す音の特徴として、
「はっきりした音」、
「何も足さない、何も引かない音」、
「しっとり感はやや少ないが乾ききった音ではない」
等の感じを抱いています。
(追記)しっとり感を出したいため、プリのカップリングコンデンサーを替えてみることにいたしました。 さて、上手くいくかな?
映画館で聞く音を想起させる「楽曲を細かくデリケートに表現するよりは全体をズバッと提示する音」と表現すれば、少しはお分かりいただけるでしょうか。
Jazzを聴くときに組み合わせるスピーカーとして小生のラインナップの中で選ぶと「壁掛けAltec(学校のSP)」が抜群で、明快この上なしです。
次が、音の深みとスケールの大きさを感じる「Tannoy VLZ」ですね。
「Monitor audio PL100」は、このアンプでJazzを聴くときに限っては「JBLL15」より下位であり、4組の最下位になっています。
他方、「DA30シングル」と「PL100」で聴く女性ボーカルの瑞々しさは、例えようもなく素晴らしくて、一番気に入っています。
どんな曲にも合うベストパフォーマンスのアンプとスピーカーの組み合わせはあるのでしょうか。
恐らく、そういう1組のペアを見つけるのは無理であり「見果てぬ夢」でしょう。
そこで、考え方を変えて、ジャンルによってアンプとスピーカーの組み合わせを変えて聴くことが多い小生のやり方を許していただいた上で、
「自分の好きな音ってどういう音だろう?」
と考えてみます。これは、今までずっと考えてきたことではあります。
丁度、本日アップされたle8tさんの記事「Fostex HP-A8」の中で、次の文章を発見して、またまた考えてしまいました。
[新たに導入された「HP-8A」を組み込んだ音について]
「決してでしゃばらず、派手な部分は一切ありません。清楚です。」
最後の「清楚」という言葉に手がかりがありそうです。
小生のオデオシステムの出す音の特徴は何でしょう? どう表現したら近いでしょう?
多分それが、「自分の(好きな)音」なんでしょうね。
答えは…。 確とは分かりません。。
「自然さ(装飾が少ない)」
「リアルさ(生々しさ)」
が浮かんできます。 考えて行きます。 多分、一生。
コメント
自分で組み上げたアンプ・・・少々回路&真空管を変えても似た音に聴こえて来ます!(^_-)-☆
また、そう言う音に為らないと・・・直ぐ改造!(^_-)
なので、家に在る現在5台のメインアンプは出音の多少の変化は有っても
大きな所での変化は少ない!・・・と、感じてますよ(^_-)-☆
2013/1/6(日) 午後 6:31[ altum ]
自作していると特にそうですが、どのアンプも似た傾向の出音になりますね。よ〜く分かります。(笑)
出音を決定付ける大きな要素としてSPがあり、これは自分の思い通りに変える腕はないので、少なからずメーカーの個性が出ます。
組み合わせるアンプによって結構出音が違う、というのが現時点での印象なんです。。
2013/1/7(月) 午前 10:30こば屋
小生は、PL100とVLZという英国SPながら個性が異なる(PL100は個性がないかも?)2組で聴いていると、聴く曲によって自分の心への浸透度合いが違うので、本日の記事を書いた次第なんです。
ハイエンドで突き詰めていくと、唯一無比の組み合わせに辿り着くかもしれませんが、とてもとてもお金が続きませんので、現有ラインナップで楽しみ(苦しみ)ます!(笑)
2013/1/7(月) 午前 10:36こば屋
「TU-870」は真空管アンプの原点ですね。
時として「ながら聞きならこれで良いじゃん」と感じることがありますね。尤も、小生の処女作は、kennoy-miniさんのところから色んな方のところへ行って伝道活動中らしいですが。
「WE101D」に限らずWEの真空管の音は、プラシボもあるかもしれませんが「本家」の音であり、再生帯域全般に亘る力感と説得力のある出音だと感じています。
2013/1/7(月) 午前 11:10こば屋
簡単な質問なんですが、耐圧の大きな抵抗でセメント、ホーロー、メタルクラッド等ありますが、 音質的にメタルクラッドが有利なのでしょうか?
2013/1/7(月) 午後 2:57[ ウッド ]
ヒーター点火回路の電圧降下用抵抗については、余り気にしなくてよいかと思います。
やはり、信号回路に直列に入れる場合(出力管のカソード抵抗等)は気になりますね。
先日たもchanが、ネットワークに使う抵抗について記事の中で書いていましたが、クマさんはタクマンのセメント抵抗を薦めていらっしゃいました。
小生がアンプの信号ラインに使う耐圧の大きい抵抗は、Daleのメタルクラッド抵抗(高価、シャーシ密着要)かホーロー抵抗(安価、抵抗値確認要)ですね。
2013/1/7(月) 午後 3:25こば屋
こば邸では、WE101Dがよい具合に定着してきたようですね!
お尻に突き刺さっている電ケーも素敵ですネェ(笑)
で、「自分の(好きな)音」・・・・なんなんでしょうね(笑)
今、PCでコメを書きながら、目の前で鳴っているのが「自分の(好きな)音」です!!
まぁ、間違っても「清楚(楚々として清らか)」ではないでしょう(爆)
どちらかと言えば、ナマっぽくて“淫猥”、“淫靡”、なぁ〜んて単語が似合いそうな、「フェロモン漂う音」でしょうか・・・・聴いてるだけで、イク!イク!イっちゃう〜ような(爆)おそらく、女性ヴォーカルが好きなこばちゃんさんなら、好きな音ではないですかなヾ(@゚▽゚@)ノ
2013/1/8(火) 午前 1:52なめちゃん仙人
ワオ!仙人さまのお好きな音の単語をコピペしようとしたら、イキそうになりました。(爆)
仙人さまならどんな美女でもOKでしょうが、修行の足りない小生としては、女性ボーカル再生時に求める音は、谷崎の書名を借りて「陰翳礼賛」にいたしたく存じます。ちょっと気取りすぎか。(笑)
そうそう、電ケーの銘柄ですが、これが彼の有名な(悪名高き)Pケーブル製ですよ〜。出音は至って普通のようです。(笑)
2013/1/8(火) 午前 11:30こば屋
自分の好きな音?
私はですね
空気の漂うような感じが感じられて包み込むような低音
肉厚でしかも吐息が感じられる声と
透き通るような響きとかすかに聴こえるトライアングルの音
おいおい それなら、コンサート行けって言われちゃいますね
はい
2013/1/8(火) 午後 9:29[ ひでじ ]
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8087078.html
「WE101D PP 製作進捗(1)」2013/3/26
「WE101Dプリ」の製作に際してはノイズに悩まされましたが、この球の特徴である「出音の厳しさと密度感」に魅了されています。
プリとともにシングルアンプを作りましたが、非力さ(出力0.6W)は如何ともし難く、特徴を維持したままで出力アップが図れるPP(プッシュプル)アンプを作りたいと思い始めました。
これまでは、出来上がったアンプの外観と内臓をお目にかけていましたが、このPPについては、主要材料を仕入れて作り上げていく段階から、細切れで製作記事をアップしてまいります。
主なパーツの値段についても、(批判を覚悟しながら)記していく積もりであります。
初回は、肝となるパーツであるトランス2種類を入手できましたので、紹介いたします。
写真の中央上が米UTC社製PP用出力トランス『S−15』(5諭吉)、下も同社製のインターステージ(段間)トランス『H−5』(2諭吉)です。
古い時代のトランスなので、帯域は狭い(50Hz〜10kHz、−2dB)ですが、出音には定評がありますので、中域重視型アンプに使うには持って来いのトランスだと考えています。
尚、『S−15』は中古も中古で、トランスカバーが錆び付いていますので、この際、錆を落して塗り直しが必要です。
ということで、下の写真右側のように、先ずは錆落しに取り掛かりました。
今週(週末を含む)は、その作業の他に、中型シャーシを仕入れて各パーツの配置を考えることと塗り直し作業になりますが、シャーシ到着後に進捗をアップします。
コメント
真空管に限らずですが、戦前の時点でアンプは一つの峰に到達しており、帯域の広さなどスペックは現代製品が断然ですが、音楽再生力では劣らない(人によっては優れている)という意見がありますねえ。
この辺のパーツを使うとなると、必然的に「盆栽アンプ」になりますので、そちらでは乞うご期待。(爆)
2013/3/26(火) 午後 4:27こば屋
究極となると205D(もっと古ければVT2)かなとは思いますが、小生としてはお値段的に、このあたりが限界ですね。(笑)
シャーシの穴開けから始めますので、時間をかけていきたいと考えています。
2013/3/26(火) 午後 4:30こば屋
偶々ですが、101Dを気に入りましたので、205Dは無理な状況の中で、プリに加えてPPまでいってみようかと考えた次第です。
2013/3/26(火) 午後 4:36こば屋
SQ−38Uのプリ部は優れものだと思っていますよ〜。
でもプリメインだし、50Vと2つ連結して使うのはなんかなぁ〜とお考えなのもよく分かります。(笑)
球プリなら、松金のC22あたりが本命ではないでしょうか。濃いですよ〜!(爆)
2013/3/26(火) 午後 4:41こば屋
101Dとは、また魅力のあるタマを使うんですね。
シングルで、高能率のスピーカーを接続という選択肢はありませんか?
でも、それだとトランスがP-P用なので、ダメになってしまいますね。
2013/3/26(火) 午後 9:39Chaos
何でPPを作ろうかとしたかと言いますと、杉さんがこの球のシングルをお聴きになった途端、
「馬力のないアンプ特有の音だね」
次いで音量を上げて行ったら
「歪んでいるよ〜」。
このダブルパンチにより、作ったシングルは解体が決定しました。(笑)
2013/3/26(火) 午後 11:09こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8700357.html
「載せてみた!(笑)」(WE101D PP 製作進捗(2)) 2013/3/28
昨晩、頼んでおいた中型シャーシが「P&Cエレクトロニクス」から届きました。
サイズは40cmx27cmx5cmで、拙アンプの中では2番目に大きなサイズのシャーシです(No.1は300Bシングル)。
天板は嵌め込み式の薄い金色(?)のアルマイト板であり、2mmくらい厚さがあるのでトランスなどの荷重に耐えられますね。
真鍮製の足(インシュレーター兼)がついており、しっかりした造りです。
まだレイアウトが固まっておらず、初段管も決まっていませんが、取り敢えず、主なパーツをシャーシ上に並べてみました。(笑)
天板に傷をつけるのを避けるため、便宜的に底板を上にしてあります。
一番肝心なことですが、サイズに余裕があるので十分納まりますね。
今回のアンプの特徴は、枠板にパーツを付けずに、ACインレットやスピーカー端子などを天板に付けることです。周りはスッキリ!
本当のところは、鉄板の穴開けが嫌なためです。。(笑)
回路的には
初段管 → 次段管 → 段間トランス → 出力管
の3段増幅トランスドライブアンプにするつもりです。
そして、現在考慮中なのは、初段管と次段管を何にしようかということです。
出力管が「WE101D」という古代管(笑)なので、余り新しい球は使いたくないし、米国球で揃えた方がエエんではないかとも考えています。
候補は次の球達です。
1.12AU7
低内部抵抗のローμ管で使いやすい球ですが、MT管なんです。
2.6SN7(5692、ECC32、ECC33)
双3極管なので、計2本で済みます。
3.WE310A … 下の写真で帽子を被っている2本
3結使用で考えているので、計4本要ります。
MT管や欧州管は使いたくないし、
「310Aはトップグリッドで趣があるが、オールWEだとクドイ!」
というアンディクス・オーディオ社長の指導を受け、5692が第1候補となっています。
最後におよそのパーツ代を記します。
単位=湯
1.シャーシ 1.5
2.トランス 8.5
電源:1、チョーク:0.5、段間:2、出力:5
3.真空管 11.2
整流管:1、出力管:7.2、電圧増幅管:3
4.CR、スイッチ、配線材 2
以上で、およそ23湯くらいになります。
段間トランスをUTC「HA−106」に替えると、30湯まで跳ね上がりますが、101Dという小出力管にはオーバースペックだというお叱りがありましたので、諦めます。。(笑)
コメント
「単位=湯」がピンと来ません?!?!
で、これって、「万」ですよネ?!
・・・と、なると立派な金額になるんですねぇ〜
自作って、もっと安いのが一般的だと思っておりましたが・・・
材料等にこだわるとキリがないようですネ
そしたら私のプリを作るとしたら、どのくらい必要になりますか?
CD専用の超シンプルなヤツで(笑)
2013/3/28(木) 午後 4:24 Zジジイ
BACではお金の単位は「湯(ユ)」ですよ〜。
万なんて書いたら、大変なことになります。。(笑)
仰る通り、パーツはお金をかければビンテージレアものがありますので、製作コストがアップします。
自作なら、キットくらいのお値段で相当高品質の部品が使えます。
Zさんのリクエストとなると、中途半端なパーツは使えませんので、シンプルな球プリで5湯〜8湯くらいですかね。勿論球付きです。
昨年3月頃、Kennoy-miniさんに納入したプリは、球なしで5湯でした。
2013/3/28(木) 午後 9:10 こば屋
昨日、AKBショップ店長からは
「意外と安くできたね。ガレージメーカーだと60湯だね」
と言われました。 出回っていないパーツだから、値段は高くなってしまうとも言われましたが、変態が作るアンプなので「笑って許して〜!」 (爆)
2013/3/29(金) 午前 10:02 こば屋
変態ついでに、前段はロクタル管の14AF7なんていうのはどうでしょう。
特性に関しては、あまり特徴がありませんが、レアな管なので見て楽しむ事ができると思いますが・・・
でも、そこは趣味の問題ですね。
2013/3/29(金) 午前 10:32 Chaos
14AF7を知らなかったので、ググッてみたら6SN7と同特性で寸胴管(笑)ですね。
このアンプで一番頭を悩ませた箇所が前段管に何を使うかでした。
将来、出力管を入れ替え(2A3や300Bなど)ようとしたときの外観とソケットの汎用性も考え、6SN7(5692)にしました。音だけでいえばECC32が大好きなんですが、AKBの師匠から欧州管なので却下!されました。(笑)
2013/3/29(金) 午前 10:49 こば屋
やはり結構なお値段になりますね〜
でもビンテージ物達ですから、これ位になるのは仕方ないのでしょうね。このパーツ代をポンと出せるということが羨ましいです〜
しかしシャーシが案外安いのですね、最近の相場を知らなかったのでもっと上がっているかと思っていました。
2013/3/29(金) 午後 2:04 izumikta
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8716135.html
「載せてみた!(2)」(WE101D PP 製作進捗(3)) 2013/3/31(日)
「WE101D PP」製作は、遅々として進まず。。
それでも、本日、ホームセンターで「カラーアルミスプレー」(シルバー)を買ってきて、出力トランス2個とチョーク1個に吹き付けました。
左右がUTC製出力トランス「S−15」、真ん中はUTC製チョーク(10H、120mA)です。
チョークは黒色でしたが、スペック印刷箇所を残して塗りました。
所々に塗り斑(ダマ)ができていますが、O型人間なのでこれでエエ!
これらを、またまたシャーシの上に載せた姿が下の写真です。
この前と殆ど変っていませんが、新顔が載っています。お分
@手前の「100mA」スケールのメーター(山本音響工芸製)、
A右側電源トランス下側の箱型「オイルコンデンサー」(SPRAGUE 4μF)、
B左側出力トランスの間のチョコレート箱みたいなコンデンサー(WE 0.5μF)
です。「盆栽アンプ」の一種ですから、念願であった電流計を付けることにしました。 「やった〜!」(爆)
さて、実は先週AKBショップで、店長とベテランH谷さんから次の注文がありました。
「出力管がWE101Dだから、前段に同じ直熱3極管「WE101F」を使って、ゲインが足りないだろうから入力トランスを付けたらどうか」という、回路変更と大規模なパーツ変更を伴う提案でした。うう〜。。
これまでの構想は上の写真配置ですが、一番下の2つのUSソケット周りを変更する必要があります。
それよりもっと大変なことは、「WE101F」(2本)のフィラメント配線を2つ作らなければならないことです。
電源トランスのフィラメント用端子は4つで、整流管用1、「WE101D」用2で、残り1は前段の「5692」用で丁度でした。
しかしながら、「5692」に替えて「WE101F」を使うとなると、フィラメント用が2つ必要になりますので、別途小型ヒータートランスを載せなければなりません。
シャーシに載るでしょうか?(シャーシ内に上手く格納できるサイズのものはない。。)
ひょっとすると、スイッチング電源にせよ、という指示が出されるかもしれません。
とにかく、明日か明後日、AKBショップへ行って相談しま〜す。(笑)
というようなことで、館山「コンコルド」の佐久間さんの言葉をパクッて
『直熱3極管の音を求めて彷徨が続く』
なんちゃっての「こば屋」でした。(笑)
コメント
WEの直熱3極管の音は麻薬(媚薬)的なんです。
このくらいで止めないと、大変なことになる。。(笑)
色々やって、エロエロな音を目指します。(爆)
2013/4/1(月) 午前 11:03こば屋
どうせなら、WE直熱3極管アンプにしよう、というのが狙いですね。仰るとおり大掛かり(大袈裟)になりそうです。(笑)
ELTUSブランドの球フォノイコは、アナログプレーヤーの下の棚にあり、この前聴いていただきましたよ〜。
WE直熱管フォノイコはAKBにあります。11本使いですので、パワーアンプくらいの大きさです。これを作るのは無理じゃー。(爆)
2013/4/1(月) 午前 11:12こば屋
フィラメント用トランスが別途必用の様ですね。
参考になるか解りませんが、1月20日の拙ブログで愛用のアンプの配線写真をアップしています。フィラメント用電源としてケース内にトロイダルトランスを別途用いています。これですとスペース的に無理せず配置が出来るかと思います。
2013/4/2(火) 午後 5:03[ ogu ]
ほほー、初段管とインターステージトランスが前に来て2段目に101Fとはかなりデザイン的にも凝ったものになりそうですね。
2013/4/2(火) 午後 7:35izumikta
oguさん 今晩は〜。 貴ブログ当該ページを拝見・拝読いたしました。
実に素晴らしいアンプですね。お手本にさせていただきます。
ヒータートランスは、昨日春日で買い求めました。
問題は直流点火回路だと思っています。4本だとすると各々専用配線なので、平滑部が内部に納められるかどうかです。
2013/4/2(火) 午後 7:54こば屋
出力段は2本縛って共通カソードにしますので、前段を入れて4つ直流点火回路をシャーシ内部に入れるとなると??なんです。
入らないなら、プリで使っている外出しボックスを使えば何とかなりそうですが、できればワンシャーシにしたいものです。。
2013/4/2(火) 午後 7:59こば屋
WEで統一とは、良い音を求めて、妥協の無い構成のようですね。
ヒーター回路では、独立した整流・平滑回路が複数必要だと、スペースが大変でしょうから、スイッチング電源を検討されては?
今のスイッチング電源では、そのスイッチング周波数は数100kHzと可聴帯域よりずっと上ですので、ノイズは問題にならないと思いますよ。
2013/4/3(水) 午後 11:17Chaos
WE球統一、さてどうなりますか?
昨日AKBの師匠に伺ったら、直流点火は前段(2箇所)でOKといわれましたので、シャーシ内に格納すべく考えます。
スイッチング電源(5V、2A)を2つ注文しました。やはり格納スペース捻出が関門です。(笑)
2013/4/4(木) 午前 10:24こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8741845.html
「苦しみそれとも楽しみ?」(WE101D PP 製作進捗(4)) 2013/4/14(日)
なかなか進まなかった「WE101D PP」製作ですが、大方のパーツが揃ったので、土・日でシャーシの穴開けに取り掛かりました。
先程、シャーシ上面(天板)の穴開けが完了しましたので、進捗を写真で紹介します。
@天板に方眼紙を貼りつけ、パーツ配置を鉛筆で書きました。
Aイメージ 2穴を開ける箇所を切り抜き、黒マジックで縁取りしました。
B穴開けを開始し、先ずは小物パーツの穴開けです。
C途中を飛ばして、穴開けを終わったところです。
D穴の周囲のバリを取って、パーツの取付ネジ穴を開けました。
Eシャーシ上にパーツを載せてみました。
初段管と出力管「WE101D」6本用のソケット(白色)は、シャーシ 下から取り付けますが、写真では上に載せてあります。
小生の一番嫌いなシャーシ穴開けが、内部のラグ板取付用の穴を開けること以外は終了して、ホッとしています。
大きな穴を開ける道具(ホールソーなど)を持っていないため、電動ドライバーを使って小穴を開けていき、ペンチで捩じ切った後にヤスリで仕上げる訳ですが、これが大変…。。
汗、傷、出血がつきもの(笑)であり、今回もやっぱりでした。
これって苦しみですが、終われば次の工作に入れる楽しさが到来しますので、小生はやはり『アンプ工作変態』でしょうね。(笑)
コメント
ソケットがなにやら高級そうな感じですね、シリコン製ですか?
丸いメーターもそそられますね、WE101Dですから当然、丸ですね。
こんな大変な穴あけ加工はちょっとやりたくないですね。あのー、誰も聞いてくれないので、恐る恐るお聞きしていいですかー?
「ゴホンゴホン、ホールソーを買ったほうが早いような気が・・・」
2013/4/14(日) 午後 10:30[ CD_SP78 ]
このシャーシの穴あけ工程は、頭と体力の両方を使うので一番疲れる部分ですね。
工具が揃っていれば、ある程度の楽もできますが、これをドリルとヤスリで仕上げるのは大変だったろうと推察します。
でも、その上にパーツを並べて完成品を夢想するのも、『また楽しからずや』でしょうね。
2013/4/14(日) 午後 11:33Chaos
ホールソーは滑ると怖いので持ってますが使っていません!
↑一応30Φ買ったのは・・・・・数十年も前かなり高価だったと(^_-)
それ以来シャーシー・パンチを愛用しています
これとても10mmのドリル刃で下穴を開けなければ使えない油圧の物は下穴22mm・・・此処までが結構大変ですよ!
先のVT−51sの時にはトランスの穴開けは鋸刃を使いました
此方の方が楽に開いた感じがしました(^_-)-☆
2013/4/15(月) 午前 8:25[ altum ]
一番力が要る工程を乗り越え、脱力状態です。(爆)
回路自体は簡単なトランスドライブですが、前段も101Dなのでノイズが出ないか心配しています。
2013/4/15(月) 午前 11:06こば屋
ホールソーをお持ちで、且つ使ってはいらっしゃらないんですね。
ボール盤がないと、上手く正確に穴開けができないのではないかと考えて、購入していませんでした。
シャーシパンチは持っているんですが、今回の天板(アルミ)の厚さが2mmなので、使用を見送りました。
古典的な拙策なら力は要りますが、安心して工作できますが、穴が微妙に歪んでいます。。(笑)
2013/4/15(月) 午前 11:12こば屋
今回のPPはトランス多用アンプなので、ウッドさんのブログ記事・コメントで話題になったトランス功罪がどう出るかですね。
トランスドライブはCR類が少なくて済みますので、完成後の内部写真を見られたら「何だ、簡単だ!」と仰ると思いますよ。(笑)
2013/4/15(月) 午前 11:24こば屋
トランス結合って、音がパ〜〜〜ンと飛ぶような気がして、妙に好きです。
回路図も、素人目で見てスッキリ感があって気持ちいいです。でも世間では少数派なのが悲しいです。オーディオテクネさんがトランス結合の鬼なんですけど、高くて買えないので×。
2013/4/15(月) 午後 3:50[ CD_SP78 ]
良好な段間トランスを使って出力管をドライブするアンプは、エエなあと感じています。(笑)
特に入力トランスは、アナログ昇圧トランスと同様に微弱信号を扱うので、出来の良いものが少ないようですね。
今回は、AKBショップで知り合った先達にお世話になり、入力トランス(米軍用)と段間トランス(UTC H−5)を安価で入手できました。
上の写真の通り親指みたいな小ささですが、多分50Hz〜10kHzを2dBでカバーしているので、高域が聞こえない爺には丁度エエと考えています。
今回の「WE101D PP」は、古い時代の曲にマッチした再生ができれば御の字ですね。(笑)
2013/4/15(月) 午後 4:09こば屋
私がよく聴く音源は、SP盤の復刻CDです。SP盤ですから周波数特性が250〜4,500Hz程度なんだそうで、入力トランスが50〜10,000Hzだったらそれは、オーバークオリティー!です。
むか〜し、機械式高級蓄音機と生演奏を比較試聴する試みがあったそうで、聴いた人の感想は「生さながらだ」というものだったそうです。どうやら音楽を聴く人間は、周波数特性の狭さ広さが主な関心事ではなさそうです・・・
2013/4/15(月) 午後 8:29[ CD_SP78 ]
SP盤ですか、流石ですね。小生のテクニクスは78回転がない。。(苦笑)
小生も駄耳なのでf特は気にしていませんが、部屋の定在波だけは気になります。フラットだからといって、自分にとってエエ音かどうかは別ですね。
2013/4/16(火) 午後 4:02こば屋
78回転があったら大変です。縦振動のSP盤もありますし、イコライザーにも数種類あって、各SP盤がどのカーブかを、レーベルで推定して、最後は耳で判定を下すしかありません。この辺は、 故宍戸公一氏の著書『送信管によるシングルアンプ製作集』に詳しいのですが、本気になったら大変です。78回転、無くて正解です。
2013/4/16(火) 午後 9:22[ CD_SP78 ]
WE101D PPといえば、この手のアンプは新忠篤さんの得意分野ですよね。
13年前、音楽之友社からSP盤復刻CDが出たので買ってみたら、新さんが見事に再生されたものでした。ナクソス・オーパス蔵・ミソス・デルタなどからも名復刻CDが次々と出るので、なーんだ、これからは私のようなド素人が悪戦苦闘する必要ないぞ、と確信した次第であります。
SP盤の名盤は繰り返し聴かれるため、痛んだものが多いですし、割る確率も高くなりますから、程度の良い名盤の入手性が悪いこともあって、なおさらそう思います。「SP盤の収集と再生は、専門家に任せろ」ということです。
2013/4/17(水) 午前 11:53[ CD_SP78 ]
今回のアンプの範は新さんの作品ですが、「管球王国」の自作紹介記事を参考にして回路を考えました。
初め、初段を101Fにしようと考えましたが、PPで101Dを4本使うため、ペア取りを考慮して初段も101Dにした経緯にあります。
2013/4/17(水) 午後 1:04こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8847700.html
「配線終了。でも球が足りない…。」(WE101D PP 製作進捗(5)) 2013/4/22(月)
何枚か写真を撮りましたので、お目にかけます。
1.最初は、前段の球を挿していない状態です。
右側の電流計にフランジを付けましたよ〜。
足は真鍮製でインシュレーター兼用ですね。
このへんは、P&Cさんの拘りと見ました。
2.今回の目玉(笑)の内部写真です。
トランスドライブなので、PPですが配線が込み合っていませんね。
アースは母線方式が楽なので、拙アンプはずっとこの方式です。
右上の基盤は、初段管(出力管と同じくWE101D)のフィラメント直流点火用スイッチング電源です。
下側のコンデンサーは、スプラグのビタQ(0.68μF)で、両面テープを使ってシャーシに貼り付けています。経験上、これで大丈夫の筈です。(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8899930.html
『WE101D PP』製作完了。プリの球も替えてみた! 2013/4/26
昨日、帰宅時にAKBアンディクス・オーディオに行き、「WE101D」を2本買い求めました。
先ず、当初プランで製作した「WE101D PP」の姿です。
整流管は小電力なのでRCA「80」を使いましたが、整流効率とチョークのDCRから、プレート電圧は、電源トランス2次220Vタップから190V弱しか取り出せないので、整流管を替えることにし、ソケットを付け替えました。
候補としては、オールWEにするなら「WE274B」か「WE422A」、その他の直熱管ならば「5U4G」、「5R4GY」あたりが挿せるようになりました。
「5U4G」でプレート電圧が220V弱まで上がり、当初考えていた「実効プレート電圧:200V、電流:40mA」に近くなったため、OKです。
写真の整流管は「WE274B」ですが、「WE101D」に比べると背が高いので、「盆栽アンプ」としては今一です。。(笑)
下は、ラックの所定位置に載せた写真です。 (整流管=80)
隣の「45 PP」とともに、P&Cエレクトロニクスのシャーシなので、並ぶと様になっていますね。(自己満足)
「肝心の出音についてはどうなんだ?引っ張るなよ。」という声が聞こえそうですので、いつものように感覚的な表現で。。(笑)
所有している「WE300B シングル」に比べると、スケール感(音場の大きさ)は劣るが、輪郭がはっきりしており、音の装飾感を殆ど感じない。
2A3シングルのようなスッキリ(清涼)感は少ないが、「何も足さず何も引かない音」であり、「厳しい音」であると感じます。
最後に、付け足しですが、「6SN7プリ」を改造して球を入れ替えましたので、お目にかけたいと思います。 替えた後の真空管は英国球で「MHL4」といいます。μ20の傍熱3極管で、特性は非常に優れています。
確かに音が変わりました!
「模範生の6SN7」→「華麗なMHL4」 (話半分です)
WEの球やUTCの製品もそうですが、本当に昔の生産品です。
しみじみ、昔の人は凄い美音を聞いていたんだなあと思います。
コメント
大型管が7本!!しかもWE!!
なんだか、大名行列のような威容です。(笑)
>「WE300B シングル」に比べると、スケール感(音場の大きさ)は劣るが〜
シングルの方が音場は広いのですか。シングルは、
音情報がびっしり詰まっていない→余白の空気感がある、
ということかな。
あえてマイナス表現をすれば、スカスカということにもなるのでしょうか。(*^-^*)
2013/4/27(土) 午前 3:34たっちん
音場形成力は、シングルとPPの違いよりも、球の持つ伝播力(浸透力)による方が大きいのではないかと愚考しています。
WE300Bは特別な存在で、音源を穿り出して音を拾うので、細かい音が聞こえるため音場が広く・深く感じます。そのことを浸透力と表現しましたが。。表現力の限界だ…。(笑)
ボケた音のアンプについては、これは球と言うより回路や配線取り回しとか、プリ、SPとの組み合わせによってそうなるかも知れませんね。
2013/4/27(土) 午前 11:00こば屋
ずっと鳴らしていますが、2段増幅でゲインが少なく、プリのツマミの位置が他のアンプと大きく違うので気になっています。。(笑)
肝心なことは仰るように出音がどうかですので、じっくり調整していきます。実は、もうクラーフ結合用コンデンサーを替えました。
2013/4/27(土) 午後 9:37こば屋
欧州管を探して鳴らしていく程に、米国球とは違う本源的な音楽性を感じています。別に米国球が劣っているとかではありませんが、優れた欧州球は楽器の再生音の深みを感じますね。
2013/4/28(日) 午前 7:24こば屋
音の輪郭がはっきり出るとは、トランスドライブPPの良さが出たのでしょうか??
2013/4/30(火) 午後 7:02izumikta
そうですね。そもそも「WE101D」は「WE300B」に比べると、ふくらみは少ないが厳格な音だと先達の評が雑誌に載っていましたが、実際聴いてみても装飾感が極めて少ないように感じます。
入力トランスと段間トランスを使うと再生帯域は狭くなる(カマボコ型)でしょうが、出音の張りが強くなるように感じますね。
2013/4/30(火) 午後 9:59こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8926592.html
「杉さんとle8tさんからの預かりもの(続)」2013/5/1(水)
「WE101D PP」を改造して3段増幅に回路を変更し、ゲインをアップさせました。
初段管は、TFK「ECC802S」のパラ接続です。
入力トランスは1:2くらいゲインがあったのですが、その後の「WE101D」のμはわずか6倍程度ですから、ボリュウム位置を思い切り上げないと他のアンプと同じ音量になりませんでした。。
アナログで最大音量でもの足りない曲が出たため、急遽改造しましたが、どうやら改造が功を奏して、出音は御機嫌になりました。(笑)
今日は、お昼過ぎにAKBショップに「WE101D PP」を持っていき、師匠に出音を聴いてもらうつもりですが、いつもながら緊張します。(笑)
コメント
>3段増幅に回路を変更し
そんなぁ〜、さらっと書くほど簡単なことじゃないと思うんですが!!
このスピーカー、抜けが良くなったらとってもいい音出そうですねー。
ネットワークが犯人なら、一気に解決するかも。
2013/5/1(水) 午後 1:48 [ CD_SP78 ]
B電圧が上手く調節できれば、CR結合なら改造はそんなに難しくは無いと思いますが。。
出音は結構ハイファイ的で、入力トランス仕様より明らかにワイドレンジになりました。
2013/5/1(水) 午後 4:45 こば屋
昼過ぎにアンディクス・オーディオに行き、社長さんに聴いていただきました。以下、順不同ですが社長さんの発言です。
「直熱3極管の音だねえ」、
「WE101Dは強い音をだすよね」、
「これまで作ったアンプの中でこれが一番じゃあないか」、
「ずっと聴いているとWE病にかかってしまうなあ」
など。 何とか合格したようです。(笑)
2013/5/1(水) 午後 4:53 こば屋
ゲインを上げて正解だったようです。ショップ店長も、声は本物より本物っぽく聞こえるので、嫌になるよねと言っていました。
2013/5/2(木) 午前 8:44 こば屋
「真空管規格表」や「TDSL TUBE search」などで調べて、大体のP電圧・電流値を流すプレート負荷抵抗とカソード抵抗(自己バイアス)を決めれば、後は現物合わせでいけると思います。
大体合えば、それでエエとしておりますよ。(笑)
2013/5/2(木) 午後 1:21 こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/8962495.html
「『盆栽アンプ』への飽くなきチャレンジ(笑)」(こば屋の日常) 2013/5/7(火)
完成して気にいっている「WE101D PP」ですが、シャーシ上にヒータートランスが裸で載っており、端子が剥き出しで危険なので、絶縁テープを貼って凌いでいました。「盆栽アンプ」としては危険で落第です。
★改造前
スイッチング電源を使ったフィラメントDC点火回路をAC100Vから引いているので、電源トランスのタップが余っており、上手く使えばヒータートランスを外せそうです。
それができれば、シャーシ上に、平滑回路1次コンデンサーの骨董品が載せられます。
何とか改造し、スプラグのPCB入り(笑)オイルコンデンサー(4μF)を載せることができました。
☆改造後
如何でしょうか? と言われてもねえ。。(笑)
出音は少し変わりました。
「WE101D PP」は、球の個性が強く、出音の変化は感じません。
コメント
WE101D PPも完成度が着々と上がって天井はどこだ〜?って勢いですが音が変わったと言うので、一瞬「え?」っと思いました(笑)
付け替えた「平滑回路1次コンデンサーの骨董品」、サクマのドロップ缶のようですね^^
2013/5/8(水) 午前 9:28loverysugichan
球力(?)が強いので、「WE101D PP」の音は変わっていませんよ。
このオイルコンをショップで見たとき、全く同じ印象を抱きました。
流石、同年代でおますなあ。。(笑)
2013/5/8(水) 午前 11:14こば屋
DA30は、アンディクス・オーディオの社長から、RE604シングルの次の製作候補として強く薦められました。300Bと並ぶ直熱管シングルの最高峰だという言葉と欧州管の素晴らしさを実感できたため、製作に踏み切りました。
2013/5/8(水) 午後 10:08こば屋
アンディクスのお話し好きな社長さん、いいとこ突いてきますね〜。
やたら大きい真空管だと、スケールの雄大さには感激するんですが、どうしてもボーカルがボケる感じが、私にはするんです。DA30はきっと、スケール感もボーカルもイケるナイスバランスな球ではないか、最後に落ち着く欧州管はこれかも、なんて妄想があります。
といいながら、WE101Dにも頬ずりしたくなるのはなぜだろー(笑
2013/5/9(木) 午前 11:12[ CD_SP78 ]
「WE101D PP」ができるまでは、「WE300Bシングル」より引き締まった音なので、この「DA30シングル」が一番好きなアンプでしたが、外見を含めてほんの少し不満が出て、手直ししました。
多分、これで不動の3番バッター(4番は、今のところ「WE101D PP」)になりそうです。(笑)
2013/5/9(木) 午前 11:25こば屋
お好みでは、WE101D PPがトップなんですね。
WEの黄色文字がずらりと並んで、神々しい盆栽ですね〜。
そういえば、英国のスピーカーは、米国のそれより反射神経が鈍く作られていて、そのぶん、英国真空管の音質はシャープにしてあるように思います。
米国はスピーカー側を敏感にしておいて、真空管側は力強さを重視してバランスした感じがしますね。
2013/5/9(木) 午後 3:33[ CD_SP78 ]
そうすると、
「MHL4プリ」(シャープさ)→「WE101D PP」(力強さ)
という拙システムは、期せずしてエエとこ取りを狙ったものか?
実態は、二兎を追うもの一兎も得ずか。。(爆)
2013/5/9(木) 午後 3:47こば屋
英米のエエとこ取りなのは、インドの山奥で修業をしたようなオーディオ修行を経られて、知らず知らずのうちに最適解を選んでおられたんじゃないんですかね〜?
何を言っとる、英国ローサーとグッドマンのスピーカーは敏感だろが!!
という冷静なご批判もあろうかと思いますので、私のほうには説得力が欠けているかもしれませんが。英国のSP盤は、硬質で気品のある音がする、なんて傾向も感じます。英国は演奏家がなかなかドーバー海峡を渡ってきてくれなかったので、オーディオが独特な感じがします。
米国もそうですね。また1929年の大恐慌以降、米国のレコード会社は経営の危機で、クラシック一辺倒だったのをやめて、安物の蓄音機で聞きやすい力強い音量で録音したポピュラー・ミュージックを嫌々ながら売り出して、会社を支えました。これと米映画館の音質とがどう絡んでくるのか、だれかこの辺を解明してくれないかな〜、なんて思ってます。
2013/5/9(木) 午後 4:30[ CD_SP78 ]
欧州球と米国球を聴いてきていると、
「明るく抜けがよい米国球」に対して「優美で陰翳のある欧州球」
のように感じています。 球を音楽ジャンルに合わせると、
米国球:Jazz、 欧州球:クラシック
としてしまいそうで、これは当っていない筈です。(笑)
2013/5/9(木) 午後 4:41こば屋
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/archive/2013/5/7
『盆栽アンプ』が『骨董品アンプ』に…(WE打ち止めのこば屋)2013/7/2
先週後半、AKBのアンディクス・オーディオに出社したところ、米国の業者からWEを中心とした古典球が届き、その開梱現場に居合わせました。
一番古い球は「VT-2」で、好事家の間で「テニスボール」と呼ばれる丸球が何種類かありました。WEの丸球で欲しかったものは、「205D」、「101D」、「101F」でしたが、「205D」と「101D」が各々1本、「101F」は4本ありました。
値段の提示がないにも拘わらず、取り敢えず「商談中」にしてもらい(笑)、動作チェックを待ちました。そして月曜に訪れたところ、ベースに軽微なひび割れはあるものの、全て動作OKだという返事がありましたので、店長に恐る恐る値段を訊きました。
価格は……、「書けません」(鮨と同じく時価…)
結論です!!
「205D」と「105D」については、今後もう1本入手できるかどうか分からないことと、手元不如意の現況に鑑み、泣く泣く諦めました。(笑)
「101F」の丸球については、「WE101D PP」の初段管をいつか丸球に替えたいと考えていたので、小遣いを遣り繰りして2本買い求めました。
これら3種類の球の姿です。
☆「WE205D」
☆「WE101D」丸球
☆「WE101F」丸球
そして、先程改造し終わった「WE01D PP」の外観です。
『盆栽アンプ』が『骨董品アンプ』になってしまいました。。(爆)
出音は……「変わりません」(笑)
コメント
おはようございます。丸球というのを初めて見ました。しかもWEですから、貴重な真空管ですね。音も素晴らしいのでしょうが、これに灯りが点るのを眺めているだけでも、幻想的でしょうね。なめちゃん仙人様の2個のこれまた最高のアッテネーターとの比較の結果は、双方の美点が浮き彫りにされるだろうと予想しています。
2013/7/3(水) 午前 7:24[ リラ1890 ]
>WEを中心とした古典球が届き、開梱現場に居合わせました。
これは危険!猫にマタタビ、こばちゃんさんにWE!
WE101F丸球、なんていう美しさでしょう、あああああ〜〜〜
2013/7/3(水) 午前 10:19[ CD_SP78 ]
「101F」は比較的安価ですが、値段は「内緒」にしてください。(笑)
小出力なのでステレオで組んだんですが、WEの入力トランスが手に入るのが分かっていたら、レイアウトを変えたかったなあ、です。
仙人さまから、太いデジタルケーブルを一緒につけていただきました。できるだけシグナルパスを短くして試聴しますね。
2013/7/3(水) 午前 10:47こば屋
妖しげな雰囲気を感じていただき、作者冥利に尽きます。(笑)
こうやっていじれるところが自作オーディオの面白さですね。
音の変化は微々たるものですが。。(笑)
2013/7/3(水) 午前 10:49こば屋
「WE101D PP」の音は、微妙に違ってきたようです。大人しくなったと同時に芯が通ってきたというか、音の質が充実したように感じますね。(本当に少しの差ですが)
2013/7/3(水) 午前 11:14こば屋
凄いことでも何でもなく、好い音を求めることから脱線して、骨董品収集ですね。。(爆)
真空管は、聴き続けてこられた先達からは、型が古いものほど音が良い(味がある)と聞きます。後になるほど改良されている訳ですが、音はオリジナルの方が良いと言う方が多いですねえ。
大きさを考えると、真空管が出始めた頃は、MT管のような小さいものを作る技術が未熟ですから、小さな形の小出力球(テニスボール)から始まって、
ナス型(ナス管)→ドーム型(ST管)→円筒型(GT管)→MT管
の流れとなっています。
2013/7/3(水) 午前 11:25こば屋
101Dと101Fはフィラメント電圧・電流が違う同特性の球だと思いますが、大飯喰らいの101Dの方が力感があるように感じてしまいます。。
この丸球も、鳴らしていくうちに、耳がエージングされるでしょうね。(笑)
尚、101F(ST)は、DAC内臓プリの最終段に使っており、出力からしてこのPPの初段に適していると考え、丸球を入手できたなので載せ替えました。
80年くらい前の球なので本当に骨董品ですが、立派に鳴るので感心しています。(笑)
2013/7/3(水) 午後 3:11こば屋
WE101F丸球の製造は、1927年からだそうですね。そのころの録音といえば、カザルス・トリオにトスカニーニ、クライスラーにラフマニノフ、シャリアピンにロッテ・レーマン、藤原義江に佐藤千夜子と、ヨダレものです。私見ですが、みな最新録音よりも情緒が豊かです(病気かも?)。
2013/7/4(木) 午後 9:33[ CD_SP78 ]
http://blogs.yahoo.co.jp/tk20041949cow/9364853.html
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自宅システムのパワーアンプ交換 2012年03月07日
自宅システム(SP-707J箱+D130+#375+ゴールドウィング+ハイルドライバー+175DLH+#2405+デッカリボン+ビクターリボン+N500+#3105)のアンプ交換をしました。
上の写真が今までのアンプシステム。
EMT#981 + マッキンC40 + STC4033Lシングルアンプ
でシルキーなサウンドを楽しんでいました。音の見通しが良く、英国球のパワーアンプの暖かさと品位の高いサウンドに満足していました。ノイズは殆ど有りませんでした。
こちらが今回交換したパワーアンプ。WE101Dppアンプ‐1号。
以前からこの球の存在は知っていましたが、なかなか入手できませんでした。昨年6月に購入して内部を大改造してようやく満足行く音質に仕上げました。こちらもノイズは殆ど有りません。
アンプの交換をする訳ですので、従来のアンプより音質が良くなければなりません。今回の101DppアンプはSTC4033Lアンプのサウンドを越えています。シルキーさも上を行きます。低域のドライブ力や音の厚み、中高音のヌケの良さと音色の良さ等がかなり良くなっています。
今まで管球アンプは
6BM8pp、6BQ5pp、6RA8pp、50CA10pp、6L6Gpp、EL34pp、KT88pp(6550pp)、300B、STC4033L、
等使って来ましたが、101Dアンプはそれまでのアンプとは一線を画す質感が有ります。
4033Lアンプが25Kg有ったのに対し、WE101Dppアンプの重量は約10Kg程と非常に小型軽量です。出力も4033Lアンプが7W/ch有ったのに対し、わずか1Wぐらいしか有りません。重量や出力と音質は関係ないのかも知れません。
これから使いこんで、101D以外の球を更に吟味して楽しんで行きたいと考えています。
D130+375でしたら、超高能率SPですから1Wもあれば、 充分でしょうね。
WEは球自体を手に入れるのが大変なので、大事に使って下さい。
2A3シングルも面白いかも分かりませんね。
私は811Aイントラシングルアンプを最後に、Trに移行しました。
発熱の多さに閉口したのと、年齢もあってやはり軽量化です。
by山田野案山子 at2012-03-07 12:23
私も22才頃LUX CL35U+MB88の組み合わせを最後にトランジスターアンプに移行して50才まで来ました。
発熱や置き場所の関係とパワーを求めて、トランジスターアンプで300W,500W,600Wと大パワー化して来ましたが、SPを4343からD130の3ウェイに移行して、徐々に管球アンプに移行しています。
WE101Dppアンプは発熱量も少なく、夏場でも楽に使えそうです。予備球も含めますと16本確保しています。WEの古典管はやはり素晴らしい音質を持っています。また長寿命なのも有りがたい事です。10年は使えると思います。
2A3もアンプも検討しましたが、WEの本物の球を使いたくて101Dにしました。人生もうそんなに残り時間は有りませんので、音楽を楽しみたいですね。
byしき at2012-03-07 13:20
WE101D球は古典管と言われている真空管です。
本来オーディオ用ではないので、出力が取れません。
能率が100db以上有るようなSPでないと使えません。
byしき at2012-03-07 20:22
WE101Dの音、小生も聴きたいです!古典管だなんて貴重ですから(たくさんお持ちなのでしょうけど(笑))なんだか一分一分が「消耗」との戦いなのでしょうか。部屋を空けるときなどはやはり暖機運転させないでOFFにされるのでしょうね。
ところで、私も以前、ウエスギアンプとマッキンC46を合わせていました。今は300Bシングルと合わせますが、意外にも石のマッキンプリと球のパワーの音が合うように思うのです。もっとも先輩宅でC22オリジナルと300Bシングルアンプのセットで聴かせてもらったときはスピーカーこそ違いますが、相当濃い音色が出ていましたが(汗。
高域に程よい張りが出て、中域の球の艶もマッキンの石の感が程よくマッチして聴きやすくなるような感じが致します。
しきさまも、C40にパワーを球で使っておられるようでございますが、いかがお感じでしょうか?
byマーサ君 at2012-03-07 22:31
念願かなってやっとWE101Dの球のアンプを使い始めています。
音が分厚いのが特徴です。周波数レンジも最新のアンプと変わり有りません。
マッキンのプリはやや控えめな音場表現をしますので、管球アンプとの組み合わせで十分使えます。将来的には管球プリになると思っています。
byしき at2012-03-07 23:16
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2051/20120307/
私のアンプ考 2011/06/24
今までにアンプ遍歴もかなり経験しています。
40年前のAU-9500で始まってから、MB-88,CL-35U、C-200、SQ38FD、P-L10+M-L10、C29+MC2500、C-290+M-60、M-100、C40+MC2600、サイテーションXX、レビンソンNo331L、380SL・・・等のTr型アンプと自作の管球アンプ群20セット以上。
最新のアンプも聴くチャンスは有るのだけれど、価格が高い割にサウンドの印象はあまり良い印象は持たない。所有欲(見栄)は満たしてくれるけれど、サウンドそのものの質感が不足している様に思うのでなかなか手を出せない。マルチを考えた場合、低域用のアンプはかなりの数候補として有るのだが、中域・高域になると殆ど皆無の状態だと捉えています。
5年前から気にかかるアンプが有ります。WEの古典管を使ったアンプです。
WEオリジナルのアンプは高価すぎるのと、程度や保守を考えると二の足を踏んでしまいます。また知識も有りませんので、どのアンプが良いのかも判りません。自作用にコツコツと部品を集めて来ました。
管球アンプの音質アップ対策をして来て、回数を重ねるごとにそのノウハウを得て来ています。その中で
「真空管は古いものほど作りが良く音質も良く寿命も長い」
と経験して来ています。そうやって辿り着いたのが現在自宅で使用中のSTC 3B252Bシングルアンプです。
3B252B アンプより更に古く良いサウンドがするだろうと目標に据えていたのがWEの古典球を使ったアンプ。
今回101Dシングルアンプを入手してそのサウンドを聴いて確信しました。
音の厚みが決定的に分厚いです。
また音のバランスも理想的なサウンドを得られそうです。
良いと判れば居ても立っても居られないのが私の性分。予算の見境もなくWE101Dppアンプを手配しました。
出力がシングルの約倍、音の分厚さはシングルよりは分厚くなるはずです。
入手したアンプを載せ替えて作り直して使いたいと考えています。
地方に居ると、なかなかパーツを集めるのが大変です。出来たアンプを購入して、一部の部品交換で仕上げるのが、安くて出来上がりも早く出来ます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/post_f205.html
WE #101Dパワーアンプ入荷 2011/06/17
WE #101D+102Lを使ったパワーアンプが入荷しました。
こちらはモニターSPにRB46+YSTを使っています。
WE101D真空管は付いていませんでしたので、ストックの方から出して完成です。
早速音出し確認です。拍子抜けするほど「普通」の音で、音色もヘッタクソも有りません。
こちらもSPターミナルがハーモニカ端子ですし、RCA出力しか有りません。これでは良いケーブルがまったく使えません。もちろん電源ケーブルもショボイ直出し配線になっています。まだ内部は見ていませんが、こちらも一般の真空管マニアクラスでしょう。
出力は1Wに満たないと思いますので、組み合わせるSPも100dbクラスを合わせないと使えません。しばらくは馴染ませて本来の性能がどれくらいあるか見ておく必要が有ります。
自作真空管アンプの製作マニアが作られた様ですので、回路的には問題ないとサウンドからも云えます。しかし「回路に凝りたがる」のが電気屋さんの性根。使い勝手や4Mを無視しています。「木を見て森を見ず」的な作りを感じていますので、総合的に使い易く、音質も突き抜ける程のアンプに仕上げたいと思います。ちなみにプリアンプに作り替えを計画しています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101d_c5ab.html
WE 101Dパワーアンプ は良い感じ!! 2011/06/17
WE101D古典管のパワーアンプを2時間ほど鳴らし込んでいます。かなり良くなって来ました。これはかなり期待が持てる様です。出力トランスがケーシングされてなく貧弱に見えますが、ノグチトランスの最新のトランスでファインメットコアトランスです。現在
D732 + WE310Aラインプリ + WE101Dパワーアンプ
のラインでテレフンケンのRB46+YSTを鳴らしていますが、音出し初めとはかなり変わってキレの良いサウンドを聴かせています。これで各ターミナルや内部配線、電源インレット化等をしますと一級品のサウンドになりそうです。
発熱量が非常に少ないのが有りがたいです。使って有る真空管は10万時間に耐える様に作られていますので長寿命です。来週には「音質改善対策」を施して自宅で使えるようにしたいと考えています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we_101d_9bbc.html
WE101D パワーアンプへの思い 2011/06/18
古典管WE101Dを知ったのはもう6年前になります。
「管球アンプを作るならWEの古典管を使ったアンプも良いよ」
と吉永オーディオさんから云われたのがきっかけで、WE310Aプリアンプ、101Dパワーアンプの組み合わせを当時考えていました。
その後WE101Dを使ったプリアンプを入手して、その音色の素晴らしさに取りつかれました。その時のプリアンプは作りが悪く、とても安心して使える代物でもなかったし、作り替える事さえままならぬ作りでしたので手放してしまいました。その後WE310Aラインプリを手に入れ、Trail仕様化して今日まで使っています。
WE101Dはパワーアンプを作る予定で球を2ペア確保し、6J5の前段管も10ペア程確保していましたが、なかなか機会がなくてそのまま眠っていました。しかし、WE101Dへの思いは強く、あちこちのブログや雑誌を調べて「いつかは所有しよう」と心に決めていました。
今回のWE101Dアンプは101D+102Lの球を使ったものです。整流管はレイセオンの80を使って有ります。10Kgにも満たない重さと発熱量の少なさも非常に魅力です。(その分パワーは有りませんが・・・)
上の写真が現状のリア面になります。電源ケーブル、SP端子、RCA端子、ヒューズも普通の仕様です。この部分をTrail仕様化するだけで大幅な音質改善が見込めます。内部の配線も交換出来れば「激変」レベルになる事は予想できます。これらの改造は来週以降に予定しています。
現在でも非常にバランスが良く、なめらかで、キレ・ヌケも十分なサウンドが出ています。球の素姓の良さで鳴っている様に感じます。しかし他のTrail仕様のアンプに比べると「音数」や「音の広がり感」が遠く及びません。
自宅のメインアンプにするべく、完成させていきたいと思います。プリアンプ化は今回は見送って、次にトライしたいと考えています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101d_4ff6.html
WE101DAMPの内部配線の状況 2011/06/20
先日購入しましたWE101DAMPのサウンドは、自分が想像していたサウンドではなかった。音色が期待外れであった。101D独得の音色ではないがきめの細かい所や質感は101Dの特徴が出ている。
まずはその原因を知る為には内部を見てみるしか有りません。
回路図は割とシンプルなのですが、箱体が小さい事も有って内部はかなりの集積度です。電源インレットを入れるスペースも無いようです。大きな電解コンデンサー(1個)が目立ちますが、固定されていません。
チョッとビックリしたのが上の集積基板、2段式になっていて左右ペアになっています。個別ヒューズも本体電源部とは別に付いています。(ヒューズの合計3本) 101Dは特殊な電圧を指定されていますので、電圧をコントロールする為に入ったのだと思います。
電源周りの配線とスペース。サイド面にも中継端子が設けられています。電源トランスが2個有り、配線スペースは過密な部分があります。
101D特有の音色が消えているのは、プリント基板の集積回路の部分の性ではないかと思う。いずれにしてもこのアンプをTrail仕様化するのは大変な時間と労力を要します。困った・・・。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101damp_2bed.html
WE101D amp のプラグソケットの交換 2011/06/21
WE101Dampの内部を昨日確認しましたが、作りの危ない所(半田外れ、パーツの取り付け不具合等)が有り、迂闊に手を出せない感じですが、せめて他のアンプと入れ替えが出来る様に電源インレットとSP端子を対策しました。
対策前は
@電源ケーブルは直出し細線
ASPターミナルはハーモニカ端子 でした。
こちらが対策後の写真。電源はインレット化、SP端子はYラグやバナナ端子が使える様にしました。これで手元のアンプと入れ替えが直ぐにできる体制になりました。半田付けの危うい所にも対策して音出し確認をしています。
これで自宅に持って帰ってアンプ交換して確認できます。
出力が小さいので自宅のD130(16Ω)のウーハーを鳴らす事が出来るのか確認しないといけません。鳴らせないようなら「プリアンプ」に作り替えです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101damp_20d9.html
WE 101Dpp アンプが来ました。 2011/06/26
先週手配していたWE101D真空管を使ったプッシュプルアンプが来ました。
早速音出し確認をしています。
事務所のテレフンケンRB46で鳴らしていますがさすがにプッシュプルだけあって出力に不満は有りません。
前回の101DシングルアンプではRB46をドライブし切れませんでしたが、今回のWE101Dppアンプは楽に鳴らし切ってしまいます。
101Dアンプの良さは「低域の立ち上がり感」と「音の厚み」に有ると思います。
3ウェイマルチアンプをやっていて、低域だけはTr型アンプにしている理由は、「立ち上がり感」が一般の管球アンプでは得にくい事からです。しかし、この101Dの球は違いますね。低域の立ち上がり感(爆発感)が良く出ます。それが厚みを持って出て来ます。
まだ着たばかりで何も手を加えていませんので、透明感や音の広がり感はこれから獲得して行きます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101dpp_2ae0.html
Trail仕様化の予定 2011/06/27
今回管球アンプを3台購入しています。同じ作者さんからまとめて購入しました。
@WE101Dシングルアンプ・・・101Dppアンプが完了したら着手します。
A昨日来ました本命の101Dppアンプ・・・Trail仕様化に着手しています。
B12BH7 ラインプリアンプ・・・載せ替えや改造を検討中。
この3台はTrail仕様化して自宅で使う予定です。101Dのアンプで2ウェイマルチアンプも考えています。一度には出来ませんので今年の暮れあたりまでに完成を考えています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/post_cf18.html
WE101Dppアンプへの音質改善対策着手 2011/06/27
昨日入荷しましたWE101Dppアンプへの音質改善対策に着手しました。
計画では約2週間かけて実施を予定しています。
真空管が密集していますが発熱量が少ないのでこのままで行けそうです。
対策内容は
1)電源インレット化
2)XLR端子化(入力)・・・現在RCAのみ
3)101Dソケットの交換・・・テフロン仕様へ
4)ヒューズの交換・・・オーディオグレードヒューズへ
5)底板の作成・・・現在底板なし
6)内部配線の全てをゴールドスター化・・・現在WE20GAクラスの細線
7)SP端子の交換(ロジウムメッキ品へ)・・・現在汎用品
を予定しています。
一番厄介で時間がかかるのが「内部配線の交換」です。
交換する必要なパーツは全て揃っていますので実行あるのみです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101d_de85.html
WE101Dppアンプへの音質改善対策中 2011/06/28
WE101Dppアンプの音質改善対策を実施しています。
上の写真は対策前のリア面ですが、リアパネルの電源インレット化、SP端子交換、XLRソケットの取り付け等が完了しています。(XLRケーブルが使えるようにしました)
今日は101D真空管ソケットの交換です。黒色ソケットを白色ソケット(山本音響テフロン製)に交換しています。もう既にソケットの交換を4個共に完了しています。パーツの交換はこれで一応完了です。同じ規格でも取り付けサイズが異なりますので、形を合わせて削ったり、新規に取り付け穴を開けたりと色々と手間のかかる作業です。
残るは内部配線をすべて「ゴールドスターシリーズ」配線に交換する事のみです。これも大変な作業です。同軸線が材料ですので、外側のシールド部を全て取り除いて芯線のみにし、大小3本を1本に組み上げて使っています。シールドが誘導ノイズを拾いますので気を使います。
回路がシンプルな分、配線の数が少ない様ですので、予定よりは早く仕上がりそうだと予想しています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101d_1cc4.html
WE101Dppアンプへの音質改善対策中つづき 2011/06/29
WE101Dppアンプの「音質改善対策」もほぼ終盤にかかっています。
ソケット類と内部配線の交換が完了し「音出し確認」が出来る様になりました。
初めにXLR入力で確認しましたが「アースノイズ」が有ります。これはこれから直さないといけません。RCA入力では「ノイズ」は有りません。この状態で音色やバランス・質感を確認します。
GE6550ppアンプをどけて入れ替えしています。モニターSP はALTEC#612A(604E)です。何枚か聴き続けました。最終的にはヴォーカルで確認です。
サウンドバランスはこれまでで最良のバランスと思います。
612Aでは中高音がややきつく感じられる時も有りましたが、低域がどっしりしていて中・高音が実にウェルバランスで耳障りな音が有りません。なめらかでまろやかで、音の厚みが有り、繊細でスケール感も大きいです。単体アンプとしては、これまでで最高のサウンドではないかと思います。内部配線に「ゴールドスターシリーズ」を採用したのが大きく効いている様に思います。
上の写真が内部配線の様子。もう少し手を入れなければなりません。
リアパネルの最終状態です。付いていたSP端子の間隔では対策品のSP端子が入らないので、下の面に取り付け直しています。
このアンプは「底板」が無い状態で入手しましたので、底板を作らないといけません。厚さ3mmのアルミ板をサイズ(300×200mm)に切って来て確保しました。これから加工して仕上げます。
このアンプに使って有るトランス類は高価なモノは使って有りません。
わずか10Kgぐらいの重量しか有りません。非常に安価なトランスばかりですが、サウンドは「音質改善対策」で一変しました。
WE101Dの球の威力が素晴らしいと思います。612Aを鳴らしているのですが、サウンドはその隣のRCA箱システムから出ていると錯覚します。音の広がり感、分解能、透明感が別物になりました。自宅での使用が非常に楽しみです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101d_48e8.html
WE101Dppアンプの音質改善対策完了 2011/06/30
月曜日から取りかかったWE101Dppアンプの「音質改善対策」を完了しました。
底板と脚の取り付けも完了し、XLR接続のノイズも完全になくなり、本格的に鳴らし始めています。
リア面は狭いので電源ソケット、SP端子、XLRソケットと目一杯に込んでいます。
音質はまず音の広がり感の増大と音数の増加(情報量・分解能)が大きく改善されています。
音のエッジは鮮明で居ていやらしさが無く、低域の分解能が高く、またバランスがすこぶる良いです。ALTEC#612Aをぶん回すくらいのドライブ力です。
もともとGE6550ppアンプ(約20W×2)で鳴らしていたのですが、1.5W×2のWE101Dppアンプの方がドライブ力が有る様に感じてしまいます。
ただ残念なのはXLR接続にすると出力が1/2ぐらいになってしまった事です。RCA接続なら問題は有りません。RCAソケットもロジウム仕様にしておくべきかもしれません。
Trail仕様アンプは従来「ブルースーナー(φ6mm)」の配線でしていましたが、今回の「ゴールドスターシリーズ」の配線に交換すると大幅な音質アップが図れそうです。スペシャルなアンプだけでも後日交換をして行きたいと考えています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101dpp_1a6c.html
WE101Dppアンプを自宅で音質確認 2011/06/30
本日午後一に音質改善対策の完了したWE101Dppアンプを612Aで鳴らしていましたが、従来のGE6550ppアンプよりドライブ力が有り、音の厚みが有ります。
GE6550ppアンプは約20W/ch有りますが、WE101Dppはわずか1.5W/ch程度です。
対策完了したWE101Dppアンプを早速自宅に持ち帰り、3B252Bシングルアンプと入れ替えです。置き場所が無いので横に縦に入れてその横にWE101Dppアンプを入れています。小さいので(横幅200mm・奥行き300mm)重さも10Kgぐらいしか有りません。取り扱いが楽で良いです。隣の3B252Bシングルアンプは20Kgを越えています。
慣らし運転で6時くらいからSWを入れて、数枚のCDをかけてプラグの馴染みも十分だろうと思い、10時過ぎから秋元順子さんのCDで音質の確認をしています。
まず落ち着いた音です。音の質感が非常に繊細で音の厚みが有ります。音のバランス的には重心が下がって低域の量感が非常に豊かになりました。ドラムの皮の質やスティックの先の布の質感まで伝わってくるような感じです。
音の粒立ちを意識しません。3B252Bアンプでは音のキレ・ヌケ・ノビと音色や粒立ちを意識していましたが、そう云う事を意識させないサウンドです。それでいてリアルです。
D130+#375+LE175+#2405のJBLユニットからヒステリックな成分が殆ど出てきません。うるささが更になくなりました。
質感は更に繊細で一種シルキーな音色ですね。
ここまで来ますとプリアンプ(C-290)がネックになってきていると感じます。
C-290をC-3800にしても同じ事を感じると思います。
音の次元が違うのでは?と思います。
WEの古典管の凄さと「伝送ロス対策」のケーブルの成果と感じます。
こうなるとプリアンプもWE101Dでやりたくなります。それも内部配線を「ゴールドスターシリーズ」にして・・・。
現在所有しているWE101Dシングルアンプをどうしようか?と考えています。
プリアンプに作り変えるか?3ウェイのマルチアンプの中域に使うか?・・・最初は後者を考えていたのですが、できるだけシンプルに前者も良いかな?と思い始めています。しばらく悩んで見ます。
3B252Bアンプの内部配線も交換したくなります。多分交換すれば更なる音質アップをする事は判ります。色々とやりたい事が頭の中を過ぎりますが、これから暑くなるので秋以降に予定を入れておきたいと考えています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/06/we101dpp_297d.html
アンプの内部配線 2011/07/01
CDP〜プリ〜パワーアンプ〜SP
の〜の部分にはケーブルが有ります。伝送の為に機器間を接続して「情報を伝送」します。また各々の機器には電源ケーブルが有ります。この電源ケーブルで機器の性能が大きく左右される事は今まで何度も述べて来ました。また電源の根幹である壁コン〜タップ間のケーブルやプラグも非常に音質に効いて来ます。
上述した内容は各社・各人で理解が進んで、「ケーブルの重要性」が認識されつつ有ります事は諸兄もご存じのことと思います。
しかしまだ問題点が有ります。外部のケーブル類は簡単に交換できますが、機器の内部に使われている配線材やプリント基板、パーツのリード線に「伝送ロス」の原因が有ります。機器内部の「伝送ロス」に対して対策が必要と感じて「Trail仕様のアンプ」を作り始めてもう5年になります。まだ「自家用」の域を出ません。
今回のWE101Dアンプでもこの件について対策しています。今までで最高の配線材で内部配線をしました。一般に16GAや20GAクラスの配線材なら30分で仕上がる内容ですが、オリジナルで作った配線材でしますと4日程かかります。大変な手間と時間がかかりますので一般の方がこの方法を採用されているのはあまり聞きません。
外部のケーブル交換で効果が有るなら、内部の配線でも同様の効果が得有られると思い実施して来ましたが、その効果は機器の評価がひっくり返る様な「劇的効果」が有ります。真空管アンプで¥100万円以上のTr型アンプ以上のSN比を出して来ます。音数も並みのアンプでは到底追いつけません。もちろん使う線材でこの評価は大きく変わります。良い線材を選択する事が必要です。私の場合、オリジナルなケーブルを発見又は作りだして対応しています。是非皆さんも一度お試しください。
簡単に試すなら「オーディオグレードヒューズ」が良いでしょう。これで良いと感じれば他の配線に疑問が出てくる事でしょう。
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WE101Dppアンプを自宅で使い出したが・・・ 2011/07/02
WE101Dppアンプを自宅で使い出したが、音のバランスが前のアンプ(3B252Bアンプ)と違い、ちょっと戸惑っています。
低域はぶ厚く音数も多いのですが高域が伸びていません。まだ馴染みが十分でない為と思っていますので、しばらくはこの状態でアンプ内のパーツの活眼を待ちます。しばらくは様子見をしないといけません。バランスが悪いからといって「はやとちり」のミスはしたくないものです。
WE101Dの球には心配している点があります。
管球マニアの方が色々と101Dのアンプの製作をしていますが、どうもメインシステムに使っている方が少ないようだと感じる事です。その理由は使って見て初めて判るのですが、「周波数特性的にレンジが狭い」のではないだろうか?
下(低域)も上(高域)も伸びていない印象です。
前回101Dシングルアンプの時もそう感じました。今回使ったケーブルは周波数帯域が非常に広く、特に高域のノビは非常に高いモノです。それにもかかわらず、この高域不足な感じにはチョッと危惧を持ちます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/we101dpp_4b99.html
「苦行」が始まっています。 2011/07/03
6月30日から使い始めた自宅のWE101Dppアンプ。音が「ふん詰まり」しています。
音の粒立ちやヌケ・キレ・ノビを感じなかったのは「ふん詰まって」いたからの様です。
持って来た日も含めまだ3日程です。毎日5時間以上鳴らし続けています。本日鳴らし始めて5時間目(累積15時間)くらいからすこしづつ「音のキレ」を感じ始めています。やはり「ふん詰まっていた」と判断できます。まだ完全にヌケて来た訳ではなく、これから段々と良くなって行くと言った処です。
やはり、予想していた通りに「ふん詰まっていた」と確信できましたので、これからは安心して鳴らしこんでいけます。これからは鳴らしこむに付けて音の粒立ちやヌケ・キレ・ノビを意識出来る様になって来ると思います。ジェットストリームのナレーションの声のバランスが素晴らしいです。随所にハッとする質感が出始めていますので、球のレンジが狭い訳でもなさそうだと思います。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/post_709e.html
管球アンプの楽しみ 2011/07/06
毎日飽きもせずにWE101Dppアンプを鳴らし続けています。
「ふん詰まった」音で苦痛でも有りますが、まずは100Hrのランニング目標をクリアしたいと考えています。
管球アンプは球の交換(メーカー・年代・互換球等)で色々と音質や音の傾向を変えることが出来ます。コンデンサーや抵抗器でも変わります。トランスの交換はチョッと大変ですが、どうしてもうまく行かない時は交換も有り得ます。
WE101Dppアンプの整流管は5R4WGYです。この球の互換球は各社の5R4GYや5U4G、5RA4等が使えます。ムラード、RCA、ブライマー、WEの球が使えます。
初段管は6SN7ですが、これも各社の6SN7や6SN7GT、ロシアのMELZ1578といった球が使えます。同じ型番でもメーカー・時代でかなり音質が変わることが有ります。
ただこれらの真空管を試すのにもお金がかかりますし、自己責任でやるしかありません。管球アンプを使いこなすにはそれなりの「授業料」を払ってノウハウを個人が持つ必要が有りますので、安易に考えない方がよいです。トランジスターアンプの感覚で管球アンプを考えていたら痛い目に合います。
現在、予備球を含めすこしづつ買い増しをしています。いつでも楽しめるように準備だけはして置きます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/post_7ccd.html
WE101Dppアンプで高音が出ない訳が判りかけた・・・ 2011/07/07
約1週間も毎日5時間以上鳴らし続けて高音が出ないのはおかしい?と思い始めています。その不具合のポイントもほぼ特定しています。(不具合のポイントも考えながら聴いていました)
ケーブル材は単体での音を常に確認していますので、その音がこのアンプから出ていると確信しました。明日対策をするように手配しています。
その最終確認の為にプッシュプルアンプからシングルアンプに交換して確認しています。
改めてWE101Dシングルアンプに戻して見ると、個人的感触ではこちらの方が好みですね。高音も不足無く出ています。こちらはインレット化とSP端子を交換したくらいで、まだRCA端子でTrail仕様化(XLR)はしていません。プリアンプにするかパワーアンプにするか迷っていたからです。まだ迷っています。こちらを採用するとプッシュプルアンプが眠ってしまいます。
WE101Dシングルアンプでも音量に不満は有りません。プッシュプルアンプより「柔らかい」サウンドがします。音色も悪く有りませんと云うより良いです。自然な音色とバランスで聴き疲れしないように思います。それでいて音楽を表現する力を持っています。
WE101Dプッシュプルアンプはスケール感が大きいし、立ち上がり立下りの反応の速さや音の厚みの分厚さが有ります。一般的にはこちらの方がオーディオマニア好みかも知れません。これで「高音」への対策が終わり、高音が出始めますと評価も更にアップするでしょう。悩ましい(贅沢な)問題です。
どちらのアンプも非常に小ぶりで7Kgから10Kg程しか有りません。使っているトランス類もたいしたモノは一切使って有りません。出力がそれぞれ0.7W・1.5Wくらいですので、組み合わせるSPシステムとの相性の良さですね。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/we101dpp_cb24.html
自宅システムの機器が揃いました。 2011/07/08
自宅のシステムの機器が揃いました。
WE101Dppアンプも「高域」への対策が完了し、やっと機器が元に戻りました。
101Dppアンプの高域の問題は予定のところへの対策でほぼ満足できる状態になりました。
高域が出てくると「空気感」が違います。弦楽器の冴えがないとつまらないですね。これからまたWE101Dppアンプの「活眼」までの鳴らし込みに入ります。
シングルアンプからプッシュプルアンプになりますと、やはりエネルギー感と音の厚み、瞬発力が違います。それに音色が独特です。WE101Dの球に拘るのはこの辺の質感に有ります。
WE101Dの球は元々電話の受信機用に開発された球で、アンプ用に大きな増幅をさせることを目的としていません。だから出力はプッシュプルで1Wぐらいしか取れませんが、その質感は素晴らしい物が有ります。私のSPシステムは楽に100dbを越えているから使えるのです。
オーディオの趣味をしていて、今まではメーカー製の機器を買うしか方法が有りませんでしたが、SPにしろアンプにしろ「メーカー製では物足りない」事を自覚し始めていましたので、「自分で手を入れた機器」を作る事でその要求をクリアしたいと思っています。
オーディオもここまで来ると、誰も持っていない機器、音色、表現力等を持ちたいと思うようになります。
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WE101Dppアンプの完成 2011/07/08
昨日、「高域が出ない」事への対策をして音出し確認をしましたが、「合格点」を出せるレベルになりました。
昨夜は自宅の機器が揃った事も有り、非常に満足の行く再生が出来る様になっていました。
101Dppアンプを繋いで音を出した瞬間、101Dシングルアンプより濃いWEのサウンドが出て来ました。音の厚みが分厚く、高域まで伸びて弦楽器のさざめくような音色が今までに聴いた事のない質感で出て来ます。
Tr型の超弩級アンプでは音のエッジ(輪郭)が切り立って、透明感で聴かせる様なサウンドが多いですが、このアンプは「音色」と「音の厚み」で聴かせるタイプです。音のエッジは「やや丸み」を持っていますが魅力的です。
以前プリアンプで聴いた「101D」の球の音がします。非常に好ましい球の音です。ややもすると周波数レンジの狭い古臭い音に聴こえるかもしれませんが、内部配線のおかげで非常にSN比の良いサウンドも併せ持っています。ゴールドスターシリーズのケーブルのサウンドも出ていますのでこれでこのアンプは「完成」と云っても良いと思います。これから安心して音楽に浸れます。
テストCDとして使っている「森山良子ベスト&ベスト」の4曲目「掌」で確認しましたが、今までで一番表情豊かな再生音でした。のどの震えや唇の動きや大きさが判るくらいのソノリティが有ります。
今までで1番と思っていた3B252Bシングルアンプのはるか上を行くアンプが出来ました。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2011/07/wedpp_15d8.html
WE101Dppアンプのその後 2011/07/11
アンプのシャーシーサイズ(W 300 D:200 H 60)は相当に小さく非常にコンパクトです。
上の写真の状態で鳴らし込みに入っています。7月7日の日に「高域」への対策を実施してから随分と鳴らし込みが楽になりました。しかし「活眼」まではまだほど遠い状態です。周波数帯域のバランスが取れて聴き易くなった程度です。音の広がり感がまだ出ていません。音のキレ・ヌケ・ノビが出てくれば・・・と期待しています。毎日5時間以上の鳴らし込みをやっています。
現在のサウンドは「音に丸み」が有って、今までのアンプで一番いやな音が出ないサウンドです。この球独得の「音色」が感じ取れます。全体域に渡って「艶やか」なサウンドです。ですのでヴォーカルは現在でも相当水準の高いサウンドで聴けます。
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WE101Dppアンプ2号を自宅試聴 2012/03/10
先週入荷したWE101Dpp-2号アンプを自宅に持って帰り、1号と比較して見ました。
このアンプは内部配線に銀線を使ってあるとの事で、確認したらφ2mm程度の細い内部配線です。この状態で電源インレットとヒューズのみ対策しています。
サウンドは
@非常にバランスが良い
A1号と比べると音の厚みが薄く、音質では大きな差が有る
B音色は非常に良さそうな感触
C周波数レンジも不満がない
D出力は1号よりは有りそうだ(2号はインプットトランスでゲインを稼がないように変更済み)
と云うもので、イニシャル状態としては申し分のないサウンドだと感じました。
いつも新しい機器を購入した時は、イニシャルのサウンドを確認します。(当たり前のこと) このイニシャルのサウンドを聴いた時に「このアンプの潜在能力は高いか?低いか?」を経験でSuperTrail仕様にしたときのサウンドを予想し判断します。
このアンプは将来1号機を越えるアンプになると思います。内部配線交換やSP端子・XLRソケット・RCAソケットの作業も1号に比べれば非常にやり易く、ケースにゆとりがあります。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/03/we101dpp2_2e76.html
WE101Dppアンプの整流管を交換 2012/03/14
3月7日から使い出したWE101Dppアンプも少しづつ落ち着き出した。
しかし気になる所が・・・・。
低音のドライブ力が弱くややブーミーな感じなのである。全体的に音像がボヤケている・・・と不満点が出て来ました。3B252Bアンプから交換して全てが良くなった訳では有りません。
パワー管のWE101Dは替えれません。初段のRCA 6SN7も状態の良いモノを使っています。
交換出来るとすれば整流管です。整流管を交換しますと 「電気の質」が大きく変わります。これが結構大きい変化をします。(従来からの音質アップの手法)同じ型番でもメーカーや製造年代が違えば音質が変わりま す。
直ぐできる事として整流管を交換して見ました。写真の整流管は5R4WGAです。これをオールドムラードのGZ34に交換しました。するとみるみるサウンドが引き締まってシャープなサウンドに変わっています。まだ交換直後なのでまだ更に変わっていくだろうと思います。
5R4WGAは¥3000円/本くらいの価格で手に入りますが、ムラードのGZ34は¥15000円/本で手に入れています。今ではなかなか状態の良い球は手に入りません。価格差分とは行きませんがそれなりに音質が改善していると思っています。
今回はムラードのGZ34/5AR4を使いましたが、STCの5R4Yや同じムラードの5U4G等も試して見たいと思います。(互換性のある球でなければ使えません) 将来的には6SN7も各社の球を試して見たいと思っています。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2012/03/we101dpp_33a4.html
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