http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/314.html
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(回答先: 恐怖の玉川温泉 _ 本当に怖いのは強酸性のお湯ではなく玉川温泉信仰 投稿者 中川隆 日時 2012 年 8 月 18 日 22:29:09)
又口温泉 見張りの湯 (玉川発電事務所 大深見張所 付属施設の無人露天風呂)
秋田県仙北市田沢湖玉川国有林内
入浴可能時間:不問
無料
熊に注意(夏はマムシにも注意)
アクセス
国道341号線を使って玉川温泉より更に3km程南、玉川温泉と新鳩の湯温泉(廃業)の中間くらい、進行方向左手(東側)に黒石林道の入口が現れる。 林道を自動車で約11km、そこから発電関係の専用林道(諸車通行止め、傾斜きつし)を徒歩で40分くらい玉川本流まで下っていった先にあります。
黒石林道は国土地理院の地形図にもヤマケイの山と高原地図にも記載がありません。 途中、ブナ沢林道が左へ、冷水林道が左へ、何かの管理用の道が右へ(下へ)、枝分かれしますが、道なり真っ直ぐに進みます。左側に小さな距離標があるのが正解です。
看板のある大きなY字路を右へ、下へ。 Y字路を右に下っていくと、程無くしてワイヤーで作られた車止めに到着します。 せっかく登ったのに、九十九折で急激に下っていきます。 九十九折の途中にも利水施設の管理用の道が枝分かれするのですが、基本的には道なりで、最後には取水されて水量の乏しい大深沢本流にかかる吊橋に出たら正解です。
この橋を渡って川沿いに上っていくと小屋(山小屋ではない)に到着します。
小屋の裏手には温泉が流れる湯ノ沢と、その脇に立派な湯船があります。
地図
http://www.hatinosu.net/onsen/archives/285
http://map.yahoo.co.jp/maps?type=scroll&lat=39.926632023076&lon=140.78558979084&mode=map&pointer=on%2F&z=12
http://www.mapion.co.jp/m/39.9260808333333_140.714555277778_8/
ここは取水堰堤のための管理小屋が建っていて、その裏には作業員たちが使う目的で立派な露天風呂が作ってある。又口温泉、通称「見張りの湯」と言って、秘湯フリークたちには有名なところ。
露天風呂には、源泉用ホースのほかに、加水用に川水を引いたホースがあり、これで湯温を調整する。
加水用ホースが長い間破損したままで、熱くて湯船に入れなかったのですが、下の郡司勇さんの 2012/04/14 レポでは直っているようです。 何時行くかで、入れたり入れなかったりするのかもしれません。現状は不明。
郡司勇 2012/04/14
林道10キロ強で分岐、右に1キロほどでゲートここから下り30分で吊り橋。その先の小屋裏に露天風呂帰り徒歩40分ほとんど登り。単純硫黄泉と思われる
玉川温泉の下流の沢に湧く温泉で林道を奥深く入ったところから歩き30分ほどの温泉である。ガソリンの残量が少なく心配しながら林道を走る、しかし10キロ強ということなので大丈夫であろう。いくつかの分岐があり、そのたびに道のしっかりしているほうを選ぶがこれで行き着くのか非常に不安である。
そんななか10キロすこし行くとT字路になり右側に立ち入り禁止の看板があった。ここを過ぎると急な下りになり1キロ前後で太いワイヤーの張ってあるゲートに着いた。ここの場面は事前調査の写真で分かっていたので間違いないことが確認できた。
さて徒歩になり林道を下ってゆくが、道は急で4輪駆動でないと戻れないであろう。そのためゲートを付けたと思われる。単調な下りを30分弱続けると平地になりしばらく行くと吊り橋で林道が終わっていた。吊り橋を渡り疎林のなかを歩くと2階建ての小屋に行き着いた。しかし温泉はない。
しばらく探すと小屋の裏手に露天風呂が見つかった。その裏の沢が源泉で高温の湯が自噴して大量に流れている湯の川であった。しかし高温で入浴不能である。川の底はビロードのような硫黄華が繁茂していて白い川になっている。
露天風呂のほうは少量加水されており適温になっている。無人の露天風呂ながらうまく調整されている。さて湯は単純硫黄泉であろう、白い湯の華が舞い、透明、たまご味、無臭であった。石で造った立派な浴槽で旅館の露天風呂のようである。硫黄分は少ないのであろう、ほぼ無臭であった。帰りはずっと登りで40分ほどでゲートに着いた。
http://www.gunjion1000.com/?p=2839
2010.8.15
次は見張りの湯 再度チャレンジの湯だった
ここは2010.8.15 日没間近と降雨のため断念した湯でした
←3km地点
ブナ沢林道分岐点
→4.1km分岐点
5.1km地点
冷水林道分岐点
8.1kmの沢
前回はここが濁流となっていた。
幅1m 深さが検討付かずここで断念した地点
約10km Y字路
ここにはこの様な看板があります
『発電所専用通路につき関係者以外の立ち入りを禁止いたします』と
この先も車で行けますが、荒れた砂利道に急勾配 2駆の車はここに駐めて歩きましょう (残り約500m)
注意 4駆でも降雨時や雨上がり後など滑りやすいと思われる日は、下りるの止めましょう
晴れが続いていたので2駆で下りたら上がれなくなってしまい、たまたま通りがかった4駆の人に助けてもらいました。
11.1km地点
車4台が限界駐車スペース
11:50出発
この道が予想外の急勾配の連続
発電用の取水施設があるため立ち入り禁止の看板 (石仮戸取水口)
現在12:00 10分経過
コンクリの石道路
現在12:08 18分経過
ここを過ぎれば道は平坦となります
川沿いの道
吊り橋まではもう少し
やっと着いた大深吊り橋?
大深とは今朝入った温泉の名 もしかしたら 結構近いのかな
林道11kmも走ったんだからな 現在12:15 25分経過
この吊り橋は結構怖い。
でも青森市にある田代元湯の吊り橋の方がもっと怖かった
この橋からは人道が作った道
現在12:18 28分経過 到着
見張り小屋とは名ばかり立派な建物だった
湯は建物に沿って回り込む
小屋からはすぐ近くにあります
やっと着いた
大深温泉見張りの湯
見張りの湯を川の対岸から撮影
この川が又凄い すべてが湯
←川上を望む
それにしても熱い
湯温は72.4℃もあった
奥が暗くてよく解らない 神秘的
川下を望む こちらか川上とは対照的に明るい
時間が許せば川下に下がり 適温の湯溜まりを見つけ入浴したかった。
見張りの湯より魅力的だろう
見張りの湯に注ぎ込む引き湯口
湯温63.6℃もあったがほとんどが湯船には入ってなかった
湯船の湯温46.5℃
これは結構熱いぞ
気合いを入れて入らないと入れないぞ
セルフターマーが下りる瞬間に入った
でも結構入ってられた。
田代元湯はこれより熱かった
50℃位あったんだな
でもこの湯 湯が注ぎ込んでもいないのに何故熱い?
また 湯が流れ出してもいない 湯底は緑苔が生えていた
足元湧出温泉でもなさそうだ
ヒントは湯船の周りの石すべてが熱かった。
地熱帯の上に湯船があって自然と熱されていたんだな(自称仮説)
でも引き水が欲しい 微温湯でゆっくり浸かりたかった
気になる物があった。
見張りの湯へ引き込むゴム管の行方
追ってみることにした
30m上流にこんな湯船が?
それとも湯を流すための湯貯め施設か?
直径80cm位
水面は湯ノ華で覆われていた
湯温は59.3℃
この温度で引き込み湯ではない
不思議だ いつ交差したんだ
でもこの奥(上流)は、草ぼうぼうで怖いのでこれ以上探検するのは止めた。
見張りの湯は、まだまだ未開の湯
次回来る機会があれば
★上流を調べてみたい
★下流に下っていい湯船(野湯)があるか歩いてみたい
この後地獄が待っていた
坂の途中でタイヤが空転、登れないのだ
何度トライしても登れない
やっちまった どうしようと途方に暮れていたら地元の4駆車が後を来た
『登れないんです 助けてください』
私を助手席に乗せて ローギアでトライ
何度か失敗したが 見事クリア
こんな山奥で立ち往生したら・・・考えただけでもゾっとした
国道まで約11km 歩いたら3時間 携帯は繋がらない
レッカー呼んでも2〜3時間待ち
食料はほとんど積んでない
せめてもの救いは 携帯ガソリン20L積んでいること
野湯廻るなら 携帯ガソリン、ロープ、スコップは必需品
立ち往生と言えば 2011.12.24福島県不動湯温泉にてスタッドレスタイヤで登れずチェーン装着したアクシデントがあった
http://blog.livedoor.jp/toyotaboxy/archives/1165760.html
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: 何 : /!::|::l:::: /|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄ : : :
: だ : |/l::|::|::|: ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\. : : :
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1. 見張りの湯から玉川源流へ _ 温泉三昧・釣り三昧・キノコ三昧
1) 秋田県 玉川源流 大深沢 2005/08/19〜21
悲劇の湖
水深423mで日本一深い湖、田沢湖。大深沢はその田沢湖に流れ込む玉川の源流部にある。本来、玉川は田沢湖に流れ込む川ではなかったのだが、昭和15年に発電及び農業用に水を使用するために行われた工事によって流れを変えられた。しかし、これが田沢湖に棲む生物たちにとって致命的な打撃を与えてしまったのである。玉川は上流に玉川温泉が沸き出し、水質は強酸性で死の川だったのである。
その水が田沢湖に入ったために、クニマスを始めとした多くの生物が消えてしまった。特にクニマスは田沢湖固有の魚であり他の場所には生息しない貴重な魚であったのだが、当時は戦争へとまっしぐらに突っ走っている時代であり、誰も反対などできるような時代では無かった。
つい最近、クニマスには懸賞金が掛けられ、なんとか探し出して田沢湖に復活を、という運動があったのだが結局見つからずじまいだったようである。昭和10年に山梨県の本栖湖、西湖にクニマスが放流されたという記録が残っていることから、それらの湖でひょっとしたら繁殖しているかもしれない。
(中川註 : 2010年に京都大学研究チームの調査により、山梨県の西湖でクニマスの現存個体群の生息が確認された。)
生きていたクニマス 絶滅と発見のドラマhttp://akiwana.web.fc2.com/2011/kunimasu/kunimasu.html
前置きが長くなってしまったが、その悪水で名高い玉川源流部に今回の目的地、大深沢がある。玉川下流部には岩魚は生息していないが、源流部には居るのである。しかもテン場には温泉付きとくれば、行かずにはいられないだろう。私たちは19日の深夜に例によって東北自動車道をひた走ったのである。
ここでメンバーを紹介しておこう。今回は渓道楽の川上顧問と、その友人の中尾さん、渓道楽会員の荻野さん、そして私の4名である。中尾さんは渓道楽の釣行記初登場だが、以前は釣り雑誌等に文章を書いていた方なので、ご存知の人も多いだろう。今は「岩と魚の眼の会」という会の代表をしている。川上さんと同じく日本中の渓を釣り歩いているベテラン源流マンである。
ちょっとコンビニまで・・・?
さあ目的地はもうすぐである。林道は結構荒れていたが、無事に車止めのゲートに到着し、長旅の任を解かれたデリカは明後日まで休憩。さて、当然ここからは歩きとなるが、今回のテン場はなんとここから30分。前回の八久和の10時間に比べれば、軽い散歩程度。いや、ちょっとそこのコンビニまで行ってくるねとでもいうような、鼻歌まじりのルンルンコースだ。
目線は自然とキノコを探す 真夏の日差しはブナの森に遮られ ひんやりと涼しい
ザックを担ぎ、ウエストベルトをギュッと締めて歩き出す。寝不足でだるいがたったの30分。こんなに気が楽なことは無い。そんな楽勝気分は渓の達人とて同じこと。5分も歩かないうちに顧問と中尾さんは早速キノコ採りを始めた。この林道脇にはチタケがわんさか出ているらしい。チタケとは傷をつけると白い液が出てくるキノコで、栃木県ではとても人気なキノコである。ところが秋田の人は全く採らないらしい。そのおかげで目に付くところにも沢山生えている。玉川に掛かる吊橋を渡るまでにコンビニ袋一杯に採れ中尾さんらはウハウハだった。
ユラユラと揺れる吊橋を渡れば目と鼻の先がテン場だ。ここは取水堰堤のための管理小屋が建っていて、その裏には作業員たちが使う目的で立派な湯船が作ってある。又口温泉、通称「見張りの湯」と言って、秘湯フリークたちには有名なところらしい。
テン場を設営する前に「見張りの湯」を見に行くと、キノコ採りのおじいさんが一人で入浴中だった。目当てのキノコはトンビマイタケのようで、籠一杯に入っていた。
見事なアカヤマドリタケ
大ぶりなキノコで美味しい 真っ白なツチカブリ
林道沿いのいたるところに出ていた
チタケを採る中尾さん チタケ
栃木ではマツタケよりも人気があるとか
玉川本流に掛かる吊橋にて
伝左衛門沢へ
さて温泉の前に当然釣りである。テン場からしばらく歩くと玉川は伝左衛門沢と大深沢に分かれる。大深沢は明日やることになっているので、今日は伝左衛門沢を軽くやってみることにした。
伝左衛門沢には湯田又沢という沢が流れ込んでいるのだが、これが悪水らしい。釣り場はその上からとなっていたのだが、実際には大深沢の出合下流にも魚はいた。伝左衛門沢取水堰堤までの道を歩いていると、眼下の流れに魚が群れている。しかし泳ぎ方からしてハヤのようだ。しかし1尾ユラユラ底に張り付いているのもいる。間違いなく岩魚だ。そいつを釣り上げようと竿を出したのだが、気づかれたのか見えなくなってしまった。そんなことをしてるうちに顧問と中尾さんは先に行って見えなくなってしまったのである。
私と荻野さんはその道を辿り、吊橋を渡って伝左衛門沢に入った。しかし、水が無いではないか。上で全部取水されているようだ。
「あれぇ、水無いじゃん。荻野さぁん、こっちでいいのかな?」
「足跡ある?」
「無いみたいけど・・・。伝左衛門に入るって言ってたよね?」
とたんに不安になる2人。しばらく行くと何やらゴーゴーと水の流れる音が聞こえてきた。
「この先に取水堰堤があるみたいね。」
「じゃ、とりあえずそこまで行ってみよう」
と先を急ぐ。 しばらく行くと全部水を取っている取水堰堤に着いた。早速竿を出し仕掛けを繋ぎ、堰堤の溜まりに竿を出す。すると足元からユラユラと岩魚が走った。
「荻野さん、居たよ居た! 岩魚だ。」
しかし、どう見ても水が悪そうだ。転がる岩は茶色くなって、そうとう温泉が流れ込んでいるのが分かる。 2人はちょっとやってアタリが無いと分かると面倒になって、引き返そうということになった。とにかく長時間の運転で疲れているのである。
出始めのトンビマイタケ
結構良型の岩魚の屍が水溜りに浮いているのを横目に見ながら、もと来た道を引き返す。大深沢出合を過ぎキョロキョロとキノコを探しながら歩いていると、ブナの倒木の根に何やら白っぽいキノコが出ているのを荻野さんが発見。
私 「これ何だろ」
荻野さん「ん、これがトンビマイタケって奴じゃないの?」
匂いを嗅ぐと確かにマイタケっぽい匂いだ。
私 「ホント? 凄いじゃん俺たち。トンビマイタケ見つけちゃったよ。」
荻野さん「川上さんたちに”でかしたぞ”って言われちゃうよ。(笑)」
とかなんとか会話しながら、そそくさとコンビニ袋に詰める。
トンビマイタケを手にした2人は岩魚も釣ろうと河原に下りた。出合を過ぎると小さいながらも流れも復活するので、釣り下ることにして竿を出す。しかしやはり水が少なすぎる。ハヤが泳いでいるのは見えるが、そのハヤすら釣れない。水の流れがほとんどないのである。
それでもなんとか小さな落ち込みに竿を出し岩の下に流し込むと、ようやく岩魚が掛かった。18cmくらいの小物だが、オレンジ色の斑点の衣を身にまとった、秋田美人のべっぴん岩魚であった。
「荻野さぁぁん、釣れたよぉ。」
と知らせるも、
「釣れないから飽きちゃったよ」
との返事。
「じゃあ温泉ですか?」
と二人の意見は一致し、テン場へと急いだ。
玉川本流に竿を出す私
上流で取水されていて、ほとんど水が無い
玉川本流で釣れた岩魚
まだ川上さんたちは帰って来そうにないので、番頭よろしく温泉の掃除を始める。湯船のお湯を全部抜き、底にたまった泥とヌルを備え付けのデッキブラシでゴシゴシ擦った。擦ったら凄いことになった。ヌルがかなり溜まっている。
「さっきのカップル、こんな湯に入ったのかねぇ」
「男はともかく女も入ったのかなぁ」
先ほど釣りに出かける前に一組のカップルが入浴しにきたのである。
そんな会話をしながら二人で掃除を続け、「こんなもんかな?」と栓をして再び湯が溜まるのを待った。
そうこうしていると2人が帰ってきた。
「釣れましたか?」と尋ねると、「釣れたよ、小さいけど」とのこと。
残念ながらキープするほどのサイズでは無かったようで、初日は岩魚無しである。
「そうそう、道沿いでトンビマイタケ見つけたんですよ! 凄いでしょ、俺たち!」
と自慢げに鼻の穴をおっぴろげながら川上さんに報告した。すると、
「なんだ、お前らが採ってったのか! それは行きに俺たちが見つけた奴だぞ(笑)
中尾と後で採って帰ろうと話してたら無くなっていたから”しまったキノコ採りのオヤジに採られちまった”って話してたんだよ。」
「エ〜、そうなんですか・・・」
おっぴろげた鼻の穴がシューっとしぼんだ。
名人は目ざとい。私たちが太刀打ちできる訳がないのである。
さあこれからは焚き火を焚いて楽しい宴会タイム。そして温泉だ。テン場に温泉があるなんて天国だ。いつもなら源流に泊まれば汗臭いままなのだが、今日はさっぱり汗を流せるのだ。
真っ暗な中、湯船に浸かるのは、えも言われぬ風情がある。お湯加減もちょうど良く、疲れがすぅっと引いていくようだ。湯船の横には湯の川が流れ、月明かりにボ〜っと湯気が立ちのぼるのが見え幻想的でさえある。これで一緒に入っているのがオジサン達でなければなぁ・・・。
大深沢へ
朝湯に浸かる中尾さん
明けて20日。5時過ぎに中尾さんに起こされた。そして当然、朝も温泉だ。
湯船まで行って溜まった湯を見て驚いた。昨日掃除する前は透明な湯だったのに、白く濁った湯になっているではないか。なぜ最初は透明だったのだろうか。
ま、細かいことはどうでもいい。ゆったりと浸かって、まったりする。こうやっていると釣りに出かけるのが面倒になってくる。というか行きたくないなぁと思える理由があるのだ。それは昨日の宴会中に川上さんが
「明日は関東沢出合まで案内するからな。そこに行くまでには泳ぎが1箇所、あとゴルジュがある。ゴルジュは結構キツイぞ。総合力が試されるからな。ゴルジュの先には15mの滝があって、俺はそこを直登する。大丈夫だ、ちゃんと巻き道もある。」
と散々脅かされていたからである。
川上さんが「キツイ」というからには相当の難所と思われた。普段は「大丈夫だ、楽だよ楽!」と結構大変なときでも楽観的なことしか言わない川上さんである。その川上さんがキツイというのだから、こりゃ余程の大変さなんだろうと察しがついたのである。
そんなイマイチ気乗りしない私。そんな気分だから歩きにも影響する。グズグズしてたら皆に置いていかれた。
「あ〜、もう、皆歩くの速すぎだよぉ」と独り言を言いながらも大深沢の堰堤上にやってきた。堰堤上は広河原となっていて、遥か先を中尾さんたちが歩いている。その広河原が終わり渓が狭くなる頃に、釣り支度を始めた皆に追いついた。
まだ落差はないがブナの森に囲まれた綺麗な渓だ。仕掛けを繋ぎ皆の後について釣り始める。中尾さん、荻野さんはテンカラ、私はエサ釣り、そして川上さんは・・・、今回もまた釣りはしないようである。
最初の滝を越えたあと私の竿に岩魚が来た。7寸くらいの型であったが美しい岩魚だった。どうやら底に張り付いている感じだ。
その後もポツポツと釣れるが、あまり魚影は濃くないようである。また型もそれほどではない。テンカラの2人は苦戦しているようで、魚は毛鉤に向かってくるのだが、引き返してしまうとぼやいていた。
「あいつらだと怪しいから、高野、お前キープしとけよ。」
と川上さんに言われる。それほど毛鉤には渋かった。
いくつかの通ラズを越えて釣りあがると、上に行くほど魚影は濃くなり、テンカラの二人にもポンポン釣れるようになってきた。私はいつの間にかエサ箱の蓋が開いてしまったようで、エサのミミズが半分くらいに減っていてガックリ。
朝日差す渓に毛鉤が舞う
美しい大深沢の流れ
大深沢の岩魚
腹の橙色が美しい
大深沢中流には柱状節理が発達している 中尾さんの毛鉤にも良型が来た
この辺りから魚影はどんどん濃くなってきた
私の流すエサになんのためらいも無く出る岩魚
ゴルジュへ突入
ヤセノ沢が左岸から出合ってくる手前で、渓は再び広河原となった。この先が例のゴルジュらしい。その前に腹ごしらえをしておこうと昼飯にする。メニューはラーメンとチタケのまぜ御飯、そして岩魚の刺身だ。
岩魚の刺身
プリプリして美味
そして、いよいよ今回一番の難所への突入である。
私 「ゴルジュ、やばそうだよね」
荻野さん「ちょっと覗いて、無理そうだったら引き返しちゃおう」
私 「うん、そうしよう」
ベテラン源流マンの二人と違って、ナンチャッテ源流マンの2人は戦う前から逃げ腰である。
それでも重たい腰をあげ、ベテラン2人について歩き出した。渓はそれまでの広河原とは打って変わって、急激に両壁が立ち上がり、ゴルジュの様相を呈してきた。
そびえる岩はまるで精密な機械によって切り出されたように、キッチリ直線になっている。こんなに見事な柱状節理は初めて見た。
「高野、この先に15m滝があって、その滝壺にデカイのが入ってるから、右から行って釣って来い」
と川上さんに言われて竿を出す。滝壺はゴウゴウと水流が渦を巻き、怒涛の勢いで流れ落ちていた。しかし、残念ながら主は不在であった。
ところで散々脅かされたゴルジュ、なんとここらしい。滝を直登するのは困難だと聞いていたのだが、どう見ても滝の左を楽に登れそう。それにその手前のヘツリもちょっと嫌らしいが特に問題なくクリアできそうだ。登ってから聞いたのだが、以前川上さんが来たときは今より1m以上水位が高くてそれは大変だったそうだ。それを平水だと思っていたらしく、減水している今回は楽勝。恐ろしいゴルジュを難なく突破できて、ホッと胸を撫で下ろすナンチャッテ源流マンの2人であった。
15m滝を直登する中尾さん
数年前に顧問が来たときは、このルートは流れの下だった 私にも登れてホッとする
15m滝を過ぎるとすぐに5mの滝。この滝は美しかった。滝というのは、大体が深い谷間に掛かっている。両側から木が覆いかぶさり空はほんとに狭く見えるというパターンが多い気がする。ところがこの5m滝の上は広河原になっているようで渓は一気に広がり、滝上には山は見えず白い雲と抜けるような青い空が広がっていたのだ。私はこの風景を写真に収めようと何回もシャッターを切った。しかし、後にモニターいっぱいに表示してみても、目で見た感動的な風景はモニター上には映し出されなかった。”真実を写す”のが写真であるが、その場に立って五感全てを使って感じたものには到底敵わない。それとも写真の腕を磨けば写真を見た人に同じような感動を与えることができるのだろうか。
滝の上には抜けるような青空が広がっていた
ゴルジュを抜けたあとの大深沢は川幅を一気に広げ、急になだらかな優しい渓相になる。両岸の山は山抜けを起こして荒涼としていたが、岩魚は健在だった。頭上に広がった青空には真っ白な雲が浮かび、夏の日差しが私たちを射抜いている。ジリジリと強い日差しに焼かれながらも、なおも4人は遡行を続けた。私の竿には捕まえた赤トンボがエサとなってぶら下がり、次のポイントを虎視眈々と狙っている。テンカラ組の2人のラインは青空にきれいな弧を描き快調に釣りあがる。
大深沢はあと少し行くと関東沢と名を変え分水嶺へと突き上げる。山の向こうは葛根田川だ。川原には何百匹という赤トンボが舞い、無数に転がる白い岩が眩しい。その岩の間を流れる水はどこまでも透明で、私たちの心に染み入ってくるようだ。秋田は本当に遠かったけれども、それを差し引いても余りある感動を与えてくれた。この渓の風景はずっと心に残ることだろう。
私たちは白く輝く広川原で竿を仕舞い、渓を駆け下った。テン場にはたっぷりと湯が張られた心地よい温泉が待っているから・・・。
帰りがけに寄った歴史ある後生掛温泉
八幡平アスピーテラインからの雄大な眺め
http://www.tanidoraku.com/cyokoki/cyoko116/cyoko116.htm
チチタケ(チタケ)
栃木県ではチタケと呼んで松茸以上に珍重します。はずれの年にはビックリするような高値で取り引きされています。大子では従来はあまり喜ばれはしませんでしたが、最近は栃木県の影響で人気が出てきました。
良い出汁が出ますので汁物に合います。チタケ汁でウドンは栃木県の代表です。梅雨明け後10日くらいに発生の第一回のピークがあり、その後秋までずっと出ます。
http://www8.plala.or.jp/yamaoyaji/titaketori.htm
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%B1&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=O8s0UOXhC82KmQWy3oHQCQ&ved=0CFcQsAQ&biw=1075&bih=892
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%B1
トンビマイタケ
トンビマイタケは夏の暑い時期に旬を迎えます。
盆にはトンビマイタケを油で炒めた“トビタケ炒り”は欠かせません。
トンビマイタケ料理は、山形は最上地方の、夏を代表する味覚です。
でも、このトンビマイタケの相場は、驚くほどの高値
100g千円近くの値が付く時もあります・・・・
今年のお盆は、スーパーで値札を横目で見て、ため息ついていました・・・
今日、知人から“高値の花” トンビマイタケの天然物を頂きました。
トンビマイタケは舞茸の仲間です。
トンビが羽を広げているようにも見えるとこから名づけられたらしい?
見ようによっては花が咲いたようにも見えます?
最上地方に嫁いで、初めて食した時、その濃く、味わうほどに深みを増す素朴な美味しさに感動しました。見た目はあまり良くないが、歯ごたえと香りは抜群なんです。特有の香りは、他のきのこと比較出来ないほど・・・
あの、秋の味覚松茸よりもぐ〜んと上をいく〜
料理は、舞茸と同じで煮て良し、焼いて良し、揚げて良しの万能型。
油・醤油と相性がとても良いきのこです。
炊き込み御飯、素焼き、テンプラといろいろ美味しい食べ方はありますが、
やはり、ナスとの絶妙の相性をかもし出すこのナス炒りが最高だと思っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/okioote436/2679588.htmlhttp://www.sansaikinoko.com/tonbi.htm
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%B1&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=g8w0ULy6Ku7kmAX8pYBY&sqi=2&ved=0CE8QsAQ&biw=1075&bih=892
イワナ(岩魚)
深山幽谷に棲むイワナ(岩魚)・・・「谷の精霊」とか「渓流の王者」「幻の怪魚」「神秘の美魚」といった様々な形容詞で飾られることが多く、全国各地に神秘と幻に包まれた伝説が数多く残されている。
天然イワナが生息する条件は、水温15度以下と冷たく、年間を通して水量が安定していること。夏の渇水で水が枯れるような沢には生息しない。
ちなみに、秋田のイワナ生息分布図を見れば、ブナやミズナラ、サワグルミなど原生的な広葉樹の分布図とツキノワグマの生息分布図、そのいずれともピタリと重なるように分布している。つまり、イワナは原生的自然を象徴するバロメーターとも言える。
http://tokuzo.fc2web.com/seitai/iwana2.htm
http://www.google.co.jp/search?q=%E5%B2%A9%E9%AD%9A&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=Zs80UN6jEO6imQXNj4GgDA&ved=0CF0QsAQ&biw=1075&bih=892
イワナ料理の定番・・・刺身
イワナの刺身料理風景・・・調理場は、清流の傍で行うのが鉄則。食材、まな板、ナイフ、皿数枚を準備する。気温が低く流水の冷たい早春、秋ならば寒さで震えが止まらなくなるので注意。また長い間、窮屈な姿勢で調理していると、身体が固まるので、できるだけ楽に座れる足場、調理するまな板の安定感と楽な姿勢で調理できる高さに気を配ることが大切だ。
上の刺身は、昼食時に刺身を作った一例。三枚におろした身をブチ切りにした一品。現場で調理する場合は、皿代わりにフキの葉を裏返して使う。軽いまな板と醤油を持参することを忘れずに。
ちょっと面倒だが、写真のように綺麗に並べるとさらに食欲をかきたてる。刺身の薬味として欠かせないのが自生のヤマワサビだ。
一人分の刺身を盛り付けた例。調理するまで生きていただけに、天然イワナでしか味わえないコリコリした歯ざわりがたまらない。刺身は、最も簡単かつ美味な調理法だけに、源流定食には欠かせない定番料理。
イワナのタタキ風刺身
イワナの刺身に、ショウガ゙、ニンニク、スライスしたタマネギ、ミョウガを入れ、醤油をかける。上から蓋をして、上下に叩くように振りよくかき混ぜる。30分ほどねかすと出来上がり。
ボリューム満天、スタミナ回復、精力絶倫?日本酒、ビール、ウィスキー、焼酎、ウォッカなど、どんな酒ともバッチリ合う。ただし素材に使うタマネギが重いのが難点。
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頭と骨の燻製・・・骨酒用
刺身をとった後の頭と骨は、焚き火でじっくり燻製にする。そのまま食べても美味いが、何と言っても骨酒が最高だ。家に持ち帰るのは、これだけにとどめるべきだ。
頭と骨は、焚き火の上にヒモで吊るし、遠火でじっくり燻す。骨酒を楽しむためには、決して塩をふらないことが肝要だ。
焚き火で燻製中の頭と骨。ヒモで吊るす以外に、竹や小枝の串を使う方法もある。骨酒は、空になった5合入りの紙パックを使うと便利。紙パックの上をナイフで一面だけ残して切ると、蓋付きの容器に変身する。それに焚き火で燻製にした頭と骨をたっぷり入れ、熱燗をその上に注ぐ。蓋をしてまもなく、イワナのエキスが酒に溶け込み、得も言われぬ妙味となる。
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定番中の定番、イワナの塩焼き
テン場近くに竹があれば切り口を鋭く斜め切りにした竹串、なければ小枝の先を削って作る。刺し方のコツは、魚をくねらすように串刺しにし、尾の付け根の手前で止めるのがコツ。突き刺してしまうとイワナがクルクル回り、うまく焼けない。次に腹と魚全体に塩をまぶし、頭と尾ヒレにたっぷり塩を付ける。
焚き火で焼くときは、とにかく焦らず遠火でじっくり焼くこと。焦ると皮が焦げるだけで失敗すること間違いなし。焼き具合を見ながら、時々動かし時間をたっぷりかけて全体を均等に焼き上げるのがコツ。時間がかかるだけに、いつも乾杯には間に合わないのが唯一の欠点。オーソドックスだが、何度食べても飽きない。
イワナの塩焼き完成品。焚き火の煙りがたっぷり沁み込み、思わずかぶりつきたくなるほど香ばしい香りが漂う。同じ天然イワナでも、ガスコンロで焼いたイワナと焚き火の煙の魔術が加わった一品では、比べものにならない。
http://tokuzo.fc2web.com/ryori/ryori-01.htm
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2) 鳩の湯、五十曲、玉川温泉、湯ノ沢温泉、ヒメオオクワガタムシ、八瀬イワナ、ツキヨタケ・・・
2009年8月、待ちに待った真夏の沢旅は、4泊5日の日程で八幡平大深沢源流へ
今夏は悪天候が続いたせいか、いつもより水量は多く遡行は厳しい
予定を変更し、以下のルートをのんびり歩く
黒石林道終点P1〜吊橋〜発電所取水口〜八瀬ノ沢出合C1(730m)〜八瀬ノ沢遡行〜
八瀬ノ沢上二又下流C2(990m)〜秘境の花園・1033mコル〜明通沢出合(935m)〜
スズノマタ沢合流点(690m)〜小和瀬川支流中ノ又沢〜車止めP2(530m)
▲秘境の花園
八瀬ノ沢から明通沢へ抜ける際、小沢を一本間違えてしまった
そのお陰で、秘境の花園・・・この世の別天地に躍り出る
しかし、その代償は大きく、軌道修正するのに3時間に及ぶ藪こぎを強いられた
▲八瀬ノ沢源流の尺上イワナ
八瀬ノ沢には、独特の色彩を放つ美魚が生息している
しかし、7寸前後と小型が多く、これまで尺イワナが釣れたことはなかった
それだけに鼻曲がりの野生的な美魚は、記憶に残る一尾となった
▲キクラゲ
雨が多いと、渓沿いの倒木にキノコたちが一斉に顔を出す
キクラゲ、ウスヒラタケなど、夏のキノコとの出会いも沢を歩く楽しみの一つ
残念ながらブナ帯の夏のキノコの代表・トンビマイタケは、異常気象の影響で×だった
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▲男神橋から宝仙湖を望む ▲吊橋が撤去され廃業した新鳩の湯
小和瀬川支流中ノ又沢車止めに一台を駐車し、遡行起点の黒石林道に向かう
国道341号線を北に進むと、右手の対岸に新鳩の湯があるが残念ながら廃業していた
旧鳩の湯は、1700年代前半、玉川村の田中氏が湯を開いた
当時は「玉川の湯」と呼ばれていた
「鳩の湯」と呼ばれるようになったのは明治になってから
山鳩の鳴く静かな山の湯治温泉で、参拝人やマタギたちがよく泊ったという
新鳩の湯は、玉川ダム上流の中州に湧出した新しい温泉である
かつては、山菜採りやキノコ採りのベースになった温泉で
ゼンマイを乾燥させる風景もみられたという
▲五十曲地点の渋黒沢に架かる橋
玉川毒水の源泉と言われる渋黒沢は、五十曲地点で大深沢と合流し玉川となる
黒石林道がなかった時代は、この五十曲地点から橋を渡り、大深沢の右岸の道を辿るか、
後生掛温泉からブナの樹海が広がる杣道を辿っていた
いずれのルートも距離が長く、発電所管理小屋付近で1泊した後、大深沢へ入渓していた
▲玉川温泉の大噴(おおぶけ)
玉川温泉には、大小さまざまな湧出口があり、中でも「大噴と呼ばれる湧出口からは、98度の温泉が毎分8,400リットルも噴出、一ヶ所からの湧出量は日本一を誇る。その下流は、幅3mの湯の川となって玉川に注いでいる。この温泉は、PH1.2ほどと日本一の強酸性水で、昔から「玉川毒水」と呼ばれ、魚もすめない沈黙の川であった。
だから、玉川ダムに沈んだ旧玉川部落の人たちは、本流に注ぎ込む各枝沢にイワナを移植放流する風習が根づいたのだろう。そのお陰で、八幡平源流のイワナを追う山釣りも楽しめる。旧玉川部落の方々に深く感謝せざるを得ない。
▲黒石林道終点・発電所管理ゲート
五十曲を越え、石黒沢合流地点を過ぎるとほどなく右手の黒石林道に入る
黒石林道を約10kmほど走ると、発電所管理ゲートに達する
車止めには、既に2台の車があった
▲発電所専用道路を下って大深沢へ
周囲は、ブナの森に覆われ、トンビマイタケが生えそうなブナの巨木が林立している
黒石林道沿いには地元の車が数台あったが、きっとトンビマイタケ採りの人たちだろう
トンビマイタケは、ブナ帯のキノコ狩りのスタートを告げるキノコである
▲発電所専用道路沿いに生えていたキノコたち
▲懐かしの吊橋
この吊橋を渡ると、ほどなく発電所管理小屋がある
上流で取水されているため、ほとんど川には水が流れていない
▲小和瀬発電所管理小屋
大深沢で取水された水は、小和瀬川支流中ノ又沢の水と、隧道経由で合流し、小和瀬発電所へ送水されている
▲天然露天風呂「湯ノ沢温泉見張りの湯」 ▲湯ノ沢の湯花
管理小屋のすぐ傍には、天然の露天風呂がある
かつては、脱衣場もあったが今は朽ち果てていた
温泉の元である湯ノ沢は、白い湯花と湯煙を舞い上げながら無尽蔵に流れている
黒石林道がなかった時代は、ここで1泊、湯ノ沢温泉で下界の汗を流すのが定番だった
▲大深沢取水堰堤
▲支流伝左衛門沢に至る吊橋 ▲堰堤に堆積した土砂を排除するためのブル
▲取水堰堤上流の広河原 ▲じっと動かず寄ってくる虫を待つアズマヒキガエル
▲開けた谷に巨岩が点在する渓をゆく ▲ソヤノ沢
途中、関東から来たという3人組が下ってきた
聞けば、ヤセノ沢に1泊し、下ってきたという
「ここまで来て1泊とはもったいない」
「いやいや、これから大深温泉に行きます
今朝、6時半頃、日帰りの3人組がやってきたのには驚いたよ」
日帰りの3人組とは、きっと知人の鈴木さんグループだろう
車止めを朝4時半頃に出発すると聞いていたからだ
ソヤノ沢までは楽勝なのだが、ここより上流は谷が狭くなりゴルジュが続く
▲ヒメオオワガタムシ
一瞬、体型が平べったいことからヒラタクワガタムシと思った
愛読者から「ヒメオオクワガタムシ」ではないかとの指摘を受け、再度調べてみた
すると、頭部の真ん中がへこんでいる種は、ヒメオオクワガタムシだった
生態をみると、高山のブナ林帯生息すること
クワガタムシは一般に夜行性だが、この種は昼行性が強いとある
活動時間帯は朝10時から夕方5時とのこと
昼頃に動いていたことを考えると、ヒメオオクワガタに間違いないようだ
いつもより水量が多いゴルジュ帯は、小さく巻くか岩をヘツリながら進む
しかし4泊5日分の重い荷を背負い、際どい岩場をヘツルとバランスを崩しかねない
ゴルジュの淵は、腰上まで浸かりながら前進する
▲左から八瀬ノ沢、右から本流が合流する二又 ▲大深沢の清冽な流れ
▲八瀬ノ沢のテン場で出会った知人のパーティと記念撮影
今回のパーティは、前列の3名・・・後列右端が知人の鈴木さんとその仲間2名
何と日帰りで、障子倉沢下流の小沢から左岸高台のブナ林を歩き、
トンビマイタケを探しながら下ってきたという
残念ながらトンビマイタケはゼロとのこと・・・今年の異常気象を象徴しているようだ
「今度は一緒に山で宴会を楽しみましょう」と言って別れる
我々のようにテン場を構えると、2、3日は動かない亀のようなパーティは極めて少ない
▲八瀬ノ沢右岸のテン場全景
テントとシートを張り、快適なテン場が出来上がると動きたくなくなる
本流はいつもより水量が多く、この上流のゴルジュ帯の遡行は困難を極めそうだ
山に苦しみに来たわけではない・・・
ここに3泊し、八瀬ノ沢から小和瀬川へ抜けるルートにあっさり変更することに決定した
▲ソバナ ▲渓に群れる赤とんぼ
▲二日目、八瀬ノ沢のイワナと遊ぶ
なぜか水面を流す毛バリには反応しない
いずれのイワナも底に定位し、エサを底深く沈めないとヒットしない
釣り師の感覚からすれば、他の水系のイワナと比べ底生性が異様に強いように思う
▲八瀬ノ沢のイワナ
濃橙色の斑点と腹部の濃い柿色が鮮やかなイワナは美しい
落差の激しい山岳渓流に生息し、赤味の強い色彩でなぜか小型が多い
その特徴と底生性の強さを合わせ考えると、北海道のオショロコマを連想させる
▲八瀬ノ沢のイワナの特徴
八瀬ノ沢には、他の水系とは異なるイワナが生息している
全身が黄金色で、側線前後に濃い橙色の着色斑点がある
口から腹部、尻尾にかけて濃柿色に染まっている・・・まるで赤腹イワナである
さらに成魚でもパーマークは消えず、はっきり確認できるのが大きな特徴である
▲ミズナラの深緑
▲フキユキノシタの白花 ▲緑鮮やかなサワグルミ
▲美味そうな毒きのこ・ツキヨタケ
秋田では、一般に9月から10月上旬頃に生える
しかし今夏は雨が多く湿度が高いせいか、成菌のツキヨタケの群生が目立つ
▲楕円形のパーマークと赤腹が際立つ八瀬イワナ
型は一回り小さいが、独特の個性を放つイワナは美しい・・・大深沢に生息するイワナは、下流の玉川毒水によって隔離されているがゆえに、特殊な遺伝子が保全されてきたようにも思う
▲昼食用のイワナの刺身 ▲三枚におろして万能つゆに漬け込む
二日目の夜、イワナづくしの料理を肴にウィスキーで乾杯
イワナの刺身、唐揚げ、蒲焼、焚火で燻製にしたイワナの頭と骨入り味噌汁・・・
▲大深沢名物・ダルマ岩
今にも転げ落ちそうなダルマ岩だが、不思議と健在だ
岩の頭には草木や苔が生え、一見巨大なコケシのようにも見える
自然の造形美には、いつも感嘆させられる
▲八瀬ノ沢出合い上流部のゴルジュ
このゴルジュ帯は、渇水ならば沢通しに通過できる
増水した場合でも、かつては右岸を小さく巻くことができた
ところが足場となっていた岩が欠けていたり、巻き道が崩壊・・・
簡単に辿ることができなくなっていた・・・おまけに大粒の雨が落ちてきた
淵の岸を泳げば突破できそうだが、濡れるのはコンディションが悪すぎる
やむなく敗退・・・テン場へと引き返す
敗退は大正解だった
以降、大雨が降り続き、水かさが増してきた
昼食は、昨夜焚火で燻製にしたイワナとラーメンつゆで作った雑炊
自然庭園を借景に食べる食事は、殊の外美味い
▲ガマズミの実 ▲オクヤマオトギリ(花期7〜8月)
▲シシウド(花期8〜11月) ▲ヨツバヒヨドリバナ(花期8〜9月)
▲トリアシショウマ(花期7〜8月) ▲イワナの大好物・ブナ虫
▲イワナ丼 ▲赤いターフは3人組の沢登りパーティ
3日目の夕方・・・降り続く雨の中、宴会していると、
二又方向にいつの間にか赤いターフが見えた
聞けば、千葉から来たという
車止めを昼過ぎに出発、午後4時頃に着く
ルートは大深沢〜北ノ又沢〜大深山荘〜大深岳〜赤川稜線
赤川稜線にバイクを置いて来たという・・・2泊3日の行程のようだ
▲4日目、朝まで降り続いた雨もあがり快晴となった
ブナの深緑から太陽の木漏れ日が漏れ、見上げる空は雲ひとつない澄み切った青空へ
頭上からは、セミの大合唱が、巨岩に沁み渡るように鳴り響く
まるで遅い梅雨がやっと明け、真夏がやってきたような好天となった
テン場を綺麗に片付け、荷を担ぐ
絶好の写真日和に、デジカメのシャッターを押しながら八瀬ノ沢をのんびり遡行する
Part2は、八瀬ノ沢の巨大なガレ場や滝、渓相、尺上の美魚、秘境の花園・熊ノ湿原・・・
http://tokuzo.fc2web.com/2009/oobuka/oobuka2009.html
八瀬ノ沢と滝、キクラゲ、八瀬イワナ考、イワナ料理、秘境の花園とクマ、魔の尾根越え・・・
▲八瀬ノ沢のガレ場
八瀬ノ沢のテン場からほどなく、左岸の岩山が崩壊した巨大なガレ場がある
まるで白神山地大川の難所・タカヘグリを堰き止めた大崩壊を思い出す
この岩山が一斉に崩壊した時は、一時的に流れを遮り、自然堰止湖ができたことだろう
その痕跡は、このすぐ上流に堆積した土砂を見れば明らかだ
崩落した四角い岩は堅い
ロックフィルダムの張石に利用できるほど価値ある原石である
そんなことを考えながら眺めると、まるで発破をかけた原石山のようにも見える
抜けるような青空になると、天然原石山の風景も美しい
▲第1のガレ場と第2のガレ場の中間に位置する大淵
この淵には、イワナが群れていたが、残念ながら小物が多い
暑い夏の陽射しを浴びながら、巨岩がゴロゴロしているガレ場を登るのは疲れる
▲トウキ
光沢のあるギザギザした葉が特徴
葉を揉むと独特の香気があり、薬用に栽培される
花は、小さな白色の花を花火のように開く
▲夏の八瀬ノ沢遡行
夏の強い陽射しを浴びて輝く渓畔林の深緑
その頭上からセミの鳴き声が瀬音と調和し、不思議な旋律を奏でる
煌めく清冽な流れからイワナが走る
額から汗が滴り落ちる・・・冷たい流れに足を突っ込む
困難なゴルジュや大淵がなくとも、イワナが棲む沢を歩くのは楽しい
▲深い渓畔林とゴーロの飛沫
上るに連れて渓畔林も深くなる
流れは、真ん中の巨岩に遮られ、左右に分かれる
右側の流れは、落水が底石にぶつかり大きな飛沫を上げている
その聖なる飛沫を浴びると、疲れた体も生き返る
やはり、夏は沢歩きに勝るものなし
左は紫色の花が咲き始めたオクトリカブト
巨岩のゴーロと快適なナメが交互に続く
▲垂直の岩壁・・・斧でスパッと切り落としたように連なる垂直の壁、これも水の力のなせる業
▲晩夏から秋の渓を彩るダイモンジソウも咲き始めた
▲F1、四条の滝
滝ノ沢を越え、出合いから約2kmほど上ると、やっと滝に出会う
二条から三条の滝は珍しくないが、四条の滝は珍しい
この滝は、2万5千分の一図に記された唯一の滝である
ここは右岸を巻く
▲ブナの倒木に生えたキクラゲ
沢歩きの楽しみは、美味しい水とイワナ、山菜、きのこなどの山の幸に出会えること
だから、米以外の食材は現地調達しながら登る
さっそく荷をおろし、山の神様に感謝しながら一つ一つ大事に採る
キクラゲは、春〜秋、広葉樹の風倒木に生える
サワモダシと並び、採取できる期間が長いのがありがたい
中華風の炒め物や煮物に相性がいい
和風の味噌汁や酢の物、和え物も美味い
▲苔生す階段状のゴーロ
F1を越えると、巨岩が累積した階段状のゴーロとなる
緑の苔とダイモンジソウに覆われた石の階段を一つ一つ上りながら高度を稼ぐ
石の階段の向こうには、どんな風景が待っているのか・・・
多様な自然の造形美に期待を膨らませながら歩くのも沢歩きの楽しみの一つ
▲F2、一条の滝
八瀬森と曲崎山から発する流れは、990m二又で合流し八瀬ノ沢を流れ下る
巨岩の真ん中を削った水は、一条の滝となって一気に滝壺へ落下
滝水は、壺の真ん中に居座る岩にぶつかり、飛沫を四方へと巻き散らす
▲標高約980m地点、右岸から流入する枝沢の滝・・・八瀬ノ沢最大の滝F3も近い ▲クマが大好物のエゾニュウを食べた跡・・・以降、クマの痕跡は至る所にあった。上るにつれてクマの密度も高くなる。
▲F3、二段の滝8m
落差は高くないが、滝壺が深く大きい
左を巻くが、一見、飛沫に濡れて滑りやすいように見える
しかし、意外に楽に通過できる・・・左の岩壁を伝って倒木をまたぎ、滝頭に出る
▲F4、ナメ滝
F3の滝を越え、沢を左に曲がると渓相は一変する
開けたナメとナメ滝を快適に上る
▲ナメ滝の上は、連続のくの字滝
ナメ床、ナメ滝は、角ばったゴーロを歩き疲れた足に実に優しく感じる
だから沢歩きで、最も嬉しいのは、このナメが連続する谷である
しかし、イワナは隠れる石がないから、魚影は激減する
ナメの小滝に挟まれた淵には、黒い影が何匹も走る
「お〜、イワナだ・・・また走った」・・・仲間の歓声が谷に木霊する
清流が滑り落ちるナメの小滝は、990m二又まで続く
広葉樹のゴーロ谷は、アオモリトドマツのナメ谷へと変化する
かつてビバーグした右岸の枝沢を探るも猛烈な笹藪でテン場には×
▲C2テン場全景
沢歩きで大切なことは、どんな場所でも快適なテン場を作ることができる技術
周囲に平らな場所は皆無、高台は猛烈な笹藪に覆われている
できるだけ簡単に設営するには、流木がふんだんにある中州しか選択の余地がなかった
まず中州の石を丹念に取り除き、砂を平らに均してテントを張る
雨対策は、下流に支柱を二本立て、ブルーシートを斜めに張るだけ
焚き火用の流木や清冽な水場が近く最高のテン場が完成した
▲今晩の酒の肴、イワナを釣る
八瀬ノ沢のイワナは、源流ほど色が濃くなる
全身は黄金色、斑点は橙色、腹部は濃い柿色に彩られ実に美しい
ただし小物が多く、なかなかキープサイズが釣れないのが唯一の難点
▲イワナが群れていた二又の淵からイワナを引き釣りあげる ▲群れの中に大物が一匹見えた
▲32cmの尺上イワナ
小物の群れに混じって、一際大きいイワナが上流から下流に下ってきた
両サイドにいる我々が見えているはずだから、誰しも食いつくとは思っていない
金光氏が底石の陰にエサを落とす・・・何と一番大きいイワナが食いついた
合わせると、竿は弓なりになる
右に左に猛烈なファイトをみせる・・・源流のイワナ釣りの醍醐味
河原に引きずりあげる
野性味あふれる精悍な面構え、丸々太った魚体、たくましい尾びれに見惚れる
▲全身を厚く覆う粘液は何を物語るのだろうか
▽八瀬ノ沢源流イワナ考
デカイ顔や魚体の太さを見れば、40cmクラスなのだが・・・いざ計測してみると32cmしかない
人跡稀な源流まで辿れば、大イワナが釣れると思うのは、人間側の勝手な幻想に過ぎない
尺イワナあるいは40cm以上の大イワナがたくさんいるのは、ダム湖などの湖沼か、その湖沼に注ぐ大きな川に限定される
水温が20度程度と高く、エサが豊富で生息密度が低いほどイワナは大きく成長する
八瀬ノ沢源流は谷が狭く流れが細い
本流から大イワナの遡上を阻む玉川毒水、八瀬ノ沢の大崩壊と階段状ゴーロ、滝群
標高1000m前後の水温は夏でも極めて低く、エサも少ない
その割に生息密度は高い・・・イワナが大きくなる条件は限りなくゼロに近いことが分かる
事実、八瀬ノ沢源流イワナの平均サイズは6〜7寸前後と極めて小さい
不思議なことに8〜9寸前後の中間サイズがほとんどいない
これは群れるイワナたちがお互いに食い分けしているからだろう
さらに言うならば、一定程度成長すれば、安全に定位する場所がほとんどないだけに
イワナは下流に下っているのだろうか
▲八瀬ノ沢では異例の尺イワナ
八瀬ノ沢は、イワナの種沢であるかのように小型がほとんどを占める
そんな中で一際大きいイワナが釣れるのは異例中の異例である
八幡平で尺イワナを釣りたければ、本流を釣り上がるに限る
二又より上流は、水量も半減し藪沢と化す
チャラ瀬を釣るには、極端なチョウチン釣りを試みるほかない
ヒットはするものの、キープサイズはなかなか釣れない
源流釣りのフィールドとしては最低と言えるだろう・・・5匹ほどキープした所で竿をたたむ
▲源流イワナの活造り
八瀬ノ沢で初めて釣れた尺上イワナ
このイワナに感謝し、美味しくいただくには活造りに勝るものはないだろう
皮をはぎ、三枚におろして厚めに切る
天然のまな板に頭と骨を下に敷き、刺身を順序良くきれいに並べて完成
我ながら上手くできたと思う・・・やはりイワナの刺身は尺前後が最もさばきやすい
▲キクラゲの調理
採取したキクラゲを水に浸す
ゴミをきれいに洗い落とし、ラーメンや味噌汁の具にする
▲イワナ丼
イワナを三枚におろし、万能つゆに漬け込む
鍋に万能つゆと一緒に入れ煮込むだけ
油で炒める蒲焼と比べて、簡単かつ美味なのがイワナ丼である
▲源流最後の晩餐・・・イワナづくしの料理
釣りたてのイワナの活造り、アラの唐揚げ、イワナ丼、焚火で燻したイワナの塩焼き
焚き火の傍らに、豪華なイワナ料理を並べ、車座になって座る
黒く尖ったアオモリトドマツの夜空には満天の星が輝き、
ナメの岩盤を滑り落ちる水音が心地よく鳴り響く
沢を歩きながら採取した山の幸を肴にホットウィスキーを飲み語らう
源流酒場は、沢歩きの最後を飾る至福の時間である
酒がからっぽになったら、キクラゲ入りラーメンで腹を満たす
▲八瀬ノ沢源流のナメ滝
▲5日目の朝、大粒の雨が落ちてきた
標高1000m近い山では、雨が避けられない
昨夜は満天の星だったが、朝になると一転、雨が降り出してきた
こんな時、斜めに張ったシートが活躍する・・・幸い1時間弱で雨は止んだ
▲最後の朝の朝食
カレー、キクラゲの味噌汁、シイタケの煮付け
長距離遡行に備え、できるだけ美味しく調理し、お腹を満タンにする
これでエンジン全開となる
▲990m二又右俣へ入り小和瀬川上流明通沢をめざす
二又を過ぎると、流れは細流となり藪沢と化す
小イワナが走る光景を眺めながら前進する
平らな尾根筋を蛇行して流れる沢を詰める場合は、枝沢が多く細心の注意が必要だ
一昨年、迷わず歩いた経験からすっかり油断していた
最初の二又で、地図を出さずに磁石だけで西側を示す左俣に進んでしまった
お陰で秘境の花園に遭遇したのだが・・・
▲ムシャリンドウの群落
一見、ウツボグサに似ているが、光沢のある葉や花冠が先端で急に膨らむ花の形が違う
遠くから眺めると、確かにリンドウのような花にも見える
▲夏、多肉多汁の草を食い散らかしたクマの痕跡がやたら目立つ
平らな尾根は、太い笹藪が密生し、太いタケノコが生える
タケノコの宝庫一帯をテリトリーにしているクマの密度は異様に高い
クマは、タケノコシーズンが終わると、大好物のエゾニュウを求めて沢筋に集まる
あちこちでミズバショウやエゾニュウなどの多肉多汁の植物がなぎ倒されている
何度も往復しているらしく、至る所にクマ道ができていた
▲秘境の花園、熊の湿原Part1
これまで、この尾根を二度越えているが、藪から一転、見たこともないお花畑に飛び出す
黄色が鮮やかなトウゲブキとミズギクが満開に咲き美しい
しばし荷を下ろし、カッコウの鳴き声が静寂を破る花の撮影に夢中となる
湿原には、至る所にクマ道ができている
よって「熊の湿原」と命名する
▲ウメバチソウ ▲オオバキボウシ
▲ミズギク ▲黄色のお花畑で記念撮影
▲熊の湿原Part2
辟易するような藪沢を進むと、左手に夏の花々が咲く草原に躍り出る
さきほどの小さな熊の湿原とは異なり、草原と湿地が連続し意外に広い
天国の花園を彷徨いながらめざす尾根を探す
▲トウゲブキ ▲コバイケイソウの実
7月頃、高山植物の最盛期ともなれば、ニッコウキスゲやコバイケイソウが咲き乱れ
どんなに美しいことだろう
▲クマが植物をなぎ倒した痕跡
一帯は、下流側が草原で、上流側には小沢と沼がある湿原が広がる
クマもこの湿原が大好きらしく、何度も往復した跡が道になっていた
▲クマの糞
多肉多汁の草を食べているらしく、随分水分が多い糞である
まるで下痢でもしているように大きな糞が横に連なっている
想定外の鈴の音に驚いて大便の途中で藪に隠れたのだろうか
▽クマは増えているのか、減っているのか
少なくとも私が歩いている範囲では、確実にクマは増えている
八幡平周辺は鳥獣保護区であるからクマが増えるのは当然のこと
しかし、日帰りの里山周辺の小沢でもクマの痕跡はやたら目立つようになった
さらにクマの異常出没があった2004年以降、クマと遭遇し吠えられたのが二回
秋田の沢を歩く場合、もはやクマ避け鈴では足りず、クマ撃退スプレーが必携品になった
食料が最も乏しくなる夏・・・クマは里に下りて農作物を食い荒らす
その際、安易に檻罠で無差別に捕獲する
草食いの季節は、クマも痩せている
だから捕獲されたクマは、利用されることなくゴミ同然のように捨てられてしまう
クマが減ったから春クマ狩り禁止、増えたからクマを獲れ
といったご都合主義では伝統的なマタギの技術も劣化し、後継者も育たない
これはクマにとっても、人間にとっても不幸なことだと思う
マタギの伝統的な春クマ狩りの復活を切に望みたい
猛烈な笹藪をかき分け、やっと分水嶺に辿り着き地図で現在地を確認する
高度計は、1100m近くを表示・・・めざす1030mコルよりかなり高い
ここで初めて枝沢を一本間違えたことに気付く
とりあえず、窪地を下ると、ほどなく意外に水量の多い沢に合流する
恐らく、この沢を下ればスズノマタ沢に下るだろう・・・
しかし現在地を見失ってしまった以上、むやみに下ると滝ノ沢に下り、逆戻りしかねない
再度原点に戻って、分水嶺を北に向かい、目的の最低コルをめざすことにする
▲平坦な尾根一帯は猛烈な笹藪
▲サンカヨウの実 ▲明通沢へ至る窪地
密生する笹藪の尾根を突き進むのは容易ではない
泳ぐように進むこと3時間・・・めざす窪地に辿り着いたのは午後2時を過ぎていた
ここから小和瀬川車止めまで6km弱もある・・・まだまだ先は長い
深い笹藪の海は、進むたびに体力の消耗が激しい
この地獄の苦しみを味わうと、地図と磁石で確認しながら慎重に進むべきだったと反省させられる
▲エゾアジサイが咲き乱れる明通沢を下る
明通沢の地名の意味は何だろうか
玉川ダムに沈んだ旧田沢村の人たちが大深沢へ盆魚としてイワナ漁に出掛けたルートは、二つあるように思う。一つは、五十曲から上流へ、もう一つは、小和瀬川中ノ又沢上流明通沢ルートであったように思う。大深沢へ抜けるには、明るく通りやすい沢であったことから名付けられたに違いない。
▲山の神様の最後の贈り物・・・ウスヒラタケ
▲明通沢のナメを下るとスズノマタ沢合流点に辿り着く ▲明通沢とスズノマタ沢が合流すると小和瀬川支流中ノ又沢となる
二つの沢が合流した地点から、汗臭い体にまとわりつくアブの攻撃が凄まじくなった
ナメが連続する渓を3km余り、ろくに休むことなく歩き続ける
最後は、体力をすっかり使い果たし、暗くなる寸前の午後6時頃、やっと車止めに辿り着く
尾根越えの3時間に及ぶロス・・・秘境の花園を拝むことができたとは言え、その代償の大きさは想定外だった・・・次回の大きな教訓にしたいと思う。
いつものことだが、山は歩けば歩くほど学ぶことが無限に広がっていくような不思議な世界だ。だから楽しみは尽きないとも言えるだろう。
http://tokuzo.fc2web.com/2009/oobuka/oobuka2009-2.html
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3) 秋田県 大深沢
−2008年の夏沢シーズンのクライマックス、温泉三昧・釣り三昧!−
2008年 8月9日−14日
今年の山行のメンバーは、釣り山行の常連、Nさん・Eさん・僕の3人です。行き先はEさんの希望通り、秋田・岩手県境の八幡平に突き上げる大深沢にしました。何度かつり人社の「渓流」でも紹介されたことのある沢で、イワナが多いことで知られていますが、熊が多いことでも有名です。とてつもない山奥ですから仕方ありませんけど。
八幡平は温泉がとても多いことでもよく知られており、主だったところだけでも、新鳩ノ湯温泉、玉川温泉、新玉川温泉、後生掛温泉、大深温泉、蒸の湯、藤七温泉、松川温泉、魅力的な温泉がいたるところにあります。
長い沢登りの装備は、以下のようなものです。
(個人装備)
シュラフ・ゴアテックスのシュラフカバー・雨具(夏場は主に防寒用)・アルミの食器・コップ・ヘッドランプ・防虫ネット・タオル・地図・遡行図・コンパス・ナイフ・ライター・トイレットペーパー・常備薬・登攀具(ハーネス・カラビナ・スリング・ヘルメット・エイト環)・釣具(僕は最近軽量化のため渓流竿と0.8号のフロロカーボンの糸と8号のイワナ針、オモリと目印、これだけ)・酒
(共同装備)
ロープ・タープ・ビリー缶(米炊きや煮炊きに使うナベのセット)・食料(僕らはインスタントラーメンやらボンカレーやらは食べないので、米や味噌や薬味を持っていきます)・調味料(塩・コショウ・醤油・味噌・すしのこ・他)・俎板(ベニヤ板)・ノコギリ・着火剤・ランタン(無くても良い)
これを防水袋を入れた60リットルのザックに詰めるわけです。
いでたちは、足元から速乾性(ポリプロピレンまたはポリエステル)の靴下・ウェーディングシューズ・スパッツ(脚絆)・速乾性の下着上下(長袖・股引が基本)・速乾性のズボン・速乾性のTシャツ。僕は釣りをするので手袋はしませんが(針がひっかると面倒なので)、軍手や沢用と称するネオプレンの手袋をするのも良いと思います。
僕は速乾性をタオルをいつも頭に巻いています。日焼け防止やちょっとした保護、そして汚れた手を拭いたりするのに便利です。
<8月10日(日)>
僕らが乗るであろうバスがやってきました。とても立派なバスですが、秋北バスというようです。僕らが乗った八幡平頂上からは貸切でしたが、玉川温泉からはほぼ満席になりました。
八幡平アスピーテラインを快適なバスの旅。アスピーテとは「盾」のことで、粘性の低い溶岩でできた火山地形のことだそうです。たしかにこの辺りにはゆるやかで裾の広い山容の山々が連なります。
運転手さんのご好意で、五十曲、黒石林道の入り口で停めていただきました。八幡平頂上からの料金は1500円くらいだったかな。
これが入り口の看板。黒石林道は今のところ国土地理院の地形図にもヤマケイの山と高原地図にも記載がありません。沢づたいに行くのではなく、かなり高い山の中腹に新たに切り開かれた林道で、枝分かれも多いので、歩いていくと不安になりますが、基本的には轍が一番明瞭なところを道なりに行くと大丈夫です。
歩き始めたところ。天気が良いので林道歩きはツラいです。
ブナの森。 白い雲。
途中、ブナ沢林道が左へ、冷水林道が左へ、何かの管理用の道が右へ(下へ)、枝分かれしますが、道なり真っ直ぐに進みます。左側に小さな距離標があるのが正解です。
この看板のある大きなY字路を右へ、下へ。
Y字路を右に下っていくと、程無くしてワイヤーで作られた車止めに到着します。 せっかく登ったのに、九十九折で急激に下っていきます。こういう時、「もったいないなー」なんて思います。
九十九折の途中にも利水施設の管理用の道が枝分かれするのですが、基本的には道なりで、最後には取水されて水量の乏しい大深沢本流にかかる吊橋に出たら正解です。
この橋を渡って川沿いに上っていくと小屋(山小屋ではない)に到着します。
小屋の裏手には温泉が流れる湯ノ沢と、その脇に立派な湯船があります。
とにかく浸かってみることにします。源泉自体はとても高温なのですが、水が引き込まれていたので、ちとぬるい。水を引いているパイプを移動すると、じわじわと適温になってきます。
湯ノ沢。硫黄泉がとうとうと流れる素晴らしい源泉。
この辺りにたくさんある利水施設は、この湯ノ沢や玉川温泉から流れてくる渋黒川といった温泉の川と、普通の川とを分離するものではないかと推察されますが、要するに温泉は気持ちが良いのです。
夕方、温泉に浸かっていると少しだけアブが出てきましたが、大深沢はそれほど虫の多い川ではないようで助かりました。
「そろそろ晩飯にしようぜ」
「そうしましょう」
途中でとったキノコは味噌汁にしました。美味かった。
料理上手のEさん自慢の春巻きでビールを飲む幸せ。 この後は温泉のそばの森の中に張ったタープの下で就寝。夜半からヤブ蚊がうるさくて、少し寝辛かったけれど、これだけのロケーションなら文句は言えません。
<8月11日(月)>
翌朝、きちんとパッキングしたザック。熊除けの鈴をぶら下げています。うるさくてあまり好きになれないんだけどね。
朝日の中を上流に向かって歩いていきます。
湯田又沢の出合辺りで竿を出すと、すぐに8寸程の良型が飛び出します。魚影はこの辺りでも十分濃いようです。
湯田又沢出合の上にあるダム。こんな山の中にどうやってこういうものを作るんでしょう? ダムはすでに土砂で埋まり、ダム上には広大な荒地が広がっています。
しばらく行くと渓相が良くなってきます。この辺りでもかなり魚影が濃いので、落ち着いて遡行できず、ちょこちょこ竿を出してしまいます。
ソヤノ沢出合付近。ここからしばらくゴルジェになります。
それにしても美しい渓相です。だから東北の山は止められません。
柱状節理。ソヤノ沢とヤセノ沢の中間くらいではないかと思います。良い目印になります。
ソヤノ沢からヤセノ沢まではこんな感じのやや明るいゴルジェになっています。特に難しいところも無いのですが、結構だらだらと長いですね。
ちなみに今回はロープを使った登攀はありませんでした。好天が続いていたので水量もやや少なかったせいもあるかもしれません。 ただ、このように長い沢にロープ無しで入山することがあってはならず、きちんとした装備で臨まなければならないことは言うまでもありません。沢は天候ひとつで地獄になるものですから。
これがヤセノ沢の出合。明るく開けた河原になっています。
出合の近景。もちろんこれは左に。ヤセノ沢に入る人は少なそうだから、イワナもすごくたくさんいるんだろうなあ。
ヤセノ沢を越えると再びゴルジェ帯に入ります。
切り立った両岸。でもそれほど難しくは無いので、どんどん進んでいけます。
ちょっといやらしいヘツリ。
ヤセノ沢と障子倉沢の間のゴルジェ帯がいったん切れるところ。
そして15mx2段の滝の下部。左側、右岸をシャワーを浴びながら登っていけばそれほど難しいものではないのですが、もし水量があるとハーケン何枚かが欲しいところでしょう。
取り付きまでのヘツリ。流れが強いので落っこちたくないところです。
1段目の15mを登るEさん。もちろん落っこちたくないです。
レンズ曇っちゃってますね。
上部の15m。傾斜はゆるいのだけれど、岩がヌメヌメしているし、下には15mがあるのでちょっと緊張して登ります。
2段目を登るEさん。カッコいいシャワークライミング。
ここまで来ればもう安心。
そしてお昼ご飯はイワナそうめん。朝釣ったイワナを炙り、醤油と酒を加えて作った汁で食べるそうめん。イワナの脂がうっすらと浮いた汁の風味は絶品です。 ミョウガとネギも忘れてはいけない僕らの常備品です。
15mx2の上にある5m。
左のガレから簡単に巻くことができます。
5mを過ぎると谷は開けてきます。両岸にたくさんの崩落の跡が見えるのは今年(2008年)の地震の影響だろうか。
ゴロタ石の河原を行くNさんとEさん。
障子倉沢の出合。V字峡谷の障子倉沢が左から流れ込んできます。沢を分けるリッジが軍艦の舳先のように尖がっているのが印象的です。
ここは右の本流を行きます。
障子倉沢出合を過ぎると沢はナメっぽくなってきます。
白い岩盤が目に付きます。
源流の雰囲気。
関東沢出合のすぐ手間。左岸の高台に2人組の釣り師がいて、八幡平から八瀬森まで縦走して(丸1日かかりますね)、関東沢を下降してきたとのこと。尊敬に値します。
これが関東沢の出合。左の水量が少ないのが本流です。
いよいよ細くなってきました。今日の幕場、三又までもうすぐです。
10mのナメ滝。
大深沢を代表する、美しい30m滝。素晴らしい。
一見どこでも登れそうだが、真ん中の緑地帯と水線の際にトラロープが付いているので、このコンタクトラインを登っていく。
滝の落ち口。キレイ。
一番左のラインには水量が多い滝がかかっている。
30mを越えると水が岩盤を流れ落ちるナメ沢になります。キレイ。ため息が出ちゃいます。
これが三又。左から仮戸沢・北ノ又沢・東ノ又沢。仮戸沢手前の少し高くなっている台地が立派な幕場になっています。
タープを設営した後にめいめい釣りに出ると、晩御飯のおかずにちょうど良いくらいにイワナが釣れました。
一番上のは東ノ又沢で釣った尺上。出合の滝壺で釣りました。
これが僕らのねぐら。ちょっと傾いでいましたが、案外虫も少なくて快適でした。
夕方。NさんとEさんはまだ釣りから帰ってきません。蜩が鳴いたりして、なんだかとてもいい感じです。 Nさん・Eさんもなかなかの釣果で、今夜はイワナ尽くしができそうです。夏山の恵み。
日が暮れて、焚き火が灯ります。焚き火には串に刺されたイワナが炙られ、米が炊かれ、僕らはお酒をチビチビ飲みます。
僕らの自慢料理のひとつ、イワナのタタキ。三枚におろしたイワナを刻んだ大葉・ニンニク・ネギ・味噌・醤油・塩と一緒に叩きます。イワナの濃厚な脂と薬味がすごくよく合います。酒にもご飯にも最高!
一番大きな尺上のイワナは、ニンニク・バター・レモンと一緒にホイル焼きにしました。なかなか旨い。
これも定番のイワナの押し寿司。こうしてみると、大深沢のイワナは身が少し黄色味がかっていますね。
この後、間違えて食べてしまったツキヨタケ(毒キノコ)で中毒してしまったり、というアクシデントはありましたが、それほど深刻な事態にまではならなかったので、まあ良しとしましょう。良い教訓になりました。
<8月12日(火)>
翌朝。爽やかな朝日の中、ちょっとだけ竿を出してみましたが、イワナはいても反応してくれませんでした。
朝御飯には残り物でチャーハンを作りました。
仮戸沢の入り口。水量も少ないヤブ沢だけれど、こんな沢にもイワナはしっかりと棲んでいて、しばしば魚影が走ります。
仮戸沢はとても傾斜の強い沢で、グイグイと高度を上げていき、程無く植生が変わります。空も明るくなり、稜線が近づくのが感じられます。
ゴロゴロのゴルジェ。山が岩になり、石が砂になる過程。仮戸沢の名の由来でしょうか。
このくらいの快適な滝をガシガシ登っていくと、やがてヤブ沢になっていきます。
「おーい、どこだあ?」
「こっちこっち」
ヤブ沢では数メートル離れるだけでもうお互いの位置が分からなくなったりします。
そしてとうとう出ました、笹ヤブ。根曲がり竹のヤブは、ヤブの中でも手強い部類に入り、行く手を阻み、登行意欲をくじきます。
根曲がり竹のヤブは、ツキノワグマにとっても良い棲家で、熊との遭遇事故のほとんどは、春の根曲がり竹の時期に、根曲がり竹を採りにヤブに入った山菜採りの人と、やはり根曲がり竹を好物とする熊がばったり出会ってしまうことによるようです。
写真は比較的新しい熊の足跡。大きさは人間の掌くらいだけど、鋭い爪があるのが分かるだろうか。こんな手で引っ掻かれたら堪らない。
最後の滝とその側壁をなすスラブ。高度感は十分だが、ここもロープを出すような登攀ではない。
最後の滝の落ち口。
ここからは小さな水流になり、猛烈な笹ヤブを漕いで行きます。ところどころ水流が分岐しますが、基本的に高い方へ高い方へと行き(赤テープも付いています)、最終的に水流が途切れたら上へ、迷ったらコンパスを出して真東へ向かえば、それほど遠くなく縦走路に出るはずです。
ヤブを抜けたところ。
「のっぽさん、おめでとう」
「イェーイ、ゴン太君、ありがとう」
行く手に聳える前諸桧。
「えー、アレ登るのー?」
「聞いてないよー」
森吉山の方だろうか、素晴らしい山々。もののけ姫の世界。
ホウホウのテイで前諸桧。まだ3時間近い縦走が残っています。温泉と冷麺とキンキンに冷えたビールを励みに頑張ります。
不思議なのは、沢中ではもっと辛い登りに耐えているのに、登山道に出るなりだらしなくへばってしまうこと。水棲動物みたい。
縦走路のところどころに池塘があります。豪雪地帯の山には結構あるタイプです。
かなり大きな池塘。
木が沈んでいる池塘。
モッコ岳を振り返ります。なかなか立派な山です。
そろそろ縦走も終わりです。久しぶりに下界に下りるのは、嬉しくもあり、ちょっと寂しくもあります。
車道に出ました。結構車通りが多いのは、藤七温泉に向かう車だろうか。
車が2台ある場合、ココに1台デポしておき、もう1台で黒石林道の終点まで乗り入れれば便利でしょうが、利便性を求め過ぎるあまりアプローチも何もかも端折ってしまう山旅というのは、つまらないかもしれない。
八幡平頂上のレストハウス。
車に乗り込み、さっそく大深温泉に向かい、汗を流します。
湯治向きの温泉で洗い場はありませんが、湯はとても良いし、風情も抜群。
大深温泉の源泉。まごうことの無い掛流し温泉。
お次は蒸の湯。温泉をハシゴします。
昔ながらの温泉宿が最高。こういう所に何泊かして、テレビも無く、携帯も無く、釣りもせず、何にも予定の無い旅をしてみたい。
蒸の湯の内湯。
蒸の湯の露天風呂。もう何も言うことはありません。
僕らは入らなかったけど、蒸の湯には野天に近い露天風呂もあります。観光地としてはあまり知られていませんが、蒸の湯ひとつで草津に匹敵するくらいの温泉の規模があります。八幡平、恐るべし。
その後、僕らは盛岡に戻り、酒を飲み、蕎麦を手繰り、焼肉を食い、冷麺をすすりました。下界の快楽に染まるのも悪くありません。
<8月13日(水)>
盛岡から東京への帰路につきます。ツキヨタケの余波か、嘔吐は収まったものの、僕だけは激しい下痢に悩ませれていました。脱水症状のせいか、熱もあり、Nさんに大半の運転をお願いした上、SA・PA毎にトイレに駆け込むような旅になってしまい申し訳なく、また自分でも帰り道にいろいろと寄り道したいと思っていたので残念でもありました。
最後にちょっとケチがついたものの、全体としてはこれまでに無い最高の沢旅だったのではないかと思います。大深沢という沢そのものの美しさ、素晴らしい釣果、数々の温泉、どれをとってもちょっと他には無いようなものばかりです。
できれば来年もまたこの近辺の沢を旅したいと思います。
http://www.ac.auone-net.jp/~gacka/essay_20080809_japanese.html
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4) 八幡平大深沢2009.9.17〜9.20
秋も深まった北東北のマタギの沢大深沢へT氏とともに行ってきた。
今回のコースタイム
18日:五十曲(玉川温泉下流)10:00-13:00湯ノ又出合吊橋-13:40大深沢取水提13:50-15:40ヤセノ沢出合
19日:ヤセノ沢出合7:30-11:10障子倉沢出合-関東沢出合-14:30:20m大滝14:45-15:00三又
20日:三又6:30-7:40仮戸沢1200m付近-9:30:1340m付近稜線-諸桧岳-畚岳出合(畚岳往復)−籐七温泉
9月18日(金)
午前6時10分定刻より若干早く鹿角花輪駅前に到着。
新玉川温泉行きのバスの時間まで1時間半もあるのでここで朝食とする。
駅から歩いて5分くらいのところにローソンがある。また、駅の売店、蕎麦屋は7時からの営業なのでとても便利である。
五十曲へは、途中玉川温泉で田沢湖行きのバスに乗り換え9時半頃到着。
準備を整え10時に行動開始。まずは、いかにも元鉄橋といった橋を渡る。
五十曲にかかる橋
はじめは軌道の跡に沿った踏み跡を歩くが10分も歩かないうちに藪となり河原に下りる。ここから湯ノ又沢出合まではひたすら退屈な河原歩きが続く。岩魚もいないのでいっそう疲れが増すような気がする。河原を1時間くらい歩いたところで地元のきのこ捕りのおじさんに出会う。昨年豊作だった舞茸も今年はいまひとつとのことであった。
石仮戸沢の手前につり橋状の導水橋があり、これを過ぎるとまもなく左岸の河原に温泉が湧き出したところあり、その後直ぐに黒石林道からつながる釣り橋に出会う(導水橋〜吊橋:10分)。
ここまでちょうど3時間であった。
12:50頃、河原の温泉
なお、この吊橋まで最も早く入りたい場合は、黒石林道のゲートまで車で入りそこから徒歩と言うのが早いらしい。地元の方は、バイクでゲートの横をすり抜け吊橋のたもとまで乗り入れていた。
13時揺れるつり橋を渡る
吊橋から東北電力の見張りの湯の側を通過し大深沢取水提まで40分ほど快適な林道を歩く。ただ、この区間は今行程で一番蚊の多い区間でもあった。温泉を過ぎたあたりで日帰りで岩魚を釣りに入ったと言うおじさんに会い熊に関する注意事項を聞く。さらに、このおじさんからもしもの時のためにと爆竹を1箱頂いた。
13:40大深沢取水提着。
ここからは、渓相もよくなり水中に岩魚の影を多く見ることができるようになる。
1425頃 1435頃 1505頃柱状節理
ゆっくりとしたペースで歩き15:40ヤセノ沢出合着。
大して歩いていないのだが、非常に疲れた。見張りの湯に至るまでのだらだらした河原歩きが堪えたのだろう。
ヤセノ沢出合(ヤセノ沢側から下流を見る)
出合からヤセノ沢へ50mくらい入った右岸にいいテン場ある。急いでテントを設営しヤセノ沢での釣りを楽しんだ。我々の振るテンカラに、8寸前後のお腹がオレンジに染まった岩魚が沢山飛びついてきて楽しませてくれた。魚は全てリリース。
9月も下旬に差し掛かると5時半を過ぎるとあたりが暗くなってしまう。釣りを楽しむにはやはり夏がいい。夕食にビーフシチューを食べ、沢で冷やしていたビールを飲み、翌日に備えて早寝することにした。
ヤセノ沢出合のテン場
9月19日(土)
今日は三又までの短い行程なので途中釣りをしながらの移動である。7時半過ぎにヤセノ沢沢出合を出発すると直ぐにいくつかの滝を通過する。水量も少なくどれも難なく通過。
この滝を上がるとだるま岩が見える。
余裕の笑顔でへつり中
今にも転げ落ちそうな大岩(だるま岩)を8時に通過 大岩から40分付近
15m滝(9:10頃)
大岩を過ぎたあたりで竿を出してみると、直ぐにお腹がオレンジの岩魚が釣れた。
08:15頃
この15m滝であるが、T氏はどうにか上りきったが私は左岸を巻くこととした。今回最大の難所であった(巻けばたいしたことなし)。
9:15頃。アッタク中のT氏(中央水流右)
ここから20m大滝(ナイアガラ滝)までが最も魚影が濃い区間だ。要所要所で釣竿を出しつつ進んでいった。
15m滝上部(9:25頃) 15m滝上の3m滝 4m滝(9:35頃)
11:10障子倉沢出合着。この付近ではもう釣堀状態である。 障子倉沢と関東沢の中間付近(12時頃)
12:30関東沢出合着。ザックを出会いにデポして関東沢を釣る。
当初はここで幕営の予定であったが、明日東北の東海上を台風が通過するということで、翌日の行動を勘案して三又まで進むこととする。
関東沢出合
関東沢出合と大滝の間(14:15頃) 20m大滝(ナイアガラ滝)着(14:30)
ナイアガラ滝は大きな流れの左端を登る。岩がもろいがロープでしっかり確保しておけば安心だ。登攀自体は難しくない。
見ている限りでは分からなかったが、T氏の登攀中に上から岩が落ちてきてヘルメットに当たったそうだ。ヘルメットを被っておくことの大切さを感じたのであった。
ナイアガラを登るT氏
ここから三又までは、快適な川床歩きでほんの15分であった。
ナイアガラ大滝上 三又の手前
三又テン場から北又沢
本日のテン場は、仮戸沢、北又沢、東又沢の合流する三又で、北又沢を1段上がった左岸(北又と東又の間)である。ここもまた整地された快適なテン場となっている。
15時頃三又着。テントを設営し東又、北又を釣る。このテン場には、焚き火をするにも薪となる木がほとんどないので集めるのに苦労した。
三又のテン場 夕飯の準備中
9月20日(日)
今日は仮戸沢を稜線まで標高差340mを詰めて、八幡平を籐七温泉まで縦走である。
6:30テン場発、仮戸沢を登る。1200m付近を過ぎると沢の流れも平坦になる。
仮戸沢の上り口(6:30頃) 1100m付近(7:05頃)
1200m付近(7:40頃)
沢の流れが北東から東へと向きを変えると徐々に藪沢となる。所々赤色のテープがまいてあるので確認しながら進んでいく。今回はT氏が携帯型GPSを持参しているので心強い。位置を確認しながら東へ東へと進んでいく。途中黄色と黒のテープが巻いてあるところがあるが、そちらへは進んではいけない。注意の意味で赤テープと区別してるのだろう。
平坦になって1時間程度で仮戸沢最後の滝に到着。この滝は右側を難なく通過。
8:45頃仮戸沢最終滝
この滝を過ぎるとますます藪が濃くなり水流がなくなるところまで沢をつめ、最後はコンパスを頼りに2m以上ある竹やぶを戦車のごとく進んで行き1340mの鞍部を目指す。藪を進むときには常にコンパスを気にしながら進むのが良い。
9:30頃稜線着。到達目標地点から数メートルの誤差で登山道へ出ることができた。
登山道には、これから仮戸沢を降りると言う4人組みグループが2組待っていた。
後ろの藪をこいで出てきた
計画より短時間で登れたこともあり、紅葉の八幡平の稜線を堪能しながら歩くことができた。
9月も下旬に差し掛かると1500mの稜線付近は黄金色に染まりつつあった。これから徐々に麓に向かって紅葉が降りてゆくのだろう。
大深山方面 前諸桧岳
八幡平には綺麗な池溏が沢山ある 畚(もっこ)岳(左奥)
畚岳
岩手山
八幡平頂上
畚岳(もっこだけ)から籐七温泉へは地図上の最短ルートを進んだが、あまり人が通行していないようで藪化が進んでいた。
12:30頃籐七温泉を見下ろす
多少の藪漕ぎもどきがあるが籐七温泉に着く直前にもしかしたらいいことがあるかもしれない。籐七温泉は白濁した硫黄の温泉だ。3日間の疲れと、多くの擦り傷を癒すのには最高の温泉であった。
総括
心配していた台風もほとんど影響なく3日間ともいい天気が続き、沢では多くの岩魚を釣ることができた。なにより良かったのは、熊に出会うこともなく、誰も大きな怪我をしなかったということであろう。
またいつか、ゆっくりと時間をとって訪れたい沢であった。
http://www2.bmo.tepm.jp/~mtatsumiya/CCP014.html
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2.再び見張りの湯
又口温泉 見張りの湯 2011年11月08日
晩秋の某日、クマの影に怯えながら、八幡平の山奥に湧く有名な露天風呂「見張りの湯」へ行ってきました。
玉川温泉の南方数キロのところにある国道341号のスノーシェッド付近から東へ分かれる黒石林道へ。林道ですから全区間にわたって車1台しか走れないダートなのですが、適当に幅寄せすれば行き違い可能ですし、私の車のようなFFの一般乗用車でも問題なく走れました。キノコの時期ゆえか、意外とこの道の利用者が多く、途中何度か退避しました。
国道から丁度3.0kmでブナ沢林道との分岐点。ここは道なりに右へ。
この林道は一定間隔おきにキロポストがあり、またところどころ水たまりがあるものの、底を擦ったりするようなことはなく、比較的走りやすい路面でした。
4km地点で右に逸れる分岐あり。ここも道なりに(左側へ)。
5.0kmポストを過ぎてすぐのところで、左に冷水林道が分かれていきます。ここも道なりに(直進)。
8.8kmでこのような橋を渡り…
「発電所専用道路」の看板がある10.5km地点の二又分岐を右に折れると…
車5〜6台は余裕で停められそうな広場に到着。車を置いて、ここからは徒歩で先へと進みます。
駐車スペースから先も発電所の関係車両が通るので、それなりの幅と路面は確保されているのですが、いきなり急な下り勾配になるため、乗用車では帰りに登れなくなるかもしれません。
この一帯はクマさんの棲息地域である上、冬眠に備えて栄養を必死に蓄えている時期なので、単独行の私はクマさんとの遭遇に怯えながら、熊除け鈴をガンガン鳴らし、また足元には糞が無いか、そして樹上には熊棚が無いか、よく注視しながら歩きました(ちなみに今回歩いた全区間に亘り、糞や熊棚は見当たりませんでした)。
駐車スペースから徒歩9分でゲートを通過。ゲートにはカギが掛っているので、この先一般車両での通過は不可能。ゲート前には駐車スペースはおろか転回場すら無いので、やはり上述の駐車場に車を置いて歩くのが吉でしょう。
ひたすらジグザグの下り坂が続きます。帰路この坂を登らなきゃいけないのかと思うと、ちょっと憂鬱です。私は当初自転車でこの道を往復するつもりでしたが、自転車での登りは歩き以上にキツいでしょうから、徒歩を選択して結果的には正解でした。
途中で石仮戸取水口への道が分岐。もちろん分岐へ逸れず、道なりに直進します。 駐車スペースから20分で水場を通過。足元が悪いので、靴が濡れないように注意して先へ。歩き始めて27分でヒューム管の橋を渡ります。ここから約100mほどの短区間はコンクリ舗装がなされていました。
坂を下り切って玉川本流の河岸に至ると、ようやく道は平坦になり、玉川の右岸を遡るように東へと進みます。 路傍に錆びて朽ちかかった鉄の標識を発見。そこには「又口小屋」と書かれていました。現在この周辺には建造物らしきものは見当たりませんが、かつてここには山小屋が存在していたのでしょう。
歩き始めて37分で吊り橋。橋の袂にはトラックがとまっていました。ということは、この先に作業員がいるのか…。ここまで来たにもかかわらず、「関係者以外は立ち入り禁止だ」と追い返されたらどうしよう…。
かなり揺れる吊り橋ですが、足場板もワイヤーはもしっかりしているので、安心して渡れました。上流で発電用に取水されているため、川の水量はかなり少なめ。対岸に渡り、川に沿って先へ進みます。
歩き始めて38分で小和瀬発電所の管理用小屋に到着。いまから目指す露天風呂は、この見張り小屋に付帯している施設であるために「見張りの湯」と称されているんだそうです。本来は発電所関係者のためのお風呂なので、一般には開放されていないのですが、まぁその辺りは大目に見てもらって入浴させていただこうというのが、今回の目論見なわけです。
小屋では作業員のおじさんが布団を干している真っ最中。ダメ元で入浴を乞うと、どうぞどうぞとアッサリOKしてくれました。小屋から右手に折れて目的地へ。笹藪の向こうでは湯気が立ち上っており、この光景を見るだけで、つい期待に胸が膨らんでしまいます。
ついに到着しました。いいロケーションではありませんか。一刻も早く入浴したかったのですが、念のために湯舟の温度を計測してみると…
48.9℃という入浴には熱すぎる温度に思わずたじろいでしまいました。水で薄めたかったのですが、加水用ホースからは水が出ていません。露天風呂のすぐ傍には沢が流れているのですが、沢は熱湯が流れているため、そこから取水するわけにもいかず、わざわざ吊り橋付近の崖から水を取り、ホースで玉川を跨いで小屋やこの風呂まで引水しています。
しかし、その途中でどうやら漏水しているらしく、ここまで水が届いていなかったのです。配管のバルブが開いていたのは確認できたのですが、漏水箇所は把握できなかったため、浴槽への加水は断念。
仕方ないので、まず源泉を注いでいるホースを浴槽から外し、近くにあった羽目板で一生懸命湯もみして、できるだけ人力でお湯を冷まそうと頑張りました。しかし、ちっともお湯が冷める気配が無い…。
痩せ我慢して入浴を試みましたが、あまりの熱さで10秒が精いっぱい。タイマー撮影で自分撮りしてみましたが、平然な表情をしているようで、実は相当堪えています。湯上がりは全身が軽度の火傷を負ったかの如く、ヒリヒリした痛みに苛まれました。とくに四肢の末端は辛かった。体をクールダウンさせながら、10秒入浴を4セットほど繰り返しましたが、皮膚は既に悲鳴をあげていたため、これ以上の入浴は不可能と判断。諦めて素直に着衣することにしました。せっかくここまで来たのですから、もう少しゆっくり湯あみしたかったのですが、残念としか言いようがありません。
ちなみにお湯は無色透明で、タマゴ味・臭いと砂消しゴムのような味・臭いを足して2で割ったような硫黄的知覚が感じられ、湯中では白い湯の花が沢山舞っていました。おそらく単純硫黄泉に該当すると思われます。
露天風呂のすぐ傍を流れる、その名も「湯の沢」という沢です。河床には白い硫黄の湯の華が沢山付着し、川面から湯気が濛々と立ち上っています。触ると火傷するほど熱い沢でした。
http://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou/e/84ed75056e3daad49703aa1b98f4966f
訪問:2009年9月下旬
思ったよりも距離のある林道部分は普通車ではチョット…何回か降りて段差を確認しながら進む箇所もありました。
最後のゲート前の坂を下りてしまうと、FF普通車ではダートのテクニックを使わないと容易には登れないので注意。
ということで、上の駐車スペースに車を駐め、緩い坂を歩いて下っていきます。
帰りは延々登りなので覚悟が必要です。
チョット恐いけど意外にしっかりした吊り橋。
40分程で発電所の管理する見張り小屋が見えてきます。
この少し奥に見張りの湯はありました。湯はかなり熱かったので、湯の引かれているホースの湯口を少し高い位置に調整。
暫く待っていようと思ったものの、どこからともなくスズメバチが一匹…
執拗にイチャモン付けてくるので、あまりゆっくり出来ませんでした。
また、この辺りはマムシの生息地でもあるそうなので、その辺も注意が必要かも。
露天の向こう側に流れている沢へ降りると、そこいら中全面温泉でそうめん状の湯花がビッシリと。しかしここもかなり熱く、登山靴を履いていても、留まっていると足裏に熱が伝わってくるほどでした。
う〜ん、卵を持参すればよかったかも。
あ、露天の周りに卵の殻とか散らかってましたね。
ゴミはきちんと持ち帰りましょう!
http://aquayu.blogspot.jp/2010/04/blog-post.html
2009/09/07
秋田県の見張りの湯(野湯)を探索してみました。
玉川温泉近くの国道341号線から黒石林道へ入り進むこと約12キロ。車で30分弱で車止めにたどり着きます。途中枝道がありますが車が通ってる雰囲気を感じ取れれば間違えないはずです。 ただし林道の割りには、きのこ取りの方が入られてましたので変な視線を感じてしまいます。今の収穫は天然のまいたけのようでしたが。
ゲートは南京錠で施錠されてましたので、ゲートから先は徒歩で行くことになりました。 温泉目的は一応隠して、里山ハイキング者にでも見られるようリュックの装備。 中身は洗面器とタオルとサンダルですが、これで見張りの湯に行くとは気付かれないはずです。
下り勾配の山道を約30分位進むと、橋が見え目的の見張りの湯はまじかです。 橋を渡って少し行くと、通称見張り小屋と呼ばれている建物があり、周辺から臭う硫黄臭を頼りに探すと、見張り小屋の近くにやっと見張りの湯がありました。
ちょっとコケが気になりますが、浸かる分には申し分無しの雰囲気でしたので 手を浸けてみたら、う〜んこれは火傷しそうな位の激熱でした。 高温の源泉が放流されっ放しだったようで、加水用のホースからは水が出てません。これでは仕方がありませんね。
一応激熱に耐えながら足湯だけしておきました。水の出元は解りましたが、適温には日が暮れそうだったのでやっぱり諦めることに…硫黄臭を感じる良さそうな温泉だったけどね。
目線を変え隣の沢の探索、湯けむりの上がる激熱地獄の沢となっており、この光景は異様な感じもします。沢のあっちこっちの底から自噴しており、適温の湯船は残念ながら見つけられませんでした。
ちょっと中途半端な気持ちで見張りの湯を後に、途中ダム関係者とすれ違うも軽装の登山者に見えたようで平然と挨拶を交わしておきました。 帰りは森林浴でも満喫しようと考えてたら、それどころでは無く登り道で全身へとへとになって、やっとこさゲートまでたどり着いた状況でした。
2009年8月足湯と手湯のみ 当然無料だけどその分疲れる〜
いざ入湯も激熱で足湯もキツイ(泣)
横の沢はまるで地獄。自噴しており熱すぎて入れるところ無し。
帰りはくたくたです。
ダム関係で監視小屋に泊まる人は利用しているのかも。
バルブをひねれば水が出ましたが適温には日が暮れそうでした。
それにしても不思議なのは車が結構入ってましたね。ダム関係者じゃなく、ただのきのこ取りみたいだったけど、あの鍵はどこで…
(2009/09/17 10:55:57 PM)
思うに源泉地は少し離れているような、ホースで引っ張ってましたからね。
脱衣場も頑丈じゃないと一冬で壊れる環境、すでにバラバラでした。
野湯とかって見つける人はすごいね。 (2009/09/17 11:06:32 PM)
http://plaza.rakuten.co.jp/takepiro/diary/200909070000/
行ってきましたよ 秋田 見張りの湯 2008-07-16
まずは国道341号からの入り口です。
その入り口から約11km位進みます(非舗装路の11kmは結構ありますよ) 車が停められるちょっとしたスペースがあります。もう少し先のゲートまでは4駆車なら行かれると思いますが・・・今回プリウスで来てしまいました。しかも実はレンタカー
ここからはひたすら歩きです。目指す見張りの湯まではひたすら下り坂です.
高低さ250mあるらしい 帰りはきつそー
歩き始めて5分位でゲートに到着。この先へ行かれる方は自己責任ですよ。ミニバイクかオフロード車なら横からすり抜けられそうでしたよ。
さらに下り坂を20分位進むとやや平坦な道に変わります。さらに5分位でつり橋に到着です。今回 このつり橋の付近に工事関係の業者さんらしき車両が4台位停まっていました。
このつり橋は結構揺れます。つり橋を渡ったら川に沿って左のほうへ しばらく行きますと見張り小屋と言われる建物が見えてきます。この小屋を超えたら右へUターン
すると匂いでもうわかりますよ。到着 見張りの湯です
早速 入湯です。持ってきた缶ビールで乾杯です。この時期にしてはアブはいませんでした。脇の川は湯気がたっていました。川原の石の上を裸足で歩くと熱くて立っていられません。
しばらく楽しませていただいてから置いてあったデッキブラシで清掃開始です。湯船の栓を抜いて軽く湯の入れ替えです。今日はこのあとだれも来ないでしょうから お湯がたまるまでだれにも迷惑はかからないでしょう。
帰りは案の定 地獄の上り坂でした。行かれる方は覚悟してね。
岩手の湯田にある見立ての湯のグレードアップ版て感じかな。
国道341号からの入り口は玉川温泉と新鳩の湯温泉の中間くらいにあります。
その新鳩の湯温泉はどうやら廃業したみたいでした。残念ですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/namahisa/43646655.html
2008/6/29(日)
玉川温泉の近くにある「大深温泉 見張りの湯」に行ってきました。
上級の温泉です。車に酔う人、体力に自信の無い方、汗をかくのが嫌いな人、急な坂道の上り下りをしたくない人は止めましょう。
私もよほどの美人と一緒でなければ再び行くことは無いと思います。
ちなみに、車で林道を約11km(約30分)走った後に、徒歩で約30分下ります。さらに、帰りは上りが約40分です。
やっとたどり着きました。汗だくでヘトヘトに疲れているので、飛び込みたかったのですが、熱くて断念です。
お湯(右側)と水(左側)が別のホースで供給されています。
湯加減はこれを操作するだけです。
裏の川の様子です。
川一帯が温泉源のようで、この川も熱すぎて入れません。
来る時は下りだったから、帰りは・・・。
笛を吹くと車が迎えに来て くれない。
http://blogs.yahoo.co.jp/cpbsh143/11545920.html
(2006/11/09)
国道341号線を使って玉川温泉より更に3km程南下。進行方向左手(東側)に黒石林道の入口が現れる。 ワリと綺麗に整備された林道で普通車でも充分走行可能。この林道をまっすぐ10km程進むとやがて道が二股に分かれて真ん中に以下の様な看板が。ここで右側の道に入るのだが、ここから先は路面が非常に荒れている。
車高の高い4駆ならそのまま進んでも問題無いが、その他の車両はここで車を停め後は徒歩で行くのが懸命。ここからはひたすら下り坂、徒歩にして30分くらいか。やがて川原に突き当たり、左手に見える吊り橋を渡る。
この橋を渡りきったら、川に並行して左に進む。すると建物が現れる。これが「大深見張り所」なる建物。これから「見張りの湯」という名前がついたらしい。建物から右折して川の反対方向に進むとお目当ての「見張りの湯」が現れる。湯船の向こう側には沢が流れている。
早速入湯。実測40℃と丁度いい湯加減。辺りに視界を遮るものが無いので開放感抜群。硫黄臭がして白い湯の花が浮遊しているので、恐らく硫黄泉系のお湯であろう。
お湯を注いでいるホースは沢の上流の方からつたっている。
http://www.biwako.jp/~kimken/onsen-akita-mihari.html
2005-10-31
秋田県某所。通称「見張りの湯」。
付近に見張り小屋があるために、そう呼ばれているらしい。
宿の露天と見間違える立派な造りの露天風呂。
泉源は露天脇を流れている川。周囲に充満する硫化水素臭・・・。
川全体が触れないほどの高温となっていて、あちこちから湯が湧出しています。
白く大きな湯の華が川石にベッタリ。
露天には、源泉用ホースのほかに、加水用に川水を引いたホースがありました。
これで湯温を調整します。
ココに来るには、♪行きは良い良い、帰りは怖い、、、の「急坂」があります。
風呂に入っても、車へ戻るまでには全身汗だくに・・・(><)
by yutabi2 | 2005-10-31 17:33 | 温泉〜秋田〜 | Trackback | Comments(2)
見立温泉(偽見立の湯) >> .
Commented by くろちゃん at 2005-10-31 22:11 x
お風呂が熱くて汗かいて、帰りの登り道で汗かいて大変でした、此処。
川水もうまく引けなくて、散々攪拌して入りました。
スズメバチが飛び交ってたなぁ。普通に熊とかいそうだし。
ついでにマムシの温床になっているらしいですね、この辺り。
Commented by yutabi2 at 2005-10-31 22:23
くろちゃんさん、浸かりに行ってたのですね〜。
私が行った時は、加水されすぎてる状態でぬるかった・・・。
スズメバチ・・ということは夏ですか?
私は今の時期でも大汗かいてしまいました。
熊も嫌だけどマムシも・・・(><)
http://yutabi.exblog.jp/2984825/
見○りの湯 2005/10/11(火) 午後 8:55秋田の温泉旅行
この日の天気は雨、今週も秘湯を求めて林道を走ります。
ここは秋田県の某山中です。国道から林道に入り11kmほどで分岐点を右手に入ると(発電関係の専用林道・諸車通行止め)ゲートがあります。ここに車を止めて急傾斜の下り坂を40分ほど歩いて行きます。
すると、つり橋が現れます。ちなみに橋の下を流れる川は玉川本流です。昨晩から降り続いていることもあってか川は増水してゴウゴウと流れています。
このつり橋を渡って行くのですが、歩く板の幅が狭く、また雨で板が滑りやすそうです。足を踏み外さないように気をつけて歩きます。
下を見ると(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
おまけにつり橋は簡易的な作りなので歩くと揺れるので怖いです(+_+)
つり橋を渡り終えて間もなくすると小屋が見えてきます。これが通称見張り小屋です。見張り小屋にあるから見張りの湯と呼ばれているそうだとか・・・。
この小屋の裏側の川の方に温泉があります。
どこにお風呂があるのかわからなくきょろきょろしていると硫黄の香りが・・・
香りに引き寄せられ歩いて行くとお風呂がありました^^
硫黄の香りプンプンの無色透明の湯です! ε=ε=ε=ヾ(э^・ェ・^)э
後ろの沢が源泉地帯です。
源泉を引いているホースと、川の水を引いているホースで二本のホースがあります。
入浴しょうと湯加減を試すとすごい熱湯です(+_+)
入浴可能な温度になるまで加水します。落葉が多いです^^
デカイ蛙が二匹湯船の底で茹で上がって沈んでおりました。
湯船の側に朽ち果てた脱衣所がありますがこの日は雨、屋根がないので傘が役に立ちました^^
↓湯船のうらにある源泉地帯の沢。この川流れているのはすべて温泉です。さわれないほどの熱湯です。入浴可能エリアを探しましたが熱湯のため無理でした。ゆで玉子はすぐ作れそうですが・・・
温泉を満喫した後テクテクと林道を車のある所まで歩いて帰ります。
行きは下り、帰りは上りになるのでかなりきついです。
・・・はい^^
見張りの湯は、玉川発電事務所の「大深見張所」という発電所の見回りのときに使う見張り小屋で、県の施設になっておりその関係者が整備、管理?また愛好家によって清掃などされているようです。
コメント(12)
この野湯にはヒルはいないですよね!
だったらOK!
アブもいないだろうし、硫黄の風呂は是非入りたいなあ。川が入湯不能の温泉なんて凄いですね!
2005/10/12(水) 午前 7:35
いや〜良いなぁ^^;♪カエルさんは可哀相だけど…。まったく野湯は知らないので勉強になりますョ〜♪
2005/10/12(水) 午前 9:54
カエルの茹で上がりって野湯とか露天風呂でよくある光景ですよね☆
2005/10/12(水) 午前 10:45
湯人さん、湯船の湯は熱湯なのでヒルはまちがいなくいないものと思われ^^
安心して湯に浸かる事ができましたよ♪
カエルが茹であがっていたけど^^;
2005/10/12(水) 午後 9:42
http://blogs.yahoo.co.jp/hitou10rider/13127150.html
2003年06月15日 ながやま
林道の途中から、徒歩約30分 吊り橋の先から200m位
熱くて入れなかった。
オフバイクなら、吊り橋までは行ける あまり綺麗ではなかった
http://www.hatinosu.net/onsen/archives/285
2002年 8月下旬
地元の方々および野湯フリークの方々にはそれなりに有名なここ「見張りの湯」は、国道から林道を約11km、そこから発電関係の専用林道(諸車通行止め、傾斜きつし)をトコトコと40分くらい玉川本流まで下っていった先にあります。現地には玉川発電事務所の「大深見張所」という県の施設があって、見張りの湯はその付属施設として整備されているもののようです。もちろん公式に一般開放されているわけではありません(たぶん)ので念のため。
国道から、この夏東北地方で降り続いた豪雨のために少々えぐれて荒れた感じの林道を進みます。4駆でなくとも行けましたが、慣れていないと車の腹を擦るような場所がたくさんあります。車を大切にしたい人はやめておきましょう(うちの車はもう10万km以上乗ってますからねぇ‥)。
「これより先専用林道につき一般車進入禁止」
のあたり(広場あり)に車を止めて歩き始めます。歩き始めてすぐに、左上の写真のように絶妙な感じで倒れた大木が現れます。
急な坂を下ること7-8分で、ロープで厳重に?くくられたゲートが出てきます。そこをさらに進みます。あたりは広葉樹の美林で、大きなブナもあちこちに現れ、なかなかきれいなものです。
道は基本的に下るいっぽう。平らな部分はほとんどありません。ということは、帰りはお湯で火照った身体のままこの坂を登らなきゃいけないのね。道は林道ですからのんびり歩けるのですけれど、少々憂鬱な話です。
小さな沢を2度ほど横切り、大きな沢をコンクリートの橋で渡り、さらに下っていくといよいよ玉川の本流に降り立ちます。そこからしばし段丘の上を歩いていくと、いよいよ吊り橋に到着です。
このあたりの風景は、なんだかニュージーランドのトランピング中のひとこまといってもおかしくないくらいに日本離れしています。橋の下を流れる玉川本流もかなりいい感じ。もっとも、ここから下流で合流する玉川温泉からの沢の酸性度は極めて高く、下流には「中和所」という設備まであるそうです。ここはどうなんだろ。まぁ、本流の水は飲まないに越したことはありませんね(林道の途中で渡る沢の水は問題なく飲めました)。
よく整備された吊り橋を渡ると、ほんの少しの歩きで見張所の建物に到着。建物の裏手から続く道を進んでみると‥。
ありましたありました。広めの湯船にお湯がこんこんと流し込まれています。適量の水も注がれていることもあってほぼ適温(ただしちょっとぬるめ)。よっしゃぁ入浴!と思って入ったら、湯船内は緑色のコケがびっしり。滑りやすいことおびただしいぞ状態になってました。
ただし、「人間が入ると湯が緑色に染まる」などということは一切なく、案外に快適。まぁ、時間があればテッテー的に掃除(ちゃんとタワシやデッキブラシも置いてありました)できるでしょうね。結局やりませんでしたが。
さて、この湯船のすぐ下には、本流とは別の小沢が流れています。とはいってもこの小沢、流れているのは全て熱湯に近いアツアツの湯。水がないですから入浴は不可能ですね。
まぁすごい場所にある温泉、場所が場所(&設置者が設置者)ですから、今後ともこの姿のまま維持されていくんじゃないかと思います。大人数で来たら、今度はコケ掃除でもしたいもんだと思いつつ、「見張りの湯」をあとにしました。はい、再び標高差250mを登ってです‥。
熱湯の流れる支流の沢。
http://achikochi.takema.net/choito-tspa-mihari.htm
見張りの湯・黒石林道 2001年8月
見張りの湯は黒石林道の奥にあるのだ。しかし地図ではわからないので地元のおじさんに聞いたのだが分岐がいくつもあってわかりにくい。
一回間違って新玉川温泉の舗装路に出てしまってあれー?
気を取り直して戻って15キロくらい進んでいくと、多分ここの支線を入るのだろうと思わしきところにおじさんが弁当を食べていたので念のためもう一度聞く。するとやはりここを下って行くというので降りていったが、けっこう急な下りが延々と続いて田沢スーパー林道以来1年ぶりに林道を走るおいらはけっこうびびっていた。
やっとのことで下り終わると写真のような素敵な釣り橋があって、おぉ!
恐る恐る渡って森の中を進んでいくとあったあった。
しかし・・・熱湯状態で入ることが出来なかった。おいらは熱めの湯が好きなのだが限界を超えていた。目の前に川があり、バケツもあるので組んで冷まそうとしたら川の水?はもっと熱かった。
残念だが入浴はあきらめて写真を撮ってから近くの河原で弁当を食べた。食い終わってからは温泉に入れなかった気晴らしに河原で素っ裸になって水浴びしてたらアブの攻撃にあってしまった(T_T) 苦労して見つけたのに入れなくて残念だったが北東北の林道、自然を満喫できて来てよかったと思った。
その後は天気もよかったので田沢湖で湖水浴をするつもりだったが中止して乳頭温泉鶴の湯に向った。
→右写真 2001年8月 黒石林道の支線で急な下りの林道をどんどん下って行くとこのように見張りの湯に行く釣り橋がある。橋の上はおいら。
←左写真 2001年8月 これが見張りの湯。写ってるのはおいら。
→右写真 2001年8月 見張りの湯の前の熱湯川。見張りの湯が超熱いので川の水を汲んで冷まそうとしたら川は熱湯が流れてて温泉のお湯より熱かった。
←左写真 2001年8月 見張りの湯にて。決して単なる池ではなく温泉。熱湯状態のため入浴を断念。せっかく見つけたのに残念。写真左おいら。
→右写真 2001年8月 見張りの湯が熱湯状態で入れなかったので近くの河原にて弁当を食べる。ここの川原は熱湯ではない。写真左おいら。弁当を食べ終わってからここの河原で水浴びをしたがアブに攻撃される。
http://neosoya.sakura.ne.jp/tohhoku_akita_onsen_miharinoyu.html
1995.9/22
岩魚釣り師の間では昔から、又口温泉と呼ばれて親しまれていた有名な野湯。発電所の見張所にあることから、最近では見張りの湯という呼称の方をよく見かける。
温泉の周辺は猛烈なマムシ地帯で、特に秋口には地熱が暖かい場所を求めて集まって来るためか、マムシがウジャウジャいたという話を釣り仲間からよく聞く。こんな山奥でマムシに噛まれたらまずアウトなので、くれぐれも用心が必要。
林道を使えば温泉から1kmくらいの所まで車で入れるのだが、この時はトレッキングを楽しむために、下流から大深沢沿いの森林軌道跡を歩いた。おかげで川原に温泉が湧いている場所を発見して、見張りの湯以上に堪能した。
大深沢沿いの森林軌道跡をトレッキング・現地に着いたのが遅かったので出発時すでに夕方 途中で真っ暗になってしまいツェルトを設営・地面が地熱でホカホカしていた
川原に湧いていた適温の湯溜りに入浴 ちょっと浅目だけど自然のままにしては上出来
翌朝・上の写真の温泉が湧いていた辺りの川原
発電所の見張り小屋・中には入れない
こっちが正真正銘の又口温泉(見張りの湯) 脱衣所まである
迷走台風の再接近で予定を変更・現地で会ったマタギの?おじさんの厚意で車まで送ってもらうことになった
林道最強のマシン・四駆の軽トラ 爆走する軽トラの荷台に揺られて帰還
http://yamapon65.fc2web.com/akita_4_hatimantai.html
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