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『見張りの湯』 から玉川源流へ _ 温泉三昧・釣り三昧・キノコ三昧
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/314.html
投稿者 中川隆 日時 2012 年 8 月 24 日 21:31:43: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: 恐怖の玉川温泉 _ 本当に怖いのは強酸性のお湯ではなく玉川温泉信仰 投稿者 中川隆 日時 2012 年 8 月 18 日 22:29:09)

又口温泉 見張りの湯 (玉川発電事務所 大深見張所 付属施設の無人露天風呂)


秋田県仙北市田沢湖玉川国有林内 

入浴可能時間:不問

無料

熊に注意(夏はマムシにも注意)


アクセス


国道341号線を使って玉川温泉より更に3km程南、玉川温泉と新鳩の湯温泉(廃業)の中間くらい、進行方向左手(東側)に黒石林道の入口が現れる。 林道を自動車で約11km、そこから発電関係の専用林道(諸車通行止め、傾斜きつし)を徒歩で40分くらい玉川本流まで下っていった先にあります。

黒石林道は国土地理院の地形図にもヤマケイの山と高原地図にも記載がありません。 途中、ブナ沢林道が左へ、冷水林道が左へ、何かの管理用の道が右へ(下へ)、枝分かれしますが、道なり真っ直ぐに進みます。左側に小さな距離標があるのが正解です。

看板のある大きなY字路を右へ、下へ。 Y字路を右に下っていくと、程無くしてワイヤーで作られた車止めに到着します。 せっかく登ったのに、九十九折で急激に下っていきます。 九十九折の途中にも利水施設の管理用の道が枝分かれするのですが、基本的には道なりで、最後には取水されて水量の乏しい大深沢本流にかかる吊橋に出たら正解です。

 この橋を渡って川沿いに上っていくと小屋(山小屋ではない)に到着します。

 小屋の裏手には温泉が流れる湯ノ沢と、その脇に立派な湯船があります。

地図
http://www.hatinosu.net/onsen/archives/285
http://map.yahoo.co.jp/maps?type=scroll&lat=39.926632023076&lon=140.78558979084&mode=map&pointer=on%2F&z=12
http://www.mapion.co.jp/m/39.9260808333333_140.714555277778_8/

地図 黒石林道の入口
http://map.yahoo.co.jp/maps?type=scroll&lat=39.941635849552&lon=140.70401453321&mode=map&pointer=on%2F&z=16


ここは取水堰堤のための管理小屋が建っていて、その裏には作業員たちが使う目的で立派な露天風呂が作ってある。又口温泉、通称「見張りの湯」と言って、秘湯フリークたちには有名なところ。

露天風呂には、源泉用ホースのほかに、加水用に川水を引いたホースがあり、これで湯温を調整する。

加水用ホースが長い間破損したままで、熱くて湯船に入れなかったのですが、下の郡司勇さんの 2012/04/14 レポでは直っているようです。 何時行くかで、入れたり入れなかったりするのかもしれません。現状は不明。

郡司勇 2012/04/14

 林道10キロ強で分岐、右に1キロほどでゲートここから下り30分で吊り橋。その先の小屋裏に露天風呂帰り徒歩40分ほとんど登り。単純硫黄泉と思われる

玉川温泉の下流の沢に湧く温泉で林道を奥深く入ったところから歩き30分ほどの温泉である。ガソリンの残量が少なく心配しながら林道を走る、しかし10キロ強ということなので大丈夫であろう。いくつかの分岐があり、そのたびに道のしっかりしているほうを選ぶがこれで行き着くのか非常に不安である。

そんななか10キロすこし行くとT字路になり右側に立ち入り禁止の看板があった。ここを過ぎると急な下りになり1キロ前後で太いワイヤーの張ってあるゲートに着いた。ここの場面は事前調査の写真で分かっていたので間違いないことが確認できた。

さて徒歩になり林道を下ってゆくが、道は急で4輪駆動でないと戻れないであろう。そのためゲートを付けたと思われる。単調な下りを30分弱続けると平地になりしばらく行くと吊り橋で林道が終わっていた。吊り橋を渡り疎林のなかを歩くと2階建ての小屋に行き着いた。しかし温泉はない。

しばらく探すと小屋の裏手に露天風呂が見つかった。その裏の沢が源泉で高温の湯が自噴して大量に流れている湯の川であった。しかし高温で入浴不能である。川の底はビロードのような硫黄華が繁茂していて白い川になっている。

露天風呂のほうは少量加水されており適温になっている。無人の露天風呂ながらうまく調整されている。さて湯は単純硫黄泉であろう、白い湯の華が舞い、透明、たまご味、無臭であった。石で造った立派な浴槽で旅館の露天風呂のようである。硫黄分は少ないのであろう、ほぼ無臭であった。帰りはずっと登りで40分ほどでゲートに着いた。
http://www.gunjion1000.com/?p=2839

2010.8.15
次は見張りの湯 再度チャレンジの湯だった

ここは2010.8.15 日没間近と降雨のため断念した湯でした

←3km地点
ブナ沢林道分岐点

→4.1km分岐点

5.1km地点

冷水林道分岐点

8.1kmの沢

前回はここが濁流となっていた。

幅1m 深さが検討付かずここで断念した地点

約10km Y字路

ここにはこの様な看板があります 

『発電所専用通路につき関係者以外の立ち入りを禁止いたします』と

この先も車で行けますが、荒れた砂利道に急勾配 2駆の車はここに駐めて歩きましょう  (残り約500m)

注意  4駆でも降雨時や雨上がり後など滑りやすいと思われる日は、下りるの止めましょう
晴れが続いていたので2駆で下りたら上がれなくなってしまい、たまたま通りがかった4駆の人に助けてもらいました。

11.1km地点
車4台が限界駐車スペース

11:50出発
この道が予想外の急勾配の連続
発電用の取水施設があるため立ち入り禁止の看板 (石仮戸取水口)

現在12:00 10分経過
コンクリの石道路

現在12:08  18分経過
ここを過ぎれば道は平坦となります
川沿いの道
吊り橋まではもう少し
やっと着いた大深吊り橋?
大深とは今朝入った温泉の名 もしかしたら 結構近いのかな

林道11kmも走ったんだからな  現在12:15 25分経過
この吊り橋は結構怖い。
でも青森市にある田代元湯の吊り橋の方がもっと怖かった

この橋からは人道が作った道

現在12:18 28分経過  到着
見張り小屋とは名ばかり立派な建物だった
湯は建物に沿って回り込む
小屋からはすぐ近くにあります

やっと着いた
大深温泉見張りの湯
見張りの湯を川の対岸から撮影
この川が又凄い すべてが湯

←川上を望む
それにしても熱い
湯温は72.4℃もあった
奥が暗くてよく解らない 神秘的

川下を望む こちらか川上とは対照的に明るい
時間が許せば川下に下がり 適温の湯溜まりを見つけ入浴したかった。
見張りの湯より魅力的だろう

見張りの湯に注ぎ込む引き湯口
湯温63.6℃もあったがほとんどが湯船には入ってなかった

湯船の湯温46.5℃
これは結構熱いぞ
気合いを入れて入らないと入れないぞ

セルフターマーが下りる瞬間に入った
でも結構入ってられた。
田代元湯はこれより熱かった
50℃位あったんだな

でもこの湯 湯が注ぎ込んでもいないのに何故熱い?

また 湯が流れ出してもいない 湯底は緑苔が生えていた
足元湧出温泉でもなさそうだ
ヒントは湯船の周りの石すべてが熱かった。

地熱帯の上に湯船があって自然と熱されていたんだな(自称仮説)
でも引き水が欲しい 微温湯でゆっくり浸かりたかった
気になる物があった。
見張りの湯へ引き込むゴム管の行方

追ってみることにした
30m上流にこんな湯船が?
それとも湯を流すための湯貯め施設か?

直径80cm位
水面は湯ノ華で覆われていた
湯温は59.3℃
この温度で引き込み湯ではない
不思議だ いつ交差したんだ

でもこの奥(上流)は、草ぼうぼうで怖いのでこれ以上探検するのは止めた。
見張りの湯は、まだまだ未開の湯 

次回来る機会があれば

★上流を調べてみたい
★下流に下っていい湯船(野湯)があるか歩いてみたい

この後地獄が待っていた

坂の途中でタイヤが空転、登れないのだ
何度トライしても登れない
やっちまった どうしようと途方に暮れていたら地元の4駆車が後を来た

『登れないんです 助けてください』

私を助手席に乗せて ローギアでトライ
何度か失敗したが 見事クリア
こんな山奥で立ち往生したら・・・考えただけでもゾっとした
国道まで約11km 歩いたら3時間 携帯は繋がらない
レッカー呼んでも2〜3時間待ち

食料はほとんど積んでない
せめてもの救いは 携帯ガソリン20L積んでいること
野湯廻るなら 携帯ガソリン、ロープ、スコップは必需品 

立ち往生と言えば 2011.12.24福島県不動湯温泉にてスタッドレスタイヤで登れずチェーン装着したアクシデントがあった
http://blog.livedoor.jp/toyotaboxy/archives/1165760.html


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  ら      l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
  な     r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
  い   /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
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1. 見張りの湯から玉川源流へ _ 温泉三昧・釣り三昧・キノコ三昧

1) 秋田県 玉川源流 大深沢 2005/08/19〜21


悲劇の湖

 水深423mで日本一深い湖、田沢湖。大深沢はその田沢湖に流れ込む玉川の源流部にある。本来、玉川は田沢湖に流れ込む川ではなかったのだが、昭和15年に発電及び農業用に水を使用するために行われた工事によって流れを変えられた。しかし、これが田沢湖に棲む生物たちにとって致命的な打撃を与えてしまったのである。玉川は上流に玉川温泉が沸き出し、水質は強酸性で死の川だったのである。

 その水が田沢湖に入ったために、クニマスを始めとした多くの生物が消えてしまった。特にクニマスは田沢湖固有の魚であり他の場所には生息しない貴重な魚であったのだが、当時は戦争へとまっしぐらに突っ走っている時代であり、誰も反対などできるような時代では無かった。

 つい最近、クニマスには懸賞金が掛けられ、なんとか探し出して田沢湖に復活を、という運動があったのだが結局見つからずじまいだったようである。昭和10年に山梨県の本栖湖、西湖にクニマスが放流されたという記録が残っていることから、それらの湖でひょっとしたら繁殖しているかもしれない。

(中川註 : 2010年に京都大学研究チームの調査により、山梨県の西湖でクニマスの現存個体群の生息が確認された。)

生きていたクニマス 絶滅と発見のドラマhttp://akiwana.web.fc2.com/2011/kunimasu/kunimasu.html


 前置きが長くなってしまったが、その悪水で名高い玉川源流部に今回の目的地、大深沢がある。玉川下流部には岩魚は生息していないが、源流部には居るのである。しかもテン場には温泉付きとくれば、行かずにはいられないだろう。私たちは19日の深夜に例によって東北自動車道をひた走ったのである。

 ここでメンバーを紹介しておこう。今回は渓道楽の川上顧問と、その友人の中尾さん、渓道楽会員の荻野さん、そして私の4名である。中尾さんは渓道楽の釣行記初登場だが、以前は釣り雑誌等に文章を書いていた方なので、ご存知の人も多いだろう。今は「岩と魚の眼の会」という会の代表をしている。川上さんと同じく日本中の渓を釣り歩いているベテラン源流マンである。

ちょっとコンビニまで・・・?

 さあ目的地はもうすぐである。林道は結構荒れていたが、無事に車止めのゲートに到着し、長旅の任を解かれたデリカは明後日まで休憩。さて、当然ここからは歩きとなるが、今回のテン場はなんとここから30分。前回の八久和の10時間に比べれば、軽い散歩程度。いや、ちょっとそこのコンビニまで行ってくるねとでもいうような、鼻歌まじりのルンルンコースだ。

目線は自然とキノコを探す 真夏の日差しはブナの森に遮られ ひんやりと涼しい

 ザックを担ぎ、ウエストベルトをギュッと締めて歩き出す。寝不足でだるいがたったの30分。こんなに気が楽なことは無い。そんな楽勝気分は渓の達人とて同じこと。5分も歩かないうちに顧問と中尾さんは早速キノコ採りを始めた。この林道脇にはチタケがわんさか出ているらしい。チタケとは傷をつけると白い液が出てくるキノコで、栃木県ではとても人気なキノコである。ところが秋田の人は全く採らないらしい。そのおかげで目に付くところにも沢山生えている。玉川に掛かる吊橋を渡るまでにコンビニ袋一杯に採れ中尾さんらはウハウハだった。

 ユラユラと揺れる吊橋を渡れば目と鼻の先がテン場だ。ここは取水堰堤のための管理小屋が建っていて、その裏には作業員たちが使う目的で立派な湯船が作ってある。又口温泉、通称「見張りの湯」と言って、秘湯フリークたちには有名なところらしい。

 テン場を設営する前に「見張りの湯」を見に行くと、キノコ採りのおじいさんが一人で入浴中だった。目当てのキノコはトンビマイタケのようで、籠一杯に入っていた。

見事なアカヤマドリタケ
大ぶりなキノコで美味しい 真っ白なツチカブリ
林道沿いのいたるところに出ていた

チタケを採る中尾さん チタケ
栃木ではマツタケよりも人気があるとか

玉川本流に掛かる吊橋にて
伝左衛門沢へ

 さて温泉の前に当然釣りである。テン場からしばらく歩くと玉川は伝左衛門沢と大深沢に分かれる。大深沢は明日やることになっているので、今日は伝左衛門沢を軽くやってみることにした。

 伝左衛門沢には湯田又沢という沢が流れ込んでいるのだが、これが悪水らしい。釣り場はその上からとなっていたのだが、実際には大深沢の出合下流にも魚はいた。伝左衛門沢取水堰堤までの道を歩いていると、眼下の流れに魚が群れている。しかし泳ぎ方からしてハヤのようだ。しかし1尾ユラユラ底に張り付いているのもいる。間違いなく岩魚だ。そいつを釣り上げようと竿を出したのだが、気づかれたのか見えなくなってしまった。そんなことをしてるうちに顧問と中尾さんは先に行って見えなくなってしまったのである。

 私と荻野さんはその道を辿り、吊橋を渡って伝左衛門沢に入った。しかし、水が無いではないか。上で全部取水されているようだ。

「あれぇ、水無いじゃん。荻野さぁん、こっちでいいのかな?」

「足跡ある?」

「無いみたいけど・・・。伝左衛門に入るって言ってたよね?」


とたんに不安になる2人。しばらく行くと何やらゴーゴーと水の流れる音が聞こえてきた。


「この先に取水堰堤があるみたいね。」

「じゃ、とりあえずそこまで行ってみよう」


と先を急ぐ。 しばらく行くと全部水を取っている取水堰堤に着いた。早速竿を出し仕掛けを繋ぎ、堰堤の溜まりに竿を出す。すると足元からユラユラと岩魚が走った。

「荻野さん、居たよ居た! 岩魚だ。」

しかし、どう見ても水が悪そうだ。転がる岩は茶色くなって、そうとう温泉が流れ込んでいるのが分かる。 2人はちょっとやってアタリが無いと分かると面倒になって、引き返そうということになった。とにかく長時間の運転で疲れているのである。



出始めのトンビマイタケ

 結構良型の岩魚の屍が水溜りに浮いているのを横目に見ながら、もと来た道を引き返す。大深沢出合を過ぎキョロキョロとキノコを探しながら歩いていると、ブナの倒木の根に何やら白っぽいキノコが出ているのを荻野さんが発見。


私   「これ何だろ」

荻野さん「ん、これがトンビマイタケって奴じゃないの?」

匂いを嗅ぐと確かにマイタケっぽい匂いだ。

私   「ホント? 凄いじゃん俺たち。トンビマイタケ見つけちゃったよ。」

荻野さん「川上さんたちに”でかしたぞ”って言われちゃうよ。(笑)」


とかなんとか会話しながら、そそくさとコンビニ袋に詰める。

 トンビマイタケを手にした2人は岩魚も釣ろうと河原に下りた。出合を過ぎると小さいながらも流れも復活するので、釣り下ることにして竿を出す。しかしやはり水が少なすぎる。ハヤが泳いでいるのは見えるが、そのハヤすら釣れない。水の流れがほとんどないのである。

 それでもなんとか小さな落ち込みに竿を出し岩の下に流し込むと、ようやく岩魚が掛かった。18cmくらいの小物だが、オレンジ色の斑点の衣を身にまとった、秋田美人のべっぴん岩魚であった。

「荻野さぁぁん、釣れたよぉ。」

と知らせるも、

「釣れないから飽きちゃったよ」

との返事。

「じゃあ温泉ですか?」

と二人の意見は一致し、テン場へと急いだ。


玉川本流に竿を出す私
上流で取水されていて、ほとんど水が無い


玉川本流で釣れた岩魚

 まだ川上さんたちは帰って来そうにないので、番頭よろしく温泉の掃除を始める。湯船のお湯を全部抜き、底にたまった泥とヌルを備え付けのデッキブラシでゴシゴシ擦った。擦ったら凄いことになった。ヌルがかなり溜まっている。

「さっきのカップル、こんな湯に入ったのかねぇ」

「男はともかく女も入ったのかなぁ」

先ほど釣りに出かける前に一組のカップルが入浴しにきたのである。

 そんな会話をしながら二人で掃除を続け、「こんなもんかな?」と栓をして再び湯が溜まるのを待った。

 そうこうしていると2人が帰ってきた。

「釣れましたか?」と尋ねると、「釣れたよ、小さいけど」とのこと。

残念ながらキープするほどのサイズでは無かったようで、初日は岩魚無しである。

「そうそう、道沿いでトンビマイタケ見つけたんですよ! 凄いでしょ、俺たち!」

と自慢げに鼻の穴をおっぴろげながら川上さんに報告した。すると、

「なんだ、お前らが採ってったのか! それは行きに俺たちが見つけた奴だぞ(笑) 

中尾と後で採って帰ろうと話してたら無くなっていたから”しまったキノコ採りのオヤジに採られちまった”って話してたんだよ。」

「エ〜、そうなんですか・・・」

おっぴろげた鼻の穴がシューっとしぼんだ。
名人は目ざとい。私たちが太刀打ちできる訳がないのである。

 さあこれからは焚き火を焚いて楽しい宴会タイム。そして温泉だ。テン場に温泉があるなんて天国だ。いつもなら源流に泊まれば汗臭いままなのだが、今日はさっぱり汗を流せるのだ。

 真っ暗な中、湯船に浸かるのは、えも言われぬ風情がある。お湯加減もちょうど良く、疲れがすぅっと引いていくようだ。湯船の横には湯の川が流れ、月明かりにボ〜っと湯気が立ちのぼるのが見え幻想的でさえある。これで一緒に入っているのがオジサン達でなければなぁ・・・。

大深沢へ

朝湯に浸かる中尾さん

 明けて20日。5時過ぎに中尾さんに起こされた。そして当然、朝も温泉だ。

 湯船まで行って溜まった湯を見て驚いた。昨日掃除する前は透明な湯だったのに、白く濁った湯になっているではないか。なぜ最初は透明だったのだろうか。

 ま、細かいことはどうでもいい。ゆったりと浸かって、まったりする。こうやっていると釣りに出かけるのが面倒になってくる。というか行きたくないなぁと思える理由があるのだ。それは昨日の宴会中に川上さんが

「明日は関東沢出合まで案内するからな。そこに行くまでには泳ぎが1箇所、あとゴルジュがある。ゴルジュは結構キツイぞ。総合力が試されるからな。ゴルジュの先には15mの滝があって、俺はそこを直登する。大丈夫だ、ちゃんと巻き道もある。」

と散々脅かされていたからである。

 川上さんが「キツイ」というからには相当の難所と思われた。普段は「大丈夫だ、楽だよ楽!」と結構大変なときでも楽観的なことしか言わない川上さんである。その川上さんがキツイというのだから、こりゃ余程の大変さなんだろうと察しがついたのである。

 そんなイマイチ気乗りしない私。そんな気分だから歩きにも影響する。グズグズしてたら皆に置いていかれた。

「あ〜、もう、皆歩くの速すぎだよぉ」と独り言を言いながらも大深沢の堰堤上にやってきた。堰堤上は広河原となっていて、遥か先を中尾さんたちが歩いている。その広河原が終わり渓が狭くなる頃に、釣り支度を始めた皆に追いついた。

 まだ落差はないがブナの森に囲まれた綺麗な渓だ。仕掛けを繋ぎ皆の後について釣り始める。中尾さん、荻野さんはテンカラ、私はエサ釣り、そして川上さんは・・・、今回もまた釣りはしないようである。

 最初の滝を越えたあと私の竿に岩魚が来た。7寸くらいの型であったが美しい岩魚だった。どうやら底に張り付いている感じだ。

 その後もポツポツと釣れるが、あまり魚影は濃くないようである。また型もそれほどではない。テンカラの2人は苦戦しているようで、魚は毛鉤に向かってくるのだが、引き返してしまうとぼやいていた。

「あいつらだと怪しいから、高野、お前キープしとけよ。」

と川上さんに言われる。それほど毛鉤には渋かった。

 いくつかの通ラズを越えて釣りあがると、上に行くほど魚影は濃くなり、テンカラの二人にもポンポン釣れるようになってきた。私はいつの間にかエサ箱の蓋が開いてしまったようで、エサのミミズが半分くらいに減っていてガックリ。


朝日差す渓に毛鉤が舞う
美しい大深沢の流れ

大深沢の岩魚
腹の橙色が美しい


大深沢中流には柱状節理が発達している 中尾さんの毛鉤にも良型が来た
この辺りから魚影はどんどん濃くなってきた

私の流すエサになんのためらいも無く出る岩魚
ゴルジュへ突入

 ヤセノ沢が左岸から出合ってくる手前で、渓は再び広河原となった。この先が例のゴルジュらしい。その前に腹ごしらえをしておこうと昼飯にする。メニューはラーメンとチタケのまぜ御飯、そして岩魚の刺身だ。

岩魚の刺身
プリプリして美味

 そして、いよいよ今回一番の難所への突入である。


私    「ゴルジュ、やばそうだよね」

荻野さん「ちょっと覗いて、無理そうだったら引き返しちゃおう」

私    「うん、そうしよう」 


ベテラン源流マンの二人と違って、ナンチャッテ源流マンの2人は戦う前から逃げ腰である。

 それでも重たい腰をあげ、ベテラン2人について歩き出した。渓はそれまでの広河原とは打って変わって、急激に両壁が立ち上がり、ゴルジュの様相を呈してきた。

 そびえる岩はまるで精密な機械によって切り出されたように、キッチリ直線になっている。こんなに見事な柱状節理は初めて見た。

「高野、この先に15m滝があって、その滝壺にデカイのが入ってるから、右から行って釣って来い」

と川上さんに言われて竿を出す。滝壺はゴウゴウと水流が渦を巻き、怒涛の勢いで流れ落ちていた。しかし、残念ながら主は不在であった。

 ところで散々脅かされたゴルジュ、なんとここらしい。滝を直登するのは困難だと聞いていたのだが、どう見ても滝の左を楽に登れそう。それにその手前のヘツリもちょっと嫌らしいが特に問題なくクリアできそうだ。登ってから聞いたのだが、以前川上さんが来たときは今より1m以上水位が高くてそれは大変だったそうだ。それを平水だと思っていたらしく、減水している今回は楽勝。恐ろしいゴルジュを難なく突破できて、ホッと胸を撫で下ろすナンチャッテ源流マンの2人であった。

15m滝を直登する中尾さん

数年前に顧問が来たときは、このルートは流れの下だった 私にも登れてホッとする

 15m滝を過ぎるとすぐに5mの滝。この滝は美しかった。滝というのは、大体が深い谷間に掛かっている。両側から木が覆いかぶさり空はほんとに狭く見えるというパターンが多い気がする。ところがこの5m滝の上は広河原になっているようで渓は一気に広がり、滝上には山は見えず白い雲と抜けるような青い空が広がっていたのだ。私はこの風景を写真に収めようと何回もシャッターを切った。しかし、後にモニターいっぱいに表示してみても、目で見た感動的な風景はモニター上には映し出されなかった。”真実を写す”のが写真であるが、その場に立って五感全てを使って感じたものには到底敵わない。それとも写真の腕を磨けば写真を見た人に同じような感動を与えることができるのだろうか。

滝の上には抜けるような青空が広がっていた

 ゴルジュを抜けたあとの大深沢は川幅を一気に広げ、急になだらかな優しい渓相になる。両岸の山は山抜けを起こして荒涼としていたが、岩魚は健在だった。頭上に広がった青空には真っ白な雲が浮かび、夏の日差しが私たちを射抜いている。ジリジリと強い日差しに焼かれながらも、なおも4人は遡行を続けた。私の竿には捕まえた赤トンボがエサとなってぶら下がり、次のポイントを虎視眈々と狙っている。テンカラ組の2人のラインは青空にきれいな弧を描き快調に釣りあがる。

 大深沢はあと少し行くと関東沢と名を変え分水嶺へと突き上げる。山の向こうは葛根田川だ。川原には何百匹という赤トンボが舞い、無数に転がる白い岩が眩しい。その岩の間を流れる水はどこまでも透明で、私たちの心に染み入ってくるようだ。秋田は本当に遠かったけれども、それを差し引いても余りある感動を与えてくれた。この渓の風景はずっと心に残ることだろう。

 私たちは白く輝く広川原で竿を仕舞い、渓を駆け下った。テン場にはたっぷりと湯が張られた心地よい温泉が待っているから・・・。 

帰りがけに寄った歴史ある後生掛温泉
八幡平アスピーテラインからの雄大な眺め
http://www.tanidoraku.com/cyokoki/cyoko116/cyoko116.htm


チチタケ(チタケ)

栃木県ではチタケと呼んで松茸以上に珍重します。はずれの年にはビックリするような高値で取り引きされています。大子では従来はあまり喜ばれはしませんでしたが、最近は栃木県の影響で人気が出てきました。

良い出汁が出ますので汁物に合います。チタケ汁でウドンは栃木県の代表です。梅雨明け後10日くらいに発生の第一回のピークがあり、その後秋までずっと出ます。
http://www8.plala.or.jp/yamaoyaji/titaketori.htm
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%B1&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=O8s0UOXhC82KmQWy3oHQCQ&ved=0CFcQsAQ&biw=1075&bih=892
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%B1

トンビマイタケ

トンビマイタケは夏の暑い時期に旬を迎えます。
盆にはトンビマイタケを油で炒めた“トビタケ炒り”は欠かせません。
トンビマイタケ料理は、山形は最上地方の、夏を代表する味覚です。

でも、このトンビマイタケの相場は、驚くほどの高値
100g千円近くの値が付く時もあります・・・・

今年のお盆は、スーパーで値札を横目で見て、ため息ついていました・・・
今日、知人から“高値の花” トンビマイタケの天然物を頂きました。  

トンビマイタケは舞茸の仲間です。
トンビが羽を広げているようにも見えるとこから名づけられたらしい?
見ようによっては花が咲いたようにも見えます?

最上地方に嫁いで、初めて食した時、その濃く、味わうほどに深みを増す素朴な美味しさに感動しました。見た目はあまり良くないが、歯ごたえと香りは抜群なんです。特有の香りは、他のきのこと比較出来ないほど・・・

あの、秋の味覚松茸よりもぐ〜んと上をいく〜

料理は、舞茸と同じで煮て良し、焼いて良し、揚げて良しの万能型。
油・醤油と相性がとても良いきのこです。

炊き込み御飯、素焼き、テンプラといろいろ美味しい食べ方はありますが、
やはり、ナスとの絶妙の相性をかもし出すこのナス炒りが最高だと思っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/okioote436/2679588.htmlhttp://www.sansaikinoko.com/tonbi.htm
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%B1&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=g8w0ULy6Ku7kmAX8pYBY&sqi=2&ved=0CE8QsAQ&biw=1075&bih=892


イワナ(岩魚)

 深山幽谷に棲むイワナ(岩魚)・・・「谷の精霊」とか「渓流の王者」「幻の怪魚」「神秘の美魚」といった様々な形容詞で飾られることが多く、全国各地に神秘と幻に包まれた伝説が数多く残されている。

天然イワナが生息する条件は、水温15度以下と冷たく、年間を通して水量が安定していること。夏の渇水で水が枯れるような沢には生息しない。

 ちなみに、秋田のイワナ生息分布図を見れば、ブナやミズナラ、サワグルミなど原生的な広葉樹の分布図とツキノワグマの生息分布図、そのいずれともピタリと重なるように分布している。つまり、イワナは原生的自然を象徴するバロメーターとも言える。
http://tokuzo.fc2web.com/seitai/iwana2.htm
http://www.google.co.jp/search?q=%E5%B2%A9%E9%AD%9A&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=Zs80UN6jEO6imQXNj4GgDA&ved=0CF0QsAQ&biw=1075&bih=892

イワナ料理の定番・・・刺身

 イワナの刺身料理風景・・・調理場は、清流の傍で行うのが鉄則。食材、まな板、ナイフ、皿数枚を準備する。気温が低く流水の冷たい早春、秋ならば寒さで震えが止まらなくなるので注意。また長い間、窮屈な姿勢で調理していると、身体が固まるので、できるだけ楽に座れる足場、調理するまな板の安定感と楽な姿勢で調理できる高さに気を配ることが大切だ。

 上の刺身は、昼食時に刺身を作った一例。三枚におろした身をブチ切りにした一品。現場で調理する場合は、皿代わりにフキの葉を裏返して使う。軽いまな板と醤油を持参することを忘れずに。

 ちょっと面倒だが、写真のように綺麗に並べるとさらに食欲をかきたてる。刺身の薬味として欠かせないのが自生のヤマワサビだ。

 一人分の刺身を盛り付けた例。調理するまで生きていただけに、天然イワナでしか味わえないコリコリした歯ざわりがたまらない。刺身は、最も簡単かつ美味な調理法だけに、源流定食には欠かせない定番料理。

イワナのタタキ風刺身

 イワナの刺身に、ショウガ゙、ニンニク、スライスしたタマネギ、ミョウガを入れ、醤油をかける。上から蓋をして、上下に叩くように振りよくかき混ぜる。30分ほどねかすと出来上がり。

ボリューム満天、スタミナ回復、精力絶倫?日本酒、ビール、ウィスキー、焼酎、ウォッカなど、どんな酒ともバッチリ合う。ただし素材に使うタマネギが重いのが難点。


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頭と骨の燻製・・・骨酒用

刺身をとった後の頭と骨は、焚き火でじっくり燻製にする。そのまま食べても美味いが、何と言っても骨酒が最高だ。家に持ち帰るのは、これだけにとどめるべきだ。

 頭と骨は、焚き火の上にヒモで吊るし、遠火でじっくり燻す。骨酒を楽しむためには、決して塩をふらないことが肝要だ。

 焚き火で燻製中の頭と骨。ヒモで吊るす以外に、竹や小枝の串を使う方法もある。骨酒は、空になった5合入りの紙パックを使うと便利。紙パックの上をナイフで一面だけ残して切ると、蓋付きの容器に変身する。それに焚き火で燻製にした頭と骨をたっぷり入れ、熱燗をその上に注ぐ。蓋をしてまもなく、イワナのエキスが酒に溶け込み、得も言われぬ妙味となる。


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定番中の定番、イワナの塩焼き

 テン場近くに竹があれば切り口を鋭く斜め切りにした竹串、なければ小枝の先を削って作る。刺し方のコツは、魚をくねらすように串刺しにし、尾の付け根の手前で止めるのがコツ。突き刺してしまうとイワナがクルクル回り、うまく焼けない。次に腹と魚全体に塩をまぶし、頭と尾ヒレにたっぷり塩を付ける。

 焚き火で焼くときは、とにかく焦らず遠火でじっくり焼くこと。焦ると皮が焦げるだけで失敗すること間違いなし。焼き具合を見ながら、時々動かし時間をたっぷりかけて全体を均等に焼き上げるのがコツ。時間がかかるだけに、いつも乾杯には間に合わないのが唯一の欠点。オーソドックスだが、何度食べても飽きない。

 イワナの塩焼き完成品。焚き火の煙りがたっぷり沁み込み、思わずかぶりつきたくなるほど香ばしい香りが漂う。同じ天然イワナでも、ガスコンロで焼いたイワナと焚き火の煙の魔術が加わった一品では、比べものにならない。
http://tokuzo.fc2web.com/ryori/ryori-01.htm


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2) 鳩の湯、五十曲、玉川温泉、湯ノ沢温泉、ヒメオオクワガタムシ、八瀬イワナ、ツキヨタケ・・・

2009年8月、待ちに待った真夏の沢旅は、4泊5日の日程で八幡平大深沢源流へ

今夏は悪天候が続いたせいか、いつもより水量は多く遡行は厳しい
予定を変更し、以下のルートをのんびり歩く

黒石林道終点P1〜吊橋〜発電所取水口〜八瀬ノ沢出合C1(730m)〜八瀬ノ沢遡行〜
八瀬ノ沢上二又下流C2(990m)〜秘境の花園・1033mコル〜明通沢出合(935m)〜
スズノマタ沢合流点(690m)〜小和瀬川支流中ノ又沢〜車止めP2(530m)

▲秘境の花園
八瀬ノ沢から明通沢へ抜ける際、小沢を一本間違えてしまった
そのお陰で、秘境の花園・・・この世の別天地に躍り出る
しかし、その代償は大きく、軌道修正するのに3時間に及ぶ藪こぎを強いられた


▲八瀬ノ沢源流の尺上イワナ
八瀬ノ沢には、独特の色彩を放つ美魚が生息している
しかし、7寸前後と小型が多く、これまで尺イワナが釣れたことはなかった
それだけに鼻曲がりの野生的な美魚は、記憶に残る一尾となった


▲キクラゲ
雨が多いと、渓沿いの倒木にキノコたちが一斉に顔を出す
キクラゲ、ウスヒラタケなど、夏のキノコとの出会いも沢を歩く楽しみの一つ
残念ながらブナ帯の夏のキノコの代表・トンビマイタケは、異常気象の影響で×だった
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▲男神橋から宝仙湖を望む ▲吊橋が撤去され廃業した新鳩の湯
小和瀬川支流中ノ又沢車止めに一台を駐車し、遡行起点の黒石林道に向かう
国道341号線を北に進むと、右手の対岸に新鳩の湯があるが残念ながら廃業していた
旧鳩の湯は、1700年代前半、玉川村の田中氏が湯を開いた

当時は「玉川の湯」と呼ばれていた

「鳩の湯」と呼ばれるようになったのは明治になってから
山鳩の鳴く静かな山の湯治温泉で、参拝人やマタギたちがよく泊ったという

新鳩の湯は、玉川ダム上流の中州に湧出した新しい温泉である
かつては、山菜採りやキノコ採りのベースになった温泉で
ゼンマイを乾燥させる風景もみられたという


▲五十曲地点の渋黒沢に架かる橋
玉川毒水の源泉と言われる渋黒沢は、五十曲地点で大深沢と合流し玉川となる
黒石林道がなかった時代は、この五十曲地点から橋を渡り、大深沢の右岸の道を辿るか、
後生掛温泉からブナの樹海が広がる杣道を辿っていた
いずれのルートも距離が長く、発電所管理小屋付近で1泊した後、大深沢へ入渓していた


▲玉川温泉の大噴(おおぶけ)
 玉川温泉には、大小さまざまな湧出口があり、中でも「大噴と呼ばれる湧出口からは、98度の温泉が毎分8,400リットルも噴出、一ヶ所からの湧出量は日本一を誇る。その下流は、幅3mの湯の川となって玉川に注いでいる。この温泉は、PH1.2ほどと日本一の強酸性水で、昔から「玉川毒水」と呼ばれ、魚もすめない沈黙の川であった。

 だから、玉川ダムに沈んだ旧玉川部落の人たちは、本流に注ぎ込む各枝沢にイワナを移植放流する風習が根づいたのだろう。そのお陰で、八幡平源流のイワナを追う山釣りも楽しめる。旧玉川部落の方々に深く感謝せざるを得ない。


▲黒石林道終点・発電所管理ゲート
五十曲を越え、石黒沢合流地点を過ぎるとほどなく右手の黒石林道に入る
黒石林道を約10kmほど走ると、発電所管理ゲートに達する
車止めには、既に2台の車があった


▲発電所専用道路を下って大深沢へ
周囲は、ブナの森に覆われ、トンビマイタケが生えそうなブナの巨木が林立している
黒石林道沿いには地元の車が数台あったが、きっとトンビマイタケ採りの人たちだろう
トンビマイタケは、ブナ帯のキノコ狩りのスタートを告げるキノコである


▲発電所専用道路沿いに生えていたキノコたち


▲懐かしの吊橋
この吊橋を渡ると、ほどなく発電所管理小屋がある
上流で取水されているため、ほとんど川には水が流れていない

▲小和瀬発電所管理小屋
 大深沢で取水された水は、小和瀬川支流中ノ又沢の水と、隧道経由で合流し、小和瀬発電所へ送水されている

▲天然露天風呂「湯ノ沢温泉見張りの湯」 ▲湯ノ沢の湯花

管理小屋のすぐ傍には、天然の露天風呂がある
かつては、脱衣場もあったが今は朽ち果てていた
温泉の元である湯ノ沢は、白い湯花と湯煙を舞い上げながら無尽蔵に流れている
黒石林道がなかった時代は、ここで1泊、湯ノ沢温泉で下界の汗を流すのが定番だった

▲大深沢取水堰堤

▲支流伝左衛門沢に至る吊橋 ▲堰堤に堆積した土砂を排除するためのブル

▲取水堰堤上流の広河原 ▲じっと動かず寄ってくる虫を待つアズマヒキガエル

▲開けた谷に巨岩が点在する渓をゆく ▲ソヤノ沢
途中、関東から来たという3人組が下ってきた
聞けば、ヤセノ沢に1泊し、下ってきたという

「ここまで来て1泊とはもったいない」

「いやいや、これから大深温泉に行きます
今朝、6時半頃、日帰りの3人組がやってきたのには驚いたよ」

日帰りの3人組とは、きっと知人の鈴木さんグループだろう
車止めを朝4時半頃に出発すると聞いていたからだ
ソヤノ沢までは楽勝なのだが、ここより上流は谷が狭くなりゴルジュが続く



▲ヒメオオワガタムシ
一瞬、体型が平べったいことからヒラタクワガタムシと思った
愛読者から「ヒメオオクワガタムシ」ではないかとの指摘を受け、再度調べてみた
すると、頭部の真ん中がへこんでいる種は、ヒメオオクワガタムシだった

生態をみると、高山のブナ林帯生息すること
クワガタムシは一般に夜行性だが、この種は昼行性が強いとある
活動時間帯は朝10時から夕方5時とのこと
昼頃に動いていたことを考えると、ヒメオオクワガタに間違いないようだ


いつもより水量が多いゴルジュ帯は、小さく巻くか岩をヘツリながら進む
しかし4泊5日分の重い荷を背負い、際どい岩場をヘツルとバランスを崩しかねない
ゴルジュの淵は、腰上まで浸かりながら前進する


▲左から八瀬ノ沢、右から本流が合流する二又 ▲大深沢の清冽な流れ


▲八瀬ノ沢のテン場で出会った知人のパーティと記念撮影
今回のパーティは、前列の3名・・・後列右端が知人の鈴木さんとその仲間2名
何と日帰りで、障子倉沢下流の小沢から左岸高台のブナ林を歩き、
トンビマイタケを探しながら下ってきたという

残念ながらトンビマイタケはゼロとのこと・・・今年の異常気象を象徴しているようだ
「今度は一緒に山で宴会を楽しみましょう」と言って別れる
我々のようにテン場を構えると、2、3日は動かない亀のようなパーティは極めて少ない


▲八瀬ノ沢右岸のテン場全景
テントとシートを張り、快適なテン場が出来上がると動きたくなくなる
本流はいつもより水量が多く、この上流のゴルジュ帯の遡行は困難を極めそうだ
山に苦しみに来たわけではない・・・
ここに3泊し、八瀬ノ沢から小和瀬川へ抜けるルートにあっさり変更することに決定した


▲ソバナ ▲渓に群れる赤とんぼ


▲二日目、八瀬ノ沢のイワナと遊ぶ
なぜか水面を流す毛バリには反応しない
いずれのイワナも底に定位し、エサを底深く沈めないとヒットしない
釣り師の感覚からすれば、他の水系のイワナと比べ底生性が異様に強いように思う


▲八瀬ノ沢のイワナ
濃橙色の斑点と腹部の濃い柿色が鮮やかなイワナは美しい
落差の激しい山岳渓流に生息し、赤味の強い色彩でなぜか小型が多い
その特徴と底生性の強さを合わせ考えると、北海道のオショロコマを連想させる


▲八瀬ノ沢のイワナの特徴
八瀬ノ沢には、他の水系とは異なるイワナが生息している
全身が黄金色で、側線前後に濃い橙色の着色斑点がある
口から腹部、尻尾にかけて濃柿色に染まっている・・・まるで赤腹イワナである
さらに成魚でもパーマークは消えず、はっきり確認できるのが大きな特徴である


▲ミズナラの深緑

▲フキユキノシタの白花 ▲緑鮮やかなサワグルミ

▲美味そうな毒きのこ・ツキヨタケ
秋田では、一般に9月から10月上旬頃に生える
しかし今夏は雨が多く湿度が高いせいか、成菌のツキヨタケの群生が目立つ


▲楕円形のパーマークと赤腹が際立つ八瀬イワナ
 型は一回り小さいが、独特の個性を放つイワナは美しい・・・大深沢に生息するイワナは、下流の玉川毒水によって隔離されているがゆえに、特殊な遺伝子が保全されてきたようにも思う


▲昼食用のイワナの刺身 ▲三枚におろして万能つゆに漬け込む

二日目の夜、イワナづくしの料理を肴にウィスキーで乾杯
イワナの刺身、唐揚げ、蒲焼、焚火で燻製にしたイワナの頭と骨入り味噌汁・・・


▲大深沢名物・ダルマ岩
今にも転げ落ちそうなダルマ岩だが、不思議と健在だ
岩の頭には草木や苔が生え、一見巨大なコケシのようにも見える
自然の造形美には、いつも感嘆させられる


▲八瀬ノ沢出合い上流部のゴルジュ
このゴルジュ帯は、渇水ならば沢通しに通過できる
増水した場合でも、かつては右岸を小さく巻くことができた
ところが足場となっていた岩が欠けていたり、巻き道が崩壊・・・

簡単に辿ることができなくなっていた・・・おまけに大粒の雨が落ちてきた
淵の岸を泳げば突破できそうだが、濡れるのはコンディションが悪すぎる
やむなく敗退・・・テン場へと引き返す

敗退は大正解だった
以降、大雨が降り続き、水かさが増してきた
昼食は、昨夜焚火で燻製にしたイワナとラーメンつゆで作った雑炊
自然庭園を借景に食べる食事は、殊の外美味い


▲ガマズミの実 ▲オクヤマオトギリ(花期7〜8月)

▲シシウド(花期8〜11月) ▲ヨツバヒヨドリバナ(花期8〜9月)

▲トリアシショウマ(花期7〜8月) ▲イワナの大好物・ブナ虫

▲イワナ丼 ▲赤いターフは3人組の沢登りパーティ

3日目の夕方・・・降り続く雨の中、宴会していると、
二又方向にいつの間にか赤いターフが見えた
聞けば、千葉から来たという

車止めを昼過ぎに出発、午後4時頃に着く
ルートは大深沢〜北ノ又沢〜大深山荘〜大深岳〜赤川稜線
赤川稜線にバイクを置いて来たという・・・2泊3日の行程のようだ



▲4日目、朝まで降り続いた雨もあがり快晴となった
ブナの深緑から太陽の木漏れ日が漏れ、見上げる空は雲ひとつない澄み切った青空へ
頭上からは、セミの大合唱が、巨岩に沁み渡るように鳴り響く
まるで遅い梅雨がやっと明け、真夏がやってきたような好天となった

テン場を綺麗に片付け、荷を担ぐ
絶好の写真日和に、デジカメのシャッターを押しながら八瀬ノ沢をのんびり遡行する
Part2は、八瀬ノ沢の巨大なガレ場や滝、渓相、尺上の美魚、秘境の花園・熊ノ湿原・・・
http://tokuzo.fc2web.com/2009/oobuka/oobuka2009.html

八瀬ノ沢と滝、キクラゲ、八瀬イワナ考、イワナ料理、秘境の花園とクマ、魔の尾根越え・・・

▲八瀬ノ沢のガレ場
八瀬ノ沢のテン場からほどなく、左岸の岩山が崩壊した巨大なガレ場がある
まるで白神山地大川の難所・タカヘグリを堰き止めた大崩壊を思い出す
この岩山が一斉に崩壊した時は、一時的に流れを遮り、自然堰止湖ができたことだろう
その痕跡は、このすぐ上流に堆積した土砂を見れば明らかだ


崩落した四角い岩は堅い
ロックフィルダムの張石に利用できるほど価値ある原石である
そんなことを考えながら眺めると、まるで発破をかけた原石山のようにも見える
抜けるような青空になると、天然原石山の風景も美しい

▲第1のガレ場と第2のガレ場の中間に位置する大淵
この淵には、イワナが群れていたが、残念ながら小物が多い
暑い夏の陽射しを浴びながら、巨岩がゴロゴロしているガレ場を登るのは疲れる


▲トウキ
光沢のあるギザギザした葉が特徴
葉を揉むと独特の香気があり、薬用に栽培される
花は、小さな白色の花を花火のように開く


▲夏の八瀬ノ沢遡行
夏の強い陽射しを浴びて輝く渓畔林の深緑
その頭上からセミの鳴き声が瀬音と調和し、不思議な旋律を奏でる
煌めく清冽な流れからイワナが走る

額から汗が滴り落ちる・・・冷たい流れに足を突っ込む
困難なゴルジュや大淵がなくとも、イワナが棲む沢を歩くのは楽しい


▲深い渓畔林とゴーロの飛沫
上るに連れて渓畔林も深くなる
流れは、真ん中の巨岩に遮られ、左右に分かれる
右側の流れは、落水が底石にぶつかり大きな飛沫を上げている

その聖なる飛沫を浴びると、疲れた体も生き返る
やはり、夏は沢歩きに勝るものなし

左は紫色の花が咲き始めたオクトリカブト
巨岩のゴーロと快適なナメが交互に続く


▲垂直の岩壁・・・斧でスパッと切り落としたように連なる垂直の壁、これも水の力のなせる業

▲晩夏から秋の渓を彩るダイモンジソウも咲き始めた


▲F1、四条の滝
滝ノ沢を越え、出合いから約2kmほど上ると、やっと滝に出会う
二条から三条の滝は珍しくないが、四条の滝は珍しい
この滝は、2万5千分の一図に記された唯一の滝である
ここは右岸を巻く


▲ブナの倒木に生えたキクラゲ
沢歩きの楽しみは、美味しい水とイワナ、山菜、きのこなどの山の幸に出会えること
だから、米以外の食材は現地調達しながら登る
さっそく荷をおろし、山の神様に感謝しながら一つ一つ大事に採る

キクラゲは、春〜秋、広葉樹の風倒木に生える
サワモダシと並び、採取できる期間が長いのがありがたい
中華風の炒め物や煮物に相性がいい
和風の味噌汁や酢の物、和え物も美味い


▲苔生す階段状のゴーロ
F1を越えると、巨岩が累積した階段状のゴーロとなる
緑の苔とダイモンジソウに覆われた石の階段を一つ一つ上りながら高度を稼ぐ
石の階段の向こうには、どんな風景が待っているのか・・・
多様な自然の造形美に期待を膨らませながら歩くのも沢歩きの楽しみの一つ


▲F2、一条の滝
八瀬森と曲崎山から発する流れは、990m二又で合流し八瀬ノ沢を流れ下る
巨岩の真ん中を削った水は、一条の滝となって一気に滝壺へ落下
滝水は、壺の真ん中に居座る岩にぶつかり、飛沫を四方へと巻き散らす


▲標高約980m地点、右岸から流入する枝沢の滝・・・八瀬ノ沢最大の滝F3も近い ▲クマが大好物のエゾニュウを食べた跡・・・以降、クマの痕跡は至る所にあった。上るにつれてクマの密度も高くなる。

▲F3、二段の滝8m
落差は高くないが、滝壺が深く大きい
左を巻くが、一見、飛沫に濡れて滑りやすいように見える
しかし、意外に楽に通過できる・・・左の岩壁を伝って倒木をまたぎ、滝頭に出る


▲F4、ナメ滝
F3の滝を越え、沢を左に曲がると渓相は一変する
開けたナメとナメ滝を快適に上る


▲ナメ滝の上は、連続のくの字滝

ナメ床、ナメ滝は、角ばったゴーロを歩き疲れた足に実に優しく感じる
だから沢歩きで、最も嬉しいのは、このナメが連続する谷である
しかし、イワナは隠れる石がないから、魚影は激減する

ナメの小滝に挟まれた淵には、黒い影が何匹も走る
「お〜、イワナだ・・・また走った」・・・仲間の歓声が谷に木霊する
清流が滑り落ちるナメの小滝は、990m二又まで続く

広葉樹のゴーロ谷は、アオモリトドマツのナメ谷へと変化する
かつてビバーグした右岸の枝沢を探るも猛烈な笹藪でテン場には×


▲C2テン場全景
沢歩きで大切なことは、どんな場所でも快適なテン場を作ることができる技術
周囲に平らな場所は皆無、高台は猛烈な笹藪に覆われている
できるだけ簡単に設営するには、流木がふんだんにある中州しか選択の余地がなかった

まず中州の石を丹念に取り除き、砂を平らに均してテントを張る
雨対策は、下流に支柱を二本立て、ブルーシートを斜めに張るだけ
焚き火用の流木や清冽な水場が近く最高のテン場が完成した


▲今晩の酒の肴、イワナを釣る
八瀬ノ沢のイワナは、源流ほど色が濃くなる
全身は黄金色、斑点は橙色、腹部は濃い柿色に彩られ実に美しい
ただし小物が多く、なかなかキープサイズが釣れないのが唯一の難点


▲イワナが群れていた二又の淵からイワナを引き釣りあげる ▲群れの中に大物が一匹見えた


▲32cmの尺上イワナ
小物の群れに混じって、一際大きいイワナが上流から下流に下ってきた
両サイドにいる我々が見えているはずだから、誰しも食いつくとは思っていない
金光氏が底石の陰にエサを落とす・・・何と一番大きいイワナが食いついた

合わせると、竿は弓なりになる
右に左に猛烈なファイトをみせる・・・源流のイワナ釣りの醍醐味
河原に引きずりあげる

野性味あふれる精悍な面構え、丸々太った魚体、たくましい尾びれに見惚れる



▲全身を厚く覆う粘液は何を物語るのだろうか

▽八瀬ノ沢源流イワナ考

デカイ顔や魚体の太さを見れば、40cmクラスなのだが・・・いざ計測してみると32cmしかない

人跡稀な源流まで辿れば、大イワナが釣れると思うのは、人間側の勝手な幻想に過ぎない

尺イワナあるいは40cm以上の大イワナがたくさんいるのは、ダム湖などの湖沼か、その湖沼に注ぐ大きな川に限定される
水温が20度程度と高く、エサが豊富で生息密度が低いほどイワナは大きく成長する


八瀬ノ沢源流は谷が狭く流れが細い
本流から大イワナの遡上を阻む玉川毒水、八瀬ノ沢の大崩壊と階段状ゴーロ、滝群
標高1000m前後の水温は夏でも極めて低く、エサも少ない
その割に生息密度は高い・・・イワナが大きくなる条件は限りなくゼロに近いことが分かる

事実、八瀬ノ沢源流イワナの平均サイズは6〜7寸前後と極めて小さい
不思議なことに8〜9寸前後の中間サイズがほとんどいない
これは群れるイワナたちがお互いに食い分けしているからだろう

さらに言うならば、一定程度成長すれば、安全に定位する場所がほとんどないだけに
イワナは下流に下っているのだろうか

▲八瀬ノ沢では異例の尺イワナ
八瀬ノ沢は、イワナの種沢であるかのように小型がほとんどを占める
そんな中で一際大きいイワナが釣れるのは異例中の異例である
八幡平で尺イワナを釣りたければ、本流を釣り上がるに限る

二又より上流は、水量も半減し藪沢と化す
チャラ瀬を釣るには、極端なチョウチン釣りを試みるほかない
ヒットはするものの、キープサイズはなかなか釣れない
源流釣りのフィールドとしては最低と言えるだろう・・・5匹ほどキープした所で竿をたたむ


▲源流イワナの活造り
八瀬ノ沢で初めて釣れた尺上イワナ
このイワナに感謝し、美味しくいただくには活造りに勝るものはないだろう
皮をはぎ、三枚におろして厚めに切る

天然のまな板に頭と骨を下に敷き、刺身を順序良くきれいに並べて完成
我ながら上手くできたと思う・・・やはりイワナの刺身は尺前後が最もさばきやすい


▲キクラゲの調理
採取したキクラゲを水に浸す
ゴミをきれいに洗い落とし、ラーメンや味噌汁の具にする


▲イワナ丼
イワナを三枚におろし、万能つゆに漬け込む
鍋に万能つゆと一緒に入れ煮込むだけ
油で炒める蒲焼と比べて、簡単かつ美味なのがイワナ丼である


▲源流最後の晩餐・・・イワナづくしの料理
釣りたてのイワナの活造り、アラの唐揚げ、イワナ丼、焚火で燻したイワナの塩焼き
焚き火の傍らに、豪華なイワナ料理を並べ、車座になって座る

黒く尖ったアオモリトドマツの夜空には満天の星が輝き、
ナメの岩盤を滑り落ちる水音が心地よく鳴り響く
沢を歩きながら採取した山の幸を肴にホットウィスキーを飲み語らう

源流酒場は、沢歩きの最後を飾る至福の時間である
酒がからっぽになったら、キクラゲ入りラーメンで腹を満たす


▲八瀬ノ沢源流のナメ滝


▲5日目の朝、大粒の雨が落ちてきた
標高1000m近い山では、雨が避けられない
昨夜は満天の星だったが、朝になると一転、雨が降り出してきた
こんな時、斜めに張ったシートが活躍する・・・幸い1時間弱で雨は止んだ


▲最後の朝の朝食
カレー、キクラゲの味噌汁、シイタケの煮付け
長距離遡行に備え、できるだけ美味しく調理し、お腹を満タンにする
これでエンジン全開となる



▲990m二又右俣へ入り小和瀬川上流明通沢をめざす
二又を過ぎると、流れは細流となり藪沢と化す
小イワナが走る光景を眺めながら前進する
平らな尾根筋を蛇行して流れる沢を詰める場合は、枝沢が多く細心の注意が必要だ

一昨年、迷わず歩いた経験からすっかり油断していた
最初の二又で、地図を出さずに磁石だけで西側を示す左俣に進んでしまった
お陰で秘境の花園に遭遇したのだが・・・


▲ムシャリンドウの群落
一見、ウツボグサに似ているが、光沢のある葉や花冠が先端で急に膨らむ花の形が違う
遠くから眺めると、確かにリンドウのような花にも見える

▲夏、多肉多汁の草を食い散らかしたクマの痕跡がやたら目立つ
平らな尾根は、太い笹藪が密生し、太いタケノコが生える
タケノコの宝庫一帯をテリトリーにしているクマの密度は異様に高い
クマは、タケノコシーズンが終わると、大好物のエゾニュウを求めて沢筋に集まる

あちこちでミズバショウやエゾニュウなどの多肉多汁の植物がなぎ倒されている
何度も往復しているらしく、至る所にクマ道ができていた


▲秘境の花園、熊の湿原Part1
これまで、この尾根を二度越えているが、藪から一転、見たこともないお花畑に飛び出す
黄色が鮮やかなトウゲブキとミズギクが満開に咲き美しい
しばし荷を下ろし、カッコウの鳴き声が静寂を破る花の撮影に夢中となる

湿原には、至る所にクマ道ができている
よって「熊の湿原」と命名する


▲ウメバチソウ ▲オオバキボウシ

▲ミズギク ▲黄色のお花畑で記念撮影


▲熊の湿原Part2
辟易するような藪沢を進むと、左手に夏の花々が咲く草原に躍り出る
さきほどの小さな熊の湿原とは異なり、草原と湿地が連続し意外に広い
天国の花園を彷徨いながらめざす尾根を探す


▲トウゲブキ ▲コバイケイソウの実
7月頃、高山植物の最盛期ともなれば、ニッコウキスゲやコバイケイソウが咲き乱れ
どんなに美しいことだろう


▲クマが植物をなぎ倒した痕跡
一帯は、下流側が草原で、上流側には小沢と沼がある湿原が広がる
クマもこの湿原が大好きらしく、何度も往復した跡が道になっていた

▲クマの糞
多肉多汁の草を食べているらしく、随分水分が多い糞である
まるで下痢でもしているように大きな糞が横に連なっている
想定外の鈴の音に驚いて大便の途中で藪に隠れたのだろうか

▽クマは増えているのか、減っているのか
少なくとも私が歩いている範囲では、確実にクマは増えている
八幡平周辺は鳥獣保護区であるからクマが増えるのは当然のこと
しかし、日帰りの里山周辺の小沢でもクマの痕跡はやたら目立つようになった

さらにクマの異常出没があった2004年以降、クマと遭遇し吠えられたのが二回
秋田の沢を歩く場合、もはやクマ避け鈴では足りず、クマ撃退スプレーが必携品になった
食料が最も乏しくなる夏・・・クマは里に下りて農作物を食い荒らす

その際、安易に檻罠で無差別に捕獲する
草食いの季節は、クマも痩せている
だから捕獲されたクマは、利用されることなくゴミ同然のように捨てられてしまう

クマが減ったから春クマ狩り禁止、増えたからクマを獲れ
といったご都合主義では伝統的なマタギの技術も劣化し、後継者も育たない
これはクマにとっても、人間にとっても不幸なことだと思う
マタギの伝統的な春クマ狩りの復活を切に望みたい

猛烈な笹藪をかき分け、やっと分水嶺に辿り着き地図で現在地を確認する
高度計は、1100m近くを表示・・・めざす1030mコルよりかなり高い
ここで初めて枝沢を一本間違えたことに気付く

とりあえず、窪地を下ると、ほどなく意外に水量の多い沢に合流する
恐らく、この沢を下ればスズノマタ沢に下るだろう・・・
しかし現在地を見失ってしまった以上、むやみに下ると滝ノ沢に下り、逆戻りしかねない
再度原点に戻って、分水嶺を北に向かい、目的の最低コルをめざすことにする


▲平坦な尾根一帯は猛烈な笹藪


▲サンカヨウの実 ▲明通沢へ至る窪地
密生する笹藪の尾根を突き進むのは容易ではない
泳ぐように進むこと3時間・・・めざす窪地に辿り着いたのは午後2時を過ぎていた
ここから小和瀬川車止めまで6km弱もある・・・まだまだ先は長い

深い笹藪の海は、進むたびに体力の消耗が激しい
この地獄の苦しみを味わうと、地図と磁石で確認しながら慎重に進むべきだったと反省させられる


▲エゾアジサイが咲き乱れる明通沢を下る
 明通沢の地名の意味は何だろうか
 玉川ダムに沈んだ旧田沢村の人たちが大深沢へ盆魚としてイワナ漁に出掛けたルートは、二つあるように思う。一つは、五十曲から上流へ、もう一つは、小和瀬川中ノ又沢上流明通沢ルートであったように思う。大深沢へ抜けるには、明るく通りやすい沢であったことから名付けられたに違いない。

▲山の神様の最後の贈り物・・・ウスヒラタケ


▲明通沢のナメを下るとスズノマタ沢合流点に辿り着く ▲明通沢とスズノマタ沢が合流すると小和瀬川支流中ノ又沢となる
二つの沢が合流した地点から、汗臭い体にまとわりつくアブの攻撃が凄まじくなった
ナメが連続する渓を3km余り、ろくに休むことなく歩き続ける
最後は、体力をすっかり使い果たし、暗くなる寸前の午後6時頃、やっと車止めに辿り着く

 尾根越えの3時間に及ぶロス・・・秘境の花園を拝むことができたとは言え、その代償の大きさは想定外だった・・・次回の大きな教訓にしたいと思う。

いつものことだが、山は歩けば歩くほど学ぶことが無限に広がっていくような不思議な世界だ。だから楽しみは尽きないとも言えるだろう。
http://tokuzo.fc2web.com/2009/oobuka/oobuka2009-2.html


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3) 秋田県 大深沢

−2008年の夏沢シーズンのクライマックス、温泉三昧・釣り三昧!−

2008年 8月9日−14日


 今年の山行のメンバーは、釣り山行の常連、Nさん・Eさん・僕の3人です。行き先はEさんの希望通り、秋田・岩手県境の八幡平に突き上げる大深沢にしました。何度かつり人社の「渓流」でも紹介されたことのある沢で、イワナが多いことで知られていますが、熊が多いことでも有名です。とてつもない山奥ですから仕方ありませんけど。

 八幡平は温泉がとても多いことでもよく知られており、主だったところだけでも、新鳩ノ湯温泉、玉川温泉、新玉川温泉、後生掛温泉、大深温泉、蒸の湯、藤七温泉、松川温泉、魅力的な温泉がいたるところにあります。

長い沢登りの装備は、以下のようなものです。

 (個人装備)
シュラフ・ゴアテックスのシュラフカバー・雨具(夏場は主に防寒用)・アルミの食器・コップ・ヘッドランプ・防虫ネット・タオル・地図・遡行図・コンパス・ナイフ・ライター・トイレットペーパー・常備薬・登攀具(ハーネス・カラビナ・スリング・ヘルメット・エイト環)・釣具(僕は最近軽量化のため渓流竿と0.8号のフロロカーボンの糸と8号のイワナ針、オモリと目印、これだけ)・酒

 (共同装備)
ロープ・タープ・ビリー缶(米炊きや煮炊きに使うナベのセット)・食料(僕らはインスタントラーメンやらボンカレーやらは食べないので、米や味噌や薬味を持っていきます)・調味料(塩・コショウ・醤油・味噌・すしのこ・他)・俎板(ベニヤ板)・ノコギリ・着火剤・ランタン(無くても良い)

 これを防水袋を入れた60リットルのザックに詰めるわけです。

 いでたちは、足元から速乾性(ポリプロピレンまたはポリエステル)の靴下・ウェーディングシューズ・スパッツ(脚絆)・速乾性の下着上下(長袖・股引が基本)・速乾性のズボン・速乾性のTシャツ。僕は釣りをするので手袋はしませんが(針がひっかると面倒なので)、軍手や沢用と称するネオプレンの手袋をするのも良いと思います。

 僕は速乾性をタオルをいつも頭に巻いています。日焼け防止やちょっとした保護、そして汚れた手を拭いたりするのに便利です。

<8月10日(日)>
 僕らが乗るであろうバスがやってきました。とても立派なバスですが、秋北バスというようです。僕らが乗った八幡平頂上からは貸切でしたが、玉川温泉からはほぼ満席になりました。

 八幡平アスピーテラインを快適なバスの旅。アスピーテとは「盾」のことで、粘性の低い溶岩でできた火山地形のことだそうです。たしかにこの辺りにはゆるやかで裾の広い山容の山々が連なります。

 運転手さんのご好意で、五十曲、黒石林道の入り口で停めていただきました。八幡平頂上からの料金は1500円くらいだったかな。

 これが入り口の看板。黒石林道は今のところ国土地理院の地形図にもヤマケイの山と高原地図にも記載がありません。沢づたいに行くのではなく、かなり高い山の中腹に新たに切り開かれた林道で、枝分かれも多いので、歩いていくと不安になりますが、基本的には轍が一番明瞭なところを道なりに行くと大丈夫です。

 歩き始めたところ。天気が良いので林道歩きはツラいです。

 ブナの森。 白い雲。

 途中、ブナ沢林道が左へ、冷水林道が左へ、何かの管理用の道が右へ(下へ)、枝分かれしますが、道なり真っ直ぐに進みます。左側に小さな距離標があるのが正解です。

 この看板のある大きなY字路を右へ、下へ。

 Y字路を右に下っていくと、程無くしてワイヤーで作られた車止めに到着します。 せっかく登ったのに、九十九折で急激に下っていきます。こういう時、「もったいないなー」なんて思います。

 九十九折の途中にも利水施設の管理用の道が枝分かれするのですが、基本的には道なりで、最後には取水されて水量の乏しい大深沢本流にかかる吊橋に出たら正解です。
 この橋を渡って川沿いに上っていくと小屋(山小屋ではない)に到着します。
 小屋の裏手には温泉が流れる湯ノ沢と、その脇に立派な湯船があります。

 とにかく浸かってみることにします。源泉自体はとても高温なのですが、水が引き込まれていたので、ちとぬるい。水を引いているパイプを移動すると、じわじわと適温になってきます。

 湯ノ沢。硫黄泉がとうとうと流れる素晴らしい源泉。

 この辺りにたくさんある利水施設は、この湯ノ沢や玉川温泉から流れてくる渋黒川といった温泉の川と、普通の川とを分離するものではないかと推察されますが、要するに温泉は気持ちが良いのです。

 夕方、温泉に浸かっていると少しだけアブが出てきましたが、大深沢はそれほど虫の多い川ではないようで助かりました。

 「そろそろ晩飯にしようぜ」

 「そうしましょう」

 途中でとったキノコは味噌汁にしました。美味かった。

 料理上手のEさん自慢の春巻きでビールを飲む幸せ。 この後は温泉のそばの森の中に張ったタープの下で就寝。夜半からヤブ蚊がうるさくて、少し寝辛かったけれど、これだけのロケーションなら文句は言えません。


<8月11日(月)>

 翌朝、きちんとパッキングしたザック。熊除けの鈴をぶら下げています。うるさくてあまり好きになれないんだけどね。

 朝日の中を上流に向かって歩いていきます。

 湯田又沢の出合辺りで竿を出すと、すぐに8寸程の良型が飛び出します。魚影はこの辺りでも十分濃いようです。

 湯田又沢出合の上にあるダム。こんな山の中にどうやってこういうものを作るんでしょう? ダムはすでに土砂で埋まり、ダム上には広大な荒地が広がっています。

 しばらく行くと渓相が良くなってきます。この辺りでもかなり魚影が濃いので、落ち着いて遡行できず、ちょこちょこ竿を出してしまいます。

 ソヤノ沢出合付近。ここからしばらくゴルジェになります。
 それにしても美しい渓相です。だから東北の山は止められません。

 柱状節理。ソヤノ沢とヤセノ沢の中間くらいではないかと思います。良い目印になります。

 ソヤノ沢からヤセノ沢まではこんな感じのやや明るいゴルジェになっています。特に難しいところも無いのですが、結構だらだらと長いですね。

 ちなみに今回はロープを使った登攀はありませんでした。好天が続いていたので水量もやや少なかったせいもあるかもしれません。 ただ、このように長い沢にロープ無しで入山することがあってはならず、きちんとした装備で臨まなければならないことは言うまでもありません。沢は天候ひとつで地獄になるものですから。

 これがヤセノ沢の出合。明るく開けた河原になっています。

 出合の近景。もちろんこれは左に。ヤセノ沢に入る人は少なそうだから、イワナもすごくたくさんいるんだろうなあ。

 ヤセノ沢を越えると再びゴルジェ帯に入ります。

 切り立った両岸。でもそれほど難しくは無いので、どんどん進んでいけます。
 ちょっといやらしいヘツリ。

 ヤセノ沢と障子倉沢の間のゴルジェ帯がいったん切れるところ。

 そして15mx2段の滝の下部。左側、右岸をシャワーを浴びながら登っていけばそれほど難しいものではないのですが、もし水量があるとハーケン何枚かが欲しいところでしょう。

 取り付きまでのヘツリ。流れが強いので落っこちたくないところです。
 1段目の15mを登るEさん。もちろん落っこちたくないです。

 レンズ曇っちゃってますね。

 上部の15m。傾斜はゆるいのだけれど、岩がヌメヌメしているし、下には15mがあるのでちょっと緊張して登ります。

 2段目を登るEさん。カッコいいシャワークライミング。

 ここまで来ればもう安心。

 そしてお昼ご飯はイワナそうめん。朝釣ったイワナを炙り、醤油と酒を加えて作った汁で食べるそうめん。イワナの脂がうっすらと浮いた汁の風味は絶品です。 ミョウガとネギも忘れてはいけない僕らの常備品です。

 15mx2の上にある5m。

 左のガレから簡単に巻くことができます。

 5mを過ぎると谷は開けてきます。両岸にたくさんの崩落の跡が見えるのは今年(2008年)の地震の影響だろうか。

 ゴロタ石の河原を行くNさんとEさん。

 障子倉沢の出合。V字峡谷の障子倉沢が左から流れ込んできます。沢を分けるリッジが軍艦の舳先のように尖がっているのが印象的です。

 ここは右の本流を行きます。
 障子倉沢出合を過ぎると沢はナメっぽくなってきます。

 白い岩盤が目に付きます。
 源流の雰囲気。

 関東沢出合のすぐ手間。左岸の高台に2人組の釣り師がいて、八幡平から八瀬森まで縦走して(丸1日かかりますね)、関東沢を下降してきたとのこと。尊敬に値します。
 これが関東沢の出合。左の水量が少ないのが本流です。

 いよいよ細くなってきました。今日の幕場、三又までもうすぐです。


 10mのナメ滝。
 大深沢を代表する、美しい30m滝。素晴らしい。

 一見どこでも登れそうだが、真ん中の緑地帯と水線の際にトラロープが付いているので、このコンタクトラインを登っていく。

 滝の落ち口。キレイ。
 一番左のラインには水量が多い滝がかかっている。

 30mを越えると水が岩盤を流れ落ちるナメ沢になります。キレイ。ため息が出ちゃいます。
 これが三又。左から仮戸沢・北ノ又沢・東ノ又沢。仮戸沢手前の少し高くなっている台地が立派な幕場になっています。

 タープを設営した後にめいめい釣りに出ると、晩御飯のおかずにちょうど良いくらいにイワナが釣れました。

 一番上のは東ノ又沢で釣った尺上。出合の滝壺で釣りました。

 これが僕らのねぐら。ちょっと傾いでいましたが、案外虫も少なくて快適でした。

 夕方。NさんとEさんはまだ釣りから帰ってきません。蜩が鳴いたりして、なんだかとてもいい感じです。 Nさん・Eさんもなかなかの釣果で、今夜はイワナ尽くしができそうです。夏山の恵み。

 日が暮れて、焚き火が灯ります。焚き火には串に刺されたイワナが炙られ、米が炊かれ、僕らはお酒をチビチビ飲みます。

 僕らの自慢料理のひとつ、イワナのタタキ。三枚におろしたイワナを刻んだ大葉・ニンニク・ネギ・味噌・醤油・塩と一緒に叩きます。イワナの濃厚な脂と薬味がすごくよく合います。酒にもご飯にも最高!

 一番大きな尺上のイワナは、ニンニク・バター・レモンと一緒にホイル焼きにしました。なかなか旨い。

 これも定番のイワナの押し寿司。こうしてみると、大深沢のイワナは身が少し黄色味がかっていますね。
 この後、間違えて食べてしまったツキヨタケ(毒キノコ)で中毒してしまったり、というアクシデントはありましたが、それほど深刻な事態にまではならなかったので、まあ良しとしましょう。良い教訓になりました。


<8月12日(火)>

 翌朝。爽やかな朝日の中、ちょっとだけ竿を出してみましたが、イワナはいても反応してくれませんでした。

 朝御飯には残り物でチャーハンを作りました。

 仮戸沢の入り口。水量も少ないヤブ沢だけれど、こんな沢にもイワナはしっかりと棲んでいて、しばしば魚影が走ります。

 仮戸沢はとても傾斜の強い沢で、グイグイと高度を上げていき、程無く植生が変わります。空も明るくなり、稜線が近づくのが感じられます。

 ゴロゴロのゴルジェ。山が岩になり、石が砂になる過程。仮戸沢の名の由来でしょうか。

 このくらいの快適な滝をガシガシ登っていくと、やがてヤブ沢になっていきます。

 「おーい、どこだあ?」
 「こっちこっち」

 ヤブ沢では数メートル離れるだけでもうお互いの位置が分からなくなったりします。
 そしてとうとう出ました、笹ヤブ。根曲がり竹のヤブは、ヤブの中でも手強い部類に入り、行く手を阻み、登行意欲をくじきます。

 根曲がり竹のヤブは、ツキノワグマにとっても良い棲家で、熊との遭遇事故のほとんどは、春の根曲がり竹の時期に、根曲がり竹を採りにヤブに入った山菜採りの人と、やはり根曲がり竹を好物とする熊がばったり出会ってしまうことによるようです。

 写真は比較的新しい熊の足跡。大きさは人間の掌くらいだけど、鋭い爪があるのが分かるだろうか。こんな手で引っ掻かれたら堪らない。

 最後の滝とその側壁をなすスラブ。高度感は十分だが、ここもロープを出すような登攀ではない。

 最後の滝の落ち口。

 ここからは小さな水流になり、猛烈な笹ヤブを漕いで行きます。ところどころ水流が分岐しますが、基本的に高い方へ高い方へと行き(赤テープも付いています)、最終的に水流が途切れたら上へ、迷ったらコンパスを出して真東へ向かえば、それほど遠くなく縦走路に出るはずです。

 ヤブを抜けたところ。

 「のっぽさん、おめでとう」
 「イェーイ、ゴン太君、ありがとう」

 行く手に聳える前諸桧。

 「えー、アレ登るのー?」
 「聞いてないよー」

 森吉山の方だろうか、素晴らしい山々。もののけ姫の世界。

 ホウホウのテイで前諸桧。まだ3時間近い縦走が残っています。温泉と冷麺とキンキンに冷えたビールを励みに頑張ります。

 不思議なのは、沢中ではもっと辛い登りに耐えているのに、登山道に出るなりだらしなくへばってしまうこと。水棲動物みたい。

 縦走路のところどころに池塘があります。豪雪地帯の山には結構あるタイプです。
 かなり大きな池塘。
 木が沈んでいる池塘。

 モッコ岳を振り返ります。なかなか立派な山です。
 そろそろ縦走も終わりです。久しぶりに下界に下りるのは、嬉しくもあり、ちょっと寂しくもあります。

 車道に出ました。結構車通りが多いのは、藤七温泉に向かう車だろうか。

 車が2台ある場合、ココに1台デポしておき、もう1台で黒石林道の終点まで乗り入れれば便利でしょうが、利便性を求め過ぎるあまりアプローチも何もかも端折ってしまう山旅というのは、つまらないかもしれない。

 八幡平頂上のレストハウス。
 車に乗り込み、さっそく大深温泉に向かい、汗を流します。
 湯治向きの温泉で洗い場はありませんが、湯はとても良いし、風情も抜群。
 大深温泉の源泉。まごうことの無い掛流し温泉。

 お次は蒸の湯。温泉をハシゴします。

 昔ながらの温泉宿が最高。こういう所に何泊かして、テレビも無く、携帯も無く、釣りもせず、何にも予定の無い旅をしてみたい。

 蒸の湯の内湯。
 蒸の湯の露天風呂。もう何も言うことはありません。

 僕らは入らなかったけど、蒸の湯には野天に近い露天風呂もあります。観光地としてはあまり知られていませんが、蒸の湯ひとつで草津に匹敵するくらいの温泉の規模があります。八幡平、恐るべし。

 その後、僕らは盛岡に戻り、酒を飲み、蕎麦を手繰り、焼肉を食い、冷麺をすすりました。下界の快楽に染まるのも悪くありません。

<8月13日(水)>

 盛岡から東京への帰路につきます。ツキヨタケの余波か、嘔吐は収まったものの、僕だけは激しい下痢に悩ませれていました。脱水症状のせいか、熱もあり、Nさんに大半の運転をお願いした上、SA・PA毎にトイレに駆け込むような旅になってしまい申し訳なく、また自分でも帰り道にいろいろと寄り道したいと思っていたので残念でもありました。

 最後にちょっとケチがついたものの、全体としてはこれまでに無い最高の沢旅だったのではないかと思います。大深沢という沢そのものの美しさ、素晴らしい釣果、数々の温泉、どれをとってもちょっと他には無いようなものばかりです。

 できれば来年もまたこの近辺の沢を旅したいと思います。
http://www.ac.auone-net.jp/~gacka/essay_20080809_japanese.html

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4) 八幡平大深沢2009.9.17〜9.20


秋も深まった北東北のマタギの沢大深沢へT氏とともに行ってきた。

今回のコースタイム

18日:五十曲(玉川温泉下流)10:00-13:00湯ノ又出合吊橋-13:40大深沢取水提13:50-15:40ヤセノ沢出合

19日:ヤセノ沢出合7:30-11:10障子倉沢出合-関東沢出合-14:30:20m大滝14:45-15:00三又

20日:三又6:30-7:40仮戸沢1200m付近-9:30:1340m付近稜線-諸桧岳-畚岳出合(畚岳往復)−籐七温泉


9月18日(金)

午前6時10分定刻より若干早く鹿角花輪駅前に到着。
新玉川温泉行きのバスの時間まで1時間半もあるのでここで朝食とする。
駅から歩いて5分くらいのところにローソンがある。また、駅の売店、蕎麦屋は7時からの営業なのでとても便利である。

五十曲へは、途中玉川温泉で田沢湖行きのバスに乗り換え9時半頃到着。
準備を整え10時に行動開始。まずは、いかにも元鉄橋といった橋を渡る。

 五十曲にかかる橋

はじめは軌道の跡に沿った踏み跡を歩くが10分も歩かないうちに藪となり河原に下りる。ここから湯ノ又沢出合まではひたすら退屈な河原歩きが続く。岩魚もいないのでいっそう疲れが増すような気がする。河原を1時間くらい歩いたところで地元のきのこ捕りのおじさんに出会う。昨年豊作だった舞茸も今年はいまひとつとのことであった。

石仮戸沢の手前につり橋状の導水橋があり、これを過ぎるとまもなく左岸の河原に温泉が湧き出したところあり、その後直ぐに黒石林道からつながる釣り橋に出会う(導水橋〜吊橋:10分)。

ここまでちょうど3時間であった。


12:50頃、河原の温泉

なお、この吊橋まで最も早く入りたい場合は、黒石林道のゲートまで車で入りそこから徒歩と言うのが早いらしい。地元の方は、バイクでゲートの横をすり抜け吊橋のたもとまで乗り入れていた。

 13時揺れるつり橋を渡る

吊橋から東北電力の見張りの湯の側を通過し大深沢取水提まで40分ほど快適な林道を歩く。ただ、この区間は今行程で一番蚊の多い区間でもあった。温泉を過ぎたあたりで日帰りで岩魚を釣りに入ったと言うおじさんに会い熊に関する注意事項を聞く。さらに、このおじさんからもしもの時のためにと爆竹を1箱頂いた。

13:40大深沢取水提着。
ここからは、渓相もよくなり水中に岩魚の影を多く見ることができるようになる。  
         1425頃                              1435頃                        1505頃柱状節理

ゆっくりとしたペースで歩き15:40ヤセノ沢出合着。
大して歩いていないのだが、非常に疲れた。見張りの湯に至るまでのだらだらした河原歩きが堪えたのだろう。

ヤセノ沢出合(ヤセノ沢側から下流を見る)

出合からヤセノ沢へ50mくらい入った右岸にいいテン場ある。急いでテントを設営しヤセノ沢での釣りを楽しんだ。我々の振るテンカラに、8寸前後のお腹がオレンジに染まった岩魚が沢山飛びついてきて楽しませてくれた。魚は全てリリース。
9月も下旬に差し掛かると5時半を過ぎるとあたりが暗くなってしまう。釣りを楽しむにはやはり夏がいい。夕食にビーフシチューを食べ、沢で冷やしていたビールを飲み、翌日に備えて早寝することにした。

 ヤセノ沢出合のテン場


9月19日(土)
今日は三又までの短い行程なので途中釣りをしながらの移動である。7時半過ぎにヤセノ沢沢出合を出発すると直ぐにいくつかの滝を通過する。水量も少なくどれも難なく通過。
 この滝を上がるとだるま岩が見える。
 余裕の笑顔でへつり中
  
 今にも転げ落ちそうな大岩(だるま岩)を8時に通過               大岩から40分付近
                         
15m滝(9:10頃)

大岩を過ぎたあたりで竿を出してみると、直ぐにお腹がオレンジの岩魚が釣れた。
 
 08:15頃
この15m滝であるが、T氏はどうにか上りきったが私は左岸を巻くこととした。今回最大の難所であった(巻けばたいしたことなし)。

 9:15頃。アッタク中のT氏(中央水流右)
ここから20m大滝(ナイアガラ滝)までが最も魚影が濃い区間だ。要所要所で釣竿を出しつつ進んでいった。
  
          15m滝上部(9:25頃)                        15m滝上の3m滝                          4m滝(9:35頃)

 
   11:10障子倉沢出合着。この付近ではもう釣堀状態である。                  障子倉沢と関東沢の中間付近(12時頃)

12:30関東沢出合着。ザックを出会いにデポして関東沢を釣る。
当初はここで幕営の予定であったが、明日東北の東海上を台風が通過するということで、翌日の行動を勘案して三又まで進むこととする。

 関東沢出合 
    関東沢出合と大滝の間(14:15頃)                           20m大滝(ナイアガラ滝)着(14:30)

ナイアガラ滝は大きな流れの左端を登る。岩がもろいがロープでしっかり確保しておけば安心だ。登攀自体は難しくない。
見ている限りでは分からなかったが、T氏の登攀中に上から岩が落ちてきてヘルメットに当たったそうだ。ヘルメットを被っておくことの大切さを感じたのであった。

 ナイアガラを登るT氏

ここから三又までは、快適な川床歩きでほんの15分であった。  
          ナイアガラ大滝上                            三又の手前                         
三又テン場から北又沢

本日のテン場は、仮戸沢、北又沢、東又沢の合流する三又で、北又沢を1段上がった左岸(北又と東又の間)である。ここもまた整地された快適なテン場となっている。

15時頃三又着。テントを設営し東又、北又を釣る。このテン場には、焚き火をするにも薪となる木がほとんどないので集めるのに苦労した。
 
三又のテン場                                   夕飯の準備中


9月20日(日)

今日は仮戸沢を稜線まで標高差340mを詰めて、八幡平を籐七温泉まで縦走である。
6:30テン場発、仮戸沢を登る。1200m付近を過ぎると沢の流れも平坦になる。
  
         仮戸沢の上り口(6:30頃)                      1100m付近(7:05頃)                      
1200m付近(7:40頃)

沢の流れが北東から東へと向きを変えると徐々に藪沢となる。所々赤色のテープがまいてあるので確認しながら進んでいく。今回はT氏が携帯型GPSを持参しているので心強い。位置を確認しながら東へ東へと進んでいく。途中黄色と黒のテープが巻いてあるところがあるが、そちらへは進んではいけない。注意の意味で赤テープと区別してるのだろう。

平坦になって1時間程度で仮戸沢最後の滝に到着。この滝は右側を難なく通過。

 8:45頃仮戸沢最終滝

この滝を過ぎるとますます藪が濃くなり水流がなくなるところまで沢をつめ、最後はコンパスを頼りに2m以上ある竹やぶを戦車のごとく進んで行き1340mの鞍部を目指す。藪を進むときには常にコンパスを気にしながら進むのが良い。

9:30頃稜線着。到達目標地点から数メートルの誤差で登山道へ出ることができた。
登山道には、これから仮戸沢を降りると言う4人組みグループが2組待っていた。
 後ろの藪をこいで出てきた

計画より短時間で登れたこともあり、紅葉の八幡平の稜線を堪能しながら歩くことができた。
9月も下旬に差し掛かると1500mの稜線付近は黄金色に染まりつつあった。これから徐々に麓に向かって紅葉が降りてゆくのだろう。
  
           大深山方面                              前諸桧岳  
    八幡平には綺麗な池溏が沢山ある                     畚(もっこ)岳(左奥)                             
畚岳              
岩手山                               
八幡平頂上 
   
畚岳(もっこだけ)から籐七温泉へは地図上の最短ルートを進んだが、あまり人が通行していないようで藪化が進んでいた。

 12:30頃籐七温泉を見下ろす

多少の藪漕ぎもどきがあるが籐七温泉に着く直前にもしかしたらいいことがあるかもしれない。籐七温泉は白濁した硫黄の温泉だ。3日間の疲れと、多くの擦り傷を癒すのには最高の温泉であった。


総括

心配していた台風もほとんど影響なく3日間ともいい天気が続き、沢では多くの岩魚を釣ることができた。なにより良かったのは、熊に出会うこともなく、誰も大きな怪我をしなかったということであろう。
またいつか、ゆっくりと時間をとって訪れたい沢であった。
http://www2.bmo.tepm.jp/~mtatsumiya/CCP014.html


    |〃、 ii  川 ヾ  レ'/::::::::::〃爪::::::川::::::::||:::ヽ::::i::::::::::::i!\ \::::::::::
 ノ  ,/  |! i||  iiハ  | //::i:::::::::||:::| |i:|:::||!i::::::::::|i::::ヽ:::::|!:::::::::||:::\ \::::::
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i i 川i!ハ/" _!   | │川 ヾ:ii ゙'∨     |    ゙ヾiヽヽ;||:::::i':::::::::::::::::::::::::
ノ ノ/リ,,,,,,二三テ=''" ヽノル |ノノヽヾ ノ  、,,,ノ,、     iヽ:::||:::::i'::::::::::::::::::::::::::::
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2.再び見張りの湯


又口温泉 見張りの湯 2011年11月08日

晩秋の某日、クマの影に怯えながら、八幡平の山奥に湧く有名な露天風呂「見張りの湯」へ行ってきました。 

玉川温泉の南方数キロのところにある国道341号のスノーシェッド付近から東へ分かれる黒石林道へ。林道ですから全区間にわたって車1台しか走れないダートなのですが、適当に幅寄せすれば行き違い可能ですし、私の車のようなFFの一般乗用車でも問題なく走れました。キノコの時期ゆえか、意外とこの道の利用者が多く、途中何度か退避しました。
国道から丁度3.0kmでブナ沢林道との分岐点。ここは道なりに右へ。 

この林道は一定間隔おきにキロポストがあり、またところどころ水たまりがあるものの、底を擦ったりするようなことはなく、比較的走りやすい路面でした。

4km地点で右に逸れる分岐あり。ここも道なりに(左側へ)。

5.0kmポストを過ぎてすぐのところで、左に冷水林道が分かれていきます。ここも道なりに(直進)。

8.8kmでこのような橋を渡り… 

「発電所専用道路」の看板がある10.5km地点の二又分岐を右に折れると…

車5〜6台は余裕で停められそうな広場に到着。車を置いて、ここからは徒歩で先へと進みます。

駐車スペースから先も発電所の関係車両が通るので、それなりの幅と路面は確保されているのですが、いきなり急な下り勾配になるため、乗用車では帰りに登れなくなるかもしれません。

この一帯はクマさんの棲息地域である上、冬眠に備えて栄養を必死に蓄えている時期なので、単独行の私はクマさんとの遭遇に怯えながら、熊除け鈴をガンガン鳴らし、また足元には糞が無いか、そして樹上には熊棚が無いか、よく注視しながら歩きました(ちなみに今回歩いた全区間に亘り、糞や熊棚は見当たりませんでした)。

駐車スペースから徒歩9分でゲートを通過。ゲートにはカギが掛っているので、この先一般車両での通過は不可能。ゲート前には駐車スペースはおろか転回場すら無いので、やはり上述の駐車場に車を置いて歩くのが吉でしょう。

ひたすらジグザグの下り坂が続きます。帰路この坂を登らなきゃいけないのかと思うと、ちょっと憂鬱です。私は当初自転車でこの道を往復するつもりでしたが、自転車での登りは歩き以上にキツいでしょうから、徒歩を選択して結果的には正解でした。 

途中で石仮戸取水口への道が分岐。もちろん分岐へ逸れず、道なりに直進します。 駐車スペースから20分で水場を通過。足元が悪いので、靴が濡れないように注意して先へ。歩き始めて27分でヒューム管の橋を渡ります。ここから約100mほどの短区間はコンクリ舗装がなされていました。

坂を下り切って玉川本流の河岸に至ると、ようやく道は平坦になり、玉川の右岸を遡るように東へと進みます。 路傍に錆びて朽ちかかった鉄の標識を発見。そこには「又口小屋」と書かれていました。現在この周辺には建造物らしきものは見当たりませんが、かつてここには山小屋が存在していたのでしょう。

歩き始めて37分で吊り橋。橋の袂にはトラックがとまっていました。ということは、この先に作業員がいるのか…。ここまで来たにもかかわらず、「関係者以外は立ち入り禁止だ」と追い返されたらどうしよう…。

かなり揺れる吊り橋ですが、足場板もワイヤーはもしっかりしているので、安心して渡れました。上流で発電用に取水されているため、川の水量はかなり少なめ。対岸に渡り、川に沿って先へ進みます。

歩き始めて38分で小和瀬発電所の管理用小屋に到着。いまから目指す露天風呂は、この見張り小屋に付帯している施設であるために「見張りの湯」と称されているんだそうです。本来は発電所関係者のためのお風呂なので、一般には開放されていないのですが、まぁその辺りは大目に見てもらって入浴させていただこうというのが、今回の目論見なわけです。

小屋では作業員のおじさんが布団を干している真っ最中。ダメ元で入浴を乞うと、どうぞどうぞとアッサリOKしてくれました。小屋から右手に折れて目的地へ。笹藪の向こうでは湯気が立ち上っており、この光景を見るだけで、つい期待に胸が膨らんでしまいます。 
ついに到着しました。いいロケーションではありませんか。一刻も早く入浴したかったのですが、念のために湯舟の温度を計測してみると…

48.9℃という入浴には熱すぎる温度に思わずたじろいでしまいました。水で薄めたかったのですが、加水用ホースからは水が出ていません。露天風呂のすぐ傍には沢が流れているのですが、沢は熱湯が流れているため、そこから取水するわけにもいかず、わざわざ吊り橋付近の崖から水を取り、ホースで玉川を跨いで小屋やこの風呂まで引水しています。

しかし、その途中でどうやら漏水しているらしく、ここまで水が届いていなかったのです。配管のバルブが開いていたのは確認できたのですが、漏水箇所は把握できなかったため、浴槽への加水は断念。

仕方ないので、まず源泉を注いでいるホースを浴槽から外し、近くにあった羽目板で一生懸命湯もみして、できるだけ人力でお湯を冷まそうと頑張りました。しかし、ちっともお湯が冷める気配が無い…。

痩せ我慢して入浴を試みましたが、あまりの熱さで10秒が精いっぱい。タイマー撮影で自分撮りしてみましたが、平然な表情をしているようで、実は相当堪えています。湯上がりは全身が軽度の火傷を負ったかの如く、ヒリヒリした痛みに苛まれました。とくに四肢の末端は辛かった。体をクールダウンさせながら、10秒入浴を4セットほど繰り返しましたが、皮膚は既に悲鳴をあげていたため、これ以上の入浴は不可能と判断。諦めて素直に着衣することにしました。せっかくここまで来たのですから、もう少しゆっくり湯あみしたかったのですが、残念としか言いようがありません。

ちなみにお湯は無色透明で、タマゴ味・臭いと砂消しゴムのような味・臭いを足して2で割ったような硫黄的知覚が感じられ、湯中では白い湯の花が沢山舞っていました。おそらく単純硫黄泉に該当すると思われます。 

露天風呂のすぐ傍を流れる、その名も「湯の沢」という沢です。河床には白い硫黄の湯の華が沢山付着し、川面から湯気が濛々と立ち上っています。触ると火傷するほど熱い沢でした。
http://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou/e/84ed75056e3daad49703aa1b98f4966f


 
訪問:2009年9月下旬

思ったよりも距離のある林道部分は普通車ではチョット…何回か降りて段差を確認しながら進む箇所もありました。

最後のゲート前の坂を下りてしまうと、FF普通車ではダートのテクニックを使わないと容易には登れないので注意。

ということで、上の駐車スペースに車を駐め、緩い坂を歩いて下っていきます。
帰りは延々登りなので覚悟が必要です。
 
チョット恐いけど意外にしっかりした吊り橋。
40分程で発電所の管理する見張り小屋が見えてきます。

この少し奥に見張りの湯はありました。湯はかなり熱かったので、湯の引かれているホースの湯口を少し高い位置に調整。 

暫く待っていようと思ったものの、どこからともなくスズメバチが一匹…
執拗にイチャモン付けてくるので、あまりゆっくり出来ませんでした。

また、この辺りはマムシの生息地でもあるそうなので、その辺も注意が必要かも。
 
露天の向こう側に流れている沢へ降りると、そこいら中全面温泉でそうめん状の湯花がビッシリと。しかしここもかなり熱く、登山靴を履いていても、留まっていると足裏に熱が伝わってくるほどでした。

う〜ん、卵を持参すればよかったかも。
あ、露天の周りに卵の殻とか散らかってましたね。

ゴミはきちんと持ち帰りましょう!
http://aquayu.blogspot.jp/2010/04/blog-post.html


2009/09/07
秋田県の見張りの湯(野湯)を探索してみました。

玉川温泉近くの国道341号線から黒石林道へ入り進むこと約12キロ。車で30分弱で車止めにたどり着きます。途中枝道がありますが車が通ってる雰囲気を感じ取れれば間違えないはずです。 ただし林道の割りには、きのこ取りの方が入られてましたので変な視線を感じてしまいます。今の収穫は天然のまいたけのようでしたが。

ゲートは南京錠で施錠されてましたので、ゲートから先は徒歩で行くことになりました。 温泉目的は一応隠して、里山ハイキング者にでも見られるようリュックの装備。 中身は洗面器とタオルとサンダルですが、これで見張りの湯に行くとは気付かれないはずです。

下り勾配の山道を約30分位進むと、橋が見え目的の見張りの湯はまじかです。 橋を渡って少し行くと、通称見張り小屋と呼ばれている建物があり、周辺から臭う硫黄臭を頼りに探すと、見張り小屋の近くにやっと見張りの湯がありました。

ちょっとコケが気になりますが、浸かる分には申し分無しの雰囲気でしたので 手を浸けてみたら、う〜んこれは火傷しそうな位の激熱でした。 高温の源泉が放流されっ放しだったようで、加水用のホースからは水が出てません。これでは仕方がありませんね。

一応激熱に耐えながら足湯だけしておきました。水の出元は解りましたが、適温には日が暮れそうだったのでやっぱり諦めることに…硫黄臭を感じる良さそうな温泉だったけどね。

目線を変え隣の沢の探索、湯けむりの上がる激熱地獄の沢となっており、この光景は異様な感じもします。沢のあっちこっちの底から自噴しており、適温の湯船は残念ながら見つけられませんでした。

ちょっと中途半端な気持ちで見張りの湯を後に、途中ダム関係者とすれ違うも軽装の登山者に見えたようで平然と挨拶を交わしておきました。 帰りは森林浴でも満喫しようと考えてたら、それどころでは無く登り道で全身へとへとになって、やっとこさゲートまでたどり着いた状況でした。

2009年8月足湯と手湯のみ 当然無料だけどその分疲れる〜


いざ入湯も激熱で足湯もキツイ(泣)
横の沢はまるで地獄。自噴しており熱すぎて入れるところ無し。
帰りはくたくたです。


ダム関係で監視小屋に泊まる人は利用しているのかも。
バルブをひねれば水が出ましたが適温には日が暮れそうでした。
それにしても不思議なのは車が結構入ってましたね。ダム関係者じゃなく、ただのきのこ取りみたいだったけど、あの鍵はどこで…
(2009/09/17 10:55:57 PM)


思うに源泉地は少し離れているような、ホースで引っ張ってましたからね。
脱衣場も頑丈じゃないと一冬で壊れる環境、すでにバラバラでした。
野湯とかって見つける人はすごいね。 (2009/09/17 11:06:32 PM)
http://plaza.rakuten.co.jp/takepiro/diary/200909070000/

行ってきましたよ 秋田 見張りの湯  2008-07-16

まずは国道341号からの入り口です。           
 その入り口から約11km位進みます(非舗装路の11kmは結構ありますよ) 車が停められるちょっとしたスペースがあります。もう少し先のゲートまでは4駆車なら行かれると思いますが・・・今回プリウスで来てしまいました。しかも実はレンタカー 

ここからはひたすら歩きです。目指す見張りの湯まではひたすら下り坂です.
高低さ250mあるらしい  帰りはきつそー
歩き始めて5分位でゲートに到着。この先へ行かれる方は自己責任ですよ。ミニバイクかオフロード車なら横からすり抜けられそうでしたよ。

さらに下り坂を20分位進むとやや平坦な道に変わります。さらに5分位でつり橋に到着です。今回 このつり橋の付近に工事関係の業者さんらしき車両が4台位停まっていました。
このつり橋は結構揺れます。つり橋を渡ったら川に沿って左のほうへ しばらく行きますと見張り小屋と言われる建物が見えてきます。この小屋を超えたら右へUターン

すると匂いでもうわかりますよ。到着 見張りの湯です
早速 入湯です。持ってきた缶ビールで乾杯です。この時期にしてはアブはいませんでした。脇の川は湯気がたっていました。川原の石の上を裸足で歩くと熱くて立っていられません。
しばらく楽しませていただいてから置いてあったデッキブラシで清掃開始です。湯船の栓を抜いて軽く湯の入れ替えです。今日はこのあとだれも来ないでしょうから お湯がたまるまでだれにも迷惑はかからないでしょう。

帰りは案の定 地獄の上り坂でした。行かれる方は覚悟してね。
岩手の湯田にある見立ての湯のグレードアップ版て感じかな。

国道341号からの入り口は玉川温泉と新鳩の湯温泉の中間くらいにあります。
その新鳩の湯温泉はどうやら廃業したみたいでした。残念ですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/namahisa/43646655.html

2008/6/29(日)

玉川温泉の近くにある「大深温泉 見張りの湯」に行ってきました。
上級の温泉です。車に酔う人、体力に自信の無い方、汗をかくのが嫌いな人、急な坂道の上り下りをしたくない人は止めましょう。
私もよほどの美人と一緒でなければ再び行くことは無いと思います。
ちなみに、車で林道を約11km(約30分)走った後に、徒歩で約30分下ります。さらに、帰りは上りが約40分です。

やっとたどり着きました。汗だくでヘトヘトに疲れているので、飛び込みたかったのですが、熱くて断念です。

お湯(右側)と水(左側)が別のホースで供給されています。
湯加減はこれを操作するだけです。

裏の川の様子です。
川一帯が温泉源のようで、この川も熱すぎて入れません。

来る時は下りだったから、帰りは・・・。
笛を吹くと車が迎えに来て   くれない。
http://blogs.yahoo.co.jp/cpbsh143/11545920.html

 (2006/11/09)
国道341号線を使って玉川温泉より更に3km程南下。進行方向左手(東側)に黒石林道の入口が現れる。 ワリと綺麗に整備された林道で普通車でも充分走行可能。この林道をまっすぐ10km程進むとやがて道が二股に分かれて真ん中に以下の様な看板が。ここで右側の道に入るのだが、ここから先は路面が非常に荒れている。

 車高の高い4駆ならそのまま進んでも問題無いが、その他の車両はここで車を停め後は徒歩で行くのが懸命。ここからはひたすら下り坂、徒歩にして30分くらいか。やがて川原に突き当たり、左手に見える吊り橋を渡る。 
 この橋を渡りきったら、川に並行して左に進む。すると建物が現れる。これが「大深見張り所」なる建物。これから「見張りの湯」という名前がついたらしい。建物から右折して川の反対方向に進むとお目当ての「見張りの湯」が現れる。湯船の向こう側には沢が流れている。

 早速入湯。実測40℃と丁度いい湯加減。辺りに視界を遮るものが無いので開放感抜群。硫黄臭がして白い湯の花が浮遊しているので、恐らく硫黄泉系のお湯であろう。

 お湯を注いでいるホースは沢の上流の方からつたっている。
http://www.biwako.jp/~kimken/onsen-akita-mihari.html

2005-10-31
秋田県某所。通称「見張りの湯」。
付近に見張り小屋があるために、そう呼ばれているらしい。

宿の露天と見間違える立派な造りの露天風呂。
泉源は露天脇を流れている川。周囲に充満する硫化水素臭・・・。
川全体が触れないほどの高温となっていて、あちこちから湯が湧出しています。
白く大きな湯の華が川石にベッタリ。

露天には、源泉用ホースのほかに、加水用に川水を引いたホースがありました。
これで湯温を調整します。


ココに来るには、♪行きは良い良い、帰りは怖い、、、の「急坂」があります。
風呂に入っても、車へ戻るまでには全身汗だくに・・・(><)


by yutabi2 | 2005-10-31 17:33 | 温泉〜秋田〜 | Trackback | Comments(2)
見立温泉(偽見立の湯) >> .


Commented by くろちゃん at 2005-10-31 22:11 x

お風呂が熱くて汗かいて、帰りの登り道で汗かいて大変でした、此処。
川水もうまく引けなくて、散々攪拌して入りました。
スズメバチが飛び交ってたなぁ。普通に熊とかいそうだし。
ついでにマムシの温床になっているらしいですね、この辺り。

Commented by yutabi2 at 2005-10-31 22:23

くろちゃんさん、浸かりに行ってたのですね〜。
私が行った時は、加水されすぎてる状態でぬるかった・・・。
スズメバチ・・ということは夏ですか?
私は今の時期でも大汗かいてしまいました。
熊も嫌だけどマムシも・・・(><)
http://yutabi.exblog.jp/2984825/


見○りの湯 2005/10/11(火) 午後 8:55秋田の温泉旅行

この日の天気は雨、今週も秘湯を求めて林道を走ります。
ここは秋田県の某山中です。国道から林道に入り11kmほどで分岐点を右手に入ると(発電関係の専用林道・諸車通行止め)ゲートがあります。ここに車を止めて急傾斜の下り坂を40分ほど歩いて行きます。

すると、つり橋が現れます。ちなみに橋の下を流れる川は玉川本流です。昨晩から降り続いていることもあってか川は増水してゴウゴウと流れています。

このつり橋を渡って行くのですが、歩く板の幅が狭く、また雨で板が滑りやすそうです。足を踏み外さないように気をつけて歩きます。

下を見ると(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

おまけにつり橋は簡易的な作りなので歩くと揺れるので怖いです(+_+)

つり橋を渡り終えて間もなくすると小屋が見えてきます。これが通称見張り小屋です。見張り小屋にあるから見張りの湯と呼ばれているそうだとか・・・。
この小屋の裏側の川の方に温泉があります。

どこにお風呂があるのかわからなくきょろきょろしていると硫黄の香りが・・・
香りに引き寄せられ歩いて行くとお風呂がありました^^

硫黄の香りプンプンの無色透明の湯です! ε=ε=ε=ヾ(э^・ェ・^)э

後ろの沢が源泉地帯です。

源泉を引いているホースと、川の水を引いているホースで二本のホースがあります。

入浴しょうと湯加減を試すとすごい熱湯です(+_+)
入浴可能な温度になるまで加水します。落葉が多いです^^ 

デカイ蛙が二匹湯船の底で茹で上がって沈んでおりました。

湯船の側に朽ち果てた脱衣所がありますがこの日は雨、屋根がないので傘が役に立ちました^^

↓湯船のうらにある源泉地帯の沢。この川流れているのはすべて温泉です。さわれないほどの熱湯です。入浴可能エリアを探しましたが熱湯のため無理でした。ゆで玉子はすぐ作れそうですが・・・

温泉を満喫した後テクテクと林道を車のある所まで歩いて帰ります。
行きは下り、帰りは上りになるのでかなりきついです。
・・・はい^^

見張りの湯は、玉川発電事務所の「大深見張所」という発電所の見回りのときに使う見張り小屋で、県の施設になっておりその関係者が整備、管理?また愛好家によって清掃などされているようです。


コメント(12)

この野湯にはヒルはいないですよね!
だったらOK!
アブもいないだろうし、硫黄の風呂は是非入りたいなあ。川が入湯不能の温泉なんて凄いですね!
2005/10/12(水) 午前 7:35



いや〜良いなぁ^^;♪カエルさんは可哀相だけど…。まったく野湯は知らないので勉強になりますョ〜♪
2005/10/12(水) 午前 9:54


カエルの茹で上がりって野湯とか露天風呂でよくある光景ですよね☆
2005/10/12(水) 午前 10:45


湯人さん、湯船の湯は熱湯なのでヒルはまちがいなくいないものと思われ^^
安心して湯に浸かる事ができましたよ♪
カエルが茹であがっていたけど^^;
2005/10/12(水) 午後 9:42
http://blogs.yahoo.co.jp/hitou10rider/13127150.html

2003年06月15日 ながやま

林道の途中から、徒歩約30分 吊り橋の先から200m位 
熱くて入れなかった。

オフバイクなら、吊り橋までは行ける あまり綺麗ではなかった
http://www.hatinosu.net/onsen/archives/285


2002年 8月下旬

地元の方々および野湯フリークの方々にはそれなりに有名なここ「見張りの湯」は、国道から林道を約11km、そこから発電関係の専用林道(諸車通行止め、傾斜きつし)をトコトコと40分くらい玉川本流まで下っていった先にあります。現地には玉川発電事務所の「大深見張所」という県の施設があって、見張りの湯はその付属施設として整備されているもののようです。もちろん公式に一般開放されているわけではありません(たぶん)ので念のため。

国道から、この夏東北地方で降り続いた豪雨のために少々えぐれて荒れた感じの林道を進みます。4駆でなくとも行けましたが、慣れていないと車の腹を擦るような場所がたくさんあります。車を大切にしたい人はやめておきましょう(うちの車はもう10万km以上乗ってますからねぇ‥)。

「これより先専用林道につき一般車進入禁止」

のあたり(広場あり)に車を止めて歩き始めます。歩き始めてすぐに、左上の写真のように絶妙な感じで倒れた大木が現れます。

急な坂を下ること7-8分で、ロープで厳重に?くくられたゲートが出てきます。そこをさらに進みます。あたりは広葉樹の美林で、大きなブナもあちこちに現れ、なかなかきれいなものです。

道は基本的に下るいっぽう。平らな部分はほとんどありません。ということは、帰りはお湯で火照った身体のままこの坂を登らなきゃいけないのね。道は林道ですからのんびり歩けるのですけれど、少々憂鬱な話です。

小さな沢を2度ほど横切り、大きな沢をコンクリートの橋で渡り、さらに下っていくといよいよ玉川の本流に降り立ちます。そこからしばし段丘の上を歩いていくと、いよいよ吊り橋に到着です。

このあたりの風景は、なんだかニュージーランドのトランピング中のひとこまといってもおかしくないくらいに日本離れしています。橋の下を流れる玉川本流もかなりいい感じ。もっとも、ここから下流で合流する玉川温泉からの沢の酸性度は極めて高く、下流には「中和所」という設備まであるそうです。ここはどうなんだろ。まぁ、本流の水は飲まないに越したことはありませんね(林道の途中で渡る沢の水は問題なく飲めました)。
よく整備された吊り橋を渡ると、ほんの少しの歩きで見張所の建物に到着。建物の裏手から続く道を進んでみると‥。

ありましたありました。広めの湯船にお湯がこんこんと流し込まれています。適量の水も注がれていることもあってほぼ適温(ただしちょっとぬるめ)。よっしゃぁ入浴!と思って入ったら、湯船内は緑色のコケがびっしり。滑りやすいことおびただしいぞ状態になってました。

ただし、「人間が入ると湯が緑色に染まる」などということは一切なく、案外に快適。まぁ、時間があればテッテー的に掃除(ちゃんとタワシやデッキブラシも置いてありました)できるでしょうね。結局やりませんでしたが。

さて、この湯船のすぐ下には、本流とは別の小沢が流れています。とはいってもこの小沢、流れているのは全て熱湯に近いアツアツの湯。水がないですから入浴は不可能ですね。

まぁすごい場所にある温泉、場所が場所(&設置者が設置者)ですから、今後ともこの姿のまま維持されていくんじゃないかと思います。大人数で来たら、今度はコケ掃除でもしたいもんだと思いつつ、「見張りの湯」をあとにしました。はい、再び標高差250mを登ってです‥。

熱湯の流れる支流の沢。
http://achikochi.takema.net/choito-tspa-mihari.htm


見張りの湯・黒石林道 2001年8月 

見張りの湯は黒石林道の奥にあるのだ。しかし地図ではわからないので地元のおじさんに聞いたのだが分岐がいくつもあってわかりにくい。

一回間違って新玉川温泉の舗装路に出てしまってあれー?

気を取り直して戻って15キロくらい進んでいくと、多分ここの支線を入るのだろうと思わしきところにおじさんが弁当を食べていたので念のためもう一度聞く。するとやはりここを下って行くというので降りていったが、けっこう急な下りが延々と続いて田沢スーパー林道以来1年ぶりに林道を走るおいらはけっこうびびっていた。

やっとのことで下り終わると写真のような素敵な釣り橋があって、おぉ!

恐る恐る渡って森の中を進んでいくとあったあった。

しかし・・・熱湯状態で入ることが出来なかった。おいらは熱めの湯が好きなのだが限界を超えていた。目の前に川があり、バケツもあるので組んで冷まそうとしたら川の水?はもっと熱かった。

残念だが入浴はあきらめて写真を撮ってから近くの河原で弁当を食べた。食い終わってからは温泉に入れなかった気晴らしに河原で素っ裸になって水浴びしてたらアブの攻撃にあってしまった(T_T) 苦労して見つけたのに入れなくて残念だったが北東北の林道、自然を満喫できて来てよかったと思った。

その後は天気もよかったので田沢湖で湖水浴をするつもりだったが中止して乳頭温泉鶴の湯に向った。

→右写真 2001年8月 黒石林道の支線で急な下りの林道をどんどん下って行くとこのように見張りの湯に行く釣り橋がある。橋の上はおいら。

←左写真 2001年8月 これが見張りの湯。写ってるのはおいら。

→右写真 2001年8月 見張りの湯の前の熱湯川。見張りの湯が超熱いので川の水を汲んで冷まそうとしたら川は熱湯が流れてて温泉のお湯より熱かった。

←左写真 2001年8月 見張りの湯にて。決して単なる池ではなく温泉。熱湯状態のため入浴を断念。せっかく見つけたのに残念。写真左おいら。

→右写真 2001年8月 見張りの湯が熱湯状態で入れなかったので近くの河原にて弁当を食べる。ここの川原は熱湯ではない。写真左おいら。弁当を食べ終わってからここの河原で水浴びをしたがアブに攻撃される。
http://neosoya.sakura.ne.jp/tohhoku_akita_onsen_miharinoyu.html


1995.9/22
岩魚釣り師の間では昔から、又口温泉と呼ばれて親しまれていた有名な野湯。発電所の見張所にあることから、最近では見張りの湯という呼称の方をよく見かける。

温泉の周辺は猛烈なマムシ地帯で、特に秋口には地熱が暖かい場所を求めて集まって来るためか、マムシがウジャウジャいたという話を釣り仲間からよく聞く。こんな山奥でマムシに噛まれたらまずアウトなので、くれぐれも用心が必要。

林道を使えば温泉から1kmくらいの所まで車で入れるのだが、この時はトレッキングを楽しむために、下流から大深沢沿いの森林軌道跡を歩いた。おかげで川原に温泉が湧いている場所を発見して、見張りの湯以上に堪能した。
大深沢沿いの森林軌道跡をトレッキング・現地に着いたのが遅かったので出発時すでに夕方 途中で真っ暗になってしまいツェルトを設営・地面が地熱でホカホカしていた
川原に湧いていた適温の湯溜りに入浴 ちょっと浅目だけど自然のままにしては上出来

翌朝・上の写真の温泉が湧いていた辺りの川原

発電所の見張り小屋・中には入れない

こっちが正真正銘の又口温泉(見張りの湯) 脱衣所まである

迷走台風の再接近で予定を変更・現地で会ったマタギの?おじさんの厚意で車まで送ってもらうことになった

林道最強のマシン・四駆の軽トラ 爆走する軽トラの荷台に揺られて帰還
http://yamapon65.fc2web.com/akita_4_hatimantai.html  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 中川隆 2012年12月23日 15:18:19 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM


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八幡平の温泉 _ 失われゆく湯治文化


1. つげ義春の世界


『つげ義春旅日記』

この絵はつげ義春のマンガ「オンドル小屋」の冒頭シーンである。
雑誌『ガロ』に1968年4月に発表した作品で、その前年67年10月に東北の湯治場を単独旅行した取材をもとに描かれたものである。

マンガはストーリーらしきものもなく、「蒸の湯」(ふけのゆ)の地熱を利用したオンドル小屋に一泊して見聞した状景を、ありのままに絵にしたもので、湯治客の男たち数人が傍若無人の騒々しい振る舞いをしているのを皮肉をもって描いている部分が、唯一話らしい部分である。

そこは、いまの秋田県鹿角市八幡平である。現在の「ふけの湯温泉」はすっかり温泉地らしくなっているのだろうが、つげ義春が訪れた40年前は無残なくらい粗末なオンドル小屋に寝泊まりした貧者の湯治場の様相だった。
『颯爽旅日記』には、「颯爽」どころか、陰鬱な湯治場に、さすがのつげ義春もショックを受けたと見える文章を綴っている:

『到着の日、ミゾレが降っていた。山のふもとでみられた紅葉も、ここまでくると落葉している。八幡平頂上は登山観光客で賑わっているようだが、蒸の湯は、地の果て旅路の果てといった観がある。オンドル小屋でムシロを敷いて毛布にくるまっている細々とした老人をみると、人生のどんづまりを見る思いだ。
売店でムシロと毛布を一枚20円で4枚ばかり借りて寝る。
地面から噴き上る蒸気でムシロはびっしょり濡れる。
温泉の地熱を利用した天然の岩盤浴がオンドル小屋だ。そこで汗をかきながら寝るのである。
若い頃は仲間と馬鹿騒ぎばかりしながらも、まさに人生のどん底への憧れも強くあった。薄暗い、豚小屋みたいなオンドル小屋で、ヌクヌクと体だけは暖めながら、グダグダと淪落の淵に腰を掛け、まっ逆さまに落ちて、野垂れ死にたいと思いう憧れがあった。

八幡平観光にやってきたツアー客たちが、湯治場を物珍しく、大勢がぞろぞろと覗きにやってくる。オンドル小屋の内部を覗きながら、

「ひでえな、豚だ、豚だ」

と失敬なことを言う。なかには、ブー、ブーと豚の鳴き真似をして、湯治客をからかうマナーの悪い連中もいる。』

つげの作品に、となりの部屋に寝起きする女の子の裸を見るシーンがあるが、それも事実だったようで、日記にはつぎのように書いている。

『同じ棟の片隅に、食堂で働く女の子の寝起きする場所がある。ロープを張り、そこに毛布や着物を掛け周囲の視線を遮っているが、すき間から見ると裸で床の中へ入った。誰でもそうするのだが、下着が汗で濡れると風邪をひくからだ。
彼女は地方から働きに来ているのかしら。小さな鏡台が置いてある。』

オンドル小屋の少女より、もっきり屋の少女の方がいいよね。


コメント(6)

オンドルというと、韓国の暖房方式として使用されていますが、
日本では、湯治として随分前から利用されていたのですね〜。
つげさんの日記には、観光客が湯治客を「豚」とはやし立てていますが、当時、湯治をする人を低くみる傾向があったのでしょうか。。
。。昔は、湯治を行っていたのは権力者など、一部の人に限られていたと聞きます。。ただ、江戸時代になると、梅毒に苦しんでいた町人が多く湯治に訪れたといいますから、その辺りを捉えてのことなのでしょうか。。
。。この頃、地方から働きに来たオンドル小屋の少女を思うと金の卵と言われてた時代をフッと思わせますね。。ちょっと、もの哀しい。
2008/9/19(金) 午後 6:17


つげさん特集で嬉しいです。^ ^
オンドル小屋を不快な気持ちで後にしたつげさん
旅の思い出は後から思い出したら楽しいことばかり思い出すものだけど、この旅行だけは思い出しても腹が立つって書いていましたね笑
そんなことも何も知らない少女が印象的でした。
2008/9/22(月) 午前 0:47 [ コモコモ ]

えりっぺさん、湯治客とは別に、オンドル小屋で寝起きしうる少女にとって、そこは「暖房つき従業員宿舎」というわけです。プライバシーのない哀れな環境です。あのころ、日本はまだまだ貧しい国でしたから。
2008/9/22(月) 午前 1:01

コモコモさん、このオンドル小屋の描写はマンガなのに「笑える」ところがないです。つげさんの厭世的な一面が出ているんでしょう。
2008/9/22(月) 午前 1:09

どっちもどっちも!

自分の味方だとばかり思っていた爺さんが、裸になると花札の刺青を入れていて、実は若いころには博打打のヤクザものだとわかるところが、面白い。つげ義春はこの旅で、心底、東北の貧しげな湯治場に一気に惹かれていってしまうんですね・・・。
つげの魂が大地の温もりに羊水の温かさを敏感に感じ取ったようです。つげにとって帰るべきところを発見したのは大きい。
2012/2/2(木) 午後 10:23 [ aut**n_snak*_*99* ]
http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/43888527.html


つげ義春の温泉 (ちくま文庫)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480429530/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4905943515&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=10D5E2WMKEHP5T92AN7T
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/onsen.htm


 ある日の夜、突然つげ義春さんが私の住まいにやってきた。登山靴を脱ぎ捨て、部屋に入るなり東北旅行の一部始終を語り出したのである。たぶんつげさんは、数日前からの「旅の興奮」というようなものを伝えたかったのだろう。蒸ノ湯、後生掛、小安峡、二岐、岩瀬湯本など秋田、福島の温泉を何日もかけてまわってきたのだった。つげさんにとっては、はじめてのひとり旅だったようだ。
https://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/775/

1967年10月、彼は東北地方の湯治場をめぐる旅をして、「オンドル小屋」「もっきり屋の少女」、「二岐渓谷」などのつげ義春らしい作風の三篇を翌68年に発表したが、その旅について、『貧困旅行記』に付した「旅年譜」に、彼は次のようなメモをつけている。

(写真はつげが撮影した蒸ノ湯の湯治宿)

古い旅の本で東北地方の湯治場の写真を見て、あまりに惨めで貧しそうで衝撃を受ける。自分の奥の何かが揺さぶられたような胸騒ぎを覚え、じっとしておれない気持ちで出かけた。

八幡平の蒸ノ湯(ふけのゆ)で馬小屋のようにみすぼらしい宿舎に泊り、乞食の境涯に落ちぶれたような、世の中から見捨てられたような気持ちになり、奥深い安心感を覚えた。

このとき以来ボロ宿に惹かれるようになったが、それが自己否定に通底し、自己からの解放を意味するものであることはずっと後年まで理解が及ばなかった。

そういう貧しげな宿屋を見ると私はむやみに泊りたくなる。そして侘びしい部屋でセンベイ蒲団に細々とくるまっていると、自分がいかにも零落して、世の中から見捨てられたような心持ちになり、なんともいえぬ安らぎを覚える。

そんな自分から脱がれるため旅に出、訳も解らぬまま、つかの間の安息が得られるボロ宿に惹かれていったが、それは、自分から解放されるには「自己否定」しかないことを漠然と感じていたからではないかと思える。

貧しげな宿屋で、自分を零落者に擬そうとしていたのは、自分をどうしようもない落ちこぼれ、ダメな人間として否定しようといていたのかもしれない。

(略)

湯野上から岩瀬湯本にいたる鶴沼川の懸崖に、家畜小屋のように惨めな家屋が五、六戸固まって雨に濡れているのをバスの窓から見て、そのボロ家に抱きつき頬ずりし、家の前のぬかるみに転げ回りたい衝動を覚えた。

あそこはマタギやサンカのようなひとたちの集落でもあったのだろうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/44890515.html


万力のある家:つげ義春旅写真 下北半島ー1 1970(昭和45)年 9月

 辺鄙な地方へ出かけ貧しい暮しを目にすると、いつものことながら、そこで自分も暮したい思いを抱く。自分の気質を対象に投影して勝手なことを言うのは気がひけるけれど、貧しい暮しは人もその周囲の景観も佇いも貧相に見え、やがては廃れ無に帰す無常感を漂わせている。そういう雰囲気に馴染み惹かれるのは、自分も無常の存在にすぎないので感応するのだろうか。

 この世のすべては、人間も自然もただ現象しているだけで、何か理由や意味があるわけではない。自分も意味のないまま現象して現れているだけで、いずれは消えていく。それはまぎれもない事実で否定することはできない。けれどもその思いをいつも意識しているわけではなく、廃れていくものに無意味性を想起されると思わず反応するのかもしれない。

 近頃は「廃墟」が人気を集めているそうだが、似たような傾向が窺える。廃墟は役に立たぬ存在価値のない無意味性を晒している。そこに自分の無意味性が同化されることを無意識に希求しているように思える。
 同化するとは、主体性の喪失を意味するものではなく“意味化され社会化されていた自己”から、意味を脱色することで、本来の自己に立ちかえり、生の回復を求めているのではないかと考えられる。

 廃墟やそれに類似した貧しい暮しの佇まいは、意味化やさまざまな制約も崩れつつあり、無秩序で解放されている。それを対象化せず、経験して実感を得たいために、そこに住みつきたくなるのかもしれない。
http://manriki.sanpal.co.jp/tsuge/shimkita1.html


万力のある家:つげ義春旅写真 篠栗霊場−4 福岡県(1970年10月・1972年1月)

 社会の枠組みから排除され、実際に存在しながら存在しないとみなされた存在とはややこしいものだ。フト自分も番外者になってみたいものだ、などとあらぬことを思ってしまった。

誰にも認められず、どこにも帰属しない存在とは、無意味、無価値、無目的、無根拠ということになり、それこそ『存在』の実相といえるのではないだろうか。
http://manriki.sanpal.co.jp/tsuge/sasaguri_4.html

「つげ義春の旅」を行く

バスを降り、宿へ向かう山道を歩いて下って行きながら、こう考えた。
(夏目漱石風?)

「しまった・・・やっぱりレンタカーでも借りてくればよかった。」

・・・ こりゃ、帰りは大変だなあと思いつつ歩いてると、道の途中に廃墟と化したホテルなどがあり、ちょっと不気味に感じた。 う〜ん、いよいよ雰囲が出てきたなあ・・と思いつつ、なおも歩いて行くと、 車で宿に来た人のための駐車場に、やっとたどり着いた。

目的の宿までは、あと少しだ。 もう、向こうの方にその姿が見えている。
見覚えのある、その外観。

その日私は
つげ義春という漫画家のお気に入りの宿「北温泉旅館」に向かっていた。

北温泉旅館
栃木県那須郡那須町湯本151
TEL 0287-76-2008
http://www9.ocn.ne.jp/~kitanoyu/mokuj.htm

那須温泉郷 北温泉旅館
http://www.youtube.com/watch?v=1CKxywSfu1A
http://www.youtube.com/watch?v=nlcJ86HSI8k
http://www.youtube.com/watch?v=-Svq3k2KE0I
http://www.youtube.com/watch?v=cz-kg3Qm2wc
http://www.youtube.com/watch?v=EmjQ8AuQvNM
http://www.youtube.com/watch?v=2yp6r9Eli-8
http://www.youtube.com/watch?v=uYKxH0kLIZ4
http://www.youtube.com/watch?v=bjiDnbJcYUk


http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen001093_1.htm?area=03&pref=09&sflg=03
http://tabelog.com/tochigi/A0905/A090501/9005631/
http://www.dankami.net/kitaonsen.htm
http://www.rakuda-j.net/onsen/tochigi/kita.htm
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/84
http://jake.cc/onsen/tochigi/kitaonsen/kitaonsen.html
http://www.yumeguri.com/tabi/0206/kita.html
http://www.geocities.jp/nara_no_daibutu2/spa-4/21-nasu-kitaonsen.html
http://www.food-travel.jp/tochigi/kitaonsen.html
http://www41.tok2.com/home/iyasiyu/kitaonsen.html
http://www.yuge-marumi.com/index.php?%E5%8C%97%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%80%E5%8C%97%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%97%85%E9%A4%A8


源泉名:那須北温泉天狗の湯。
単純温泉。緩和性高温泉。pH=6.3。泉温55.9℃。湯量220リットル/分。
陽イオン202mg(ナトリウム・イオン107mg、アルミニウム・イオン35mg、カルシウム・イオン27mg等)
陰イオン643mg(炭酸水素イオン425mg、硫酸イオン214mg、クロール・イオン4mg)。
遊離成分のうちメタケイ酸164mg、遊離炭酸ガス60mg。溶存物質総計1010mg/kg。
1956年検査。


 源泉名  芽の湯(温泉の湯)
単純温泉 (中性低張性高温泉) 50.8度、PH: 6.3
 湧出量(揚湯量)  69.7g/分 (自然湧出)
成分総計 833mg/kg
 分析日:平成13年1月


北温泉(笹の湯)   単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3型) 49.9℃ pH=7.0 TSM=0.54


地図
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?id=undefined&cond=url%3Ahttp%3A%2F%2Fwww.rakuda-j.net%2Fonsen%2Ftochigi%2Fkita.htm%3Blat%3A37.11855166146006%3Blon%3A139.99473948374617%3Bdatum%3Awgs%3Bz%3A15%3Bmode%3Amap%3Btype%3Ascroll%3Bpointer%3Aoff%3Bhome%3Aon%3Bhlat%3A37.124197784764%3Bhlon%3A139.99649901286%3Bfa%3Aks%3Bp%3A%E9%82%A3%E9%A0%88%E7%94%BA%E6%B9%AF%E6%9C%AC%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%3Bei%3AUTF-8%3Bb%3A1%3Bn%3A10%3Bs%3A1345990450%3Bwidth%3A728%3Bheight%3A480%3Blayer%3Apl%3B&p=%E9%82%A3%E9%A0%88%E7%94%BA%E6%B9%AF%E6%9C%AC%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91&b=1&zoom=15&bbox=139.9652995575987%2C37.10253491160791%2C140.02417940989372%2C37.13080150368859&lat=37.11855166146006&lon=139.9946536530577&z=15&mode=map&active=true&layer=&home=on&hlat=37.124197784764&hlon=139.99649901286&ei=utf8&v=3&title=Yahoo!%E5%9C%B0%E5%9B%B3

この北温泉は、特に先生のお気に入りらしく、つげ関係の読み物から度々名前が出てくる山奥の一軒宿だ。 先生の描いた、この北温泉のイラストは私にとって強く印象に残っていたので、ぜひ行ってみたいと思っていた。

北温泉を描いた、先生のイラストは私の知る限りでは2点ある。

1点は、宿に通じる道を歩いてきた人物(先生?)が、宿の少し手前に後姿で立っているイラスト。 その人物は、今まさに宿に向かおうとしている。わけあり風(笑)。

そしてもう1点は、夜の露天温泉プールを描いたイラスト。 絵の中の、闇に同化したプール風呂は独特の世界観がある。 向こうに描かれた小さな灯りが、寂しさと郷愁が交わったような、つげ先生ならではの幻想的な雰囲気を醸し出していて、いつもながらお見事!


さて、テクテク私が歩いていくうちに、宿が目の前でアップになってくる。
北温泉旅館が、その細かい部分まで姿をあらわにする!
まったく、つげワールド(?)の外観ではないか。
建てられてどのくらいたっている建物なのだろうか、とても古い。
だが、その風情の魅力はどうだ!
あまりに先生のイラストのムードがそのままだったので、ちょっと感動した。
思い描いていた、あのイラストの実物が、今目の前にある。


長い山道
を歩いてきた疲れ(?)は、もうどこへやら。 はやる気持ちを抑えて宿の中へ。

・・・ むむ!これは・・・。
・・・暗い・・・古い・・・妖しい。

どこだ、ここは?
現実の世界なのか?
私は摩訶不思議な世界の中に放り込まれたような気分だった。 正直言って、物の怪(モノノケ)の類さえ、ここでは住人として居住権を与えられているのではないかと、錯覚を覚える。

だが、誤解のないように。 怖いわけではない。 むしろ、なんと言うか、ぬくもりを感じる・・とでも言ったらいいのか。 懐かしい暖かさも感じる。
「時の経過」というものに逆らっているようにも思えるし、「時の経過」を優しさで包んでいるようにも思える。「古さ」に媚びてる・・・とか、「古いもの」を大事にしてる・・とか、そういう表現でもないような。 「ここまできたら、古いものは古いままでいい」・・・そんな、いい意味でのおおらかさみたいなものを感じた。 ただ・・妖しい(笑)。

何気に宿の傍らを見たら、なぜかエスニックな物が並べられている。
??
よく見たら、これらは売り物のようだった。 どうなっているんだ、どういう取り合わせなんじゃ、こりゃ・・? ・・・もう、ワケがわからないが、そこがまたいい! ・・・ということにしておこう。(笑)

その時、つげ先生が、フラッと宿の中を通りがかるような気がした。

いよいよ部屋に案内される。 まるで館内は迷路のようだ。 で、迷路の脇には小さな神社のようなのがあり、薄暗い館内を妖しい灯火で照らしている。

普通、こういう宿だと不気味な感じがしそうなもんだ。 だが、これが。 この妖しさが楽しくて、嬉しささえ感じてワクワクしてくるから、あら不思議。


案内された 小さな部屋に荷物を置いて、いざ迷路(?)散策へ。

探検(笑)してると、いつの間にか天狗風呂の前に出た。 廊下を歩いていると妙な暖簾を見つけ、その暖簾を掻き分けて先に進むと、 暖簾をくぐったとたん、左に天狗風呂が現れた。

だが、この風呂、風呂へのドアがない。 と言うよりも、まず、風呂場と館内を遮る壁らしきものがない。 暖簾のあった廊下がそのまま風呂の横を通り過ぎ、先に続いている。 一応廊下と風呂の区切りはあるのだが、いかんせん、その区切りときたら、大きな透明の窓ガラスがあるだけ。

つまり、こういうことだ。

風呂に続く廊下を進んでいくと暖簾があり、暖簾をくぐると左に、遮るものがないに等しい、むき出しの風呂が現れ 、その風呂の横を廊下はその先まで何事も無かったかのように続いてる。 その廊下からは、内部を隠す術のない風呂が丸見え・・。

そういうことだ。 いいのか、これで(笑)。 一応、室内風呂なのだぞ(爆)。
おまけに混浴・・ときたもんだ。


室内風呂ということで外と内を隔てる壁らしきものはある。 して、その影には大小二つの天狗の面が飾られている。
面と言っても、人間が被れるような大きさの面ではあらず。大きい方の面は一メートルくらいあったかもしれない。 小さい方の面とて、普通の人間が被れるようなサイズではない。

入浴して見上げてみると、天狗のそそり立つ鼻が目につく。
なんか、二人の天狗にジ〜〜〜ッと見られているような気分だ。 そそりたつ天狗の鼻が「ナニ」を暗示させ、ちょっと卑猥で楽しい。 いや、妖しい!

で、目の前のむき出しの廊下を見ると、館内通行人が通って外へ出て行く。
子供も大人も。
大人は顔を向けずにそそくさと歩いていくが、子供は正直なもんだ。
しっかり風呂を「なんだ、こりゃ?」って感じでチラリと見ていく。
いやあ、これまた妖しい・・・。

夕飯は質素である。 だが、安い宿泊費を考えれば(私が行ったときは一万円以下だった)、あまり贅沢は言えない。
で 、夕飯後しばらくして。 私は一番楽しみにしていた、夜の「温泉プール風呂」に入ることにした。 ここは水着も着用可なので、女の人にも安心だ。

前述した、つげ義春先生の北温泉を描いたイラストの一つ、夜の温泉プール風呂。 そのイラストの世界を体験するのが、この旅の私の一番の目的だった。

で、風呂に行くと・・・。
まんま、あの幻想的なイラスト世界そのまま。
イラストはモノクロで、現実世界はカラー(笑)であるが、
なにやら現実世界までモノクロっぽく感じてくるから面白い。

夜が更けていたせいもあり、他の入浴客がいなかったので、ゆうゆうと泳ぐ。
気持ちいい。 周りは山奥の闇の世界。 泳ぐ音以外に近くに音は無し。
縦に泳いで行くと、だんだん向こう岸が近づいてくる。
そして・・たどり着く。

振り返り、岸によっかかってまん前を見ると、正面には宿のこちら側正面の全景が浮かび上がり、視界に落ち着く。 湯面に立ち昇るわずかな湯気が、宿の下部をかすかに幻化させている。

左右を見渡せば、夜の闇に紛れ、影絵化した山が。
黒い姿で左右から私を見下ろしている。
で、ふとゆっくりと上を見上げてみれば、山あいの夜空には満天の星が輝いている。 澄んだ夜空には、こんなにたくさんの星達が住んでいるのだ。
横にも上にも囲いが無い、山奥の露天ならではの贅沢さよ。

後ろを見てみれば、つげ先生のイラストにも描かれていた、たった一つの闇に浮かぶ小さな電球が、イラストそのままに健気に闇の一部分を照らしている。
つげ作品に出てくる、はかない美少女、けなげな美少女、あどけない少女、 妖しい色気の女性・・・などが幻となって、館内や屋外の風呂の片隅に佇んでいるような気がした。
http://www.emitefil.com/tamba/tsuge_y.html


情緒と妖しさを併せ持つ那須・北温泉旅館

 北温泉は、その名の通り、那須温泉郷の一番北の端にあります。 古い木造建築が立ち並ぶ様子からは、いにしえの湯治のにぎわいが感じられ、隠れ里に紛れ込んだような気になります。
 つげ義春のイラストにも描かれている名物の「温泉プール」は、いまも健在でした。 玄関でネコがお出迎え。薄暗いのでピンぼけです。
 玄関を入ると、古くて雑然としています。ストーブで干しているゴム手袋がいい味を出しています。
 帳場も江戸時代の雰囲気で、まるでタイムスリップしたかのようです。

 建物は、昭和時代・明治時代・江戸安政期の三種類ありますが、古い建物が好きなぽん太とにゃん子は、迷わず江戸安政期を選びました。値段も一番安いです。なるほど江戸末期の温泉宿とはこういうものだったのかと、感心することしきりです。

 夜も更けて寝る態勢入っていると、なにやら戸の外側でにゃ〜にゃ〜と呼ぶ声が。戸を開けるとネコのご訪問です。玄関にいたのとは別のネコようです。しばらくくつろいで帰って行きました。ぽん太とにゃん子はすっかり癒されました。
 さて温泉ですが、冒頭の写真が名物の天狗の湯。混浴です。お湯は無色透明で、湯量がとても豊富。もちろん源泉掛け流しです。並んで打たせ湯と家族風呂もあります。そしてこちらの写真は、男性用の露天風呂(河原の湯)です。背後には砂防堰堤があります。砂防堰堤というと、環境破壊の構造物の代表と思っていたのですが、温泉成分のせいか肌色に変色しており、キリコの世界のようなシュールな寂寥感があります。堰堤に叙情を感じたのは、生まれて初めてです。

 こちらは温水プールの横にある浴室(相の湯)です。明治時代の物だそうで、木造の浴槽が風情があります。源泉は何種類かあるようで、天狗の湯は無色透明でしたが、どれだか忘れましたが鉄分を感じるものもありました。湯量はとにかく豊富で、もちろんすべて源泉掛け流しです。

 こちらは夕食です。けっして豪華ではありませんが、湯治場風の雰囲気にあっています。こちらがお食事処。古い天井の高い建物で、明治チックな写真やオブジェがいっぱいあります。
 こちらが朝食。おいしゅうございました。

 天狗の湯のさらに奥に、鬼子母神が祀られています。建物は新しく作り替えられてますが……
 古い彫刻が保存してありました。極彩色に塗られており、日光東照宮のようです。
 江戸時代の湯治の雰囲気を現代に伝え、素朴でひなびた雰囲気、格安のお値段、豊富なお湯とバラエティーに富んだ浴室など、ぽん太の評価は文句無しの5つ星です。

北温泉は、つげ義春が好んだことでも有名です。ぽん太が知る限り、つげ義春が描いた北温泉のイラストは4枚あります。3枚は白黒のペン画で、『桃源行』という題のイラスト集のなかに入っています。『ポエム』(すばる書房)に1976年(昭和51年)9月号から半年間連載されたもので、詩人・正津勉のエッセイがついていたそうです。この年に二人は取材のために北関東・東北の温泉を巡りました。

この年には「夜が摑む」や「夢日記」を発表しており、つげ義春は翌年あたりから「ノイローゼ」で苦しむようになるのですが、「桃原行」にはその予兆が感じられ、夜の温水プールに小さな人影があるイラストなどは寂しさを超えた恐怖感を感じます。

『つげ義春の温泉』(カタログハウス、2003年)には、さらにこのときつげ義春が写した写真が2枚掲載されています。1枚は天狗の湯の隣にある打たせ湯です。もう1枚にも浴室が写っておりますが、この写真は胸をはだけた女性が描かれたイラストの元になっているようです。
http://ponta.moe-nifty.com/blog/2009/06/post-1b2e.html

私が青林堂に入社して数日後、水木プロダクションにつとめていたつげ義春氏と話す機会があった。
 「もうマンガは描かないのですか?」
と私はたずねた。氏は、
 「あの作品もあまり評判は良くなかったんですよ。
マンガを描くのは辞めようかなと・・・・・・・。」

と低い声で、自信なさそうに答えた。私の周囲ではすごいマンガ家が現れた≠ニささやきあっていたものだから、氏のそんな話を聞いて我が耳を疑った。そして、これはなんとかせねば、と思った。

つげ作品は一部の読者の心を捉えたに過ぎなかった。暗く∞難解である≠ニいうのが大半の読者の受け止め方であったのかもしれない。

 しかしそれ以後、つげ義春は「紅い花」「西部田村事件」「長八の宿」「二岐渓谷」「オンドル小屋」と矢継ぎ早に発表していく。もはや私は驚嘆する以外にはなかった。

「旅もの」ユーモアの背後には“暗い現実”が露出しており、つげ作品の本質に大きなな変化はなかったのだが、「旅もの」が多くの読者を魅了することで、方向転換を余儀なくされるかなあ、という危惧を少しは持った。もしかすると、私は遠まわしの言い方でつげ氏にそんなことを言ったような気がする。たまには「沼」や「李さん一家」や「海辺の叙景」のような硬質な作品を描いて欲しい、と。

 「二岐渓谷」や「オンドル小屋」を描き継いでいた頃のことだ。学芸書林という出版社から「現代文学の発見」というシリーズの小説集が出ていた。そこには忘れられた作家を含む、鋭い光芒を放つ戦前・戦後の文学作品が収められていた。それらの作品についてつげ氏と語り合ったことがあった。ある日、氏は突然、
 「抽象的なマンガを描いてはいけないですかね。」
と尋ねた。私は、「沼」だって「山椒魚」だってとりようによっては極めて抽象度の高い作品だと思う、と答えた。しかし氏が頭に描いているのはもっと進んだ作品らしかった。
 「植谷雄高さんの『虚空』だかに非現実的な場面が出てくるんですね。そんなシーンをマンガで表現してはいけないんですかね。」
とも言った。
 「女の子が深夜に裏道を歩いてくるんですね。それを青年が二階の部屋から見下ろしているんです。青年の窓の下を通り過ぎたとたん、女の子の首がガクッと折れて、顔が空を見上げるんです。」

 つげ義春がこだわる非現実的な光景には、ある種の暗さとエロティシズムが混在していた。
 1968年の春に『ガロ』の増刊として「つげ義春特集」を出すことになった。旧作ばかりでは売行きに不安がつきまとったので描きおろしを収録することにした。だが、新作はいっこうに進まなかった。時に氏は観念的な作風を示した筋立てを話し終わったあと、
 「こういう作品を描いてもあんまり意味はないかも知れないね。」
とつぶやいた。それは「沼」や「チーコ」を発表した後の読者の否定的な反応を思い出しての言葉だったのだろうか。

 「旅もの」を発表し続けている頃だったと思う。『ガロ』にアンケート用紙がはさまれ、好きなマンガ家の統計がとられた。
 白土三平、水木しげるの順位は予想どうりだが、その後には手塚治、石森章太郎、永島慎二の名があり、勝又進、つりたくにこ、楠勝平がそれに続いた。つげ義春は十番目前後であった。指摘を待つまでもなく、アンケートに答える読者の大多数は若年層であるから、読者全体におけるつげファンはさらに数パーセント上積みしてもいいだろう。だが、

 「つげ義春のような無意味な暗い作品は載せないでほしい」
といった感想が添えられた葉書は一、二枚には留まらなかった。当時マンガは楽しいもの∞おかしいもの≠ナなければならないという観念がまだ支配的であったからだ。
 
 「ゲンセンカン主人」は、「ねじ式」や「ほんやら洞のべんさん」の翌月に発表された。「もっきり屋の少女」はその翌月であり、この三ヶ月は月一作以上のハイペースである。この間、作者は想像力と精神力の全面展開を試みたことになる。

「ゲンセンカン主人」も「もっきり屋の少女」も、前作を完成させた後で構想されたのではない。「ゲンセンカン主人」は「ねじ式」が思い描かれたと同時であり、「もっきり屋の少女」は「方言について」の延長線上に位置していた。

 ところでつげ氏は「ねじ式」という冒険作を発表した後でも、少なくないとまどいを見せていた。つまり「ゲンセンカン主人」の最後の一頁を描くかどうかで足踏みをしていたのだ。最終頁を描いてしまうと単なる絵解きになってしまう。しかし、従来のマンガ観はそれを強要する。当時はまだ説明過多がマンガ成立の第一要件であったのである。つげ義春は、

 「そこを描かないとまた難解だと言われるんじゃないかなあ。でもやはり描きたくはないんですよね。」
と言った。私は、全ての読者にわかるということは不可能なことだし、作家が描きたいように描くのが最良ではないかと、つげ義春が希望する方向で進めるよう助言した。やがて「ゲンセンカン主人」は、作者が満足する作品として結実した。

 全力疾走を続けたつげ義春は、次第に疲れを見せ始め、「もっきり屋の少女」を描き上げると休筆期間に入った。ようやくつげ義春の世界≠ェ『ガロ』の読者の多数に支持されそうな気配が感じられた時期であり、残念であった。

 だが、つげ義春が精神的に追い込まれていたのは事実で、
 「どこか知らない土地でくらしたい」
と口走るようになっていた。ある日曜日の朝、つげ氏から電話があり、
「マンガをやめたい」
とつぶやいた。その翌日青林堂に出社した私に水木しげるさんから電話が入り、

「つげさんが旅に出ると言っています。」
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/nejiyawa.htm

つげ義春『蒸発旅日記』
http://www.amazon.co.jp/%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E6%97%85%E8%A1%8C%E8%A8%98-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%A4%E3%81%92-%E7%BE%A9%E6%98%A5/dp/4101328129/ref=pd_sim_b_1


「蒸発旅日記」という第1章の書き出しでは、九州に旅行したときのことを記しているのだが、一面識も無かった九州の女性と結婚して九州に住み着くつもりであるということが書かれていて、緩くだが驚かされる。

嘘か冗談かと思いつつも、つげさんの旅日記の記述には気負うところなど無く淡々と進められていくために、いつの間にか「それもあるかな…」というつげ世界の住人にされてしまうのである。

緩い衝撃の後には、ストリップ小屋でのあれこれやら見込み結婚相手の女性との関係やらが綴られていき、結局は日常生活にあっけなく戻ってきてしまう。ただその戻り方は、旅というものを通り過ぎた後だけに、それまでの日常とは異質な世界となって立ちはだかってしまうのだ。
http://www.midori-kikaku.com/blog/?p=1651

万力のある家:つげ義春旅写真 秋葉街道(1973年4月)
蒸発とは自己を規定し束縛している関係としての自己を棄てる具体的行為であるが、一切が関係に拠るならば死との関係も含まれる。
 ふだん死をリアルに意識することはめったにないけれど、誰もが死によって生涯を限定され、制限されることによって存在している。関係とは限定や規定を意味し、関係なくして独立自存する存在はありえない。
 生は相対関係としての死によって規定され支えられている。自己を規定する関係を断つ蒸発は死をも断ち、死に支えられている生も同時に失う。死の支えを失った存在は、存在しながら存在しない<空>となる。死からの解放は「生からの解放」でもあり、生の放棄こそが絶対の至福であり、すべての宗教の目標である。蒸発は、はからずも「生死を超える」手取り早い方法なのであった。
 蒸発経験者として私はそのように理解しているのだけれど、「生死を超える」手応えはまるでない。むしろ呆けて生も死も忘れてしまうことを願っている。
http://manriki.sanpal.co.jp/tsuge/AKIBAKAIDO.html

蒸発旅日記
1981年『夜行』10号 随想・つげ義春より

 深沢七郎の「風雲旅日記」を読むと――旅行は見物をしに行って帰ってくるのだが、私の場合は、ちょっとちがって、行ったところへ住みついてしまうのだった――というすごい旅のしかたをしているが、私も以前これと似たような旅のしかたをしたことがある。住みつきこそしなかったけれど、住みつくつもりで出かけたのである。
 昭和四十三年の初秋だった。行先は九州。九州を選んだのはそこに私の結婚相手の女性がいたからだった。
といっても私はこの女性と一面識もなかった。二三度手紙のやりとりをしただけの、分かっているのは彼女は私のマンガのファンで、最近離婚をし、産婦人科の看護婦をしているということだけだった。
「どんな人かなあ」と私は想像してみた。
「ひどいブスだったら困るけど、少し位いなら我慢しよう」
と思った。とにかく結婚してしまえば、それが私を九州に拘束する理由になると考えたのだった。そしてマンガをやめ適当な職業をみつけ、遠い九州でひっそり暮そうと考えた。
「離婚をした女なら気がらくだ。」
彼女はきっと「結婚してくれるだろうと私は一人決めしていた。

 二十数万円の所持金と、時刻表をポケットにつっこみ身軽に新幹線に乗りこんだ。私の間借りしていた部屋はそのままだが机と蒲団しかないので、私が消えてしまっても家主は困らないだろう。
 名古屋で紀勢線に乗替え松阪で松阪牛を食い一泊した。翌日近鉄で大阪に着いたのは昼前だった。九州行きの列車の発車時刻まで一時間あった。私は駅の地下でコーヒーを飲みながら不安を静めようとしていた。名古屋までは調子よく出て来たが、大阪から先へは行ったことがなく急に心細くなってしまったのである。これが普通の観光旅行なら気持も浮かれるのだが、そうではないので決意が鈍りそうであった。松阪に寄道をしたのも迷いが生じたからだった。
「やっぱりやめようかな」。
そう思い、私は駅前の中央郵便局へ行った。中止をするにしてもこのまま東京へ引返しては面白くないので、千葉へ行こうと思ったのだ。千葉には落着いて昼寝でもしていられる宿屋がある。そこへ予約の手紙を出したのである。大阪近辺で二三日見物をし、それから千葉へ行くつもりでいた。
 また大阪駅へ行くと九州行きの発車の時刻がせまっていた。手紙を出したものの私はまだ迷いが残っていた。今決行しなければもう二度とチャンスはないかもしれない。このまま日常に戻ってはまたウツウツとした日を過さねばならない、それもうっとうしいことだ。そう思うと、私は役者が舞台へとび出して行くような気持ちで、小倉行の切符を買い列車にとび乗った。
 列車が動きだすと私はもう観念したが
「蒸発をするのは案外むつかしいものだな」
と思った。それは現実の生身の役者が舞台へとび出し別の人間になりきるのに似ている。役者は舞台のそでで緊張と不安のあまり吐気や便意をもよおすそうだ。しかし舞台は幕がおりる。蒸発は幕がおりないから演じ続けなければならない。そしてやがて演じ続けることが日常となり現実となるだろう。そうわかっていても私はもうとび出してしまったのだ。
 列車はウーンウーンと鈍い音を響かせていた。私は急には別の人間になりきることはできないで、まだ緊張が続きずっと目を閉じていた。広島を過ぎると安芸の宮島を紹介する車内放送があった。そのとき目をあけ窓の外へ視線を移すと、大きな蠅が一匹窓ガラスにとまっていた。車内は冷房がききすぎて、蠅は弱っているのかじっと動かないでいた。私は宮島を眺める気もなく蠅を見続けていた。

――この蠅は私と同じように大阪から乗ったのだろう。するとこのまま九州へ行くことになる、九州へ行ったらもう戻ることはできない。そうしたら九州でどのような生きかたをするのだろうか――そんなことを私は考えていた。

 小郡を過ぎたあたりで、通路をへだてた隣りの若い女性に私は声をかけた。
「九州はどんなところですか」
 と尋ねると、気さくそうな女性は、
「九州見物ですか、それなら水前寺公園がいいですよ」
 と教えてくれた。
「その公園はどこにあるのですか?」
 と、また尋ねると、
「熊本です。私は熊本に帰るのでよかったらご案内してあげます」。
 と云った。彼女は大阪で女工をしていて熊本に帰るのだと云う。私は
「熊本もいいな」
と思った。そして、この女性について行って彼女と結婚しようと考えていた。相手は誰だっていいのだ。

私はまた迷った。小倉にいる看護婦さんはまだ見たこともない人だ。こっちの彼女はもうだいたい人柄もわかり悪くない感じだ。ただ気になるのは、この女工さんは熊本の実家に帰るのだと云う。実家には親も兄弟もいるだろう、そうなると面倒くさいことになる。けっきょく私はあきらめて小倉で下車をした。

 小倉は日が暮れていた。駅前はネオンの海である。私は繁華街で宿探しをするのは慣れていない。どの方向へ行ったらよいのか見当もつかずうろうろしていた。すると旅館案内所が目にとまり、申込むと新月旅館を紹介された。旅館からの迎えは小肥りの中年女が歩いて来た。駅を背にして右の方角に並んで行くと魚町商店街にはいった。小倉で一番の盛り場らしい。新月旅館はパチンコ屋の向いにあった。盛り場の中の宿という連込みを想像し佗しくなるが、中に通されると堂々たる商人宿だった。入れかわり立かわり四五人の女中さんが部屋に来たが、皆中年の気さくそうな人柄なのでほっとした。私は旅に出て宿を決めるまでは安心できない性分なので、ようやくくつろいだ気分になれた。

 夜九時頃、看護婦の(仮りにS子としておこう)のいるT医院に電話をすると、日曜日なのでS子は休みだった。住込みのはずなので何処かへ出かけたのだろう。

 翌日は早々に朝食を済ませ外へ出てみると、通勤通学の人々が忙しげに行交い通りは混雑していた。これから一日が始まろうとする活気が満ちていた。私は自分だけ生活から離れた気分でいることがうしろめたいような寂しいような気持になった。

 私はこれからこの九州で生活をすることになるのだからそれらしく振舞ねばと思った。さいわい私の服装はよそ行きのそれではなく普段着のジャンパー姿であった。私は土地の人間になったような気持を装い駅前の上島珈琲店に入った。店の中は早朝にもかかわらずざわついていた。私は隅に席をとり、他所者の緊張が現われないよう気を配りながら新聞をひろげた。早朝の忙しさの中で新聞をひろげるということは時間をおしみいかにも用ありげで、そこここに私と同じように新聞をバサバサさせている者がいる。私は職業欄と貸間に目をやった。まず第一に必要な問題であったが、職業欄と貸間に目をやることで自分をカモフラージュしようとする気持が働いた。

 上島珈琲店を出ていったん宿に戻り昼食時に再び外へ出た。また自分を試すかのように土地の者が利用する一膳めし屋で昼食をすませた。めし屋のおばさんは愛想よく客に話しかけているので、もし私に声をかけて来たらどうなるか、私の言葉使いは東京弁である。地所者であることがバレたらと思うと、私は内心ヒヤヒヤしていた。
 そのあと時間つぶしに街を散歩したりパチンコをしたり、本屋をのぞいたりしているうちに次第に緊張がほぐれ、私は身も心も解放されて行くのを覚えた。どうゆうものかいっぺんに気がらくになってしまったのである。本屋では「人間存在の心理学」という本を買った。退屈しのぎに宿でねころんで読んでみたが、面白くない本だった。人間の存在について解説しているのだが、いくらリクツをこね回しても、生身の感情はどうすることもできないのだから「役に立たぬ本だな」と思い、途中でなげだしてしまった。

 夕食前またS子のいるT医院に電話をするとS子が出た。私が小倉にいることを告げると頓狂な声を出して驚いていた。S子はすぐとんで来た。小柄でやせ型の美人であった。私はまぶしいほどであったが少し失望した。美人にはちがいないが、私のあまり好みのタイプではなかったのである。早口のお喋りだった。

「私の弟がねツゲさんの大ファンなの。それで私もファンになったのです。私は○○町に六畳と三畳と台所の部屋を借りてあるんです。冷蔵庫やテレビもあるんですけど、勤めが住込みのような状態だからたまにしか部屋に帰ることができないんです」
 と、なにがおかしいのかやたら笑声をあげながらまくしたてた。私は陽気な人だなと思った。少し気にいらない点もあるが、部屋も所帯道具も揃っているのなら結婚してしまおうかなと思った。しかし、
「私の部屋にくれば弟も喜んで来るわよ」
 と云うのでがっかりした。私は弟なんかがのっそり現れては困るのだ。私は深刻なのである。九州まで蒸発して来たのだからもっと私の深刻さに同調してほしいと思った。
 彼女はなおも早口で離婚をしたいきさつ、その失意で山陰の萩へ旅行をし、自殺を考えたことなどをベラベラと疲れもせずに続けた。私はうんざりした。早く寝てしまいたいと思った。
「それで今夜は泊れるんですか」
 とたずねた。だが無断で外泊は禁じられているとのことだった。また来週の日曜日でないと会えないといって十時頃帰っていった。私は一週間待たされることになった。

三日間はパチンコをしつづけていたが、どうにも退屈で旅行に出た。宿のおかみさんに杖立温泉、湯布院、湯の平温泉を巡るコースを教えられ出かけた。別府まで行きそこからバスで湯布院へ行き一泊し、二日め湯の平の白雲荘に投宿した。

 湯の平は湯治場だった。年寄りばかりが多かった。私は夜、空腹を覚え散歩に出てバナナをひとふさ買った。そしてストリップ見物に出かけた。宿の眼下を流れる川の対岸の木造の宿屋でストリップは行なわれていた。私はバナナを浴衣のふところに入れ、宿の離れの二階へ上って行った。

離れにはいくつかの部屋があったが、宿泊客は一人もいないようであった。電気も消えうす暗い中に一ヶ所電灯のついている部屋があったので、障子の隙間からのぞくと、ベレーをかぶった小柄な初老の男と、踊子らしい三十前後の女と二人だけでテレビを見ていた。私は隣りの十畳ほどの部屋に案内された。客はほかに一人もいない。

 部屋にはベニヤで一段高く粗末な舞台が造られていた。その下にはテーブルとアルミの灰皿が三ツと大きな空の火鉢があるだけだった。舞台のそでに(一回の公演時間=レコード七曲=約二十五分右ご諒承願います)と下手な文字でかいてある。舞台の背景は隣室の楽屋との境いである襖だけで、その中央に花輪が一ツあるだけのさみしいものだった。私は煙草をふかしながらねそべって待っていると、楽屋からテレビの野球の音が聞え、踊子と初老のマネージャーが野球の話をしているのが聞えた。話をしながら仕たくをしているらしい。やがてマネージャーが「長らくお待たせ致しました」とカン高い声で一言挨拶し、レコードが演歌調の音を佗しげに流した。
 踊子はカツラをつけ紫の着物で現われた。下手な踊りで三曲までは着物の裾を乱す程度であったが、四曲目に帯をほどき、朱色の肌着のあわせを開きチラチラ陰部を露出させた。
私はバナナを買った残りの小銭を千七百円舞台に乗せ、股を開くよう手振りで指示した。彼女は真面目な顔でちらとそれを見た。私は助平な気持だけでそんなことをしたのではなかった。佗しげな雰囲気に酔い、佗しげな客になってみたかったのである。しかし、そんな大胆な真似ができる自分が不思議でならなかった。私は九州に来るまでは緊張と不安のかたまりだった。それが急に開き直ったような気持になってしまったのである。

 舞台の光に大きな蛾が一匹舞っていた。踊子は恐ろしげにマユをしかめ蛾をさけるように踊っていた。舞台の端に蛾がとまったので私は灰皿をすばやくかぶせてやった。彼女は少し歯を見せ笑った。そして私の目の前に来て大きく股を開いてみせた。私は思わず苦笑をしてしまった。
 終了後舞台の電気を消しにマネージャーが出て来たので、三人で舞台の端に坐りバナナを食べた。彼女は「王と長島はどうだったの」と野球の結果を気にしていた。大股開きの舞台が終ったあと、何事もなかったように、こうして野球の話をしていられる生活も(いいな)と私は思った。
(この人たちにこのままついて行きドサ回りでもして暮そうか)
とも思った。自分なら看板を描くこともできるし、その気になれば呼び込み位いできるかもしれない……。
「景気はどうですか」
 と私はたずねてみた。マネージャーは、
「この町はさっぱりです。だけど契約だからしかたがありませんわ」
 と、まだしばらくここに滞在するようであった。私はすぐにでもドサ回りに出発するかと思ったのでがっかりした。

 あくる日は杖立温泉の千歳旅館に泊った。また宿の近くにヌードスタジオをみつけ、夜の七時頃行ってみると、まだ時間が早いせいか客は一人もいなかった。舞台の脇の廊下で踊子が一人で化粧をしていたので話かけてみると、九時頃に来てくれというので出直すと今度は満席だった。といっても客席は十人ほどしか坐れない。
 踊子はネグリジェ姿で舞台に現われると、いきなり、
「そちらのお兄さんすましてないで前へいらっしゃい。
東京から私を見に来たんでしょう」
と私に冗談をとばした。開演前、私と二人きりで話を交したときは無口で恥かしそうにしていたのが、舞台に出ると人が変わったように大胆だった。湯の平の踊子とくらべると若くてグラマーで均整のとれた体つきをしていた。私は熱心に彼女を見つめた。彼女もなぜか私ばかりを見ながら踊り続けた。私は(脈があるぞ)と思った。
 宿に戻ってからも、私は彼女の視線が意味ありげに思え寝つけなかった。睡眠薬を常用していたがそれでも寝つけず、酒に酔ったような気分でもう一度ヌードスタジオに出かけた。一回の公演の終ったあとで客席は空だった。私は次の開演まで客が集まるのが待ちきれず、一人で五人分の料金を払い舞台を独占した。
 彼女はバタフライ一つをつけただけで踊ろうとしたが、私はやめさせ自分の目の前に坐らせた。私は客席の椅子に腰をおろし、彼女は舞台の前に出て正坐した。ちょうど目の前に彼女の太ももがあったので私は手を乗せ、感情が高ぶり、次に頬を寄せた。互いに無言のままであった。私はなぜかせつなさがこみ上げてきて、彼女の腰に手を回しすがりつくように抱きしめた。彼女もやさしく私の髪をなぜた。舞台に流れる甘いメロディの効果もあったのだろう、私は、
「こうしているだけでいいんだ、こうしていると何となく安心できるんだ」
 と甘いセリフがすらすら口をついて出た。そして、
「今夜つきあってよ」
 と云うと、彼女はこくりとうなずいた。
「でもネエさん(座長)に無断で外泊はできないので相談してみてくれる?」
 と云うので私はまごついた。だがネエさんは楽屋で見ていて察知したのか「話はついたの?」と苦笑まじりに承諾してくれた。そして、こうゆう商売柄売春行為と誤解されると困るから、彼女を宿に出向かせるのはやめ、別に宿をとってくれと云った。
 私はいったん宿に戻り、彼女の舞台のハネるのを待った。それにしてもまさかストリッパーとこういう成行きになるとは思いもよらなかった。ああゆうヒトには決って恐いヒモがついているものだが、私はそんなことはおかまいなしに感情のおもむくまま行動をしていた。ふだんの自分では考えられないことで、私は蒸発をしてしまってから自分の心がどこかへ消えてしまったような、すべての拘束から解放され宙ぶらりんのような状態になっていた。鎖の切れた小舟のようにただ波まかせであった。

 彼女は十一時に舞台がハネそれから風呂に入ってくるはずだった。私は頃合をみて指定の宿へ出かけた。宿は連込み専門だった。私は部屋で寝ころびながら雑誌を見て待った。(彼女は本当に来るのだろか、話が少しうますぎやしないか)と私は少し心配だった。

 彼女は約束の時間より三十分ほど遅れて来た。風呂で化粧を落とし、髪も短く別人のように現われた。舞台ではかつらをつけていたのだった。素顔の彼女はごく平凡な娘のようだった。二十才前後だろうか恥ずかしそうにうつむいているだけだった。私も話題に困り、おきまりの身の上話を訊ねた。彼女は博多で女工をしていたが、男にだまされこの杖立温泉に売りとばされたのだった。

「たびたびこの宿を利用しているの?」
 ときくと、
「ずっと前一度お爺さんと、嫌だったけど無理やり頼まれて………」
 と答えた。私は少し気がらくになった。彼女は、
「東京の人はやさしそうだね」
 と云った。
「なぜ?」
 ときき返すと、
「言葉がやさしいからね」
 と云うのである。

 彼女は舞台の淫猥な姿態とはほど遠い未熟さで、まるで棒のようだった。私は彼女がいとおしくなった。 翌朝十時頃目ざめると彼女はいなかった。枕元の私の飲んだ睡眠薬の効能書の裏面に置手紙が走り書きしてあった。

  あなたと文通がしてみたいのでお便り下さいませ。
  あなたが云ったように髪を長くします。
  黙って帰ってしまって申訳ありません。
  でも気持良さそうに眠っていたのでさよならしました。
  あなたもいろいろ考えずに頑張って下さい。
  お手紙くらい下さいね。
   住所 小国町××× M・T方      F・M子

 私はこのまま別れてしまっては悪いような気がした。いったんもとの宿に戻り、身支度をしてスードスタジオに挨拶に行った。お礼もしたかった。だが彼女は散歩に出たとかでいなかった。
 私はバスターミナルへ行き十二時発のバスに乗った。今日は土曜日、小倉でS子と逢う約束がしてある。土曜の夜から日曜の夕方までがS子の自由時間なのだ。
 バスは発車まで十分ほど間があった。私は最後部の座席に掛けM子に会えないで良かったと思った。こんな場合の別れの挨拶は苦手なのだ。だが名残りおしい気持もないではなかった。それは彼女への思慕ではなく、彼女と結婚をした場合を想像してのことだった。私はまた、
(ストリッパーのヒモになって方々の温泉地を流れ歩くのも悪くないな)
と思ったのである。
 私は去り難くなりバスの後方へ目をやった。と、そこにM子の姿が目に映った。M子は乳母車を押していた。座長の子供の子守をしながら散歩をしているのだった。まぶしく照り返すアスファルトの道をぼんやりした面もちで、バスの後方に近ずいて来た。私は身をかくすように座席に体を沈め、後髪をふりきるように目をとじた。バスは発車した。
 日田で汽車に乗りつぎ四時に小倉に着いた。七時にS子が来て、今日は実家に戻るつもりで外泊の許可を得てきたと、いいわけがましく云う。彼女は弟のほかに実家まである。なぜこんなときに親兄弟の話をするのか、私はまたしても失望した。しかし蒸発をする条件としては、部屋も借りてちゃんとした勤めもしているS子が最も適当な相手に思えた。彼女は働き者で男につくすタイプである。私は怠け者だからちょうど良いかもしれない。
 私は迷った。迷ったままS子と寝た。彼女は翌日も実家へ帰らず一日中宿で過し、夕方五時頃、患者の食事の用意をするため帰って行った。S子はこのまま私と生活を共にするとは考えていなかったようで、ひとまず東京に帰り、ゆっくり考えてくれという意味のことを云って別れた。
 東京へ戻ってからも私は真直ぐ家に帰る気がせず、神田の宿に二日間泊まり考え続けたが、蒸発がいったん元に戻ってしまってはもうおしまいだと思った。その後S子からは度々手紙が来たが、ついに私は一通の返事も出さなかった。

 いま思うと軽薄な真似をしたものだと恥いるばかりだが、私の蒸発はまだ終わってはいない。ものは考えようで、現在は妻も子もあり日々平安だが、私は何処かからやって来て、まだ蒸発を続行しているのかもしれない、などと考えることもある。
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/tabinikki.htm


うーん、今考えれば誰の目にも明らかなのですが、この蒸発行は所謂『死と再生の旅』なのですね。 但し、

死んだのは 『強烈をオーラを発する天才芸術家 つげ義春』
再生したのは『才能は失ったが社会人として成長した人気漫画家 つげ義春』

なのですね。 若い時に精神分裂病すれすれだった画家のエドヴァルト・ムンクやジョルジョ・デ・キリコと全く同じ経過を辿っています。
そういえば、シンガーソングライターの中島みゆきも全く同じですね。 30歳迄の中島みゆきの歌とそれ以降の歌ではとても同一人物だとは思えない極端なオーラの差があるのです。
要するに、このタイプの天才は若い頃は境界性人格障害か初期の統合失調症だったのでしょう。 それで普通の人は気付かない現実の背後にあるディープな世界を見る能力が有ったので優れた作品を次々に作っていったのですね。
しかし、若さを失うと脳は正常になる代わりにそういう能力も一緒に失われてしまうのです。
何れにしろ、つげ義春が蒸発行以降に書いた作品はすべて過去の作品の注釈という意味しか無くなってしまっています。 残念ですが。

31 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 10:04

オンドル式の風呂っつーかサウナっつーか、入ってみたいねぇ。
実際あるのか? どこだっけアレ。


33 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 11:00

秋田県と岩手県にまたがる八幡平には奥羽背梁山脈上に噴出した那須火山脈系に属し周辺には特色のある温泉群が散在する。
特に秋田県側の活火山 焼山付近には灼けただれた地肌や泥火山
大湯沼 大噴湯などのめずらしい火山現象がみられ
それらをとりかこむ玉川 後生掛 蒸の湯などの各温泉にはオンドル式という奇妙な入浴(?)法がある。


34 名前: キング・グレムリン 投稿日:2000/05/23(火) 13:27

オンドル式って、もともとは朝鮮半島の温泉の楽しみ方らしいですね。


35 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 13:34

オンドルは朝鮮半島が本場だよね。一種の床暖房でしょ。
旅行記といえば、どこかの温泉場の風景のなかで田中コミマサが酔っぱらってる
絵を、つげ義春がかいてたのが、なぜか思い出される。

忠男は千葉でジーンズ屋やってるけど、まだあるのかなあ?
古本屋で一山当てて、株式上場までした誰かとは大違いだね。


37 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 18:40

(温突)とは朝鮮・満州地方で行う一種の暖房装置で床下に仕切を設けて火気の通る坑を作り 焚口から火をたいて室を温めるものである
それと似たような天然の現象をオンドル式というのだそうだ


38 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 18:59

「後生掛(ゴショガケ)  オンドル式の湯治棟があり、長期滞在可」
初心者には耐えがたい熱さだそうだ。経験者います?
秋田在住の人とか。
入ってみたいねェ。
http://www.geocities.jp/bbtugeken/2ch1.htm


56 :列島縦断名無しさん:02/01/21 22:04 ID:a4UMtg0H

つげ漫画と「混浴」は切っても切り離せない。ああ、彼が旅路の頃はまだまだ荒らされていない素朴な混浴が日本にはイパーイあったんだ(T−T)


57 :列島縦断名無しさん:02/01/23 01:45 ID:tJiFqFH6

秋田県八幡平の「蒸の湯温泉」でオンドル小屋でむしろにくるまって寝たい
当時の小屋は土砂崩れで無くなったらしいのが残念


59 :列島縦断名無しさん:02/01/23 20:12 ID:UMu8xqe7
>>57
後生掛温泉には つげ義春が描いたようなオンドル小屋がまだ残ってると思うのですが・・


72 :ちょろ:02/03/14 10:57 ID:QGEzpTpD

つげの行ったとこ 僕も行って見ました。
オンドル小屋(蒸けの湯)漫画に出てる小屋 行ったこと有る。
あの絵とおんなじだった。
深浦 下北
今神温泉は結界が張ってあって入れなかったけど もともとレプラの湯治湯だよ。 今でも看板などないから 車で行くとルートを見失う。最後の1本道にでると両側が切りとおしになったようなゲートみたいになったところを通ります
そこを入ると 湯治の予約客以外は帰れという看板が2箇所 最後には強行突破するなら訴訟すると書いてある。あきらめて 切りとおしゲートのところに戻ると入ったときには気付かなかったけど そこはお墓だった
湯治にきて帰れなかった人たちの お墓だと 思う。

西山温泉 木賊
利根川べり羽生
湯宿温泉

犬目宿は 山梨県の上の原の奥じゃないかと 僕は思っています。
つげの絵は昭和24年〜35年頃の風景だと思う。


94 : :02/07/04 12:20 ID:7sghgAz4
>>72
オンドル小屋どうでしたか?
つげさんの漫画のように極楽な気分になれましたか?
あの漫画だと、寝る時も起きてる時もあのスペースにいるようだけど、そうなんですか?
違う場所に宿泊して、何時間かオンドル小屋に行くのかと思っていたから。
本当に素っ裸であそこに寝るのかなあ。何か虫とかいそうでちょっと恐いけど。当方一応女性なもので・・・・・


97 :列島縦断名無しさん:02/07/17 01:30 ID:zVBjU4pp
>>94
蒸けの湯は「オンドル小屋」の2〜3年後に山崩れで消滅したんですよね。
今は山小屋風のおしゃれなホテルがあります。
横にある後生ヶ掛温泉があの作品の世界ですよ。湯治部はオンドル小屋ですし。
後生ヶ掛温泉−玉川温泉のハイキングコースはおすすめ。
水蒸気を上げてる焼山火口内がルートにあるし、秋はブナの紅葉が見られます。
オンドル式だった近所の澄川温泉が水蒸気爆発で消滅しているし、10年もすればオンドル温泉は消えているかもしれませんよ。


98 :94:02/07/18 23:55 ID:AMfRoGfi
>>97
ありがとうございます。後生ヶ掛温泉のことをネットで調べました。
すごくいい雰囲気ですね! 秋に行ったら、本当に良さそう・・・・
そうか、オンドル温泉って、いつまでもあるとは限らないんですね
早めに行ったほうがいいってことですね。


125 :列島縦断名無しさん:02/09/09 14:17 ID:7yt/r26j

秋田の玉川温泉は、昔ながらのオンドルがあるらしい。
しかし、あの温泉は危険すぎる。素人には(以下略 
何でも、水力発電の為に温泉の水を下流の田沢湖に引き込んだら、
あまりにも酸が強くて田沢湖の魚が全滅したそうだ。


314 :列島縦断名無しさん:03/09/11 14:08 ID:1PcFMkGI

今年の5月の連休に後生掛行きました。
オンドルの大部屋は、ほんとに「ガンバレチヨジ」まんまの世界。
大部屋が不安なら個室オンドルもあるが、狭くて雰囲気はいまいちです。
湯治のジジババばかりなので、不安がらずに大部屋泊まるべし。


316 :列島縦断名無しさん:03/09/13 21:29 ID:c7FPIC0d
>>314 
たしか近くの蒸けの湯が土石流で流される前に題材にした奴があったね。
宿の従業員の女の子が大部屋のはしっこにいて着替えのシーンがちらっと見れる話。 ここでどっちもどっちもの歌が出てくるんじゃなかったけ?


333 :列島縦断名無しさん:03/10/10 02:32 ID:PcxBDkr7

この夏に東北旅行をしてきたのですが、その途中に泊まった宿が完璧につげワールドでした(リアリズム系)。 岩手県花巻から山に入っていったところにある「高倉山温泉」という一軒宿です。


高倉山温泉
〒025-0253 岩手県花巻市下シ沢字大久保26−4
電話番号 0198-25-2026

地図
http://map.goo.ne.jp/map.php?blog=1&from=gooblogparts&MAP=E141.0.20.140N39.27.15.200&ZM=8

http://blog.goo.ne.jp/lonewolf-pochi/e/00f51e9bb92e31b00f6303c002398315
http://jake.cc/onsen/iwate/takakura-horaku/takakura-horaku.html
http://blog.goo.ne.jp/yamadera1015/e/02d765482ed70813b4ead3dd88daeb5f
http://www.geocities.jp/oyu_web/t1552.html
http://kurorinno.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-f18f.html
http://yutabi.exblog.jp/3007356/
http://plaza.rakuten.co.jp/caesarsug/diary/201112300000/


昔は湯治で賑わったという2棟の立派な建物の片方は廃墟で私が泊まった棟も、半分は廃墟と化してました。 廊下は内装工事の途中のまま数年放置されている様子で部屋のテレビ台はコンパネ剥き出しの手作りでした。
壁は薄く、隣の部屋の知的障害児の奇声に悩まされました。

宿の外に怪しい観音像が立ってたり
エントランスの屋根を大きな赤鬼が支えてたり
浴室にはコンクリートのコテ絵(レリーフ)があったりして
つげ的雰囲気をかもしだしてます。
コテ絵は男湯が人物で、女湯は何故かゾウでした。

朝風呂で居合わせた地元の爺さんがトツトツとこの温泉の衰勢を話してくれました。
「熱心だった先代が亡くなって、継いだ娘夫婦がこの宿を駄目にした。
お湯は良いのに、勿体ない勿体ない…」と。

この旅行で、秋田の八幡平後生掛温泉のオンドルにも泊まったけど
高倉山温泉のほうがつげ感があったように思えました。
野田尻も通ります。


336 :列島縦断名無しさん:03/10/13 12:24 ID:tCWTzXIj
>>333
検索してみたけど、想像とは違ってそんなに廃墟っぽくないような…
木造の家屋を想像してました。 客は多かったですか?


338 :ピョンちゃん:03/10/14 01:40 ID:Y1sAHHYM

高倉山温泉、写真に騙されてはいけません。
紹介写真は綺麗に撮れてますから。

今年の盆休みの前半の一番込み合う時期の夕方6時頃に花巻駅から行ける温泉宿に片っ端から電話かけまくって にべもなく断られ続ける中、唯一「空いてますよ」と答えた宿です。 しかも、たまたま一部屋空いてたという訳でなく、ガラガラでした。

家屋は木造でした。私達の泊まった棟の奥の部屋は、修復不可能ではないかというくらい荒れたまま放置されてました。 朝になってから建物の中を歩いてみたのですが、もし夜だったら恐ろしさに変な夢でも見てたかもしれません。

北温泉みたいな旅情のある宿ではなく あくまでもリアリズム系の宿です。
誰か行ってみて欲しいなぁ。 お湯は良いです。

337 :列島縦断名無しさん:03/10/13 22:39 ID:nUHL8YxY

群馬の湯宿温泉も、つげ義春っぽい雰囲気があるそうですが、
どなたか行かれた方はいらっしゃいますか?


339 :ピョンちゃん:03/10/14 02:22 ID:Y1sAHHYM

湯宿について。
初めて訪れたのは10年程前の真冬のことです。。
思わぬ大雪に立ち往生し、仕方なく探した近くの宿が大滝屋旅館でした。
古い木造の大きな建物で、雪に埋もれた様はとてもつげ的でした。
汚れたコタツ、ショボい食事、薄っぺらい布団、隣の音が筒抜けの障子。
とても生活感たっぷりで感激しました。
確か一泊二食四千円ほどだったと思います。

川を渡った橋のたもとに小さな本屋があって
埃にまみれた本棚を物色してたら、パノラマ文庫でしたっけ?
昔の文庫版の「赤い花」が出版当時のまま並んでました。
誰も買う人もなく何年も何年も並んでいたんでしょう。すっかり日に焼けてました。
もちろん当時の定価で買いましたよ。

前のほうで誰か書いてましたが、大滝屋旅館は現在改装して新しくなってます。
今年の初夏に10年振りに訪れてニュー大滝屋を見て愕然としました。
本屋も廃業してました。

賑やかな猿ヶ京温泉に隠れて、ひっそりとした湯宿は
今も風情のある良い温泉街なのですが、
昔の大滝屋を知っている身としては魅力も半減というか…。
とはいえ、ご自分の目で確かめるのが一番かと。

大滝屋旅館がゲンセンカンのモデルだったということを
このスレで初めて知りました。
感激…。


496 :列島縦断名無しさん:05/01/29 10:17:11 ID:MYT3wu5u0

私は木賊温泉と後生掛温泉に泊まったことがある。

木賊はなぜか彼女との最初の旅行で。寂れた温泉旅館、ということで、つげ義春とは無関係で。静かで何も無いところで、良い雰囲気だった。 食事も結構美味しかったよ。山の幸で、これといった特徴はないけど。
川沿いの露天風呂になぜか彼女と混浴で入った記憶が…

後生掛温泉はとにかく風呂が素晴らしいし、オンドル部屋も本当にお年寄りがいっぱいいて、まさにつげ義春な世界だったなあ。
相部屋は結構込んでいたんで、個室のオンドルにしたんだけど、熱過ぎて夜眠れなかった。

つげ義春的な温泉としては、東北の鉛温泉もいいですね。自炊部が。
自炊部に泊まっても、食事を出してくれるようになっているし、安いよ。
http://mimizun.com/log/2ch/travel/1003246766/


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2. 失われゆく湯治文化


2008-12-29
鹿角市八幡平の湯治宿「銭川温泉」のおばあちゃん阿部ツマさんが亡くなったことを、偶然アクセスした八幡平在住の方のブログで知った。
私がツマさんに初めて会ったのは、1986年の春。秋田県内の温泉を紹介するガイドブックの取材で訪れ、一泊した時だった。この時に触れたツマさんの人柄、湯のよさ、宿の素朴であたたかな雰囲気が気に入った私は、愛してやまない八幡平の湯宿のひとつとして、その後も何度か宿泊するようなになった。

拙著『東北の湯治場 湯めぐりの旅』(無明舎出版)
http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E3%81%AE%E6%B9%AF%E6%B2%BB%E5%A0%B4%E6%B9%AF%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%85-%E6%B0%B8%E4%BA%95-%E7%99%BB%E5%BF%97%E6%A8%B9/dp/4895443353

では、「おばあちゃんが育てた長寿の湯」と題して銭川温泉を取り上げ、「ツマさんにはいつまでも長生きして、この湯を守り続けてほしい」と書いている。そんな経緯があるので、ツマさんと銭川温泉には特別な愛着を持っていた。
数年前から宿は高齢のツマさんに代わって、息子さんのお嫁さんの阿部初枝さんが切り盛りしてきた。初枝さんのお話によると、亡くなったのは10月23日。直接の死因は肺炎ということであったが、91歳というから、天寿を全うしたといえるのではないだろうか。帳場の奥の棚の上にツマさんの写真が飾ってあったので、手を合わせ、冥福を祈った。
オンドル部屋に身を横たえると、22年前に初めてこの宿を訪れた時のことが思い出された。季節は5月。宿のすぐそばを流れる熊沢川の新緑がまぶしかった。自炊部の混浴のお風呂は透明でとろりとした私好みの湯で、八幡平の緊張性の高い湯をめぐり歩いてきたあとだったので、ほっとしたことを覚えている。ツマさんはこのお湯が自慢だった。
「今年になって湯治客がめっきり減った。冬場も続けるかどうか迷っている」
と、初枝さんが言う。御主人(ツマさんの息子さん)は10年ほど前に亡くなっているので、今後の銭川温泉の存続は初枝さんひとりの肩にかかっているといっていい。だが、ツマさんが亡くなったこともあってか、さすがに弱気になっているようだ。
確かにここ数年、私が歩いた範囲だけでも、湯治場・湯治宿の衰退が以前に増して目につく。いや湯治宿だけではなく、一般客を対象とした温泉宿も厳しい状況のように見受けられる。休業・廃業する宿も多い。最近では青森県平川市碇ヶ関にある湯ノ沢温泉郷の湯治宿「でわの湯 湯の沢山荘」が先月末で休業したのがショックだった。今年の夏に宿泊して美人の女将さんと温泉談義をした時には、まったくそんな気配はなかったのだが。

八幡平でも

先月初め「東トコロ温泉」が休業(事実上の廃業)。
「志張温泉」「トロコ温泉」「新鳩ノ湯温泉」も今は営業しておらず、
「赤川温泉」「澄川温泉」にいたっては、土石流災害で跡形もなく消滅してしまった。

私にとっての温泉の原点、ホームグラウンドといえる大好きな八幡平の温泉群(特に国道341号沿い)は、私が盛んに温泉行脚をしていた80年代当時と比べると、今は見る影もない。341号沿いで現在営業しているのは、「玉川温泉」と「銭川温泉」だけとは、かつての八幡平の温泉を知っている身にとっては、信じられない思いがする。

景気の低迷が影響しているというが、それだけではなく、温泉産業全体を揺るがすもっと大きな地核変動がジワリジワリ起こっているような気がしてならない。

熊沢川の渓流に沿った「銭川温泉」。
http://www.hachimantai.org/zenikawa.html

今回泊まった自炊棟のオンドル部屋。オンドルが気持ちよくて、ここではいつもぐっすり眠れる。
自炊棟の浴室。ホウ酸を含む湯は、かつては眼病に特効ありといわれた。

玄関と窓に板が打ち付けられた「東トロコ温泉」。今年(2008年)11月をもって閉館した。
http://toshibon28.exblog.jp/9128311/


失われゆく湯治文化 2007-08-18

他の地方と比べて東北では湯治場と呼ばれる温泉が多い。今でも湯治は行われているが、私が温泉を訪ね歩くようになった1980年ころと比べてみると、湯治客は激減している。特に80年代の後半から目に見えて減りはじめ、バブル経済の崩壊した90年代で、湯治の衰退が確かなものになったように思う。
その原因は、人々の労働環境、経済の変動、公共の日帰り温泉施設の増加など、いろいろな要素がからみあっているが、もっとも大きな要因としては、農家の方たちをはじめとする第一次産業従事者の生活様式、生活サイクルが大きく変わったことが挙げられる。 

正月湯治にはじまって、
寒の湯(大寒のころにお風呂に入ると風邪をひかないといわれた)、
春湯治、
田植え前の湯、
早苗振りの湯(田植えが終った後の慰労を兼ねた)、
泥落としの湯(泥の中での田植えは体が冷えきってしまうので、その冷えた体を温めるために温泉に行った)、そして
丑湯治(7月の土用の丑の日に温泉に入ることが、特に東北では盛んだった)、
盂蘭盆の湯、
取り入れ前の湯、
刈り入れ後の湯、
秋湯治、
冬湯治…。 

農繁期と農閑期を巧みに使い分けたこうした温泉の全年的利用は、東北だけではなく、かつては日本各地で行われていた。しかし、これまで長い間かけて培われてきた独特の湯治文化も、湯治客の減少で徐々に廃れ、失われつつあるのが現状である。
東北の湯治場では、今でも自炊宿が普通にみられる。かつて日本の宿は木賃宿と旅籠屋に大きく分かれていた。旅籠は食事を提供する宿のこと。木賃というのは薪代のことで、自炊するために薪で火を焚くことからそう呼んだ。湯治するには何日も、時には1ヵ月も滞在するわけだから、食事代を払っていたらとてもお金がもたない。そのため温泉宿は木賃宿が多かった。
車がまだ普及していないころ、人里離れた山奥にあるような温泉には、米、味噌、醤油はもちろん、食器、調理器具から蒲団にいたるまで馬に背負わせて長い道のりを通ったものだが、その場合、燃料の薪も持参すれば宿に払うのは場所代だけでよく、木賃さえ必要なかった。
東北の温泉はこうした自炊を主とした制度によって発達した歴史があるので、自炊部と食事付きの旅籠部(旅館部)の料金は大きな開きがある。
今は古くからの湯治宿であっても自炊部だけというところは少なく、旅館部と併設させているところがほとんどだ。

最近の平均的な温泉宿の1泊2食付き料金は、だいたい10,000円〜15,000円くらいが相場のようだ。
ところが自炊部に泊まると2,500円〜5,000円ほどで、旅館部の約3分の1という安さ。
やはり旅籠のほうが儲かるのか、当初は自炊部のほうが規模が大きかったところも、一般客の増加に対応してどこも旅館部が自炊部を凌駕するようになっている。
自炊部は旅館部とちがって廊下と隔てるのは明かり障子、隣室とは襖仕切りで区切っている部屋も珍しくない。鍵もかからず声も筒抜け。防犯意識が高く、プライバシーが気になる現代人が利用するには抵抗感があるのも、影響しているのかもしれない。
ただ、旅館経営で一番経費がかるのが仲居さんなどの従業員の人件費。なかでも板前さん。腕のいい料理人は高給取りなので、食事に力を入れている宿であればあるほど経費もかかるというわけである。私は温泉宿で出される品数がやたらに多い料理が苦手だ。食べきれなくて残してしまう場合が多いので、料理にお金を使わずに、その分宿泊費を安くしてくれたらいいと思うのだが…。
自炊部でプライバシーがないといえば、相部屋も湯治客が多かったころは当たり前であった。初めて会った見ず知らずの他人同士が、狭い部屋の中で何日も寝起きをともにするなんて、とてもできないと思う方もいるだろう。だが、かつてはそれが普通で、相部屋になったのをきっかけに毎年の湯治にしめし合わせて来るようになったり、家族ぐるみの付き合いに発展して、親戚、兄弟のように仲良くなったという話を何度か耳にしたことがある。

ただ現在相部屋を勧める湯治宿は、玉川温泉(仙北市)など一部の人気宿を除いてほとんど見られなくなった。  
湯治場で見られなくなったものは、混浴も同様だ。私が盛んに温泉を訪ね歩いていた25年前ころは、湯治場は混浴が普通で、むしろ別浴のほうが珍しかったくらいだった。村の共同浴場も混浴が多かった。そうしたところでは、お年寄りだけでなく結構若い方も入浴していて、それが特別なことでも何でもなく、混浴を問題視したりすることもなかった。
それが80年代の終わりころになると、バブルの狂騒の中で温泉ブームというのが始まって、若い人たち、特に女性たちが湯治客以外は見向きもされなかった山奥の辺鄙な温泉にまで出かけるようになった。私が20代のころは、温泉へ行くのは年寄り臭いことと思われていて、今のように若い女の子が温泉めぐりをするなんて考えられなかったものである。
若者たちだけでなく、それまで温泉に興味がなかった中年女性、主婦の間にもブームが広がっていった。ただし、私のこれまでの観察では、若い女性よりも、むしろ中年女性のほうが混浴に対する拒否感、抵抗感が強いように見える。テレビ、雑誌などのマスコミの影響もあって、混浴目当てという不純な目的で温泉にやって来る連中がいたり、そんなこんなで80年代末から90年代にかけて、混浴だった浴槽を半分に仕切ったり、新しく女性用の浴槽を作る温泉宿が急増、あっという間に混浴風呂が姿を消してしまった。
青森県八甲田にある酢ケ湯温泉には、千人風呂という有名な混浴の大浴場がある。その名物風呂での男性客のマナーの悪さが問題となり、混浴の維持とマナー改善に腐心しているということが、昨年、地元の新聞に大きく取り上げられていた。長年、酸ヶ湯に通っている湯治客たちが「混浴を守る会」を発足させ、館内に「異性入浴者は好奇の目で見るべからず」という看板を設置し、マナーを呼びかけているという。以前には考えられなかったことである。
混浴は日本人の美風のひとつであり、東北の湯治場では確かに混浴文化というものが存在していた。しかし、現実問題としてこのご時勢に混浴を維持していくのは難しい。酸ヶ湯の千人風呂などのように、構造上どうしても別浴にできないところは、女性専用時間帯を設けるのがここ数年の傾向となっている。このままでは純粋な意味での内湯の混浴は、近いうちなくなってしまうだろう。老若男女が湯船のなかで地元の民謡を歌いあう、そうした東北の湯治場ならではのリラックスした混浴風景が失われてしまうのは、大変寂しいことではあるが、これも時代の趨勢であろうか。

鉛温泉(岩手県花巻市)の混浴風呂
http://tabunoki.exblog.jp/5990625


山の湯治場めぐり 2009-01-08

秋田・岩手両県にまたがる八幡平一帯は、火山活動が活発で、その結果いたるところに火山性の温泉が湧出している。特に秋田県側は、湯治を主体として発達してきた温泉が点在し、古くから山の湯治場として賑わってきた。
私が初めて八幡平の温泉を訪れたのは、今から35年前、まだ高校生のころだった。あちらこちらと旅をすることが子どもの時分から好きだった私だが、そのころは温泉に関してはまだ未熟者で、知識も経験もゼロ。そんな温泉初心者の私にとって、オンドル小屋が何棟もゴチャゴチャとかたまった湯治場の奇異なたたずまいは、初めての混浴風呂の体験とともに、今に至るまで強烈な印象として残っている。
現在も八幡平の秋田県側には、後生掛温泉、銭川温泉、大深温泉など私もたびたび訪れる大好きな温泉宿が湯けむりをあげ、湯治客を集めている。中で中心的存在といえるのが後生掛温泉で、6棟あるオンドル宿舎(自炊の湯治棟)は、いつも湯治客で大賑わいだ。
オンドルとは、地熱を利用して身体を温める一種の蒸し風呂のようなもので、ほとんどの湯治客はこれを目当てやってくる。1カ月、2カ月居るのは珍しくなく、なかには半年、1年と滞在する人もいるという。
1泊2000円前後の低料金、オンドルだから暖房費はかからないし、もちろんお風呂は入り放題。考えてみれば、高い家賃を払って都市のアパートやマンションに住むより、はるかに安上がりで健康的に暮らせるのだから、これぞ究極のリゾートといえるのかもしれない。 
後生掛温泉に限らず、自炊の湯治場で私が一番好きな場所は共同炊事場だ。料理を作りながら湯治客同士の身の上話や、かかえている病気のことなどを聞くとはなしに聞いているうちに、おかあさん、おばあちゃんたちと仲良しになって、料理を分けてもらったりすることが多い。

私はどちらかというと初対面の人はニガ手で人見知りするタイプなのだが、湯治場に来ると、不思議に何でも受け入れる穏やかな感情に満たされてしまう。きっとこうした場所では、相手を思いやる、いたわる、互いに助け合うといったふるまいを、誰もがあたりまえのように身に付けているからだろう。
 
後生掛温泉からさらに100メートルほど上った八幡平5合目、標高1150メートルの高所には、純然たる山の湯治場、大深温泉がある。温泉の建物は受け付けとなっている事務所と湯小屋、それにオンドル式温浴の自炊棟が2棟あるだけで、湯に入り、寝るための施設以外、余計なものは何もない。

ここのオンドル宿舎は通路の両側にゴザやカーペットを敷いただけの仕切りのない雑魚寝スタイルで、オンドル小屋の旧態をとどめている。一見不潔そうでプライバシーも保てないので、若い人や女性は尻込みするようだが、この環境に慣れてしまうと不思議と気にならなくなる。何よりもポカポカ温まって心身ともにリラックスでき、本当に心地よい。 
大深温泉には私が高校生のころ訪れた八幡平の、素朴で原始的な湯治場の雰囲気が今も残っている。オンドル宿舎でごろんと横になっていると、見るもの聞くもの何もかもが新鮮だった10代の旅の感触が甦ってくる。私の温泉の原体験、湯治場めぐりの原点が、ここにあるからだろう。
                 後生掛温泉のオンドル宿舎
http://tabunoki.exblog.jp/9171692/

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1. 銭川温泉

オンドルの湯治場 銭川温泉
〒018-5141 秋田県秋田県鹿角市八幡平トロコ
電話 0186-31-2336

秋田駒ヶ岳&オンドル銭川温泉
http://www.youtube.com/watch?v=ZqhDa7tcHF0

地図
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&biw=1038&bih=892&wrapid=tlif134587538800410&um=1&ie=UTF-8&q=%E9%8A%AD%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89&fb=1&gl=jp&hq=%E9%8A%AD%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89&cid=0,0,18407960884581087296&sa=X&ei=w204UImXM5GSiQe2hoGYDA&ved=0CJgBEPwSMAA


単純温泉 56.3度 / ph7.6 / 自然湧出 / 成分総計 508.8mg
泉質 :ナトリウム-塩化物泉
Na+ = 91.8 / K+ = 5.9 / Mg++ = 1.1 / Ca++ = 10
Cl- = 53.1 / SO4-- = 76.1 / HCO3- = 88.1
H2SiO3 = 88.5 / HBO2 = 77.1 / CO2 = 10
色 :無色透明 臭い :ほぼ無臭 味 :美味      

湯治部 46室/収容 50名
一般和室素泊まり3500円〜、
オンドル式個室1人2270円〜。

基本的に素泊まりのみ。調理器具などは用意されている。
http://www.hachimantai.org/zenikawa.html
http://yudetako.com/zenikawa.html
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/901


2012.4.30
八幡平の北側の麓に位置するトロコ地区に銭川温泉があります。
(最近、事故が起きた「八幡平クマ牧場」の先です)
国道から急な坂を川の近くまで下って行きます。
熱めのお湯はツルリとしたアルカリ泉。
女将さんが、目にいいと言ってたので、ホウ酸が入っているかも。
泊まりは自炊のみで、冬に客がいなければ閉めるとのことです。

銭川温泉の手前にある志張温泉は廃業した様子でした。
周りに有名な温泉が多いので、訪れる人が少ないようです。

玉川温泉や後生掛温泉のキツイ酸性湯の仕上げに、ちょうど良いお湯だと思うんですが・・・。
http://mayupjun1.blog.fc2.com/blog-entry-30.html

 アスピーテラインから国道を北上してすぐに銭川温泉の看板があった。そこから狭い道を一気に下ると銭川温泉があった。途中人とすれ違ったが宿泊客の散歩だろうか?
車を止め、玄関を撮り、中へ入ると先程の女性が受付の中に居た。女将だったようだ。(^_^;  浴室に案内され、わざわざ浴室の扉をあけ、誇らしげに
「どうです?」(^_^;
湯船からオーバーフローしていたので、とりあえず、
「おお、凄いですね」
とあわせておく。誰もいない、一番風呂の様なので、写真を撮ってから入る。湯に浸かると、肌に優しい肌触りです。無色透明で特徴は薄いが、このあたりの濃い温泉に疲れたら、丁度いいのではないだろうか。ただ、湯口に手をやると、熱い湯と冷たい湯の2つの温度の湯が混ざっている。循環はしてないが、加水の疑いあり。成分表が無いので、判断つかず。悪くはないのだが、疑問が残ってはちょっとスッキリしない。(^_^; 女将は朝食の準備だろか?姿が見えない、TVに夢中のおばあさんに聞くのも無粋なので、礼だけ述べて立ち去る。 
温泉名は忘れたが、国道341号線、東トロコ温泉を過ぎ最初のコンビニの向かいに足湯が出来てました。
http://www.geocities.jp/czr04040/touhoku.html


訪問日:平成23年7月17日(日) 
新玉川温泉の後、国道341号線から八幡平山頂方面に向かい本当は大深温泉に向かう予定でした。しかし、道路標識をしっかり見ていたつもりだったのですが、今の道が八幡平方面じゃない?と気付いた時は通り過ぎていました。どこでUターンしようかと場所を探していたら、銭川温泉の看板が!
マネージャーと相談して急遽立ち寄りすることにしました。
ここは、昭和23年からやっている湯治宿です。一軒宿でオンドル式もやっているようです。出発前にあるな〜程度は確認していたのですが、立ち寄ることを想定していなかったのであまり詳しくは調べていませんでした。
国道沿いから坂を下っていくと・・・ありましたよ銭川温泉。

[湯治主体の一軒宿]
さて、こういうケースの場合、予習をあまりしてこなかった問題が突然だされたという気分です。でもなんとなくワクワクします。とりあえず、入口から中に入ってみました。
館内に入ると右側に受付があります。受付で日帰り入浴できるか聞いてみるとOKとのことでした。なんとなく家族経営的な宿だというのがすぐにわかります。受付の奥の方ではご家族の話し声が聞こえていました。

受付の斜め前にすぐお風呂があります。
脱衣所に入ると暑い!何だこの暑さ!
と思っていたのですが、少し経って気付きましたよ。この脱衣所床暖房になっているのです。しかもこの7月中旬の暑さなのになぜとめていないのでしょう?
よくわかりませんが現実そうなっているのでどうしようもありません。

脱衣棚と脱衣籠の他に貴重品ロッカーが用意されています。日帰り客の立場とすると、貴重品ロッカーはうれしいですね。
洗面台もドライヤーも完備。 扇風機もあります。
床暖なので扇風機の風があまり涼しくありません。ちょっと残念。
脱衣所内にいろいろ張り紙があるのですが、シャワーも温泉みたい。
これは期待できます。

[脱衣所 この暑さでも床暖なのよ〜]
お風呂は男女別の内湯×1。
その他に、湯治棟に湯治用のお風呂が別にあるそうです。
これは帰ってきてから初めて気付きました。(宿の人には確かめていませんが)
日帰りでも湯治棟のお風呂入っても良かったみたいです。やっぱりちゃんと予習していかないとだめですね。あとから損した気分になってしまいます。

[男湯 さらりとした単純泉]
浴室に行くと清潔感のある浴室になっています。5〜6人ゆったりは入れそうな石とタイルのちょっと変形湯船には透明な湯がみたされていました。掛け湯すると思ったより熱くないですね。ほどほどの温度。温度計で測ってみたらほんとに入りやすい温度に調節されていました。
ここは源泉を2種類混合させて使っているようです。温度も高いので加水はしている模様。それでも十分温泉の良さを味わうことができると思います。

お湯はさらっとしていて優しい感じ。毎日入るには気持ちいいだろうなと思います。生活温泉でこの泉質が近くにあったらベストですね。玉川の強烈な湯の後には肌休めにとてもよいと思います。肌になじんでくる湯ですよ。
誰も来ないので一人独占首までどっぷり浸かっていると湯を独り占めしている贅沢さを感じることができますね。
[透明な単純泉 毎日入るにはベストの湯]
ここ、シャワーも温泉なのです。湯量豊富なのかもしれませんね。だからといって泉質的にシャンプーや石鹸が使いにくいものではなく、体を洗うためにもこの温泉は使いやすいと思います。
[シャワーも温泉が出てくる!]
しばらく一人独占で入っていたのですが、途中からおじいちゃんが入ってきました。日帰りで来たのかな?それとも、湯治しているのかな?無口な方でこちらからこんにちわ〜と話しても小さな声でどうも程度の会話で終わってしまいました。雪国の男はあまりしゃべらずですかね。
湯上がり後はまた灼熱の脱衣所での戦いです。服を脱ぐ時より着る時のほうがたいへん。だって汗引かないのに足元からどんどん温められるのですから。

汗をふいている時分析表を見ていたのですが、従来の源泉「銭川温泉」ともうひとつ「トロコ観測井」という源泉をブレンド使用なのですね。トロコ観測井って不思議な名前だ。何か別目的のために掘られた源泉を利用している?

扇風機強でずっとまわしながらなんとかかんとか服を着て脱衣所から脱出。水分補給を十分にし、少し落ち着くまでロビースペースで一休みです。休んでいる間いろいろ見渡していたのですが、この宿、張り紙多いですね。その中で見つけたのがオンドル2時間700円というもの。ちょっと興味あったけど、時間の関係と持ち物的に準備していなかったので今回は断念です。

八幡平周辺にはたくさん良い湯があるので、ここを拠点にして湯巡りするのもなかなか良いかな〜と思いました。日帰りでは多少強烈な泉質を体験しても、最後に宿に戻ってきた時にはすこしやさしめの湯で肌休めなんていうのも良いかと。
[女湯]
帰るとき外に足湯があるのを発見。きれいに作ってあるのですが、あまり利用している形跡はありません。もったいないな〜。
[屋外に設置されている足湯 利用者少ない!もったいない!]
[銭川温泉へはこの看板で曲がるべし]


Comment
懐かしいですね。
大学時代に、昨年急逝した友人と八幡平の温泉巡りをして、銭川に泊まりました。
まだ銭川までの道がダートだった頃です。
玉川からの途中、確か赤川温泉などがありましたが、当時の建物はその後流されて、場所が移動したかも知れまっせん。
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/901

(2004/07/18/APM1:30)
秋田八幡平にある湯治部もある温泉旅館です。お風呂は新館と湯治部との2ヶ所にあります。
新館のお風呂は新しく男女別にあります。7〜8人が入れる浴槽に無色透明のお湯が溢れています。お湯はさっぱりしたものであまり特色はありませんが入り心地は良いです。
湯治部のお風呂は1ヶ所しかなく基本的に混浴です。
湯治部はオンドルになっており床が暖かいです。病院のようなリノリウムの廊下は何とも味気ないですが、お風呂は木でできており雰囲気はいいです。4人ぐらいが入れる木でできた浴槽に源泉がとろとろと注がれています。
肌触りは柔らでここも特別な感触はありませんが、何かほのぼのとした浴感が残ります。茶色の湯花が湯口付近でたくさん舞っています。あっさりした感じのお湯ですが、浴後は汗がなかなか引かずに困りました。見た目以上に濃いのかもしれません。なめてはいけません。
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/zenikawa.html


2006-8/20
八幡平のトロコゲート近くにある一軒宿の温泉です。
今年のGWにここを訪れ、入浴しようと思っていたのですが、あいにくその日は日帰り入浴を受け付けておらず、断念した事がありました。今回やっとリベンジを果たす事が出来たと言った具合です。
お宿は国道から細い道を下ったと所にある、渓流近くの一軒宿です。
秘湯と言う言葉を冠するに相応しいロケーションにあり、旅館部と湯治部があります。日帰りではそのどちらも利用する事が可能。受付を済ませ、まずは旅館の玄関すぐの所にある旅館部の内湯を利用しました。
ちゃんと男女別に別れており、結構小奇麗です。浴室には洗い場が数人分と、広々とした湯船が一つあります。浴槽には無色透明のお湯が張られていました。適温に調整されており、匂いのしない単純温泉です。

周辺には白く濁る硫黄泉の後生掛温泉やふけの湯などがあり、それらをイメージして入ると少し物足りなさを感じてしまいます。
しかし、とても柔らかいお湯で、不思議なペタペタ感があり、単純泉とは言えども特徴を感じる入り心地がとても良いものです。肌に対する刺激が少ないので、ゆっくりと入っている事が出来そうですね。酸性値の強い八幡平のお湯を堪能した後の上がり湯に良さそうな印象を受けました。

続いて、湯治部のお湯も頂きました。
浴室は湯治棟の一角にあり、宿の玄関から少しだけ奥に入った所にあります。
ちなみにですが、浴室に行くまでの間、自炊棟の廊下を歩く事になり、自炊部のオンドル部屋を覗くことが出来ました。広さはまちまちですが、狭い部屋になると、3畳ほどの広さしかなく、小さなちゃぶ台と裸電球だけがある、まるで独房のような造りをしたものです。
何だか凄いなぁ・・・
どうやら長期逗留の方が多いみたいで、入居されている部屋を見ると、狭いながらも使い勝手良くまとめられており、独房のような雰囲気は無くなります。湯治部ですので、旅館部のように、最初から何でも揃っているわけではなく、自分の好きなように模様替えするって感覚なんでしょうね。
なんとも不思議な空間です。

さて、そんなでたどり着いた自炊部浴室。こちらは1箇所だけあり、男女混浴です。まるで共同浴場のような造りで、浴室には湯船が一つあるだけです。
こちらにも同じく無色透明のお湯が張られていました。ほぼ適温ですが、旅館部のものに比べると少し熱めです。同じく単純温泉ですが、別源泉ではないかと思われ、肌触りは少しビリビリ刺激があるものでした。
芒硝成分でも含まれているのでしょうか・・・?
旅館部のお湯は「優しい癒しの湯」だとすれば、こちらは「万病に効く薬湯」ってところでしょうか。微細な違いしかありませんが、どちらも楽しむ事が出来ました。
(同じ源泉で、お湯の使い方が違うだけかも知れませんけどね。)

余談ですが、銭川温泉の近くには澄川温泉と赤川温泉がありました。
しかし、1997年に発生した大規模な土石流で両方とも流されてしまい、壊滅的な被害を受け、営業再開を断念し、現在では温泉自体が失われてしまいました。その時の土石流はこの銭川温泉のすぐ手前まで迫り、あわや、ここも飲み込まれてしまうのかと言う程だったそうですが、奇跡的に助かったそうです。
2軒の貴重な温泉が失われてしまった事は、温泉ファンとしては悲しみに耐えない事ですが、せめて銭川だけでも残ってくれたのは不幸中の幸いです。大自然に囲まれたいで湯ですので、自然災害とは隣り合わせだと思いますが、銭川温泉にはいつまででも残っていて欲しいと思いました。
勿論、銭川温泉に限った事ではありませんけどね・・・
「温泉とはありがたいものである」と、改めて認識させられた一湯です。
http://jake.cc/onsen/akita/zenikawa-onsen/zenikawa-onsen.html


2006年5月22日 (月)
東北道を降りてから八幡平への道中、想像以上に飲食店やコンビニの類がない。夕食を買うあてが完全に外れてしまった。
 後生掛温泉も銭川温泉も過ぎた先にかろうじて一軒あったコンビニでは、なぜか昨秋の空輸便で輸入した白のヌーヴォーワインを買ってしまった。他のワインの値札が誤って表示されていたのだ。何だか高いなと思ったが、気が付くのが遅かった。GWに半年も前のヌーヴォーワインを売っているのが八幡平というところらしい。

 八幡平に銭川温泉があるというのは知らなかった。宿は谷底にあり、旅館部と湯治部があって、建屋も分かれている。旅館部といっても今は素泊まり専門になっているようだ。湯治部はオンドル式(温泉による床暖房)らしい。宿泊した部屋は旅館部のほう。2階の窓から川が眺められる。雪解けの季節のため、水量が多く、激しく流れる音が心地よい。

 銭川温泉には2本の源泉があって、日帰りで入れるのは1本だけ。おそらく単純泉のほう。もう1本が掛け流される浴室(写真中)は自炊棟の奥のほうにあり、混浴だ。自炊棟のほうは随分と温かった。35℃以下だろう。「こりゃあ気持ちいいや」と長湯したが、風呂場で一緒になった以前にも来たことのある客は「もっと熱かった」と首をかしげる。
 実はポンプの故障だかパイプの損傷だかで、雪解け水が混入したためらしい。本来の湯は味わえなかったが、ぬる湯好きとしてはかえってよかったかもしれない。

 日帰りでも入れる湯のほうもそう熱くはない。湯量が細いのに誰かが水で薄めてしまったとかで、ここも39℃くらい。こちらの浴槽の写真(写真下)は朝撮ったもので、湯量が細すぎてなかなかお湯がたまらなかった。
 八幡平でこんなにぬる湯づくしになるとは予想外だった。お湯は素直で入りやすい。
http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2006/05/post_c3c2.html

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2.後生掛温泉

〒018-5141 秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
TEL : 0186-31-2221
http://www.goshougake.com/

http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen000646_1.htm?area=02&pref=05&sflg=03
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20110430/1304460525

後生掛温泉厳冬の大湯沼へ.m2t
http://www.youtube.com/watch?v=v1tYWTAbpQI

冬の八幡平アスピーテライン〜後生掛温泉まで
http://www.youtube.com/watch?v=qMUqtJ-VJOc

アスピーテラインから後生掛温泉へ
http://www.youtube.com/watch?v=eDLlBYxGGgc

秋田旅行 その1 後生掛温泉〜国見台テレマークスキーツアー
http://www.youtube.com/watch?v=drywdULGNQE

R1200gs adventure 後生掛温泉へ
http://www.youtube.com/watch?v=GuhUdUOXMWs


後生掛温泉
http://www.youtube.com/watch?v=-RIJSAuMSLg
http://www.youtube.com/watch?v=Ft81shXtUmM
http://www.youtube.com/watch?v=LrbF_tGaN2k
http://www.youtube.com/watch?v=kqJmWdSYpsY


源泉名 :オナメ、モトメの湯
泉質 :酸性単純硫黄泉 88.4度 / ph3.2 / 成分総量 = 311.1mg

Al++ = 4.6 / Fe++ = 4.6 / HSO4- = 2.2
SO4-- = 105 / H2SiO3 = 87.2 / CO2 = 60.1

色 :薄灰色濁
匂い :薄明礬臭+薄硫黄臭 味 :薄甘レモン味      
湧出量:150L/分

■ご宿泊 通年営業
(旅館部)本館B 9600円〜
 (湯治部素泊まり)オンドル大部屋/1名 2100円
オンドル個室/1名1室 3360円
■外来入湯 (7:00〜18:30) 入浴料金400円(税込) 通年営業
■ご休憩(入浴料を含む)午前8時〜午後4時まで(お一人様)
個室 1,500円 大部屋 700円


アクセス
(車)東北自動車道 鹿角八幡平ICから国道282・341号を八幡平方面へ28km
(電車)JR 花輪線鹿角花輪駅から羽後交通・秋北バス八幡平頂上行きで1時間10分、後生掛温泉下車、徒歩5分 
※JR田沢湖駅から後生掛温泉までも秋北バス、羽後交通が出ています。


地図
http://maps.google.co.jp/maps?source=embed&q=%E5%BE%8C%E7%94%9F%E6%8E%9B%E6%B8%A9%E6%B3%89&hl=ja&cd=1&ei=5IcVTKaoFZ3yuwP044CxAQ&sll=39.972108,140.800241&sspn=0.071946,0.071946&brcurrent=3,0x5f85364172194069:0x491037198d27f0e6,0&ie=UTF8&view=map&cid=14940613150444523023&ved=0CEgQpQY&hq=%E5%BE%8C%E7%94%9F%E6%8E%9B%E6%B8%A9%E6%B3%89&hnear=&ll=39.980672,140.801811&spn=0.065769,0.104713&z=13&vpsrc=0&oi=map_misc&ct=api_logo

(2010年12月14日 読売新聞)
後生掛温泉は奥羽山脈の北部、八幡平の西の山中にある一軒宿。その硫黄泉の効能は「馬で来て足駄で帰る後生掛」と古くからうたわれるほどです。宿舎の下に蒸気を通して、部屋を暖めるオンドル湯治もよく知られています。
 三百年も前、この地に住んでいた男をめぐり、二人の女が身を引き合い、後生を掛けて、源泉の谷に相次いで身を投げた伝説が温泉の名の由来だそうです。現代では想像しにくい身の引き方ですね。温泉の由来と言えば宗教的伝承や温泉の効能をまず唱えるものですが、悲恋にちなむというのが興味深いです。私も、生まれ変わり(再生)を願って、日々の穢けがれを洗い流すことにしました。
 オンドル湯治といえば、1960〜70年代に活躍した漫画家・つげ義春の「オンドル小屋」を思い出します。往時の湯治場が印象的に描かれた紀行漫画の名作です。この作品の舞台は後生掛ではなく、隣の蒸ふけの湯。しかし蒸の湯では現在は後生掛にあるようなオンドル棟はなく、冬期も休業。
 一方、後生掛はオンドル棟(5棟、収容人数200人)が健在、「湯治村」の看板に偽りありません。オンドル大部屋が、古き良き時代の雰囲気を伝えています。寝ながら、居ながらに地熱の恩恵を受け、つげの世界に浸ることができそうです。

鹿角花輪駅のバス待合所。冬期は北側のアプローチに限られる。盛岡から花輪線で鹿角花輪駅下車、路線バスで志張しばり温泉へ、そこからは宿の迎車がある

湯煙に包まれている冬の源泉池。雪のない時期は泥を吹き出す噴気口などの火山活動を見ながら散策できる
http://www.yomiuri.co.jp/otona/spa/02/akita/20110929-OYT8T00601.htm


 自慢の大浴場はほとんど木でできています。硫黄泉は熱すぎず、ぬるすぎず快適。湯につからず蒸気を吸引しているだけでも呼吸器から和みます。洗い場でストレッチしている人をよく見かけました。
 泥湯、箱蒸し湯という楽しい仕掛けもあり、飽きることがありません。特に泥湯はほかでは味わえない、えもいわれぬ浴感があります。底にたまった黒い泥を体に塗ってみると熱の感じ方が二段重ねになるというか、やけどしそうな、しないような妙な感覚です。泥を洗い流すと、ツルピカ肌が完成していました。
 できれば半月以上、長逗留したいと思うのですが、いつになったらそんな願いを果たすことができるやら。そして果たせたとしても、現実世界に無事戻れるかどうか。


雪に閉ざされた湯治場で2006年の正月を過ごしたオンドル大部屋。
簡単な間仕切りしかない。つげの世界を知らなくても、鍋釜、味噌、米一式持ってきて、にぎやかに湯治している人がいると思うと、それだけで楽しくなってくる

湯治のあいだ、俳句に興じ、旅情や湯の効能を詠み込む。名前を見ると、近県の人も多いが、遠くは関西の人もちらほら

窓の外は吹雪。荒ぶる自然はときに美しい造形も見せてくれる。窓にきれいな氷紋が現れた
http://www.yomiuri.co.jp/otona/spa/02/akita/20110929-OYT8T00639.htm

湯治のだいご味[後生掛温泉]
しゅんさん [入浴日: 2011年8月12日 / 1泊]

オンドル部屋で有名ですが、今回は普通の自炊部の畳部屋に1泊しました。4畳半の小さい部屋で押入の下にテーブルを収納できるようになっています。そうしないと二人分の布団を敷けません。
炊事場は広くガスコンロも無料です。ここには冷蔵庫というものがありません。その代わり冷たくおいしい湧水が蛇口から出てきて、炊事場の流しには各人の飲み物や果物がビニール袋に入って冷やされてます。すごく冷えます。二層式の洗濯機も無料です。脱水した後部屋で干します。部屋には洗濯物を干すための紐が渡されています。
もちろん電子レンジなどありません。でも屋外にある温泉の蒸し器でなんでも温められます。枝豆、とうもろこし、さとうのごはん、、、みんな蒸気で蒸して食べました。すっごくおいしくなります。
肝心のお風呂ですが、あの有名な大浴場のみ。神経痛の湯というのがいちばん大きな湯船でこれが普通の温泉浴槽。白濁というよりは濁ったグレー。粘土っぽい匂いもします。そのとなりに温泉ジャグジー。これも温泉ですが撹拌されると色が変わるようです。このお湯は当たりがやわらかく意外に好きでした。
泥湯は人気が高く小さい湯船なのでなかなか空きません。後生掛温泉の泥の成分をより多くしているそうで、いかにも効きそうです。みなさん塗りたくってます。たしかにツルツルスベスベになります。
箱蒸風呂や蒸気のサウナは鼻の奥に入っていく湯気が気持ちよく鼻炎に効きそうな気がしました。取って付けたような露天がありますが、底にゴムの敷物があってあまり感触がよくありません。
ここはお風呂の掃除が毎日2時間ほどあり、曜日によって時間帯が違います。この日は夜の10時から12時が掃除で、しかも12時以降は一人で入らないでください、という注意書きがあります。泥湯や蒸風呂は夜中は入れませんので、意外と入浴時間が限定されています。ご注意を。
予約すれば朝食を作ってくれますが、これはちょっと失敗。735円という値段の割にしょぼかった。
※写真は自炊棟裏の川 奥には地獄のガス

しばし生活したい[後生掛温泉]
しゅんさん [入浴日: 2012年8月12日 / 1泊]

ここは温泉そのものよりも湯治部の雰囲気が好きです。昨年に続き今年も1週間ほどの東北ドライブ旅。その中ほどにこちらの湯治部に宿泊して、溜まった洗濯をして近在の直売所で買った野菜を食べる。それがなにより楽しみ。
でも今年は到着が夜の7時になってしまい、準備の時間が少なくて大忙しだった。温泉の蒸気でとうもろこし、枝豆、じゃがいも、卵などをふかす。つめた〜い山の水でトマトやメロンを冷やす。どれもおいしくてたまりません! 
旅館に泊ったのでは味わえない地元の味です。ふかし器は屋外にあってやけどに気を付けながらネットに入れて中に置きフタをして待ちます。パックのご飯もそうして温めます。
ネットも包丁も食器も1日単位20円ほどで貸してくれます。満天の星空を眺めつつ、いっしょに待ってたおじさんとちょっとおしゃべり。毎年1週間滞在するそうです。うらやましい。
お風呂は色々な種類がありますが、結局メインの神経痛の湯にじっくり浸かるのがいいかな。泥湯もいいけど人気が高くてなかなか空かない。鼻炎には箱蒸しより蒸気の湯の方が効く気がする。

テレビや冷蔵庫はありません。娯楽室にあるテレビでみんなといっしょにオリンピックを見たりしました。こういう生活しばししてみたいな。
※写真は神経痛の湯
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000646/1.htm


画像提供[後生掛温泉]

しゅんさん [入浴日: 2011年8月12日 / 1泊]
神経痛の湯の湯口。ここのお湯はじわじわ効く感じ。泥湯も美容だけじゃなくリューマチなどに効能があり、長湯できるようにぬる湯になっている。
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000646/2.htm


 日が落ち暮れかかるアスピーテラインを駆け上がる。車が殆ど居ないので快適だ。 しかし、寒い!
窓を開けていたが、峠についた時には窓が曇りだす。(^_^;
日も完全に落ち、暗くなった駐車場は車が多いので、後生掛温泉へ行ってみる 事にするが、ビジターセンターまで行き過ぎてしまう。(^_^; 
こちらは、車が少ない のを確認し、後生掛温泉へ。でもこちらも車が道まで溢れている。(^_^;
とりあえず、自炊棟の受付に行き、
「今晩、空いてますか?」
すると回答は オンドルなら、空いてます。友人の忠告が頭をよぎる。でも、寒いし話の種に 泊まってみるか!
でもこれが間違いの元であった。(^_^; 
教訓、忠告は素直に聞こう!

部屋に案内されると、窓は空いているんやけど暑い!
一部ではお酒で盛り上がっている。 不安ではあるが、荷物と毛布などを運び込む。しばらく、荷物整理するが、暑い!(^_^;
 まぁ何はともあれ、温泉へ入ることにする。
浴室に入ってまず驚く。木造なのだが 広い!湯船も多い!
入口左から泥湯、打たせ湯、洗い場、露天、泡風呂、メインの 大浴槽、蒸気サウナ、箱風呂とまるで木のスーパー銭湯である。

だからと言って 遊んで言い訳はない。しかし、子供と一緒にはしゃいでいる馬鹿親が一人居る。 周りから、白い目で見られているのに気にもしない。こんなヤツには来て欲しくないものだ。ここは、湯治の宿なのだから。

まずは、メインの大きな浴槽から、ややぬるめで、ゆっくり浸かれるのがいい。 灰色に濁った湯は、体にも良さそうだ。注ぎ口には、コップも置いてあり、飲泉も出来る。酸味と薄塩味のお湯だ。

隣の泡風呂は、底から泡がブクブク出ているが、 お湯は循環ではなく、泡を底から別に出している様だ。これは面白い。
打たせ湯も 程よい勢いで、肩のコリをほぐしてくれる。泥湯は、思ったほど、泥は無い。
箱湯も面白い、一人用のサウナだ。蒸気サウナも温泉の蒸気なんでしょうか。 水風呂はありませんが、サウナのコーナーに冷たいかけ水があります。

メインでのんびりした後、忘れていた、露天風呂へ。岩風呂風でどうやら女湯と 繋がっている様だ、壁が途中で切れている。すると、若い女性が数人入った 様で「熱い!」の連発。何とも賑やかだ。熱いのでこちらも退散し、再びメインの 浴槽でのんびりモードに。ここは、ゆっくり入るのにいい温泉です。(^o^)

 部屋に帰ると若い男女が話をしています。たまたま隣になったライダー同士の様です。折角の出会い、邪魔をしては悪いと、関せぬふりをしてこっそっと話を聞いていたんですが、
弘前に入ると風邪を引きそうな冷たい温泉の露天風呂が あるといのを聞いて、思わず身を乗り出して場所を聞いてしまった。(*^-^*)
国道102号線が国道7号線にぶつかる手前南側にあるそうだ。

それから3人の 温泉談義が始まった。茨城県からと札幌からと神戸、来た方向も違えば行く方向もバラバラ、3人ともツーリングマップル片手に温泉情報交換。話が弾む。 と、近くのお姉さんが、
「話弾んでいるところ申し訳ないけど、ここ21時で消灯 なんです。まだ10分あるけど…。」
気がつけば、周りは酒盛りしていた方達も すでに消灯している。「すいません」と我々もすぐに消灯体制へ。むらは寝る体制。二人は温泉へ。  

ここから、長い夜が始まった。(^_^; 
オンドルで暑いのなんの!毛布がすぐにポッカポカ!
そこで考えたのが、廊下と座敷の仕切りの木の上で寝る。温泉から戻って来た 二人もすぐにむらの真似して木の上で寝だした。ここが一番ましなのだが、 それでも、部屋全体が熱気で暑い。(^_^; 
それに暑さでむせて時折咳き込んでしまう。(;_;) 
ただでさえ、寝付けないのに周りに申し訳ないので、外に出る。 出ると涼しい!
そして山水が沸いているので、それを飲んで喉を潤す。これを 繰り返し最後は風邪薬を飲んで強制的に寝た。(^_^;  
朝方はやはり寒い、オンドルの上で丁度いいくらいだ。しかし、すぐ暑くなって 来た。寝てたからすぐに感じたのかもしれませんが。(^_^;
 今度は温泉へ入る。 人が意外と多いが、考える事は同じなのだろう。でも、子供がいないので、 静かにのんびりと入れる。寝汗を洗い流し、じっくりと温泉を堪能する。
 部屋に戻ると、二人は朝食の準備をしていた。むらは、出発の準備をする。
そう朝食を準備してなかった。(^_^; 
迷惑を掛けたであろう周りに挨拶をして 早々に出発つする。
http://www.geocities.jp/czr04040/touhoku.html


後生掛温泉 湯治部泊 2012/04/14

ここの湯はパワーがない
加水のためか?
硫黄臭はほぼ無し、少酸味 加水
しかし泥湯は楽しめる。

玉川温泉から路線バスで後生掛温泉に戻った。今日はここの自炊部に宿泊である。2食付8500円ほどで5千円台の鉛温泉の安さが分かる。さらに部屋は4畳半だし。しかし山登り後の宿泊には快適だ。
昔から変わらない浴場に行き薄く泥色に濁った弱い酸性泉に入浴する。泥湯も健在だ。しかし泥湯は新鮮味が無い。自炊部の1階はみなオンドル部屋で夏はさすがに暑いだろうと畳部屋にしたが正解であった。
夏の暑い中オンドルでは寝られないそうだ。入浴で暖まった身体を高原の涼しい風が心地よい。虫が多いので網戸にして寝る。テレビは見ないほうだが、この部屋にはテレビも付いていなかった。早くから寝たので早朝暗いうちに起きたが、二度寝をした。

湯は単純硫黄泉の88.4度で水素イオン(H+)0.63mg含有しPHは3.2である。S2O3が3.5mgで硫黄泉の名前が付いている。HSもH2Sもゼロであった。薄墨色濁り、少酸味、ほぼ無臭。であった。
湯は高温のために加水掛け流しで使われている。総計も311mgでほとんど単純泉に近い温泉である。
http://www.gunjion1000.com/?p=2839


体が酸化した[後生掛温泉]
しろうさぎさん [入浴日: 2008年10月5日 / 2時間以内]

旅館部の裏の下がったところに湯治部がある。
一周約40分の後生掛自然研究路を歩いて 「泥火山」 などを見学した後で湯治部の 「神恵痛の湯」 に入る。 
循環、塩素消毒せずに加水のみのはずだが、ORP439mV。 
なぜこんなに高いのか理解出来ない。 体が酸化してしまった。


オナメ・モトメの湯 酸性ー単純硫黄泉
88.4度 pH3.2 メタケイ酸 87.2 メタホウ酸 20.3 
酸化還元電位 (ORP) 439 (2008.10.5)
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000646/2.htm


2010.11.20
秋田_後生掛温泉(お部屋篇)

「馬で来て、足駄で帰る 後生掛」
昔から、その湯治効果は高いと伝えられる。後生掛温泉。
八幡平海抜1,000mにある保養施設。
日本有数の湯治場・代表格でもあります。

大自然、豊富な湯量、そして地熱に恵まれ、特に、湯治村(後生掛の自炊棟のこと)のオンドル個室、オンドル大部屋に設備されている地熱オンドル式床は、リウマチや神経痛によく効くとその療養効果は高く評価されています!!
(そうそう。連泊して取り組めば、ダイエット効果もあるみたいだよ。)

地元の方々はもちろん、温泉好きな人からも愛され。
後生掛について、「一度は行ってみたい温泉。」と話す方も多いんです。

ほら、大地から溢れ出す真っ白な蒸気。蒸気にすっぽり包まれた後生掛温泉。
何かこれだけみてもパワーを感じるわ。
湯治村にあるオンドル部屋も確かにいい。

が、しかーし

東北・秘湯宿を放浪して早7日目。山の1軒宿ばかりを狙って宿泊し、

「部屋にトイレ・TVなし」
「お風呂にシャンプー・リンスもなし」
「電気供給は自家発電」
「携帯電話圏外あたりまえ」・・・

こんなサバイバルな環境に身を埋めていた私は、だんだん、だんだんと・・・
設備の整ったいわゆる「旅館」という快適なスペースを求めるようになってきていたの。


【湯治村・大浴場入り口】
(右):湯治村入り口の坂を下ると大浴場があります。
(左):大浴場概観。朝から晩まで湯治客で大賑わい。お風呂はいつも満員御礼!


そこで私が選んだのは・・・

【旅館部入り口】
旅館部。赤のじゅうたん、真新しい玄関。宿の方の
「いらっしゃいませ。お荷物お持ちしましょうか?」
の優しい一言。ああ、懐かしい雰囲気!
東北に来てから殆ど聞いてなかったわん


【旅館部・館内廊下】
玄関より1階階段を降りたところにある205号室に案内されます。
館内は清潔感が漂い、ほんと気持ちいい。


【旅館部 客室】
旅館部に入っては新たな発見が。
205号室は洋室で新しく改装されたお部屋らしいのですが、
お部屋の床が何と、オンドル即効、オンドル式床にごろりん。
地熱で心まで温まる至福の時間です。

期待を裏切ったのはお部屋、めちゃくちゃ綺麗でした!
陶器のお洒落な湯のみセットもあったり。
お花の絵画もあったり、ふかふかのソファベッド、液晶TVまである女性好みな和モダン風。
快適さの余り、オンドルに寝転がってお昼寝をしてしまいましたよ。

ちなみに、こちらは旅館部と通路で繋がっている「湯治村」館内の売店。
Oh!売店に可愛い張り紙を発見。※写真右下
それじゃあ、お風呂に探検いってきまーす。

(左):湯治村館内にある売店。
(右):売店に張ってあるお風呂の説明張り紙。(7つもあるんだって!)


よねっす。
後生掛 ずいぶん行ってないです。(何年か八幡平は玉川が多いで)
いつもいっぱいですよねー。
しかもおいらは宿泊者限定内湯・・・知りませんでしたよ??

ところで後生掛の予約が比較的とりやすい時期(ピンポイントです)があります。
年二回ね。盆と正月ではありませぬ。 まぁそれでも結構前から予約しないとね。
春と秋に来るもの。そう、お彼岸なんですよね。

何でかっていうと、年寄りが先祖供養モードになるので温泉には来ないそうです。
盆も方ですが、夏休みの人でごった返すので全体的に見ると普段より多いそうです。 だから、彼岸の飛び石に休みいれていくのがいいみたいです。
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-131.html


2010.11.22
後生掛温泉の第2弾。お風呂篇。

実はね。大浴場は常に日帰りや宿泊のお客さんで満員状態なんだけど

旅館部に宿泊している方のみが利用できる隠し湯(男女別内湯)があるんです。
【旅館部内 男女別内湯】
それが、こちら。

この時も貸切状態
お湯を機械で吸い上げることもなく、あくまで自然に大地から湧出する源泉の勢いは良いんです!!!
(右写真)湯舟から耐えず白濁した湯があふれ出します。写真では分かりにくいかな?

さて。旅館部と湯治部から、それぞれ通路で繋がっている男女別大浴場に潜入です♪
こちらは、「打たせ湯」「火山風呂」「箱蒸し風呂」などなど、7つの湯が楽しめる、いわば、源泉掛け流しが徹底された(上級の)クアハウスのような印象。

お客さんの量だって、都会のクアハウス並みに多い。

【大浴場の概観・入り口】

後生掛温泉は、内湯に7つもお風呂があって、1つ1つの湯舟に凄い勢いでお湯がかけ流されている。。
そのせいでしょうか、湯煙が室内に充満して、視界が白いモヤモヤ・・・
せっかく清掃の際にお願いして撮影させてもらってたのに、なかなか湯舟の姿が拾えない
おゆるしを。

【大浴場 もうせん峠の水・カラン】
大浴場の出入り口附近にある飲用の「もうせん峠の水」。
もうせん峠は宿の上にある焼山という山の別名で、ここでしゃきっと冷えた
山の水を一杯飲んでから湯浴みに挑みます

な・なんと、大浴場の床もオンドルだから、地面に座ってるだけで湯冷めすることもなく、常に体が暖められて快適なんです

ゴシゴシゴシ・・・
東北に来て何日かぶりに腰を据えて体を洗う私。
・・・とその時、隣で体を洗っていたおばあちゃんが、話しかけてきた。

「お姉ちゃん、1人できてるの? 後生掛温泉、いいでしょ〜。」

とおばあちゃん。

「はい。すごく!」

と私。

「お姉ちゃん、背中流してあげようか?
私は八幡平の○○ってゆうんだよ。ここらじゃ有名なのよ。」

「あ、じゃあ、お言葉に甘えて。お願いします!!」

・・・即交渉成立。

旅を通して、人に対して甘え上手になったような気がします。
「八幡平の○○」とは、「後生掛温泉のヘビー湯ーザー」という意味なのか・・・?
多少疑問はありつつも、お婆ちゃんのご好意に答え、背中を洗ってもらうことに。
私からは、御礼にお婆ちゃんのMyタオルを綺麗に洗ってあげることにしました。


【泥風呂】
後生掛温泉に通い続けるお婆ちゃんのお気に入りの湯は、こちら。
湯舟の底のスノコに本物の泥が沈んでいて、みんな体にべたべた塗りたくっています。
温度は低め(36-37℃ぐらい?)ぬるく感じました。


【左:火山風呂 右:神経痛の湯】
神経痛の湯は、44℃ぐらいあってかなり熱め。
距離的には、近くの「蒸けの湯」や「藤七温泉」のような強い玉子臭はなく、また全く違う個性を持った温泉という印象。

火山風呂は、湯舟の底から空気の泡がボコボコ出ていて美肌効果があるの。


【左:箱むし風呂 右:露天風呂】
冷え性な私の一番お気に入りは箱むし風呂
木箱の中に入って、ちょこんと顔を出せば、自然に噴出する地熱の蒸気に体が包まれてサウナのように呼吸が苦しくなることもなく、心地よく汗をかけるの。
入浴後、体がほかほか。長〜〜く暖まります。


【左:蒸気サウナ 右:打たせ湯】
通常のサウナと違い、自然蒸気を利用して体を蒸していくので、室内は乾燥し過ぎず、温泉のミストによって適度に加湿されています。発汗効果も高く、ダイエットにもいいんだって。私は30秒と入れなかったけどね


後生掛温泉は地元の方からも信頼される源泉掛け流しのクアハウス型温泉。
「1人で貸切、のんびり入浴」を希望する方は旅館部をお勧めしますが、たまには、地元の方と触れ合いながら八幡平から湧き出す温泉天国に身を浸すもよし。
設備も整っているので、八幡平付近の素朴な山の秘湯を数々廻った後、後生掛温泉に来た私はとっても快適に感じました。
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-132.html

もっと鄙びた旅館を勝手に想像していましたが、意外に立派で大きな外観にびっくりです。旅館部と湯治部とに分かれているようです。お風呂は湯治部にあり、湯小屋はかなり大きめです。すべての浴槽が木でできています。
大浴槽は15〜6人が入れるものでやや灰色がかったお湯が溢れています。本日初めての硫黄系のお湯だったこともあり、とっても気持ちがいいです。やや泥のような粉のようなお湯の成分が沈殿しています。硫黄臭はあまり強くはありません。飲むととても甘いレモンの味がしてとても美味いです。ジャグジー風呂もありますが、これは特別なものではありません。
打たせ湯がいいです。かなり強めのお湯が落ちてきます。その隣には3人ぐらいが入れる泥湯があります。これがまた、いいんです!
2〜3cmの泥が浴槽の底に堆積しており、これを身体に塗るととっても心地がいいです。思わず顔に塗って泥パックをしてしまいました。(笑)
これはなかなか楽しいです。露天もありますがとってつけたようなもので、あんまり感心しない造りでした。無いほうがすっきりすると思います。(2004/07/18/APM2:30)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/goshogake.html

2008-5/10
マスコミなどでも度々登場する、とても有名な秘湯です。湯治場としても広く知られており、常々行ってみたいと思っていたところでした。

日帰りで利用するお客さんも非常に多いと聞いていたので、宿泊での利用を選択。自炊棟の4畳半の畳個室で一泊朝食付き、ひとりあたり4200円です。安いっ!
ちなみに、大部屋に宿泊すれば、一泊2000円で泊まれます。

金額の安さに驚きを隠せないと共に、あらためて湯治場である事を思い知らされます。なお、旅館部も併設されていますので、至れり尽くせりが好きな人はそちらへどうぞ。
チェックイン後、何はともあれ食事の用意をする事に。湯治宿だけあり、台所がちゃんとあり、皆さんそれぞれに夕食の調理されています。勝手が良く分からずにウロウロしていると、ここで長湯治されている様子の世話焼きなオバチャンが色々と教えてくれました。

皆さん食器類は持参の様子で、備え付けはありません。蕎麦を茹でるだけでしたので、鍋とざる、小鉢を借りました。レンタル料金は全部で100円くらいです。

ちなみに、お味の程はまあまあ。フロントの方曰く、
「ここは水が良いからお蕎麦も美味しく茹で上がるよ!」
と仰っていましたが、私が用意した蕎麦はどこにでもあるような安物なので、そんなに違いがでる筈もありません。^^;
でも、気兼ねなく調理して自分勝手に食べれるのが良いですね。
だから自炊出来る所は大好きです。

さて、食後はいよいよお風呂です。
湯治部の一角に大浴場があり、旅館部が併設されているせいもあってか、思ったよりも綺麗で使い勝手が良く造られています。入ってすぐ右手に掛け湯コーナー。熱めの源泉と冷水の2槽に別れており、テキトウに混ぜてザブザブかぶります。

掛け湯コーナーからすぐ階段あがった所に名物箱蒸しとサウナ、脱衣所から入って左手には泥湯コーナーと打たせ湯コーナーがあります。奥に行くと、大きな源泉浴槽と、更に奥にはジャグジー浴槽があり、その先にはとってつけたような小さな露天があります。

宿の規模が大きいため、お風呂の造りも広々としていました。結構小奇麗なのですが、造りは昔ながらの湯治宿をイメージしているのか、木造でとても風情があります。浴槽の数が多く、また、外気が冷たいせいか、天井が結構高いにも関わらず浴室内は濃い湯気が充満していていました。幻想的で良い感じです。

肝心のお湯はと言うと、ほんのりと灰白濁したものです。ごく微量に感じる硫黄臭と、浴室の造りのせいで木の香りが漂っています。直前に入ったふけの湯と同じで、外気ほどに硫黄臭がせず、もうちょっとプンプン臭ってくれればなぁと少し期待はずれです。お湯の感じはふけの湯よりも薄いですが、こちらもサラサラする感触でとても気持ちが良いものです。

湯口のお湯を口に含んでみたところ、酸味と渋みを感じました。湯量が豊富なので、どの浴槽にもザブザブと源泉が注がれています。源泉温度が高い為に加水されているものとは思いますが、十分に満足出来るお湯です。矢張り、湯治を主体にしている所は違うなぁと思いました。

ちなみに、私が一番気に入ったのは、少し邪道ですが、名物の「箱蒸し風呂」です。名前の通り、「箱」形をしたサウナで、首から上だけ外に出して入ります。なんだか棺おけに入っているような感じで、体が大きな私には少々窮屈ですが、中に入ると温泉の蒸気で蒸され、汗がダクダクに出ます。何故かこれが気持ち良い。理由の一つが、湯気から香る硫黄臭で、普通にお風呂に入っている以上に強い匂いを感じます。

結構熱く、長時間入っていられないので、箱蒸しと掛け湯を行ったり来たりしながら楽しみました。 常々行きたいと思っていただけに、遂に宿泊出来て大満足です。

お湯だけで判断すると、正直、そこまで評価出来ないかも知れません。

でも、うまく言葉には表せませんが、ココの雰囲気はとても好きです。金額的に安いのも魅力で、是非再訪したいですね。ただ、周辺には泊まりたい所が他にも沢山あって、もう一度後生掛に泊まるのは何時になる事やら・・・ です。
嬉しい悲鳴なのでしょうか。困ったものです。


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2008年 5月 10日 − 再宿泊

再訪の機会は意外と早くやってきました。今回は友人達と一緒です。当初、普通の部屋で寝る予定でしたが、なんと、オンドルの個室で寝ることに!
借りた部屋は、オンドル個室の一番端。地熱地帯に一番近く、廊下を歩いていると、端に行くに従って床下がジリジリと熱くなってきます。恐らくここが一番熱い部屋なのではと思います。

そこに、貸し出して貰った薄っぺらい布団を敷いて寝るのですが、布団越しに熱さが伝わり、定期的に寝返りを打たなければ低温やけどしそうです。でも、窓を開けて寝ると、外の涼しい風邪が入ってきて、意外と快適に寝る事が出来ます。ただ、一度目が覚めると、もう一度寝る事はできませんでした。
ともあれ、後生掛ならではの経験が出来て良かったです。
もちろんお風呂のお湯もしっかりと堪能。改めて温泉って気持ちが良いなぁと実感する事が出来ました!
http://jake.cc/


2006年5月26日 (金)
オンドル大部屋の湯治場の印象が強かったのだが、湯治部と旅館部があり、旅館部に宿泊すると、ごく普通の温泉宿であった。いや、普通というより、その応対には至極満足した。とても丁寧で気配りを見せる。料理も値段の割りに満足できるもの。切りたんぽととんぶりを見ると、ここは秋田なんだなと思い出す。写真の内容で一泊1万円しない。
 部屋は2人で6畳間だったので狭く感じたが、ちょっと豪華な造りであるし、旅館部の宿泊者専用の小浴場もあるし、マッサージ椅子も無料で使える。また泊まりに来たい宿である。

 さて、温泉のほうは、高名な割には普通の湯だなと思ったが、決して悪くはない。かなり熱い湯と温めのジャグジー風呂、泥湯、狭くて閉鎖的な露天風呂、サウナなどからなる。
 湯治部と共有の大浴場のお湯は、それほど硫黄を感じない。むしろ、旅館部専用の小浴場のお湯は硫黄泉らしいものであったが、少し物足りない浴感でもある。写真は小浴場のもの。
http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2006/05/post_27c9.html


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3.大深温泉

秋田県仙北郡田沢湖町玉川字大深沢   
TEL : 0186-31-2551


http://achikochi.takema.net/choito-tspa-oofuka1.htm
http://achikochi.takema.net/choito-tspa-oofuka2.htm
http://www.geocities.jp/oyu_web/t3.html
http://yudetako.com/oohuka.htm
http://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou/e/6bba53976d33fdcea2b401b98956835d
http://mayupjun1.blog.fc2.com/blog-entry-31.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tenchijinstage/31849840.html
http://blogs.yahoo.co.jp/nyohohooon/60702266.html
http://homepage2.nifty.com/hotsprings/text_tohoku/Akita_Obuka.htm


八幡平オンドルトレッキング
http://www.youtube.com/watch?v=Hh4MbmPcorY

オンドル山行 玉川温泉〜大深温泉泊〜八幡平頂上
http://www.youtube.com/watch?v=eT6B4oh2P_I

八幡平@DEEP!大深山荘×大深温泉 トレッキング
http://www.youtube.com/watch?v=QunJkf3OV7E


地図
http://www.mapion.co.jp/m/39.968795_140.820311666667_7/
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&pq=%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E5%B1%B1%E8%8D%98&cp=6&gs_id=2k&xhr=t&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&biw=1075&bih=892&wrapid=tljp1345721080199010&um=1&ie=UTF-8&q=%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89&fb=1&gl=jp&hq=%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89&cid=0,0,5772680371250794487&sa=X&ei=ghM2UILjCMnOmgXzwoCoCQ&sqi=2&ved=0CIMBEPwSMAM


泉質 :単純硫黄泉 (大深温泉) 77.1度 / ph5.8 / 成分総計 = 121.8mg

Na+ = 2.7 / Mg++ = 1.7 / Ca++ = 5.4
HS- = 0.7 / S2O3-- = 8.8 / SO4-- = 9.4
H2SiO3 = 30 / CO2 = 41.1 / H2S = 12.6

色 :微青味白濁
匂い :微明礬臭+薄硫黄臭 味 :微酸味  


定休日はないが10月中旬〜5月末まで休業(アスピーテラインごと通行止め)。
宿泊は大部屋のオンドル宿舎のみ、食事は自炊。炊事場は別棟にあり。
宿泊 1人1950円。
立ち寄り入浴 400円 6時〜20時まで。


オンドル小屋 2006/8/18(金)

オンドル小屋と言えば、「つげ義春」氏の「どっちも、どっちも」で有名な「蒸の湯」なんだけど、そちらのオンドル小屋は壮観だったらしいけど、土砂崩れで全滅して今は別の宿泊施設になってしまっている。
次に有名なのが「御所掛温泉の湯治村」だけど、こっちはかなりの人気で人の出入りも激しく落ち着かない。風呂の種類も多く、沢山の湯治客と触れ合えてそれなりに楽しい。けど、それなりにストレスもある。

近所の「澄川温泉」「赤川温泉」も土砂崩れで全滅していて、跡形さえもない。
そんな所に「大深温泉」はある。

オンドル小屋は、雑魚寝の宿泊兼湯治施設
中央の通路の脇にゴザをひいた居住部があり、利用者は想い想いにテリトリーを作り生活をしながら湯治をする。その空間に殆んどプライバシーは無い。食事内容も、会話の内容はもちろん筒抜け、イビキ、寝屁なんかも共有する。いまどき珍しい人と人との温もりを感じられる宿泊施設です。
特に予約は要らない(はず)
食料、寝具は僕らは持ち込んだけど、借りる事も出来るんじゃないかな?

オンドルって言えば、韓国で竈の煙を床下に通し床暖房するシステムと知られているが、八幡平のオンドルは源泉の上に小屋がある為、地熱をじかに床に感じることが出来る。
コレが熱いし暑い(´ε` )
僕らは「押入れスノコ」を敷き詰めて温度調整をしているが、殆んどの人は暑くて熱くて睡眠もままならない様だ(´_`*)

大深温泉は地元鹿角市にある病院が所有しているとの事。
安定経営なのか、特に儲ける姿勢が見られない
管理人の人達も隅々まで掃除や手入れが行き届いていて、気持ちがいい
特に新しいトイレがいい
もちろん水洗(´_`*)

湯棟はいたってシンプル。
源泉と水を調節して好みの温度に調整する。

炊事場には宿泊者のなま物と飲み物が冷やされている。
手を暫く入れていられない程冷たい。

源泉は立ち入り禁止なんだけど、地熱を利用してしっかり調理o(´v`)o
水蒸気で熱すれば良いのだけれど、ちと火傷しそうなので源泉に投入
でも、100度に満たなく調理的には不満

お湯も沸かすガスが勿体無いので、源泉で温めてからガスに掛ける
節約って言うか、地球のエナジー利用

飲料水の口元に綺麗な緑色のカメムシ(´_`*)

食事は我畑から持って来た野菜達がメイン。
正しい湯治のスタイル‥
酒は自前の醸造モノと会社のお中元の缶ビール。
食べては寝、食べては寝‥が、湯治スタイル


コメント(5)
う〜ん、夏場には宿泊はちょっとキビしそうですね。でも、女性の病には効きそうだナ、あれは冷えからくることが多いから。
2006/8/20(日) 午前 1:50


夏暑く、冬暑いのがオンドル小屋です。神経質な人は寛げないです(´_`*)
此処は冬は閉鎖ですが、今度はお盆以外に来て見たいな。
2006/8/21(月) 午前 0:06


ウフフ、ここに泊まるなら絶対秋〜!!
冬のちょっと手前の、カエデのまっかっかな頃がいいナ(^^)
2006/8/21(月) 午前 1:00


ン〜〜〜凄いね(*_*)・・・こんな生活もいいかも(*_*)勿論この夏場はゴメンですが・・・。
2006/8/21(月) 午前 5:51


人肌が恋しい季節に来てみたいですね。熱燗をドテラ着て啜って‥(*^m^*)
後生掛温泉のオンドルでは厳冬期でもスノコを敷かないと酷暑です‥
2006/8/21(月) 午後 9:13
http://blogs.yahoo.co.jp/gyuuhomura/40349956.html

2003年9月
 浴室は男女別で、木造の湯小屋。4〜5人くらい入れそうな大きさの木の浴槽。浴槽にお湯が注ぎこまれる樋の中にレンガが1個、そのレンガの向きで湯量を調節する。
 オンドル宿舎は昔ながらの大部屋形式で、毛布などに包まって横になると体の下からじんわりと熱が伝わってくる。

 湯でたこ、オンドル初体験。
いやー、いいもんです。病み付きになりそうです。
 許されるなら、真冬に外は吹雪いている状態で、オンドル小屋の中で寝そべって 読書したり惰眠をむさぼりたい。
 で、「外は寒そうだなー」なんて言いながら、簡易コンロで沸かしたお茶飲んで焼いたお餅たべて、、、
 ということをやってみたいものです。つげ義春の世界が好きな人には本当にお奨めです。


 「蒸けの湯」のすぐ近くにある温泉。
 地面のあちこちから温泉のガスが噴出し、ミニ地獄谷のような光景です。
 駐車場のすぐ近くに旅館の建物があり、お金はそこで払いますが浴場は別棟。
 別棟といっても、木造の小さな湯小屋です。古そうですがきちんと掃除もされており、清潔感は申し分ありません。
 男女別の小ぢんまりした浴室で、熱いお湯が樋を伝って流れ込んできます。その樋の中にレンガが1個置いてあり、これの配置によってお湯の流入量を調節します。硫黄泉で樋には黄色いおなじみの硫黄成分の沈着。

 しかしここで大変不思議だったのは、全くお湯に味がなかったことです。普通は口に含むと硫黄の匂いがパーッと広がったり、すっぱかったりするものですが ここは全くそれがない。加水しているためでしょうか。

 しかしお湯の肌触りはつるつるして、一般的な硫黄泉と同じ感じのものでした。

 そして裏手にオンドル小屋が2棟。お邪魔しまーすと中に入ると、外の涼しさがうそのような温かさ。 柱の温度計を見ると、40度をさしていました。
 気温40度というとものすごく暑く感じますが、30分くらいここに居つづけても夏のように汗だらだらになることはなかったです。
 ここで湯治をしているらしいおばあさんが2人、簡易コンロで煮物を煮たりお湯を沸かしていました。 1,2週間くらい逗留するそうです。

 大部屋形式で細長い小屋の中央に通路があり、その両側が床オンドルです。
 中央の通路は温かくない。冷たい土の通路です。
 仕切りなどは全くなく、壁の上のほうに荷物を置く棚がしつらえてあるだけです。1人あたりのスペースはそれほど広くなく、1畳くらいでしょうか。荷物の置いてない場所を見つけ、あがりこんでごろんと横になりました。床から熱がじんわりと体に伝わってきます。
 この日は天気もよく小春日和で、窓から差し込む日光とオンドルの熱で本当にいい気持ち。熱いという感じではなくほんのりと温かいという表現がぴったり。 そんな状態で目を閉じていると日頃のストレスなども吹っ飛んでしまうほどリラックスできます。

でも私の場合は30分程だったので、そう感じたのかも。オンドルというのは気づかない間にすごい量の汗を出す(一晩で毛布がかなり湿ってしまうくらい)ということなので何時間も寝そべっていたらとんでもなく暑く感じることだってあると思います。
 でも軽装で毛布に包まって夜の間中ぽかぽかと温かくて、、、っていいなあ。
 そのうちこのオンドル小屋に数日間逗留したいです。

炊事場 ここで物を茹でることも

 「蒸けの湯」のオンドル小屋は山津波で流されてしまって今はありません。
 ここの近くの赤川温泉、澄川温泉というところも山津波で破壊され、現在は荒涼とした光景となっています。
 このあたりは災害が多いようですが、どうか大深温泉はそのようなことになりませんように。
 何軒もあったオンドル小屋がどんどんなくなっていくのはつらいです。毎年通ってくる常連さんも居るようですし、このままの姿で残って欲しいものだと思います。

澄川温泉跡  
http://yudetako.com/oohuka.htm

2012.4.30
アスピーテラインを走って、八幡平に向かって行くとモウモウと湯気を上げるところや「大沼」という、カルデラ沼?を通り、後生掛温泉を過ぎて、蒸ノ湯方向の反対へダート道を下っていきます。
で、大深温泉に到着。
受付で、オンドル小屋休憩を申し込むと「初めて?」と聞かれました。
初めての客には施設を説明しながらオンドル小屋まで連れて行って、同室になる湯治客に紹介してくれました。

で、ここが炊事場。 冷たい沢水が流れています。
冷やしたいものは、袋に名前を書いて詰め、紐で縛って吊るすのです。
湯小屋の裏では、熱水で玉子や野菜が茹でられます。

案内されるままに、オンドル小屋に行き、湯治客の方に挨拶してさっそく、横になりました。
オンドル小屋の床下には、パイプで温泉の蒸気を通しています。
床は、思ったほど熱くはなく、山歩きの疲れも残ってたのか知らぬ間に、1時間ほど眠ってしまいました。


< オンドル小屋(入浴料込み)750円 >

うなされるようにして、目覚めると顔中に汗が浮いていました。
起き上がって、風呂で汗を流すことに。
ここには、素朴な檜の風呂があるだけ。 硫黄の香る熱めのお湯でした。
点在する湯小屋、炊事場、便所、どれをとっても切ないくらいに懐かしい。
「子供の頃に、こんな風景を確かに見ていた」
という白昼夢(ディジャヴ)を見たような気にすらなりました。
http://mayupjun1.blog.fc2.com/blog-entry-31.html

大深温泉 昔のままである。

単純硫黄泉 
オンドル小屋も健在 
木造の風情ある浴舎

大深温泉は小さな湯治場で共同湯のような小さな浴室棟とオンドル小屋が2つある。湯治専用のような温泉である。

オンドル小屋の写真
蒸けの湯の尾根を挟んで対岸の斜面にある小さな地獄地形で綺麗な単純硫黄泉が湧出していた。総木造の湯小屋が浴室で木の床と木の浴槽である。
薄白濁、無味、微硫黄臭の綺麗な湯である。

掛け流しの内湯は白濁した硫黄泉
長期に渡る湯治ではこの程度のやさしい湯が良いのかもしれない。熱い湯で少量加水して適温にしていた。オンドル棟は2つあり共に大部屋のザコ寝である。貴重な温泉文化をまだ残す貴重な温泉といえよう。
掛け流し部分は白い析出物が付いている
http://allabout.co.jp/gm/gc/80475/

訪問日:平成23年7月17日(日)
 
八幡平アスピーテラインからほんの少し入った所にある一軒宿です。
ふけの湯を目指していくと道路の反対側方面に少し下るとあります。最初、八幡平周辺特有のオンドルのみの湯治場かと思っていたのですが湯船もあるようだったので寄ってみました。
到着し駐車場で車をとめようとしたら・・・ガリガリガリッ!・・・
出っ張っている石に気付かず、バックで駐車したときバンパーをこすってしまいました。結構ショック! 車が傷ついたこともそうですがごまちゃんの運転に未熟さにもうがっかりです。
気を取り直してとりあえず温泉に向かうと、あらま、思ったより鄙びでも無いのかな? ログハウス風の建物が目の前に見えました。

[受付のある建物 ログハウス風]
受付でおじちゃんに入浴料金を払います。 450円。
その場所に日帰り入浴時間とかいろいろ書いてあったのですがメモしてくるのすっかり忘れてしまいました。気持ちがもう既にお風呂はいることに向かっていたので・・・
受付のある建物は、ここのご主人の生活の場?
泊まれるという感じでもないし、ここにお風呂があるのではなく別の場所に湯小屋があるのでした。 砂利道を少し歩いていくと数秒で見えてきましたよ。共同浴場と言ってもおかしくないぐらいのなかなか風情のある建物です。
[湯小屋 共同浴場みたい]
男湯と書かれた扉を開けるとすぐに脱衣所です。思ったより広い脱衣所。片方の壁面には脱衣棚が全面に作られています。反対側には鏡があり、ベンチが用意されています。脱衣籠もないしシンプルな作りですがこれでいいのだ!って納得してしまいます。
[脱衣所 シンプル脱衣棚]
[脱衣所内 鏡&ベンチ ドライヤー利用不可]

お風呂は男女別内湯×1。

浴室への扉を開けた途端、なんかもメロメロになってしまいそうなくらい素敵な浴室です。浴槽はもちろん、床、壁、天井すべて木造。レイアウトも中心に浴槽、いかにお湯が中心で作られているのかが良くわかります。4〜5人程度入れる大きさ。
[男湯  特筆すべき湯治場の雰囲気]
お湯は微乳白色。写真では結構完全な乳白色にも見えますが、実際には湯船の底が十分見えるくらいの透明度はあります。掛け湯すると温度も程よくとても心地よい。ゆっくり湯船に体を沈めると体に湯の成分が浸透してくる気がします。肌への刺激も少なくて長湯できそう。
少し手足を動かしてみると、湯船の底に沈んでいた湯花がかき混ぜられてほんとに乳白色になりました。でもここの湯花はある程度重量感があるので少し時間が経つとすぐに沈んでしまいますよ。
お湯はそれほどきつくも無いので、強酸性の湯が苦手だけど硫黄分の入っている湯に入りたい人には向いていると思います。温度ですが、測った場所では43度弱。でも浴槽内で結構むらがあるのです。
[湯口と排水 美しい!]
湯口の所を見ると、湯口と同時にもう一つバルブが付いています。源泉温度が高いので、加水して温度を調節しています。源泉100%掛け流しにこだわる人はいやかもしれませんが、正直そんなことはどうでも良くなってきますね。加水していても十分湯の良さは感じられるし、なによりこの空間にいること自体に幸せを感じます。

排水も湯船の淵からうまく流れるようになっています。できれば、湯口の反対側にレイアウトされているのがベストですが、雰囲気の良さでそんなこともまったく問題ありません。
入浴中、あれっ?と思ったのがこの栓。たぶん、浴槽清掃などの時にこれを抜くのかな?なんだろう?
[湯船の底に白い湯花堆積 この栓はなに?]
さすがにこれだけの湯小屋ですとシャワーなんていう現在設備は全く似合いません。この鏡のみの洗い場というべきなのかどうなのか・・・どうしても洗いたい人はどうぞ!的にしか用意されて意なのがまた良いのです。
それと、一つ謎だったのがたらい。なぜ浴室内の壁面にたらいが掛けてあるのか?
ここで洗濯をするとは思えないし。。。何に使うんだろう?
[一応洗い場かな?]
湯船の淵に頭をもたげて天井をみると、これまたいいのですよ。湯気抜きもまたいい感じなんです。
[天井も惚れ惚れするぐらい美しい]
しばらく一人で入浴していたのですが途中でもう一人入ってきました。あまり温泉に慣れていない人なのか、湯船以外になんもないことにちょっと戸惑い、次に温度的に熱くて長湯できず結構すぐに上がって行ってしまいました。
ほんとはここで一日トドになりたいぐらい。名残惜しいところではありますが、そこそこで引き上げることにしました。マネージャーもここの湯にはそうとう満足したみたいです。
[女湯 男湯とほぼ一緒かな]
この大深温泉のメインはオンドル式の入浴?法です。八幡平あたりの大切な温泉文化ですね。この温泉文化はずっと守ってほしい。少し時代遅れの感じがしますが、こういう温泉文化を残してこそ、八幡平およびその周辺の温泉場の存在価値が高まると思われます。
湯小屋のすぐ近くにオンドル小屋があり、そこそこの人数が利用していました。写真撮らせてもらうには申し訳ないので外観のみ撮影。一度、オンドル体験してみたいのですが、マネージャーはどうもオンドルにはあまり興味が無いようです。やっぱり全身どっぷり浸かるのがいいようですね。

ちなみに、このオンドル小屋への宿泊は1人2千円程度みたいですよ。
もし、一人で湯巡りする機会でもあったら安いし利用してみようかな。
[オンドル小屋 一度体験してみたい]
駐車場に戻った時びっくりした。この辺の湯巡りをしている人があとから来たようですが、標準でオンドルセットを持ち歩いている様子です。マネージャーが最初に気付きました。東北ではいつ温泉に寄っても良いように、お風呂セットを車に標準装備している人も多いのですが、オンドルセットまで準備しているというのはツワモノですよ。よっぽど慣れているんだろうな。
ちなみにごまちゃんも以前は籠に入れた風呂セットを車に標準装備していたのですが、今はタオルのみを数組入れてあるだけにしています。現在はできるだけ荷物減らすように工夫しています。
それにしても満足度の高い湯に出会えました。
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/902


秋田八幡平にある温泉の一つです。主要道路から見える案内の看板が小さくて、ちょっと分かりにくい場所にあります。外観はいたって素朴で素敵なフンイキです。お風呂は少し離れた湯小屋にあります。これまたなかなか渋くてそそられる湯小屋です。

お風呂は内湯×1があります。6〜7人が入れる木製の浴槽に青味がかった微白濁透明のお湯が張られています。この浴槽がなかなか素晴らしいです。すべて木で造られており、蔵王の共同浴場のようなフンイキがあります。

お湯は思ったほど酸味が少なくピリピリ感はあまりありません。最初ややぬるめだったので、熱めの源泉を大量に投入し浴槽のお湯を熱くしていくと段々お湯が熱くなりきりりとしてきます。うんうん、これはいい。入り心地のとてもよいお湯で浴後のすっきり感&さっぱり感がかなり良いものに感じられます。

左の写真は源泉湧出場所です。写真で見ると入れそうですがとっても熱い源泉です。ここの方が硫黄臭はお風呂よりは強く感じました。(2004/07/18/PM4:00)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/oobuka.html


2006-8/19
ふけの湯の近くにある大深温泉に行って参りました。

ちなみにこの温泉、冬季は雪に埋もれてしまう為、閉鎖されてしまいます。今年のGWにふけの湯へ立ち寄り、その際に大深温泉にも入ろうと試みましたが、残念ながらまだ営業されていませんでした。今回は念願叶ってやっとリベンジを果たす事が出来たといった具合です。

施設は、簡単な受付小屋と、オンドル宿泊棟が数棟、共同浴場のような離れの浴場などがポツリポツリと立ち並んでいます。八幡平の原風景とも言えるような、とてもシンプルで秘湯の湯治温泉風情を色濃く残しており、どこか昔懐かしい癒される雰囲気を醸し出しています。

立派な施設が出来上がってしまった後生掛温泉やふけの湯と比較すると、取り残されてしまった感じが否めませんが、それがまたとっても良い感じでグッときます。宿泊も出来るみたいですが、所謂湯治宿ですので、オンドル大部屋での自炊しか受け付けていないみたいですね。

さて、お目当てのお風呂ですが、前述の通り、共同浴場のような内湯が男女別にそれぞれ一つあるだけです。
浴室には中央に湯船がポツンと一つありました。雑然と桶などが置かれており、勝手に使え状態です。まさしくこれは共同浴場の造りそのまんまです。シャワーなんて無粋なものは、ここにはありません。あるのはお湯だけって感じで、非常に潔く、私はこう言う造りは大好きなのです。

さて、肝心のお湯ですが、僅かに青白濁した、比較的透明度が高いお湯が張られています。ちょっと温めに調整されており、匂いからも苦味が伝わってくる、結構強い硫黄臭が漂っていました。肌触りは不思議とツルツルします。温いので、幾ら入っていても疲れず、じっくりと長湯出来そうな感じです。

湯口からはかなり熱めなお湯が注がれており、その脇には冷水で常時加水されていました。この湯口、途中にブロックがあります。それを傾ける事でお湯の一部を浴槽に注がず、洗い場に捨てる事が出来るようになっていました。何ともモッタイナイ・・・
冷水の水量を調整できるので、お湯を一切捨てず、浴槽内を適温に保つように冷水も調整し、大量掛け流し状態にして入浴を楽しみました。至福の一時です。加水がどうだとか、そんな事を気にする事が馬鹿馬鹿しく思えてきます。気持ち良いものは、理屈ぬきで気持ちが良いんですね。
雰囲気良し、お湯良しで、気がついたら随分と長湯してしまいました。本当はもっとゆっくりしていたかったのですが、このままいたら今日宿泊するお宿に間に合わなくなってしまいますので・・・
泣く泣くその場を後に。
冬季閉鎖機関が長く、いける時期が限られてしまうのが難点ですが、ココは是非とも、万難を拝してでも再訪したいと思いました。近くに立ち寄る際は、是非とも訪れてみて欲しい一湯です。
この大深温泉が、後生掛やふけの湯のように、俗化される事無く、このままの姿で残っていてくれる事を、切に望みます。
http://jake.cc/

_________________


3. 蒸の湯(ふけの湯)


〒018-5141 秋田県鹿角市八幡平ふけの湯温泉
TEL : 0186-31-2131 
0186-34-2201(冬季)
http://www.ink.or.jp/~fukenoyu/

http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen000627_1.htm?area=02&pref=05&sflg=01
http://www.food-travel.jp/akita/fukenoyu.html
http://spa.s5.xrea.com/broom/akita/fukenoyuf.htm
http://www.geocities.jp/nara_no_daibutu2/spa-touhoku/13-hukenoyuhtml.html
http://www.dankami.net/hukenoyu.htm


秋田県 ふけの湯の露天風呂
http://www.youtube.com/watch?v=u6D-XK_5EP8

ふけの湯・温泉
http://www.youtube.com/watch?v=44LtIAGsbH8
http://www.youtube.com/watch?v=tmguJxzJfuw

蒸の湯温泉源泉
http://www.youtube.com/watch?v=U_eey4WZjGQ


蒸ノ湯温泉 「ふけの湯」 大人:500円 AM7:00-PM9:00
泉質 :単純酸性泉(低張性酸性高温泉)
(岩の湯) 88.8度 / ph2.4 / 成分総量 = 779mg
Al++ = 9.7 / Fe++ = 11 / HSO4- = 39
SO4-- = 291.3 / H2SiO3 = 156.1
CO2 = 240 / H2S = 0.9

色 :微茶色味白濁
匂い :微硫黄臭+微明礬臭 味 :レモン味  
酸化還元電位(ORP)396 
   
11月上旬から4月下旬まで冬季休業


アクセス
東北自動車道 鹿角八幡平ICより、国道341号線経由で八幡平アスピーテラインを行き、蒸の湯バス停(ふけの湯の看板有)で左折。
道の行き止まりでふけの湯到着

地図
http://maps.google.co.jp/maps?q=39.977544,140.8182&hl=ja


オンドル小屋と言えば、「つげ義春」氏の「どっちも、どっちも」で有名な「蒸の湯」なんだけど、そちらのオンドル小屋は壮観だったらしいけど、土砂崩れで全滅して今は別の宿泊施設になってしまっている。
http://blogs.yahoo.co.jp/gyuuhomura/40349956.html


オンドル小屋は崖崩れで消えてしまいました

学生時代にゼミ旅行で東北を周って、秋田県の八幡平にある湯治場『蒸の湯』に立ち寄って衝撃を受けました。漫画家つげ義春が蒸の湯を舞台に「オンドル小屋」を描きましたがまさにあの世界を観たのです。小さな部屋がずらりと並んでいて、中では長期逗留の老人達が思い思いの時を過ごしている、あの何ともいえない雰囲気です。
 その時は鉄道同好会に入っている同級生が旅行のスケジュールを組んで 、一度も温泉に浸かる事無くやたら列車に乗るばかりでした。 蒸の湯も見学しただけです。物凄くインパクトを受けて、そう遠くない将来に絶対にここに来て温泉に浸かろうと心に誓いましたが、何年か後に起こった崖崩れで建物が潰れてしまい幻になりました。
 その後に新しく建て替えられましたがオンドル小屋は無く、つげ義春の世界が再現される事はありませんでした。
http://www.wao.or.jp/maruyo68/runru/hanasi/jigoku/onsen.htm


訪問日:平成23年7月17日(日) 
八幡平にある温泉の中でもかなり歴史のある温泉です。元々は蒸かし湯といいますか、このへんでいうオンドル小屋の中で地熱を利用し湯治する文化が栄えたところであります。つげ義春ファンの人は名前ぐらい聞いたことある温泉だと思いますよ。子宝の湯としても有名で、館内には金勢さまがたくさん祀られています。
いろいろ調べていると、昭和48年頃に土砂崩れで一度崩壊。その後、宿や湯船が再建されましたが、オンドル小屋は再建されずに今日に至っているようです。冬季閉鎖になるぐらい雪の深いところなので、宿の建物も何度か雪で崩壊しており、この地で宿を営むのは大変だな〜とつくづく思います。
[以前と入口がかわっていました]
参考までに昭和31年 緑園書房発行の「温泉と旅の計画辞典」にはこんなふうに蒸の湯が書かれています。

《蒸の湯》
 山間の大きな旅舎。旅館というより旅舎をよびたい素朴な造りの山小屋である。ここに入れば、木の枕に、ゴザを土の上に、一枚しいて横になる。数十人の人々が、こうして雑居寝している。地熱利用のオンドルで、ねながらにして昼夜、湯治しているかたちとなり、風呂の方は硫黄泉、温度は八九度か九六度、原始型トルコ風呂もあつて、首だけ出した蒸風呂の陶酔気分が、ここでたつぷり味わえる。今はやりの東京温泉のトルコ風呂はこのイミテーション(真似)である。
ブナの原生林に囲まれた海抜一〇〇〇メートルの山上にあり、泊まる湯治客は、みな手鍋を持参した長逗留の人々が多い。
 こうした山小屋式旅舎が十一棟、もちろん、一人一室のものもあるが、この幻想ホテルの庶民的風味ゆたかな一夜は、ここならでは絶対あじわえぬ醍醐味であろう。
蒸の湯は特に婦人病、リューマチ、呼吸器病、淋病に効きめがあるので、戸外の露天の硫黄泉などで、ときどき思いがけぬ裸女の入浴姿をみることがある。ただ残念なのは、写真フィルムが硫気はげしいため、注意せぬと、たちまち変質することがあるから、腕自慢のヌード撮影旅行家は注意あれ。
*旅館 総収容人員五○○名。普通旅館部は一泊二食付。
 ここへのコースは、小豆沢駅からバスで一合目下車、上り徒歩一時間半であるが、一合目から約五粁手前の坂比平で下りれば、徒歩三時間かかる。。


とまあ、今とは全く異なるふけの湯が描かれています。当時はどんな感じだったのかな〜。
実は今回2度目の訪問。ブログを始める前に一度宿泊で訪れています。その頃はお湯がいいな〜ってことはなんとなく分かっていましたが、ここまでお湯がすごいとはあまり意識せずに宿泊いたしました。今回秋田湯巡りの〆に久しぶりに訪れてみましたよ。
到着すると、いや〜すごい車です。8年ぐらい前はこんなにここを訪れる人いなかった気もします。秘湯ブームというかここもかなり知名度も上がり人気になりましたね。

館内に入るとこれまたすごい人です。受付付近にも結構人がいるし、建物にあるお風呂方面をみても結構人が出入りしています。 とりあえず、受付で入浴料金を払い、露天風呂から行ってみることにしました。

さすがにこの人数なのでマネージャーは混浴だけは避けましたね。誰も入っていないと思っても、すぐに人が来ることが予想されるので。 マネージャーとはあとで待ち合わせとし、とりあえずごまちゃんは混浴の露天風呂から入ることにしました。混浴の露天風呂はまず建物を出て山のほうに向かいます。
[露天 混浴の湯船はさらに左側にある]
道なりにずっと進み、橋をわたりさらに進むとあるのです。とても簡素な造りなので、外からでも入浴している人がわかってしまいます。
[混浴露天の入り口]
脱衣所もとても簡素で棚があるだけ。まあ、特に問題ないですね。脱衣籠もあったような気もしますが記憶が定かじゃありません。だって脱衣籠を使った記憶がない!

お風呂は結構広めになっています。上段と下段と2つになっており、まずは源泉が上段の湯船に注がれ、その後下段に流れていくようになっています。まずは上段部分に入浴。置いてあった洗面器で掛け湯してみると、上段でもそれほど熱くもありません。42℃弱ぐらいでしょうか。湯口近くでその温度であって、上段の湯船でも湯口から離れると41度あるかないか程度だと思います。

[混浴の露天 ぬるい!夏向き]
お湯はグレーの濁り湯。このグレーの濁り湯ってあまりありませんよね。なんというのでしょうか、土が混じった湯という感じです。よく女性が好む泥パックの成分が入っているような感じがします。事実、湯船の底には泥が多少堆積しています。香りは幾分か硫黄の香りもするのです。なんかもう不思議空間。最初、ごまちゃん一人独占状態だったのでほんとにのんびりと手足を伸ばしてはいらせていただきました。ちなみに下段の湯船に手を入れたら結構ぬるい。感覚的には38度とかそういう温度になっていたと思います。
しばらくすると、かなりの人数の親子連れ?がきました。たぶん、お友達家族の団体さん。すごい数の子供たちが入浴してきましたよ。子供はぬるい方が良いみたいで下段の湯船で遊んでいます。引率というか親たちはゆっくり上段の湯でお湯を楽しんでいました。にぎやかだったけど、けしていやみな賑やかさではなく、楽しい感じの賑やかでしたよ。こっちまで笑顔になっていく感じ。さすがにママ軍団は混浴なので入ってきませんでしたね。
[ねずみ色の湯 意外とこの色は少ない]
続いて同じ外にある露天男湯。こちらは川のすぐ近くにあります。こちらの脱衣所は湯船の脇に簡易に作られた棚に脱衣籠が用意されていました。混浴の湯船と比べると小さいですが、それでも10人程度は入れそうな湯船です。こちらのお湯もねずみ色。温度も42℃ぐらい。
この湯船に浸かっていた時、少し風がでてきたのであまり香りを楽しむことができませんでした。硫化水素の香りが楽しめるかと期待していたのですけどね。木製の湯船の底には、砂というか石というか、そういうのがところどころにあります。源泉といっしょにでてきたみたい。
ここ、かなり人気で常に3〜5人程度の人が入浴しています。しかも、山歩きして帰ってきたという感じの人が多い。ゆっくり手足を伸ばして入っていました。
ここの湯船に入っているとき、唯一残念だったのは、シャンプーや石鹸を取り出して体を洗っている親子がいたことです。なぜこの環境で洗剤を使って体洗う?どうしても石鹸などを使って体を洗いたいなら、内湯でやればよいのに・・・と思うのでした。

[露天男湯 常に人がいるので外の写真のみ]
2湯連続して入ると、かなり体力的に消耗します。水分補給&少し休憩してから内湯のお風呂を攻めることにしました。(もうこの時点で体力的に苦しく湯と戦っている気分)
内湯といいますか、建物にあるお風呂も露天と内湯とがあります。まずは露天風呂から入りました。
[男湯は建物にある内湯と露天が別々になっている]
ここの脱衣所はかなり狭い。同時に2人着替えるのが精一杯の小さな脱衣所です。脱衣棚に脱衣籠、体重計が用意されています。
[脱衣所 結構狭かった]
こちらの湯船は屋外の風呂とは違ってかなりがっしりした感じの湯船になっています。お湯は屋外の風呂と同じくねずみ色をしているのですが、微妙に色合いが違いますね。
[建物にある露天風呂(男) 夜は星空がきれいに見えそう]
加水掛け流しのようですが、湯船の淵からお湯をあふれさせるのではなく、湯船の中に排水パイプが設けられていました。屋外のお風呂のワイルド感も良いですが、こちらの露天風呂もなかなか落ち着きます。入浴中、カラスがやってきました。なんかこうこっちを見ているのです。留守番させている家のお鳥様たちのお使いかな?なんて思いながらいたら、からすと目線があってしまいました。早く帰って来い!と伝えている感じ。お鳥様たちを籠にとじこめて自分は湯巡り。すこし罪悪感があります。
しばらくしておじいちゃんが入ってきました。その後にもまた数人入ってきましたよ。みなさん、次々と湯船をわたりあるいて結構体力的に苦しくなっているようです。そりゃ、4箇所の湯船に入れば、4軒の共同浴場はしごしているのと同じ感じですからね〜。ごまちゃんもこのへんでかなりグロッキー。なので、あまり長湯せずにはやめに切り上げました。
[排水パイプ 湯船の淵もそこそこ幅広で好き]
最後は内湯。この内湯が一番人気のようです。まずは脱衣所に行くと結構な数、脱衣籠が使われています。この時点で写真はあきらめ。一応流しもあり、蒸の湯の中では一番ひろい脱衣所でした。ちょっと風通しが悪いのが難点かな。
浴室に行くとなんか思い出したよ〜。そうそう、ここはシャワーなんて設備がなく、体を洗うときも熱交換で加熱した沢の水で体を洗うのです。これが出来るのは、蒸の湯の源泉温度が高いからでしょうね。湯船だけじゃなく、あちこちに青森ヒバを使った浴室はとてもいい雰囲気なのです。内湯のこの感じ、なんとなく好きですね。正直、ちょっと失敗したな〜とこのとき後悔。一番最初で体力あるうちにここに入ってしまいたかったですよ。
青森ヒバの湯船のせいかお湯の色がいまひとつわからず。露天風呂と比べると、グレーっぽさが薄いのです。どちらかというと白が強い。内湯なので本来は硫化水素の香りがもう少し楽しめるかと思ったのですが、意外とそうでもなかったのです。
というのは、シャンプーやボディーソープの香りも浴室内にしっかりしていて、いまひとつ温泉の香りだけを楽しむことはできませんでした。このうち湯が一番温度高かったもしれません。浴槽的にはここが一番ベストだと感じました。入りやすいし落ち着くのです。木の湯船はいいですね。

そういえば、以前はありませんでしたが、現在は簡易なオンドル小屋が用意されています。使っている人いましたよ。
[オンドル小屋 キャンプ用のテントで復活!]
湯上がり後、建物入り口付近のベンチで少しやんでいました。でも、マネージャーいつまで経ってもこないのです。どうしたのだろうと思ったら、ごまちゃんがあんまり時間かかっているので、車に戻って休んでいたようでした。この頃になって気付いてみると、肌がとてもスベスベ。やっぱりあの泥パック的な湯の成分の効果だと思います。女性にはお勧めの温泉です。
[川には温泉垂れ流し状態]
ほんとに久しぶりに訪れましたが、あらためて蒸の湯の良さがよくわかりました。それにしても、八幡平周辺の温泉は力強い湯が多いですね。お湯もさまざまなタイプがあるので、湯巡りしていて飽きないです。今回の秋田湯巡りはこれにて終了。いつものとおり、湯三昧の心地よい満足感のある旅になりました。

Comment

この八幡平周辺の温泉はほんとすごいですね。
つげファンですか。ごまちゃんもなんとなくつげ義春のマンガ好きで何冊か持っています。温泉好きになってから、あらためて読み返すとますます面白いですね。
October 07 [Fri], 2011, 22:08

つげ義春、ガロ・・大ファンです。 自分の大学時代に一度流されていますね。
近くの後生掛温泉よりも昔の雰囲気が残っていて好きです。
泊まるのは藤七が好きです。 しかしこの辺の温泉のパワーはすごいですよね。
October 07 [Fri], 2011, 4:48
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/903


蒸けの湯温泉 

酸味が結構ある 
硫黄分は0.9mgと少なく単純酸性泉

三角形の入口外観
蒸けの湯は山小屋のような三角屋根のエントランスの木造の大きな建築である。内湯と露天風呂が宿に付いている。

宿に付属の露天風呂1
さらに2分ほど噴気地帯まで歩くと男女別の露天風呂と混浴の露天風呂の3つがある。
木造の内湯

湯は単純酸性泉でH(水素イオン)が4.0mgで60.2%で主成分になっている。
白濁した湯であるが硫黄分は少なくH2Sが0.9mg S2O3 0.2mgでかろうじて規定には達しているが、硫黄泉とはなっていない。
しかし内湯付属の露天風呂は真っ白に灰白濁していてもっと硫黄分が多いように感じる。しかし硫黄臭の匂いは少ない。


地獄地帯の露天風呂
灰白濁、酸味、匂いは少ないと記録した。いちばんの個性は酸味であろう。
内湯は総木造の良い造りである。また離れた露天風呂も木製の浴槽である。周囲に噴気が立ち込めガレ場の地獄地形から樋で引かれた湯が掛け流しで入れられている。

噴気地帯の露天風呂
景観や、温泉の雰囲気は最高である。東北地方は古くからの宿が多く、数多い名湯が存在しているが、ここも以前からずっと変わらずに古い温泉地として存在している。
http://allabout.co.jp/gm/gc/80475/2/

設備は良いが来た甲斐がない[源泉・秘湯の宿 ふけの湯温泉]
しろうさぎさん [入浴日: 2008年10月5日 / 2時間以内]

駐車場を宿と反対の方向に下って行くと、女性用野天、男性用野天、岩盤浴用テント、混浴野天がある。 混浴野天の脱衣所の入り口のすだれは、かなり傷んでおり中が透けて見える。
宿の方はリニューアルされており、ウォシュレットもある。 

木の内湯には鉄分を含む酸性泉が、加水掛け流されているがどうも浴感が無い。 
ORPは396mV。 この値だと家の水道水の風呂と同じになってしまう。 
藤七温泉よりはるかに設備が良いのに残念である。


岩の湯 単純酸性泉
88.8度 pH2.4 鉄(U) 11.0 メタケイ酸 156.1 
酸化還元電位 (ORP) 396 (2008.10.5)
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000627/1.htm

温泉談義で長湯[源泉・秘湯の宿 ふけの湯温泉]
しゅんさん [入浴日: 2011年8月13日 / 2時間以内]

こんな有名な秘湯に入るのに知らない方がいけないのかも知れませんが、受付の人が内湯の場所しか教えてくれなかったので、最初内湯とそれに続く露天に入っていました。ここの内湯はすごくいいお湯でした。すっきりとした感触のお湯で、灰色っぽい濁り湯です。青森ヒバの浴室もきれいで感じいい。
露天風呂には4〜5人入っていました。みなさんダンナさんと一緒にこのあたりの温泉巡りをしてるようで、温泉談義や情報交換でひとときを過ごしました。辺りの山やふけの湯周辺の地獄の煙なども見えて開放感があります。

しばらくすると「向こうにもあるのね」といっしょに入ってた人が言い始め、やっと屋外の露天風呂に気づいたのです。当然向こうからもこちらが見えるのでちょっとだけ気になります。

その後屋外の露天風呂へ。混浴と男女別と計3カ所ありますが、女性の露天に入りました。もうもうを立ち昇る蒸気を眺めながら、ここでも温泉談義。

「きのうは国見に泊りました」
「私はおととい泊ったんですよ」
「国見は奥の旅館の方がいいですよ」
「え、そうなんですか」

なんて話をしながらものすごく長湯をしてしまいました。湯小屋を出て歩いていると後ろからすごい悲鳴が聞こえました。女性の露天湯にアブが出たようです。夏の露天はアブだけが難点ですね。
湯あがりに奮発して、クソ暑いのに汗をかきつつ、きりたんぽ鍋を食べました。しみしみのきりたんぽがすごくおいしい。1500円。
※写真は女性専用露天風呂
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000627/1.htm


19年6月下旬 立ち寄り入浴 500円

鶴の湯をチェックアウトした時には既にかなり雨足が強くなっていた。きょうはこれから「ふけの湯」に立ち寄る予定が入っている。

ふけの湯の混浴は露天風呂だというが・・どうする?

かといって、予備の予定も立てて無いし・・
行こうよ。せっかくここまで来たのだもの。

それに、この雨で露天風呂に入る「ものずき」はそうは居ないから きっと貸切で入れるよ。

雨もまた味方に付けるというわけね、よ〜し、それで決まり。

GO!

ふけの湯に到着したときには雨もますます降り、宿のすぐ傍に駐車するも水溜りを気にしながら降りなくてはならないくらいだった。
露天風呂は館内の奥のほうだと聞いて、廊下を歩いていったら
確かに浴場と書いたところはあったけれど・・
男女別だ。
あれ?混浴じゃなかったっけ?
露天だけ混浴になっているのかな。

ウロウロしてたら、館内を清掃している人が

「もうひとつ、少し歩きますけど下のほうに露天風呂がありますよ」と。

そこだ!
屋根ないですよ、混浴ですよ、と念を押されてもなんのその。
急いで御礼を言って、雨の降る外に2人で飛び出す。
あれ?どっちの方向かな?
すると廊下の窓から、この「ものずき」な2人を呆れて見ていたさっきの従業員が
「あっちあっち」と駐車場の向こうの方向を指差してくれた。

その方向にある緩やかな坂道を下る。
その先にはもうもうと湯煙の立ち上る広い荒野。

いい感じじゃない〜〜
なんかドキドキしない?この風景。


あれ?だいぶ先に歩いてる人が。
傘も差さずに。
いつ現れたのだろう。
内湯付近でウロウロしてる間に来たのかもしれない。

温泉に入りに来たのかな、この雨の中を・・

ものずきは・・私達だけじゃなさそうだ。

坂道を下りながら周囲の荒野(?)を見る。
お天気が良かったら、また違った さぞかし気持ちのいい景色だろうが
きょうは雨で時折霧が少し掛かる。アチコチから源泉だろうか、白い湯煙が立ち昇っている。 途中で塀に囲まれた場所が「女(温泉マーク)」とあるから女性専用の露天風呂だろう。

・・・通り過ぎる。
こっちは男性用露天風呂。

当然、通り過ぎる。
目指すは

混浴の露天風呂。

実はもう見えているのだよ。ほら、あれ。
塀に囲まれているように見えるがよく見ると湯舟は手前にあってこちらからは良く見える。

ここかぁ・・・・なんだか凄いところだ・・
でもカミさんはやたらにテンション高くなって歩く速度が早くなる。


混浴露天風呂のすぐ近くにはムシロで囲んだテント小屋のようなものがあって
そこは地熱を利用した砂風呂になっていて人が横になっている気配が。

「ふけの湯」は「蒸の湯」と書く。
その名の通り湯治客は蒸し風呂に入って身体を癒すのか。
露天風呂の脱衣場。
一応男女別になっているけれどとても簡素でなんとか雨風をしのげる程度。
仕切り壁の隙間からお互いがチラチラ見えて話をしながらの更衣。


スダレを上げて露天風呂に出るとひとり先客が。
先ほど前を歩いていた男性だ。
温泉好きの人で今朝、盛岡から急に思い立ってきたそう。
こんな天候だから、まさか他の人に出会うなんて思わなかった、と。
ほんと、すいません。
折角の貸切のつもりだったのを邪魔しちゃって(笑)
(私達だって貸切を期待してきたのだよ)
でも、こうやってお湯の中で出会った人と話をするのはとても楽しい。悪くない。
温泉談義しているとその男性がよく「大人の休日倶楽部」を利用していろいろ行く、と言う。ダンさんが

「そうですか! 僕たちも休日倶楽部を使っての旅なんですよ」

と嬉しそうに言うとその男性、びっくりしたように

「え?本当ですか。とてもそんなお年には見えませんね」と.

いや〜〜・・あはは、そんな〜ぁ・・そうですか〜?♪

え?お世辞に決まってるって?
でも正直そうな人だったけどな(爆)

写真を撮っていたら「撮りましょうか?」とカメラマンを引き受けてくれた。
雨の中のセルフは諦めていたので、思わぬ申し出に嬉しい2人。

しばらくしてまた一人入浴客が来て先客と登山の話を始めたのでそろそろ退散する事にする。露天風呂を出て、来た道を歩いていると、また一人とすれ違う。挨拶して二言三言。こんな天候でも入りに来た同志、それだけで親近感が湧いて笑みがこぼれる(笑)

行きは下った坂道を今度は上りながら今入ってきた露天風呂をもう一度見る。

入浴している人が見えるが霧に霞んでほとんどわからない。

晴れていたら周囲はさぞかし絶景だろうけれど その分、露天風呂もここからはよく見えるだろう。
きょうのこの天候は2人にとってやはりラッキーだったのかもしれない。


とても印象の濃かったこの「ふけの湯」
駐車場に向かいながら、また来たいと思った。

さて、雨は止まないけれど時間はまだ早い。
次の宿へのチェックインまでもう一軒、寄れるかな?
http://www.dankami.net/index.htm

八幡平最古の湯として長い歴史を持つふけの湯温泉 蒸の湯
【日帰りレポート】2002年8月

この八幡平温泉郷は温泉郷として極上中の極上、全ての温泉がほぼ掛け流しであり質の良い湯の集まりである。標高1100メートルに位置しいたる所から湯煙がたつ。
蒸の湯という名前の由来は「地熱を利用した蒸かしの湯として湯治で賑わったことから蒸の湯という名がついた」という事だ。
 
宿はロッジ風、木造で建てられた山の景観を崩す事なく溶け込んだ建物。蒸の湯の敷地は広くおそらく山一つが蒸の湯の敷地となっているのだと思う。 宿の中は人がごった返し、この休憩所にいる人達はほとんどが日帰り客。

蒸の湯の人気が伺える。お土産屋さんなどもある。
ゴツゴツしたガレ場の中のワイルドな露天風呂
男性用露天風呂

敷地内には色んな成分の源泉が数箇所で湧いているという恵まれた源泉を持つ蒸の湯。ほのかに卵臭が香り、気持ちのいい温泉。
温度はかなり熱めで長湯はできなかったが少し青みがかった硫黄泉は気合が入りくせになる。
上にある写真は男性用露天風呂だが、女性用はもう少し小さい。4人ほど入ったらいっぱいの浴槽で景色にガレ場はなく、青々とした草の間から湯煙がたつのが眺められる。景色としては男性用の方がいいだろう。
男女別の露天風呂の他に混浴の露天風呂が新設されたとの事。
蒸の湯はもう一度再訪したい温泉だと思っていた事もあるしとまた足を運ぶ予定であります。
http://www.hikyou.jp/akita/fukenoyu/fukenoyu.htm

2010.11.04
秋田の田沢湖周辺から約1時間半、八幡平頂上目指して向け車を走らせると標高1,100mのところに「ふけの湯休憩場」というバスロータリーらしき広場が現れます。その広場から繋がる細い道路を下るとある
源泉・秘湯の宿「ふけの湯」。
私はね、素朴な山小屋風の建物がとっても好き

宿の駐車場の坂を少し下りると、所々から湯煙が上がるガレ場に出ます。そう''刑事番組のラストシーンで、犯人が逮捕直前に追い込まれそうな荒地''の中に露天風呂(男女別・混浴)があるんですよぉ。

唐突に現れる、トタン屋根の脱衣場。向かって右の写真が女性用露天風呂の入り口。とにかく、すっごい荒々しい湯煙です。
湯煙・・・?
そんな生やさしい物じゃない。
湯煙というよりも、、、工場の煙突から、噴き上げる煙のような勢いと荒々しさ。

左は男性用露天風呂の入り口だ!
女性用露天風呂の中です。浴槽のお湯は44℃ぐらい。単純温泉。
色は、白濁したグレーで何とも男っぽい!
すぐ横の岩の隙間からは、今にも湯舟に浸かっている私にまで、届きそうなぐらいの近距離で白煙が迫ります。余りの驚きに「すご〜いッ」っと、思わず率直なコメントを口ずさんでしまう(汗)

遠めで見ると分かりにくいですが、寄りで見ると、そのワイルドな勢い・・・
グレーにくすんだ煙・・・結構、不気味。←迫力あります(笑

混浴露天風呂はガレ場の最奥にあります。
脱衣所は男女別々、そして、中(湯舟)で一緒になるよ。

混浴露天風呂♪
ここで、長居しちゃうんだなぁ。。浴槽は上下2つあり、上のほうが42℃ぐらいで熱め。
下の方の湯舟は、40℃ぐらいかな?少し温めで気持ちよかったので、
こちらで約1時間半ぐらい、東京から、こちらに泊まりに来られたご夫婦とお喋り&長湯。このご夫婦、かなり「ふけの湯通」みたいで、私を見るなり「あら、いらっしゃい。」と言わんばかりの、余裕の笑み

「僕がね、温泉が大好きで、あちこち行くもんで、家内もそれに付いてくるようになった。そしたらね、いつしか、家内まで温泉好きになってね、あはは〜。」

八幡平の険しく男らしいパノラマを眺め、缶ビールを飲みながら豪快な笑みをこぼす、このご主人。定年退職後、笑顔が素敵で気品のある奥様と、大好きな乳頭温泉やふけの湯温泉で、まったり二人だけの温泉時間を過ごされているそう。
ん〜、理想的なご夫婦の在り方を見たような気がしました。

泥パックを楽しまれていた方の手。お断りして撮影させていただきました!
(ありがとうございます。)

ほらほら地熱オンドル部屋もあるよ。
オンドル部屋の中の地面には、黄色い硫黄成分が付着して。。
何とも効きそう〜。

館内は、古いですが、木造の床や壁は綺麗に磨かれていて清潔感が漂います。
ガレ場の露天風呂の男っぽさに相反し、お宿は女性的な雰囲気。
館内には、露天風呂・内湯(弱酸性泉)もあります。夜遅くにガレ場まで足を運ぶのがメンドクサイ、or 恐い方には、ここでゆっくりできますね。

※ガレ場の露天風呂と館内のお風呂は泉質が異なります。


素朴で女性好みな山の一軒宿。
お風呂の数は要らないから、1日中、青空と自然を眺めながら白濁したお湯に浸って「ぽ〜っ」したい方、最高のロケーションです


この記事へのコメント

蒸けの湯での記憶…

あるお昼間、ここに入ろうと歩いて降りて行くと
若手男3人組が入っているのが見えた。
出るまで待とうか?と私達夫婦。
でも30〜40分待っても出てこない。 次の予定もあり入ろうと決意。 脱衣場から湯船までが丸見えなので嫁を隠すようにかばいながらなんとか入湯。
でも訪れたのは8月で上の湯も下の湯も結構熱い。
湯船から上がって床でゆっくりしようにもその3人
脱衣場から湯船までが一番見える位置にくっついて横に並んで座り
足だけ浸かって状態をもう1時間近く保っている。
まるで○モ!
そのくせその3人はチラチラと明らかに嫁を見ている。

目で威圧しようにも根気負けしてあがりましたがやはり嫁を隠し守るような出かた。
KY3人組への怒りが残る…

露天も良かったですが内湯の満足度が高かった、そんな記憶です。
Posted by 如水 at 2010.12.12 13:35
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-120.html


標高1100mにある八幡平最古の温泉
以前は地熱を利用した蒸かしの湯(オンドル)として湯治客で賑わう名湯
モクモクと蒸気が立ち登る地獄谷にある露天風呂が野趣満点
日本秘湯を守る会の宿、冬季閉鎖

平成16年9月12日(日)午後4時40分頃、立ち寄りました
国道341号から【八幡平アスピーテライン】から蒸の湯バス停で左折し、突き当たりの一軒宿
数日前の台風19号の直撃で混浴露天風呂の脱衣場が飛んでいったそうで
「脱衣場ないけどよかったら入って行ってください」
と無料で混浴露天風呂だけ利用させてもらいました
で、館内には入っておらず…泉質が違うという館内の男女別内湯&露天風呂は見ていません

ロッジ風の三角屋根の玄関横の駐車場の先から地獄谷へ降りて行きます
宿泊棟を背後にモクモクの白い蒸気があがるほうへ歩く、歩く…
まずは「女性専用露天風呂」がしっかり波板で囲まれてありましたモクモク
その次に「男性専用露天風呂」が簡単な木の塀に囲まれてありましたモクモク
どちらともチラっと見ただけで、お湯に手も突っ込んでないので熱さは不明モクモク

男女別露天風呂のさらに先に開放感抜群の混浴露天風呂がありますモクモク
浴槽は二つあり、自然に冷ますようになっていて水のホースはありません
で…あっつ〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!゛(/> 建物南側の露天風呂は、上の通りから丸見えね!
> 一度どうだッ!てやりましたよ(←ばか)

私はどうだッ!っとまでは出来なかったけど、観光客が見学にきているのを素通りで、湯浴み着でいそいそ・うろうろしてました。
藤七に居るときは、ず〜っと興奮状態。 楽しくて楽しくて仕方がない温泉でした。
Posted by YOOMI at 2010.10.27 20:45 | 編集
ドンさん


藤七、ほんと凄ーーい良かったです!!
お湯はさることながら、宿の雰囲気も「THE 日本 秘湯中の秘湯を守る会」って感じの雰囲気。 宿の方も優しいし、アットホームな感じがいいです。
TVもない。電気は自家発電ってゆう・・・
なんとゆうか、なかなか体験できない山の暮らしが体験出来ますよ!!
Posted by YOOMI at 2010.10.27 20:55
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-115.html


2010.10.27
岩手_藤七温泉_ 彩雲荘(食事篇)

夜朝とも食事は大部屋でバイキングです。

バイキングと言っても、(つくり置きという訳ではなく)天ぷらを目の前で揚げてくれたり、蒸しあがったチマキが湯気をあげていたり、熱いものは熱いままいただけます。宿の方々がバンダナで髪を縛って、緑のお揃いのユニフォームを着て、
お盆と食器を渡してくれます。

「焼きたての鮎をどうぞ!」

と、笑顔でぷりぷりのお魚をお皿に入れてくださいます。その様子がアットホームでとてもいい感じ。他の宿ではない温かい雰囲気がそこにあります。

下の写真は鮎の焼き物、舞茸の天ぷらなど。

中華チマキ。秋田名物きりたんぽ鍋もちゃんとあるよ!
私の初きりたんぽ鍋は、彩雲荘でした。初めての食感に感激。

水は八幡平の名水!!源太清水。水にまで拘りがあるって嬉しいですね。コップもCuteで。。
じゃん
ちょっと欲張り?バイキングになるといつも、大盛りにしちゃう。

想像以上に美味しかった。
山のお宿らしい素材のセレクト、惣菜のバリエーション、出来立てほやほやへのこだわり・・・
どれをとっても満足でした。


夕食後の19:30〜20:30までは、混浴露天風呂が全て女性専用になる時間。
気兼ねすることなく、女子同士で湯浴みを堪能しました。

そして、エキサイティングで楽しい藤七の夜が過ぎていきます。。
藤七の夜は早い!皆、次の日のご来光を見るためなのか、早く寝ます!

そして、遂に。ご来光の瞬間・・・
AM6時05分・・・
少し、雲が多かったものの。岩手山上の雲と雲の隙間から、眩しいくらいのの光が刺し込みました。露天風呂は一体オレンジ色に。眩しすぎて目を瞑りたくなるくらい。

ああ。ほんとに藤七温泉に来れてよかった。
朝日のご来光に感動し、夕日を眺めながらの湯浴みに浸って、まん丸のお月様を見ながらゆっくり眠る・・・

藤七に居ると、いつも自然と隣り合わせで、暇する時間がありません。
1秒、1秒が驚き。

また、雪が溶けたら藤七に来よっと。


この記事へのコメント


ここって、、、登山メインの山小屋になるの??
ビリビリくるわ〜、温泉アンテナが!! 笑
コップがカワイイ〜♪^^
Posted by まぁこ at 2010.10.28 16:40


普段はよく分からないけど、私が居た時は、登山メインというよりも
周辺の八幡平を紅葉見ながら車でドライブ、&たまに散策・・・
みたいな方が多かったよ。

あと車で近くの湯めぐり。藤七→後生掛→玉川温泉とか。
まわりが温泉天国だった。

Posted by YOOMI at 2010.10.28 23:23
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-116.html


東北でもっとも高い標高1400mに沸く温泉
檜をふんだんに使った浴室は鄙び系大好き人間に超お薦め!
日本秘湯を守る会の宿、冬季閉鎖

平成16年9月12日(日)に一泊二食付き10,000円(税別)で宿泊しました
東北自動車道・松尾八幡平インターから松川温泉経由で来る方が多いですが
今回は山形(肘折)〜宮城(鳴子)〜秋田(乳頭郷)経由で【八幡平アスピーテライン】から岩手に突入

東北6県温泉巡りで岩手は籐七温泉だけで実質岩手県は5分も走ってないかも?
(秋田県・ふけの湯温泉から岩手県・籐七温泉まで10分程度)

途中、景色のいい撮影ポイントがあって、車を停めると…山の下に雲海が見れて感動〜\(^O^)/
眼下には今日の宿“彩雲荘”の全貌も見下ろせました
お泊まりしたお部屋は2階の和室6畳のテレビなし、トイレ・洗面所なしのシンプルなお部屋
さすが標高の高い冬季閉鎖になる宿なので9月でも朝晩は布団だけでは寒くて毛布を被せて寝ました
食事は一階大広間で一斉に頂きます(夕食は6時、朝食は7時から)
風呂上りすぐの夕食は満員御礼のご膳に一人2個の固形燃料が点いたら部屋中暑くて暑くて汗びっしょりに…
山奥の冬季閉鎖する一軒宿にしては中房温泉や本沢温泉と比べ物にならないほどまともなお料理(^o^)
特に天婦羅の種類が多くて、海老にいたっては揚げたてを後から菜箸で盛ってくれます
また夕食時にお宿の方のパフォーマンスがたっぷりあったのも珍しかったです
籐七温泉の今昔物語や方言のお話…たっぷり1時間は喋っていたような???
方言をあてた人に綺麗な絵葉書セットがプレゼントされ、私も「"\( ̄^ ̄)゛ハイ!!」って答えて絵葉書もらいましたぁ〜


サラダ 味噌汁鍋 釜飯 岩魚と天婦羅

チリソースのアルミ蒸し 煮物(魚付き) お宿の方のお話 朝の黒茹玉子

温泉ゾーンは宿泊棟を挟んで左右に2箇所あり
男女別内湯&露天風呂からは天気が良ければ朝陽が拝めるということで日の出時間、5時半に早起きして露天風呂へ…でも残念ながら雲が多くて綺麗な朝陽は拝めませんでした
朝陽は男性露天風呂より女性露天風呂のほうが位置的にバッチグ〜に見れるそうです
女性用は脱衣場から露天風呂へ移動し、上下に2つの湯壷があります  

男性用は内湯の中から露天風呂へ移動して湯壷は1つ
別の場所にある混浴ゾーン
男性脱衣場からは混浴内湯に出て、女性脱衣場からは混浴露天風呂@に出ます
チェックイン後と夕食後と就寝前に入った時はぬるめで最高〜に気持ちよかったのですが朝食前に入った時は飛びあがるほど熱湯と化していました(>....>10
その中だと籐七好きだが、そこは岩手だ


151 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 09:38:59 ID:YQthVFnV

後生掛温泉どうですか 湯治は全自炊か食事提供あり?


152 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 13:46:37 ID:ZGXejPlx
>>151
後生掛は2回日帰りで行きました。いい温泉ですね。
どこの温泉も大体そうですが温泉入った直後や半日位は痺れが和らぐけどそれ以降はまた痺れます。
薬飲んだり患部に薬ぬったりしてましたが温泉が一番痺れが和らぐ感じです。かといって湯治する程お金無いです。
まあ時の流れに任せます。


153 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 17:14:20 ID:uJ+Dok1G
>>152
患部は骨なのかな?だったら含鉄泉がオススメ。
矢立の赤湯は効くぞ。(近隣のハイツ、古遠部でも可)
どこも湯温が高いから、足湯のように足だけ長湯してみ。


155 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 19:17:39 ID:tOaOULff

明日から2泊3日で秋田湯巡りに行ってきます。
鶴の湯と玉川に泊まります。その他には黒湯、大釜、後生掛あたりの温泉と八幡平、田沢湖、角館辺りの観光をしてこようかと思っています。
身体を壊してこのところほぼ1年間寝たきりだった母親が少し元気になったので、親孝行が目的です。
さて、他にお勧めの温泉、観光スポット、おいしいお店などありましたら是非教えていただけましたら幸いです。


159 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 23:51:27 ID:loPHCcSU

冬の玉川は雪上車でしか行けない。


156 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 19:26:38 ID:k9xIZlbR
>>155
ベタに小岩井農場、岩手だけど。


157 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 19:33:41 ID:kzakyKDC
>>155
田沢湖駅前に鶴の湯が経営してるそば屋あるよ。うめえぜ。


158 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 23:32:46 ID:P+C18W93
>>155
後生掛より蒸ノ湯の方が良かった。人も少ないし


160 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/19(水) 00:20:13 ID:jqr5Yz+5
>>155
大釜に行くなら、妙の湯の方がお勧めだよ。
露天風呂からの眺めは最高です。
稲庭うどん他の昼食も食べられるし。

黒湯は駐車場からの登り降りがキツイかも。
下の方の浴場に行くのも坂道だし。
蟹場の露天もいいけど、軽い山道になっていて階段が急だから、
お母さんには無理かもしれないですね。

無理せず、ゆっくり温泉につかって、俺の分まで親孝行してきて下さい。


161 :155[sage]:2009/08/19(水) 08:09:55 ID:yzwcZTzL >>156-200

皆さん、ありがとう。 ふけの湯と駅前の蕎麦屋は行ってきます。
乳頭温泉郷はどこ行くか迷っていました。助かりました。


162 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/20(木) 04:49:43 ID:CgRSPFf1

後生掛温泉の駐車場で駐車中の車がガラスを割られ、熊が深夜にクラクションを鳴らす、車内に置いたメロンが目当てだったらしい。
メロンのいい臭いが、熊が嗅ぎつけたらしい。


163 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/20(木) 06:46:17 ID:zpn22vkB
後生掛温泉の熊は車の中に置いていた味噌樽 それが狙いではないか こないだも仙北で同じ事があったしな
今年は天候不順で山も餌が不足らしい 露天風呂もいいが餌になりに行くなよw


169 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/22(土) 14:22:33 ID:GLxKaxBO
9月に後生掛温泉→玉川温泉を立ち寄り湯に行こうと思ってるのですが、朝は何時から立ち寄り湯やってるかご存じの方いらっしゃいますか?


170 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/22(土) 15:24:40 ID:supXaimV
>>169
玉川温泉の日帰り入浴は朝7時からです。
だけど、駐車場が朝8時半からなので車で行った場合、休日なら車の置き場に苦労するかもしれません。
多分、休日の場合は駐車場に停める為の行列が、朝早くからあると思います。

そんなときは新玉川温泉で我慢しましょう。新玉川温泉は朝8時から入浴出来ます。
湯は玉川温泉と同じだし、浴室の雰囲気も玉川温泉と似てます。


171 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/22(土) 16:39:42 ID:GLxKaxBO
>>170
行くのは平日なんですが後生掛温泉も時間は同じくらいですか?


179 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/25(火) 00:38:25 ID:53KQ0hDl

ただ今鶴の湯です。
>>171
後生掛は7時からでした。
一昨日、行ったので間違いないかと……

玉川温泉は日曜日に行ったら満車だったので湯治館そよ風に行ったら思いの外良かったです。
東トロコ温泉は入口を板張りされていてご愁傷様の様子でした。
何時、潰れてしまったのでしょうか……

ふけの湯はオンドル小屋が良かったです。
ゴザを借りて30分程ゴロリ。
良いカンジに汗が出ます、そしたら露天風呂に入ります。

大釜温泉は露天風呂の源泉100%の浴槽は激アツ、他の浴槽も熱めです。
ただ泉質が良いです。


181 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/26(水) 00:02:30 ID:f8znYj1a
>>179
そよ風は建物も新しくて、手入れも行き届いて、清潔感がいい。
引湯の距離がちょっと遠いので、本館よりは「まろやか」?な感じ。
なによりも、ここと新玉は従業員の挨拶が気持ちいいし、
駐車場で嫌な思いをしなくていいw(県営の評判悪い管理人はまだいるのだろうか・・・)

個人的には、あの周辺に行くと、露天風呂水沢温泉に立ち寄る事が多い。
普段は地元の循環湯ばかりなので、深い露天にドバドバ投入される湯を見てると贅沢だなあって思う。


182 :名無しさん@いい湯だ:2009/08/26(水) 02:06:02 ID:iFQdXfN9

玉川温泉と新玉川温泉は湯瀬温泉の経営なのに、ずいぶん客の対応が違うんだ。
それにしても県営の駐車場は評判が悪い。税金を使って玉川温泉イメージをしっかり落としている。

181 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/26(水) 00:02:30 ID:f8znYj1a

夏前に数年ぶりに行ってみたら、新鳩の湯の吊り橋が撤去されてたなあ。
もう一度入りたかった・・・


183 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/26(水) 08:16:40 ID:/Hnb3f6f
>>181
>新鳩の湯の吊り橋が撤去

再開は絶望的ですね。
強烈な玉川と較べると流石に地味な湯かもしれないけど、玉子味のしっかりとある硫化水素イオン型の良いお湯だったね。


194 :名無しさん@いい湯だ:2009/08/27(木) 22:57:09 ID:LEs8rEBG

大沼のあたりは、熊に注意しましょう。 キャンプ場は夜は怖いな。


195 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/28(金) 00:23:18 ID:V5JHycZn

八幡平方面行く予定なのになんという
気をつけよう。とりあえず鈴持ってく

八幡平周辺の温泉オススメってやっぱり人気は後生掛?
夏休み終盤な上休日って混むかな


196 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/28(金) 01:25:40 ID:DEtkd1jk
>>195
藤七温泉とふけの湯は?
俺は後生掛より好きだけどね


198 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/28(金) 13:58:42 ID:nO6SaVvQ

23日のふけの湯は混んでました。 狙い目はオンドルテントの岩盤浴。


199 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:13:10 ID:FDSKy8R9
盆休みに後生掛に泊まったけど、朝方四時頃の銃声で目が覚めた。熊が出てきたのだろう。


201 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 18:53:17 ID:FDSKy8R9
>>199だけど朝方に爆竹の連発音もした。


202 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/31(月) 06:48:51 ID:3Ci0ZrhW
また熊が奈良漬けか味噌漬け食いにきたんだな その音だろう あまり遠くに行かない方がいいと思う


228 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/08(火) 14:16:12 ID:rXdG0cct

湯元旅館トロコ温泉ってどうよ  
あと銭川温泉なんて知らなかった。


229 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/08(火) 14:27:10 ID:s2Vo6LJe

銭川温泉は地味な温泉。小さめの浴室に無色透明の大人しい湯。
玉川温泉に通ってるっぽい湯治客が住みかにしている。

232 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/09(水) 01:31:28 ID:gD8LlzP2

東トロコ温泉は無惨な状態、バス停で降りたら泣きたくなる。
銭川温泉はあくまでオンドルメインで汗を流しに温泉に浸かるカンジ。
旅館部でも食事が出ない素泊まりスタイルの宿。


234 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/09(水) 11:18:37 ID:HyA9uCia

東トロコ、誰か買い取って再開してくれよ
あそこのマターリ感が好きなんだがなあ


235 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/09(水) 13:51:36 ID:gD8LlzP2

入口、窓などをこんなに必要かと思うくらい板を打ち付けて建物の中に絶対に入れないようにしている。
あの光景はヒクね。 つーか、あれはヒドイよ。


236 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/09(水) 19:43:59 ID:QjM8Dm1L

東トロコ温泉は親会社が湯瀬温泉、玉川温泉も同じ経営だろう。
熊が侵入しないように釘うちしているのかな。


230 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/08(火) 21:05:10 ID:Pd9mktV0

温泉すきだけどいつもお一人様お断りが多い の困ってるお一人様 
県内外でもこんなものかな 困った。


231 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/08(火) 22:50:45 ID:vVrnH2q1
>>230
実際電話するとそうでもないよ。
ただ、当日朝とか前日とかで空きがある場合だけど。


233 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/09(水) 10:28:55 ID:HXzpOuYI

今の不況の影響で宿泊施設(ホテル 旅館等)は客の選り好みしてられない状態
実際お一人様宿泊施設が増えてきている状態↑の人が言ってるように電話紹介してみると良い。


237 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/10(木) 07:01:46 ID:kpxu3j5U
おしえて
昨晩TVで後生掛温泉やってました 
自炊一室と長屋形式でした 
でも入浴とかで二人とも部屋空けるときは財布とかの貴重品はどうするのでしょうか 
長屋形式は通路から私物が丸見え
出かけるときは貴重品等は? 食材保管は?

自炊一室の関東方面夫婦80歳代15〜6年前からの常連
1回 2週間 年数回逗留 
奥さんが交通事故の療養できたのが始まり 
入浴時バタ足100回するそう 
結果馬で来て足駄で帰る の通りになったそうです
何時か私も長逗留したいものです


238 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/10(木) 07:44:34 ID:UCradR+Y
>>237
五日以上利用なら、先ずは湯治村村民になることを奨めます。
第一、第二売店があり食堂も8:30からOpenします。
貴重品は事務所に預けます。
若竹、極楽はオンドル大部屋。
白樺はオンドル個室。
鈴らんは1Fがオンドル大部屋、2Fが畳部屋。
松葉は1Fがオンドル個室、2Fが個室。
さて、どれにしますか。


239 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/10(木) 14:49:27 ID:cwmGkocq

読みかけの本や未読の本と酒持参して五日くらいぼんやりしたいね
それにしても旅館 湯治で300人くらい逗留なら騒がしいのでは
車で行くと五日ではサビとか出るのでは?


240 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/10(木) 21:02:11 ID:tiHQvlGm

貴重品は事務所前にロッカーがあります。
セイフティボックスと思えばいいでしよう。
大部屋に泊まる時は食料品もダンボールとか入れて、冷えてる通路に置きますがチェンキーとか用意してして行ったほういいでしょう 百金で売っている安物いいでしよう。
大部屋には、えたいの知れない連中も泊まっていますから、それなりに気をつけなければいけません。もちろん善良な客もいっぱいいます。
炊事場に置いた豆腐なんかも、盗まれた事もありましたから、事務所に抗議したりしましたが、防犯カメラもすぐガスで錆びるだろうし、とにかく湯治場は注意が必要です。大切な物は車の中にいれて鍵をかけて置く事です。


241 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/11(金) 10:13:31 ID:vHJlYaih
>>237です
貴重なご意見感謝します 色々注意も必要ですね 
取りあえずその内白樺オンドル個室に週末でも宿泊してみます。


373 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/21(水) 10:40:36 ID:giq9vmhu

お一人様で行くとセキュリティが心配だよな コインロッカーが全部の温泉に装備してると良いんだけどね。 いま脱衣所での盗難が多いらしい 監視カメラ付ける訳にもいかず施設の方も困っているとか。
長屋形式の湯治場よく泊まれると思うよ・・・・・


374 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/22(木) 23:37:50 ID:l9dZ+53C
大深温泉(八幡平)に、こないだ二度目の宿泊したけど、長屋どころか二等船室的レイアウトだから、かえって窃盗抑止効果がありそうだった。
(本当に大切な物は管理棟で預かってもらえそうだし)


375 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/22(木) 23:59:19 ID:CD+67fSa

大深いいねー。 渋すぎる。
ガランとした平日に行ったら最高だろうなぁ。


376 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/23(金) 10:12:01 ID:d0+Kl/2/

大深温泉 後生掛温泉そろそろ休業に入るんでは?
冬場はどこが良いだろうか 静で芋洗いなしは?


377 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/23(金) 10:45:15 ID:zj0sEEEm
後生掛温泉は通年営業だったような


378 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/23(金) 17:12:39 ID:Ps7A+ThU

通年営業です。コインロッカーもありますが自炊部で食材を盗まれた事ありました。 防犯カメラも安くなった事だし、もうちょと防犯対策してほしい温泉。自炊部で食材を部屋に置くと痛むし外に置くと動物にやられるし 通路におくて盗まれないようにチェンキーを持参したほうがいいかも知れない。
後生掛温泉は冬場はガラガラです。旅館部は割引もしています。


379 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/23(金) 19:24:33 ID:+VdObAW2
湯沢の泥湯も、冬季は三泊の格安湯治パックがあったはず。
スノーシューでも無いと、暇潰しのスキル必須と思われるが。


380 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/24(土) 06:46:17 ID:pE2TiDTK

冬場の湯治は温泉街ならブラブラできるが後生掛とか泥湯は本当に湯治場の中で
過す方がよい 
泥湯スノーシューどこに空洞有るか危険 
後生掛温泉外は可也の寒さ
二泊もすれば飽きるのでは 
泥湯冬場自家用車で行けるかな 
マイカーなら暇潰しグッツ持参できるけどね 
冬道交叉などできるの。


381 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/24(土) 09:48:35 ID:zkaLk7uN

正月休みに来ていた、泥湯で酸欠で死んだ横浜の親子を思い出す。


383 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/24(土) 14:23:48 ID:y8haJ6R+

その家族は前々から泥湯のファンになった常連だったそうな。
泥湯じゃなく草津か箱根のファンになっていれば命を落とすこともなかったのに。


384 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/24(土) 16:45:23 ID:DMan4Rb/

草津・箱根とかの高層ホテルが乱立したゴミゴミした所には行く気がしないわ。
東北サイコー


385 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/25(日) 05:23:29 ID:+ONCXV3M

泥湯の業者どもは客の安全など二の次にしてたってことだナ
自分たち良ければよい、
他所もんの安全の配慮なんかしてられっかという姿勢は許せん!
即日、営業停止を命じるべきだったが行政はなんかしたのか?
業者と変わらぬ人命無視は論外だナ


386 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/25(日) 08:16:18 ID:muDZja7f

泥湯冬いってみるかな割引も有るみたいだし
酒と読みかけの本でももって
泥湯は湯沢駅からバス有るようだけど後生掛温泉は?
泥湯と後生掛温泉三泊くらいならどっちがいいかな ほかにどこか? 

27 :名無しさん@いい湯だな:2011/12/15(木) 07:34:25.60 ID:QATnLUK+0

後生掛のオンドルに行きたい
春になーれ


76 :名無しさん@いい湯だな:2012/01/07(土) 14:25:31.50 ID:JWEcN4v10

酸ヶ湯温泉〜後生掛温泉〜乳頭温泉を車で旅しました。
今まで奥日光と草津がお気に入りでしたが、比較にならないくらい東北の温泉は最高。
後生掛温泉はオンドル個室で安くて、温泉も泉質も最高。
自炊でキリタンポ鍋と地酒で言う事無し。
乳頭は、姉妹館に泊まったので夜に入りましたが貸切女露天雪見風呂で最高。
東北の温泉のレベルの高さに驚いた旅になりました。


78 :名無しさん@いい湯だな:2012/01/07(土) 14:43:09.06 ID:l4vQvLJJ0
>>76 さん
良かったですね
後生掛のオンドル個室は自分もお気に入りで、去年は4泊を4回しました。
私は、バイクなので、春にならないと行けないのが、、残念です。


133 :名無しさん@いい湯だ:2012/02/01(水) 02:43:31.95 ID:aOyn1Uit0

現地民の俺は四駆の軽トラで後生掛に行く、
雪道は最強、脱輪しても三人で持つあげる事が出来る。


134 :名無しさん@いい湯だな:2012/02/01(水) 09:25:19.92 ID:Bibt2Ytw0

軽トラは砂浜でも最強だからなぁ
ランクルが軽トラに引っ張られてるの見たよ


135 :名無しさん@いい湯だな:2012/02/01(水) 19:15:29.34 ID:1RzJ14eH0

玉川温泉で雪崩、行方不明とかマジかよ…。
秋田の秘湯はなにかと受難だなあ。


136 :名無しさん@いい湯だな:2012/02/01(水) 19:15:58.54 ID:fHgHuom30

玉川温泉にて雪崩。4人行方不明。今吹雪がすごいです。気の毒です。


422 :名無しさん@いい湯だな:2012/04/28(土) 06:46:18.79 ID:9yThbOSC0

五月の連休中に天気の良い日に岩手側から後生掛方面に行こうと思ってるんですが
朝6時頃だとノーマルタイヤじゃ止めた方が良いですか?


425 :名無しさん@いい湯だな:2012/04/28(土) 13:00:34.04 ID:zyOs01rI0
>>422
そもそもアスピーデラインはまだ夜間の通行規制があるから、その時間帯は走れないよ?


426 :名無しさん@いい湯だな:2012/04/28(土) 19:01:34.87 ID:9yThbOSC0
>>425
ありがとうございます、調べてみたら8時半からなんですね。
46号経由で行こうと思います。
しつこいですが、玉川付近は6時頃ノーマルタイヤで大丈夫でしょうか?


430 :名無しさん@いい湯だな:2012/05/01(火) 16:58:20.89 ID:aqGix9l60

大丈夫だろう。暖かいし。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/onsen/1323090160/



02. 2013年7月31日 19:03:03 : W18zBTaIM6

映画『つげ義春の蒸発旅日記』予告
http://www.youtube.com/watch?v=Hqvtmnk7HEw


つげ義春ワールドとか竹中直人みたいに普通に再現してくれりゃそ­れでいいのに

なんでこう一昔前の前衛アート風にしたがるかねえ。

つげ義春ではなく、石井輝男に影響されまくってるね


03. 2014年3月24日 00:12:09 : 2D6PkBxKqI

魔のGW スノーシェルターを抜けると雪だった Posted by HASH  on May 08.2013

1日からツーリングに出かけた。

出発前、今回の旅での学び、ガイダンスをお願いしますとカードを引くと、

「FREEDOM・HINA/自由・ヒナ」のカード。

ヒナ、ハワイの女神らしい。
このカード、連続で出てる。
強いメッセージか。

「あなたの魂はもっと自由が欲しいと泣いています」

それはいつものことで…
確かに、自分の足枷が苦しいと常日頃感じる。
不自由さを、常に感じてる。
が、イマイチ腹に落ちてない。
何に、どう、縛られてるのか。

もう一枚は、「可能性」。

より高く広いところからの視野。
旅に関して、こっちの方は何となく分かるけど。

今回は、八幡平の焼山登山での野湯に入り、去年のリベンジで日本海を北上し、岩木山、男鹿半島あたりを温泉入りながら回る、みたいな計画を立ててた。
去年の山梨、長野、新潟は寒くて死にそうだったので、今年は、防寒・防水のマウンテンジャケット、中にかなり着込んできた。
のだが…

五月はまだ山の方は雪がすごいということを知らなかった。
そして、なぜか今年は寒い。

岩手県に入ったあたりで、11℃の表示。
ずっと高速だから、そろそろ寒い。

花巻〜盛岡あたりまで13℃でちょっと嬉しくなるが、天候悪く、西根あたりでは、7℃へ降下。

八幡平アスピーテラインの入り口で、3℃の表示、
泣きそうになる。

一発目、八幡平アスピーテラインから樹海ラインに入ったとこにある、藤七温泉の源泉付近にある野湯、「奥藤七温泉」に入る予定だった。

一発目から野湯なんて、とMは言ったが、
道順的に仕方ない。

実は、八幡平アスピーテラインが、4月29日の段階で、雪により通行止めになっていた。

ここは、四月に通れるようになるから、雪の回廊の中を走るっつっても、残雪で、まさか雪が降るなんて考えなかった。

夜間は終日通行止め。


なので出発前に、一応電話で市に確かめたら、午前は通行止めで、12時から解除になるという。

通れるというんで、登ってくと、雪がチラついてきた。
不安が雪崩のように襲ってくる。
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508011055b3c.jpg

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、バリヤッバイ♪
…本当に通れるのか?

悪夢再び。

バイクしかアシがなかった頃、雪で滑って転倒すること二回。
おかげで、どんな状態の雪が一番滑るのか理解した。

上に行けば行くほど、雪がじゃかじゃか降ってきた。
積雪されたら死ぬ。
霧も出てきて視界悪し。

夏もよく霧が出て泣かされたから今更だけど、雪って。
ツーリングしてて、雪に降られたなんてほとんどない。

昔、Cと11月の始めに那須あたりの温泉泊まった時、朝早い時間に初雪がチラついてたってぐらいで。

八幡平を甘く見た。

考えたら、この先、八幡平頂上を通過するのだ。

こんな状況は私のデータにはないので、不安になってバイクを止める。

車が下って来たので、聞くと、雪は降ってるけど、道路は積もってないから、大丈夫だという。

ならば行ってみよう。

つか、山の向こう側(秋田側)の後生掛温泉に泊まる予定だから、行くしかないし。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508002928180.jpg

寒くて、指が痛い。
道路は確かに雪は積もっていない。
融雪剤って、昔からこんなに強力だったっけ?

八幡平頂上もやはり霧と雪。
むちゃくちゃ寒い。

野湯は、頂上から樹海ラインに入って、1、2キロ下り、車1、2台止められるとこ、藤七温泉の手前にあるというが、見つからず、藤七温泉まで来てしまった。

とりあえず藤七温泉の野天風呂で日帰り入浴しようと思ったら、本日はやってません、て、ことで、源泉の場所を聞いて、樹海ラインを戻ると、煙が出て、お湯が見えた。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/201305080032074ef.jpg

とりあえずバイクを止めたが、野湯まで結構な急斜面。
下ろうにも、その斜面が雪でどうなってるかよく分からない。
ズボっとはまって転落しかねない。

Mが、やはり「無理だよ」と言う。
でもせっかく来たのに。
無理そうならやめると言って、不安なMを置いて、下ってみた。

ここを下るとある。
道路からも見える。
結構な急坂だけど、入りたい一心で!

でも雪が逆に滑り止めになってくれて、何とか下りれるぞ。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508020746196.jpg

そして、入りにきたのだからと入ってみたが、

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508003146044.jpg

出れなくなった。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508003149769.jpg


熱いお湯が下から湧いてくるというのに、お湯自体はヌルすぎ。
下に溜まってる泥は熱い。

やたら動けない。
けど、ぬるい。

暖かければ絶景だろうに、これでは我慢大会か、お笑い芸人だ。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508003148eb8.jpg

決心して、湯から上がったが、ここは気温が何度あるのか。
さすがに後悔した。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/2013050800315296a.jpg

Mは、絶対入らないと、終始カメラマンに徹し、下ってきた坂を上がって行った。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/201305080031504be.jpg

頂上に戻り、そのままアスピーテラインを秋田県側へ。
ふけの湯温泉に寄る。

ここは、外にいくつかある開放感あふれる露天風呂が有名(?)だが、温度が低いため、その露天は入れないという。

そりゃそうだろう。
さっきの天然露天はあんなに寒かったから。

男女別の内湯と半露天なら入れるってことで、とりあえず。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508002839889.jpg
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508004219349.jpg

身体が冷えすぎてて、お湯が痛い。
露天にもかかわらず、熱い。
でも気持ちいい。

苦しみがなきゃ、極楽も分からない。

お湯はドバドバ掛け流されてる。
悪いとこが痛いという言葉通り、手先が一番痛く、次に足先が痛い。
冬用のグローブの上に、さらに雨用のビニールのグローブをはめてたとゆーのに、この寒さで、走ってて一番指が痛かった。

後生掛温泉に着く。
息が白いし。

オンドル小屋の個室。
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508002835e65.jpg

ゴザをめくると、砂。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508002837839.jpg

相変わらずオンドルは暖かい。
後生掛温泉は、旅館部の方も、地熱による天然床暖房だ。
八幡平の地力を感じる。

実は最近、寝不足もあり、普段の疲れを持ち越して来てしまった。
かなりダルい。

オンドルは暖かいを通り越し、暑い。
外は雪がチラつき寒いのに、窓を開けると心地いい。
自分でも気づかなかったが、かなり疲れてたようだ。

山の中を歩き、カラオケ五時間したら足が筋肉痛になったので、おかしいと思った(普段はならない)。
そんなわけで、何もする気力がなくなり、寝てしまう。

やっと風呂に行くと、もうすぐ掃除の時間だという。
泥風呂にもあまりゆっくり浸かれなかった。
サウナ、まんじゅうふかし、露天などなど色々ある後生掛。

神経痛の湯。
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/2013050800292734c.jpg

まんじゅう蒸かし。
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508002926770.jpg

泥風呂。
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508003106620.jpg

ただし、お湯は疲れてる感じだった。

加水と、新湯の投入率のせいか、お湯のパワーがイマイチ…

「ふけの湯」のお湯はフレッシュで、ほとばしるパワーを感じたが、それと比べると淀んでるような。

露天が一番淀んでたので、早々に上がった。

この時点で、頭がさっくり痛かった。
気持ち悪くなってきたので、頭から温泉をかけて、頭を洗ったら、頭痛も軽くなって楽になった。

加水されてても、さすが硫黄泉。

夜のご飯。

いつもの自然食品店で買ったカップ麺、いや、GW前にうちに来たSから貰ったんだった。
うちから持ってきたアボカド納豆サラダ、ふけの湯で買った黒卵(後生掛の方が20円安かった!とM騒ぐ)、
同じく、きりたんぽ(味噌)、
後生掛湯治部で買った黒ニンニク。

翌日、窓を開けたまま寝たとゆーのに、汗びっしょり。
起きたら、Mが、大変!大粒の雪が降ってる!と騒いでる。
http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508003104c77.jpg

私は、そっこー生理になった。
早まった。

旅の終わりに来るかなって感じだったのに。
遅れることはあっても早まることは滅多にない。

さすが地熱。八幡平。オンドル万歳。
しかし、これから温泉入りまくるんだけどな。

朝風呂に入って、荷物をまとめる。
宿の人が、頂上の方は通行止めだと言ってる。

例の野湯、一応ガスマスクは持ってきたけど、何の装備も持たない私達に、この時期の登山は、無理だろう。

仮に行けたとしても、昨日の野湯の湯温の低さ、宿の露天さえぬるすぎて入れないという状況、
低めだという、あの野湯も、行けたとしても入るのは無理だろう。

一応登山道入口で記念写真。
後生掛温泉の湯治部のとこから、登山道へ。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508011807a53.jpg

足跡がすでにある。
登山してる人はいる。

さらば。
リベンジ決定。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/2013050800310938f.jpg

悔しいからガスマスクつけて記念撮影。

http://blog-imgs-57.fc2.com/o/n/e/onelastwish/20130508002838626.jpg


雪やまないし、寒すぎるから、ホントはこの日、玉川温泉にも寄るつもりだったが、それもリベンジの時にして、早々に八幡平から去ることにした。
寒いのイヤ。
http://onelastwish.blog.fc2.com/blog-entry-502.html#comment26


04. 2014年8月14日 17:51:47 : qfu7HGf5aI
阿修羅にはキャンプのスレが無いんだけど?

2014年8月14日木曜日


ウエルキャブ西丹沢を追求!
http://hitorigoto-kokoro.blogspot.jp/2014/08/blog-post_14.html


記事が止まらない
記者自身も頭にきているのだ
読む視聴者も腹が立つ


( - ゛-) ムカッ!


神奈川県の山北のキャンプ場事故
運営会社のウエルキャブ西丹沢
腹が立ちますよね


中州の危険性は説明していた
自己責任で関係ないとシラを切ってる
この不遜な態度ムカツキますね


役人もそうだ
中州を含む河川のキャンプ場
取り締まる法律がないから何もできん
そんなことを言って逃げてる


無能な役人の答弁そのもの


僕は市役所と国の役人をしたいた
両方とも期間は短いけどね


役所は足の引っり合いが多い
ここにいるとそうなっていく
何もしなくなります


事故が起きた神奈川県
県へは地域の人や同業者から
危険が指摘されていた事実がある


法律で指導できる範囲内は改善させた
そんなことを神奈川県は言ってる


ムカつきますね


これは知事の黒岩がダメなのです
役人見ると知事が何をしてるかわかる


役人ひとりの力では何もできん
法律に沿って指導をするのが仕事だ
これはその通りなんだけど
本当は違います


組織が硬直化してるとこれで終わる


キャンプ場への指導
法に抜け穴があると分かった時
問題が起きる前に議員に説明する
議会で発言をして貰います


本来はここまでやらないといけない
役人によってはやります


当然現場の下級役人では無理
上司を巻き込み議員に話をしに行く
きちんとした上司がいるならやる


現場は上司で決まるからね
役所の幹部は市長や議員をミル
話を持っていけるか探るのです


黒岩神奈川県政ではダメ
持って行っても余計なことするな
そう言われるから持って行かない


これはそういうことなのです
下で止めちゃってるでしょ?


よくオープンな知事室とか
いろいろチャレンジをしてキタでしょ?
役所の硬直化を防ぐ為である


必要なことを知るのは現場だ
その考えを上司を通して知事が受ける
その流れが黒岩知事にはない


それがミエテルネ


議員に役人が頼みに行く
貸しを作るという考え方が強い
無理難題を後で押し付けられます


そういうこともあり
役人は議員にものを頼まない
これが日本の役所の実態でもある


これを変えるのは知事である
黒岩神奈川県知事は何もしていない
そのことがミエタネ


違うなら反論しろよ!


「フン!」


4WDファンの方やキャンプ好きの方
利用者として行動で示すべきである
ウエルキャブ西丹沢どう思います?


僕は酷い会社だと思う


説明したからセーフ
3人の命を失わせた責任感
微塵も感じませんね


危険な時の避難誘導
これは有料キャンプ場の責任だ
映画館でも責任があるでしょ?


危険が予見できなかったのか?
十分危険は予見できていた
これは完全な過失致死だ


避難誘導を怠った責任がある


だからみんな怒ってるのです
責任転嫁する姿にね


ウエルキャブ西丹沢
このキャンプ場には行かない
永遠に行かないと書き続けてやる


「人殺し!」


(。-_-。) まる


僕は元産経新聞記者 斉藤吉智 
さいたま市見沼区島町1236-2

*逃げも隠れもしません 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

News-Us

【神奈川キャンプ場事故】家族3人を犠牲にした大森慎也さん、人材派遣会社の社長だった!!! 
「ウェルキャンプ西丹沢」の中洲・転覆した車種はワーゲントゥアレグ・玄倉川水難事故の動画が話題に…

http://www.news-us.jp/article/403126032.html


1 :シャチ ★@\(^o^)/:2014/08/03(日) 10:05:51.84 ID:???0.net

<丹沢3人死亡>残った父親、泣き崩れて…
毎日新聞 8月2日(土)23時53分配信

「なぜ、こんなことに……」。夏休みの楽しい思い出になるはずのキャンプで
家族が濁流にのまれ、1人助かった父親は泣き崩れた。
仲むつまじかった家族を知る人々の間に悲しみが広がった。


神奈川県山北町中川の「ウェルキャンプ西丹沢」で1日、
親子4人が乗った車が川に流され母子3人が死亡した事故。
同県警松田署によると、大森慎也さん(43)はやつれ、
言葉がなかなか出てこない状況だったという。


亡くなった妻ルミさんの兄(46)によると、大森さんはけがをしながら
救出活動に当たったが救えず、藤沢市片瀬山の自宅に戻る車の中で、泣続けていた。
家族はアウトドア派で頻繁に出掛けていたといい、兄は「誰が悪いわけでない。
自然の恐ろしさか」と言葉を絞り出した。


近隣住民によると、大森さん一家は親子で犬を散歩させたり、サイクリングに出かけたりしていた。
近くの女性(77)は「休日には自宅の庭のテーブルで食事をしていた。
子供たちは道で会えば『こんにちは』と元気よくあいさつしてくれるいい子たちだった」と声を落とした。


長女の舞奈さんと長男の凱風君が通っていた市立片瀬小の本橋淳校長は
「深夜のニュースを見た職員からの連絡で知り、驚いている。
舞奈さんは誰とでも仲良くできた。
凱風君は休み時間にドッジボールで元気に遊んでいたのに」と沈痛な表情だった。

【塚本泉、高橋和夫】


写真 流されて横転した大森慎也さん家族の車=神奈川県山北町で
2014年8月2日午前8時31分、喜屋武真之介撮影
ttp://mainichi.jp/graph/2014/08/02/20140802k0000e040237000c/image/001.jpg


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140802-00000091-mai-soci

--------------------------------------------------------------------------

>誰が悪いわけでない。
 自然の恐ろしさか」と言葉を絞り出した。

  ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑


日本人らしくて泣けるが、ダメじゃん!

怒れや、お人好しが!!

こりゃ、人災だろうがっ!!!

金儲け主義オーナーが、水の流れを無視した工事をしたが為に起きた事故じゃないいか。

もう、誰も恨まない清すぎる仏教的な諦念だけじゃマズイって。

悪い奴らが蔓延った今の日本じゃ通用しない。

大事な家族や友達がやられっぱなしになるだけだよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山北キャンプ場事故 急峻な山間地で水位急上昇 西丹沢では過去に大規模死亡事故

2014.08.04 03:00:00
http://www.kanaloco.jp/article/75693/cms_id/94715


05. 中川隆 2014年10月19日 11:51:39 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

ハリウッド版八幡平秘湯予告編↓作成しました。
題して、THE EVERLASTING SUN.
http://onelastwish.blog.fc2.com/


THE EVERLASTING SUN
http://www.youtube.com/watch?v=asMfNVfiEfI


6. 2015年10月24日 06:22:49 : b5JdkWvGxs
リンク訂正

ハリウッド版八幡平秘湯予告編↓作成しました。
題して、THE EVERLASTING SUN.
http://onelastwish.blog.fc2.com/blog-entry-815.html?sp


7. 中川隆[5802] koaQ7Jey 2017年1月01日 15:57:38 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6244]

We Will Rise 温泉行きたい話から食、ホリスティック。  December 31, 2016 15:53
http://onelastwish.blog.fc2.com/blog-entry-1287.html

ある日の夕食。

IMG_4802.jpg

しばらく、お金のない現状を(多分)「受け入れなさい」と言われてる私。
金の使い方など学ばないといけないようです。
あればあるだけ使っちゃうので(なくても使う)。
お陰でクレジットカードほぼ限度額を、リボ払いし続け。

しかし、それでも旅には行きたい。
Aさんから譲り受ける車がいつ来るかまだ分からんけど、
スタッドレスは去年買い換えたから大丈夫だよと言われたし、
だったら行きたい冬の旅。
せめて2泊でいいから。

カードでお伺い立てると、反対はしない。
まあ、反対はしないか。
「旅に行ったら後々苦しくなる?」→NO
まあ、安旅の旅費ぐらいはね…
去年と同じ長野まで行こうかとも思ったけど「行く必要ないよ」とのことで、
安く近場にしようかと。
高速代も馬鹿になんないし。
東北には安い「湯治宿」という味方が沢山あるのだ。

かなりさびれ…ひなびた台温泉は安いなぁ。
自炊湯治専門宿あり、自家源泉持つ宿が多くもちろん昔ながらのかけ流し。
温泉マニアにも人気。
さらに安いのが鶯宿温泉。
自炊素泊まり2500円から。
こちらも源泉かけ流しで温泉マニアにとってたまらないのだが、
カードはオススメしない。
鶯宿だったら台温泉にした方が、みたいな。
今回行くなら。

秋田八幡平側には玉川、後生掛という2大温泉があり、
私は10年以上前から、八幡平ではそのどっちかの宿にしか泊まってないので、
岩手側も秋田側も、他にも良い温泉宿があるんだけど、スルーしてた。
「ふけの湯温泉」に日帰り入浴したぐらいで。

「銭川温泉」も良いのは分かってたけど、ググッてみたらば、けっこースピな展開してた。
基本湯治宿で、オンドル小屋もあり。
食事はオプションだけど、それが一汁三菜の基本玄米食。
「湯治場マルシェ」ってのでは、ヨガや宙音のライブ?
アートや雑貨、天然酵母パンなどのイベントが。
今時スピリチュアルなテイストになってて、
私の中の銭川温泉のイメージが変わってしまった。

私の銭川温泉のイメージ=つげ義春の漫画に出てくる、
貧しく寂れた昭和の湯治場。

「オンドル小屋」冒頭
im7.jpeg

そもそも私は、つげ義春の漫画でオンドル小屋を知ったのだ。

つげ義春の泊まったのは「ふけの湯」だったのか。
つげ義春が泊まった頃は、粗末で貧困全開。
枯れた老人ばかりで、泊まり合わせた三人の若者はワガモノ顔で大騒ぎ、
従業員の少女もそのオンドルのボロ小屋で寝泊まりみたいな、
「人生の果て地の果て」だったようだが。

平成の「ふけの湯」。

ふけのゆ玄関 (2)

今やふけの湯は、露天風呂の景観はいいし、
内湯もお湯が新鮮で気持ちよく(激熱だったが)

img_1_20161229193044793.jpeg

シャレオツな浴槽まで。

0000160216.jpg

食堂も手作り山の幸の素朴な田舎料理で美味しそうで、
1泊1万以上の立派な温泉旅館だ。
多分素泊まり自炊設定はないので、つげさんの時代とうって変わって、
今や「温泉ソムリエ」絶賛の宿。
立ち寄ったときは入らなかったけど、今もオンドルはある。

107_売店

↑神社もフロントの奥に。
つげさんの「オンドル小屋」では、若造が「金精様」を持ち出し、
風呂場で騒いでたが、祀ってんのは変わらないんだな。
当たり前だけど。

つげさん時代の「ふけの湯」は「大深温泉」の方がイメージ近い。
今もオンドル大部屋1泊2500円のみで。

d5a3.jpg

私は大部屋は嫌なので、泊まるなら後生掛のオンドル個室だが、
オンドルは気持ちいい、ホント。
真冬でも半袖で充分だし、汗かくし。

まあふけの湯もいいが、スピ的展開してる「銭川温泉」にも泊まりたくなった。

15138778_18_z.jpg

サレオツ。

DF8651636DF14779AF43F44049642252_LL.jpg

確か泉質が違うし、自炊はオンドル個室だったと思うから。

src_43155374.jpg

今回どうかカード引いたら「今はそのときではない」だったケド。
八幡平は行ったばっかしだし、冬季は通行止め箇所があり、
結構遠回りしなきゃいけないからな〜

イエローストーン国立公園の綺麗な温泉(有毒すぎて立ち入り禁止)は、
凄まじく美しくて確かに私も思わず入りたいと思ったが、
実際ちょい前に落ちて溶けた人がいたけど、まさか本気で入ろうとするとは。
(どうして近づいて手まで入れたのか)
強酸性の熱水泉の恐ろしさ、一晩で跡形もなく。
ph2.3の(確か)強酸性泉とはいえ、
玉川温泉は100パー源泉に入れるんで充分。

玉川温泉は身体にいいが、
限度を越えれば人間の肉体は耐えられない。
当たり前のことだけど。
人間の身体には限界があるんで、
全く気にせず食べて、毒素ガンガンとってれば、
いつかは身体はダメになるでしょうという話。

で、肉体への毒が、精神に影響がないわけないと思う。

中毒になる食べ物ランキング!なんての見たけど、
当たり前じゃん、ドラッグ入ってるから。
美味しいんじゃなくて、本当にただの中毒なんだってば。
案の定、化学調味料(その他添加物)、砂糖、油、
依存症状を引き起こす中毒性の高いものばかり。
味がないものばかりだから、
どこが美味しい味なのか分からないものばかり。

1.ポテトチップス
味のないジャガイモってよく中毒食品に使われるんだけど。
油と化学調味料なんだろう、中毒性を引き起こしてるのは。
2.チョコ
日本のチョコは準チョコ、砂糖が多すぎて中毒。カフェインも中毒。
3.炭酸飲料
コークのカフェインが中毒だろうけど、
調合は秘密らしく、多分依存性の強いドラッグ調合なんでしょう。
いつもコーラ片手に持ってる男子の多さ。
4.フライドポテト
出た。また。
どーしてジャガイモばかり。
マックのポテトは17種類の添加物入り。
はっきり言って化学薬品の味。
5.アイスクリーム
冷たいと甘さを感じるのが鈍くなるから、通常のより砂糖は多く入ってるはず。
以下、ピザ、ケーキ、チーズ、ハンバーガー・クッキー
となってるけど、見事に、ですね。

化学薬品で味が合成されていて、砂糖、油、カフェインなどなど、
中毒物質が多分複合的に入ってるものばっか。
「やめられない、止まらない」は、ドラッグ。
飢餓食のジャガイモってのも引っかかるし。

薬品は薬品だし、複合的な摂取で「少量」では済まない現実。
精神薬に限らず、少なからず脳にも影響あると思うし。
メンタル、感情面にも。

企業側は、確信犯だから。

芸能人の薬物で騒ぐより、当たり前のように合法的に配合されてる、
一般大衆の食糧に混入されてる薬物を暴けばいいのに。

実際食品添加物の闇を暴く側に回った人達は、
理系の大学出て研究室に顔が効くからと、
戦後、化学薬品を添加物として売って
生計を立ててたが途中で気づいた人だとか、
添加物会社のトップ営業だったとか、そーゆー元内部の人達もいるから、
暴露してる内容に真実味がある。

原発んときみたいに、
何でもかんでも「怖い怖い」と極端になるのも分かんないけど、
逆に全く無関心な人はさらに分かんない。

私の子供時代の親の「無知」を恨んだから。
虫歯と近視は確実に親の無知。
食のいいかげんさゆえ、私の心身の健康が損なわれたことも。

何かあれば「薬飲めば治る」
と盲目に思ってる薬信仰、医者信仰も、
これが奴隷じゃなくて、何?
うちの親も医者から、
5年後に悪性になりますから、そしたらこの治療始めますから
って言われてるらしく、
医者が他人の身体のことを断言するって何?と思うんだけど。
病院に一千万単位の金稼がせて、
自分の身体にとっては何が良いのか…

まあ、身体を病むってことは、
「心」にも原因があるんで、
例えば私が虫歯や近視になったのも、
そこに集中する私の感情や精神にも問題があったわけだけど。

背骨追って行けば、カルマも分かると言うね。
それ書いてた表があったけど、どこに行ったかな。
(頚椎、脊椎、腰椎の何番目は、心の問題としてこうという対応表)
そして何の本だったかな。

全て同じ話だけど、
どちらか一方じゃなく、双方に原因あるでしょと。
表裏一体、全て一体、関係ないことなどないってことで。
どちらかをやれば改善には向かうけど、
統合的に言えばきっと、両面を見てかないとないんじゃないかなと思う。
これぞ本当の「ホリスティック」。

病気や健康問題は、身体だけ見ればいいわけではないと思うし、
身体の不調は感情などに原因があるとしか思わない、
食などに一切関心のないスピ系な人もいるわけで、
一方がおざなりになるのは、ちょっと。

ケガから学ぶ自分の思考パターン、
交通違反で捕まりまくってたときの自分のパターン、
バンドの上手く行かないときのパターンにしろ、
生きてりゃ、全てが内観に繋がる。

スピリチュアルの人がエネルギーワークとかで、
平気でカップラ食ってたりするのも分からないけど。
(別に食べてもいいけど、もちろん)
何かに「スピリチュアル好きな人は人間の身体を軽視するとこがあって、
食べ物に頓着ない人もいる」とか書いてあって、
確かにそれ、思う。
でも「この三次元で生きている以上、身体も大切です」
当たり前だ。身体あっての命だ。
身体には限界がある。
毒素排出システムにも、感謝すれば労ろうって気になる。
身体への感謝って何なのか、口だけの呪文じゃあるまい。

今の食生活で、味覚が鈍くなれば、五感が全体的に鈍くなる。
あのキツいシャンプーの匂いも平気になる。
五感が鈍ければ、直感を正しく受け取れないのでは、と思う。

自分に都合良いように正当化するのも、感受性の鈍さだと思う。

電子レンジ用の餅焼き器はカワイイんだけど、
電子レンジで餅を焼くってのが、
私からしたら「貧しい」なって思う。
便利だけど、寒々してるっていうか。
心の豊かさや情緒がない。

便利さとテクノロジーの代償として、心が貧しくなった。
レンジでチンした餅って、そもそも美味しくなさそう、と思う。
どっちにしろマイクロウェーブだし。

「餅」みたいにシンプルなものだからこそ、
美味しい不味いがよく分かるんだけど…

私が親に引き取られ食生活が一変した時は、餅さえ不味かった。
真空パック、または保存料添加された腐らないビニール袋入りの、
綺麗に均一に、一個一個カットされた餅に、
安い添加物バリバリの醤油に、安い添加物入りの焼き海苔。
生協で一式仕入れた食材。

味が全然違って、ショックだった。
こんなの餅じゃない、とすんごく悲しかった。

多分エネルギー的にも違ったと思う。確実に。
アジとエネルギーは比例すると思う。

祖母んちでは、餅を近所の人について貰ってたけど、
すぐにカビて硬くなるような不便な餅で、
包丁で切り分け、考えたら火鉢で焼いてたし(炭火焼き)、

海苔は三陸海岸の方の祖母の知り合い?の、
(後々祖母がここの海苔は美味しいと言ってた)
しかも焼き海苔ではなく生だから、
火で炙ると海苔の香りが充満して香ばしかった。

醤油も創業何百年て地元の老舗屋のだったし、
それが昔は当たり前だったんだろうけど、
現代ではそれが贅沢という悲劇。
オーガニックで揃えても、あの味は出ない悲しさ。
綺麗にカットされた真空パックだし、
つきたてみたいな、新鮮さがないのが原因か。

だから現代人のライフスタイルって
便利だけど、貧しいと思う。
一見、物質的には豊かだけど、心が貧困だから、
物質的貧困なアフリカより自殺率が高いわけだ。
アフリカの内戦とかで死ぬ人数と日本の自殺人数は同じだったかな。

便利さだけ追求したので、本来の食物の味が消え、
それで化学調味料会社や薬品会社など、大手食品企業は儲かる。
食肉産業が儲かる。
農薬や殺虫剤などを売る会社が儲かる。
全世界の食料をコントロールしようという「種会社」は儲かる。
F1種に支配されたら、野菜も終わり。
食の支配は、人類の支配なんだ。
カナダのドラマ「コンティミニアム」で描かれてる、
「大企業が完全に支配する未来社会」も絵空事じゃない。

日本人が美味しいと思うのは、化調の味。
それと油。安い油。飢えた脳が満足する油。
そして砂糖。化学合成された砂糖。
これも脳が満足する。
脳が中毒になる。コントロールされてんだな。
五感が麻痺するから、自分が本当は何が欲しいのか分からなくなる。
中毒脳によって、常に満たされず、もっと、もっと、と尽きない。

狂ったように焼き鳥食べたい、ラーメン食べたい、
チョコ食べたい、ケーキ食べたい、コーラ飲みたい、
あまりにも貧しいし、命の軽視だし。

麻薬なんて絶対ダメ!なんて言う良い子ちゃんは、
自分がジャンキーだってことに気づかない。
http://onelastwish.blog.fc2.com/blog-entry-1287.html


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