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JBL 4350
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1213.html
投稿者 中川隆 日時 2022 年 1 月 21 日 09:18:25: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 10 日 05:36:16)


JBL 4350


JBL 4350
4350:¥993,800(1台、1973年発売〜1975年頃)
4350WX:¥1,107,900(1台、1973年発売〜1975年頃)
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4350.html

モニタースピーカーの最高峰として開発されたフロア型スピーカーシステム。

低域には38cmコーン型ウーファー2230Aを2個搭載しています。
このユニットにはJBL独自のコーティング剤処理が施されたコーン紙やエッジワイズ巻きリボン銅線ボイスコイルを採用しています。

中低域には30cmコーン型ウーファー2202Aを搭載しています。
2202Aは、トッププレートやポールピース、ボイスコイル、ギャップなどに非常に精密な加工を施す事で性能を高めています。また、このユニットにはバックキャビティが設けられており、2230Aとの背面干渉を防いでいます。

中高域にはドライバー2440とホーン2311、音響レンズ2308を組み合わせたホーン型ミッドレンジを搭載しています。

2440には0.076mm厚のアルミ合金ダイアフラムやエッジワイズ巻きアルミリボン線ボイスコイル等を採用しており、JBL独自のエクスポネンシャルホーンと音響レンズによって指向特性を向上しています。

高域にはリング型トゥイーター2405を搭載しています。
2405には0.056mm厚のアルミ箔を空気圧で成型したリングダイアフラムを採用しており、20kHzまでの高域を±3dB以内の特性で再生しています。

ネットワーク部はクロスオーバー周波数250Hzで分割されたマルチアンプ方式となっており、パワーアンプの他に別売のディバイダー5231か5232とフィルター基板52-5121が必要です。
また、中高域には特別設計されたL-Cタイプのネットワークを採用しています。

前面には連続可変式のレベルコントロールを搭載しています。

エンクロージャーは厚さ20mmの材料で製造されています。
外観はグレー仕上げとウォルナット仕上げの2種類のバリエーションがありました。



周波数特性図 4350のコンポーネント


機種の定格

方式 4ウェイ・5スピーカー・バスレフ方式・フロア型

使用ユニット
低域用:38cmコーン型(2230A)x2
中低域用:30cmコーン型(2202A)
中高域用:ホーン型(2440+2311+2308)
高域用:リング型(2405)

周波数特性 30Hz〜20kHz ±3dB
指向特性
(12kHzまで、-3dB以内) 水平方向:60゜
垂直方向:30゜
許容入力(連続プログラム) 250Hz以下:200W(4Ω)
250Hz以上:100W(8Ω)
インピーダンス 250Hz以下:4Ω
250Hz以上:8Ω
音圧レベル 95.5dB(新JIS)
110dB SPL(許容入力1/2ピンクノイズ、10feet)
126dB SPL(許容入力1/2プログラム、10feet)
感度 86dB(SPL、10feet、入力1W)
46.5dB(SPL、30feet、入力1mW)
第3次高調波歪率 1%以下(108dB SPL、10feet、33Hz〜1.2kHz)
0.6%以下(101dB SPL、10feet、1.2kHz〜5kHz)

クロスオーバー周波数
低域:250Hz(12dB/oct)
中高域:1.1kHz、9kHz

エンクロージャー容積 269L(2202A用エンクロージャー34L含む)
外形寸法 幅1,210x高さ890x奥行510mm
重量 110kg(1975年以降のカタログ記載)
125kg(1973年のカタログ記載)

https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4350.html

JBL 4350A/4350WXA ※1975年発売
4350A:¥800,000(1台、1978年頃)
4350WXA:¥850,000(1台、1978年頃)
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4350a.html

4ウェイの大型スタジオモニタースピーカーシステム。

低域には38cmコーン型ウーファー2231Aを2個、中低域には30cmコーン型ウーファー2202Aを搭載しています。

中高域には音響レンズ2308とエクスポネンシャルホーン2311、ドライバー2440を組み合わせたホーン型ミッドレンジを搭載しています。

高域にはホーン型トゥイーター2405を搭載しています。

ネットワーク部はクロスオーバー周波数250Hzにおける2チャンネルマルチアンプドライブ方式を採用しています。このため、接続には別売のチャンネルディバイダー5234とフィルター基板52-5121(ステレオ使用時は2枚)が必要です。250Hz以上の帯域の分割などは内蔵のネットワークで行っています。
また、高域用のホーン型トゥイーターはフロントパネルのボリューム式アッテネーターでレベル調整が可能です。

最適な音源位置を得るため、トゥイーターとホーンドライバーは左右の入替えが可能です。

鉄製補強金具で逆さに吊るすことも出来ます。

外観は2種類のバリエーションがあり、4350Aはグレー仕上げとブラックグリル、4350WXAはウォルナット仕上げとブルーグリルが採用されています。



ネットグリル装着時 周波数特性 使用ユニット


機種の定格
方式 4ウェイ・5スピーカー・バスレフ方式・フロア型

ユニット
低域用:38cmコーン型(2231A)x2
中低域用:30cmコーン型(2202A)
中高域用:ホーン型(2308+2311+2440)
超高域用:ホーン型(2405)

再生周波数帯域 30Hz〜20kHz ±3dB
クロスオーバー周波数 250Hz、1.1kHz、9kHz
指向性(水平x垂直) 60゜x30゜(12kHz)

インピーダンス
250Hz以下:4Ω
250Hz以上:8Ω

出力音圧レベル 95.5dB(新JIS)
許容入力(RMS) 250Hz以下:200W
250Hz以上:100W

エンクロージャー容積
ウーファー:269L
ミッドウーファー:45.3L
外形寸法 幅1,210x高さ889x奥行508mm
重量 110kg
別売 チャンネルディバイダー 5234(¥120,000)
フィルター基板 52-5121(¥5,000)

https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4350a.html

JBL 4350BWX 4350B:¥950,000(1台、1981年頃)
4350BWX:¥990,000(1台、1981年頃)
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4350BWX.html


大音圧レベルを必要とする大型録音スタジオ用に開発した4ウェイ5スピーカーシステム。

1972年に開発された4350がベースとなっており、基本設計はそのままに技術改良を加えることで完成度を高めています。

低域には38cmコーン型ウーファーである2231Hを2個搭載しており、パラレル接続することで高耐入力と高出力特性を確保しています。
また、別売りの専用ディバイダー5234(フィルター基板別売)を用いることでクロスオーバー周波数250Hzでマルチアンプドライブが可能です。

中低域には30cmコーン型ミッドウーファーである2202Hを搭載しています。
このユニットはサブチャンバーにマウントされており、ウーファーとの相互干渉を排除しています。

中高域にはドライバー2440とホーン2311、ホーンレンズ2308を組み合わせたホーン型ミッドレンジを搭載しています。また、高域にはホーン型トゥイーターである2405を搭載しています。
中高域と高域のユニットはフロントバッフルの左右位置で入れ替えができるようになっており、左右対称なミラーイメージペアが構築できます。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
広汎なスタジオユースを考慮し、アイボルトと補強アングルを用いて吊り下げ使用ができるようになっています。

外観はブルーバッフルが特徴的なウォルナット仕上げとグレー仕上げの2色のカラーバリエーションがありました。



周波数特性 チャンネルデバイダー5234 使用ユニット
機種の定格
方式 4ウェイ・5スピーカー・バスレフ方式・フロア型

ユニット
低域用:38cmコーン型(2231H)x2
中低域用:30cmコーン型(2202H)
中高域用:ホーン型(2440+2311)
高域用:ホーン型(2405)

再生周波数帯域 30Hz〜20kHz ±3dB
クロスオーバー周波数 250Hz、1.1kHz、9kHz
指向性 60゜x30゜(12kHz)

インピーダンス
4Ω(250Hz以下)
8Ω(250Hz以上)

出力音圧レベル 95.5dB/W/m

許容入力
200W(250Hz以下)
100W(250Hz以上)

エンクロージャー容積
ウーファー:269L
ミッドウーファー:45.3L

外形寸法 幅1,210x高さ889x奥行508mm
重量 118kg
別売 チャンネルデバイダー 5234(¥125,000)
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4350BWX.html

 

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コメント
1. 2022年1月21日 09:18:40 : 8TUb5hYdHg : dDF5OVNWVlpkLk0=[4] 報告

4350の組合せ(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=17564


別項でダブルウーファーのことを書いていると、
頭の中にJBLの4350のことが何度も浮んでくる。

私にとって、最初の、そしてもっとも強烈だったダブルウーファーのスピーカーは4350Aだった。
4350Aで聴いた菅野先生録音のザ・ダイアローグの音はすごかった。

調整に十分な時間がかけられていたわけでもないだろうし、
完全な鳴り方でもなかったのだけれど、それでも凄い音が鳴ってきた。

ステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界 ’79」で、
菅野サウンドのジャズ・レコードを製作者の意図したイメージで聴きたい、
という読者から手紙に応えて、菅野先生がつくられた組合せのスピーカーは4350だった。

《私としては自分がこのシリーズを録音したときの意図というものを、理想的に再生するシステムとしては、
JBLのスピーカーしか、現在のスピーカー・システムの中では見当たらないわけです》
と菅野先生は4350を選択した理由を語られている。

ステレオサウンド、別冊をみても、4350の組合せは意外と少ない。
バイアンプ駆動ということ、
組合せにはたいてい予算の制約が設けられているから、4350はその点で不利になる。
そんな理由であまり組合せ記事に登場してこなかったのか。

私が記憶している4350の組合せは上に書いた菅野先生の例と、
「コンポーネントステレオの世界 ’80」での井上先生の組合せ、
それからスイングジャーナルでの瀬川先生の組合せだけである。

スピーカーが同じでも組合せをつくる人が違うと、
そこで選ばれるアンプ、プレーヤーはずいぶん違ってくる。

三つの記事を並べて読むと、実に興味深い。
http://audiosharing.com/blog/?p=17564

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