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(回答先: 永田町の穴場「国会グルメガイド」 投稿者 中川隆 日時 2019 年 6 月 02 日 07:08:21)
丸美屋「のりたま」飽きられず売れ続ける理由
ふりかけ王者は、ここまで徹底的にこだわる
TBSテレビ『ジョブチューン』取材班 2016/02/12
https://toyokeizai.net/articles/-/104728
丸美屋食品の「のりたま」は日本人に最も愛されるふりかけだ
日本の食卓に欠かせないご飯。茶碗に盛った白いご飯は、おかずを味わいながらそのまま食べてもいいし、「ふりかけ」で味や彩りを加えて楽しむという手もある。
その「ふりかけ」市場で、年間6億3000万食を売り上げるヒット商品が、丸美屋食品工業の「のりたま」だ(出典:インテージSRI ふりかけ市場 15年1-12月 アイテムランキング 累計販売金額)。これは「おとなのふりかけ」(永谷園)や「ゆかり」(三島食品)などの競合商品を抑えてナンバーワンである。
テレビCMでもよく見かける「のりたま」は、日本人の多くが一度は口にしたことがあるはずだ。誕生したのは昭和35(1960)年。50年以上前に登場した商品が、今もトップを走り続けている秘密はどこにあるのか。2月13日よる7時に放送するTBSテレビ『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』に出演する丸美屋食品・マーケティング部の金澤勇さん、広報宣伝室の後藤裕美さんに聞いた。
「のりたま」を徹底解剖してみると?
マーケティング部の金澤勇さん
広報宣伝室の後藤裕美さん
言うまでもない話だが、「のりたま」はほんのりとした甘みのある「たまご顆粒」と香り高い「きざみ海苔」の味の組合せが特徴のふりかけだ。「旅館の朝食を手軽に味わえるように」というコンセプトのもとに誕生した。その「のりたま」の中身をじっくり見たことがあるだろうか。
番組スタッフはこんな検証を行った。のりたま1袋の中に入っている材料1つ1つをピンセットで仕分けしたのだ。この地道な検証を約5時間も続けた結果…のりたまの中には、「海苔」、「ゴマ」、「黄色い粒が大小2種類」、「緑色の粒」、「茶色い物体」の6種類の材料が含まれている事がわかった。
「のりたま」を分解すると6種類の材料になる
年間を通して、日本全国に同じ味を提供し続けるのはとても難しい事である。金澤さん、後藤さんによると、この6種類の材料には、それぞれ丸美屋のこだわりが込められているという。
例えば、材料の1つ「海苔」は、最初20cm四方になっているのだが専用の機械で裁断する事によって細かくカット。のりたまの材料となる。
実は海苔にも「旬」があり、収穫時期によって味が変わるだけでなく、産地によっても味が異なってしまう。そんな海苔の味を常に同じに保つため、日本国内のさまざまな産地から仕入れた海苔をブレンドしている。
大小2種類のたまご顆粒を使う理由
そして、黄色い粒の正体は「たまご」を乾燥させたもの。たまごを塩などの様々な調味料と混ぜた後、乾燥させるとのりたまの小さな黄色い粒が完成する。
大小2種類のたまご顆粒で味わい深さを出す。TBSテレビ『ジョブチューン ★国民的大ヒット食品のヒミツ2時間SP★』は2月13日(土)よる7時から放送。ポッキー(江崎グリコ)、ガリガリ君(赤城乳業)、ポテトチップス(カルビー)などの秘密に迫ります
のりたまでは、このように大小2種類のたまご顆粒を使用しており、味や食感の違いを楽しめるようになっている。「固めで塩が効いている小さいたまご顆粒」と「ふわっとした食感で甘い大きい粒のたまごそぼろ」で、たまごの風味をより感じられるようにしているのだ。
また、たまごも海苔同様に環境・産地により、黄身の色が変わったり味が変化してしまう。こちらも年間を通して味の変化を起こさせないため、様々な産地のたまごをブレンドする事で常に同じ色と味を保つようにしているのだという。
そして続いては、茶色い物体。この正体は、さば節。あまり聞き馴染みのない食材だが、カツオ節のようにメジャーではない、さば節を使うのには、ある理由がある。
さば節を使って風味を活かす。TBSテレビ『ジョブチューン ★国民的大ヒット食品のヒミツ2時間SP★』は2月13日(土)よる7時から放送。ポッキー(江崎グリコ)、ガリガリ君(赤城乳業)、ポテトチップス(カルビー)などの秘密に迫ります
さば節はカツオ節と比べて、あっさりとした香りと濃厚でコクのある味わいが特徴。カツオ節だと香りが強いため、あえて、のりたまの特徴であるたまごと海苔の風味を活かせる「さば節」を使っている。そして、削られたさば節をゴマ、しょうゆ、みりんなどで味付けし、のりたまの材料となる。
そして、緑の粒の正体は、抹茶塩だ。のりたま全体の色合いを鮮やかにしてくれ、味わいの部分では苦みと渋みが全体の味を引き締めてくれるので、飽きのこない味になるという。
のりたま企業秘密の隠し味
のりたまには見た目では絶対にわからない「企業秘密の隠し味」があるという。それが「こしあん」だ。実はパッケージにはちゃんと表記されている。このこしあんは、和菓子などに使われる砂糖入りのものではない。まんじゅうに入っているようなこしあんの味はしない。そして、こしあんが使われている理由は社内でも一部しか知らないトップシークレットになっている。
実は「のりたま」は56年間の歴史の中で、計8回も味を変えてきた。長年人々に愛され続けるには、変わらない味を保ち続けることが望まれるかと思いきや、時代とともに人の嗜好は変化していき、同じ味でもおいしくないと感じられるようになっていくからだ。とはいえ、伝統を守りつつ、受け入れられる味を作り続けるのは容易ではない。
人気を維持するためには、変えてはいけないものと変わらなければならないものをうまくバランスしながら改良していかなければならない。それは「のりたま」が飽きられずに売れ続ける理由の本質であり、どんな商品やサービスにも共通する商売の鉄則をひたむきに守っているということだろう。
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