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(回答先: 世界史、日本史は現代史から遡って教えよう、国民の声(そして、戦争中毒・米国の実態を正しく把握すべきです) 投稿者 小沢内閣待望論 日時 2010 年 12 月 13 日 22:22:11)
有名な例としてバルカン問題について考えたことがあるならわかるだろうけど、歴史の解釈に利害が絡む局面では、双方がそれぞれに有利な一面を教えるから、何が正しいのかが多い隠されてしまう。そういう経験があるから、歴史は冷静な第三者が真相を解明するべきだということができる。
実際にバルカンの歴史については、日本人を含める多国籍の研究者から成るチームが、現地の子供達の教科書に載せられるような比較的妥当な歴史の解説をしようとしている。その研究成果は、大きな図書館などに行けば閲覧できるところもあるけど、感動的なものだ。
同じことは、日本を巡る歴史にも言える。尖閣問題や南京虐殺といったテーマは今でも利害が絡むところであるから、日本国民には「何が正確なのか」がいまいち冷静に判断できない。だから、歴史として子供達に教えるのは憚られるというのは、教師の良心として妥当であろうと、私は思う。
もう一つ、学校で歴史を教える目的は、人類はどのような統治体系を試してきたのかということを子供達に教えることでもあるという点に留意しなければならない。その政治体制の変遷のなかで、なぜ我が国は代議制民主主義を採用したのか、その利点と欠点は何か、ということを教えることが重要なのである。そういう、人類の主権の在り方についての問題というテーマに比べれば、現代史の細々とした内容は軽いし、自分で勉強したけりゃすればいいという程度のものである。
そういう訳で、日本史は現代史から遡って教えるというのは愚の骨頂である。しかし、最近の阿修羅を見ていたら、民主主義のなんたるかさえ理解できていない者も散見されるので、もう放っておいたら電車の中でもマンガとエロ新聞読むくらいの、
現代史の細々とした内容は軽い
なんて言えない奴らが増えてるんだろうな。
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