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アホ相場師の末路は
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/431.html
投稿者 中川隆 日時 2010 年 11 月 27 日 18:42:45: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: 幻の柴田罫線 投稿者 中川隆 日時 2010 年 11 月 24 日 23:51:18)


滅び行く者は世界が滅ぶと勘違いするが  

その滅びる原因も、滅びる者は理解できない。

理解できないから滅びるのだ。

滅びる原因を再三再四、怒鳴ってみも、耳に入らない。

馬耳東風なのだ。それを、夢遊病と呼んでいるのだ。

別に、皆が、滅びるんじゃ無い。

おまえだけが滅びるのだ。

http://www.dailyspeculations.com/vic/1_vic_index.html
http://www.dailyspeculations.com/wordpress/


1. 『大物ファンドマネージャーの大転び ビクター・ニ一ダーホッファー氏の場合』

 月曜日、NHKスペシャルで放映されたビクター・二一ダーホッファー氏破産のてんまつは、恐らく興味をもって見られた方が多いと思う。常勝負け知らずでジョージ・ソロスとも親交があった、となるとこれはもう相場の世界では、雲上人としか言い様がない。
そんな雲上人があっけなくコケてしまうなんて。それはもう、そのときの事情を是非とも聞いておきたい!相場に関わっている人は皆そう思った筈である。

それにしても、良く聞けば聞くほど解らない。耳を疑うような内容で、唯々唖然、である。1997年10月、こともあろうに、あのアジアに目を向け、タイ・バーツ、銀行などの立ち直りに賭けてしまったとは!

そういえばこの種の、信じがたいニュースは時々、我々の情報に飛びこんでくる。ベアリングス社がコケた時も全く同様である。我々がごく身近なこととして、自分の皮膚感覚のように良く解っている日経ダウ平均のあの暴落を途中で強気するとは!しかももあの時は、一社員の失敗を取り返そう、と全社の頭脳を緒集した挙旬に、損失総額を見事8000億円にまで膨らませて、潰れてしまった訳である。

矢張り外国の事情、それも遠い文化圏となると、勉強しているようで、全く基本的なことを読み聞違えてしまうものらしい。このことは、逆に我々が、アングロサクソンやラテン系文化圏の経済活動を観測する時にも、大いに自戒しなければならないことである。とにかく、その当時、当社も企業向け資産アドバイスとして身近な海外では最も注目すぺき売り!としていたのが、香港ハンセン指数、タイ・バーツなのだから、これは本当に鷲きである、

そして次に、相場の基本的なテクニヅクとして、二ーダーホッファー氏の信じ難い手口が続く。

東甫アジアで完膚無きまでに叩きのめされたビクター氏はその損を一気に取り返そうと、昨年10月22〜24日と340ドルばかり下がったNYダウ目がげて敢然と買いを入れた訳である。(恐らく7600〜8200ドルの逆張り圏の動きと見たためであろう)

しかもそれが絶望酌なことに、株価総含指数S&Pのオプションでプットの売り、と最後の勝負に出てしまったのだからこれはもう狂気の沙汰である。 ほんの1万分の1の正気も見られない手口である。

ちなみにオブション、プットとは本来、一般的なプツト買いであるなら、値下がりの方に賭ける手口。それに対して、プット買いに相対するプット売りは手口として逆で結局買いのポジションと同じになる。そして、恐ろしいことにオプションの売というのは、現金証拠金は必要とせず、他の証券類を充当できる。(つまり、その時点で氏の現金の余裕ゼロと想定できる)。

実際の手口は多分、プット売のしかも大きくインザマネーに玉を集中させ、NYダウが少しでも反発するなら、資金がなくても、効率良くしこたま儲けてやろう、という手口である。これ以外にプット売りを敢えてやろう、という理由はまず考えられない。

競馬場で全てすって、到頭帰りの電車賃や腕時評、電子手帳まで売り払って、次のレースの万馬券につぎ込んでしまうのと何ら変わらない行為である。

そして次の場面こそは、相場の世界の皮肉として誰もが一度は味わったことがあることだと思うが、27日500ドル大暴落の後、いよいよ土壇場の28日、朝安で万事休す、破産、となるが、売買を全て清算したその30分後あたりからダウは猛然と反発してしまう。ちなみに12月に入ると、ダウは8150辺りまで(丁度1000ドル近<)も反発する。

とにかく細かいことは放映されなかったし、その当時の二一ダーホッファー氏の精神状態、投資環境も解らない。しかし、タイ関連の急落を逆張りで買い、次ぎにNYダウ(S&P)急落を逆張りで買い、これはいくら何でも乱暴過ぎる。

しかも明らかに資金以上に買い進んで、俗に言う「テッポウ」まで打っているのである。ファンドマネージャーとしては完全に失狢である。

とにかく資金が多くても少なくても、臆病にコツコツ当てるのが相場の普遍的な原則である。一気に取ろうとする人間は、結局のところ、自分のアベレージ(的中率)に自信がない、ということに他ならない。アベレージさえ高ければ、無理をせず安全運転に徹していても、自然に利益は嫌というほど転げ込んでくるものである。この原則が理解できない人は今すぐに相場の世界から即座に縁を切るべきである。
http://www.mmjp.or.jp/sunrise-co/kiji.html


ビクター・ニーダーホッファーは、カリフォルニア大学バークレイ校の助教授をやめて、ファンド・マネイジャーになり成功をおさめた「ウォール街のスーパースター」です(1976年のフォーブスの評価)。

彼は、スカシュの世界ランキングが第二位のスポーツマンでもあります。どんなに不利な状況でも勝負をあきらめず、相手の弱点を一瞬で見抜き、逆転に成功する彼のスカッシュは、彼の投資手法と共通点があるといわれています。

彼の家には、豪華客船タイタニック号の絵画が何枚も飾ってあります。
「投機に失敗して、沈没しないように」と毎日自分に戒めるための絵だそうです。


ビクターにとって最も愛着が深い思い出の投機は、1994年に行った円相場に際してのものです。

この年、円は急騰して、初めて100円を突破します。世界中のトレーダーが円相場の行方に注目します。ビクターは、最初円安に戻るほうに賭け投資資金の25%を失いますが、直ぐに更なる円高を見抜き、方針を変更します。

ビクターは、2日間まったく眠らずに、モニター画面の前で食事をとります。

勝負は、3日目にはいりました。損失は、すでに取り戻していました。

彼は、疲れた体に鞭打って最後の力を振り絞り、膨大な金額の円を買い集めたのです。

10秒間隔で円相場のチェックを続けます。


96円10銭、95円50銭、95円ーー


その瞬間ビクターは、全ての円を売り抜けました。投機は、空前の大成功でした。

さて、それから、2〜3分後。モニター画面を見てビクターは、あっと叫びました。

円は、なんと97円まで暴落していたのです。

10秒ごとのチェックをしなかったら、逆に破産していたのです。
http://jcoffee.g2s.biz/retsuden2.html#victer2


1997年7月タイで通貨危機がおこります。

タイへの投資に積極的だったビクターは、逃げ遅れ2000万ドルの損害を出します。

マレーシア、インドネシア、韓国と通貨危機は、疫病のように広がります。

ずっと一本調子で値上がりしていた、ニューヨークの株価も10月に入り乱高下を繰り返します。

そして、1997年10月27日、運命の日が巡ってきます。

この日、株価は朝から大暴落します。

あまりの売り圧力の強さに午後2時30分、取引は一時中断されます。

ビクターは、経験を思い出し、群集の心理を冷静に読んでいました。


「この下げは、恐怖心からでたもので、必ず反騰する。」

ビクターは、株価の反騰にすべてを賭けました。


S&P500指数先物のプット・オプションを大量に売ったのです。


30分後、取引再開、株価は無常にも下がり続けます。

7.24%の暴落。一日の下落率としては、ブラック・マンデー以来の大暴落でした。

ビクターには、自信がありました。

株は、明日必ず上がる。 それまでの辛抱だ。

ところが、ここで誤算が生じます。

取引金額が多すぎたために、5000万ドルの追証が発生してしまったのです。

期限は、明日の朝です。

その夜、ビクターは顧客や知人を訪ね、高利の謝礼で資金を得ようと奔走します。

株の暴落は、連鎖して地球を一周します。

東京、香港、フランクフルト、ロンドン。普段なら協力的な友人も、暴落の連鎖を知り難色を示します。


ついに、翌日の朝、ニューヨーク市場は開かれます。

寄り付きは、売り気配でした。

状況を確認後、ビクターの建玉は、すべて強制的に整理されます。


タイタニック号は、氷山に激突、ビクターは破産します。


さて、午前10時になりました。

◆◆株価は下げ止まり、一転、狂ったように暴騰します◆◆

◆ビクターの売ったプット・オプション価格を遥かに超えて◆

http://jcoffee.g2s.biz/retsuden2.html#victer2


我はカリフォルニア大学バークレー校の准教授なるぞ!


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NHKスペシャル マネー革命 第1回 「1日で50億円失った男〜ある投機家の栄光と挫折〜」
http://kabushiki-blog.com/article/53287753.html

マネー革命の見所


やはりビクターニーダーホッファー氏がどのようにして破産したか、その経緯が語られている場面が一番刺激的です。動画の52分頃からニッダーホッファー氏破産の場面が出てきます。

動画の7分30秒付近まではニーダーホッファー氏が出てこず「つまらないな」と思うかもしれません。しかし、後半は非常にエキサイティングなインタビュー動画となっています。

破産して間もない頃に撮影された番組なので、前半、ニーダーホッファー氏は虚ろな瞳でインタビューに応えています。

しかし、番組の後半で新会社で再起をちかったニーダーホッファー氏の姿が撮影されているのですが、これが格好いい。見るからに辣腕トレーダーといった顔に表情が一変してまして、この変わりっぷりには感銘を受けると思います。


マネー革命を見ての雑感


•レバレッジをかけなければ急速に資産を増やすことは難しい。しかし、レバレッジをかけていると、カリスマトレーダーでさえタイタニック号のように沈没することがある。

•ニーダーホッファー以外にもインタビューに応えている面子がすごすぎる・・・ポール・サミュエルソン、マイロン・ショールズ、ジョージ・ソロス、ロバート マートンなど。マネー革命の製作を担当した相田洋氏ならびにNHKの取材力は恐ろしい。

•当時、ビクター・ニーダーホッファー、ロイ・ニーダーホッファー兄弟が行っていた「人間の恐怖心を利用しながら、科学的なアプローチで投資をする手法」は、行動ファイナンス理論のはしりであり実践だ。

•11年前にすでに「円キャリートレード」で儲けたアメリカ人がいたことに感心した。投資・投機にはグローバルな視点が必要。

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1997 年 10 月 27 日にニューヨーク市場の株価は大暴落しましたが、翌 28 日には反転して過去最大の上げ幅を記録しています。

このとき、ビクター・ニーダーホッファーが主宰する投資運用会社「ニーダーホッファー・インベストメント」は、5000 万ドル(50 億円)とも 3 億ドル(300 億円)とも言われる損失を被り破綻しました。

ニーダーホッファー個人も破産し、趣味として収集していた銀製品から 114 点が「ニーダーホッファー・コレクション」として競売会社サザビーズのオークションに出品され、合計 73 万ドルで落札されています。

1998 年 4 月 4 日に、NHK スペシャル「マネー革命」は破産後のニーダーホッファーに対する初めてのマスコミ取材に成功しました。

「マネー革命 (1)」(相田 洋)によると、ニーダーホッファーは高校生の頃から 35 年間(取材時点)、毎日欠かさず世界中の主な金融市場の値動きをノートに記録していたそうです。

1962 年にハーバード大学に入学して経済学を専攻する傍ら、23 歳までに 3 回もスカッシュの世界チャンピオンになっています。

1969 年にシカゴ大学で博士号を取得した後、カリフォルニア大学バークレー校の助教授を経て、ヘッジファンドを設立しました。

1976 年の「フォーブス」誌は、投機家に転身して成功を収めたニーダーホッファーを「ウォール街のスーパースター」と評しています。

1979 年頃には先物やオプションなどのリスクの大きい取引にも手を出すようになりましたが、年率 30 % 以上という驚異的な利益が 20 年も続きました。

1997 年 7 月にタイの経済が破綻したことに端を発し、ニーダーホッファーはアジア株とアジア通貨で多額の損失を出しました。

10 月 27 日の直前には、クリアリング・ハウス(ブローカー)のレフコ社に最大 4000 万ドルの負債があったようです。

その後、ニーダーホッファーはシカゴ・マーカンタイル取引所 CME (Chicago Mercantile Exchange) で S&P 500 のプット・オプション 2 万本を売りました。

前述の通りに株価が大暴落したため、27 日 16 時半に CME を通じてレフコ社から 5000 万ドルの追証を要求されましたが、資金を工面できずに 28 日朝に強制決済されました。

余談ですが、ビクター・ニーダーホッファーの弟ロイ・ニーダーホッファーもヘッジファンドを運営していて、27 日に約 100 万ドルの利益を出していました。
http://www.erroneous-order.com/bnf/VictorNiederhoffer.html


我は大秀才にして不死身のスーパースターなるぞ!

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2. ヴィクター・ニーダー・ホッファー先生のその後


 破産した彼の復活は速かった。

破産の翌年の一九九八年には自分のテニス愛好の性格を表す「ウィンブルドン・ファンド」(Wimbledon Fund)を設立している。

二〇〇二年二月に外国の顧客向けに資金運用をする「マタドール・ファンド」(Matador Fund)も設立した。

これらファンドを併せて、彼は、二〇〇一年から五年間で年平均五〇%ものリターンを挙げている。

悪い年は二〇〇四年であったが、それでもリターンは四〇%であった。

二〇〇五年では五六・二%も稼ぎ出した(Wikipedia)。

 運用実績のよいファンドを報奨する「マーヘッジ」(MarHedge)賞というのがある。

この組織が、二〇〇六年四月六日にビクターの主催するマタドール・ファンドとマンチェスター・トレーディング(Manchester Trading)の二つのファンドに、二〇〇四年と二〇〇五年実績面から見た優れた「コモディティ・トレーディング・アドバイザー」(Commodity Trading Advisor=CTA)として賞を与えた。


 彼が出版する本は、いずれもベストセラーの仲間入りをしている。

破産する直前には、『ある投機家の教育』(Niederhoffer[1997])を出版し、二〇〇〇〜二〇〇三年には毎週、投資雑誌(CNBC Money Central)に市場観を執筆していたし、二〇〇三年には共著で『投機の実際』(Niederhoffer[2003])、二〇〇六年には回顧録『ウォールストリートの五〇年』(Clews & Niederhoffer[2006])を出している。

 彼が育てた投機家は、ことごとく億万長者になっている。モンロー・トラウト(Monroe Trout)、トビー・クラーベル(Toby Crabel)、スツ・ローズ(Stu Rose)、ジョーン・ハマー(John Hummer)、ロイ・ニーダーホッファー(Roy Niederhoffer、実の弟)などがいる。

 政治的には、シカゴ学派の新自由主義思想の普及に腐心している。リバータリアニズ(libertarianism)という運動体、「ニューヨーク市フントゥ」(NYC Junto)の主催者である(Wikipedia)。

 一口にリバータリアニズムを定義づけることは、神学論争とのからみもあって困難だが、ビクターの主催する組織の主張は、個人に他の自由を侵さない限りにおいて最大限の自由を認めるべきであるとする、自由に最大の価値を置く個人主義的な立場で、公正に価値を置くリベラリズム、慣習、共同体に価値を置く共同体主義と対立する。近年では、一般的にリバタリアニズムと言った場合、新自由主義を進展させた無政府資本主義(アナルコキャピタリズム)を意味することが多い。

またさらに限定してアイン・ランド(Ayn Rand)などに代表される米国現代政治における有力なひとつの政治党派を意味する場合もある。ハイエク、ミルトン・フリードマンなどが目立つ存在である
http://plato.stanford.edu/entries/libertarianism/)。

 NYCフントゥは、一九八五年、ビクターが創設した。毎週、集会をもち、新自由主義思想を議論している。「フントゥ」(Junto)は、ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)が、フィラデルフィア(Philadelphia)に住民の生活改善を目的として一七二七〜一七五七年に活動した組織である(http://www.juntosociety.com/about.html)。


 建国の父たちを持ち上げて、そこから抽象的な「自由」の観念だけ抜き取り、荒っぽい稼ぎの正統性を訴える新自由主義は、他ならぬ、投機家たちから振りまかれたイデオロギーであることに注意しなければならないのである。

 大儲けした投機家たちは、破産した後も不死身のように再生する。一文無しのスッテンテンになってから、またたくまにふたたび億万長者に駆け上がるという姿は、常人では想像もできないことである。

 ビクター・ニーダーホッファーは、音楽にも造詣が深かった。株式相場の展開はベートーヴェンのピアノ・ソナタ『月光』などに類似していると、日頃から主張していた。
 投機家たちが、奇才・異才呼ばわりされることにも私はきな臭さを感じてしまう。そもそも、投機を旨とするシカゴ学派から九人もノーベル経済学賞が輩出したこと自体、大いにきな臭いことである。http://blog.goo.ne.jp/motoyama_2006/e/6e3af26e72f1c471939532e863def3f7


破産したニーダーホッファーは翌1998年、私財を売却し、自宅を担保にして手に入れた資金を元手に再度ファンドを設立。

その後、2001年から2006年にかけて年率40%以上のパフォーマンスを記録した。

しかし、2007年のサブプライム危機および信用収縮により、ビクターの運用するマタドール・ファンドは75%以上の資産を失い、同年11月にはクローズに追い込まれた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC

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3. ヴィクター・ニーダー・ホッファーの言葉


他人ではなく、自分自身に対してこの言葉が言えれば、こういう結果にはならなかったのにね:

・株式を空売りするのは救貧院への切符を買うようなものだ。

・私は父にこう教えられた。
ギャンブラーはすべて無一文になるし、そのほとんどは人生の道を踏み外す。

・All gone. Gone with the wind.(すべては風と共に去りぬ)

・先物取引ではビッグとレバレッジがあるので、平均的な一般の投資家がこのゲームで生き残れる可能性はほとんどない。

http://templatesuplex.com/main/category/bnf


ビクター・ニーダーホッファーと「まぐれ」


「まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」(ナシーム・ニコラス・タレブ )第 7 章「帰納の問題」より。

ヴィクター・ニーダーホッファーの話は哀しくもあり、また興味深くもある。

極端な実証主義と論理を一人の人間が融合させるのはどれほど難しいかよくわかる。

純粋な実証主義に従うなら、必ず偶然にだまされることになる。

私が彼を例として持ち出したのは、彼がある意味フランシス・ベーコンに似ているからだ。

ヴィクター・ニーダーホッファーは、効率的市場教が最悪の吹き荒れ方をしていた一九六〇年代に、シカゴ大学が紡いだ知識のクモの巣に立ち向かった。

ファイナンス教信者のスコラ哲学とは対照的に、彼はデータを見て異常値を探し、実際にいくつか見つけた。

また、彼はマスコミが使えない連中であることを証明した。

新聞を読んでも読者の予測能力は改善しないと実証したのだ。

彼は世界に関する知識を、先入観も誰かのコメントも記事も全部切り捨てて、過去のデータから得た。

彼以降、そういうやり方をする投機家の業界がまるまる一つでき上がった。

そういう人たちを統計的裁定業者と呼ぶ。

成功した人たちの一部は彼の部下だったことがある人たちだった。

ニーダーホッファーの一件は、実証主義が方法論から切り離しては成立しないことを示している。


(中略)


ニーダーホッファーの有名な墜落が起きたのは、彼がオプションをヘッジなしで裸のまま空売りしていたからだ。

彼は自分の実証結果にもとづいて、過去について成り立っていたことがそのまま将来についても成り立つと仮定した。

「これまで市場でそんなことは一度も起きていない」

という命題を信じきっていた。


そして、彼はこの命題が正しければ少額ながら収益を上げられるプット・オプションの空売りを行い、命題を反証するような事象が起きたので膨大な損失が出た。

彼が吹き飛んだとき、数十年分近いパフォーマンスの積み重ねが、ほんの数分続いただけの事象一つで台無しになってしまった。

ニーダーホッファーの話にはもう一つ学ぶべきことがある。

おそらくこれが一番大事だろう。

ニーダーホッファーは市場を、プライドや地位を手に入れたり、(たとえば私などのような)「相手」に勝利したりするための場だと考えているようだ。

はっきり決められたルールの下でゲームをするようなものなのである。


彼はスカッシュのチャンピオンだ。

真剣勝負の大きなトーナメントで何度も優勝している。

でも、現実はゲームと違って一貫した公平なルールも規制もない。

市場には確かに競争の部分があるから、彼は「勝って」やろうと必死に戦った。

http://www.erroneous-order.com/bnf/VictorNiederhoffer.html

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4. ニーダー・ホッファー先生が何度同じ失敗を繰り返しても全然懲りない理由

最強の投資家は「精神異常者」 米研究


【Reuters】この度、米国で行われた調査によると、投資業に最も適した人材は"精神異常者(精神病質者/Psychopath)"であることが明らかになった。

タイムズ紙が報じた。実験では、感情表現に影響する脳の特定部野に障害がある15人を含む、平均的IQの被験者(投資家)41人によって、簡単な投資ゲームが行われた。そしてゲームの結果、脳に障害を持つ人々はそれ以外の被験者らよりも、遙かに優れているという結果が出たのである。

科学者の分析によれば、(脳に障害のない)被験者の一部の人々には感情が作用し、たとえ潜在的な利益が損失を遙かに上回る時でさえ、リスクを回避しようとする動き ― 近視眼的損失回避と呼ばれる ― が見られたという。

実験に参加したアイオワ大学神経学助教授アンティオネ・ベシャラ氏はこれらの結果から、株式市場における最も優れた投資家は言わば「機能的精神異常者」なのではないか、と話している。

また共同研究者のスタンフォード大学ビジネス大学院ババ・シヴ氏は、多くの大企業の幹部や、優れた弁護士もやはり同様の特徴を持っているようである、と話している。

「感情は意志決定を速める際に、適応力として機能します。しかしまた、慎重かつ、より潜在的に賢明な決定が成されるためには、自然な感情的反応が抑制されなければならない状況もあるわけです。」

今回行われた実験は、スタンフォード大学、カーネギーメロン大学、アイオワ大学の研究者らが共同で行い、6月の心理学論文誌に掲載される予定であるという。

http://x51.org/x/05/09/2044.php


この度、アメリカで行われた調査によると、優れた投資家は精神異常者であると発表され物議をかもしている。

日本の過去の名だたる相場師達も、その行動は病的な人が多いのも事実ですし、私は案外、的を射ている部分もあると思います。

しかし、優れた投資家と言うのを研究者がどのように認識してるかは、個人的には少々疑問があります。


この研究者の言う優れた投資家と言うのは、恐らくリスクを果敢に取りにいける人達を言うのでしょう。

正常な脳を持った普通の人なら、リスク回避行動を取る場面で、逆の行動をする人達。

これは逆張り順張りは関係ないと思います。


大暴落の最中に果敢に買いにいける人、新高値をどんどん買いあがれる人達でしょう。


日常生活で言えば、火事の家に飛び込み、高いビルに命綱なしで登って行ける人達なのかも知れません。

その行動が大きな利益を生む原泉になる訳ですが、しかし一気に破産するリスクも抱えている訳です。


昔から○○と天才は紙一重といいますが、私は一見狂気とも思える行動がプラスに作用する職業もあると思います。それは芸術家、企業経営、そして投資家(投機家)でしょう。そう言う意味ではこの実験結果は妥当なものだと思います。


しかし、この実験の最大の欠点は時間軸が無視されているところです。

日本の相場師も成功と破産を何度も繰り返しながら、最後まで勝ちきった人はごく少数しかいません。


最近のアメリカでも栄華を極めたビクター・ニーダーホッファーやジュリアン・ロバートソン、会社で言えばLTCMも破産しています。


先日亡くなった、ダイエーの中内さんも前半までは歴史に残る成功者ですが、晩年は評価を落としました。


つまり一時は大成功しても時間には勝てなかった訳です。


この実験の脳傷害がある人のリスク回避行動が欠如していると言う面は、個人的には納得できますが、それが常に上手く機能し、優れた投資家であり続けることが出来るかは、また別問題でしょう。

最後に、現役の優れたトレーダーであるラリー・ウィリアムズの講演会を聞きに言った時、彼は常に一般大衆と逆のことをやっているので、トレーダーは日常生活で精神的バランスを保つのが大変だと言っていたのが、印象に残っています。

http://psychological-jp.com/column/p3.html
 

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コメント
 
01. 2011年7月16日 21:14:45: MiKEdq2F3Q

157 :山師さん:2011/07/04(月) 14:36:56.29 ID:4G4hXUmx

真の相場の姿を見る事のできる目が必要なんだよ、生まれつき備わっている人と備わっていない人がいる。

現実には普通の人なら必ず備えている欠落した情報を自動的に補うノイズフィルターが壊れた結果として真の相場の姿が見えてしまったと言えなくもない。

この「現実を見る能力」を持ってしまうと、空気よんだり行間よんだりして社会に適応する能力が無くなる。

幸福になれない代わりにお金は手に入るんだよ、普通の人は贅沢言うなって事だね。

http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/stock/1308751929/


02. 2013年10月13日 08:07:57 : W18zBTaIM6

Victor Niederhoffer (1998)
http://www.youtube.com/watch?v=wo_9TeQMCEI
http://www.youtube.com/watch?v=2KdsRve1gjg
http://www.youtube.com/watch?v=NILObv1zrSk
http://www.youtube.com/watch?v=BbARu_kTYQA
http://www.youtube.com/watch?v=MTaK8zctZ1M
http://www.youtube.com/watch?v=kJxYD4x4bQ0
http://www.youtube.com/watch?v=dkLgVSteN4M
http://www.youtube.com/watch?v=0nWWofcndt8

03. 2013年10月13日 08:09:15 : W18zBTaIM6

Victor Niederhoffer after he lost everything in the 1997 Asian Crisis
http://www.youtube.com/watch?v=860Rd2BD74U

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