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(回答先: 「過熱する龍馬に寄せて」 隠されていた「軍国土佐」 ブームに潜む危うさ 野田正彰・関西学院大学教授(高知新聞) 投稿者 gataro 日時 2010 年 1 月 05 日 20:00:48)
http://203.139.202.230/voice/0912/091223vhiroba04.htm
野田氏の論を歓迎
過日の本紙上の野田正彰氏の一文「過熱する龍馬に寄せて」は、本欄では不人気である。が私はその文を歓迎する。自分が知らなかった多くの歴史的事実を教えていただき、氏の主張に共感を覚えたためである。
氏の文への反感の一つは、3年前の一豊千代ブームの時の坂東眞砂子氏の文章に対する反感とほぼ同じである。それは、地元がブームで盛り上がっているのに輪の外から冷水をかけるようなことを言う、上からの目線で物を言う―である。
著名な学者も意見を発表する時には、資料を集め、読み、考え、書く努力をする。その結果の意見は、著名人だから上からの目線気分で書き上げた意見である、とは言えない。
私は、多数派の声を代弁するように言うことが、有名人の言葉を借りて決めつけるように言うことが、より上からの目線で物を言っているように思う。
太平洋戦争前、日本と米国の国内総生産力の比は1対10、食料、軍需資材調達能力も大差、などの根拠によって開戦反対、敗戦必至と主張した人々もいたが、少数派のその主張は開戦派の軍人や政治家、国民の好戦的ムードの中で封殺された。そして敗戦。食糧難でひもじい思いをした私は前述の状況を学んだことで、野田氏の一文を読まずとも、最近の何でも龍馬とあおりたてる風潮には気安く共鳴しがたい。
【堀内義史=68歳、日高村】