http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/638.html
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(回答先: 市橋達也の冤罪検証・直腸測定の記録は隠蔽されていた〜でっち上げられた供述調書〜(憂いの果てに) 投稿者 ハタ次男 日時 2010 年 12 月 11 日 23:44:27)
2010/12/06(Mon) 16:09
事件発覚当時、リンゼイさんは生きていた―新たに判明した事実が物語る捜査当局の重大な過失。
2010年10月18日に千葉地裁で開かれた市橋達也の第六回公判前整理手続で、リンゼイ・アン・ホーカーさんの死亡推定時刻は26日夜だったことが判明した。
市橋達也の弁護団は、初公判を迎えるにあたり、検察と弁護団は起訴事実で意見を対立させているのだから、市橋は傷害致死(監禁致死)と強姦の罪状に問われるのが妥当だとする根拠を、当然、事実をもって示せねばならない。そうしたとき、市橋達也の供述の中にある時間的空白を立証するのはリンゼイさんの死亡推定時刻だけである。ともすればリンゼイさんの死亡推定時刻をちゃんと確定させる必要がある。弁護団は事実は一つしかないという原理原則に基づいて、対立する起訴事実の擦り合わせを図ろうと考えたのだろう。検死報告書を証拠開示請求した弁護団の真意を、そう推察している。
だがしかし、この新事実により、一番驚いているのは何よりも当の弁護団に違いない。市橋達也の供述による『リンゼイさんが死亡したのは26日未明』という主張が半日以上の誤差をもって事実に否定されてしまったのである。ようするに、検察に市橋達也を追起訴させるために自供をでっち上げたことがバレてしまったのである。それは弁護団にとっての最大の誤算ではなかったか。
検察は飼い犬に噛まれた格好であるが、殺人と強姦致死の起訴罪状を変更せず、そのままで公判にのぞむらしい。「二人以外は部屋に出入りした形跡がないのだから、観念的競合は成立する」と検察は余裕綽々でいる様子だ。強姦という犯罪行為の一連の中で、被害者を死に至らしめたとする主張は406号室に二人以外は出入りがなかったことにより証明される。だから是非弁護団は、築30数年のロートルマンションで全住民の出入りが24時間把握可能かぜひ検証していただきたい。マンションの防犯カメラと近隣住民の証言でちゃんと立証されるのか検証すれば自ずと答えは出てくるはずだ。六本木ヒルズのようにドアマン付きの強固なセキュリティーマンションで無い限り、そんなことは絶対的に立証不可能なのだから。そんなことは馬鹿でもわかる。さらにいえば、この事件は市橋達也の単独犯行なわけがない。間違いなく、複数の組織的な犯行である。市橋達也がリンゼイさんの殺害に関与した証拠がないのは、彼が逃亡中に殺人罪で逮捕状が取られなかったことをみても明らかだ。
上空からベランダを見て、全く砂が散らかっていないことに気づく。
直腸測定の記録によりリンゼイさんの死亡推定時刻が26日夜だと判明し、弁護団が発表した市橋達也の供述と食い違いが生じ、信用性が崩れた。結果、来年の春頃に予定されていた市橋達也の初公判が、さらに先延ばしにされることになった。
市橋達也の供述がでっち上げられた可能性については、【市橋達也の冤罪検証・直腸測定の記録は隠蔽されていた】で検証した。今回はその続きであるが、”リンゼイさんの死亡時刻を推すのに必要不可欠な直腸測定の記録を、なぜ捜査当局は隠蔽したのか”、について検証してみたい。
事件当時、リンゼイさんがまだ生きていた可能性があったというは【市橋達也の冤罪検証・まとめ1】で軽く触れた。事件が発覚したのが2007年3月26日夜十時。リンゼイさんの死亡推定時間は同26日夜。時間的にも差はなく、少なくとも生存していた可能性は否定出来ない。
リンゼイさんの死亡時刻を推すのに必要不可欠な直腸測定の記録を、なぜ捜査当局は隠蔽したのか。直腸測定の記録が自らの見立てに不都合だから隠蔽したというような、そんな簡単な話ではない。捜査当局が重要証拠を隠蔽した理由は、リンゼイさんを発見当時、すでに死亡したものと判断し、救命措置等の適切な処置を施さなかった過失を隠すためである。
まずは第一報から紐解いていきたい。
ベランダ風呂おけに女性遺体=英国人講師か、知人男性宅−千葉
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html(参照ページ)
3月27日2時5分(事件発覚から約4時間後)配信 時事通信
26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄にあるマンションの4階ベランダに、砂が入った風呂おけが置かれ、若い女性の手が出ているのを、警察官が見つけた。県警行徳署は殺人事件の可能性もあるとみて、身元の確認を急ぐとともに、現場の状況を詳しく調べる方針。
調べによると、警察官は船橋市内の英会話教室から、講師の英国籍の女性(22)が25日から無断欠勤していると捜索願が出されたため、知人の20代男性の自宅マンションを訪問。男性は不在だったが、隣室のベランダ越しにのぞいたところ、風呂おけを見つけたという。
[転載ここまで]
マンションに英国女性の遺体、浴槽の砂に埋もれ…千葉
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html(参照ページ)
3月27日3時22分(事件発覚から約5時間後)配信 読売新聞
26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄のマンション「新日本サンライズ行徳」4階一室のベランダに置かれた浴槽の中で、若い女性が死亡しているのを、千葉県警船橋署員が発見した。
女性は同県船橋市内に住むイギリス国籍の語学講師の女性(22)とみられる。この一室は女性の交際相手とみられる日本人男性の部屋で、県警は死体遺棄事件として捜査を始めた。
調べによると、浴槽には砂が入れられ、女性の遺体は砂に埋もれた状態だった。男性の行方はわかっていない。女性が勤務していた大手英会話学校の職員が25日、「女性の行方が分からない」と船橋署に届け出ていた。
千葉県警は遺体の身元確認を進めるとともに、男性が何らかの事情を知っているとみて捜している。
[転載ここまで]
二つの記事は事件発覚翌日の27日未明に配信されたものだが、『ベランダ風呂おけに女性遺体=英国人講師か、知人男性宅』、『マンションに英国女性の遺体、浴槽の砂に埋もれ』という見出しだけ見ても、捜査員がリンゼイさんを発見したとき、彼女はすでに死亡していたと両記事は伝えている。事件発覚の四時間、五時間後に配信された記事で、すでに被害者死亡案件として扱われているのだ。もう一つ重要なのは、両記事に救急車を要請したとも病院に搬送されたとも書かれていない点である。言い換えれば蘇生措置や救命措置が全く行われていないということだ。
上空から見ても明らかなように、ベランダには砂が散らばっていない。遺体が取り出された形跡が全くないのである。
事件発覚時に救命措置の痕跡が見られず、バスタブから遺体が取り出された形跡が見当たらないというのはどういうことか。つまり、捜査員が発見してから上階からブルーシートが垂らされるまでの間、リンゼイさんの遺体はバスタブの中に埋められたままだったのである。
リンゼイさんを発見した捜査員はバスタブの中から出ている手だけを見て、すでに死亡していると判断したのではないだろうか。脈すら確認しなかったのではないだろうか。ともすれば、遺体が取り出された形跡がないことにも説明がつく。被害者死亡の事案は検死官が現場に到着するまで現場を保存、何一つとして触ったり動かしたりしてはいけないからだ。
リンゼイさんはもしかしたら生きたまま砂の中に埋められたのかもしれない。生き埋めにされ、もがき苦しみ、手だけを外に出した状態で窒息死してしまったのかもしれない。死亡時間が判明し、それは否定出来ないことなのである。
そういえば、市橋達也の第五回公判前整理手続でこんなやりとりがあった。
http://naokimotoyama.blogspot.com/search?updated-max=2010-09-28T01:42:00%2B09:00&max-results=3
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市川市で07年、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の遺体が見つかった事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死罪などで起訴された住所不定、無職、市橋達也被告(31)の5回目の公判前整理手続きが24日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)であった。市橋被告の弁護団は、▽殺意の有無▽リンゼイさんが死亡に至る経緯▽強姦致死の成立ーーの3点が大きな争点になる見通しだと明らかにした。
これまでの手続きでは、検察側が性的暴行の直後に正面から、手で首を絞めたと主張する一方、弁護側は後ろから腕で首を絞めたと主張している。
菅野泰弁護士は「司法解剖の鑑定書によると手で絞めたような跡はなく、検察側の主張は不自然だ。市橋被告は『後ろから腕で絞めた』と主張し、その場合には暴行後に体勢を変える必要がある」と説明。強姦致死罪成立に必要な暴行と死亡の時間の近接度を争う見通しという。次回期日は10月18日。
-----------以下略
リンゼイさんの死因は窒息死であるが、司法解剖の鑑定書によると、手で絞められたような形跡がみられないという。死体検案書を受け取った被害者遺族も首を絞められ窒息死したことには触れていなかった。鑑定書に首を絞められた跡に言及されていなかったとしたら合点がいく。首を絞められた跡が無いのに後ろから首を絞めたことを証明しようとする弁護団は論外というか、もはや滑稽にすら思えてくるのだが。ただ解せないのは首を絞めた形跡がないのに窒息死したとはどういうことか。リンゼイさんが生きたまま埋められて窒息死したとするならば、死亡推定時刻が26日夜であることも、手で絞められた跡がないとしても、矛盾はない。
リンゼイさんは体中あざだらけになるほどの拷問を受け、生きたまま砂の中に埋められ、そのまま窒息死したのだろうか。
手を外に出したのは、生きたいという意思表示ではなかったか。救助の手に一縷の望みを託したのではないか。助かる見込みがあったにも関わらず、捜査員は暗がりの中、手だけを見て死亡していると判断した。25日朝に失踪してから48時間経っていないのであり、適切な蘇生措置を行っていれば彼女は一命を取り留めたのかも知れない。【市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は公式会見後に挿話された2】で書いたが、捜査員が406号室に踏み込んだ時、捜査員の一人がリンゼイさんの母親であるジュリア・ホーカーさんと通じ合っていた。彼女はまだリンゼイさんが生きているかもしれないと、捜査員たちに早く助けるよう懇願したのである。それにも関わらず、捜査員は暗がりの中、手だけをみて死亡と判断するというずさんな生死確認をもってバスタブの中から取り出すことなく、そのままリンゼイさんを放置した。
捜査当局はリンゼイさんの死亡時刻を知っていながら、25日10時ちょっと過ぎに見立てた。これこそが重大な過失を隠すため、意図的に隠蔽工作が行われたことを物語っている。失踪当日に二人が利用した行徳駅前の喫茶店の防犯カメラの記録は、二人が店を後にしたのは9時45分と記録されていて、二人が利用したタクシーの運転手も10時頃と証言している。考えうる限りの最短の時間に死亡時間を見立てたのである。市橋がリンゼイさんを部屋に誘いこみ、すぐに暴行し、強姦したことにこだわったのも、行為の一連の中で被害者を殺害したとして殺人と強姦致死の罪状にこだわったのも、死亡時間の見立てを事実と一日半以上時間をあけたのも、事件発覚したとき、リンゼイさんが生きていたことを隠すためではなかったか。そして、被害者遺族の怒りが自らに向くのを恐れたからではなかったか。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-182.html
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