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2010/11/16(Tue) 20:22
直腸測定の記録は隠蔽されていた〜でっち上げられた供述調書〜
今年(2010年)10月に開かれた、市橋達也の第六回の公判前整理手続で、とんでもないことが発覚した。なんと、捜査当局が死亡時刻の推定に重要な直腸温度の測定記録を隠蔽していたのである。それにより、捜査当局はリンゼイさんの死亡時刻を3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて”26日夜”に変更したという。
市橋達也君の適正な裁判を支援する会
http://naokimotoyama.blogspot.com/
2010年10月18日月曜日
10月15日に振り込まれた方の支援金が届きました。これで支援金の現在高は207,000円、延べ175名からの合計額は2,271,565円になりました。ありがとうございました。
今日は菅野弁護士の事務所を訪ねて、その後の支援金207,000円をお渡ししてきました。今日は第6回の公判前整理手続が行われましたが、検察側が強姦致死・殺人の根拠としていたリンゼイさんの死亡推定時刻を、事件の起こった3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて、26日夜までに死亡と変更したとのことです。これは、市橋君の証言ならびに弁護団の主張と一致します。(筆者注:一致していない。弁護団によればリンゼイさんが死亡したのは26日未明。半日以上時間に開きがあり、明らかに一致していない。)
英語のレッスンを受けたのは3月25日朝で、その後リンゼイさんと同居していた2人の女性からリンゼイさんが行方不明だからと捜索願が出され、26日夜には警察が市橋君のマンションを訪ね、市橋君には逃げられたけれどもリンゼイさんの遺体を発見しました。警察はマニュアル通り遺体を検分して、死亡時刻の推定に重要な直腸温度(19.6℃)を測定記録し、その後遺体を冷蔵庫に保管してしまったので、28日に千葉大学医学部法医学教室の岩瀬博太郎教授によって遺体解剖が行われた時には死亡時刻を推定することは不可能な状態でした。そこで、死後2日以内というような幅のある推定になったようです。検察側は、強姦致死・殺人が行われたとする自分たちの見立てに不都合な警察による直腸温度の測定記録を出さなかった(隠した?)のを、弁護側の証拠開示要求で開示せざるを得なくなり、さらに弁護側が検死報告書を別の大学の法医学教室の教授に再鑑定してもらった(私たちが提供した支援金が使われた)結果などに対して、死亡推定時刻を変更せざるを得なくなったようです。
これで、強姦してすぐ殺したという検察側の主張した見立ては崩れたわけですが、殺人という起訴罪状を取り下げるかどうか(従来の例では取り下げない場合が多い)は、11月16日に予定されている第7回公判前整理手続で明らかにされるのかもしれません。
折しも、郵便不正事件で、大阪地検特捜部の主任検事(元)が証拠隠滅罪で起訴され、フロッピーディスク内の文書の更新日時を自分たちの見立てに都合のよいように改ざんしたことを上司も承認したと報道されています。私は今まで検察は事実だけを明らかにするところとばかり思っていましたが、最近続々と明らかになる冤罪事件の例をみると、検察という組織に構造的・体質的な問題があるのかと信じられない思いです。
菅野弁護士から、これまでの裁判活動の収支報告を文書でいただきました。これまでに約50万円が実費として支出されています。適正な裁判が行われるために、私たちが提供した支援金が大変役に立っています。来年3月〜4月と予想される公判まで、弁護団にはこれからも多くの時間を使ってがんばっていただかなければなりませんので、引続きご支援をよろしくお願い致します。
なお、市橋君は自殺の恐れがあるということから収容されていた病舎から、未決囚が収容される普通の独居房に移されたそうです。外部との手紙のやりとりや接見ができないのは今まで通りですが、私物を手元に置くことや、決められた時間に運動をすることなどは認められるようになったそうです。
[転載ここまで]
(筆者注)にも書いたが、教授は、「事件の起こった3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて、26日夜までに死亡と変更したとのことです。これは、市橋君の証言ならびに弁護団の主張と一致します。」というけれど、弁護団発表の市橋達也の自供では、リンゼイさんが死亡したのは「26日未明(0時から3時)」ということになっていた。半日以上の開きがあるゆえ、これは明確に一致しない。
「市橋被告、リンゼイさん死亡経緯を全面自供「殺すつもりなかった」」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/339216/
2009/12/24 10:20更新
■「帰りたい」と大声出され首絞めた
千葉県市川市のマンションで2007年3月、英国籍の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、千葉地検は23日、殺人と強姦致死の罪で市橋達也容疑者(30)を追起訴した。裁判員裁判の対象事件となる。逮捕後、長期間にわたり黙秘を続けていた市橋被告だったが、同日までに捜査本部や地検の調べに対し、リンゼイさんの死亡経緯など“全面自供”していることも判明した。
前日(22日)段階で、リンゼイさん死亡への関与を認め始めたとされていた市橋被告だったが、実はすでに『完オチ』。弁護団によると、市橋被告は追起訴を前に、捜査本部、千葉地検の取り調べで事件について詳細に供述していた。
2007年3月25日午前、自宅にリンゼイさんを招き入れた後、最初は2人で会話したり、米国のキング牧師の演説をインターネットで聞いていた。そのうちに市橋被告はリンゼイさんの口を粘着テープでふさぎ、手足を縛って無理やり性的暴行に及んだ。弁護団の接見でも同様に話した。
リンゼイさんの髪の毛をはさみで切った理由については「(口をふさいでいた)粘着テープがはがれ、リンゼイさんの髪に絡まったので切った」と説明。リンゼイさんは髪を切られたことを怒ったという。
一方で殺意については「26日未明にリンゼイさんが何度も『帰りたい』といって大声を出したので、後ろから首に腕を回して絞めた。殺すつもりはなかった。人工呼吸もした」と否認している。
現段階で、リンゼイさんに関する具体的な謝罪の言葉はないが、弁護士は「謝罪の気持ちは示している。逃亡中も重荷になっていたようだ」と話している。
また市橋被告は、11月24日に捜査本部がある千葉県警行徳署から千葉刑務所の拘置施設に移送された直後、自身のノートで取調官と「筆談」を行ったことが、捜査関係者への取材で分かった。
市橋被告はその際、取調官に「黙秘を続けて起訴できるのか」など複数の質問を取調官に指し示したという。
取調官は間髪入れずに「キミが黙ったままでも、起訴するだけの材料は十分にそろっている。黙ったままだと、心証などから罪が重くなるケースがある」などと答えた。市橋被告は無反応だったが、これが“全面自供”へのきっかけとなった可能性はある。
弁護団は24日にも会見を開き、市橋被告と捜査本部のやり取りや、これまでの接見内容について説明する方針だ。
[転載ここまで]
「26日未明にリンゼイさんが何度も『帰りたい』といって大声を出したので、後ろから首に腕を回して絞めた。殺すつもりはなかった。人工呼吸もした」
ということは、市橋達也はリンゼイさんのことを最期まで看取っているということだ。それが26日未明。
「市橋弁護団vs捜査当局、すでに激しい“つばぜり合い”」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/341605/
2010/01/01 11:47更新
千葉県市川市のマンションで平成19年3月、英国人の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が他殺体で見つかった事件は、市橋達也被告(30)が殺人と強姦致死の罪で追起訴され、事件解明の舞台は法廷の場に移ることになった。整形手術を施し2年半以上の間逃亡し、逮捕されると完黙、断食を続け、追起訴直前になると一転して供述…。その行動が、最後まで世間の耳目を集めた市橋被告。一方、被告自身の口から事件が語られ始めたことで、検察・弁護側双方の主張の違いも明らかになり、今後の公判の行方が注目される。(西山典男、西川貴清、三宅令)
■捜査員に「謝罪」がしたい? 弁護側のアドバイスは…
「弁護士としては、これは異例の起訴だと思います」
市橋被告が追起訴された翌日の12月24日。千葉県弁護士会館の会見場に現れた弁護団は、あいさつもそこそこに捜査当局への不満を口にした。
会見場には、市橋被告が突然供述を始めていたことが明らかになったことを受け、事の真相を確認しようと50人近い報道陣が詰めかけていた。
あふれかえるマスコミの間を縫うようにして現れた弁護団代表の菅野泰弁護士ら3人は、市橋被告が追起訴された「殺人」と「強姦致死」という起訴事実について「起訴事実にある犯行の時間帯があいまい」「起訴直前に市橋被告が供述した内容がほとんど反映されていない」と批判を重ねた。
弁護団によると、市橋被告は11月10日に死体遺棄容疑で逮捕されてからしばらくすると、弁護団に対して心を開き、「(事件については)正直に話します」と約束したという。
死体遺棄罪で起訴後、殺人と強姦致死で再逮捕された12月2日以降は、事件発生当時、リンゼイさんと2人きりでいた自宅内で何があったのかについての「告白」も始めていたらしい。
さらに、追起訴される数日前からは「(捜査側に対して)謝罪がしたい」と弁護団に相談。弁護団は「何について謝罪するのか説明しないと(捜査側は)謝罪と思ってくれない」とアドバイスしたという。
市橋被告は数日ほど考え、勾留期限満期前日の22日午前から、千葉地検による調べの中で、事件の内容を供述し始めた。
■「連れ込んですぐ暴行」 それでも殺意は否認
弁護団が明かした市橋被告の「告白」は詳細なものだった。
それによると、19年3月25日午前9時ごろ、市橋被告は自宅近くのコーヒーショップでリンゼイさんと合流。午前10時ごろ、リンゼイさんを自宅に招き入れると、すぐに性的暴行を行った。
市橋被告は「被害者が(性行為を)承知していないので」(弁護団)、自由を奪うために手足を縛った、と説明しているといい、弁護団は「暴行はこの1度だけで、何度も行われたとは考えていない」と付け加えた。
その後、リンゼイさんを室内で半日以上にわたって監禁。翌26日の未明、リンゼイさんが逃げようとして何度も大声を出したため、後ろから手を首に回し、声が出ないようにすると、ぐったりして息が止まったという。市橋被告はその後、リンゼイさんに対して人工呼吸もしたといい、「殺意はなかった」と主張しているようだ。
ただ、肝心の部分で未解明な所も多く残った。
記者からの「なぜ今、(黙秘をやめて)語り始めたのか」という質問に弁護団は「『なぜ』、『いつ』という理由は、公判で明らかにしたい」と回答。「監禁してどうするつもりだったのか」「なぜ、救急車などを呼ばなかったのか」という質問にも歯切れの悪い回答が続いた。
(以下省略)
[転載ここまで]
検察はリンゼイさんの死亡推定時刻を25日10時頃としていた。これは論外として、弁護団発表の市橋達也の供述では、リンゼイさんが死亡したのは、26日未明(0時から3時)、供述にならえば、市橋は人工呼吸をし、26日未明には彼女の最期を看取っている。
今回捜査当局が隠蔽していた直腸測定の記録により、リンゼイさんの死亡推定時刻が26日夜(18時から24時)だということが判明した。
勾留満期前日に市橋が全面自供とされるものは26日未明、直腸測定の記録は26日夜。時間に半日以上(12時間以上)の開きがある。やはり、弁護団発表の市橋の自供はでっち上げだったのようである。
『弁護団発表による市橋達也の供述は捏造じゃないか? 本当は黙秘を貫徹していたのではないか?』と常々疑問を呈していたことが、直腸測定の記録という明確な事実(物証)と供述内容の食い違いにより、はからずも立証されてしまったということである。検察に弁護団が協力して供述調書を創り上げたというところか。警察も、検察も、弁護団も、なんで、バレる嘘を付くのだろうか。
そして、今月16日にも新たに判明したことがある。本山教授のブログによれば、供述内容と直腸測定の記録の食い違いにより、信用できなくなった市橋達也の供述では、彼がリンゼイさんが死亡するまで何をしていたのか説明できないと、市橋の弁護団は裁判官にツッコミを入れられ、さらに、宿題を出されたとのことである。ここまでくれば、バカバカしくて呆れてしまう。
市橋達也君の適正な裁判を支援する会
http://naokimotoyama.blogspot.com/
2010年11月16日火曜日
支援者から今日は7回目の公判前整理手続が行われた筈だが、というメールをいただきました。注目を集めていたマージャン店の殺人事件の公判で、死刑の判決が出たということのようですので、気になったのでしょう。私はまだ東京農大の研究室にいますが、菅野弁護士にお電話して、差し支えのない範囲で(公判前整理手続の内容は本来公表されない?)様子を伺いました。
検察側の主張の整理が行われ、それをさらに明確にするための弁護側の質問などが行われたようです。市橋君の有罪を証明するのは検察側の責任の筈ですが、死亡推定時刻が翌日の夜までにと伸びたことで、それでは朝10時過ぎに二人でマンションに入った直後に強姦した(これについては検察側と弁護側の主張に不一致はない)後、死亡するまでの間リンゼイさんと市橋君は何をしていたのかという点について、検察側は市橋君の証言は信用できないが、何をしていたのか説明はできないということになったようです。一方、裁判官から弁護側にも26日までに対応しなければならない宿題が出されたとのことです。
今日の公判前整理手続きには市橋君も出席したそうです。第8回目は11月30日に予定されていて、12月にも2回予定されているとのことです。
[転載ここまで]
2010/11/21加筆修正
2010/11/22加筆修正
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-179.html
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