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(回答先: 千葉大園芸学部女子大生刺殺放火事件の謎解きの試み 投稿者 taked4700 日時 2009 年 11 月 22 日 04:21:00)
taked4700さん、両事件へのご賢察ご苦労さんです。
多少疑問を感じる点がありますので、以下述べさせていただきます。
まず、貴殿は両事件に共通する事項として遺体のスリカエがあったのではないかと推論されていますが、その意図は別に論じるとして、報道から見る限りは、DNAによる遺体の鑑定が一応なされており、このこと自体は問題ないと思います。
千葉についてはDNA判定のみの報道しか小生には見つけることはできませんが、島根については、DNA鑑定がなされ、平岡さんのご両親が遺体（頭部）と対面しているとの記事があります。
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平岡さんの無事信じた家族、遺体と悲しみの対面
読売新聞１１月７日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091107-OYT1T00530.htm?from=nwla
（抜粋）「 一方、平岡さんの遺体の一部が安置されている広島西署（広島市西区）を、父親の旦(あきら)さん（４０）らが７日朝訪れ、遺体と対面、身元を確認した。
旦さんらは午前７時５５分頃、広島、島根両県警の捜査員らに付き添われて、同署に到着。沈痛な表情で遺体安置室に入った。その後、同署でカウンセリングなど犯罪被害者の支援制度の説明を受けた後、午前９時３０分頃、同署を後にした。」
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遺体がもし本人と違っていればご両親は「娘ではない」と否定するでしょう。
遺体スリカエ事件は30年以上も前に、松戸に近くの市川署で水本潔君が警察で殺害されたのに「覚悟の自殺」ということで片付けようとした。水本君の指紋もろくに取らずに遺体を市川署が勝手に焼却してしまい、衣類の断片だけを「本人」特定の遺品として差し出した。水死（自殺）したとされる遺体の写真は20台の水本君とは似ても似つかぬ中年（50台）の男の水死体の写真であった。この市川署の提出した写真を見て、水本君の両親はその場で「この遺体は息子ではない」ときっぱりと否定した。
http://www.geocities.jp/hyouhakudanna/non/non1.html
また、千葉の件ではいろいろと推察なされていますが、遺体スリカエについては、荻野由加里さんではない人物の硬直した死体を外部からどうやって運び入れるのか、マンションの構造から言って推論に無理があります。小生も推論に過ぎませんが、以下のようにスリカエが不可能であろうと考えています。
荻野さんの部屋は二階にあり、もし犯人が荻野さんの部屋への合鍵をもたない人物なら、マンションのベランダから運びいれねばならず、それには梯子でもかけねば無利ですし、冷凍保存されて硬化した死体であれば、逆に梯子を上るのにも支障をきたすでしょう。その前に、松戸は最近は人口が増え、防犯灯も各所に設置されているし、また監視社会化しているわが国では防犯カメラも設置されているでしょう。通りに面したベランダ側からはいるならなおさら人目につきます。合鍵を持った男性が居るそうですから、この人物ならドアから入れますが、その場合何らかの容器に「冷凍硬化」した遺体をなんらかの容器に入れてカムフラージュせねばならない。しかし逃走するときには、燃えカスなどからスリカエが発覚しないように、運び込みに使った容器は証拠品となるので持ち去る必要がある。とすれば、マンション近くに運搬に使った車が必要となる。
なお、荻野さんのご両親が遺体と対面したかどうかの記事をみることができませんし、遺体がどこまで焼損しているのかわかりませんが、DNA鑑定については、小生の知識はなく、最近記事で知った程度です。
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質問なるほドリ：ＤＮＡ鑑定ってどうやるの？＝回答・古関俊樹
毎日新聞 2009年6月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/archive/news/2009/06/20090610ddm003070065000c.html
◆ＤＮＡ鑑定ってどうやるの？
◇遺伝子の塩基配列、分析 精度向上「４兆７０００億人に１人」
なるほドリ ９０年の「足利事件」で、被害者の衣服から検出されたＤＮＡを再鑑定したところ、無期懲役の受刑者男性と一致しなかったとして男性が釈放されたけど、そもそもＤＮＡ鑑定って何？
記者 人の体細胞には遺伝子情報を持つデオキシリボ核酸（ＤＮＡ）があります。ＤＮＡには４種類の「塩基」という物質で構成されている部分があ り、塩基の配列パターンは人によって異なります。このパターンを「ＤＮＡ型」といい、警察などの専門機関が調べることをＤＮＡ鑑定と呼んでいます。事件現 場に残された髪の毛や唾液（だえき）、血液からＤＮＡを分析すれば人物を特定できるので、事件解決に大きく役立ちます。
Ｑ 実際にはどうやって調べるの？
Ａ 事件現場で鑑識課員らが髪の毛などを採取することから始まります。その後、科学捜査研究所など専門機関に持ち込まれ、特殊な装置でＤＮＡ型を 特定します。容疑者が浮上すると、容疑者から口の中の粘膜などを任意で提供してもらい、ＤＮＡ型を比較します。ＤＮＡはたばこの吸い殻に付いた唾液や、眼 鏡の鼻パッドに付いた微細な皮膚片からも採取できます。
Ｑ 足利事件は再鑑定でＤＮＡが一致しなかったんだよね。
Ａ 逮捕当時は、被害女児の服に付いていた体液と、男性のＤＮＡ型は一致するとの鑑定結果が出て、裁判所も鑑定に証拠能力があると判断しました。 でも、その鑑定が行われた９１年ごろは、別人のＤＮＡ型でも一致してしまう確率が「１０００人に１・２人」程度ありました。ところが今では「４兆７０００ 億人に１人」と飛躍的に精度が上がっています。当時の鑑定の精度が低かったため再鑑定でようやく「不一致」と判明し、犯人は別人である可能性が極めて高く なりました。
Ｑ 決してあってはならないことだけど、ＤＮＡ鑑定自体は進歩してるんだね。
Ａ ええ、昨年は全国の約３万の事件で鑑定が行われました。最近では中央大学の教授が殺害された事件で、被害者のつめに残っていた微物のＤＮＡ型 が容疑者のものと一致したことが逮捕の決め手になりました。客観的な物証として、ＤＮＡ鑑定の重要性はますます高まっています。（社会部）
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最新のニュースです。
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ＤＮＡ型鑑定試料：全署に冷凍庫配備 警察庁方針
毎日新聞１１月22日
http://mainichi.jp/select/today/news/20091122k0000m040114000c.html
2009年11月22日 2時30分 更新：11月22日 3時59分
警察庁は足利事件の教訓から、ＤＮＡ型鑑定を実施した鑑定試料について、全国に約１２００ある警察署全署にマイナス２０度の冷凍庫を配備し、再鑑 定に向けた態勢を整える方針を固めた。足利事件では、１８年ぶりの再鑑定で菅家利和さん（６３）の無罪が確定的になったが、試料が常温で長期間保管されて いたため劣化の可能性があり、再鑑定の可否が懸念されていた。冷凍保存が進めば、再鑑定に耐えうる試料が増え、冤罪（えんざい）防止にもつながるとみられ る。
警察の捜査活動全般について定める犯罪捜査規範で、「血液、精液、唾液（だえき）、臓器、毛髪、薬品、爆発物等の鑑識に当たっては、なるべくその 全部を用いることなく一部をもって行い、残部は保存しておくなど再鑑識のための考慮を払わなければならない」と規定され、ＤＮＡ型鑑定試料もこれに基づい て取り扱われている。保管については、０３年の鑑定運用指針で冷凍保存を求めている。
警察庁によると、鑑定に使用した試料は証拠の一部として、検察庁に送致することになっている。実際は、検察庁の委託を受けて各都道府県警で保管す るのが一般的だ。各警察本部の科学捜査研究所にはマイナス８０度の専用冷凍庫が設置されているが、容量には限界がある。そのため十分乾燥させたうえで、担 当する警察署で常温保管しているケースが少なくないという。
０８年のＤＮＡ型鑑定実施件数は、全国で３万７４件に上り、０３年比で約２６倍に増えている。常温保管される背景には実施件数の急増もあるとみら れる。だが、保管が長期にわたれば、試料が腐敗するなど劣化する可能性が高い。足利事件では、常温保管されていた女児の下着からＤＮＡを抽出して再鑑定で きたが、試料が劣化して再鑑定できなければ、菅家さんの冤罪を証明することは困難だったとみられる。
このため、警察庁は再鑑定に備えた環境の充実を検討。良好な状態で試料を長期保存できるとして、マイナス２０度の冷凍庫を導入することにした。保 管対象を試料自体にするか、抽出したＤＮＡにするかなど、詳細は今後検討する。殺人などの凶悪事件以外にもＤＮＡ型鑑定を活用する捜査現場が増えているこ とから、全警察署への整備を目指す方針だ。【千代崎聖史】
【ＤＮＡ型鑑定】
ＤＮＡの塩基配列には特定の繰り返しがあり、この回数が個人で異なることから個人識別できる。警察庁科学警察研究所によるＤＮＡ型鑑定は８９年に 始まり、現在は各警察本部の科学捜査研究所で実施されている。栃木県足利市で９０年、４歳の女児が殺害された足利事件も含め、導入当初はＭＣＴ１１８型と 呼ばれる鑑定法が主流で、別人が一致する確率は「１０００人に１．２人」。ＳＴＲ型と呼ばれる最新の鑑定法では「４兆７０００億人に１人」で、ほぼ個人を 特定できる。東京高裁が菅家さんの再審決定の判断材料とした再鑑定は、ＳＴＲ型で実施された。
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次に、島根の平岡都さんの事件です。
貴殿が
日本の将来は暗い
http://www.asyura2.com/09/senkyo74/msg/947.html
において述べられている内容にもっと精確さがほしかったと思います。
自然科学で基礎的なことかと思いますが、4.において述べられている動物の習性には誤りがあります。
ここでは、死体遺棄の日時を推論した内容は詳しくは吟味してませんが、一応問題ないと思いますが、動物の習性への誤った認識をお持ちではないかと考えます。標高1200メートル以上の臥竜山山頂上付近で遺体（頭部と胴体）が見つかっているのに、でてくる動物が野犬、タヌキ、イノシシ、それにカラスだ。季節は秋深まり、山頂でははや雪が降る時節でまさに冬です。高所過ぎること、餌もあまりないところゆえに、これらはもともと人里近くに棲息するのであり、またタヌキやイノシシは雑食とはいえ、後者は特に草食が主です。推論を展開するにしても慎重さが必要です。重箱の隅をつつくようで申し訳ありませんが、いいかげんものの小生ですら気がつくくらいですので・・・。
さて、「つめ」のニュースが紹介されていたので、この点少し関心があります。それは右足のつめだとのことで、そうであれば、DNA鑑定では犯人の痕跡はつかめない。それが、もし平岡さんが右利きであれば、右指のつめでもどこかに置かれているなら、犯人の決め手になる可能性もあります。なぜなら、平岡さんが抵抗して相手の手や指、顔面などに触れていれば、つま先には皮膚片が付着して、それをDNA鑑定することができるわけです。そのことを犯人が知っているからこそ、足のつめだけを現場付近に置いたと考えれれます。わざわざ足のつめだけを置いたのであれば、DNAに対する知識のある者の犯行だといえると思います。
それでは、ご検討を祈ります。
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