物理の根幹、新たな数式　名大教授の予測を実証　(小澤正直・名古屋大教授)／asahi.com 2012年1月16日3時1分
http://www.asahi.com/science/update/0116/TKY201201150398.html

【不確定性原理を示す式】
従来の式：�冪�冫≧h／４π
小澤の不等式：�冪�冫＋�冪Ｑq＋Ｑp�冫≧h／４π（二つの項を加え精密にした）

　科学技術の根幹にある量子力学の「不確定性原理」を示す数式を書き換える、名古屋大の小澤正直教授の予測が、ウィーン工科大の長谷川祐司博士らの実験で確認された。１５日付で科学誌ネイチャー・フィジックス電子版に報告する。絶対に破られない量子暗号などの技術開発に役立ちそうだ。

　不確定性原理は、「粒子の位置と運動の様子（運動量）を同時に正確に測れない」などとする量子力学の根本的な理論で、ノーベル賞学者のハイゼンベルクが１９２７年に提唱した。電子などの位置を超精密に測定しても、限界があることを示す不確定性原理の不等式は、物理学の教科書にも載せられてきた。

　小澤教授は１９８０年代からこの考え方に挑戦。２００３年に、より精密な不等式を発表した。ところが、粒子レベルの極めて微細な現象で、これらの違いを実験で観測することが非常に難しかったため、いずれが正しいか、確認されていなかった。

　長谷川博士らは、原子炉からの中性子のスピンと呼ばれる性質を超精密に観測する手法を開発。その観測から、従来の式が成り立たない例が示され、「小澤の不等式」が肯定される結果を得た。

コメント
01. 短足鰐 2012年1月16日 21:47:40 : 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk 　2012年1月16日 　ハイゼンベルクの不確定性原理を破った！ 　小澤の不等式を実験実証／日経サイエンス　 　http://www.nikkei-science.com/?p=16686
02. 2012年1月17日 20:25:36 : Y6gx7617iE 小澤の不等式にはきれいな対称性がみえますね。 今後の実証と応用面の展開によってはノーベル賞級？でしょうか。
03. 2012年1月19日 19:08:42 : JZ3J0fnQLo >ウィーン工科大学 オーストリアは伝統的に量子基礎実験が強い。 一つの中性子の頭と尻尾を重ね合わせて干渉する、実験もあった。 日本では量子力学の観測問題を避けて通る時代が長くあった。 >従来の不等式 元々、ハイゼンベルグの不確定性原理は顕微鏡の思考実験での分解能だった。 量子力学の形式が整備され、作業仮説から位置表示と運動量表示のフーリエ変換 での関係式、シュバルツの不等式が導かれる。 この関係式自体は電気回路などの周波数解析にもある。 作業仮説である点を多くの教科書は忘れていた。 >量子暗号 アインシュタインのEPR現象量子的もつれから発展した量子コンピューターや量子 暗号など量子情報への応用があるだろう。 他に重力波の測定など微細な精密測定への応用は以前から指摘されていた。 量子的なゆらぎの原因はなにか。 アインシュタインの隠れた変数は統計力学のブラウン運動モデル。 これはベルの不等式を実証したアスペの実験で否定された。 量子の世界は不思議だ。
04. 2012年1月21日 14:53:37 : 4avZhyRtWE ０３ >ベルの不等式を実証したアスペの実験 ベルの不等式の破れを実証したアスペの実験 >電気回路などの周波数解析 詳しくは信号の時間ー周波数解析

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• Re: 小澤流「不確定」仕分け／朝日（平成２４年１月２３日） 短足鰐 2012/1/23 20:41:34 (0)

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