http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/665.html
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既存の多くのIQ検査が遺伝的な知的機能を反映しておらず、
後天的環境や学習による大きな影響があるのは前からわかっていたことだが
今後は、その境界が、より明確になっていき、より効果的な学習法が開発されていくだろう
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_328261
10代のIQは大きく伸びる可能性=英大学研究
2011年 10月 20日 13:08 JST
ティーンエージャーのIQ(知能指数)は、わずか数年で20ポイントほども変化することが、19日に発表された英大学脳スキャン・チームの研究により明らかになった。すなわち、若者のIQはこれまで考えられていたほど固定的ではないということだ。
さらに研究者らは、IQスコアの変化は知的能力に関連する脳領域のわずかな変化に対応していることを発見した。ただし、その理由については解明できなかった。
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REUTERS
ロンドンのキングスカレッジで知性の遺伝的性質を研究する心理学者のロバート・プロミン氏は、「この発見が真実なら、脳や知性を比較的短期間に変化させる環境要因が存在する可能性があることを示している。驚くべきことだ」と言う。同氏はこの研究には関わっていない。
IQは、言語能力や空間能力、計算能力、記憶力、論理のテストによって測定される。100が平均で、脳が損傷することがなければ知力は一生涯ほぼ変わらないというのが、大半の専門家の見方だ。
英科学誌ネイチャー(電子版)に論文を発表したロンドン大学神経画像センターの研究チーム主任、キャシー・プライス氏は「20ポイントの変化は大きな違いとなる」と言う。20ポイント違うと、「平均的」だった人が「才能がある」となり、あるいは逆に「標準以下」となる。
プライス氏らはもともとのIQスコアが80から140だった英国の健康なティーンエイジャー、33人を調査した。2004年と2008年にIQテストを受けさせ、fMRI(機能的磁気共鳴画像)を用いて脳の構造のわずかな変化を観察した。
研究では、IQの言語関連の成績と非言語関連の成績を分けて分析した。言語関連のIQスコアの変動は、発話に関連した脳領域の変化に関係し、非言語関連のIQスコアの変動は運動制御と手の動きに関連した脳領域の変化に関連していることが観察された。
近年では、経験により脳が変化することが明らかになっている。活動により脳のシナプスが発達し、使わないと衰えるためだ。音楽家やサーカスの曲芸師、タクシー運転手などでは経験により脳が変化することが、神経画像の研究により示された。だがこれまでは、このような比較的小さな脳の変化には、基本的な知力は左右されないと考えられてきた。プライス氏らは、脳とIQスコアの変化の要因は分からないとしながらも、学習経験の結果変化したのではないかと考えている。
一部の専門家は、スコアの変化は成長を反映しただけだと言う。また、テストそのものに欠陥があるため、スコアが変化するという見方もある。
だが一方で、IQの変化は経験が脳に変化を与える証拠であるとする専門家もいる。オクラホマ州立大学の精神測定学者で、過去に米国心理学会の会長も務めたロバート・スターンバーグ氏は、「この研究結果の重要な部分は、認知能力は増減するという点だ」と言う。同氏はさらに、「頭を働かせる人はその恩恵を受け、頭を使わないカウチポテトは代償を払うことになる」と述べた。
記者: Robert Lee Hotz
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