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(回答先: 「周期的な大量絶滅の原因、死の星ネメシス」説を検証 | WIRED VISION 投稿者 不動明 日時 2011 年 2 月 15 日 22:51:20)
宇宙 NEWS LETTER 2009 SERIES(5)
5-1 惑星X(ニビル)2012年襲来!?
惑星Xの定義
http://amanakuni.net/uchu/30.html
SERIES(5) 惑星X(ニビル)2012年襲来!?
(その1)
惑星Xの定義
惑星Xとは、我々の太陽系に存在する大きいながらも未知の惑星を指す一般用語である。
古代シュメール人にはニビルの名で知られたこの星は、地球の何倍もの大きさで、およそ3600年という長い周期の軌道を動いていると言われる。この星が太陽系に再接近するのは2012年頃と予測されるが、2012年という期日は、マヤ暦が終わる周期とほぼ一致している。惑星Xとは何か? 彗星かも知れないし、不浪惑星か、あるいは太陽の伴星で、恒星になりきれなかった褐色矮星なのかもしれない。
惑星Xの探索は、基本的に1781年の天王星の発見に遡る。多くの古代書や世界各地の先住民の神話、言い伝えにも描かれるなど、この惑星が還ってくるという予言は数多い。
長楕円軌道を進むこの惑星は、これから数年のうちに我々の太陽系の中心部に向かい、太陽を刺激することになるという。そうなった場合、地球はかつて経験したことのないような大異変に見舞われることになる―。
先頃、『惑星X予測と2012年大破局サバイバルガイド』の邦訳版が刊行された。
3人の共著者は、IQの高い上位2%の人々の組織である「メンサ」に所属している人たち。1999年に共同でyowusa.comサイトを設置して、惑星Xのほかでは得られない情報を提供している。
3人の著者たちはどんな人たちか。まずマーシャル・マスターズは、元CNN科学ニュース・プロデューサーおよび元米陸軍広報官の肩書を持っている。専門は惑星Xと2012年問題であり、様々なメディアやネットで活躍している。
次に、ジャッコ・ヴァン・ダー・ウォーブ。この人は応用物理学修士で科学アドバイザー。放射線の安全性の問題に従事し、複雑系分析が専門。サイトには宇宙からの脅威や代替エネルギー源を中心に寄稿している。
ジャニス・マニング。彼女は『コルブリン・バイブル』の編集者。コルブリン・バイブルの権威として、全米女性人名録2007年版に掲載されている。
※注 『コルブリン・バイブル』
コルブリン・バイブルとは、古代エジプトとケルトの秘密文書。第一部は、出エジプト記時代のエジプト人によって「偉大な書」として書かれ、フェニキア人を通じて紀元前1世紀にイギリスに渡った。その象形文字が発見され、ケルト僧が書き継いだものが第二部「青銅の書」である。しかし、聖書とあまりにも記述が異なるため、12世紀に英国王ヘンリー2世から迫害を受け、僧たちはコルブリン・バイブルを持ってスコットランドに逃亡した。長らく秘密にされていたが、第1次大戦後、秘かに現代英語に訳され、2005年には現代英語版が公表された。
1992年NASAの公式発表:「天王星と海王星の軌道の説明不可能な逸脱ぶりは、太陽から112億km離れた太陽系外縁部に、大きく傾斜した軌道上を進む地球の質量の4〜8倍の巨大な天体の存在を示している」
通常、惑星Xについて論じると、惑星Xとは冥王星の外側に新たに発見されたエリスやセドナと呼ばれる準惑星ではないかという、よくある誤解に遭うかもしれない。この混同は偶然の所産だ。エリスやセドナも惑星Xのような大きな質量はない。この2つは月よりも小さく、だからこそ準惑星として分類されている。
著名な作家で研究家であるゼカリア・シッチンによると、古代シュメールはその星をニビルと呼んだ。同様に『コルブリン・バイブル』には、惑星Xの前回の大接近に関する歴史的説明が詳細になされており、しかもこの書は「出エジプト記」以後のエジプト人や、イエスの死後のケルト人が書いたものなのだ。この非宗教的な作品集によると、エジプト人は惑星Xのことを裏付けとなる聖書の一節と同様、「破壊者」と呼んだという。ケルト人の先祖は「脅かす者」と呼んだ。とはいえ、この捉えどころのない惑星摂動源が公式に確認されるまでは惑星X、すなわち未発見の惑星という一般用語であり続けるだろう。
摂動源を探索すると見えてくるもの
「摂動」とは惑星など、ある物体の軌道が一つ以上の他の物体の重力の干渉を受けて変えられることを意味する天文学の用語である。何千年もの間、美しい輪を持つ土星は、肉眼で見る限り最も遠くにある惑星だったが、17世紀になって強力な望遠鏡が観測に使われ始めてから状況は一変した。たちまち初期の天文学者らは土星の軌道上に摂動を観察し、これが1781年、イギリス人天文学者ハーシェルの天王星の発見につながった。
摂動はこの新しく発見された惑星の軌道上にも確認された。すると今度は19世紀イギリスの数学者、天文学者であるジョン・カウチ・アダムズが数学だけを使って、この新しい摂動源の存在と位置を予測する。さらにはドイツ人天文学者ヨハン・ガレイによる1846年の海王星発見へつながる。さらに観測を続けると、土星や天王星同様、海王星の軌道も摂動を受けていた。この説を辿ったフランスの数学者ユルバン・ルヴェリエは、1846年海王星のさらに向こうに別の摂動源があると発表するに至る。
20世紀初頭にパーシバル・ローウェルがアリゾナ州に天文台を建設して、海王星の摂動源を見つけようとした。その死後14年経って、ローウェルの助手のクライド・トンボーが1930年に冥王星を発見した。冥王星は惑星として分類され、さらには海王星の摂動源として認定された。
計算の結果が出ると、冥王星は海王星の摂動源としては小さ過ぎることが判明した。
特異なのはその軌道である。太陽系の惑星は、みな楕円軌道をとっているものの、実際に2つの焦点の離れ具合(離心率)は、それほど大きくはない。地球の場合、離心率は0.02とほぼ真円に近い。これに対して、冥王星の離心率は0.25と、誰の目にも楕円軌道であることは明らかだ。おかげで真円に近い海王星の軌道と一部が交差。1999年までは海王星の方が冥王星よりも外側を公転していた。しかも他の惑星がほぼ同じ公転軌道を持つのに対して、冥王星の軌道だけが極端に傾斜している。太陽の赤道を延長した黄道に対して、冥王星の軌道は17.145度も傾いており、海王星の公転面に対しても約15.4度も傾斜している。
なぜ冥王星はこのような軌道をとるに至ったのか。現在の天文学でも定説はない。斉一論では説明がつかないからだ。冥王星がかくも特異な軌道を描くようになったのは、その誕生から現在に至るまでの間に激変があったからだ。さらに言えば、他の天体とのニアミス、もしくは衝突があったからにほかならない。
この問題はNASAにとって重要なテーマの一つだった。冥王星の軌道こそ、太陽系を荒し回った天体が存在する重要な証拠と見ていたのだ。
さらにNASAは、1983年にいわゆる未知の惑星、惑星Xとおぼしき巨大な移動天体をIRASで捉えることに成功したと発表した。IRASは1983年に打ち上げられたNASA、ESA共同で運営されている赤外線を利用した天文衛星である。口径57センチの望遠鏡を搭載した本格的な赤外線衛星で、大気による吸収のため地上ではうまくできない赤外線観測で大きな成果を上げている。
また1983年、IRASプロジェクトの指揮をとるジェイムズ・ハウック博士は、「この天体は彗星ではない」との見解を発表した。そして1988年、米海軍天文台のロバート・ハリトン博士らは、惑星Xの大きさは地球の4〜5倍、質量は20〜25倍、密度は百倍、距離は海王星から冥王星までの距離の3倍、ケンタウルス座とウミヘビ座の間に位置し、内部に熱をくすぶらせた「褐色矮星」との仮説を発表した。世界的に惑星X論争が巻き起こり、フランスもパリ天文台がチリにある天文台で盛んに研究を行っていた。
つまり惑星Xは、南天の方向に存在するらしい。
褐色矮星というのは、太陽になりそこねた木星よりも巨大な星であるという説と、岩石質の惑星が巨大に成長した星であるという説の2つがある。巨大な質量はあるが、中途半端な高温状態で、恒星のようにプラズマ発光には至らず、赤黒く光り、周囲にチリやガス状の円盤が取り巻いている。そんな状態が想像されるという。また褐色矮星は自ら光を発しないため、宇宙に隠れていて見えないダークマター(暗黒物質)の一つとして注目を集めている星でもある。このように恒星と巨大惑星の中間の質量を持つ褐色矮星が1990年代半ば以降、続々と見つかり始めている。太陽系内部に接近しつつある惑星Xも、その中の一つとして既に発見されている可能性はあるが、それが誰の目にもはっきりと分かるようになるまでは公表はされないだろう。
惑星Xを巡る不審事
米海軍天文台のロバート・ハリトン博士は、NASAの惑星X研究班のチーフも兼務していたが、その後、1997年に惑星Xと思われる天体の写真撮影のために、ニュージーランドに向かう直前に謎の死を遂げた。死亡原因はガンだったが、その死の背景には不可解なものがあると、かつてNASAのコンサルタントをしていたジェイムズ・M・C・マッカニー博士(コーネル大学元教授)が明言している。マッカニー博士は惑星Xと思われる未知の天体に注目し、そのことに関する情報を外部発信しようとする人物、あるいはグループが片っ端から殺害されていると告発した。さらに多くの天文研究家が電話盗聴やコンピューターのハッキングを経験している。
またフランスでも、1999年7月1日に世界的に知られる天文台スタッフが乗用するケーブルカーのワイヤーが何者かによって切断され、乗っていた21名が全員死亡するという事件も起きている。フランスは南半球のチリにあるラスカンパナス天文台に口径8.2メートルの巨大望遠鏡を建設。惑星X探査チームを組織し、その動向を追跡していたとされる。このような天文研究家の身辺に起きる異常事態は、偶然の重なりにしか過ぎないのだろうか。
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