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(回答先: In Deep: 太陽系9番目の巨大惑星の存在についての公式アナウンスが近いという報道 投稿者 不動明 日時 2011 年 2 月 15 日 22:49:28)
「周期的な大量絶滅の原因、死の星ネメシス」説を検証 | WIRED VISION
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/472.html
投稿者 卍と十と六芒星 日時 2010 年 7 月 22 日 23:43:02: xsXux3woMgsl6
「周期的な大量絶滅の原因、死の星ネメシス」説を検証 | WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/201007/2010071523.html
「周期的な大量絶滅の原因、死の星ネメシス」説を検証
2010年7月15日
Lisa Grossman
恐竜たちを絶滅させたような大量絶滅は、きっかり2700万年ごとに地球を襲っている――最新の化石分析によって、このような結論が導き出された。しかし、プレプリント・サーバー[学術雑誌に掲載される前の論文の公開に使用されるサーバー]の『arXiv』に発表された論文は、恐竜絶滅の原因として議論されている1つの仮説を否定している。その仮説とは、太陽には未発見な伴星『ネメシス』があり、これが地球に定期的に大量の彗星を衝突させて生物を死滅させてきたというものだ。
「死の星」ネメシス[「ネメシスは元々ギリシア神話で「神の怒り」を表す女神]の存在が初めて示唆されたのは1984年のことだ。古生物学者のDavid Raup(デビッド・ラウプ)氏とJack Sepkoski(ジャック・セプコスキー)氏が、海洋生物の化石記録から、生物絶滅が驚くほど定期的に繰り返されていることを発見したことから、これを説明する仮説として提唱された。
少し前の1980年には、恐竜は[隕石衝突による]壊滅的な打撃を受けて絶滅したとする説が唱えられていたことから、目に見えない宇宙の狙撃手が、内太陽系に向かって彗星を撃ち込んでくるというのは、あり得る話に思われた。
周期的な大量絶滅を説明するために、2つの独立した天文学者のグループがそれぞれ提出した仮説によると、太陽から1〜2光年離れたところに暗い褐色矮星または赤色矮星があり、その星(ネメシス)が2600万年から2700万年ごとにオールトの雲[太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群]を乱して莫大な氷や岩石を発生させて、地球に衝突の被害をもたらしている可能性があるという。
この場合、ネメシスの軌道は、他の恒星や天の川銀河との相互作用によって変化するため、1回の衝突から次の衝突までの間隔は、15〜30%ほど変動するはずだとされた。
しかし今回、論文を発表したカンザス大学のAdrian Melott氏と、ワシントンDCにある国立自然史博物館のRichard Bambach氏は、大量絶滅はネメシスが原因ではないと主張している。大量絶滅は、ほぼ正確に2700万年ごとに発生しており、その信頼区間は99%だという。
Melott氏とBambach氏は、5億年前までさかのぼる2つの膨大なデータセットを比較した。5億年というのは、1984年の研究に用いられたデータの2倍の長さに当たる。
データセットの1つは『セプコスキー・データベース』(Sepkoski database)といい、元の研究の続きに当たる。もう1つの『古生化学データベース』(Paleobiology Database)は、2000?2008年にまとめられたものだ。どちらのデータセットも、1984年以降に発見、分類された多数の化石のデータを含んでいる。
研究チームは、2つのデータセットに共通するパターンを数学的に分析し、その結果、いずれも2700万年ごとに生物が大量に死滅しているパターンを示していることを突き止めた。軌道が不安定な天体が引き起こしたにしては、あまりに定期的すぎる間隔だという。
ただし、カリフォルニア大学バークレー校のRichard A. Muller氏は、今回の研究について「あまりに性急に結論を出している」と述べている。Muller氏は、未発見の伴星の存在を示唆する1984年の研究論文を執筆した1人で、ネメシスに関する著書『Nemesis: The Death Star』[邦訳『恐竜はネメシスを見たか』手塚治虫訳、集英社、1987年]でも知られている。
地質学的な記録からは、大量絶滅の時期について、おおよその手がかりしか得られない。しかし、ネメシスの存在を確かめる方法は存在する。[高感度の]望遠鏡を用いた天文調査プロジェクトが複数進行中だからだ。「それらが、ネメシスの存在をテストする最良の方法だ」とMuller氏は述べる。
それらのプロジェクトの中には、[2009年12月に打ち上げられた]米航空宇宙局(NASA)の広域赤外線探査衛星『WISE』や、[チリに建設が予定されている]大型シノプティック・サーベイ望遠鏡『LSST』、[2012年までに建設完了される4台の望遠鏡プロジェクト]『Pan-STARRS』などが含まれる。これらは高感度で全天を観測するため、もしネメシスが存在すれば見つかるはずだ。
グラフのデータは今回の研究ではなく、Rohde & Muller (2005およびSepkoski's Compendium of Marine Fossil Animal Genera (2002)からのもの。画像はWikipedia
[最後の大量絶滅は約500万年前に起きていることから、Muller氏は、ネメシスは現在太陽から1-1.5光年離れた位置にあり、うみへび座の方向に見えると推定した。ネメシスが褐色矮星の場合は、WISEによって発見できるとされている。
なお、140万年後には、太陽の0.4から0.6倍の質量を持つ恒星『グリーゼ710』が太陽系に1光年の距離まで接近し、オールトの雲に影響を与えると推測されている]
[日本語版:ガリレオ-高橋朋子/合原弘子]
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