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(回答先: 「クライメートゲート事件」続報・科学にとって「査読」とは何か (国立環境研究所・地球環境研究センター 江守室長) 投稿者 ダイナモ 日時 2009 年 12 月 28 日 19:18:59)
>こういった問題を抱えながらも、査読は研究者の共同体が科学的議論の質を保つ上で必要
>不可欠と認識され続けており、およそ350年前にヨーロッパで学術雑誌の原型が産まれてから、
>今までずっと機能し続けているシステムなのです。
なるほど物は言いようですね〜。(^^;
確かに、記録に残る査読が最初に行われたのは1665年だそうですが、
The first recorded peer review process was at The Royal Society in 1665 by the founding editor of Philosophical Transactions of the Royal Society, Henry Oldenburg.[24][25]
(中略)
Peer review has been a touchstone of modern scientific method only since the middle of the 20th century, the only exception being medicine. Before then, its application was lax in other scientific fields. For example, Albert Einstein's revolutionary "Annus Mirabilis" papers in the 1905 issue of Annalen der Physik were not peer-reviewed by anyone other than the journal's editor in chief, Max Planck (the father of quantum theory), and its co-editor, Wilhelm Wien. Although clearly peers (both won Nobel prizes in physics), a formal panel of reviewers was not sought, as is done for many scientific journals today. Established authors and editors were given more latitude in their journalistic discretion, back then. In a recent editorial in Nature, it was stated that "in journals in those days, the burden of proof was generally on the opponents rather than the proponents of new ideas."[28]
http://en.wikipedia.org/wiki/Peer_review
実は査読とは、
現代の科学的方法の価値を図る目安となっているが、それも医学の領域を除けば、
たかだか20世紀の半ばからのこと だそうですよ!
だから、
>今までずっと機能し続けているシステム
というのは、
>およそ350年前にヨーロッパで学術雑誌の原型が産まれてから、
今までずっと ではないということです。
ここ、誤解しないで読める方はいらっしゃいますか??
おまけに、最近の『ネイチャー』誌の論説には
「その頃の論文で(正否を)証明する責任は、新たな考えの提案者にではなく反対する者
にあるのが普通だった」
と記されていたそうです。
それって多分、誰かが論文を出したら、その中の間違いを他の研究者が指摘して改善を
目指していた形だったのが、論文を出す際に査読という方法で箔をつけ、そうして
「査読さえされていれば信頼に値するものだ」というシステムを構築してきたのでは
ないでしょうか?
#その際、IPCCのように仲良し同士で査読し合って......と。
つまり以前は何か提唱しても、他から異論があればそれをきちんと受け止めて色々
精査しながら真実の探求をやっていたのに、最近では異論を唱える者をすぐに
「懐疑派だ」というような表現でけなして排除しようとするようになった
ともいえると思いますよ。
それが以前書いたティム・ボール博士が述べていた
「なんでも査読、査読というようになった」ということだと思います。
この「20世紀の半ばから」がミソですね〜。
それについてはまた後日。(^^)
千早@おやすみなさい。
★上の絵は「peer review」で出てきた漫画ですが、IPCCの場合は、論文を持った彼を
待ち構えていた人々は、そんな武器など持っていなかった ということですね。