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(回答先: 「気候変動でホッキョクグマが減少している」のは本当か? それは大問題なのか? を考える 投稿者 千早@オーストラリア 日時 2009 年 12 月 16 日 17:08:32)
ロイターの記事は十分な信憑性はないと思います。記事内容が大変短いこと。具体的な固有名詞が記述されていないこと。などから、信憑性は高いとは言えません。その意味で私のロイターの記事についての主張の信憑性も高いとは言えないことを認めます。ということですので、ここでホッキョクグマの個体数が減少しているかいないかをあなたと議論するつもりはありません。 私が大きな問題だと捉えているのは、地球温暖化を食い止める方策を世界各国のレベルで見いだしていない現状のことです。千早さんが「地球温暖化説は陰謀だ」と考えているなら、議論の土台が違いすぎますのでそこで終わりです。「地球温暖化は事実だがその原因は人為起源ではない」と考えているなら、千早さんが考えるその「原因」というものを聞きたいと思います。 私は「地球温暖化の最大の原因は化石燃料の消費にある」と考えています。私がこうした考えを持つに至った理由は、私が購読している「日経サイエンス」に掲載された、世界各国の専門家たちの解説記事を読んで納得したからです。「日経サイエンス」は米国の一般向け科学雑誌「Scientific American」の日本版です。その雑誌に掲載される記事は米国 Scientific American誌の編集部が採択したものです。 かつてブッシュ大統領は、「地球温暖化説はでたらめだ」と主張し、2005年に発効した京都議定書から離脱しました。私はこのブッシュ政権の主張が「陰謀」であったと考えています。ブッシュ大統領は米国石油業界との太いパイプがあります。地球温暖化が事実であり、その最大の原因が化石燃料の消費にあることを認めることは、米国石油業界にとって不利益をもたらすことになります。そこでブッシュ大統領は石油業界とのつながりの深い地質学者たちなどを動員して、石油業界にとって有利となるよう「地球は温暖化していない」と主張させたのです。同時に米国議会にも圧力をかけ、議員たちに「地球温暖化説」を説く科学者たちを議会に呼び出し、攻撃させたのです。 不思議なことに、常々陰謀説を主張している人たちの多くは、ブッシュ政権の「陰謀」については「無視」の態度をとり、地球温暖化の危険を啓蒙したゴア元米国副大統領の活動を「原子力産業に利する陰謀」と断じ、その活動を色々な理屈をつけて非難しました。ブッシュ大統領を容認し、ゴアを攻撃する。こうした主張をする人たちは、ブッシュ大統領が石油業界と太いつながりがあることから、地球温暖化説を虚偽だと主張することによって石油業界の利益を図ろうとした「陰謀」である、という考え方をなぜしないのか。私はこのことが不思議でなりません。 ブッシュ政権がイラクに侵攻した理由に石油の確保があったと言われています。それほどブッシュ大統領は石油と因縁が深いのです。 |