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LHCでまた新たな問題が発覚、セクターの一部で真空の暴露が発生
2009/7/23 11:22 UTC − 昨年9月に冷却用のヘリウム流出事故を起こして以来、停止状態が続いている大型ハドロン衝突型加速器(LHC)に関して、本来、真空状態が保たれていなければならない加速チューブの一部で、真空状態の暴露箇所が生じていることが21日、欧州原子核研究機構(CERN)の発表により明らかとなった。
今回、真空状態の暴露が見つかったのは「8-1」と「2-3」の2箇所のセクター。
加速用チューブ内は真空状態まで減圧された上、1.9ケルビン(摂氏マイナス271度)まで冷却された状態が保たれているが、空気流入箇所を特定して修理を実施するためには、液体ヘリウムを使った冷却状態を解き、作業員が接近できる平温まで温度上昇をかける必要性があり、これからこれらの準備作業を経て修理を実施した場合には10月中の実験再開の予定は改めて延期などの再調整を行う必要性が生じることとなる。
LHCは昨年9月10日に稼働が開始された世界最大の衝突型円型加速器となるが、稼働開始直後に生じた液体ヘリウムの流出事故により、稼働は直ぐに停止。当初の見通しでは修理は短期間で終わる予定だったが、当初見通しに反して、修理は長期間要することが判明。再三に渡って運用開始予定日を延期を行った上で最終的には、10月中の運用再開を見込んでいた。
http://www.technobahn.com/news/200907231122