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4月26日20時41分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090426-00000048-mai-int
【レイキャビク笠原敏彦】金融危機で前政権が崩壊したアイスランドの総選挙は26日朝(日本時間同日夜)、最終結果が判明し、シグルザルドッティル首相の社会民主同盟と、同党と暫定連立政権を組む左派・緑の党が躍進し、中道左派が初めて過半数を制した。一方、1944年の共和国独立以来、第1党の座にあった保守系・独立党は金融危機の責任を問われて第2党へ転落し、同国の政治は転換点を迎えた。
議会は1院制で定数63、任期は4年。地元メディアによると、各党の獲得議席は、社会民主同盟20(前回07年選挙18)▽独立党16(同25)▽緑の党14(同9)▽進歩党9(同7)▽新党・市民運動4−−となった。有権者数は約22万8000人。投票率は85%だった。
シグルザルドッティル首相は勝利演説で「社会民主運動の歴史的な勝利だ。国民は道徳的変化を求めた」と訴えた。第1党の社会民主同盟と第3党の緑の党は引き続き連立を維持し、シグルザルドッティル氏の首相続投が確実視されている。
金融立国を目指した同国では昨秋、米国発の金融危機の直撃を受けて経済が破綻(はたん)。反政府デモが盛り上がり、独立党のホルデ前首相は1月に辞任した。高い失業率8.9%(3月)やインフレ率15.2%(同月)に苦しむ国民の怒りを反映する選挙結果となり、新自由主義経済と距離を置く政党が支持された。
新政権は、金融・経済の立て直しが急務となるほか、国家再建にかかわる欧州連合(EU)加盟問題への対応も焦点となる。シグルザルドッティル首相は加盟積極派だが、国論は二分している。