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(回答先: [朝日新聞] 皇室会議 「議事概要」のお粗末さ(隠蔽体質?!) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2017 年 12 月 25 日 18:41:38)
一部マスゴミは「天皇がパレードしたがっている」かのような誤報も流しているが。天皇による「お言葉」という異例の行動で進められた「生前退位」。
その肝心の部分は、一般国民の眼に触れぬところで進められてはいないか。
一体何が、誰の為にどのように替わるのか?
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天皇陛下退位 再来年4月30日正式決定
https://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor5/
平成29年12月18日更新
天皇陛下が再来年4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されることが正式に決まりました。この日程で平成が終わり、新しい時代が始まります。
目次 ※クリックすると各見出しに移動します
・天皇陛下退位・皇太子さま即位の日程 正式決定
・東京オリンピックは新しい時代で
・平成はどんな時代だったか?
・新たな元号検討へ
・天皇と上皇 明治以降では初めて同時に存在
・新たな皇室の活動
・退位や即位に伴う儀式
天皇陛下退位・皇太子さま即位の日程 正式決定
政府は12月8日の閣議で、天皇陛下の退位の日にあたる特例法の施行日を再来年・2019年4月30日とする政令を決定し、陛下が再来年4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位される日程が正式に決まりました。これにより、およそ200年ぶりで、明治以降では初めての天皇の退位が、再来年4月末に実現することになりました。
天皇陛下の退位に向けた特例法の定めにもとづき、今月1日に宮内庁で安倍総理大臣ら三権の長や皇族などからなる皇室会議が開かれ、陛下が再来年・2019年4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されることが固まりました。
これを受けて、政府は12月8日の閣議で、退位の日にあたる特例法の施行日を再来年4月30日とする政令を決定し、「再来年4月30日退位、翌5月1日即位」という日程が正式に決まりました。
これにより、江戸時代後期の光格天皇以来およそ200年ぶりで、生涯、天皇であり続ける制度が導入された明治以降では初めての天皇の退位が、再来年4月末に実現することになりました。
また再来年5月からは、天皇陛下が「上皇」、皇后さまが歴史上使われたことがない「上皇后(じょうこうごう)」となられるほか、秋篠宮さまは皇位継承順位第1位を意味する「皇嗣(こうし)」となられます。
政府は、円滑な退位に向けて、年明けにも菅官房長官を長とする委員会を設置することにしていて、退位や即位の儀式のあり方や、皇太子さまが即位される再来年5月1日を休日とするかどうかなどの検討を本格化させる見通しです。
また政府は、元号を改める改元について、即位と同じ再来年5月1日に行う方針で、今後、「平成」に代わる新たな元号の選定作業や公表時期などの検討も進めるものと見られます。
閣議のあとの閣僚懇談会で、安倍総理大臣は「天皇陛下のご退位は約200年ぶりのことであり、憲政史上初めての事柄だ。今後、皇位継承に向けて準備が必要となる事項は多岐にわたる」「国民がこぞってことほぐ中で天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位がつつがなく行われるよう万全を期していきたい」と述べ、退位と即位が滞りなく行われるよう万全を期す考えを示しました。
このあとの記者会見で、菅官房長官は、元号を改める改元について「特段の事情が生じない限り、改元は再来年5月1日を軸に検討していくことにしたい」と述べ、改元を即位と同じ再来年5月1日に行うことを軸に検討を進める考えを表明しました。
また菅官房長官は「遺漏のないようしっかり準備を進める必要があり、これから準備会議を設置し、元号の公表時期も含めて検討する。国民生活への影響などを考慮して、ひとつひとつ着実に準備していきたい」と述べました。
一方、菅官房長官は、皇族数の減少などへの対応について「先のばしできない重要な課題だが、いろいろな考え方や意見があり、国民のコンセンサスを得るには十分な分析・検討と慎重な手続きが必要だ。女性宮家の創設などについて、衆参両院の委員会の付帯決議を尊重して対応して参りたい」と述べました。
●なぜ4月30日となったのか
政府は、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位について、いずれも2019年の◇4月30日退位、翌5月1日即位と、◇3月31日退位、翌4月1日即位の2案に絞り込んでいました。
菅官房長官は、12月1日の皇室会議のあと臨時の記者会見で、退位の日程が4月30日で固まった理由について「皇位の継承に伴う国民生活への影響などを考慮しつつ、国民がこぞって天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位をことほぐにふさわしい日を選択する必要がある」と述べました。
その上で、「こうした観点から具体的日程を検討するにあたり、天皇陛下にご在位30年目の節目をお迎え頂きたいこと、4月前半は全国的に人の移動が激しく各種行事も盛んに行われること、平成31年4月は統一地方選挙が実施される見込みであること、また、4月29日の『昭和の日』に続いて、ご退位、ご即位を実現することにより、改めてわが国の営みを振り返り、決意を新たにすることができることを考慮して、4月30日のご退位が適当であると判断されたと承知している」と述べました。
●皇室会議とは
「皇室会議」は、皇位継承順位の変更や天皇や男性皇族の結婚、「摂政(せっしょう)」の設置など、皇室に関する重要事項を審議するため皇室典範の規定に基づいて設置されるものです。
*宮内庁 特別会議室(*画像略)
議員は、皇族の代表2人と、総理大臣、衆参両院の議長と副議長、最高裁判所の長官と判事、それに宮内庁長官の合わせて10人で構成され、総理大臣が議長を務めます。
現在、皇族の議員は、秋篠宮さまと常陸宮妃の華子さまですが、皇室典範には、「議員は、自分の利害に特別の関係のある議事には参与することができない」という規定もあり、皇位継承順位1位の「皇嗣」となられる秋篠宮さまは出席されず、予備議員の常陸宮さまが代わって出席されます。
皇室会議が行われる宮内庁の特別会議室は庁舎の3階にあります。
第2次世界大戦の空襲で前の宮殿が焼失し、宮内庁の庁舎の一部が仮の宮殿となった際、重要な儀式や行事を行う「正殿松の間」の代わりとして使われたこともあり、天皇皇后両陛下が結婚された際には、この部屋で儀式が行われたということです。
会議室の広さは、幅およそ9メートル、奥行きおよそ13メートルで、奥の壁には、大正から昭和にかけて活躍した日本画家、金島桂華が3羽の鶴を描いた作品が飾られています。
また、部屋の天井が廊下の天井よりも1メートル近く高くなっているほか、暖炉を模した飾り棚も設けられるなど特別な内装が施されています。
皇室会議の議員の座席は、2メートルほどの間隔を置きながらだ円形に並べられています。部屋の奥の中央に議長の安倍総理大臣が座り、向かって左隣に天皇陛下の弟の常陸宮さま、その隣に常陸宮妃の華子さまが座られる予定です。また、だ円形に並んだ座席の中に、議員とは別に菅官房長官の席も設けられています。
それぞれの座席の前にはテーブルが置かれ、その上には幾何学模様が織られた卓被(たくひ)と呼ばれる布がかけられているほか、部屋の奥の左右には、松の盆栽とらんの花の鉢植えが置かれています。
●これまでの皇室会議
今の皇室典範が制定されて以降、皇室会議が開かれるのは8回目です。
1回目は、皇室典範が憲法とともに施行された昭和22年に、旧宮家の皇族14人が皇室典範の規定によって皇籍を離れることが審議されました。
その後は、いずれも男性皇族の結婚が議題となり、昭和33年には天皇皇后両陛下の結婚が審議されました。
平成に入ってからは2回開かれ、平成元年には秋篠宮ご夫妻の結婚が、平成5年には皇太子ご夫妻の結婚がそれぞれ審議され、いずれも議長を務める総理大臣の開会宣言や議案の朗読のあと、宮内庁長官が交際の経緯などを説明し、質問がないまま全会一致で議決されました。
皇室会議が男性皇族の結婚以外の議題を扱うのは昭和22年以来のことで、70年ぶり2回目となります。
▽国民と共に歩んだ天皇陛下
●識者やゆかりの人々の受け止めは
皇室の歴史や制度に詳しい専門家や側近として天皇皇后両陛下を支えた人など識者やゆかりの人々は、退位と即位の日程が固まったことをどう受け止めているのでしょうか。
・御厨 貴さん(東京大学名誉教授)
ニュース画像
天皇陛下の退位に向けた政府の有識者会議で座長代理をつとめた御厨貴 東京大学名誉教授は「天皇陛下が発せられ、1つの法律になったことが、三権の長と皇族代表が集まる皇室会議で決まるのは重みがあることだ。これが1つの節目になって、退位に向けた具体的な過程が進むだろう。国民にとっても平成という30年間の時代を考えるきっかけになる」と述べました。
また、有識者会議で行われた議論については「さまざまな意見があったが、天皇陛下が表明されたお気持ちを踏まえると相当スピードアップして対応する必要があると考え、一代限りの特例法が有力となった。結果として国会の議論も早くまとまり、このやり方でよかったと思う」と振り返りました。そして、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に向けた準備については、「いまの天皇陛下がこれまで通りの務めを果たすのが難しくなり退位されるとはいえ、次の天皇陛下がすべての役割を負われるかどうかは別の問題だと思う。上皇、天皇、そして秋篠宮さまがなられる『皇嗣(こうし)』が並ぶ新しい皇室像をどう考えるか、政府と宮内庁は検討を急がなくてはならない」と指摘しました。
・所 功さん(京都産業大学名誉教授)
皇室の歴史や制度に詳しい京都産業大学の所功名誉教授は「今回はまだお元気な両陛下が、よりお若い皇太子様にバトンタッチされる。明るい、あるいは晴れやかな雰囲気のもとに皇位継承が行われ、それをみんなで祝うことが可能な状況となる。これは、昭和の終わりから平成のはじめとは、大きな違いであり、そのことにこそ、今回の意味がある」と述べました。
そして、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に向けては、「一般の国民に、天皇陛下から皇太子さまに新しい天皇が移られることを自覚できる、あるいは理解できる儀式が必要となる。必ずこうでなければならないという、決まった形があるわけではないが、大筋は先例に則って、しかも本質がちゃんと実現できるように、伝統を踏まえながらも、今の時代にふさわしいものを形作っていくが必要だ」と指摘しています。
・古川隆久さん(日大文理学部教授)
日本近現代史が専門の日本大学文理学部の古川隆久教授は「国民主権、象徴天皇という形のもとで、初めて退位が行われる。しかもそれが、天皇陛下個人の意思で動いたのではなく、きちんと国民が意見を交わし、国の然るべき段取りをとって、こういうところに至った。国のあり方に即して、象徴天皇制が運用されていることが、一連の過程で明らかになった、その一段階としての意味がある」と述べました。
その上で、退位や即位、改元などの今後の手続きについて、「今回、前例ができた生前退位は、今後も起こるかもしれない。これから先への国民の理解を深めるためにも、開かれた形で議論が進んでいくことが大事だ」と指摘しました。また、天皇の公務のあり方や皇位継承については、「あくまでも天皇、皇室というのは、世襲であることに一つの意味があるので、継がれる方のお人柄やご体調によって、その公的行為のあり方も 柔軟に考えないと長続きしない面がある。象徴天皇制を長続きさせようと思えば、継いでいかれる方々の選択肢を広げていくことも必要で、女性宮家の問題も、そろそろ早急に真剣に考えていかなければいけない」と述べました。
・保阪正康さん(ノンフィクション作家)
皇室の歴史に詳しいのノンフィクション作家の保阪正康さんは「いまの天皇陛下は、追悼や慰霊を通して、昭和という戦争の時代をきちんと精算し、総括している。また、民主主義を大切にし、ご自身で天皇の位置づけを考えながら主体的にご自分で天皇像を作ってこられた」と述べました。
そして「新たな時代を迎えるにあたり、私たち国民が、歴史的経緯を知り、天皇の思いを理解する努力が必要だ。そのうえで、天皇をどういう存在か考え、どういう関係、絆をつくっていくべきか考えていくべきだ」と指摘しています。
・佐藤正宏さん(前侍従次長)
前の侍従次長で、長年、側近として天皇皇后両陛下を支えた佐藤正宏さんは「お気持ちの表明から1年3か月余りが経ち、この間、国民の間で広く議論がなされ、ご譲位にまた一歩近づいたことは、大変良かったし、私自身も安堵しています」と話しました。
そして、「陛下は、天皇としての務めは途切れなく安定的に次の世代に継承することが重要だとお考えで、皇太子さまに引き継がれるまでの間は、これまで通り全身全霊で務めを果たされると思います」と述べました。
そして、「これまで公務が大変忙しく、なかなかご自分たちの時間がおとりになれなかった」とした上で、皇位継承後の両陛下の活動については、「例えば、天皇陛下にはご研究の時間をお持ち頂き、皇后さまにはお好きなピアノの演奏など文化的な活動を楽しんで頂きたい。それを支えるための態勢を整えていかなければならないと思います」と話しました。
・明石元紹さん(ご学友)
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天皇陛下と学習院高等科まで同級生だった明石元紹さんは、「お元気なうちにリタイアが決まるということは、同じ年の人間として大変よかったと思いますし、陛下も喜んでいらっしゃると思います」と話しました。
そして、「この年でまだやることがあるというのは大変なことだ」とした上で、退位までの日々について、「なさりたいことは精一杯やるべきとも思うが、あまりご無理をなさらず、退位の時期が来るのをお待ちになったほうがいいのではないか」と語りました。
また、退位後の生活については、「ご趣味などで静かに過ごしていらっしゃりたいと思いますので、周囲があまり邪魔をしないようにして頂きたい」と語りました。
▽被災者や戦没者の慰霊 交流した人たちは…
●東京オリンピックは新しい時代で
皇位の継承が再来年行われることで、3年後の東京オリンピック・パラリンピックは、皇太子さまを天皇とする新たな時代を迎えた日本で開かれる見通しとなりました。
昭和39年の前回の東京オリンピックでは、開会式に90を超える国と地域から5000人を超える選手や役員が参加する中、昭和天皇が開会宣言を行いました。
また、昭和47年冬の札幌オリンピックでも昭和天皇が、平成10年冬の長野オリンピックでは、天皇陛下が開会を宣言されていて、3年後の東京オリンピックでは、皇太子さまが開会式に出席して開会を宣言されることになりそうです。
●皇太子さまのあゆみ
皇太子さまは、昭和35年2月23日、天皇皇后両陛下の長男として誕生されました。お名前は徳仁、称号は浩宮とされました。
▽平成はどんな時代だったか?
●新たな元号検討へ
天皇陛下が再来年・2019年の4月30日に退位されることが固まったことを受け、政府は、残された課題の検討を進めることになります。このうち、国民生活への関わりが深く、注目されるのが、皇位継承があった場合に政令によって改めることが定められている元号です。
元号は、天皇陛下が退位されて皇位継承が行われる日程とは別に、閣議で決定されます。政府内では、新たな元号について「国民生活への影響を考慮して、半年ほど前には決定し、公表するのが望ましい」という意見が有力で、今後、政府内で検討が進められる見通しです。
●新たな元号は? 気をもむ業界
平成の次の元号は何になるのか? 何より、いつきまるのか? カレンダーや手帳を作っている業界は「1日も早く決めてもらわないと印刷が間に合わない」と気をもんでいます。
●平成改元時の政府対応は
昭和64年1月7日、昭和天皇の崩御を受けて、政府は、学識経験者から事前に複数提出されていた新しい元号の案を絞り込む作業に直ちに着手しました。
●元号とは
元号は、紀元前の中国、前漢の武帝の時代に漢字と数字の組み合わせで年次を表したのが始まりとされます。
●退位・即位 ネットの関心は
天皇と上皇 明治以降では初めて同時に存在
今後、江戸後期以来およそ200年ぶりとなる天皇の退位が実現し、日本は、近代で初めて、天皇と上皇が同時に存在する時代を迎えます。
皇位の継承は明治22年に制定された旧皇室典範で天皇が崩御した時に限られ、その規定が今の皇室典範にも引き継がれています。
天皇の退位によって皇位が継承されるのは、江戸時代後期の1817年に光格天皇が退位して以来のことで、天皇陛下が退位され皇太子さまが即位されることで明治以降の近代日本で初めて天皇と上皇が同時に存在する時代が訪れます。
*光格天皇の肖像画(画像略)
去年8月の天皇陛下のお気持ちの表明は、高齢による体力の低下で象徴の務めを十分に果たせなくなる懸念を率直に語られたもので、高齢化社会における象徴天皇のあり方を広く国民に問いかけることになりました。
これを受けて、戦後70年にわたって国と国民統合の象徴と位置づけられてきた天皇のあり方や皇室制度に対する関心が高まり幅広い議論が行われました。
天皇陛下の退位に向けた特例法の制定は、近代の皇室の姿が形づくられた明治以降で、最大の皇室制度の改革となりました。
●譲位の歴史と上皇
皇室の歴史をさかのぼると、昭和天皇までの124代の天皇のうち半数近くの58代で譲位が行われてきました。
●新たな皇室の活動
天皇陛下の退位後の新しい皇室は、天皇となられる皇太子さまと、「上皇」となられる天皇陛下のほか、皇后となられる雅子さまや「上皇后」となられる皇后さま、皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となられる秋篠宮さまなどで構成されます。
秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまは、来年11月に結婚して皇室を離れられることから、新しい皇室では天皇と上皇を除く皇族の数は16人となります。
特例法では、天皇陛下が高齢となり活動の継続が困難になることが想定されるという法整備の趣旨を踏まえ、上皇は皇位継承資格を持たないと規定されています。
新たな皇室で皇位を継承できるのは、皇嗣となられる秋篠宮さま、秋篠宮ご夫妻の長男で、皇位継承順位2位となられる悠仁さま、天皇陛下の弟で皇位継承順位3位となられる常陸宮さまの3人になります。
ニュース画像
・皇太子さまの新たな活動
・秋篠宮さまの新たな活動
・退位後の天皇陛下の活動
・皇位継承後のお住まい
・天皇陛下から皇太子さまへの皇位継承に伴い、宮内庁は、天皇皇后両陛下と皇太子ご一家のお住まいが入れ代わる計画を正式に決めました。
●宮内庁も新たな態勢へ
皇位継承後の新たな皇室を支えるため、宮内庁は、「侍従職」と「上皇職」、それに「皇嗣職」の3つの側近部局の態勢を合わせて200人近くに拡充していく方向で検討を進めています。
●退位や即位に伴う儀式
天皇陛下の退位や皇太子さまの即位に伴って、今後、さまざまな儀式が皇居・宮殿を中心に行われる見通しです。
●過去の譲位の儀式
平安時代前期に編さんされた儀式書、「貞観儀式(じょうがんぎしき)」には、即位の儀式や「大嘗祭(だいじょうさい)」の次第などとともに、天皇が皇太子に位を譲る際の儀式「譲国(じょうこく)の儀」についての記述があります。
●退位の儀式本格検討へ
天皇陛下の退位の期日が決まったことを受けて、宮内庁などは、江戸後期以来およそ200年ぶりとなる退位の儀式についての検討を本格化させることにしています。
天皇陛下の退位の儀式について、宮内庁などは、平安時代に編さんされた儀式書「貞観儀式」や最後の例である光格天皇の儀式なども頭に置きながら、皇居・宮殿の「松の間」で行う方向で検討を本格化させることにしています。
天皇陛下は、特例法によって退位されるため、過去の儀式に見られる「譲位の宣命」などは行われない見通しで、時代の変化や国民の意識も踏まえながら、天皇陛下のお言葉の有無やあり方について、検討が進められるものと見られます。
一方、皇太子さまの即位に伴う最初の儀式で、歴代天皇に伝わる三種の神器などを受け継ぐ「剣璽等承継(けんじとう・しょうけい)の儀」は、即位の日となる再来年の5月1日に、同じく宮殿の「松の間」で行われるものと見られます。
今後、退位の儀式を国事行為として行うかどうかや、天皇陛下の時には即位の2日後になった「即位後朝見(そくいご・ ちょうけん)の儀」を、5月1日のうちに行うかどうかなどについても 検討が進められる見通しです。
●皇太子さまの即位に伴う儀式 即位の礼
「即位の礼」は、天皇が、位についたことを公に告げる儀式で、皇室典範に「皇位の継承があったときは、即位の礼を行う」と定められています。天皇陛下の即位の際は、5つの儀式が「即位の礼」として行われ、いずれも国事行為とされました。
●昭和〜平成の儀式
・剣璽等承継の儀
・即位後朝見の儀
・即位礼正殿の儀
・祝賀御列の儀
・饗宴の儀
・大嘗祭
●即位の中心儀式は再来年秋か
皇太子さまの即位に伴う一連の儀式の中心となる「即位礼正殿の儀」と「大嘗祭」について、再来年の秋に行う案が浮かんでいることが分かりました。
再来年の皇太子さまの即位に伴って、今の憲法のもとで初めて即位された天皇陛下の例を参考に「即位の礼」などさまざまな儀式が行われる見通しですが、関係者によりますと、一連の儀式の中心となる「即位礼正殿の儀」と「大嘗祭」について、宮内庁などで再来年の秋に行う案が浮かんでいることが分かりました。
このうち、天皇が即位を内外に宣明する「即位礼正殿の儀」は、再来年の10月以降の時期が、また、一世に一度の伝統儀式「大嘗祭」については、11月14日から15日にかけてと、11月23日から24日にかけてなどの日程が、候補に挙がっているということです。
天皇陛下の即位の際は、即位から2年近くたった平成2年11月12日に、皇居・宮殿で「即位礼正殿の儀」が行われ、天皇陛下が、各界の代表や外国からの賓客を前に即位を宣言するおことばを述べられました。そして、その10日後に、皇居の東御苑で「大嘗祭」が行われ、天皇陛下が、国と国民の安寧や五穀豊穣などを祈られました。
天皇陛下の退位によって皇位が継承されることで、昭和天皇の崩御による喪の期間があった平成の代替わりと比べて、「即位の礼」や「大嘗祭」までの期間は大幅に短くなることになります。
また、皇太子さまの「即位の礼」は、天皇陛下の時と同様、国事行為として行われる見込みで、今後、出席者の数や回数、それに形式などが、時代に合ったものとなるよう検討が進められ、「大嘗祭」についても、天皇陛下と同様、皇室の行事として行うかどうかなどの検討が進められるものと見られます。
●天皇陛下が表明されたお気持ち
天皇陛下は、去年の8月8日、10分余りに及ぶビデオメッセージで、退位の意向が強くにじんだお気持ちを表明されました。
この中で天皇陛下は、はじめに、天皇の立場上、今の皇室制度に具体的に触れることは控えるとした上で、「社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか、個人として、これまでに考えて来たことを話したい」と述べられました。
そして、高齢による体力の低下を感じるようになったと話し、「次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と胸の内を語られました。
続いて、天皇としてのこれまでの歩みを「天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした」と振り返られました。
このあと、天皇陛下は、天皇の高齢化に伴う対応について言及し、公務を限りなく減らしていくことには無理があるという考えを示されました。
また、天皇の行為を代行する摂政を置いた場合、天皇が、求められる務めを十分に果たせぬまま、生涯、天皇であり続けることになるとして、否定的な考えを表されました。
天皇陛下が表明されたお気持ちは、退位の意向が強くにじむもので、最後に、「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じる」として国民に理解を求められました。
宮内庁は、お気持ち表明の直後に、天皇陛下のおことばについて「憲法上の立場を踏まえ個人としての心情を述べられた」と説明しました。
その後、「内容については、天皇陛下の憲法上の立場を踏まえたご発言とする必要があるので、内閣官房と協議をした」と説明し、お気持ちの表明という天皇陛下の行為については、「公的な行為という位置づけで、最終的には内閣が責任を持つ性格のもの」という認識を示しています。
▽お気持ち表明後の天皇陛下
・天皇陛下のお言葉
・特例法で皇室はどう変わる?
・政府有識者会議の議論
・政府有識者会議 論点整理
・有識者会議 最終報告を提出
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