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荒川強啓デイキャッチ 小林よしのり×東 浩紀×宮台真司「憲法改正」プラス2016.06.17
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(投稿者意見)
6月17日のTBSラジオ「デイ・キャッチ」では、改憲について3人の「重量級」論客による議論と言うので訊いてみた。
レギュラーの宮台真司氏に加えて漫画家の小林よしのり氏、あと東浩紀氏という、3人とも「改憲派」の人選。
予感はしていたが、議論に対立軸が無く皆が同方向。1条からの総括的な改憲議論、というよりほぼ9条限定の「再武装」改憲を肯定する意見を述べ合う形だ。
その中に出された幾つかの主張。
・「護憲派」がこれまで自衛隊を認める為の「解釈護憲」にこだわり憲法を生かす努力が足りなかった。
・非武装平和主義憲法の下でも現政権の様な「解釈改憲」を容認させてしまった。
などの点には多少同出来る点はある。
しかし、その他の意見にはかなり違和感がある。中でも、
・「現状でも9条が歯止めとなっていないから、改憲しても歯止めが無いのは同じ」
・「改憲すれば日米安保から真の独立ができる」
と採れる意見について、ほぼ誰も批判的に考えないのは、議論として違和感。
護憲派の「非武装平和主義」が理想にすぎると批判するなら、この「改憲」には現実性があるのか。例えば、「改憲」によって仮にアメリカと手を切る事が出来たとして、「非武装」を掲げた平和主義憲法を捨てれば、どのような国際関係を築けるのか。特に前大戦の「被侵略国」とされている、周辺のアジア各国等と、どのような姿勢でどういった関係を求めて行けるというのか。前大戦で「暴走」を繰り返した軍部に対し、「改憲」で何によりどうやって歯止めがかけられるのか。そもそも、前大戦開戦時の「主権者」を擁護している体勢を、どう処理して国際社会に提示できるのか。
全論者が同方向で、批判的議論が無い中では、疑問に対する答えは全く見えなかった。
これまで比較的、与党政策に厳しく、安易な憲法改正には意見してきたTBSラジオのこの番組がが路線変更したのか、たまたまなのか。いずれにしろ人選ミスとしか思えなかった。
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