宮城の遺体安置所「全裸」「眼球なし」など身体的特徴を明記
http://www.news-postseven.com/archives/20110405_16576.html
2011.04.05 07:00　NEWSポストセブン：週刊ポスト

　仙台市内で最大の遺体安置場所となっている宮城県利府町の総合体育館・グランディ・21。ここには多いときには500体もの遺体が置かれている。行方不明の身内を探す遺族たちは、ホワイトボードに貼り出された「身元不明遺体」の情報に目をこらす。記者が訪れた際は、A4サイズの紙に50遺体ほどの情報が書き込まれたものが、40枚近く貼り出されていた。

　情報に記載されているのは、収容された場所、推定年齢や性別、身長の他、体格や頭髪、着衣といった身体的特徴、所持品など。遺体の損傷が少ない場合は顔写真も添付されているが、その数は僅かだ。

　身体的特徴には「左手薬指に指輪」「靴下を二重ばき」「前歯が出ている」などと書かれたものから、「全裸」「眼球なし」と壮絶な最期を思わせるものもある。不明遺体の情報に心当たりのある遺族は「問い合わせ番号」をメモし、安置所の受付へ。そこで県庁職員のヒアリングを受けると宮城県警立ち会いのもと遺体と対面することになる。変わり果てた身内の姿に、遺族のショックは大きい。

「泣きながら安置所から出て来る方を見て、“ああ遺体で発見されたのだな”と思ったりします。しかし、一方では気持ちに区切りがついたのか、“見つかりました。ありがとう”と声をかけてくれる人もいます」（県庁職員）

　遺体を見つけた遺族は、玄関に貼られた葬儀社一覧の中から葬儀社を選んで電話をかける。しかし、仙台市に1か所しかない火葬場は満杯状態で、不公平にならぬよう市では葬儀社1社あたり火葬は1日3体との取り決めをしている。

「身元が判明した遺体は葬儀社の遺体安置所に置いてもらう形になっているが、そこもいっぱいの状態。東京都など他府県からも火葬場を貸すとの申し出を受けているが、どうやって搬送するか。遺体の尊厳を考えると難しい」（仙台市健康福祉局保健衛生部職員）

※週刊ポスト2011年4月15日号
　

コメント
01. 2011年4月05日 13:32:53: YIlgi35PRc 全く津波の被害はヒドイ。 太平洋沿岸は過去に何度も津波の被害を受けている。 にも拘わらず沿岸地域に住宅地を再建している。 これからは沿岸地帯10km程度の緩衝地帯が必要なのが何故分からないのか。
02. 2011年4月05日 13:47:32: i7CGvypOTw > 太平洋沿岸は過去に何度も津波の被害を受けている。 > にも拘わらず沿岸地域に住宅地を再建している。 > これからは沿岸地帯10km程度の緩衝地帯が必要なのが何故分からないのか。 津波の被害を目撃しない者には、その怖さが分からない。 津波の高さを示す石碑を建て、崩壊した建物を祈念碑的に残すなど、津波の被害を目撃しない者にも津波の怖さが分かるようにする必要がある。 今後の再建に際しては、市町村毎に都市計画を作り、防潮堤や水門を建設し、 それで守れない地域には建築禁止地域を設定すべき。 建築禁止地域に建築した者への罰則も必要。
03. 2011年4月07日 00:13:59: Get9aY0xRA >>02 各方面に既出だが、三陸沿岸にはあちこちに既に石碑は建っている。 ３万人近くが犠牲になった明治三陸大津波の後に、津波が到達した付近に「これより下に家建てるな」の石碑が生存者によって建てられていた。最初のうちは碑文は守られたが、年々記憶が風化するに従って利便性を追求し港や田畑に近い海沿いに海沿いにと家が建てられ集落が作られ、元のように街が作られていった。 碑文を守って高台に住み着いた人々・集落はほぼ無傷でした。 地震も津波も歴史を丹念に紐解けば１００年から数百年の間隔で定期的に襲来しており、地球を人にたとえるならば地震も津波もオナラか何か生理現象のようなものでしかありません。そのことをきちんとわきまえて人間は地球の上を借りて謙虚に暮らしていかないといけないなと改めて思います。
04. 2011年4月07日 15:25:21: hj5sogWyEs 阪神淡路の時も火葬場が問題になりました。 今回はその時と比べても5倍以上の犠牲者ですから・・・ ご冥福をお祈りいたします・・・

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