★阿修羅♪ > 自然災害16 > 151.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
まず、次の二つの日本の震源地図を見てほしい。一方は2005年8月現在の30日間の震源図で、もう一つは現在のやはり30日間の震源図だ。
http://www.geocities.jp/taked4700/JAPAN_MAP050820.png
http://www.geocities.jp/taked4700/japan_map20090812month.png
たった4年間ではあるが、これだけ変化している。
最もわかりやすいのは、房総半島沖の北緯33度、東経142度にあった地震の巣が現在ではほとんど目立たなくなっている点だ。つまり、この地点に4年前にあった地震の留め金が今ではほとんど無くなっているということだ。
その他、深発地震の分布もかなり変わっている。
毎年毎年、プレートは動いていて、太平洋プレートなどは年に5cm以上動いているとされている。だから100年では5m以上も動くことになる。
地震について、一種のだましが行われていると思う。それの典型が震度についてのものだ。地震の大きさそのものはマグニチュードで表され、ある地点での揺れの大きさを震度で表す。つまり、音源の音の大きさそのものと、その音をどこかで聞いたときどの程度の大きさで聞こえるかという関係とほぼ同じだ。
しかし、聞こえの大きさというとき、音源の音が大きければ聞こえる音の大きさもどんどんと大きくなっていくだろう。しかし、震度は違う。ある一定の揺れ以上はすべて震度7としてしまうのだ。つまり、「とても大きな音でした」という表現と同じで、「とても大きな揺れでした」と言っているのが、震度7と言う表現であり、実際には、かなり大きな幅があるのだ。
つまり、震度は7が最大値で、震度8とか9というものは存在しない。しかし、マグニチュードは、6もあれば7も8も9もありえる。昨日早朝の駿河湾での地震は6.5だった。その結果、震度は6弱が計測された。仮に、昨日の地震がもう少し大きければ、または、震源が浅ければ、震度7が記録されたはずだ。最近では、1995年の阪神大震災が震度7を記録している。しかし、震度7の地震がいつも同じ被害かというとそうとは言えない。
震度7の定義は1996年まで「家屋の30%以上が倒れ、山崩れや地割れができる」というものだった。その後、2009年3月までは、次のように大幅に詳しく定義されたものが使われていた。
「落下物や揺れに翻弄され、自由意思で行動できない。ほとんどの家具が揺れにあわせて移動する。数kg程度のテレビ等の家電品が空中を飛ぶことがある。」
「重さ数十kgの墓石の上部が倒れる。細い中木や高木は根元から折れるものがある。」
「殆どの建物の外壁タイルが剥離、窓ガラスが破損し地上に落下する。」
「耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり、大きく破壊されるものがある。」
「電気・ガス・水道等の主要ライフラインの供給が停止する。多くの道路の表装がめくれ、通行が困難になる。鉄道・高速道路等の広域交通機関が破壊される。都市機能が消滅し、周辺地域と孤立する。」
「大きな地割れが生じる。地滑り・山崩れが発生する。地表部の隆起等で地形が変形する。」
そして、現在では、加速度計などの数値を使って、一定程度以上のゆれを計測したとき震度7とすることになっている。