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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu226.htm
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日本の電子書籍端末は、日本語文化を守れとか言って
独自規格を作っても、PCー98のように消え去っていくだろう。
2010年10月19日 火曜日
auが発表した携帯電話などの新製品
◆au逆襲 「スカイプ」と提携 スマートフォン、電子書籍端末など新商品 10月19日 産経新聞
http://www.sankeibiz.jp/business/news/101019/bsj1010190502001-n1.htm
KDDI(au)は18日、今月下旬から来春にかけて順次発売する携帯電話の新商品を発表した。既に発表済みの機種を含めて、スマートフォン(高機能携帯電話)や従来型の携帯電話、電子書籍専用端末など合計23機種。出遅れたスマートフォンでは3機種を追加し、インターネット通話大手のスカイプ・テクノロジーズ(ルクセンブルク)と提携して、無料でテレビ電話・音声通話が可能な「スカイプ」を使えるようにする。機種数とサービスの充実で、勢いを取り戻す考えだ。
「auは元気がない、新しい提案がない、先進性を失ったなど、多くの批判を聞いている。そのほとんどはスマートフォンの発売の遅れによるものだ」
東京都内で開かれたこの日の発表会で田中孝司専務はこう述べた。そのスマートフォンで、東芝の液晶テレビ「レグザ」の映像技術を活用した「IS04」(東芝製)など3機種を12月下旬以降に順次売り出す。すべて米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載し、国内で独走するソフトバンクモバイルの「アイフォーン」(米アップル製)への対抗意識を鮮明にした。
ただ他社との差別化を図るには、ラインアップを増やすとともに、新たなサービスの導入が不可欠。auにとってその切り札が、無料でテレビ電話・音声通話が可能な「スカイプ」だ。
手始めに11月下旬、スマートフォンの「IS01」と「IS03」にスカイプのソフトを提供。その後、他のスマートフォンや従来型の携帯電話に対象を広げる。提携ではauの携帯電話網を利用するため、安定した品質での通話が可能になるのが特徴だ。「無料というコンセプトを守った上で新たな料金体系を考える」(田中専務)としており、11月中に詰める。
このほか、電子書籍の取り込みや保存、閲覧のための専用端末「ビブリオ リーフSP02」を12月下旬以降に発売。画面サイズ約6インチで、約2000冊の書籍を保存でき、目に優しい電子ペーパーを採用した。KDDIはソニーや凸版印刷などと組んで、電子書籍事業に参入する方針を表明している。(森田晶宏)
◆日本勢の電子書籍端末に「PC-98」化の懸念 10月18日 相場 英雄
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4654
「アイバさんの既刊を電子書籍化する企画が進行中です。ついては・・・」
先月、筆者の元にこんな趣旨の連絡があった。数年前に筆者の小説を発売した版元からだ。この作品を電子書籍化し、早ければ来春にも再び発売するという。
この小説は、既に筆者と他の出版社の間で文庫化の話が進んでいたが、電子書籍と文庫の権利を別々に管理することが可能とのことだったので、企画にゴーサインを出した次第だ。
主要メディアで伝えられた、電子書籍を巡る主立った企業の連携、相関図は以下のようになる。
まずは米国勢。「アップル」(端末は「iPad」「iPhone」)と「アマゾン」(端末は「Kindle(キンドル)」)が有力なのはご存じの通りだ。
日本勢では、「ソニー/KDDI/凸版印刷/朝日新聞社」「東芝/凸版印刷」「シャープ/カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」等々の陣営が事業化に向けて名乗りを上げている。現点で詳細は明かせないが、これらの陣営の1つから、拙著の優先配信が始まる見込み。
筆者は新聞や雑誌での連載を抱えているほか、複数の小説をリリースしてきたこともあり、紙媒体に対する愛着は非常に強い。
一方、電子書籍という新たな潮流とも無縁ではない。当欄をはじめ、ネット媒体で複数の連載を持っているからで、紙媒体と電子書籍とがうまく共存していくことを願う1人だ。
出版不況の折り、電子書籍というチャネルを通じ、より多くの読者に拙著を知ってもらいたいというのが本音でもあり、これが先の電子書籍化のオファーを請けた最大の動機なのだ。(中略)
「iPad、ギャラクシーとその他大勢」という構図
こうした構図を電子書籍向けの端末に置き換えてみよう。
複数のアナリストに取材したところ、その大半からは「日本メーカーの端末は競争力に乏しい」との答えが返ってきた。その理由は、「1億人の市場のみをターゲットにしたものであり、アップルのiPadや、サムスンのGalaxy(ギャラクシー)のように数十億人のユーザーを想定した商品になっていない」というのだ。
実際、筆者も某日系メーカーの端末に触れてみたが、日頃愛用しているiPadよりもズームやその他の主要動作が遅かった。平たく言えば、操作時の「サクサク感」が格段に劣っているとの印象を受けた。
アマゾンのキンドルのように「読書専用」として機能を絞り込んだわけではない。iPadやギャラクシーのように「読書もできる多機能端末」を志向したものの、「その性能が中途半端」とアナリスト連は見ているのだ。
某メーカー担当者が匿名を条件にこんな内情を明かしてくれた。「世界市場向けではないため、部材調達で規模のメリットを生かせなかったし、開発費も限定的にならざるを得なかった」。お叱りを承知の上で言えば、電子書籍の日本語専用端末は「そこそこの商品」というわけだ。
今後、書籍の電子化が増加していくのは間違いない。ただ、日本の場合、この動きが諸外国のように加速するとは考えにくい。そう言い切るのは暴論だろうか。
データを走らせる専用端末が企画当初から「そこそこ」であれば、消費者は見向きもしないはず。実際、筆者はiPadを上回る機能性、あるいは同等の性能がなければ、新たな端末を買い求めようとは思わない。むしろ、読書専用と割り切った端末を選ぶ。
そして、コンテンツを供給する作家の立場としては、日本語専用端末の普及の度合い、ユーザーの意見を加味しつつ、今後の自作の電子化に向き合っていく腹積もりだ。
(私のコメント)
昨日のNHKの「クローズアップ現代」では電子書籍を取り上げていましたが、日本にもようやくキンドルやアイパッドに対抗する電子書籍が発表され始めている。電子書籍端末は日本メーカーが90年代に先駆けて発売はされていましたが、どれも売れずに撤退した。
しかしアメリカから、キンドルやアイパッドが上陸するにしたがって日本メーカーは再び電子書籍端末を発売して迎え撃つ事になった。以前に電子書籍が売れなかったのは技術的な問題もありましたが、コンテンツを揃えることが出来なかった為だ。CD-ROMで読むのでは書店に行って買う手間がかかるので本を買ったほうがいい。
あるいはパソコンでダウンロードして読むのでは、わざわざ電子書籍端末を買わなくてもパソコンで読めばいい。既存の書店や出版社にとって見れば本を電子販売する事などは、とんでもない事であり、メーカーも協力が得られず電子書籍端末から撤退した。しかし外国からアップルやアマゾンやグーグルといった黒船がやってくるようになったら出版業界も対応せざるを得なくなった。
アメリカでは作家と出版社との包括契約が出来ているから、本の電子化においてもスムーズに移行が出来ましたが、日本では作家と出版社との契約は包括的なものではなく、本の電子化も新しく契約しなおさなければならない。出版社も将来電子化されるなどとは思ってもいなかったから、電子出版は契約時に考慮されていなかった。
だから相場氏が書いているように、既存の本も新書と電子本とは別の出版社が出す事になる。なぜ包括的な契約が出来なかったのだろうか? 作家と出版社の力関係の為なのか知りませんが、人気作家ともなればいろいろな出版社から著作の依頼が殺到する。だから著名作家が音を上げて休筆宣言をし無ければならなくなるほどだ。
勝間和代バブルとか内田樹バブルとか言われるほどですが、逆に売れない新人作家などは出版社にいくら持ち込んでもなかなか本にはしてくれない。出版業界はネットが出始めてから読者を奪われて業績が落ち込んでいますが、多くの人がインターネットのブログ読むだけでも手一杯で本を買うどころではなくなってきている。
「株式日記」も一種のブログの形をした電子出版のようなものですが、全くの素人でもこのように電子出版が出来る。毎日一万数千人もの読者に読まれているわけですから、普通の本でも五千冊から一万冊出れば上上の世界から見れば出版社は客を奪われている事になる。
ブログは無料で読めるのに電子書籍は携帯電話の回線を使って有料で決済がされる。そこが一番違う部分ですがパソコンのインターネットは無料の世界であり、携帯のサイトは漫画などの電子書籍からゲームまで有料化が容易であり、だから電子書籍も軌道に乗り始めようとしている。
出版業界だけではなく新聞業界もネットの影響で発行部数を落としていますが、新聞なども専用端末で有料で読まれる時代も来るだろう。パソコンは何でも出来る反面では扱いが難しく有料化が難しいメディアだ。やはり有料化するとなると専用端末で扱いやすくなれば有料でも事業化が可能になるだろう。
パソコンだと小額課金システムを作る事は難しく、カードで決済するとなると一件に50円とか100円もかかってしまったりする。それが携帯の回線を使えば単価の安い商品でも決済が安く出来るから商業化の目処がついてきた。だからこれからはパソコンは売れなくなり、アイフォーンやアイパッドのような携帯電話+専用端末となったものが主流になって行く。、
ソニーなどからもグーグルTVが発売されますが、テレビ番組もオンデマンド化して、好きな時に見たいものが見られるようになって視聴料が携帯回線で決済されるようになるだろう。有料TVもなかなか黒字化しませんが、見ても見なくても月額費用を払うようなシステムでは加入者は増えない。
電子書籍でも中の10ページは無料で読めて、それ以上は有料ですよというようなシステムになると思う。ネット化した社会ではそれなりの法体系を整備する必要があるし、携帯ゲームのグリーでも無料で楽しめますが、それ以上は有料ゲームを購入するシステムで成功している。
アマゾンなども数ページ読めるようになって、ある程度中身が分かるようになっている。「株式日記」では本の数ページを紹介することもありますが、それでも著作権法違反だと抗議してくるPHP出版社がありましたが、今では無料で雑誌記事を公開している。以前はネットを敵視していた出版社や新聞も時代の流れは電子化であり、それを止める事は出来ない。
作家にとっては、手取りが増えて紙の本では10%が手取りでしたが、電子化されたアマゾンでは70%が手取りになる。一冊1000円の電子本が10000冊売れれば700万円が印税で入る事になる。クローズアップ現代でも今まで出版社が相手にされなかった新人作家でも電子出版で名が売れるようになった例が紹介されていました。
紙の本では印刷したり製本したりして資源を無駄に使って、売れなければ出版社に返却されて焼却処分される。電子書籍では流通在庫費用などが格段に安くて済むから絶版という事も無くなり、読者も昔の本が楽に読めるようになる。私なども大量の本を倉庫などにしまって置いていますが、どれがどこにあるのかが分からない。電子書籍なら検索ですぐに取り出せる。
電子書籍がこれからどのようなものに変化して行くかわかりませんが、無名な作家も次々と出てくることだろう。音楽も動画もクロスオーバーした本なども出てくるだろう。新聞も同じであり、文字も動画も一緒に報道されるようになる。新聞社も既存の新聞社ばかりでなく新しい新聞が次々と参入してくるだろう。紙の新聞だと取次店網が必要だから参入が出来ませんでしたが、最近はネット新聞が次々出来ている。
「株式日記」も一種の電子新聞ですが、16日のデモなども一人で記事を書いて一人で写真を撮って一人で編集して発行している。しかも無料で読めるのだから既存の新聞やテレビなどの報道からネットに読者が流れてくるのは当然だ。最近ではプロの記者がブログを読んで記事にしていることもある。テレビなどもユーチューブの動画をそのまま報道に使うようになった。ネットが新聞やテレビを追い越してしまっているのだ。
電子書籍端末については、サンケイや相場氏が書いているように、日本のメーカーのものは中途半端で売れないだろう。世界標準で勝負すべきなのですが日本のメーカーは国内だけしか見ていない。だからガラパゴスとからかわれるのですが、日本語文化を守れとか言って独自規格を作ってもPCー98のように消え去っていくだろう。
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- Re:電子ブックが出てきても、著作権侵害の泥棒には用はないわなw 夏水仙 2010/10/20 18:31:02
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