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ロシア極東と日本 将来性の高い多くの分野
© Sputnik/ Vitaliy Ankov
オピニオン
2018年03月26日 07:04
リュドミラ サーキャン
2017年、極東はロシア連邦管区経済への直接投資の伸びで首位に立った。今日、外国からのロシアへの全投資の26%が極東地方に向かっている。日本からの投資量や日本の投資家が好むプロジェクトについて、ロシア極東開発省のアレクサンドル・クルチコフ次官と上院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチョフ委員長がスプートニクに語った。
スプートニク日本
現在、極東では次の5地方で18の優先的発展区域(TOR)とウラジオストク自由港が設定されている。沿海地方、カムチャツカ地方、ハバロフスク地方、サハリン州、チュクチ自治管区だ。自由港では外資金融機関の支部やデジタル金融資産の売買・投資プラットフォーム、特別投資裁判所が開かれる予定だ。
さらに次の3つの法案が検討中だ。ウラジオストク自由港の制度の他領域への拡大、電子査証(ビザ)による外国人の入国手続き簡略化、保険料に関する優遇措置の拡大である。「2025年までに極東に来るTORと自由港の投資家のため、我々は最大10年間、保険料に関する優遇措置を延長する。つまり、低料金は2035年まで続く」とガルシカ極東発展相が述べた。
© Sputnik/ Ramil Sitdikov
ロシアと日本は2018年を2度祝う
今日、極東では日本、中国、インド、韓国、ベトナム、オーストラリア、ニュージランド他9カ国の投資家が活動している。外国投資家との業務を円滑に進めるため、極東投資誘致・輸出支援エージェンシーは海外でのネットワークを拡大している。
すでに北京にあるオフィスに東京、ソウル、ハルビン、上海、ムンバイ、ブリュッセルの事務所が加わる。極東での投資事業実現のための合弁事業は国際協力銀行(JBIC)、投資誘致極東エージェンシー、極東発展基金が創設する。この企業は日本の投資家にとって、極東でのプロジェクト実現において日本のビジネスを包括的に支援する「シングルウィンドウ」となる。
ロシア極東開発省のアレクサンドル・クルチコフ次官によると、極東での新たなプロジェクトへの日本からの投資総額は現在、およそ1億ドル(約105億円)である。スプートニクのインタビューに対してクルチコフ氏は次のように述べた。
「日本の投資家に最大限のアシストを行う用意が私たちにはある。私たちには一連の将来性の高い分野が見えている。私たちは極東に現れた日本からの高度技術医療センターに関心を抱いており、そのうちいくつかはすでに機能している。私たちはまた、日本の投資家が水産養殖分野に来ることも歓迎する。現在、競売方式での水域配分のためのインターネットサービス開発が最終段階にある。このサービスはオンラインで、水産養殖のためロシア極東沖の1つないし複数の海域を選ぶことを可能にする。3番目の将来性の高い分野は農業だ。日本の諸企業による功績、すでに実現している極東の農業プロジェクトを考慮に入れ、新たなプロジェクト立ち上げないし現行の事業拡大において私たちは非常に高い将来性を持っていると私は見ている」
© Sputnik/ Valery Melnikov
露日首脳会談は「歴史的に」=世耕経産相
上院国際問題委員会ないし露日議会間・地域間協力諮問委員会のコンスタンチン・コサチョフ委員長は以前スプートニクのインタビューに対して、まずはサハリンと北海道の住人を対象にした露日間の段階的なビザ廃止というロシアの提案について語った。
これは「南クリル諸島(北方領土)での共同経済プロジェクトの実現などで前進するための重要なファクターになりうる」とコサチョフ氏は述べた。
今年1月、ロシア国会議員団が北海道の高橋はるみ知事と会談し、北海道と極東ないしシベリア間の協力パッケージ5つを提案。なお、今年はサハリン州と北海道は交流20周年を迎える。
駐露日本大使の上月豊久氏はRIAノーボスチのインタビューで今月20日、5月25、26両日に予定される安倍首相の訪露の議題を明らかにした。上月氏によると、平和条約締結問題に並び、南クリル諸島での共同経済活動のテーマが主に協議される。
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タグ 経済, 露日関係, 極東, ロシア, 日本
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