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(回答先: 「再び織田信長に征服された」 橋下知事“介入”の堺市長選(産経新聞) 投稿者 賢者の石 日時 2009 年 9 月 28 日 01:54:08)
「方程式」崩した橋下人気、相乗り民主に批判集中…堺市政変【読売】
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090928-OYO1T00724.htm?from=top
市議会の各会派へあいさつに訪れた竹山修身氏(右)(28日午前10時53分、堺市役所で)=中原正純撮影 「政治が緊張感を持つ新たな時代に突入した。この緊張感はいいですね」。橋下徹・大阪府知事が支援した元府政策企画部長、竹山修身氏(59)が初当選した堺市長選から一夜明けた28日、橋下知事は報道陣に対し、表情を引き締め、淡々と語った。
民主、自民、公明、社民各党が事実上の相乗りで支えた現職の木原敬介氏(69)を5万票近く引き離す圧勝。橋下知事は「各党は有権者が求めるものを見誤った。(10月25日投開票の神戸市長選では)もう民主は相乗りはしないでしょ。選択肢を保ち続けることが必要だ」とも述べた。
当選した竹山氏はこの日、当選証書を受け取った後、市議会各会派の控室を訪ねた。与党議員ゼロ。ぎくしゃくした空気が流れ、市政運営で多難な船出をうかがわせた一方、「組織なき勝利」を印象づけた。
選挙戦でも、「橋下人気」の前に組織力がかすむ場面が度々見られた。
最終日の26日夕、南海堺東駅前で開かれた木原陣営の街頭演説会で、民主、自民、公明各党の国会議員らが並んだ。ロータリーは人垣で埋まったが、多くは陣営のシンボルカラー・オレンジのスカーフをまとった〈動員組〉だった。
入れ替わるようにその後、橋下知事と竹山氏が同じ場所で演説を始めた。動員はほとんどなかったが、通りがかりの人たちが次々足を止めた。2人が相乗り批判のボルテージを上げると、「ええぞ」「頑張れ」と声が上がり、演説後も握手を求める人だかりはなかなか解けなかった。
各党にとって相乗りは、過去2回の市長選で木原氏を押し上げた「勝利の方程式」だった。相乗りで多数派与党になれば、選挙後の市政運営が円滑に進む側面もある。だが、選挙戦中盤、有権者の拒否反応が明らかになる。陣営の独自調査で、竹山氏が木原氏よりリードしていたのだ。
「このままでは負ける」。各党はそれぞれの支援団体を引き締めた。しかし、自公対民主で激しく争った衆院選直後だけに、支持者の反応は鈍かった。特に、衆院選に圧勝した民主党に対し、批判が集中した。
市南部の大阪17区で当選した辻恵衆院議員の事務所では、「この間まで自公と戦っていたのに何でや」「相乗りは納得できん」といった抗議電話を、1晩で約20本も受けたことがあったという。
相乗りの理由について、同党府議は、政令市昇格、シャープ工場の誘致成功、行革の推進などの木原氏の実績を挙げる。同党府連幹部は「政権をとったからといって、これまで支援してきた現職に、いきなり手のひらを返しては『冷たい』と批判されると考えたのだが……」と悔やむ。
衆院選で民主を政権政党に押し上げた〈風〉。しかし、読み誤るとすぐに向きを変える、その移ろいやすさを示した。
◎
盤石とみられていた与野党の組織が、橋下人気と相乗り批判の前に砕け散った堺市長選。選挙戦を振り返り、「堺ショック」がもたらす余波を探る。
(2009年9月28日 読売新聞)