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薬の医学から食の医学への転換を! 壁が崩れ始めた一年 自健会相談員SAWADAのからだケアより
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/258.html
投稿者 施折 日時 2010 年 4 月 01 日 14:35:30: oWnbXmg6veTQQ
 

(回答先: 現代医療の問題の根本 (この素晴らしき世界♪) 投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 3 月 30 日 21:33:25)

http://blog.livedoor.jp/ninomiyatchizuko/archives/2009-12.html

今年は変化の激しい年でした。世界的にみても、国内の情勢においても。
また一個人においても、です。
実に感慨深い変化を感じた一年でした。


自健会は、故今村光一が遺した著書や訳書の書籍群で健康管理を学ぶ人たちの集まった会です。会のなかでも、玄米菜食や生食重視、あるいは酵素重視といったさまざまな見解に分かれ、今も議論は絶え間ないとはいえ、方向性においては一致しています。

さまざまな病気は食事によって作られるのであり、今の食生活では病気は起こるべくして起こるのだ、と。
故・今村光一が20年以上前から終始一貫としてこうした主張をしてきました。
そして世界中のすぐれた研究を日本に紹介し、書籍を残してきました。

ところが。

そのころ、世は薬や手術を多用する医学を礼賛する風潮が長く続いていて、栄養で病気を治す視点は、長らく「気休めでしかない民間療法」として今村光一の主張・食を重要視する視点は冷遇され続けてきたんです。

食べ物ぐらいで病気が治るものか。
よくなった?それは気のせいだよ。よくなる時期だったんでしょ。
食べ物で治ったら苦労はないね。

この強固な偏見。見えないが、微動だにしないこの世間の厚い壁。

今村光一だけが、この見えない壁に阻まれてきたわけではないんですね。
ゲルソン療法でガンから生還した経験を持つ人すべて、食で体が良くなった実感を持つすべての人がこの世の中に蔓延している「食で病気がよくなるはずがない」という、見えない壁に頭をぶつける経験をしているのです。

なぜ?
なぜ、理解されない?
確かに症状が良くなっているのに。ラクになっているのに。
薬をつかわなくとも、好転しているのに。ガンも消えているというのに。
それは患者にとって、恩恵であるはずなのに。患者自身がそれを信じようともしないのはなぜなんだ。
おかしい。今の医学は絶対おかしい。なにかが違う。何かが間違っている。

そうは確信していても一患者の主張はあまりにも弱いのです。

誰にも信じてもらえない。果ては医者に逆らう変人、頭がおかしい狂信者とまでいわれる始末。そのうちに壁に頭をぶつけ、声を張り上げるのにも疲れてきてしまい、いつしかだれも黙して語らなくなる・・・・。

これが、食で病気がよくなってきた人すべてがたどってきた道のりといえます。

その中で硬骨の人・今村光一だけが世に食と病気の関係を追求した研究を世に送り続けてきていました。生前、今村光一は「意識が変わるのには10年20年の時間が必要だ」といっていました。

私も健康管理を模索する一個人として、常々この見えない壁の厚さを陰に陽に感じていました。意識が変わるのに時間がいる。それはわかっていました。
しかし、今村先生がいうこの先20年は長すぎる・・・とも思っていたんです。

この変化を少しでも速めるために、患者同士が横のつながりを持つ必要がある。そう感じていたんですね。
患者が改善したという体験を、今までのようにばらばらに単なる世間話として空中に消えるがままにしておいては傾向は見えてこないだろう。

良くなった話を聞いて共通項を探ろう。
それを記録として残るようにしていこう。
体の改善は決して、気の持ちようとか、気のせいなんかではない。
生化学の言葉で説明可能なものなのだという認識を広めていこう。


そして私は4年まえから自健会で電話相談をやらせてもらうようになったんです。
インターネットが使えるようになってからは掲示板、ブログも、です。
一人でも多くの目に止まる場所で。

食と健康に関する団体、または特定の食事療法の会のなかでも、自健会はもっとも会員さんの意識が高い団体だと思えました。
また研究の豊富さからいっても、どこよりも幅の広い視点があります。
これが会員が学べる教科書として残っていることが非常な恩恵でした。

入会者のほとんどが今村先生の難しい、分厚い本を読破して入会されてきています。
今村先生の訳書は生化学的な説明に終始していますから、これに学べば会員さんがよくなった体験も生化学的に説明できる素地があります。

この生化学的な説明というのが、「食でよくなるのは気のせい」という偏見の表層を突破する第一の力なんです。
患者自身が医者も語らないような生化学の視点をもてば、インパクトは大です。

これまでの「食事療法は非科学的」という強固な偏見を突破するには患者自身が生化学の視点を持つことだ。そう考えました。

しかし、去年今年と私の見込みとは違う方向からこの壁は崩れてきましたね。

それは江部先生の糖尿病治療における糖質制限の広がり。
溝口先生の精神疾患分野からの分子整合医学の提唱です。

さらにインターネットによる伝播の早さは予想を超えました。
両先生は、患者に直接ブログ上で接している点で変化を飛躍的に加速させました。この様子では今村先生が予想した20年の変化が3年まで短縮できるのではないかと思っています。

済陽高穂先生の「今あるガンが消えていく食事」も書店においての扱い、インターネットでの読者の反応をみても意識の変化を感じます。

このような流れを見ていると思います。
みな、今の医学に行き詰まりを感じ始めているのだと。

何より医師自身から「医者は病気を治せない」と公言する本が多数出てきているのです。これを反論・批判する風潮は急速に消えつつあります。


大きな歴史の流れでみれば、医学は常に患者の心身に負担が少ない方向で進化をしてきています。

まじないや祈祷で病魔を追い払う時代から、薬草・漢方を駆使する時代。
そして薬草から科学的に抽出した成分を薬として使う時代。
これによって人類を苦しめた感染症は鎮圧され化学の恩恵は素晴らしいものと崇められました。
さらに医学は発展して、病変した部位を手術で除去する時代。
その手術方法もより切開する部分をすくなく、より必要最小限にとどめようと進化してきました。


今、医学はさらなる進化をしようとしているのです。


薬よりも手術よりも、さらに患者に負担の少ない方法が求められているのです。
それは致命的な病気になる前に、治す方法です。


今はまだ「食が病気に影響している」この意識が変わろうという段階でしかなく、まだ誰も半信半疑だし情報も錯綜しています。

新しい医学がまとめられ、洗練されるのはこれからです。
時代がそれを求めているのは間違いありません。

今村先生が遺した研究もいずれ新しい医学の踏み台とされ、役割を終えるときがくるとおもいます。
しかし、これまでは幾多のすぐれた栄養に関する研究が陽の目さえ見ずに消えていったことを思えば、踏み台となるほど多くの人の役にたてる幸福な研究なのだと思います。


医学とは時代の求めに応じて使い捨てられ、進化し続ける。
そんな流れが見えてきた一年でした。

来年はもっと流れが速くなるでしょう。さて、どうなるのでしょうか。
私はとてもわくわくしています。


このブログを読んでくれたみなさんも、よいお年をお迎えください。

   

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