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ロハスメディカルから転載
http://lohasmedical.jp/news/2009/11/08093044.php
小児医療提供者は市民から直接支援受ける知恵を 鈴木・文科副大臣
川口恭 (2009年11月 8日 09:30)
鈴木寛・文部科学副大臣は7日、都内で開かれたシンポジウムの席上で「小児医療をやっている機関は、これまで厚生労働省に税配分を求めるロビー活動をしてきたと思うが、子供手当ての創設に伴ってお金の流れが変わるので、今後は子供を抱える家庭に対してプレゼンテーションして直接支援を求めていくということが可能になるし、そうなることを期待している」と述べた。(川口恭)
この日開かれた『現場からの医療改革推進協議会』の席上で以下のように述べた。
「来年から子供手当てができるはず。来年はまず1万3千円だが、それでも2兆5千億円。これは大変なこと。予算の捻出が大変というのもその通りなんだが、実はその持つ意味はそれだけに留まらない。
これまで小児医療をやっている機関は厚生労働省に対して税配分を増やすようロビー活動をしてきたと思うが、これからは子供手当てを受け取った市民に対するプレゼンテーションをして、パブリックサービスに対する支持を求めることが大切になる。寄付に不慣れな国民性はあるにせよ、来年でさえ一気に15万円収入が増える。そういう子供を抱える家庭に対して、来年4月から商業界でも支出を求める競争が一斉に始まる。その中にパブリックセクターとして、こういうことをしたいのだが支援してもらえないかということが起きるだろうし、そうなることを期待している。
私ども文部科学省の分野ではコミュニティスクールというのを進めているけれど、そういうものとの良い意味での競争知恵比べになる。そういう状況が、あと数ヵ月経つと条件整備されて現れるのだということを認識していただきたい」
コメント
http://lohasmedical.jp/blog/2009/11/post_2155.php
論理の交錯
小児医療の利用者に対して現状を説明し、兵庫県丹波市柏原のような取り組みを展開していくことは大変重要だと思いますが、それは子供手当を狙って寄付を求めることではないでしょう。
そもそも子供手当の性格が不明瞭です。健全な子供の成育を願い、育児費用の補填として行うのなら、まず費用を転用しない保育費用・教育費用から手をつけるべきで、こちらは議論が進んでいるようです。ただ、頑張りを引き出す方法、効率と私学の適正な格差維持という議論が不安です。また育児を親がすべきか、社会がすべきかを明確にしなければなりません。親がすべきと考えるのであれば扶養手当を充実すべきですし、社会がすべきで親は働きに出るべきだと考えるのなら扶養手当を廃止すべきです。
小児医療に話を戻します。医療機関が行うのは子供の健康管理についての医療サービス提供です。健康教育さえ、医療機関が行うべきか、保健福祉センターが行うべきか、教育機関が行うべきか、議論すべき事柄です。子供手当の争奪戦に医療機関が乗り出すというのはまったくおかしな話です
投稿者:ふじたん | 2009年11月08日 13:07 | 114.146.154.104
文部科学副大臣の「知恵」という言葉の選択に違和感満点です。
市民の子育て支援のための「こども手当て」から小児医療機関自身が自分への支援として支払いを引き出すのは、通常日本語では「知恵」じゃなくてどちらかというと「悪知恵」のほうじゃないですかねえ。
文部科学省の副大臣ともあろう者がおよそ教育的じゃない「悪知恵のススメ」を、しかも管轄違いの医療機関に向けて発言されても困ります。事業仕分けが本当にできるのか能力資質を疑われても知りませんよ。
投稿者:前々期高齢者 | 2009年11月08日 21:56 | 117.18.201.219