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(回答先: ビジネスマンに聞く、仕事に使えるiPadアプリ! 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 08 日 12:55:38)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100701-00000001-gendaibiz-pol
「もう敵いませんわ。山口組というだけでパクリよる。カシラ(若頭)狙いなのはハッキリしとるが、カシラは隙を見せるような甘い人やない。長引くやろな…」
山口組幹部が嘆息していう。
六代目山口組の司忍組長が、銃刀法違反で服役している間に、ナンバー2の高山清司若頭は、後藤忠政後藤組組長など反執行部勢力を除籍処分にするなどして排除。盤石な支配体制を築いてきた。
それは、司組長の出身母体で現在は高山若頭が組長を務める名古屋の弘道会が、圧倒的な力をつけることを意味した。構成員と準構成員を合わせて約4000人。力がつけば人もカネもなびく。
不動産、証券、芸能、興行といった暴力団との"親和性"の高い事業には以前から強かったが、近年、不動産流動化、上場企業の資本調達、芸能人の版権、といった「先端ビジネス」で活躍する企業舎弟やその周辺に生息する共生者は、弘道会をバックにすることが多くなった。
面白くないのは警察当局である。日本最大の暴力団である山口組のナンバー1とナンバー2がともに名古屋出身で、縦横無尽に振るまい、勢力を拡大させているのを、黙って見過ごすわけにはいかなくなった。
安藤隆春警察庁長官は、全国レベルで「山口組掃討作戦」を指示、なかでも弘道会については、暴行、傷害、恐喝、公務執行妨害、道交法違反、文書偽造、不実記載、宅建業法違反、みかじめ料要求などで、構成員とその周辺を軒並み逮捕している。今年4月、「弘道会特別対策室」を設置した愛知県警の資料には、「弘道会壊滅戦略」と書かれていた。
起訴できるかどうかは問わない。目的は、逮捕拘留の間に組織の弱点をしゃべらせ、「高山逮捕」に至る材料を集めること。その徹底した戦略によって、昨年1年間で約1000人の弘道会関係者が逮捕されたという。
もちろん、山口組本体への締め付けも厳しい。6月16日、北海道警と大阪府警は、山口組総本部事務所の土地を無許可で直系組長に売買したとして、「山口組カンパニー」といわれる株式会社山輝で役員を務める直系組長3人を逮捕、同社代表取締役の寺岡修若頭補佐(侠友会会長)を指名手配(後に逮捕)した。
個人間で不動産を売買することは違法ではないが、不特定多数への売買は「業」として行っているから宅建業法違反。確かにそうなのだが、「針の穴」を通すような犯罪の摘発である。また、それを北海道警と地元大阪府警との合同で行っているところに意気込みが感じられる。不法売買の端緒を開いたのが北海道警。警察庁が調整した。
山口組には、現在、86人の直系組長がいる。司組長の子分であり、高山若頭の指示に従う山口組の中核だが、山輝事件までに今年に入って7人の直系組長が逮捕されており、都合、11人となった。
すべてが「高山逮捕」という目的に向かい、山口組幹部や弘道会幹部の逮捕はそのための手段である。だが、それを察知している高山若頭は、情報戦に長け、言動に細心の注意を払う慎重派だけに、容易に尻尾を出さない。
弘道会の「三ない主義」は、警察では周知の事実だ。「警察官と会わない、事務所に入れない、情報を出さない」。それに加えて、マスコミとの接触を極端に嫌う。「表の権力」とは一線を画し、情報を統制する。
一方で、「敵の情報収集」には熱心だ。対立組織や不良外国人などのアジト、連絡先、立入先などを調べ上げてデータベース化している。もちろん、「最大の敵」となった警察情報も漏れなく集め、対策本部の組織と人員配置を調べ、車両を割り出し、捜査員の個人情報も集めている。
高山若頭の行く所には、数人から数十人の護衛がつく。対立組織や警察とのトラブル防止が第一の目的だが、一般人との不用意な接触が「高山逮捕」の材料とならないための措置でもある。新幹線に乗れば、グリーン車の高山若頭の周辺を防御するだけでなく、扉両脇に護衛が立ち、目を光らせる。ホテルでの会食の際には、店をすべて借り切りにすることもある。
警察当局が恐れるのは、「弘道会方式」と呼ばれるこうした秘密主義で、山口組総体が地下に潜ってしまうことである。もちろん、そこには暴対法の施行以降、証券口座や銀行口座の開設を認めず、組員の個人情報は金融機関に流し、都道府県条例で日常活動のすべてに制限を加えようとする国家権力への「裏社会の側」の反発がある。
構成員や準構成員として生きていけないのなら、地下に潜るしかない。暴力団は今、マフィア化している。
高山若頭が「マフィア化した新時代のヤクザ」というわけではない。10代から稼業の世界に入り、1975年、弘道会の前身の弘田組傘下の佐々木組若頭となった。以降、弘道会を引き継いだ司組長とともにあり、「司組長の言うことは絶対に守る」という忠誠心で信頼を勝ち得た。
情報を統制、栄(名古屋の繁華街)のクラブのみかじめ料から中部国際空港の「土砂利権」に至るまで、細大漏らさずカネにしていくうまさと、傘下組長らに上納金をキッチリと納めさせるシビアさがある一方、組織の為に体を張って懲役に行った組員と家族の面倒はしっかりとみる。その両面が、弘道会という組織を大きくした。
警察庁は、頂上作戦の旗を下ろすつもりはない。来年4月、司組長が満期出所。その時、「名古屋の両雄」が、暴力団の中核に座り続けるのが許せない。メンツをかけて、それまでに「高山逮捕」を成し遂げる方針だ。
大相撲の野球賭博が『週刊新潮』に報じられると、警視庁はすぐに琴光喜の事情聴取を行い、組織犯罪対策三課の過半の約100名を投入、野球賭博の徹底解明を始めた。そこに暴力団の胴元がいて、それが山口組の資金源となっているからで、胴元が弘道会であれば100点満点の捜査となる。
すべてが山口組に向かい、それが弘道会を経て、「高山捜査」となっている。その勢いはとどまることなく、国家権力の総力を挙げた「頂上作戦」の前で、山口組は成す術もないが、高山若頭は、「弘道会方式」に隠れて、嵐が過ぎ去るのを待つ作戦である。
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