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稀代の天才白魔女さん
(ぐちゃぐちゃなって面倒だから、改めて立て直しますね)
西部邁氏も指摘しておりますが、近代modernとは、近い時代という意味ではなく、様式modeとか模型modelを思考や発想の中心に置く在り方であり、従って<近代化>とは、様式やモデルを中核にして社会を駆動させていくというやり方を一般化(普遍化)する、ということです。
また、似たような使われ方をする文明civilizationが都市民化、従って<近代化=文明化>とは、西欧の都市民をモデルに模倣・同化していく、ということになります。
つまり、明治以降、「西欧の都市民をモデルに模倣・同化していく」その更新updateを繰り返して、今日に至ってるというわけです。
従って、モダンとは、かかる西欧(戦後はアメリカ)モデルへの模倣・同化(均質化=画一化)の圧力に曝された社会(時代)であるということであり、ポストモダンとは、あくまでもその「模倣・同化」の具合や様相といった観点から見られなければならない。 詰まり、貴女の言うような、「遅れてるor進んでる」と見るのは明確な誤りです。 単にそれは、欧米の時間軸に自ら同化した、と言ってるに過ぎないからです。
更にこういった観点からすると、「グローバリズムはアメリカのナショナリズム」(佐伯啓思)と視るのが正しいし、その本質は「世界(いや、地球かw)画一主義」と言うべきなのです。
>>EU即ち「ヨーロッパ共同体」が何故出来たのか
>これも段階論ですね。
勿論、違います。 かかる「世界画一主義」に対するヨーロッパの自己防衛です。
これは現代(史)理解の根幹に関わりますので、あらゆる先入観を抜きに聞いておいて下さい。
EUが、かっての「第三帝国」の描いた版図に殆ど重なるというのをご存知でしょうか? 即ち、70年前、ヒトラーが力づくでやろうとしたことを戦後、英国が加わり、話し合いと合意で実現したーそれがEUです。 では何故、ヒトラーは「第三帝国」を作ろうとしたのか? これは第一次大戦の結果、アメリカの世界への登極が決定的になったことに由ります。
つまり、「自由貿易」(門戸開放)と民族自決(自己決定!)を掲げて、1870年以来の「(第一次)グローバリズム」の過程で決定的に優位に立ったーその事態に対する危機感から、ヨーロッパの中核を自負するドイツを中心に、アウタルキー(自力生存圏)の思想が出て来て、それを実践したのがヒトラーだった、というわけです。
言うまでも無く、「大東亜共栄圏」も同じ理由です。
従って、結論として言えばー
「第三帝国」も「大東亜共栄圏」もアメリカナショナリズム=グローバリズムへの自己防衛=自己主張として出て来たーだからこそ戦後の冷戦システムとは、ソ連をジュニア・パートナーとして、かかる西欧や日本の自己主張を抑えることを裏の(真の!)目的としていた。 冷戦システムが壊れ(私はゴルバチョフが意図的に壊したと見てますが)、入れ替わるようにEUとシステムアップした「(第二次)グローバリズム」が登場して来て、今日に至っている。
ーこのように見てくれば、かっての「大東亜共栄圏」とは異なるやり方で自己防衛する「東アジア共同体」の登場は、寧ろ必然だと思います。
>昔のEU、ECだっけ?みたいなのをつくる発想でやられると
ECに倣う(モデルとする)のではなく、東アジアの生態系に合わせて形成されていけば良いのです。 そしてこれは<文化>に関わる私の現状認識(危機感)から来ています。