★阿修羅♪ > 雑談専用37 > 114.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: スターリニズムは突然発生的に誕生したのではなく、マルクス=レーニン主義の中につねに/すでに胚胎していた 投稿者 南青山 日時 2009 年 7 月 29 日 09:05:51)
スターリニズムが勝利してしまったという歴史的根拠から「マルクス=レーニン主義はスターリニズムへの道を内在している」という仮説もありえるとは思います。
しかし、なぜスターリニズムという最悪の政治形態が勝利してしまったのか、その総括が必要です。当初、レーニンとトロツキーが革命党の中で実権を握っていたときは、党内民主主義が貫徹され、分派の形成も認められていました。今の日本共産党とは大違いです。
そして社会主義革命は一国だけでは成功せず、多数の国での同時革命が必要と考えていました。それが国際主義です。第一次大戦から第二次大戦に向かう中で帝国主義戦争を革命に転化せよ、とのスローガンが掲げられました。
しかし、スターリンは一国社会主義を唱え、数々のマヌーバを使ってレーニン亡き後の革命党の指導者の地位をトロツキーから奪い取ったのです。スターリンは革命運動の中で最初で最大の内ゲバ主義者といえるでしょう。
その後の結果はご承知のとおりです。スターリンの支配するソ連邦は、腐敗した官僚が支配する社会主義とは程遠い社会形態となってしまいました。もしもトロツキーがスターリンの策略や陰謀に打ち勝って実権を握ったなら、その後のソ連邦と世界のありようは大きく異なったことでしょう。
マルクス・レーニン主義 = スターリニズム でないことは明らかです。
計画経済に話を戻せば、スターリン主義下のように何から何まで計画経済にするのではなく、自由経済がメリットのある分野では自由経済を認めるということです。トロツキーは計画経済に最もふさわしいものとして郵便システムを挙げていました。郵便システムは国有化すべき最も重要なものと考えていたのです。従って逆に計画経済には不向きな分野も考えていたのです。
スターリン主義のように何から何まで計画経済にするというのは、本来の社会主義とは相容れない考えかたです。