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資本主義の限界
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投稿者 語巻き 日時 2009 年 6 月 30 日 17:40:38: FbKi3ZdqZar8U
 

二階堂ドットコムより引用

 クライスラーもGMも、国が救済したところでどうにもならない。なぜなら、ビッグ3の凋落は単に彼らが省エネの技術開発に遅れを取ったせいではないからだ。それは地球規模で供給能力が需要を上回った結果の自然の調整にすぎない。アメリカの自動車業界は既に過去の産業となっているのだ。これは資本主義の終わりの始まりなのである。

 資本主義は拡大再生産のねずみ講。この無限連鎖は購買力の限界でもろくも崩れる。これまで世界は文明の発達と共に民衆の購買力が増し、資本主義はフル回転を続けてきた。資本主義は少品種大量生産がもっとも効率が良い。なので、先進国でモノが行き渡ってくると資本主義は発展途上国をターゲットとして自ら発展してきた。

 大量生産の次には多品種少量生産で適応してきたように見えるが、実はまだ地球上に大量生産が通用する未開の地域があったればこその話なのだ。そこでしっかり利益を稼ぎながら先進国に対して適応しようとしていたのである。しかし大量生産が通用したのは白人社会と日本などごく一部の有色人でしかなかった。アジアとアフリカでは大量生産が通用しないことを誰も予測しなかった。いや、正確には「先進国の大量生産」が通用しなかったというべきだ。

 では「後進国の大量生産」というものがあるのか?あったんですよ。「安かろう、悪かろう」という大量生産が。その象徴がインドのタタ自動車。なんと普通乗用車がタタの20万円ですよ!中国や東南アジアはパクリ天国。「TOYODA」「HOGDA]「SONI」なんでもあり。

 民衆は悪かろう承知のうえでまがい物を買う。品質が悪くても誰も文句を言わない。壊れりゃ直すだけのこと。で、この直す技術を彼らは持っている。なので安けりゃなんでもOK。これが中国からインドにいたる「アジアの大量生産」なのだ。悪貨は良貨を駆逐するが、先進国の大量生産は後進国の大量生産に歯が立たなかったということなのである。

 その一方でアラブからアフリカ諸国はどうなのよ?彼らの共通項は「部族主義」
詳細は省くが、まぁ民主主義とは相容れない。ところで現代では民主主義は人命尊重と一緒に疑うべくも無い金科玉条のように思われているが、それはいわゆる「先進国」での話。

 チャーチルに言わせると
「民主主義?ふん!、最悪だよ。ただこれまでよりちょっとましなだけさ」

 資本主義を支えるのは民衆の購買力。説明は省略するが、要は民主主義は資本主義が拡大するためのねずみ講に過ぎないのだ。共産主義は民主主義の同胞(ハラカラ)、同床異夢。

 話を元に戻す。白人の資本主義が民主主義を世界に押し売りして歩いてきたの
が近代の歴史。アジアではある程度民主主義が受け入れられたが、「後進国の
大量生産」に阻まれた。で、アラブとアフリカでは「部族主義」阻まれて民主主義は根付かない。白人の資本主義は地球規模で限界に来た。ここからねずみ講の破綻が始まるのだ。

 資本主義の象徴産業が「自動車」。アメリカがこれからいくらコンパクトカーを作ろうがEVを開発しようが、せいぜい国内の失地を少し挽回できる程度。日本もヨーロッパもその土地のメーカーががっちりシェアを取っていて付け入る隙はほとんど無い。後進国はご覧の通り。

 かくてビッグ3は消え行くしかない。日本のメーカーが同じ徹を踏まないことを願うばかりだ。

<私のコメント>
資本主義が行き詰ったらリセットのための戦争しかないわけで、その戦争が終われば日本が次の覇権国になることはユダヤのシナリオに書かれている。戦後の日米関係とは日本を覇権国に育成していたのである。アメリカが自国の製造業を潰してまで、毎年多額の貿易赤字を出してまで日本の製品を気前よく買い続けたのは、日本の製造業を育てて高い科学技術を持たせるためである。日本は、その科学技術を武器に世界の覇権を握るのである。  

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