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(回答先: 資本主義が行き詰ったら、社会主義しかないでしょう。 投稿者 有島実篤 日時 2009 年 6 月 30 日 21:42:53)
労働者階級ってまとまる事が可能なのでしょうか?
労働者の中にも様々な階級分化があるのではないですか?
仮に労働者階級の権力ができたとしてその権力はどのような経済運営ができるのでしょうか?
結局は経済の専門家に頼るしかないのでは?
であるならば最初からどのような経済システムが一番いいのかを考えた方がいいです。
そこで生産者主導型の経済から消費者主導型の経済の方がいいだろうと提案しているのです。
経済運営の主体が誰かよりもこちらの具体案の方が大事です。
労働者も生産者の一部なのです。
資本家か労働者かの二者択一という議論は生産者主導型の経済からはビタ一文変えさせないというトリックだったと思います。
柄谷行人氏の「可能なるコミュニズム」の中にマルクスが「協同組合が生産を管理する事が可能なるコミュニズムだ。」という趣旨の文章を書いているとの指摘があります。
これは労働者階級が経済を管理するという視点からの変化を示すものだと思います。
資本主義批判の中の生産の無政府性(恣意性)に対する解決策が消費者の注文による生産である事は自明でしょう。
労働者階級の党を自称するこれまでの党は実際にはテクノクラート(官僚)の党でありその経済運営が必ずしも労働者階級の利益にはならなかったと思います。
むろん資本主義政党よりはマシではありましたが。
権力は腐敗するのです。
どのような経過で生まれた党であってもできてしまえばその瞬間から腐敗が始まります。
それは人間がやっているからです。
聖人君子は存在しません。
これまでの自称社会主義国で発生した個人崇拝は何を意味するか?
いつまでも権力の座に居座り続ける為の無謬神話を構築し批判者は殺してきたのです。
労働者階級の党などという曖昧な規定ではこのような弊害を防ぐ事はできません。
「私こそが最も労働者階級の利益を体現する。」などと強弁する事はたやすい事であるし多くの人民は「そうだ。そうだ。」と思ってしまうのです。
政治権力における個人の影響力を最小限に抑えるシステムを構築すべきなのです。
だからよりよき社会の具体的システム構築が最も重要なのです。
経済システムと法律です。
その第一歩が消費者主導型経済システムへの転換だと申し上げているのです。
曖昧(一般的)な概念による統治を後退させて具体的な統治に切り替える必要があります。
政策立案とシステム構築の能力の向上が世界人民の課題です。