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(回答先: 貴重な実験ですね。詳細にメリット、デメリットを知りたいところです。 投稿者 tk 日時 2009 年 2 月 28 日 11:33:28)
tkさんへ
こんばんは。まず最初に以前死刑のことでたくさんのご意見をいただいたのに何の返事も書かずにすみませんでした。ちゃんと読んではいるのですが。問題児ばかりいる中学の講師のうえ、子育てや家事に追われしまいなかなか落ち着いて書く暇がありません。
さて、豪州の所得保証についてです。なぜ結婚しないか(同棲はする)は下の最大幸福さんへの返事に書きました。ぜひ読んでみてください。
支給額についてはこども一人、母親一人の二人家族(母子家庭)で、月約18万弱くらいですね。こども3人いる母子家庭で25万くらいだと思います。
悪くはないでしょう。豪州では、どの仕事をしても時給1000円(法制上は10ドルちょっと)を下ることはありません。スーパーのレジで最低時給12ドルです。一日8時間働くとして、月20日ちょっとですね。おわかりいただけると思いますが、所得保証をある程度にあげると、仕事の最低賃金を上げないと支給のほうが高くなるので、ここまでいいのです。これはBIを推進する方たちのねらいのひとつでもあるのではないでしょうか。豪州でもここまで来るのに試行錯誤、色々な人々の活動の結果なのです。
この福祉についての論文はたくさん出ています。私もあちらで学生だったので、女性の視点からですが、ずいぶん読まされました。
australia, welfare, income support chiod care などのキーワードで色々出てくるのではないでしょうか。後は problems single mother などでも探せると思いますが日本語でもあるかもしれません。
詳しくは書きませんが、西洋の国はもともと親がこどもの学費などは面倒みない伝統があります。だから大学の学費などは、国が若者に貸し付ける制度なのです。勉強も社会のためなので、国がお金を出して大学生の生活の面倒を見るのは当然という考えもあります。日本は親がこどもが大きくなればお金がかかるだろうと年功序列で賃金をもらっていたりして、考えがちがいますよね。だから西洋風のサポートがいいのかなって思います。
また、夫婦や家族の考え方なども違うのではないでしょうか。
向こうはあくまで個人。日本は家庭に価値観を置いている人がまだ多いのではないでしょうか。
無責任に親になるという話は、子育て放棄とはいいませんが、18、19才で結構産むということです。でも自分も遊びたい年頃なので、自分の親や親戚、兄弟、姉妹にあづけて遊ぶというのはよく見ました。父親も当然母親より実感ありませんから、きちんと面倒見るというのはあまりないのではないですか。だって、自分がかせがなくったって飢えたり、危機的状態にならないのですから。
このような負の側面については、また書きます。
ご意見聞かせてください。