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【カレーライスは食糧安保のカギ】 野菜たっぷりのカレーは自給率の“優等生”
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090510-00000517-san-soci
野菜たっぷりのカレーは自給率の“優等生”
5月10日12時33分配信 産経新聞
日本の食料自給率はカロリーベースで40%。先進国の中でも最低水準だ。「食の安全・安心」に関する問題も後を絶たない。国の食糧安全保障が揺らぐ中、日本の食を守る担い手たちを追った。
■カレー67%、天ぷらそば20%
67%という高い食料自給率を誇るメニューがある。子供からお年寄りまで人気があり、野菜(自給率77%)をたっぷり使い、ご飯(同96%)にかけて食べる。その正体は、カレーライスだ。
ちなみに、カレーライスよりもずっと日本的な天ぷらそばは、しょう油(同0%)やエビ(同5%)、卵(同10%)、小麦粉(同14%)、そば(同23%)のほとんどが輸入頼みのために自給率はわずか20%。カレーライスの「優秀さ」が分かる。
カレーライスがすごいのは、ルーの自給率が0%であるにもかかわらず、トータルでは高い自給率となる点だ。
平成20年春の慶応中学の理科の入試試験で、カレーライスに関する問題が出た。野菜の性質や形などの問いに混じって、調理法についての問いが出され、話題になった。
親子での料理やキャンプのメニューの定番であるカレーライスは、「家族のだんらん」や「食育」、地域の食材を使う「地産地消」にもつながる。肉、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンをいっぱいつかった家庭のカレーライスは、まさに国民食だ。
子供たちが、たくさんの野菜を喜んで完食する魔法のメニューでもある。
「カレーライスは、食事の理想とされる『一汁三菜』ではないという人もいるが、主菜、副菜が入って、栄養バランスもとれている」
ハウス食品でマーケティングを担当する香辛食品部マネージャーの宮戸洋之さんは胸を張る。
■遼くんも大好き
昨年10月かた、食料自給率を向上させる国民運動として始まったのが、「FOOD ACTION NIPPON(フード・アクション・ニッポン)」だ。
政府は自給率を平成27年度に45%まで高める目標を掲げている。
季節柄、最初に取り上げた料理が鍋物。いろいろな鍋のレシピを作成するなどで、自給率の高い野菜の消費量を増やすキャンペーンを展開した。
鍋物に続き、4月からは「カレー・アクション・ニッポン」がスタートした。農水省の担当者は「冬の鍋シーズンに続く仕掛けとして白羽の矢を立てたのがカレーライス」と話す。
カレー・アクションには、プロゴルファーの石川遼選手を起用し、春野菜カレーや夏野菜カレーのキャンペーンを展開する。
民間でも、自給率の向上につながる取り組みが活発化している。
東急ストアは今年2、3月に、国産食品を買うとポイントがもらえ、商品券や旅行券が当たるキャンペーンを12店舗で行った。その結果、対象商品の販売量が前月比2倍、売上金額で1・6倍にも増えた。
同社の松村康一・青果部業務課長は「手巻きずしやサラダなどいろいろなフェアを行ったが、カレーフェアの人気が最も高かった」と話す。
国産の野菜や肉でカレーを作って食べる家庭が増えれば、増えるほど、自給率も上がっていく。
■野菜を食べよう
自給率99%の米とともに、カレー高い自給率を支えているのが野菜だ。魚介類が62%、輸入飼料を加味した肉類などの畜産物が66%にとどまるのに対し、野菜は77%を誇る。
ところが、野菜料理は皮をむいたり、切ったりと、意外と手間がかかる。実はスーパーで加工された魚や肉よりも包丁を使う頻度も多くなり、味付けも難しい。
「酒やみりん、しょうゆ、だしを使って、和食の味付けをしない主婦が増えている」(食品メーカー役員)ことも、家庭の野菜離れの一因になっている。
もっとたくさん野菜を食べてもらうにはどうすればいいのか。カレー・アクションもその一つの仕掛けである。
野菜の消費拡大には、ビジネスチャンスも隠れている。
しょうゆ最大手のキッコーマンが、15年に発売した和風そうざいの素「うちのごはん」は、豆腐やモヤシなどを加え、3〜5分いためるだけで料理ができあがる優れものだ。主婦の絶大な支持を集め、今では十数種類が販売されている。
キッコーマンが提案するのは、現代のスタイルにあった新しい日本型食生活だ。
調味料の企画や営業を担当しているプロダクト・マネジャー室の茂木篤さんは「三食すべてでバランスのとれた食事を取るのは難しい。朝食抜きや外食中心の昼食で野菜が不足した分、夕食で帳尻合わせをすればいい」と提案する。
同社では、プラス1品の「野菜おかず」のレシピを作成。4月からは、買い物先でも見られるように携帯電話向けにも提供を始めた。レシピは「ご飯がおいしい」がテーマで、サラダではなく、煮物や漬物など、米のご飯と相性の良いおかずにこだわった。
自給率の向上に貢献するというような大上段の取り組みではない。茂木さんは「日々の食生活が、自然に自給率の向上につながる手助けになれば」と話している。
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最終更新:5月10日12時33分
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