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(回答先: ショッピングセンター国際評議会（ＩＣＳＣ）、年後半に初めて勢いがつくと予想 【ロイター】 投稿者 hou 日時 2010 年 1 月 08 日 06:46:50)
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/51364319.html
■控えめな数値を予想された12月は意外にも健闘している結果となった。高級デパートメントストアは前年同月を上回り、ＴＪＸは絶好調さが目立った。アバクロは相変わらずの負け組みとなり、二桁減の連続記録をさらに更新した。
コストコが発表した既存店・売上高前年同月比は、海外店がドル安の為替変動で25％増となり９％増と昨年を上回った（予想は7.9％増）。ガソリンや為替変動を調整した場合は２％増となっている。ターゲットは1.8％増と予想（0.2％減）を上回り市場を驚かせた。
衣料チェーンを見ると、安売りを打ち出している店は予想を上回っている傾向が続いている。オフプライスのＴＪＸは予想（5.9％増）の２倍以上となる 14％の増加。コールズは予想（3.7％増）を上回る4.7％増と回復傾向が続いている。逆にＪＣペニーは予想（４％減）を下回る3.8％減とさえない。
ギャップは予想（2.6％増）を下回ったものの前年を上回る２％増だ。バナナリパブリックが３％減、海外店が１％減となったが、本体ギャップが１％増となり、激安をウリにするオールドネイビー（７％増）が大きく牽引した形だ。リミテッド・ブランドは予想（1.5％減）を下回る２％減とさえない。また、アバクロは予想（12.5％減）を下回った19％減で、価格イメージからか客離れが進んでいる。アバクロはこれにより過去17ヶ月連続の二桁減となった。
高級デパートでは、ノードストロームが予想（2.5％増）を大きく上回る7.4％増と好結果となった。また、サックス・フィフス・アベニューは4.5％増と予想（2.8％増）を上回った。メーシーズは予想（0.8％増）を上回る１％の増加となった。ニーマンマーカスは4.5％増となった。
トップ画像：ウエストフィールド・カルバーシティ・ショッピングセンター。核テナントにはメーシーズ、ＪＣペニー、ターゲット、ベストバイがある。メーシーズの12月の既存店は１％のプラスとなり、私の予想は外れたが、クリスマス商戦期（11月と12月）では1.5％減だ。←負け惜しみではない！しかし悔しい（笑）。
〈主な小売チェーン〉
12月既存店売上高前年同月比
ウォルマート： ５月から発表中止
サムズ・クラブ： ５月から発表中止
ターゲット： 1.8％増
コストコ・ホールセール：9.0％増
ウォルグリーン： 0.3％減
ライトエイド： 1.8％減
ＴＪＸ： 14.0％増
リミテッド： 2.0％減
ギャップ： 2.0％増
コールズ： 4.7％増
アバクロンビー＆フィッチ： 19.0％減
アメリカンイーグル・アウトフィッターズ： 7.0％増
ＪＣペニー： 3.8％減
メーシーズ： 1.0％増
ノードストローム： 7.4％増
ニーマン・マーカス： 4.5％増
サックスフィフス・アヴェニュー： 9.9％増
ウォルマートは５月から、月次の既存店発表を中止している。12月は久しぶりに赤字（マイナス）が減った。高級デパートが回復しているが、意外にもウォルグリーンとライトエイドは前年を下回っている。
＊コストコは、為替の変動やガソリン価格のデフレインパクトを調整した数値を08年11月から始め、現在も続いているのでカッコ（）で加えることにした。
09年12月19日 - 【クリスマス商戦】、ブラックＦにサイバーＭ、スーパーＳ？も東部では大雪が襲う！
⇒こんにちは！アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。意外にも高級デパートメントストアが健闘しました。しかしクリスマス商戦の11月と12月でみると２ヶ月間ともプラスだったノードストローム以外は、メーシーズが1.5％減とマイナスに落ちこみ、サックスは11月（26.1％減）が響き7.3％減です。で、ニーマンマーカスはわかりませんが、11月が7.5％減ですから結局マイナスに転じる可能性があります。最悪だった昨年のクリスマス商戦を下回りますから喜べません。全米小売業協会（ＮＲＦ）は、消費者が12月の第２週までに買い物を済ませた割合が、過去５年間で最低にとどまっていると発表しました。デパートは在庫を絞っていたためディープディスカウントにはならず「駆け込み富裕層」がしかたなく割高なギフト商品を購入したのではと分析しています。
⇒逆にダメなのはアバクロンビー＆フィッチです。12.5％減の予想さえも下回ったアバクロ（19％減！）はクリスマス商戦中もブランド力を守るため大胆な値引きをしていませんでした。一方、ディープディスカウントを行っていた競合のアメリカン・イーグルアウトフィッター（北米に950店以上）は予想（2.3％増）の３倍となる７％の増加です。同じくティーンアパレルでモールに展開するエアロポステール（49州に約900店）も予想３％増から３倍以上となる10％の増加です。で、アバクロは値崩れをおこさないように「100ドル以上の買い物客には25ドルのギフトカードを進呈」の販促をおこなっていました。ティーンで、同じブランドを100ドル以上を購入できる人は限られているでしょうから効果がありませんね。
⇒高級デパートではありませんが、ターゲットもクリスマス直前の買い物客に助けられたと思います。ターゲットの販促もディープディスカウントとギフトカードでした。値引きできないビデオゲーム機やポータブルゲーム機に20ドルのギフトカードをつけていましたから、とりあえず購入しておこうとなったのではと思います。それから昨年の夏から100ヶ所のターゲットに導入しているミニ青果部門『Ｐフレッシュ（prototype-fresh）』も既存店前年同月比の増加に寄与していると思います。ただ11月〜12月期でみればターゲットは良くて微増です。ところでＴＪＸの14％の増加はすごいですね（ご婦人方の鬱積した欲望が爆発？）。反面、ドラッグストアのウォルグリーンとライトエイドがフロントエンド商品（それぞれ3.1％減と、.3％減）が足を引っ張りマイナスとなっているのは驚きです。スナギーとか売れていると思っていましたが．．．
こうなるとウォルマートのクリスマス商戦（11月と12月）の既存店・売上高前年同月日が知りたくてたまりません。ウォルマート第４四半期（11月〜１月期）の既存店は、プラスかなぁ。
Posted by usretail at 03:35│Comments(0)│TrackBack(0)
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