★阿修羅♪ > 国家破産66 > 469.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 分限回避/政府との会談定例化 連合の期待通り!?官房長官“活躍中” 投稿者 gikou89 日時 2009 年 12 月 15 日 11:10:29)
http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/091214/41665.html
7日に行われた第20回の税制調査会、その後、行われた記者会見の会見録が10日発表された。詳細を見てみると、その中に面白いというか重要な発言が見られる。「政治とは税のことである」。誰がいったか知らないが、まさに、税制論議の中に、現在の政治課題、財政問題のすべてが含有されていて、まさに「政治戦略会議」の趣である。勢い、委員の中からも思い切った発言や本音が飛び出てくる。もちろん、現在の焦点は「税収が落ち込む中、どうマニフェストを実現するか」だ。渡辺周・総務副大臣はこう語る。
赤字国債は出せないという縛りがある。子ども手当を出すために、更にその孫、子にツケを残す赤字国債を出すなんていうことは、子ども手当の財源の赤字国債というのは、結局その分、また子ども手当を出す子どもに負担を与えることになる。そうだとすれば、赤字国債を出してまでやるべきことではないというのは多分共通認識。しかし、税収は足りない。国債の出す額は限られている。そうすると、やはりマニフェストの中でいろいろ財源をかき集めて、既存の予算の切り込みをぎりぎりまでやって見てだめだった場合は、やはりそれはごめんなさいとするしかない。いろいろやったけれども、やはり赤字国債を出してまでやれないと、だから、申し訳ないけれども、なくとも来年度はこれできないということを、やはり正直に認めるしかない。本当に万策尽きたのであれば、あるいはダウンサイジングするかどっちかだ。
とても正直な話だ。政治家として行政に入り、政治主導で政策を実行していく上での苦労を、そのままに述べている。だが、そんなことは、初めからわかりきっていたこと。経済が大変で、今年度の税収が大幅に落ち込むだろうことは、8月の総選挙の前には、当に分かっていたこと。それなのに、民主党は「子育て支援」「暫定税率の廃止」「高速道路料金の無料化」といったマニフェストを掲げた。いまさら、「ダメだったらごめんなさい」とは情けない。
記者からはすかさず、こんな質問が飛んだ。
【記者】 「藤井財務大臣が選挙の前にあちこちで公約の財源論について、とにかく政権を取れば多分できると、だけどできなかったらごめんなさいと言うと、ごめんなさいというのはどういうことですかというふうに聞かれれば、それは下野することだと、政権を下りることだということを何度も言っている。どう思うか」
【渡辺総務副大臣】 「鳩山総理も、マニフェストを実現できなければ、4年後に選挙で不信任を受けると。当然そういう厳しい審判を受けることになると思う」
渡辺総務副大臣は、今、上がっている概算要求額は、まだまだ削れる部分がある筈だから、徹底的に絞って、マニフェスト予算を確保し、国民の要求に応えるべきだと主張する。だが、閣内には、亀井静香大臣のように、95兆円でも足りない、自公政権の本予算と補正を合わせた102兆円以下では、クビを縦に振らないという強硬派もいる。15日には小沢幹事長が「特別要望」を引っ提げて鳩山首相と会談する。どうやら、いくら仕分け作業を厳しくしても、実際には「入るを図って、出ずるを制す」にはなっていないようだ。税制調査会も、法人税、所得税、消費税といった「大綱」部分の改正論議に手が付けられず、当面の財源不足をどう糊塗するかに腐心しているようでは、「税によって政治を変えていく」ことは、当分、期待できそうにない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)