★阿修羅♪ > 国家破産65 > 395.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: JAL(日本航空)経営悪化の真相 投稿者 gikou89 日時 2009 年 10 月 09 日 00:50:47)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1008&f=business_1008_111.shtml
光陽ファイナンシャルトレードのストラテジスト二本柳直人氏は、金の価格について、「金融危機後のマーケットを巡るさまざまな変化や中国の動向などが、金価格の動きに大きな影響を与えるだろう」と見ている。金を取り巻く投資環境などについて聞いた。
リーマン・ショック後に金融取引規制が議論される中で、原油や穀物などのように、価格の動きが日常生活に大きな影響を与えるコモディティに関しては、投機マネーや年金資金などの流入に対してさまざまな規制措置がとられてきた。
これに対して、金をはじめとする貴金属は、日常生活への影響が小さいこともあって、現在のところ取引規制の対象外になっている。このため、規制を嫌った投資家が投資資金を振り向ける動きが強まっている。さらにG20などで、タックス・ヘイブンへの規制強化が検討されていることも、金にとっては追い風になっているようだ。タックス・ヘイブンにおける投資資金は、大半がユーロ圏投資家によるもので、主にドル建てMMFなどで滞留しているとみられる。規制が強化されることを警戒して、これらの資金が本国へ引き揚げられるときに、ユーロや金などに形を変えるケースが多いようだ。
また、サブプライム問題が表面化してからは、CDOなどのような複雑な金融商品を敬遠し、単純なしくみの商品を選好する傾向が強まっている。そのような観点からみると、金、とりわけ金地金は格好の投資対象として非常に都合がよく、投資家のポートフォリオにおけるウェイトの引き上げにつながっている。
なお同じ貴金属でも、白金(プラチナ)は、金や銀とは別物と考えておいたほうがよいだろう。足元では、投資家のリスク選好姿勢の高まりを受けて金とともに買われているが、工業向け商品としての側面が強い白金(プラチナ)は、今後世界経済がデフレ色を強めた場合には、金とは異なり売り圧力にさらされる公算が大きいからだ。
中国が2兆ドルを超える外貨準備に占める金の保有高を中長期的に増やす方向にあることも、金にとっての強材料となる。先般中国は、それまで600トンであった金の保有高が1,054トンに増加したことを公表したが、それでも外貨準備に占める金の比率はわずか1.8%に過ぎない。外貨準備に占める金の保有高が少ない日本でも、同比率は2.8%を占めていることから、中国の金保有高は、今後着実に増加していくことが予想される。
また、ECB(欧州中央銀行)は、ユーロ加盟各国の中央銀行に対して、外貨準備の15%は金で保有することが望ましいという指針を示しているが、かりに中国が現在の外貨準備に対して同じ水準にまで金を保有するならば、単純計算で約9,000トンの金を保有する必要があるということになる。
さらに中国では、金地金の購入を個人にも解禁したため、今後は個人による金の現物買い付けが増加することが期待される。このように、中国政府に加えて個人にまで金に対する需要が拡大することが予想されるため、金相場に対する中国の影響力は、今後一段と強まっていくものとみられる。こうした動きは金価格を徐々に底上げしていくことになるだろう。(つづく)(取材・文責:サーチナ・メディア事業部)
★コメント投稿フォーム (1000字まで) よかったら一言、ここに感想などお聞かせ下さい。 コメント投稿するとすぐにこの上部に表示されます。 |