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(回答先: 亀井さん、米と離婚した英を参考に民営化した郵便局を活用しましょ。 投稿者 プロタイドイオン 日時 2009 年 10 月 02 日 06:51:49)
>>この融資を実行する「民間」金融機関には有利な国債の引き受けを
>>優先的にするよう政策誘導するってのはどうなんでしょうか?
>>日銀は反対するのでしょうか?3年後に企業がどの「民間」金融機関を
>>選択するかは民間金融機関の営業努力ということになる。
現実的には難しいでしょう。
金融機関が国債を保有する理由は、余剰資金の受皿としてです。
余った資金を持っていても仕方が無い。金利は払わなくてはならない。
だから国債を買って収益を上げる為に買います。
中小や個人に銀行がカネを貸出すように誘導するためには、金融機関相互の競争を激化させる事が最も有効です。
しかし、現実には、日本の金融政策は金融機関を淘汰し、その規模を拡充する方向に向かわせています。
これははっきり言えば、競争を弱め、独占資本化(古い表現で申し訳けありません)させています。
金融機関の大規模化は、経営効率化による低コスト化をもたらしますが、反面で、独占化・寡占化を結果として作り出します。
※ちなみに日本では、金融機関を新規に作る事は非常に難しく、現実的にはほとんど新規に認可をとることは難しい状況です。信用バブルの破裂前まで、アメリカは要件を満たせば、銀行業の新規開業を認めており、整理統合される銀行がある反面で、新規算入もあり、実態はさておいても、競争状態は作り出されていました。
このような状態では、まじめにリスクを負って、貸し出しをする方がバカ馬鹿しくなります。
いつもでも換金できる現金に近い流動性と市場、信用力がある(相場変動による時価の変動は考慮しない)国債を買っていれば、何も銀行は困りません。(これでは国営とどう違うのか、分かりません)
ですから有利国債がバックに付いていても貸出しが増えるかどうかは疑問です。
また、もうひとつの問題は、国債の大量発行が実は金融機関の競争意識を弱くしている事です。
しかし、今の日本の状況で金融機関が国債を引受けなくなったら、それはそれで「トンデモな状況」を作り出します。
米英の強欲資本主義(アニマル・スピリット//私はあえてカネゴン・スピリットと呼んでいますが)は確かに問題ですが、かと言って社会主義的な政策だけでは、腐敗し、没落すると見ていますが、金融に付いてはその公共的な役割と仕組みから、規制は必要という認識です。
リスク限定、ミドルリスクの金融に対応するシステムの欠落・不足が問題だと考えています。
なお、日本経済復活のカギはデフレ経済からの脱出しか無いと見ています。(ガンガンとインフレ政策をやるべき)
同時に高額所得者への累進課税の実施、内需型企業への優遇税制、福祉・医療分野への研究投資開発の推進。
企業が海外で得た所得を国内に移転する際の優遇措置などが必要ではないかと思っています。
余談ですが、実は日本では、福祉・医療分野への投資の方が土木・建築分野への投資よりもはるかに乗数効果が大きいとされています。役人も知っていますが、なぜか皆、沈黙しています)
医療、特に高齢者医療への開発投資は世界への輸出が期待できる成長分野です。この事がなぜか、消えています。
最後に、今時、円・ドルだけで、輸出取引をしているような企業はどうかと思います。
円・ドル以外の通貨建てで、輸出取引をしている企業は黙っています。
言っている企業はアメリカでの商売が主力の会社だけ・・・・
アジア・ヨーロッパ向けが主力の企業はどうか・・・・マスコミ報道をよ〜く見ていて下さい。
そんなに、ニポン企業は弱くないですよ。