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(回答先: 4〜6月期GDP下方修正、企業の在庫減も要因 投稿者 gikou89 日時 2009 年 9 月 11 日 14:03:52)
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200909100200.html
世界の反グローバリゼーション運動に強い影響力をもつ人類学者でロンドン大学准教授のデビッド・グレーバー氏(48)が来日した。『資本主義後の世界のために 新しいアナーキズムの視座』(以文社)などの著書がある。グローバル資本主義にかわる新しい社会のあり方について聞いた。
世界金融危機を経て、資本主義への不安は日々高まっている。人々の期待は、福祉国家の再建、国家の役割の拡大へ向かっているようだ。国家なき社会を目指すアナーキズム(無政府主義)とは一見、逆行するかにみえる。
だが、グレーバー氏はこれを短期的な反応とみる。「危機が明らかにしたのは、今ある制度が永続的なものではないということ。われわれは、世界の見方を根源的に変える必要があります」と語る。
そもそも福祉国家は、資本主義が生き残るために社会運動の要求に応えて成立したものだとする。だから現在の危機に対しても、真に新しい展望を開くには、社会運動がさらなる圧力をかけなければならないというのだ。
かつて運動の主要な担い手だったマルクス主義に対しては、「一つの理論で状況について包括的な分析が可能だとする考え方には、根本的に同意できません」。ではどうするか。権威主義的な思考を拒み、自律的な直接民主主義を尊重する立場に立つ。それがグレーバー氏のいうアナーキズムで、リベラルや社民主義との違いもそこだという。
「アナーキストの役割は小規模のコミュニティーを自分たちの手で自律的に管理することで、国家にプレッシャーを与えていくことです」
それにしても、国家なき社会は実現可能だろうか。現実の暮らしは、必ずしも隅々まで国家の管理に縛られているわけではない。アナーキズムの革命は、そうした国家とは別の、自立した空間を日常生活の中で広げていくことをめざしているという。
「意識していなくとも、人々はすでにアナーキズムを実践しているのです。国家というシステムはこれからも存続するでしょうが、それはどんどん無意味になっていくでしょう」(樋口大二)