★阿修羅♪ > 国家破産64 > 348.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 国内市場では自由な競争市場が出来ているとしても、世界には、まだまだ自由市場は出来ていない。『経済原論U』小室直樹 投稿者 TORA 日時 2009 年 8 月 28 日 13:58:53)
分業の構築に、冨を生み出す体制を見出せたのは、物が足りない時代だったからだ。
比較優位説も、物が足りない時代に、物の生産をどのように上げていくか、その過程でより大きい冨を蓄積するか、という前提での理論であり、実践だった。
日本が主張すべき考え方と体制は、旧来型経済の前提があってこそ、意義があったのではないか?
しかし、21世紀、前提は変わっている。
物は、余っている。さらに、旧来の経済活動とは言えない、金融バクチが、全世界における取引金額の99%を締める時代、自由市場を支える理論、実践は、誰にも分かっていないのではないか。
いわゆる実体経済という範囲であれば、小室氏の言うように、自由貿易体制の構築・維持は、日本がとるべき体制だ。
しかし、実体経済での取引量の、おおよそ100倍の取引量が、仮想世界にはある。(ディーラーの報酬が、100億円というのは、仮想世界だからこそ、可能だ。100億円の報酬を得るには、いったい、何台、レクサスを売らなくてはならないのか?)自由貿易体制という考え方も実践も、この仮想世界と離れていることは、誰の目にも明らかだ。
次を支える考え方と体制、これが分からないのが、現実だ。