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(回答先: 中国における上半期の賃金上昇への疑義 投稿者 gikou89 日時 2009 年 8 月 14 日 12:30:15)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000057-yom-soci
地方公務員の役職を複数の「級」にまたがるように給料表で格付けするなどして、職務より上位の給料を支払う「わたり」が、141市町村で行われていることが、読売新聞の調べでわかった。
不適切な人件費は約9200人分、年間33億円に上るとみられる。総務省も「給与は職務と責任に応ずる」と定めた地方公務員法に違反するとして、初の実態把握に乗り出した。9月にも是正指導する方針だ。
調査は、47都道府県に対し、市町村分を含めてわたりの有無(4月1日現在)を聞いたところ、都道府県分はすべてが「なし」と回答。市町村分については、26都道府県がわたりの存在を認めた。市町村数では奈良が16と最も多く、京都13、大分12、北海道11と続いた。18政令市にも尋ねたが、浜松市のみが「あり」とした。
約9200人の大半は、1人当たり月額3万円前後で一部では6万円前後、職責に応じた職務より高い給料を得ている計算になる。
総務省は、地方公務員の役職と級の関係が、国家公務員の基準と著しく違わないよう改善を求めてきた。しかし、是正済みの自治体が報告するだけで、わたりの全体像は不明だった。
◆業務内容同じなのに◆
山形県米沢市の係長職は、「特別困難」(5級)「相当困難」(4級)「係長」(3級)の3ランクにわかれる。このうち「特別困難係長」16人の処遇が今春、県からわたりにあたると指摘を受けた。地方公務員法に基づき「係長の上限は4級」とする国の指導に反するためだ。「特別困難」と「相当困難」の職務の違いについて、市は「業務量や質で区別する」と説明。ただ、「具体的基準はなく、実際の業務内容が同じと批判されても仕方ない」。16人は50歳代のベテラン職員で、市は「定年退職によりいずれなくなる」と釈明する。
合併して係長級が増えすぎたため、新たに係の数を増やした自治体もある。京都府木津川市(7級制)は係長(4〜3級)のうち4級の40人について、府から「3級が相当」として、わたりの指摘を受けた。2007年3月に3町が合併した際、「係長、主査、主任という係長級が急増した」(木津川市)。給料の引き下げを防ぐ「苦肉の策」として、係長の下に「担当係長」も4人置いた。
公務員の給料は年齢とともに上がるという「年功序列」を維持するため、自治体はわたりに手を染める。
土居丈朗・慶応大教授(財政学)は「仕事の責任やリスクを伴わず、給料だけが上がっていく仕組みは不透明で、わたりはやめるべきだ」と話している。
◆わたり…公務員の給料支給に際し、実際の職務に対応する給料表の級より、支給額が高い上位の級の給料を支払うこと。同じ役職の職員が、複数の級にわたって存在する様子に由来する。これに対し、国の官僚が天下りを繰り返す「渡り」は、「渡り鳥」の略称