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(回答先: 【米経済コラム】ゴールドマンたたきは愚か者たちのゲーム−Mルイス 投稿者 gikou89 日時 2009 年 8 月 05 日 02:19:16)
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200908040092a.nwc
みずほフィナンシャルグループが3日に発表した7月の普通株増資の調達額は5292億円にとどまり、予定していた6000億円を大きく下回る厳しい結果になった。先週発表した2009年4〜6月期連結決算は大手行で唯一の最終赤字で、業績面でも他の2メガバンクに比べて出遅れが目立つ。今後、調達資金をいかに活用し、業績の向上につなげられるかが課題だ。
「株価で発行価格が決まるので仕方がない。これが現実だ」。みずほ幹部はこう語り、調達予定額を大きく下回ったことを残念がった。時期や相場全体のトレンドに加え、「調達した資本を使っていかに成長するかという戦略を描けなかった」(金融関係者)ことも増資が低調だった大きな要因だ。
同時期に8000億円の増資を発表した三井住友フィナンシャルグループは「集められたら大したものだ」(大手行幹部)という周囲の予想を覆し、予定を約800億円上回った。日興コーディアル証券の買収を決め、投資家にも新たな成長戦略を描いてみせた経営戦略が反映された形だ。
今回の普通株増資は、みずほにとっては資本政策の「百八十度の転換」(幹部)だった。03年の1兆円増資で発行した優先株の償還を控え、1年前の昨年7月には1500億円の自社株買いを行うなど希薄化を防ぐことに専念していたからだ。
しかし、08年度決算でメガバンク最大の赤字額になったことに加え、資本の質を重視する見方が国際的に広がったことなどから、普通株増資で資本を手厚くする方向にかじを切らざるを得なくなった。
今回の増資で、3月末時点で6.38%だった中核的自己資本(ティア1)比率は、0.9%改善する。ただ、欧米で重要性が増している普通株主体の中核的自己資本は依然3%程度で、他行に比べ、「資本の質の弱さがみられる」(アナリスト)。
みずほは、傘下のみずほ証券と新光証券を統合し、銀行部門との連携強化などに乗り出している。だが、4〜6月期連結決算で、他社を上回る経費率の高さや、金融商品の多額の評価損などで、44億円の最終赤字となるなど浮上の兆しは見えにくい。
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員は「増資はそれによって何ができるかに尽きる」と指摘する。景気の先行きは依然不透明なだけに、早期に回復軌道に乗せられなければ、さらなる増資や、公的資金注入を余儀なくされる可能性も残る。(田村龍彦)