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(回答先: モノづくり以外で勝負する―太陽電池の隠れた主役たち 投稿者 gikou89 日時 2009 年 6 月 24 日 12:04:40)
http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/fis/090623/090623_mbiz508.html
NYの視点:世界経済見通しに悲観論再燃、恐怖心理も再び30を回復
ルンビニNY大教授は急激に上昇している原油価格や徐々に上昇し始めた長期金利が回復の芽を抑制し、来年末にかけてW型のリセッションリスクの可能性があるとの見解を示した。同教授によると原油価格は本年末までに100ドルを目指す可能性があり、中銀への圧力や金利上昇を経て、拡大する米財政赤字に加えて経済にマイナス要因となると説明している。更に、今後数ヶ月で米失業率を11%、欧州10%に上昇する可能性もマイナス要因だとし、経済や企業の低調な収益見通しに対して“サプライズは依然下方にある”とした。また、回復の兆候は失業率、住宅、工業生産、販売、消費から現れるが、現在のところ“若芽”というよりも“黄色い雑草”だという。残念ながら過剰債務を受けて、回復は非常に弱いものになるとした。政府の救済策の影響で大規模に拡大した米国の財政赤字は、中銀の仕事を更に困難化、欧州では弱い経済に加えて西欧銀行の東欧経済への債務が危険要因となっているとの見解も示した。
更に、世界銀行が本日公表した報告書の中で、6/11に発表した「09年世界経済見通し-2.9%へ下方修正(3月時点予想-1.7%)」が確認され、特に途上国投資に関して弱い見通しが示されている事が明らかになっている。
世銀は世界経済を2010年に+2%、2011年に+3.2%へそれぞれ回復すると予想している。09年途上国経済成長は08年+5.9%から+1.2%に鈍化、前回の見通し+2%から更に下方修正された。2010年は+4.4%、2011年は+5.7%へそれぞれ回復を予想している。途上国経済投資資本流入は世界経済リセッションや金融危機を受けて08年7070億ドルへ減少したことに続いて、09年は3630億ドルへ更に減少したという。世銀声明によると「世界経済は09年下半期に回復し始めると予想するものの、回復は世界需要が引き続き圧迫され、失業率が当面高水準を維持する事が予想される事から、その回復は抑制され、リセッションのような状況が2011年まで継続する」「更なる不安定を回避するため、金融改革や極貧国支援に焦点を当てる必要がある」と悲観的な見解が示されている。報告書の中では「途上国が直面するであろう外部からの資金的援助ニーズの欠乏は、おおよそ1兆ドルにのぼる」と示されている。世銀チーフエコノミストは政府刺激策が世界金融システムを破滅から救ったものの、実体経済でのリセッションが存続しており、このサイクルを破るために国内貸出、世界資本流動を復興するなどの力強い政策が必要だ」と強調した。
OECD(経済協力開発機構)諸国経済見通し:09年-4.2%、
米国:09年-3%
日本:09年-6.8%
欧州、中央アジア:09年-4.7%(前回見通し-2.0%)、10年+1.6%
東アジア、パシフィック:09年5.0%(前回見通し+5.3%)
東南アジア:+4.6%、2010年+7.0%、2011年+7.8%
中東、北アフリカ:+3.1%、2010年+3.8%、2011年+4.6%
市場では悲観的な世銀レポートを受けて、世界需要の増加期待が後退して商品価格が下落。外為市場でリスク志向が大幅後退し、高金利通貨売り、キャリートレードの手仕舞いが加速した。低下基調にあった株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数であるシカゴVIX指数も再び30を回復している。
明日から2日間にわたり予定されているFOMC会合において、連銀は市場にある利上げ観測を払拭させるべく、声明において景気見通しの弱さを強調するとの憶測も根強い。
(フィスコ)