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http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090602/biz0906021144009-n1.htm
与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は2日の閣議後会見で、日本経済は1〜3月が「底打ちの時期だったと思う」などと述べた。与謝野氏はこれまでも「最悪期を脱した」などと発言していたが、今回は事実上の「底打ち宣言」といえる。与謝野氏は合わせて、4〜6月期以降は景気が上昇し、年末から来春にかけて日本経済が回復軌道に乗るとの認識を示した。
1日には日本経済全体の需要と供給の差である「需給ギャップ」が1〜3月期に過去最悪のマイナス8・5%(約45兆円)に広がったことが明らかになったが、これについて「大変な状況にあることを示す数字だが、たぶんあの時期(1〜3月期)が底打ちの時期」との見方を示した。
また、鉱工業生産指数は2カ月連続で上昇するなど足元の生産が回復していることに触れ、「生産は明らかに各分野で回復し始めた」と述べる一方で、経済危機前の水準に回復するには「来春までかかるのではないか」と指摘した。
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コメント
昔から知識人の三種の神器とは、論理的整合性、独創性、決断の速さということが相場で決まっています。
マーケットのプロは、ほぼ強気に変わりつつあるようです。そのことからも与謝野大臣がこのような発言をするようになったのかもしれません。しかし、実体経済は、間違いなく底打ちという状況ではないようです。
昨年の暴落というよりも昨年の初旬から現在にいたるまで世界的に大きな金融損害を受けています。この被害は、半端な額ではありません。また、それは今もあらゆる階層に今浸食している状況です。
現実経済を見ないようにし粉飾し、そしてバブルをあおることで景気を底にしていこうとしているのかもしれません。ある意味、景気にはずみをきかせるにはいいことですが、それと同時に生ものである業種を飛躍させてこそ初めて底入れになるのではないでしょうか。
与謝野発言後数日たって市場がどう判断するか。
今大手企業は、学卒の就職者の採用コントロールをしようとしています。内定取り消しなどがマスコミにとりあげられることからその深刻度がわかります。しかし、社会にでて数十年就労した正社員は、まだまだ抑制されていません。
数十年も企業経験積んでいればわざわざ会社にしがみつくこともないのですが、過保護に育てられているためになかなか会社離れができませんし、また、会社も正社員離れができません。
つまりは、日本社会は、のほほんとした社風こそが生産性をあげてきたという利点があります。終身雇用という枠が、それを可能にしたのかもしれません。
大手企業を例にしますと、忙しく振舞わっている部署というのは、得てして利益がでていなく、のほほんとした部署というのは、安定的な利益もしくは、高利益をたたきだしている場合が多いようです。
こののほほんとした社風が、植木等のサラリーマン映画なのかもしれませんが、高度成長時代というのはそのような社会で生まれたものなのかもしれません。
大企業の社会性というのは、社会経験を持つサラリーマン武士を外にだし、そしてこれから社会にでる若者をより多く組み入れることであり、そして育てて外にだすということが重要であり、外にでていくことを怖がっているボンボンを保護し、新しい血を避けるということは、社会性に反するということになるのではないでしょうか。
戦後、日本がこれだけ繁栄したのも、敗戦により優秀な軍人が市場にでたことが大きな原因ではないかとも思えます。
製造業に至っては、特に日本とそれ以外の世界の国の労働者との労働観は、全く違います。日本は特殊な労働観を持つ国民です。
初めて製造業の世界に入った時、ある大手企業でしたが、こと職場の改善および能率に関しては、正社員、非正社員ともチャンスがあるように見えました。しかし、その後偽装請負労働というものが製造業に広がり始めてからというもの、そのようなチャンスは閉ざされ、かつ、労働者自体は、昔の労働観をもったまま、そのほかの労働観を持つ社会をとりいれてしまいました。
それが、今、非正社員などが労働に対して不満を抱く理由ではないかとも感じます。
6/2の東京市場は、前日の上昇とNY市場の上昇から後場にかけて利益確定売りがおおくなったようです。今回の米国は、30年債が主となり長期債購入を考えている国は日本しかなく、円ドル相場が大きく変わる時期なのかもしれません。
今日はある理由で気持ちがブルーであり、このようなことが今後大手企業で起きる可能性が高いということに気付きました。
ある大手不動産会社の公募増資です。当初どこまで下落するかなとひやひやでしたが、大手企業といえども金融機関の融資姿勢が慎重になっていることがわかり、今後このような安定した企業でもこのようなことが起こりうる状況ということを認識しなければならないのかと。