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(回答先: 不況の波でGW“大型化” 最大16連休、思い複雑 投稿者 gikou89 日時 2009 年 4 月 21 日 23:25:46)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0418&f=business_0418_011.shtml
金価格がなかなか上値を抜けていかない中で、プラチナや原油価格そして非鉄金属などが動きを見せるようになっている。特に、プラチナ価格は金価格との乖離を拡大している。いまコモディティの世界では、何が注目されているのか。日本ユニコムの菊川弘之氏に伺った。
――この1カ月ぐらいの期間でもっとも注目したい商品には何があるでしょうか?
この1カ月で面白いといえば、やはり「プラチナ」だと思います。かつては、自動車の生産台数の伸びが白金の需要増加に結びついて大きく値上がりしましたが、経済危機で大きく下落し、一時は金価格とフラットになるほど大きく落ち込みました。それが、ここ2週間ぐらいの間に価格を戻しつつあります。
この背景には、景気回復の兆しが見え始めて、プラチナ需要の伸びが期待できるのではないかという思惑が出てきたこと。そして、最近になって米国で「プラチナETF(上場投資信託)」の上場に向けて認可申請が行われたことです。
周知のように、自動車の排ガスの触媒に使われるために、景気回復の動きには敏感になっています。さらに、プラチナの市場規模は金に比べて小さい中、プラチナのETFが認められて金のように買い積まれていけば、プラチナ価格高騰は避けられないかもしれません。
――プラチナは現在でも品薄状態なんでしょうか……?
プラチナ・コインが、昨年秋から品薄で市場に出回っていない状態です。この背景には、金と比べて生産が南アフリカやロシアに偏在している供給サイドの構図の中、金との比較で割安感のあるプラチナに投資用需要が急速に高まり、現物の品薄状態が続いているのです。
もともとプラチナ価格は、金価格や原油価格と連動していますが、リーマンショック以後の経済危機で、需要減少思惑から金価格に比べてオーバーシュートに下落しており、ここ2週間ほどのプラチナ価格回復の動きは、売られ過ぎていたプラチナが価格の修正と見て良いと思います。
言い換えれば、このまま金価格が崩れないのであれば、プラチナと原油も徐々に価格を戻していくのではないでしょうか。具体的なレンジとしては、下が1トロイオンス=1100ドル、上は1300ドルといったところでしょうか。東京工業品取引所の価格では1グラム=3700円−4400円のレンジと考えています。
――金価格については、高値を予測する人が多いのですが?
金価格が、リーマンショックの直後は他の資産と同様に売り込まれましたが、その後持ち直して1トロイオンス=1000ドルにタッチするなど上昇しました。この背景には、金の現物を買い積み上げていくETFの存在が大きいと思います。
すでに米国のETFの残高は1000トンにも達しており、世界最大の金生産国となった中国の年間生産量(290トン)を大きく上回っています。経済危機によりドルの信任が落ちている事、インフレ懸念があることを考えると、安全資産としての金への投資意欲は衰えないと思います。IMFの金売却懸念もありますが、ここ1ヶ月のレンジとしては850ドル−1000ドル、円ベースでは1グラム=2700円−3000円というところでしょうか。
プラチナのETF申請が認められれば、同様のメカニズムでプラチナ価格も上昇が期待できますが、投機に対して規制の動きも出ている現在、申請が認められないケースも考えられます。その場合は、一時的にプラチナが売られて、金が買われるケースも考えられます。ただし、金とプラチナの価格差が縮小する局面になれば、改めて「金売り、プラチナ買い」でスプレッドを狙う動きが出てくるかもしれません。いずれにしても、金とプラチナには当面注目したいところです。
――その他の商品については、どんなお考えでしょうか……?
原油価格は、相関の高い金価格との比較で、2000年以降は平均比価が10倍でした。そう考えると、原油価格は80ドルぐらでもおかしくはないのですが、そこまで行かなくとも、季節傾向を考慮すると夏に向けて徐々に上昇トレンドに入っていくと思います。
一方、大豆やコーンは種まきの時期の違いから、5月にかけて、大豆とコーンが逆の動きをする場合もある点には注意したい。豊作でなければ需要を賄えない低在庫が常態する中、天候次第では、夏にかけて上値が飛ぶケースも考えられます。(取材・文責:サーチナ・メディア事業部)