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(回答先: 【明治近代から140年、日本階級闘争の怨念根勃発】 経済速報 (海外の見方:麻生総理の経済対策と国債) 【nevada】 投稿者 愚民党 日時 2009 年 4 月 16 日 19:48:23)
世界史の大転換=資本主義の終わりの時代が始まった!
昨年9月に米大手証券会社のリーマン・ブラザーズが史上最大規模の負債を抱えて経営破綻したことを契機に、世界金融大恐慌はいよいよ本格的な新しい段階に突入した。それは、1929年世界大恐慌を広さ、深さ、長さのすべてにおいて上回る、底なしの恐慌になろうとしている。
資本主義の矛盾の歴史的大爆発
大恐慌の引き金を引いたのは、米住宅ローンとサブプライムローンの破産だ。労働者に詐欺まがいの手法で住宅購入ローンを組ませ、その住宅を担保に借金をさせて国内消費を増やすという末期的なあり方が破綻したのだ。しかもそのローンを細切れに証券化した商品は約1兆j(100兆円)、損失補填(ほてん)のためのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は保証金額が実に6000兆円という天文学的な額になった。
束の間のバブルに踊ってきたブルジョアジーどもは顔面蒼白(そうはく)だ。巨額の財政出動によっても危機は解決されるどころか、国家財政赤字は約170兆円へと膨れ上がり、ドルそのものが紙クズになる日が迫っている。そもそも、労働者階級に対する徹底的な首切りと賃下げで延命してきた連中が、いざ自分たちがピンチに陥るや湯水のように公的救済資金(税金だ!)をつぎ込むなど許せるか!
しかも実体経済の危機は拡大し、資本主義の屋台骨の大独占資本がバタバタと倒産しようとしている。GM(ゼネラル・モーターズ)は約8兆円の債務を抱えて瀕死の状態、世界最大の米シティ銀行は2月末に事実上の国有化状態に置かれた。CDS販売の主役であった世界最大の保険会社・AIGは、約6兆円の赤字を出している。米雇用者数は昨年12〜2月で200万人以上も減少し、今年の世界の失業者数は2億3千万人に達する。
米バブルに依拠して「輸出立国」で命をつないできた日本経済も、本格的な瓦解過程に入った。2月の自動車生産台数は前年同月比で56・2%減で、もはや一つの産業として成り立っていない。2月の輸出額も前年同月比で半減し、過去最悪の減少率。鉱工業生産は前月比で1割減を繰り返すという垂直落下状態だ。昨秋以降に解雇された非正規労働者は、政府発表でも約20万人。大資本は減産に走る一方で、首切り・賃下げ、内定取り消しにのめり込んでいる。
危機はこれからいっそう本格化
資本主義の歴史的全矛盾が爆発し、もはや資本家は労働者をまともに食わすことすらできない。しかし、金融大恐慌はまだまだ「入り口」だ。万策尽きた資本家どもに、「次」はない。帝国主義が帝国主義である限り、過剰資本・過剰生産力の圧力による大恐慌、そして市場争奪戦をめぐる世界戦争突入という矛盾から絶対に逃れられないからだ。延命しすぎた帝国主義は、革命によって打倒するしかない。
1917年ロシア革命と29年大恐慌を受けての30年代革命情勢を、ソ連スターリン主義の裏切りでのりきったブルジョアジーは、第2次世界大戦後に異例の「成長」を実現する。しかしその特殊的あり方はただちに行き詰まり、71年ニクソン・ショック(金ドル交換停止)と74−75年の世界同時恐慌で帝国主義世界経済の統一性は崩壊、自立的成長が不可能になってからは、ひたすら労働者階級に対する階級戦争(民営化・労働組合破壊)である新自由主義攻撃と、投機(バブル)経済に血道を上げるようになった。
そのなれの果てがサブプライム破産と金融大恐慌だ。そして、全面的な保護主義=ブロック化へと突き進み始めた。米帝の「バイ・アメリカン」(米製品優先購入)条項を先頭に、1月末〜3月までで世界の保護貿易措置は4倍強に急増した。かつての大恐慌の際、世界貿易額が4割以下に落ち込み、世界戦争に至った過程と同じだ。資源・勢力圏争奪戦の中で、米欧日帝はイラク、アフガン、パレスチナ、イラン、北朝鮮へ侵略戦争を拡大しようとしている。
1930年代の激動こえる巨大な世界革命情勢が到来
http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no09/f2386.htm#a6_1